小樽市議会 平成26年第4回定例会 2014年12月8日
住みよい持続可能なまちづくりに向けて
2014年12月8日、小樽市議会の一般質問で、酒井隆行議員が「住みよい持続可能なまちづくりに向けて」について質問し、市長 中松義治が答弁しました。
- 質問者
- 酒井隆行 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 13番 酒井隆行
平成26年第4回定例会に当たり、自由民主党を代表して質問いたします。小樽市内の経済動向について、小樽商工会議所がまとめた調査期間平成26年7月から9月の小樽市経済動向調査報告が発表となり、業況については全業種平均で好転したとする企業が9.9パーセント、悪化したとする企業が23.6パーセントで、よいとした企業の割合を悪いとした企業の割合が上回り、DI値はマイナス13.7と2期連続のマイナスとなり、前年同期より17.4ポイント悪化しました。業種別に見ると、小売業はプラス水準にとどまったものの製造業、卸売業、観光・サービス業、運輸・倉庫業、建設業は、いずれもマイナス幅を拡大しました。特に、建設業は9期連続プラスからの落ち込みとなったとされており、地方においてはまだまだ景気回復の兆しが実感できない状況となっております。また、小樽市では人口が毎年約2,000人減少し、人口減少に歯止めがかからなく、将来的にはまちの活力が低迷する、生産年齢人口の減少により産業活動が低迷する、少子化により学校の小規模化がさらに進むなど、今後さまざまな問題が生じ、ますます小樽市内経済にも大きな影響があるものと考えます。我が会派は、10月15日に鹿児島県垂水市を視察し、人口減少対策について学ばせていただきました。人口規模は約1万6,000人ですが、住環境の整備や子育て支援、近隣都市との交通網整備などの取組がされ、人口減対策に重点を置き、優先的に予算措置を行い、効率的かつ集中的に人口減対策を推進しているとのことでした。そこで、小樽市の人口減対策について国立社会保障・人口問題研究所による推計では、本市の人口や若年女性が大きく減少することが推定されており、平成25年はここ数年では大きな減少数となったことから、危機感はこれまで以上に高まっており、このことから小樽市においては8月に人口対策庁内検討会議の設置、11月28日には各団体からの推薦者と公募した11名を委員とする小樽市人口対策会議が立ち上げられました。これからおおむね1年間の予定で会議が開催され、さまざまな議論がなされていくと思いますが、日々人口が減っていく小樽市においては一刻も早くその対策を講じなければなりません。そこで、伺います。小樽市人口対策会議においておおよそのスケジュールと今後の進め方についてお示しください。関連して、小樽市は平成21年9月に北しりべし定住自立圏での中心市宣言を行っておりますが、中心市として北後志の町村と連携しながら定住に必要な生活機能の確保や経済基盤の整備などを行い、人口減少に歯止めをかけようという狙いがあったと思います。人口問題に関しては圏域全体で減少に歯止めがかかっていませんが、これまでの取組と主な成果を伺います。次に、11月21日、参議院本会議において、まち・ひと・しごと創生法案が通過しました。少子化の進展に的確に対応し、人口減少に歯止めをかけるとともに、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保して将来にわたって活力ある日本社会を維持していくために施策を総合的かつ計画的に実施するとのことです。また、その基本理念では、結婚、出産は個人の決定に基づくものであることを基本としつつ、結婚、出産、育児については希望を持てる社会が形成されるよう環境を整備するとのことであり、大変期待をしているところであります。ところで、出産、育児については、先日、小樽協会病院が分娩の新規受付を休止するとの発表があり、これにより小樽市内で出産を扱う総合病院はゼロとなる予定です。全国的に医師不足となっており、問題解決には時間がかかると思いますが、小樽市としては解決しなければならない問題でもあります。このことについての認識と今後の対応を伺います。次に、防災対策について伺います。本年8月20日、広島県での大規模土砂災害、8月24日には北海道礼文島での土砂災害、9月27日には長野県御嶽山噴火災害、11月22日には同じく長野県北部地震による被害など、自然災害によって多くの命が奪われました。御遺族の皆様に謹んでお悔やみを申し上げます。また、被災された皆様には、心よりお見舞いを申し上げます。さて、小樽市においても東日本大震災以降、各連合町会での津波避難訓練や土砂災害を想定した避難訓練など防災意識を高める取組がなされてきました。