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小樽市議会 平成28年第1回定例会 2016年3月8日

財政問題について

2016年3月8日、小樽市議会の一般質問で、安斎哲也議員が「財政問題について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。

質問者
安斎哲也 議員
答弁者
市長 森井秀明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 安斎哲也

財政問題について伺います。まず2月 24 日の提案説明における平成 28 年度予算編成に当たっての基本的な考え方の説明の中で、本市の財政状況について、「国の地方財政計画で示されたような市税の伸びが期待できないことに加え、地方交付税と臨時財政対策債を加えた実質的な地方交付税の減少が見込まれることから、引き続き厳しい状況にあります」と述べていました。しかし、議案説明の際に配付された平成 28 年度予算編成の状況では、市税がプラス 2.3 億円、譲与税・交付金がプラス 3.9 億円、地方交付税がプラス 12.4 億円と説明されました。引き続き厳しい状況にあるという認識については、私も共通の認識をしていますが、提案説明と議案説明の際の資料とでは真逆の説明がなされることについては疑問です。どういうことなのでしょうか、説明してください。次に、平成 28 年度一般会計予算の前年度と比較した説明の中で、27 年度当初予算が骨格予算であったことを踏まえ、政策的な予算を盛り込んだ第2回定例会後の予算と比較させていただきます、と説明されましたが、比較した昨年の第2回定例会時には、歳入では特別交付税9億 3,700 万円が計上されておりませんでしたし、歳出では森井市長の重点公約である除雪予算 11 億 2,900 万円が計上されておりません。また、28 年度当初予算においては、歳入では特別交付税9億 7,000 万円が計上され、歳出では除雪費が計上留保されています。これらのことから、前年度との比較をするならば、第3回定例会後が適切ではないでしょうか。なぜ、第2回定例会後との比較にしたのか、理由とあわせてお聞かせください。また、歳入歳出のバランスを比較すると、当初予算による財政調整基金の取崩し額を少なく見せようとしているだけで、財源不足のごまかしではないかと考えます。いかがですか、お答えください。仮に、今年度の除雪費を予算として計上した場合、財源不足は幾らになりますか。除雪費と特別交付税を計上した第3回定例会後と比較した場合、必要な一般財源としては前年度比何億円で何パーセントの増減になり、歳入歳出のバランスはどうなりますか。除雪費の計上留保の理由が、今年度の除排雪の検証をするためとしていますが、今冬の積雪は前年度の半分程度で推移しており、市として設定した穏やかな気象条件と比べても相当少ないと思われます。残念ながら、今冬の降雪、積雪、気温などを考慮すると、今年度の状況だけでは検証に値しない状況ではありませんか。今冬での検証だけで、新年度の除排雪体制の変更をされるのか、確認させてください。私は、拙速であると思います。いかがですか。次に、平成 27 年 10 月 28 日に示された、平成 28 年度予算編成方針に関連して質問します。この方針の中では、本市の中長期財政収支見通しとして、27 年度の第3回定例会補正後と比較しています。新年度予算のポイントとともに市長提案説明において、第2回定例会補正後と比較していることに違和感を持っているところです。昨年 10 月に示された中期財政見通しでは、第3回定例会補正後なのに今定例会に計上される予算説明では、第2回定例会補正後とした理由が理解できません。