小樽市議会 平成26年第4回定例会 2014年12月8日
教育について
2014年12月8日、小樽市議会の一般質問で、酒井隆行議員が「教育について」質問し、教育長 上林猛が答弁しました。
- 質問者
- 酒井隆行 議員
- 答弁者
- 教育長 上林猛
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 13番 酒井隆行
次に、学力向上について伺います。平成26年度全国学力・学習状況調査の結果が10月に発表されました。言うまでもありませんが、調査の目的は、「義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図るとともに、学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる。さらに、そのような取組を通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する」とのことであります。この目的と結果、今後の取組について質問をいたします。まず、この調査結果では、小・中学校いずれの教科においても全国の平均正答率を下回っておりますが、この原因について教育長はどのように感じられていますか。伺います。次に、この調査の内容で、教科に関する調査で、主に知識に関する問題では、「身に付けておかなければ後の学年等の学習内容に影響を及ぼす内容や、実生活において不可欠であり常に活用できるようになっていることが望ましい知識・技能など」となっており、このことから全国平均により近いほうが望ましいと考えますが、教育長の御見解を伺います。また、活用に関する問題については、「知識・技能等を実生活の様々な場面に活用する力や、様々な課題解決のための構想を立て実践し評価・改善する力に関わる内容」となっております。これについては社会に出たとき、さまざまな問題に対しとても大切な力となり、その基礎となる力をつけることこそ義務教育の使命だとも思いますが、教育長の御見解を伺います。次に、小学校国語A、学習指導要領の領域における「読むこと」について、教育委員会では音読の推進を進めており、本年11月8日土曜日、市民会館で行われた第2回音読カップでは、市内24校の全小学校と11中学校から98名が出場し、読む力や表現力が競われました。音読カップに参加した児童・生徒は、大きな会場でたくさんの観客の前での発表で緊張したとのことでしたが、とても貴重な経験ができたのではないかと感じており、来年度以降も続けていただきたいと思います。その一方で、音読カードのあり方について質問をいたします。まず、音読の効果についてですが、国語力や想像力の向上、誰でも簡単にできる最も効果の上がる勉強の仕方の一つであります。音読カードの使用状況についてはどのようになっているのか、お答えください。また、本来、小学校国語Aについては、基礎になる部分でもあり、小学校で身につける力でもあります。全国で同じ時間の義務教育を受けているにもかかわらず、平均正答率に差が出るのは授業指導方法に工夫が必要であると考えますが、授業指導方法についてどのような取組を行っているのか、その内容とそれによってどのような効果があったのか、取組の問題点や改善点も含めてお答えください。最後に、スポーツ振興について、文部科学省は11月29日、小学校5年生と中学校2年生を対象とした2014年度全国体力テストの結果を公表しました。北海道の順位は、小学校5年生男子44位、女子は46位、中学校2年生男子は昨年の46位から最下位に落ち、女子は調査開始以来6年連続で最下位とのことでした。そのことからスポーツ振興について伺います。小樽市内にある各スポーツ施設について老朽化が進み、更新や建設が必要とされている施設について教育委員会として今後どのような方向性で進んでいくのか、お答えください。また、2020年に東京オリンピック開催に向けて全国で合宿誘致合戦が始まっており、小樽市においても誘致に向けた取組が進められているかと思いますが、進捗状況と今後について伺います。次に、中学校の部活動について質問いたします。現在、小樽市では、学校適正配置により、小・中学校の統廃合が行われております。中学校では、自分の希望する部活ができないなどの問題もあり、早く統廃合を進めてほしいとの御意見もあります。生徒が多くなれば今まで生徒数が少なくてできなかったスポーツクラブもできる規模となり、生徒にとってもさまざまな経験と将来の夢が広がると期待しているところでもありますが、指導する教員の皆様にもその努力をしていただきたいと思います。これについての人事を含めた取組について伺います。以上、再質問を留保し、質問を終わります。
答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)