また、防災無線の整備や避難所への食料備蓄、暖房器具など随時整備されており、まだまだ不十分ではありますが、着実に進んでいるものと実感できるところであります。そこで、各町会に配付した防災ラジオは、日常どのように保管されているのか、市として把握しているのか、お答えください。災害が発生したとき、いかに早く多くの方にその危険を知らせることができるかが市民の皆様の命を守ることにつながります。平成25年第4回定例会の私の一般質問の答弁で、災害情報の伝達については、サイレンや広報車による広報以外にも複数の手段が必要であると考えており、どのような方法が有効であるか、あわせて研究してまいりたいとの答弁でしたが、その後の研究についてどのようになっているのか、お示しください。関連して、土砂崩れなどのおそれがある土砂災害警戒区域が186か所と、道内では札幌市に次いで多い小樽市での避難所見直し作業について伺います。東日本大震災以降、津波の危険から一時的に逃れるための高台とその後の避難生活を送る施設が区分されていなかったために、被害が拡大したと言われております。このため、4月から施行された改正災害対策基本法では、一時的に避難をする指定緊急避難場所と避難生活をする指定避難所を区別することが義務づけられました。新聞報道では既存の避難所69か所については少なくとも10か所が土砂災害警戒区域や土砂災害危険箇所内にあるとのことでしたが、これらの箇所にある避難所についての見直し作業の進捗はどのようになっているのか、お示しください。また、日ごろからの防災意識の向上に向けた取組も重要ですけれども、その取組をお示しください。また、災害発生時では、警察や消防などの公助はもちろん重要ですが、状況によってはその到着に時間がかかる場合もあります。地域による共助は減災の大きな鍵となり、長野県の地震ではその大切さをまさに行動で示したとのことでした。共助が機能したのは日ごろの備えがあったからとのこと。中越地震をきっかけに長野県は独自事業として災害時住民支え合いマップの作成を市町村に働きかけていたといいます。災害時の避難に手助けが必要な高齢者ら要援護者の住まいなどの情報を地図上に書き込み、それを地域住民で共有し、誰が支援するかを含めて事前に準備していたとのことでしたが、小樽ではどのようになっているのか、お示しください。近隣住民によるきめ細かい支援計画や日常的な訓練により、いざというときに今回の長野県のように、迅速な救出が行われることを目指していただきたいと思いますが、それについての市長の認識と今後の取組について伺います。次に、クリーンエネルギーについてお尋ねいたします。石狩湾新港地域における工事が着工され、営業運転が予定されているLNG火力発電所、また、計画されている風力発電所の進捗状況について現在どのようになっているのか、伺います。また、この地域は、将来、地球環境に優しいクリーンエネルギー地区として注目を集め、企業立地に向けても期待できるかと考えております。クリーンエネルギーを活用したこの地域における発展の方向性について、市長の見解を伺います。以上、第1項目めの質問を終わります。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
酒井議員の御質問にお答えします。ただいま、住みよい持続可能なまちづくりについて御質問がありました。初めに、人口減少対策についてですが、まず小樽市人口対策会議の今後のスケジュールと進め方につきましては、会議の設置期間は来年10月末までのおおむね1年間として、その間、議論の状況にもよりますが、5回程度の会議を開催したいと考えております。去る11月28日に第1回目の会議を開催いたしましたが、今後の会議は庁内の検討会議とも並行しながら、来年2月、5月、8月、10月の開催を予定しているところです。進め方としましては、第1回目の会議においては人口対策庁内検討会議で取りまとめた人口の動向や減少要因、今後の対策に向けた検討のポイントを示しました。それらを基に2回目以降の会議では人口対策会議としての意見の取りまとめに向けて、人口対策として有効な方策について議論いただくことにしております。次に、北しりべし定住自立圏のこれまでの取組につきましては、成年後見センターや消費者センターの共同利用のほか、医療体制や生活路線バスの維持・確保、地場産品の販路拡大、圏域内の観光情報の発信などの取組を北後志5町村と連携・協力して推進しております。