また、中長期財政収支見通しにおける平成 28 年度の本市の財政状況では、市税及び地方譲与税・交付金が 5,000 万円の増となる反面、地方交付税及び臨時財政対策債が1億 8,000 万円の減、退職手当債が4億 6,000 万円の減となり、11 億 4,000 円万円の収支不足が見込まれていると説明されています。今後5年の見通しにおいて7億から 14 億円の収支不足が見込まれ、財政調整基金繰入金などの財源対策を考慮しても毎年度4億円の収支改善が必要になるとされていましたが、新年度予算を編成した現在における今後5年間の財政状況はどのように試算されているのか、お聞かせください。森井市長の選挙公約では、本市の財政問題について触れていませんが、予算編成の基本方針の中では9点の取組をのせ、そのうちの1点目に真の財政再建を掲げています。また、市長提案説明では、まず私自身が本市の現状を十分に把握し、できるだけ対話を重ね、共通認識を得ることができるよう努めてきたつもりと述べられていましたが、共通認識とは何と何との共通認識で、内容は何でしょうか。また、本市の財政状況や公共施設の老朽化の現状などについては、私が理解していた以上に厳しい状況と述べられましたが、理解していた以上にとは、どのようなものなのかお聞かせください。予算編成方針の中で本市財政はきわめて厳しい状況が続くものと想定されていますとし、歳入に見合った歳出が予算の基本とし、真の財政再建に向けた取組が必要だと明記していますが、新年度では収入が 16 億円増加したものの、財源不足額が2億 4,000 万円となると説明しています。まず、新病院建設により、医療機器の起債償還が始まったこと、前体制から予定していた港湾整備による繰出金増、そして1人当たりの医療費の増加による国民健康保険事業特別会計、高齢化による介護保険事業特別会計への繰出金増などがあるものの、市長が公約に掲げたJR駅舎のバリアフリー化と乳幼児等医療費助成の予算額が、ちょうど財源不足額と重なっています。歳入に見合った歳出が予算の基本とし、真の財政再建に取り組むとしていますが、今後も市長公約を実現させるために予算をつけると、さらなる財源不足が生じることと考えられますが、今後もさらに財政調整基金を取り崩してでも公約実現にかじをとるおつもりかお聞かせください。また、選挙戦において小樽の恥、相乗り市長は要らない、しがらみと強く批判した前体制が残した貯金頼みで予算編成をされていますが、あれだけ批判していたのに、その体制の貯金頼みであることの森井市長の心境と、中松市政で財政調整基金が 20 億円になったことへの認識と評価をお聞かせください。次に、予算編成における要求額と市長査定について伺います。平成 28 年度予算編成において、森井市長は市長査定として初めて予算編成に携わり、各部からの要求額計 570 億 4,300 万円に対し4億 300 万円を査定し、566 億 4,000 万円を予算計上されました。中松体制から部別ごとの当初予算額と要求額、査定額が示されましたが、今回は新たに前年度の増減内容を表記してあります。私としては、その査定の増減の内容と理由を知りたいと思っていますが、いかがでしょうか。予算編成過程の見える化としての取組が、さきに挙げた予算編成方針の公開と要求額と市長査定の公開であります。私はこれまでも予算編成作業のより一層の公開を求めてきましたが、市政の現状をオープンにしていくと公約した森井市長は、今回の編成作業を終え、より一層の見える化、特に市長査定のオープン化をするお考えはございませんか、御所見を伺います。財政問題については、これで終わります。