ただいま、学力向上について御質問がありました。初めに、平成26年度の全国学力・学習状況調査の結果において、小・中学校いずれの教科においても全国の平均正答率を下回った原因についてでございますが、私としては学校では職員一人一人が自校の調査結果を分析し、組織的な授業改善に努める意識が浸透していなかったこと、家庭では子供たちに正しい生活習慣を身につけさせる意識の高揚を図る取組が不十分であったことなどが原因であると考えております。校長会においては、このような状況に危機感を覚え、来年度から全校で各学年の到達目標を定め、学力の到達の状況を組織的に確認する取組を行うことを検討しております。また、今年度から各学校では自校の平均正答率を保護者に知らせ、子供たちの学力の状況について説明を行い、家庭学習への興味・関心を高める取組を行っております。次に、知識・技能などの基礎・基本の力とこの力を活用することについての私の見解についてでありますが、知識に関する問題は基礎・基本の力の定着度合いを確かめるものであり、全国どこでもひとしく身につけるべき最低限の学力であり、また、活用に関する問題では、さまざまな課題を解決する思考力や判断力が求められていることから、社会の中をたくましく生き抜く力であり、いずれも欠かすことのできない重要なものであると認識しております。子供たちの将来の夢に向かって進学や就職を志すに当たり、義務教育においてこれらの力をしっかりと身につけることが大切であり、今後とも一層学力の向上に向け、取り組んでまいりたいと考えております。次に、音読カードの使用状況についてでありますが、平成25年度において全校児童・生徒が音読カードを活用している学校は小学校11校、中学校4校、一部の児童・生徒が活用している学校が小学校13校、中学校9校となっており、24年度と比較して全校児童・生徒が活用している学校が増加していることからも、家庭学習や授業における音読の取組が浸透してきていると実感しております。また、音読カップの参加者が増えると同時に、音読の質も高まっており、学校における取組が着実に広がっているものと認識しております。しかしながら、学級担任や教科担当の音読の取組に対する意識の違いがあるものと感じており、校長会を通じ、各学校が音読運動を組織的、継続的に取り組むよう指導してまいりたいと考えております。次に、小学校国語A問題に対する指導についてですが、教育委員会としては、国語力は全ての教科の土台となるものであり、本市の学力向上の施策として重点的に取り組んでおります。国語力を高めるためには、まずは読み取る力を高めることが大切であると考え、読書習慣を身につけるための音読運動や図書館司書の配置による学校図書館活動の活性化に取り組んでまいりました。本年の全国学力・学習状況調査において、本市の子供たちの読書する時間が確実に増えたことは、その成果の一つであったと感じております。一方で、漢字を正しく書くことや言葉の意味を正しく理解することなどの言語事項の習得に課題が見られたことから、授業の中で国語辞典を使って調べる習慣を身につけたり、学習した内容を繰り返し反復したりする活動を学校全体で組織的に取り組むよう指導し、基礎学力の確実な定着を図ってまいりたいと考えております。次に、スポーツ振興についてでありますが、まず老朽化している各スポーツ施設の更新、建設につきましては、長期的な観点からは施設の利用状況や将来の需要の動向などについて分析、検証を行い、廃止、縮小、集約化、改築などについて検討しなければなりませんが、当面は市の財政状況なども勘案し、緊急度の高いものから順次、修繕などの応急的な措置を講じていかなければならないものと考えております。次に、東京オリンピックに係る合宿誘致の進捗状況と今後についてでありますが、本年7月末に北海道環境生活部くらし安全局が事務局となっている通称北のTOPプロジェクトのスポーツ振興部会に、セーリング、サッカー、陸上競技の3競技について合宿誘致を申し出たところであります。その後、10月から11月にかけて北海道から要請を受け、情報カード作成のための施設概要、気象データなどの資料を提供いたしました。また、北海道と連携して誘致活動を行う北海道開発局からの要請により、PR冊子の作成のため、道に提出したものと同様の資料を提供したところであります。今後、道の作成した情報カードは英語、フランス語に翻訳し、各国大使館へ送付することとなっており、道のホームページにも掲載されると伺っております。また、北海道開発局のPR冊子については、英語に翻訳後、各国大使館に送付するなど、道と連携した誘致活動に活用していくと聞いております。次に、教職員の人事異動の際に部活動の指導に関してどのように配慮しているかについてですが、人事異動は、教職員の在勤年数、所有免許状の種類、年齢等を勘案し行っておりますが、中学校においては部活動指導も必要な要素の一つでありますので、今後とも学校事情に沿った人事がなされるよう、道教委に内申してまいりたいと考えております。(「議長、13番」と呼ぶ者あり)
質問 13番 酒井隆行
質問については、この後、予算特別委員会及び常任委員会でさせていただきたいと思います。