小樽市議会 平成27年第2回定例会 2015年6月23日
市長の「公約」に関連して
2015年6月23日、小樽市議会の一般質問で、千葉美幸議員が「市長の「公約」に関連して」について質問し、市長 森井秀明が答弁しました。
- 質問者
- 千葉美幸 議員
- 答弁者
- 市長 森井秀明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 千葉美幸
それでは、2項目め、市長の公約に関連して伺います。初めに、市長が最重要課題と位置づける人口減少対策についてです。日本創成会議が発表した消滅可能性都市896リストは自治体に大きな衝撃を与えましたが、人口減少を見据え、地域の特徴を生かした総合戦略が必要であります。本市でも年々進む人口減少に歯止めをかけるため、まち・ひと・しごと創生法に基づき、地方人口ビジョンと努力義務とされている地方版総合戦略に策定に向け、小樽市総合戦略等策定支援業務として取組が進められていますが、業務内容、調査工程及び業務委託期限についてお示し願います。小樽市の人口は、市長が市議会議員として初当選した平成15年4月、14万7,673人から2万3,736人も減少し、先月末は12万3,937人となり、本市の人口減少の要因について市長は選挙戦で持論も語られてきました。そこでお伺いいたしますが、本市の人口減少の要因について、市長はどのように分析されておりますか、改めてお聞かせ願います。また、今期4年間で最重要課題と位置づける人口減少対策について、どのように検討され事業を進められるのか、方向性について市長のお考えをお伺いいたします。次に、経済対策についてです。市長は、地域経済の波及効果があると考える小樽産品を活用したふるさと納税を推進し、地場産品のPRによって地域経済の波及効果を見込んでいます。本市では、歴史的な産業遺産等を生かしたまちづくりを支援する人々による小樽ファンが支えるふるさとまちづくり寄附条例がありますが、市長の推進されるふるさと納税は新たな制度として設けられるのか、返礼品の額の考え方や地場産品の選定方法など、どのように、いつから検討を進めようと考えられているのか説明願います。市長は、地域経済を支えている中小零細企業の支援について、企業への助成支援の検討や市内の各経済団体との連携で経済波及効果を高める政策を展開していくと述べられております。地域総合戦略を確実に進め、地域で雇用を生み出すためには具体的な経済対策の早急な実施が必要であると考えますが、市内経済団体とはどのような協議がなされているのか、また、どのような支援策を考えているのかお示しください。次に、市長公約の除排雪体制の整備に関してお伺いいたします。除排雪は、高齢化が進む小樽市民にとって特に関心の高い政策です。今定例会の所信表明の中で具体的な取組に関して述べられている公約の一つになっており、市民の雪堆積場と除雪拠点の見直しを行い、それぞれ増設したいとあります。まず、雪堆積場を増設する理由は何か、どのような場所を想定されているのかについて御説明願います。さらに、現在、港に搬入されている雪について、今後どのように考えられているのかお示し願います。除雪拠点を増設したいとのことですが、現体制の課題や問題点について、市長のお考えをお聞きいたします。また、体制の見直しについてですが、現在6ステーションある体制をどのような内容で検討されているのか、どのように変わるのか、現体制と比較して詳しく説明願います。市長は、雪堆積場と除雪拠点の見直しによって新設される場所の関係経費はどのように試算されているでしょうか、お答え願います。平成26年度の除排雪費用は、ここ数年続く大雪の影響で約17億円という過去最高の決算内容となり、本市の財政状況に大きく影響するのが除雪費の増減額であります。市長は、選挙公約の中でも冬の市民生活を守るために除雪体制の見直しが急務であり、具体的には除雪出動態勢を15センチメートルから10センチメートルにし、すぐに出動できるよう、よりきめ細やかな除排雪に取り組むとしております。そこでお伺いいたしますが、これまでの除雪体制に基づく予算と比較してどのような試算で検討されているのかお示し願います。この除雪出動態勢で道路状況は改善されると思いますが、市民からの苦情が多い置き雪が増え、地先の雪山も大きくなることで排雪の必要性がより高まると考えます。これらに対する対策強化についてはどのようにお考えでしょうか。予算措置も含め、市長のお考えをお聞かせ願います。また、所信表明では、除雪機械やオペレーターの確保などの検討を進めるとありましたが、除雪機械の確保とはどのような内容を検討されているのか、オペレーターの確保について、技術の継承やオペレーターの高齢化、人材不足など業界の課題がある中でどのように検討されているのか、お答えください。さらに、これにかかわる予算の検討も含め、それぞれお答えください。現在、除排雪の見直しに向けたさまざまな検討が進められるようですが、これらのスケジュールと予算も含め、議会への内容提示についてどのように考えられているのか、市長の見解をお聞かせ願います。市長が公約に掲げられた除排雪の充実は、市民ニーズが高いため推進をお願いしたいと考えておりますが、肥大化する除雪費予算を、多くの課題を抱える本市の財政状況の中で持続可能なものにしなければ市民の期待を裏切ることになりかねません。改めて、公約実現に向けた市長のお考えをお聞かせ願います。