小樽市議会 平成27年第1回定例会 2015年3月2日
新年度予算に関して
2015年3月2日、小樽市議会の一般質問で、北野義紀議員が「新年度予算に関して」質問し、市長 中松義治が答弁しました。
- 質問者
- 北野義紀 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 22番 北野義紀
日本共産党を代表して質問します。質問に先立ちまして、先ほど濱本委員から身に余るお言葉をいただきました。お礼を申し上げます。議員の任期を終わるに当たっては、適切な機会があろうと思いますので、そのときに述べさせていただくこととして、早速質問に入ります。新年度予算に関してです。安倍政権はいっせい地方選挙を前に、地方の支持基盤をつなぎとめようと、自治体が期待する予算措置を地方創生の名でさまざまに打ち出しています。そうせざるを得ないほど長年の自民党政治が地方の衰退をもたらしたことへの怒りが強いからです。安倍総理大臣は、衆議院議員総選挙後の記者会見で、国民から頑張れと背中を押してもらったと、こういう発言をされていますが、この発言とは裏腹に地方選挙を前に自信がないので、ほんのわずかだけれども、予算措置をとらざるを得なかったものです。この予算措置を積極的に活用して市民の願いに応えた事業を展開するのは当然のことであります。一方、国の新年度予算は、社会保障切捨て、大企業減税、大軍拡の三悪予算です。これに加えて、今後、消費税増税、社会保障削減、格差拡大、TPP推進、中小企業と農林水産業破壊のアベノミクスを続けるならば、一層、地方の衰退を加速させることは疑いありません。この際、先のない道の転換こそ地域再生の前提です。この基本的な問題について市長の見解を求めるものです。次に、国の社会保障予算削減から小樽市が市民の福祉と暮らしを守る防波堤として、地方創生の名で打ち出されている各種交付金を使って、市民の願いに応える事業について提案しますので、市長の見解をお聞かせください。初めは、国民健康保険料引下げを求める問題です。平成26年度の国民健康保険事業運営基金の残高1億6,000万円は、保険料引下げに使うべきものです。議案説明のとき、この基金で保険料引下げを求めたところ、保険料確定賦課のとき保険料が大幅に上がるようであれば、これを抑えるために使うが、決算見込みを見ないで今は何とも言えないとのことで、国保料を引き下げるとは言いませんでした。しかし、国は新年度予算で保険者支援制度を拡充するため、昨年度より多く小樽市にも交付されているはずです。市の新年度予算の一般会計繰入金の中に含まれていると思われますが、保険者支援分は前年に比べ幾ら多いかお答えください。保険者支援分は、条例で保険料の総額から差し引くことになっています。言葉をかえれば、この分は保険料引下げに当たる額です。理事者が言うように、小樽市の国保加入者は低所得者が多いので、中間層に保険料の負担がかぶせられているのが特徴とのことです。しかし、予算資料では、基金の残高はこの5定補正後で1億6,000万円です。これに国の新年度の新たな保険者支援分を加えれば、1世帯1万円の保険料引下げはできるはずです。市長の見解をお聞かせください。次に、介護保険です。昨年6月に成立が強行された医療介護総合確保推進法と新年度予算での社会保障切捨てによって、介護は危機に直面しています。特に、介護報酬の2.27パーセント削減は介護保険制度の崩壊を招く重大問題です。我が党は、この間、通所介護、介護予防通所介護で在宅介護を支える定員19人以下の小規模事業所33か所を菊地よう子道政相談室長を先頭に訪問して、介護報酬の2.27パーセント削減の影響が現場でどう現れているか、聞き取り調査を行いました。このままでは事業を畳む以外にないとか、利用者や家族のことを考えると赤字覚悟でやらざるを得ないが、いつまで続くか不安だなど、介護を支える人間の良心に裏づけられた切実な声が出され、心を打たれました。同時に、介護報酬の2.27パーセント削減に対する安倍内閣に改めて怒りを覚えました。そこで提案しますが、補正予算の地域活性化・地域住民生活等緊急支援のための交付金の一つである地方創生先行型を活用して、在宅介護を支える小規模事業所に小樽市の制度として助成を行い、在宅介護を守る緊急措置をとるべきではありませんか。小樽市の財政負担がないのですから、ぜひ実現すべきです。市長の見解をお聞かせください。あわせて、医療介護総合確保推進法が強行した要支援者の訪問介護、デイサービスを介護給付から外して市町村の地域支援事業に移行させることは認められません。