小樽市議会 平成28年第2回定例会 2016年6月14日
小樽公園の桜について
2016年6月14日、小樽市議会の一般質問で、佐々木秩議員が「小樽公園の桜について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。
- 質問者
- 佐々木秩 議員
- 答弁者
- 市長 森井秀明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 18番 佐々木秩
3項目め、小樽公園の桜について伺います。桜の咲く時期に、市民の方から御相談を受けました。毎朝散歩で通る小樽公園の桜の花が今年は一段と寂しい、何とかならないだろうかとのことです。その方は、もう何年も同じ道を散歩していらっしゃいますが、年々花の数もまばらになり、木の幹も枝も傷んでいくのが痛ましいと感じておられました。このままでは長年市民から愛されてきた桜の名所の一つ、小樽公園から桜の木がなくなってしまうのではないかと心配されています。ところで、ソメイヨシノ寿命 60 年説を御存じでしょうか。必ずしも 60 年たつと枯れるというわけではないようですが、戦後に植えられて、今、寿命を迎えつつある桜が多くなっていて、全国各地でソメイヨシノの老朽化が進んでいるのが現状です。古くなると倒木のおそれなどがあります。倒木事故があると市の管理責任が問われます。過去に老朽化した街路樹が倒れて道路を塞いでしまったことのある東京都国立市では、安全確保のためにやむを得ない判断として老朽化した桜を若木に植え替え、安全な桜並木を次世代に引き継いでいく決断をしたそうです。そこでお聞きします。市の小樽公園の桜の現状についての認識をお示しください。過去に調査を行っていますが、その目的と調査内容はどうなっていますか。小樽公園の桜の本数、品種、樹齢について示してください。続いて、小樽市緑の基本計画が策定されていますが、その目的と概要の説明をお願いします。また、その中では、小樽公園の扱いはどのようになっていますか。ほかの場所の桜の名所は、現状どうなっていますか。小樽公園の現在の維持・管理の方針や方法について説明ください。また、小樽公園の樹木管理の予算は年間どのくらいですか。過去、調査を行った樹木医の方と現状を確認したところ、このままでは公園の桜は、病気や老朽化によりいずれなくなってしまうおそれがあること。ただし、十分で適切な手入れや管理によっては残る木もあること。新しい木への更新は、苗木をそばに植えていくことで可能なこと等の御指摘をいただきました。市として、小樽公園など総合公園全体の自然を今後どのように維持・管理していくのか方針を示してください。状態について、まずは専門家の樹木の調査診断を行い、実態の把握をすべきです。いかがでしょうか。その上で、今後の再生計画を立てるべきです。枯れたから、そこにかわりの苗を植えていきます的な行き当たりばったりでは長期にわたっての維持はできません。残す木については、きちんとしたカルテのようなものを作成し、治療を継続できるようにすることなど、また、やむを得ず伐採する場合は、機械的に老木を伐採するのではなく、専門家による木の状態の把握の上、伐採する木の基準を例えば街路樹診断による危険と判断された桜と、安全上やむを得ず植え替えが必要な桜と設定することなども必要ではないでしょうか。このような計画を立て、それに沿って長期的ビジョンに立った維持・管理をしていくことについては、どのようにお考えになりますか。また、その計画は、市民とともにつくることが大切です。さまざまな意見が出てくるでしょうが、今、市民とともに意見交換をして方針を決め、維持・管理をしていくシステムをつくらなければ、将来、小樽公園に桜が咲かなくなります。市民の皆さんとしっかりした関係をつくり、末長く一緒に面倒を見ていくという、自治基本条例を地でいく取組が求められているのではないでしょうか。他の地域では、「さくらサポーター」という市民組織を結成し、地域の公園の桜の景観づくりを計画段階から市民にかかわってもらい、桜についてともに学ぶ場をつくり、ともに愛情を持って育てていくことで進めていく取組がされています。その意味で長期的ビジョンづくりに市民的議論や参加のシステムが必要ではないでしょうか。この点についてのお考えを伺います。昨年3月に、同じ場所の桜の木につくてんぐ巣病という病気のついた枝を刈り払う作業を、建設部の職員やボランティアの皆さんと一緒にさせてもらいました。職員みずからが作業に出てきて、木製の古いはしごを使って進めている様子から、予算的にも厳しいというのは容易に想像できますが、市民の皆さんとともに取り組むことで将来にきれいな桜の咲く景色を残していきませんか。よろしくお願いいたします。以上、3項目めの質問でした。