答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)

ただいま、財政問題について御質問がありました。初めに、市長提案説明に関連してですが、まず、提案説明と会派説明の際の財政状況説明につきましては、提案説明では本市の財政状況と地方財政計画との関連を述べたものであり、会派説明の資料は本市の実際の予算計上額についての前年度予算との比較を説明したものであります。なお、各会派の説明に際しましては、平成 27 年度は特別交付税が第3回定例会での計上になったことや、普通交付税につきましても、当初予算計上額より大きく伸びていることなどをお伝えした上で、28年度の地方交付税総額の予算計上額は 27 年度決算見込額よりは実質的に減となっている状況も説明をしたところであります。次に、第2回定例会との比較の理由につきましては、これまでも前年度の当初予算が骨格予算だった場合は、第2回定例会後の、いわゆる肉づけ後の予算額を前年度の通常予算として比較をしておりました。御指摘のとおり、平成 27 年度は特別交付税や通年度ベースの除雪費が第3回定例会での計上となりましたが、第3回定例会では前年度繰越金や前年度の国庫支出金返還金など肉づけ以外の要素の補正予算も計上しておりますので、今回もこれまで同様第2回定例会後の予算との比較で説明をしたものであります。次に、財源不足を少なく見せているのではないかにつきましては、本来予算は1会計年度間の歳入歳出を網羅して通常予算に計上するべきものでありますので、編成時点で見込み可能な歳入歳出は当初予算に計上したものであります。なお、本格的な除排雪などの経費については、今年度の調査分析を踏まえ、予算計上額を検討することとしたため、第2回定例会以降に計上することとしたものであります。次に、除雪費を当初から通年予算とした場合の財源不足につきましては、除雪費及びその財源が平成27 年度の現計予算と同額で積算をしますと、収支不足は約 14 億 3,000 万円となります。次に、当初予算で除雪費と特別交付税を計上した場合の必要な一般財源の増減額及び率、財源不足額につきましては、平成 28 年度の必要な一般財源は 359 億 6,000 万円となり、前年度比 23 億 1,000 万円、6.9 パーセントの増となります。また、27 年度の財源不足額は7億 3,000 万円であるのに対し、28 年度は 14 億 3,000 万円で、7億円、96.2 パーセントの増になります。次に、除雪費の予算計上の一部保留等につきましては、今年度から新たに取り組みました除雪拠点や雪堆積場の増設、幹線道路を中心としたガタガタ道路の解消や補助幹線道路における除雪出動基準の見直しなどについて、その効果等を検証する必要があることから、当初予算では当面必要な経費のみを計上したものであります。今年度の見直し内容については、現在、検証を進めているところでありますが、気象条件にかかわらずそれぞれの取組については検証ができるものと考えておりますので、今後、検証結果を踏まえ、必要な見直しを行った上で追加の予算を計上したいと考えております。次に、平成 28 年度予算編成方針についてですが、まず、今後の財政状況の試算につきましては、本市では今後の財政運営の検討に当たり、全庁的な共通認識を図るため、中期財政収支見通しを策定しておりますが、予算編成や決算の状況を踏まえて毎年度見直すこととしており、28 年度予算編成後の試算はまだ行っておりません。とりわけ今定例会に提案をしております新年度予算には、除雪費予算の一部を計上留保していることや、今後普通交付税の算定結果により一般財源の状況も変わってまいりますので、それらを反映するとともに、27 年度決算状況なども勘案しながら昨年同様新年度の予算編成に向けてお示ししたいと考えております。次に、提案説明中にある共通認識と財政状況等の理解につきましては、まず共通認識については、私は「住みよいまち小樽」「人にやさしいまち小樽」の実現に向け、小樽に住んでいて本当によかったと思えるまちづくりとなるよう、市民の皆様や職員の方々と対話を積み重ね、小樽市総合戦略を策定をいたしました。この総合戦略の確かな実現に向け、皆様方とともにこの展開を図っていくことが共通認識と思っております。また、財政状況の理解については、依存度の高い地方交付税の先行きが今後も不透明な中、平成 26年度決算で経常収支比率や財政力指数がより悪化した一方で、公共施設の耐震診断の結果や道路、橋梁、港湾などの施設の老朽化に伴う経費も理解をしていた以上のものであったと思っております。次に、今後も財政調整基金を取り崩してでも公約実現を図るのかにつきましては、私としては財政調整基金は、年度間の財源の不均衡を調整することが本来の目的と考えておりますので、財政調整基金で財源対策をすることのない予算編成が理想であると考えております。また、私の公約は市民サービスの向上のみが目的ではなく、将来的な税収増も視野に入れたものもありますので、それらを確実に実行することにより、真の財政再建も進むものと思っております。次に、財政調整基金頼みの予算編成に対する心境と残高に対する認識と評価につきましては、本市としては従来から財源対策として財政調整基金を取り崩してきたことは認識しており、そこからいまだに脱却していないことはとても残念に思っております。また、基金残高が 20 億円となったことの認識と評価でありますが、山田市政から続く財政健全化の取組や市民の皆様の御協力とともに、それに向けた市職員の努力の結果であると考えております。次に、予算編成における要求額と市長査定についてですが、まず、部別要求額等の表につきましては、平成 27 年度の予算編成方針の取組として、部別ごとの要求額と予算額等を公開いたしましたが、28 年度は新たな取組として前年度と比較をしての増減内容を追加いたしました。査定の増減内容と理由の表記については、要求額そのものが国の動向などにより、査定期限ぎりぎりまで変動することなどの課題もありますので、それらを含め研究をしてまいりたいと考えております。次に、市長査定のオープン化につきましては、私としては常日ごろから市民の皆様にはできる限りの市政の現状をオープンにすることが必要であると考えておりますが、予算編成日程の問題、オープン化の方法等課題も多く、市長査定のオープン化の到達には時間を要するものと思っております。

出典:小樽市議会 平成28年第1回定例会 2016年3月8日 議事録 PDF(149ページ) 間違いを知らせる