小樽市議会 平成28年第2回定例会 2016年6月14日
子育て支援について
2016年6月14日、小樽市議会の一般質問で、高野さくら議員が「子育て支援について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。
- 質問者
- 高野さくら 議員
- 答弁者
- 市長 森井秀明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 高野さくら
2項目めの質問をいたします。子育て支援についてお伺いします。初めに、待機児童についてです。今、安心して預けられる保育所に、なぜ預けたくても入れないのかという声が、小樽市でも広がっています。その中で、安倍政権で出されたのが緊急対策でした。この緊急対策は、規制を緩和して子供を詰め込むという中身です。国の定める保育士の配置基準や面積基準を上回る基準を認定している自治体に対し、基準を引き下げて子供をもっと受け入れよとしていますが、市立保育所でも独自の基準を設けているのでしょうか。また、独自の基準を設けているのであれば、引下げを行うのでしょうか。平成 16 年度から、国が公立保育所への運営費負担金を廃止し一般財源化したため、公立保育所は、平成 16 年度から 10 年間で全国約 2,500 か所も減らされてしまいました。小樽市の本年6月1日現在の待機児童数と、平成 16 年度から 10 年間で市立保育所が何か所減少したのか、お答えください。昨年の4月には、市は老朽化を理由に長橋保育所を廃止しました。市立保育所を減らしたことと待機児童数が増えていることについて市長はどう思っていますか。待機児童増加の原因の一つに、保育士が不足している実態があります。保育士の賃金が全産業平均より 10 万円も低く、また、保育の職場は過重な労働環境もあり、退職する保育士も多いと聞いております。市内に住む保育士をしていた方は、「賃金アップや休みなどが確保されていれば、今すぐにでも職場復帰したい」と話しておりました。市立保育所の保育士について、正規職員の増員と臨時職員の賃金の引上げを行うべきではないのでしょうか。本市は、保育士確保のために、保育士の資格を持っていて、現在、保育士として働いていない方を対象にセミナーを開催し、民間保育園との意見交換などを図り、保育士不足の解消に向けた取組をしていると聞いております。補正予算の保育士就労支援補助金について、対象になる方と申請方法を御説明ください。次に、周産期医療についてお伺いします。後志で唯一、地域周産期母子医療センターに認定されている小樽協会病院が、残念ながら昨年の7月から医師不足により分娩受付を休止することになり、休止してまもなく1年になろうとしております。小樽市でハイリスクの妊婦が出産したくてもできないことに対して、市長はどう考えているのでしょうか。周産期医療の再開に向けて、これまでの取組をどう分析しておりますか。また、再開に向けてどのような見通しを持っておりますか、お答えください。次に、市内で出産できる対策の確立を求め、質問します。協会病院の産科医師が5月に1人退職したと聞いております。さらに残る2人の医師も9月末には退職してしまうという報道がありました。現在は一つの施設でしか出産の受入れができないこともあり、平成 26 年は年間 255 人の妊婦だったのに対し、平成 27 年は 49 人増えて 304 人となり、一つの施設では限界に来ています。また、市外で出産される方も平成 26 年は 168 人だったのに対して、平成 27 年の1年間で 35 人増えて203 人となっています。市内に住んでいた若い世帯には、小樽で出産できる施設が減ったことから、札幌に移転してしまった方も数人聞いております。市として責任を持ち出産できる環境をつくるべきではないですか、市長の考えを伺います。以上、2項目めの質問を終わります。
答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)
ただいま、子育て支援について御質問がありました。初めに、待機児童についてですが、まず、市立保育所における保育士配置基準の独自の基準及び基準の引下げにつきましては、市立保育所の独自の基準は、ゼロ歳児の保育に際し、国の基準では、乳児おおむね3名につき保育士1名以上としているところ、本市では、安全確保のため、生後6か月未満の乳児については、国の基準を上回り、乳児2名につき保育士1名を配置しております。また、基準の引下げは、現在のところ行う予定はありません。次に、市内の本年6月1日現在の保育所等の待機児童数及び平成 16 年度から 10 年間の市立保育所の減少数につきましては、入所待ち児童数で申し上げますと、公立と民間保育所を合わせて 28 名となっております。市立保育所の減少数は、平成 16 年4月時点で運営を民間委託していた1施設を含め8施設あったところ、平成 26 年4月時点で6施設となり、2か所の減少となっております。次に、市立保育所数の減少と待機児童数の増加につきましては、入所待ち児童の増加に関してお答えしますと、主に1歳未満の乳児の保育所等への利用ニーズが高まっていることや、全国的な保育士不足が原因と認識しております。次に、市立保育所の保育士における正規職員の増員と臨時職員の賃金の引上げにつきましては、正規職員の配置は、過去3年間の保育所の入所状況や児童の年齢構成などを勘案し、平成 29 年度に市立保育所の児童の入所定員を改める予定であり、この定員改定に合わせて必要な正規職員の人数を検討する予定です。また、臨時職員の賃金の引上げは、国の保育士の処遇改善施策や民間事業所及び道内他都市の動向などを踏まえて判断したいと考えております。次に、補正予算の保育士就労支援補助金につきましては、対象となる方は、本年4月から6月までの期間に、市内に所在する保育所、認定こども園及び小規模保育事業所において勤務実績のない方で、本年7月から 12 月までの間に、市立保育所を除く市内の保育所等に新たに就業するフルタイム勤務の保育士とする予定です。また、申請方法は、対象となる方から就業開始後1か月以内に市に事前申請をしていただき、就業開始日から3か月経過後に、かかった経費の領収書等を添付の上、申請書類を提出していただく予定であります。次に、周産期医療についてですが、まず、小樽市でハイリスクの妊婦が出産できないことにつきましては、市外の医療機関で出産されている方がいらっしゃることは承知しておりますので、地域周産期母子医療センターである小樽協会病院での一日も早い分娩再開が必要だと認識しております。次に、周産期医療の再開に向けて、これまでの取組に対する分析や今後の見通しにつきましては、福祉部内に子育て支援と周産期医療の両方の業務を担う職員を配置し、小樽協会病院や関係機関からの情報収集に努めるとともに、昨年8月から本年4月までの間、小樽市周産期医療懇談会を開催いたしました。その間、北海道と情報交換を行うとともに、懇談会会長の病院局長が中心となり、医育大学や関係機関と産婦人科医師の確保について打合せを重ねてまいりました。また、北後志地域における周産期医療体制を安定的に維持することを目的に、行政を中心とした北後志全市町村が一体となり、小樽協会病院の分娩再開に向けてバックアップ体制の充実を図るため、北後志周産期医療協議会を設置し、本年6月6日に第1回協議会を開催したところです。北海道や医育大学などからは、後志地域の地域周産期母子医療センターである小樽協会病院での分娩再開は必要との認識はあるが、全道的な医師不足により医師の確保が困難であると伺っており、私もそのように認識しているところであります。今後の見通しにつきましては、さまざまな課題について北後志周産期医療協議会で検討していくことになりますので、具体的な分娩再開の時期は現時点ではお示しすることはできません。(発言する者あり)次に、市内で出産できる対策の確立についてですが、市として責任を持ち、市内で出産できる環境を整備することにつきましては、市内で分娩可能な医療機関が1施設のみであるため、妊婦健診のために市外の医療機関に通い、また、出産もされている方がいらっしゃることは承知しております。地域の皆様が安心して子供を産み育てることができる環境を整備するため、繰り返しになりますが、小樽協会病院での一日も早い分娩再開に向けて取り組んでまいります。(発言する者あり)