答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)
ただいま、小樽公園の桜について御質問がありました。まず、桜の現状についての認識につきましては、小樽公園は、明治 33 年に開設され、平成 22 年には、北の造園遺産にも認定されている由緒ある公園です。公園内には、約 900 本の桜があることから、花見の季節には、小樽市民のみならず市外からも多くの花見客が公園を訪れ、桜やツツジを観賞しておりますが、開設以来 100 年以上経過し、桜の老齢化が進んでいると認識しているところであります。次に、桜の調査の目的と内容につきましては、平成 17 年度に策定された小樽公園再整備基本計画に基づき、当該公園を整備するために必要な現況測量と立木調査を実施しております。調査箇所は、全体面積 23.5 ヘクタールのうち見晴台周辺の 6.5 ヘクタールで、調査箇所全体の樹木 3,691 本のうち桜は 254本、品種はソメイヨシノ 153 本、エゾヤマザクラ 66 本、ヤエザクラ 19 本、カスミザクラ 16 本となっております。樹齢につきましては、過去の工事記録や木の状態からの推測ですが、古いものは 70 年以上経過しているものと考えられます。次に、小樽市緑の基本計画につきましては、都市緑地法第4条に基づき、平成 32 年の目標に向けて、今ある緑を守り、新たな緑をつくり育て、さらには緑の文化を広げていくという基本方針の下、次世代に小樽の緑豊かな都市環境を継承していくことを目的に策定されたものであります。本計画の概要については、緑地の適正な保全及び緑化の推進に関する施策を総合的かつ計画的に実施するため、その目標と実現のための施策などを内容として策定された緑に関する総合計画であります。また、本計画では、小樽公園を総合公園に位置づけ、市民レクリエーションの拠点として公園内の利用環境の向上が図られるよう施設の整備、充実に努めることとしております。次に、他の桜の名所の現状につきましては、市内の公園で桜の代表的な名所としては、小樽公園のほか手宮公園と長橋なえぼ公園が挙げられますが、手宮公園については、緑化植物園内の桜は樹齢が 30年程度であり、管理も適切に行われていることから特に傷みは見られませんが、栗林周辺の桜は樹齢が100 年以上経過しており、老齢化が進んでおります。また、長橋なえぼ公園についても、国が苗圃として運営していたころに植えられた桜については、同様に老齢化が進んでいる状況であります。次に、小樽公園の維持・管理の方針等につきましては、小樽公園再整備基本計画では、市のシンボル的な公園として、誰もが安心して楽しく利用でき、市民ニーズに対応したサービスの向上を目指すこととしており、管理の方法については、枯れ枝やヒコバエの剪定等、主たる管理は市職員が行っていますが、草刈りや落ち葉処理については業務委託で行っております。また、樹木管理の予算については、公園全体の維持管理費 5,150 万円の中で対応しております。次に、小樽公園などの総合公園全体の自然をどのように維持・管理していくのかにつきましては、本市の総合公園は自然を生かす形で整備をしており、これまでこの自然にできる限り手をつけないよう公園の管理してきたところであります。しかしながら、樹木が伸び、景観の妨げになっているところもあり、また、桜については樹齢が進み、てんぐ巣病などの影響により枯れかけている枝も見られることから、今後は伐採も含めた計画的な維持・管理を行う必要があると考えております。次に、専門家による実態調査につきましては、市内の公園では樹齢が進んだ桜が目立ち始めておりますが、維持・管理の予算にも制約があることから、当面は市職員による巡回観察を行い、危険と思われる樹木については、適宜樹木医等に調査を依頼することで対応してまいりたいと考えております。次に、長期的ビジョンに立った維持・管理につきましては、先ほども答弁したとおり全ての桜を専門家による実態調査、診断を行うのは難しいところではありますが、次の世代に豊かな自然を継承するためにも、樹木医等の意見も参考にしながら、必要と思われる箇所を重点的に維持・管理を行ってまいりたいと考えております。次に、市民的論議や参加のシステムが必要ではないかにつきましては、長期的ビジョンに立った維持・管理計画の策定はすぐにできる状況にはありませんが、その必要性は認識をしておりますので、今後、改定を予定している緑の基本計画の中で策定できないか検討してまいりたいと考えております。その際には、市民の皆様方にも参加していただき、出されたさまざまな御意見を参考にしてまいりたいと思っております。