要支援者への現在の介護サービスの継続のため、市長として小樽市としてやるべきことをいろいろ検討しているようですが、地域支援事業としての市町村への押しつけをやめ、現行サービスを継続するよう国に要求することを改めて提案しますので、見解をお聞かせください。医療についてです。国は、医療介護総合確保推進法で、病床削減のため、2015年度から2年間で都道府県に地域医療構想を策定させようとしています。これを受け、自治体病院に対しては、国がこの3月末までに定める新たな公立病院改革ガイドラインに基づき、新たな公立病院改革プランを策定させようとしています。小樽市立病院はこの12月に新築開院したばかりですが、この地域医療構想に基づく改革プランによって、小樽市立病院の病床削減が強要されることになるのか、まず説明をしてください。今、市長に求められるのは、医師・看護師確保をはじめ、小樽協会病院での周産期医療など、地域の必要な医療体制確保に全力を尽くすことです。2月19日、知事選挙と市長選挙を意識した自民党小樽支部の新春セミナーなるものが開かれました。この席で市長は、高橋知事に協会病院での医師確保を要求し、知事も中松市長と連携しながらしっかり取り組んでいると語ったとのことです。これが選挙目当てのパフォーマンスであってはなりません。医師確保の見通しについて、最悪の場合どうするのかを含めお答えください。次に、子育てに関してです。子供の医療費無料化についてです。現在、小樽市の子供の医療費助成については、議員の皆さんも御承知のとおりです。我が党は、この件に関しては、昨年の第1回定例会で小貫議員が、第3回定例会で新谷議員が、それぞれ要望しています。これに対して市長は、若年層の定住、移住を図る上で、子供の医療費助成制度の拡大については財政上の問題もありますが、人口問題を議論する中で、今後、検討していきたいと答弁されています。市長選挙は、この4月です。中松市長は市長選に立候補するからには当選を目指しているはずですので、当選された暁には、6月の政策予算編成時に、せめて就学前の児童の医療費は入院、通院ともに無料にするよう提案しますので、英断を持ってお答えください。保育料の値上げを行わないことを求め、質問します。今、各自治体で保育料の値上げが相次いで計画されています。保育料は所得税、市民税の税額に連動しているため、政府の子ども・子育て会議が年少扶養控除の廃止にかかわって、新入児は値上げし、在園児は据え置く方針を示したことが背景になっています。小樽市でも保育料算定の制度が変わりますが、値上げしないよう強く要求します。市長の見解を求めるものです。感染症を防止し、子供の健やかな成長を願う立場で質問します。小樽市で感染症が発症した場合、マスコミ発表とともに各会派代表者にその状況が欠かさず事前報告されています。施設ごとの内訳を見ると、毎年保育施設が含まれていることに心を痛めていました。そこで伺いたいのは、感染性胃腸炎の集団発生状況と予防啓発についてです。感染性胃腸炎の集団発生状況について、ここ3年間と今年度、今年度は12月まででよろしいですから、これをまとめて発生件数、施設別件数、原因ウイルスと患者数について、それぞれ報告してください。次に、不幸にして集団発生した場合の啓発・指導はどのようになされているか、また通常の啓発・指導はどのようにされているか、報告をしてください。次に、子育て中の母親の皆さんとの懇談の中で出された要望で、感染症防止の上からも、これまで以上に万全を期したほうがよいと思われることがありますので伺います。市立保育所で紙おむつを着用している子供をお持ちの母親の皆さんから出されたのは、保育所での子供の排せつ後の使用済紙おむつを保護者に毎日持ち帰らせている問題についてです。私立保育園、幼稚園の多くでは施設で一括して処理しているのに、どうして市立保育所では持ち帰らせているのか。母親の皆さんからは、保育所で一括処理して持ち帰りがないように改善してほしいというものでした。国からも感染症予防の立場からマニュアルが出されていますが、このとおりになっているのか、また、マニュアルに照らし、いかがかと思われる現状も聞いていますので、その実態はどうなっているか報告をしてください。子育て支援課が保健所の協力もいただいて市立保育所の感染症防止の立場から感染症対策チェックリスト等で現状の把握に努められたと伺いましたが、その状況について結果はどうであったのか報告してください。