また、成果につきましては、5町村の住民による成年後見センターと消費者センターの相談利用件数が合わせて年間平均80件程度で推移しているほか、本市のみならず、5町村を訪れる国内外の観光客も増加しているなど、圏域全体での生活の利便性確保や経済の活性化の面で一定の成果があったものと考えております。次に、小樽協会病院の新規分娩受付休止に係る認識と対応につきましては、本市はもとより、後志管内において周産期医療が継続されることは人口減少対策の面からも大変重要なことであると考えております。現在、小樽協会病院での分娩継続に向け、病院側と協議を行うとともに、北海道など関係機関に働きかけているところでありますが、市としてもできる限りのことをしてまいりたい、このように考えております。ただいま、防災対策について御質問がありました。初めに、防災ラジオの保管状況につきましては、防災ラジオ配付の際には町会長や防災を担当する役員宅などで使用していただくよう説明したところですが、特に保管についての把握は行っておりません。なお、町会長の変更などもありますので、改めて配付の趣旨や防災ラジオの使用について周知することなどを検討してまいりたいと考えております。次に、災害情報の情報伝達手段につきましては、さまざまな手法で整備を進めている自治体もあり、現在これらの情報収集をしているところでありますが、効果的かつ低コストで導入可能な情報伝達手段について、引き続き他の自治体の取組などの情報収集に努めてまいりたいと考えております。次に、避難所の見直しについてですが、市内に69か所ある避難所を土砂災害、地震、津波及び洪水の4種類の災害に応じた避難所として指定するため、各避難所周辺の土砂災害警戒区域などの危険区域の有無や施設の耐震基準の調査を進めており、年度内をめどに地域防災計画の変更を行っていきたいと考えております。次に、防災意識の向上の取組につきましては、これまで町会が行う訓練への支援や市民向け講座のほか、毎月緊急放送システムを使い放送しているFMおたるの番組で、防災知識の普及・啓発を行っております。また、本年8月に発生した広島県の土砂災害以降は、土砂災害に関するパネル展の開催や危険箇所図の本庁舎内での掲示のほか、転入者へ危険箇所の確認を促す資料の配付を行ってきたところであります。次に、要援護者に対する取組につきましては、要援護者の住まいなどの情報を地域の方々で共有するということは大事なことと考えております。本市としましても、要援護者の把握や地図の活用方法について、今後、検討してまいりたいと考えております。次に、このたびの長野県の地震における迅速な救出につきましては、阪神・淡路大震災以降、大規模な災害であるほど防災関係機関による公助の限界と地域住民による共助の重要性が認識されてきたところであり、今回の長野県で発生した地震において、共助の重要性を改めて認識させられたところであります。本市においても、これまで同様、共助の考え方が市民に浸透するよう、避難訓練などを通じて広く周知してまいりたいと考えております。次に、クリーンエネルギーについてですが、まず石狩湾新港地域のLNG火力発電所建設計画の進捗状況につきましては、北海道電力株式会社が本年8月から土木工事などの準備工事を行っているところであり、平成31年2月の運転開始に向け、来年9月ごろには発電設備である1号機の工事に着手する予定であると聞いております。また、風力発電所の建設計画につきましては、民間事業者において四つの計画が示されており、その進捗状況についてですが、銭函風力開発株式会社が当該地域の西側海岸で進める計画とエコ・パワー株式会社が陸域で進める計画は、現在、環境影響評価手続の最終段階である評価書の作成に向け準備を行っていると聞いております。株式会社市民風力発電が陸域で進める計画は、環境影響評価手続の第2段階となる準備書の作成を行っていると聞いております。株式会社グリーンパワーインベストメントによる北防波堤沖の洋上風力発電計画につきましては、当該区域は石狩湾新港管理組合が管理する港湾区域であることから、管理組合としては公募により事業者を決定することとして来年4月の公募に向け、現在、学識経験者や水域利用者、行政機関で構成する協議会において公募要項や審査基準などについて議論が行われている段階であります。次に、クリーンエネルギーを活用したこの地域の発展の方向性につきましては、現在、石狩湾新港の20年から30年先を見据えた長期構想の取りまとめが行われており、新港の方向性の一つとして札幌圏をはじめ、道内全域を支えるエネルギー拠点の機能強化が示されているところであります。本市といたしましても、今後、LNG火力発電所が稼働し、エネルギー関連の企業立地が進むよう、母体の一員として管理組合と連携しながら新港地域の活性化に取り組んでまいりたいと考えております。