次に、小学生までの医療費と第3子以降の保育料を無料化するという公約についてです。小さなお子様をお持ちの多くの市民は、この公約に大きな期待をしているとの声を耳にいたします。まず、人口減少に歯止めをかける対策として掲げられた医療費と保育料の無料化について、いつから、どのような内容で実現させていくとお考えでしょうか。具体的な工程についてお示し願います。また、実現するに当たり財政負担はどのくらいになると試算されているのか、それぞれお示し願います。医療費の無料化を先行して推進している近隣自治体からは、毎年度の自治体負担額を確保することが難しくなってきていると聞きます。本市の厳しい財政状況の中で、医療費と保育料の無料化に伴う財源をどのように確保していくとお考えなのか、市長の見解をお聞かせ願います。次に、周産期医療についてです。公約では、安定した周産期医療実現に向けて産婦人科医の働きやすい環境を整え、支援を強化するとあります。小樽協会病院が新規分娩取扱いの休止のお知らせを発表されてから7か月になり、まもなく休止となります。この間、本市では関係機関との協議を進めてきたと思いますが、市長就任から現在の状況について御説明願います。次に、産婦人科医の働きやすい環境を整えるとありますが、これについて具体的に説明してください。また、支援強化についてですが、現在まで周産期医療を担っていただいている小樽協会病院への周産期医療支援事業費補助金について増額をお考えなのか、お聞かせ願います。安心して小樽で産み育てられる環境整備に向け、周産期医療の実現に早急に取り組んでいただきたいと思いますが、市長の見解をお伺いいたします。この項の最後に、北電泊原発再稼働に関しての見解を求めておきたいと思います。森井市長は、選挙戦を通して泊原発の再稼働は明確に反対する方針を明らかにいたしました。現在、泊原発再稼働に関しては、原子力規制委員会による厳格な審査が続けられているところであり、また、この泊原発再稼働につきましては市民の間でもいろいろな意見があります。したがって、市長として明確に再稼働反対の意思を表明しておられる現在、市民にどのような反対への問題提起をしていくとお考えでしょうか。また、反対のために国、道、北電などの関係機関に対してどのような行動をとっていくとお考えなのか、具体的にお示しください。以上、2項目めの質問を終わります。
答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)
ただいま、市長公約について御質問がありました。初めに、人口減少対策についてですが、まず小樽市総合戦略等策定支援業務につきましては、人口の将来推計やアンケート調査と分析、評価指標の設定など、技術的な部分を業務内容としております。調査工程につきましては、今月末までに委託契約を締結し、7月には人口の将来推計及びアンケート調査と分析を行い、8月には人口ビジョンと総合戦略素案を作成し評価指標の設定を行います。9月にはパブリックコメントを実施し、10月末までに総合戦略を作成したいと考えております。11月以降は総合戦略策定後の効果検証の手法などについて検討を行う予定であり、業務委託期限は本年12月15日としております。次に、本市の人口減少の要因と人口減少対策の検討方法及び事業実施の方向性につきましては、本市においては、人口減少の最大の要因は少子高齢化であると考えております。昭和34年から転出数が転入数を上回る社会減が続き、最近ではその約5割を20歳から29歳の年齢層が占めていることに加え、昭和62年から死亡数が出生数を上回る自然減が続き、一層少子高齢化が顕著になっており、自然減に拍車をかけていると考えております。人口減少対策の検討方法と事業実施の方向性につきましては、このような分析結果を踏まえ、当面は、自然減対策に重きを置きながら検討を行います。周産期医療の安定化や子育てに対する支援策の充実などを図ることで出生数を増やし、合計特殊出生率を改善したいと考えており、あわせて高齢者の病気予防と生きがい対策などにより死亡数を減らす取組を組み合わせることで、自然増減の均衡を図ることが必要であると考えております。次に、経済対策についてですが、まず、ふるさと納税を新たな制度として設けるのかにつきましては、小樽ファンが支えるふるさとまちづくり寄附条例では、寄附金の使途を歴史的建造物の保全や総合博物館など、社会教育施設の整備に係る事業に限定しておりますことから、現行制度を生かしつつ、これら以外の分野にも寄附金の使途を拡大し、寄附される方が本市のまちづくりに対し、より広く貢献をしていただけるような新たな仕組みを検討してまいりたいと考えております。また、返礼品の額や地場産品の選定方法などにつきましては、制度の趣旨を踏まえて、良識ある額の範囲内で小樽の魅力を発信できる地場産品の選定を前提に、既に検討を進めているところであります。次に、中小零細企業の支援につきましては、今定例会で、市内で創業を志す方へ、創業の初期段階から創業後まで長期的に経営・融資相談などの支援を行う創業支援補助事業の予算を提案したところであります。さらに、今後も本市の経済を支えている中小零細企業がどのような支援を必要としているのか把握に努め、市内の各経済団体や金融機関などと協議を行った上で、効果的な支援策を展開してまいりたいと考えております。次に、除排雪体制の整備についてですが、まず雪堆積場の増設につきましては、排雪作業の効率化や運搬費の低減効果が見込まれることから、排雪作業の現状を踏まえて検討してまいりたいと考えております。