また、質問と答弁準備の過程のやりとりで、感染症防止の観点から保育所でマニュアルに照らして改善しなければならない事実もあったと思われますが、直ちに改善した点があればお知らせください。マニュアルに沿って、私は、使用済みの紙おむつは保育所などで一括保管・処理したほうが、感染性胃腸炎などの集団発生を防止する上からもベターと考えます。また、市立保育所で一括保管・処理するとなれば、当然費用がかさみますが、これはいかほどになるか、裏づけを持った市長の見解をお聞かせください。地域活性化・地域住民生活等緊急支援のための交付金で、子育て支援や少子化対策、結婚、妊娠、出産、若者定住などの事業が可能となっていますが、この第1回定例会で交付金で具体化した事業を説明してください。また、これ以外で、少子化対策、人口対策も含め、小樽市にとって必要な課題があればお示しください。次に、人口対策についてです。日本創成会議が2014年5月にストップ少子化・地方元気戦略、いわゆる増田レポートを発表したのに続いて、8月の「地方消滅」では、自治体が消滅してしまうような予測を前提とした地方制度、国土計画の再編を提起しました。この増田レポートの中で、日本創成会議・人口減少問題検討分科会の推計による消滅可能性都市896のリストの発表は、全国の地方都市に大きな衝撃を与えました。この小樽市も、2010年から30年間で20歳から39歳までの女性人口の予想減少率が66パーセントと発表され、消滅可能性都市896のリストの中に含まれていました。このこともあり、人口問題について市民の中に心配とともに大きな関心が広がっています。これらの都市では、その対策組織が次々と置かれました。こうして地方自治体の危機感をあおり、安倍内閣が地方創生を重点政策として打ち出し、人口減少を前提にした国土のあり方を示し、地方には二つの内容を含んだコンパクト・プラス・ネットワークを示しました。しかし、増田レポートの人口減少分析には、専門家の中からも批判が出されています。人口減少は出生数減少という少子化によってもたらされるとか人口の自然増減と社会増減の組合せで決まるといった表面上の算数の話で置きかえられていること、なぜ人口減少が起きたのか社会的分析がされていない、晩婚化や未婚化が進行する社会的、経済的理由が分析されていないなど、多数に上っています。少子化は避けがたい自然現象ではありません。政府によって派遣労働者の適用業種が拡大され、さまざまな形態の非正規雇用を労働規制の緩和によって拡大したことに原因があります。若者が結婚して子供をつくることができないのは、不安定雇用、低所得、長時間労働に主な原因があります。これはひとり、日本共産党だけの見解ではありません。内閣府の年収別・雇用形態別既婚率資料によっても、20歳代、30歳代の男女ごとに正規雇用・非正規雇用、年収別に見ても、300万円未満は既婚率が1割を切っています。300万円以上400万円未満から既婚率が増え始め、500万円以上600万円未満は既婚率が20歳代、30歳代とも、また、男女とも最も高くなっています。日本共産党は、少子化対策が順調に進んだとしても、一定期間は人口増にはならないことは承知しています。しかし、少子化対策は日本の命運を握っており、本気で若者の雇用を安定させ、所得を向上させることを考えれば、現在の労働者派遣法の改悪に見られる非正規雇用の拡大を進める政治の根本的な転換を図らなければならないことは明らかです。以上、幾つか指摘をしましたが、これらに対する市長の見解をお聞かせください。次に、小樽市の人口対策について伺います。市長は、今、小樽市の人口対策について取組を開始しています。昨年8月に議会に対しても人口対策についてその方向性、考え方を示し、人口対策庁内検討会議を昨年8月に設置し、続いて官民による小樽市人口対策会議を設置し、意見の取りまとめをしていただき、庁内検討会議で整理、検討して、今後の施策の方向性と実施事業への反映を行うとしています。この進捗状況について報告をしてください。これら一連の検討を行った上で、市長として人口対策で何をしようとしているのか、考えをお聞かせください。人口対策に関して政府の動きと関連して心配な点がありますので、これを指摘し、市長の見解を伺うものです。国の動きですが、昨年秋の臨時国会で成立したまち・ひと・しごと創生法に基づき、12月27日、総合戦略を閣議決定し、地方自治体に対して総合戦略が定める国の政策分野を勘案して地方版総合戦略を策定することを努力義務といたしました。地域活性化・地域住民生活等緊急支援のための交付金の地方創生先行型の中では、全都道府県・市区町村に対し、地方版総合戦略策定経費を確保するとしており、全自治体が策定するものと見込まれています。地方版総合戦略の策定に当たっては、自治体ごとに地方人口ビジョン(将来推計と展望)をつくることとし、2019年度までの5年間を対象にした地方版総合戦略を遅くとも2015年度中に早期に策定することを国は求めています。市長に伺いますが、これから取り組む平成26年度の補正の地方版総合戦略で何をかち取ろうとしているのか、目的について詳しく説明をしてください。これに使う交付金1,000万円ですが、1,000万円かけて地方人口ビジョンと地方版総合戦略を策定するとのことですが、1,000万円のうち930万円は業務委託するとのことです。あとの70万円は会議費等とのことです。コンサルタントに業務を委託すれば、国の動向に沿った成果品になることは初めからわかりきったことで、中松市長や小樽市職員のオリジナリティーは全くありません。肝心なことをどうして業務委託にしたのか、説明をしてください。この点で心配な二つ目は、市職員の創意工夫、能力の発揮の場が奪われていることです。小樽の将来にかかわる肝心なことを外注する、こんな対応でいいのか、小樽市役所の頭脳がどうなるのかと誰もが憂慮しています。市長の見解をお聞かせください。地方での拠点づくりと周辺との連携形成、コンパクト・プラス・ネットワークについて伺います。地方版総合戦略を策定する上で、地方が勘案することが求められている国の政策分野とは、一つ、地方における安定した雇用の創出、二つ、地方への新しい人の流れづくり、三つ、若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえる、四つ目、時代に合った地域づくり及び地域と地域の連携の四つです。一つ目から三つ目までは小樽市の発展にとって必要なことと我が党も考えますので、ぜひ人口増となる計画にしてください。しかし、四つ目の中の地方での拠点づくりと周辺の連携の形成が示されていることが心配です。これらに関する小樽市の取組は、平成27年10月ぐらいまでに策定するとのことです。地方での拠点づくりと周辺との連携の形成で安倍内閣が狙っているのは、公共施設や行政サービスを拠点となる中心自治体に統合し、身近な住民サービスの低下と周辺部の切捨てを進め、中心自治体もコンパクトシティと称して住民サービスを切り捨て、スリムにし、あわせて地方の衰退を一層加速させるものにほかなりません。政府の言う地方での拠点づくりと、周辺との連携は、小樽市の事業としては既に先行している定住自立圏があります。市長は、私のこの指摘を受け、今後どういう認識を持って定住自立圏に対応するつもりか、見解をお聞かせください。以上、1項目めの質問を終わります。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
北野議員の御質問にお答えします。ただいま、新年度予算に関して御質問がありました。初めに、安倍政権の新年度予算への見解についてですが、我が国の経済は回復基調にあると言われておりますが、いまだ地方においては景気回復の効果が十分に及んでいないのではないかと感じております。今回の国の予算案では経済の好循環を確立し、地方に対して景気回復の実感を行き渡らせ、地方創生に重点を置き、経済再生と財政再建の両立を実現する予算として編成されたものと受け止めております。次に、新交付金の活用についてですが、まず国民健康保険に関しまして、その保険者支援分につきましては、保険料の軽減対象となる被保険者の所得の把握が必要なため、前年の所得が確定する5月でないと試算できないことから、拡充分は当初予算には反映しておりません。このため、平成27年度予算の一般会計繰入金のうち、保険者支援分は26年度の決算見込みと同額の1億2,380万円を計上しております。次に、保険料の引下げにつきましては、保険料については例年5月に前年の所得が確定した段階で当該年度の保険給付費の見込みや保険者支援分のほか、国、道からの交付金、補助金などを含め、全体の収支を勘案して算出しております。したがいまして、平成27年度の保険料算出に当たっても、新たに交付が予定されている保険者支援分の拡充分や基金残高なども考慮し、保険料の上昇の抑制に努めてまいります。