また、港への雪の搬入につきましても、今後の雪堆積場の状況を見ながら検討をしてまいりたいと考えております。次に、除雪拠点の現体制の課題と見直しにつきましては、現状では除排雪作業の遅れによる苦情が多いことから作業の機動力の向上が求められているものと考えられておりますので、除雪拠点の増設により必要となる事業者や機械の確保ができるか、検討しているところであります。次に、雪堆積場や除雪拠点の関係経費につきましては、雪堆積場では雪の処理に要する費用や管理経費など、また、除雪拠点では現場事務所の設置費や人件費などを見込んでおります。次に、除雪出動態勢の見直しに伴う予算の比較につきましては、除雪出動態勢の変更により出動回数が増えることや路肩の雪山対策が必要になりますが、総合的に除排雪体制を見直す中で少しでも経費の抑制に努めたいと考えております。次に、排雪の対策強化につきましては、道路沿いの雪置き場を活用するなど、工夫を凝らした除排雪作業の検討をすることで、少しでも排雪量の抑制に努めてまいりたいと考えております。次に、除雪機械やオペレーターの確保につきましては、今後、きめ細やかな除排雪の実現に必要な機械の台数について検討するとともに、除排雪業務を担う事業者の方々の意見も聞きながら、機械の確保に努めてまいりたいと考えております。また、オペレーターの確保につきましても同様に、事業者の意見を聞きながら検討してまいりたいと考えております。次に、除排雪の見直しに向けたスケジュール等につきましては、今後、除排雪体制の整備について具体的な検討を進め、第3回定例会において今年度の体制について説明をさせていただくとともに必要な予算を提案したいと考えております。次に、除排雪の充実の実現につきましては、本市はさまざまな行政課題を抱えており、また、厳しい財政状況でありますが、冬の快適な生活のための除排雪体制の整備に向け、可能な取組から一つ一つ実施をしてまいりたいと考えております。次に、小学生までの医療費無料化についてですが、初めに、いつから、どのような内容で実現させるかということにつきましては、今後は人口対策のための会議の議論を踏まえ、財政状況を勘案した制度設計や関係機関との協議を進めながら、平成28年度には現行より一定程度拡充できるよう取り組んでまいります。次に、予算規模はどのぐらいかということにつきましては、現行の助成制度における受給者の一部負担金を全て無料化いたしますと、現行の予算額に加えさらに約4,000万円の財政負担が必要となります。なお、現行では、助成の対象外となっている小学生の入院外も全て無料化いたしますと、他都市の例による推計では、さらに年間1億円程度の財政負担が必要となることが想定されます。このように、小学生の入院外を含めての無料化の実施には多額の財政負担が生じることから、財政状況などを見極めながら段階的に拡大することも視野に入れ、取り組んでまいりたいと考えております。次に、第3子以降の保育料の無料化につきましては、現在は国の取扱いに準じて就学前の年齢の範囲で第3子以降に該当する児童の保育料を無料としておりますが、年齢の範囲を就学後まで拡大するものであります。上限となる児童の年齢を何歳にするかなど、財政負担もあわせて検討した上で、できれば平成28年度から実施をしてまいりたいと考えております。次に、第3子以降の保育料の無料化の試算につきましては、現在、上限となる児童の年齢を何歳にするかなどについて検討をしているところであり、お示しをできるものではありません。また、財源確保につきましては、財政状況を見て判断してまいりたいと考えております。次に、周産期医療についてですが、まず市長に就任してから現在の状況につきましては、周産期医療は子育て支援と多くかかわってきますので、福祉部内に子育て支援と周産期医療の両方の業務を担う職員を配置し協会病院などの各関係機関へ出向いて、現在の状況など情報収集に努めている段階であります。次に、産婦人科医の働きやすい環境の整備につきましては、例えば、子育て世代の医師も多いと聞いておりますので子育てをしながら働ける環境を整えることなどが挙げられますが、あらゆる方面から情報収集に努める中で可能な支援策を検討してまいりたいと考えております。次に、周産期医療支援事業費補助金の増額をお考えなのかとのことでありますが、この補助金は北しりべし定住自立圏の構成自治体による財政支援でありますので、今後の協会病院の動向を見ながら関係町村とも協議をしてまいりたいと考えております。次に、周産期医療の実現に向けた取組につきましては、今後ともあらゆる方面から情報収集に努め、北しりべし定住自立圏のみならず、管内の町村とも連携し、北海道などの関係機関に対して要望、要請を行うなど、安定した周産期医療の実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。次に、北電泊原発再稼働についてですが、泊原発再稼働反対の市民に対する問題提起につきましては、具体的な対応について今後検討してまいりたいと考えております。また、関係機関への行動につきましては、北海道や北海道電力株式会社などから小まめな情報収集を行うとともに、最適な電源構成を定めるエネルギーベストミックス、電力小売の全面自由化など、国のエネルギー政策の動向を見極めながら、今後のあり方について各関係機関と意見交換を行う機会をつくってまいりたいと考えております。