次に、介護保険に関しまして、まず地方創生先行型交付金で小規模介護事業所へ助成することにつきましては、国ではこの交付金のメニュー例として、創業支援や販路開拓支援などを挙げており、小規模介護事業所など特定の分野に限った経営安定のための助成は、交付金本来の趣旨にはなじまないものと考えております。次に、要支援者への現行サービスを継続し、地域支援事業の移行を撤回するよう国に要求することにつきましては、急速な高齢化の進展に伴い、社会保障費が増大する状況にあって、受益と負担の均衡のとれた持続可能な社会保障制度の確立を図るため、給付の重点化や効率化などについて国が行った制度改正であることから、必要でやむを得ないものと考えており、制度改正の撤回を要求することは考えておりません。次に、医療に関しまして、まず小樽市立病院の病床数につきましては、新たな公立病院改革プランは平成27年度から28年度にかけて都道府県が策定する地域医療構想を踏まえ、公立病院の役割を明確にするものと聞いております。この地域医療構想の策定過程において、病院等の関係者が参加する協議の場が設置される予定であり、その中で病床数など地域における必要な医療体制の確保が図られることになりますので、市立病院の病床数が強制的に削減されることにはならないものと考えております。次に、小樽協会病院の周産期医療に係る医師確保の見通しにつきましては、現在のところめどが立っておりませんが、協会病院の分娩再開に向け、引き続き病院側と協議を行うとともに、関係機関に働きかけるなど、できる限りのことをしてまいりたいと考えております。次に、子育てに関しまして、まず子供の医療費無料化につきましては、現在、人口対策庁内検討会議におきまして、各部から人口対策事業案が提出された中で、無料化も含め、検討すべき事業項目の一つとして位置づけたところであります。今後は、小樽市人口対策会議の検討結果や財政負担なども考慮しながら、最終的に判断してまいりたいと考えております。次に、子ども・子育て支援新制度移行に伴う本市の保育料につきましては、新制度では保育料の階層区分の決定が従来の所得税額から市町村民税額を用いる方式になります。これにより保育料の決定時期も従来の4月から市町村民税額が確定した後の9月に変わりますが、新制度への移行年度となる平成27年度の保育料は、まず4月に前年度の市町村民税額に基づいて一度決定し、さらに9月に改めて決定することになります。新制度における国の保育料徴収基準額は、現行の利用者負担の水準を基に各階層の所得税額を市町村民税額に置きかえており、本市においても、国の改正内容に準じるとともに、現行の軽減措置を維持した改正を予定しております。しかし、市町村民税額を用いる方式への変更により、利用者の一部において保育料の増減が生じることから、市としましては一定の配慮が必要と考えており、現在、検討作業を進めているところであります。次に、感染症防止に関しまして、まず感染性胃腸炎の集団発生件数と患者数につきましては、平成23年度が2件で35名、24年度が19件で604名、25年度が4件で137名、26年度が12月末までで7件で199名となっております。この4年間における施設別発生件数につきましては、保育所7件、その他の施設が25件であり、原因ウイルスはノロウイルスによるものが31件、ロタウイルスによるものが1件となっております。次に、感染性胃腸炎が集団発生した場合の対策につきましては、集団発生した場合には速やかに施設を訪問し、感染症法に基づく調査を実施し、必要な指導を行います。また、通常における啓発・指導につきましては、市内における流行状況等を踏まえ、保育所、学校、高齢者施設等に対し、文書による注意喚起や施設に出向いて健康教育を実施しているほか、広報おたるやホームページで周知するなど、さまざまな方法により行っております。次に、公立保育所での感染症防止の対応につきましては、国の保育所保育指針及び保育所における感染症対策ガイドラインに基づき行うこととしております。各保育所の施設整備の違いから全て同一の対応とはならず、特におむつ交換作業では、手洗い場があるところで行うこととされていますが、専用スペースの確保が難しい施設があることや、使用済紙おむつの保管がふた付バケツでなかった施設が1か所ありました。なお、使用済紙おむつの持ち帰りについては、ガイドラインでは示されていないものであります。次に、感染症対策チェックリストでの現状の把握につきましては、一部の保育所で職員が予防接種を受けていたかどうかの確認に不十分な点が見られましたが、チェック項目についてはおおむね履行されていました。次に、公立保育所での感染症防止に関する改善点につきましては、先ほど答弁いたしました使用済紙おむつの保管方法については、直ちに改善を行っております。また、使用済紙おむつにつきましては、今後、各施設で処理することといたします。なお、必要な費用は、年間約50万円であります。次に、地域活性化・地域住民生活等緊急支援のための交付金についてですが、具体化した事業の主なものを申し上げますと、子育て支援や教育の充実では、18歳未満の方がいる世帯に商品券を支給するほか、保育所などの絵本や遊具、小学校の実物投影機などを整備いたします。若者の定住促進では、移住促進に向けた取組や空き家の活用などを検討するための調査を実施するほか、働く場の創出・拡大に向けた事業として商業起業者への支援や小樽港の物流促進を目指す市場調査を、地元就労支援として女性や若年者の正規雇用を目的とした人材育成を実施いたします。また、人口対策は、働く場の創出や子育て支援などさまざまな取組を総合的に進める必要があることから、現在、小樽市人口対策会議などにおいて必要な対策を検討しているものであります。次に、人口対策についてですが、まず不安定雇用等の指摘に対する私の見解につきましては、平成24年3月に厚生労働省が、非正規雇用問題に総合的に対応し、労働者が希望する社会全体にとって望ましい働き方を実現するため、望ましい働き方ビジョンを取りまとめており、その中で「雇用が不安定」「経済的自立が困難」などの非正規雇用に共通する課題と、正規雇用・無期雇用への転換促進など施策の具体的方向性が示されております。また、平成24年10月に改正された労働者派遣法では、派遣労働者の無期雇用化や待遇の改善などが盛り込まれたところであり、国としては派遣労働者の保護・雇用の安定を目的にさまざまな対策に取り組んでいると承知しておりますが、現状では雇用の不安定さや低賃金などの課題があると認識しております。次に、人口対策庁内検討会議や小樽市人口対策会議での進捗状況につきましては、本市人口の現状についての共通認識を持つとともに、これまでの取組について整理を行った上で、人口対策としてどのような取組を進めていくべきか、議論を進めたところであります。現時点での大きな方向性としましては、「産業振興による働く場の創出・拡大」「子育て支援と教育の充実」「生活環境の整備」の三つを検討に向けたポイントとしたところであります。今後は、検討を加速させながら、まち・ひと・しごと創生法で努力義務とされた本市の総合戦略策定に向けて取組を進めてまいりたいと考えております。次に、人口対策で行おうとしていることにつきましては、人口の減少は購買力の減少による経済の停滞や、税収の減少による行政サービスの低下、地域コミュニティの崩壊など、さまざまな影響が想定されることから、人口対策を通じて市民の皆さんが夢を持ち、安心して生活ができる活力ある小樽をつくることが重要であると考えております。このことから、小樽市人口対策会議などの議論を踏まえ、働く場の創出や子育て・教育環境、住環境の整備など総合的な取組を着実に進めていく必要があると考えております。次に、地方版総合戦略の目的につきましては、地方創生の考え方は地方が人口の減少や景気の低迷などにより、いわゆる増田レポートが指摘した多くの自治体の消滅可能性に端を発したものと認識しております。しかしながら、地方にとって人口や経済にかかわる問題は早期に解決できるものではないことから、地方版総合戦略を策定し、今後の目標や方向性を定めることによって、持続可能な社会を築いていくことが最大の目的であると考えております。次に、地方人口ビジョンと地方版総合戦略の策定に当たり、業務委託をすることにつきましては、策定作業は膨大な事務量が想定され、限られたマンパワーで短期間に作業を進めていく必要があることから、検討を進める上で必要となる調査や資料の作成などについて業務を委託するものであります。それぞれの根幹となる部分については、人口対策庁内検討会議や小樽市人口対策会議などの議論を基に独自性を出してまいりたいと考えております。次に、地方での拠点づくりと周辺との連携についてですが、今後どういう認識を持って定住自立圏に対応していくかにつきましては、定住自立圏の取組では、圏域全体として都市機能と地域資源を活用しながら一体的な発展と住民の利便性向上を図っていくことが重要であると考えておりますので、今後も北後志の近隣町村との連携を深め、圏域の人たちが安心して暮らすことができる地域を形成していけるよう、取組を進めてまいりたいと考えております。