みんなの議会

小樽市議会 平成26年第3回定例会 2014年9月10日

(1)市長公約について/(2)第6次総合計画に関連して

2014年9月10日、小樽市議会の一般質問で、濱本進議員が「市長公約について」「第6次総合計画に関連して」について質問し、市長 中松義治、教育長 上林猛が答弁しました。

質問者
濱本進 議員
答弁者
市長 中松義治、教育長 上林猛

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 15番 濱本進

一般質問を行います。初めに、8月29日に行われた定例記者会見において中松市長は、来年4月の市長選挙に再選を目指し、立起する決断をしたとの新聞報道などがありました。中松市長の出馬表明を一日千秋の思いで待っていた自民党議員として、そして1人の市議会議員として、市長の決断に最大限の敬意を表するとともに、微力ではありますが、市長の再選の実現のために行動していきたいと考えております。これからは今まで以上に、再選を望む多くの市民、そして多くの議員と、よりきずなを深め、さらに広げていくことが必要不可欠であり、かつ再選への王道であると確信しています。今後は心技体を整え、さらに高め、残された8か月弱の任期を全力で全うすると同時に、再選に向けても全力投球されることを大いに期待しております。市長が今回の決断に至った心情などについてお聞かせください。さて、市長は、定例記者会見において平成23年の市長選挙の際の公約について、そして27年度以降の市政の課題について言及されています。改めて、平成23年4月から現在までの市政への認識、そして27年度以降の政策課題についての御認識を、市長のまちづくりに対する三つの基本姿勢、七つの重点公約を踏まえながら伺います。私は、今回質問するに当たって、市長の公約パンフレットを改めて読み直し、今さらながらに、さすがに民間出身であるがゆえに真の経営の意味を理解している市長であると再認識いたしました。釧路市長は、平成24年2月に策定した釧路市都市経営戦略プランの前文の冒頭で、市長は市政の最高経営責任者であると明言しています。私は、最高経営責任者の使命は、経営理念を明確にして、理念を実現するための戦略、戦術を策定することだと認識しています。(「経営と違うぞ」と呼ぶ者あり)この認識を前提に、中松市長の公約パンフレットを読んだとき、市長の三つの基本姿勢はまさに経営理念であり、そして5項目のまちづくりの基本目標それぞれは経営目標、経営戦略であり、さらに4年間になすべき七つの重点公約は、経営目標、経営戦略の優先順位を明確化し、より具体化した経営戦術であると今さらながら認識させてもらいました。それゆえに、中松市長は、真の経営を理解している最高経営責任者であると再認識をいたしました。市政の最高経営責任者の自覚を、そして使命を間接的にこのパンフレットで表現したものと確信しています。私の認識に対してどのようにお考えでしょうか、お聞かせください。市長は、平成23年4月に就任して以来、現在まだ任期途中ではありますが、今までに幾多の困難を乗り越え、本年12月1日に開院する新市立病院、企業誘致、クルーズ客船誘致、グランドホテル・丸井今井跡地の再開発、自治基本条例の制定などの多くの成果を上げられてきたのは誰もが認めるところであります。この3年4か月をどのように総括されますか。七つの重点公約、そして5項目の基本目標それぞれを踏まえてお聞かせください。PDCAサイクル、計画、実行、評価、改善という概念があります。市長の公約はまさに、P、計画であり、この3年4か月、着実に、D、実行をしてきました。これからは2期目に向けての政策課題を整理する上でも、C、評価、そして、A、改善の作業が必要であると思います。市長は、今後、評価、改善の作業にどのように取り組まれるのか、お聞かせください。近年、自治体経営、都市経営とよく言われますが、企業経営との違いは、企業経営は利潤の獲得を目的としているのに対して、自治体経営、都市経営は、その運営に当たって、どの政策や課題に重点を置き、どのように限られた予算や人材などの資源、資本を適切に配分して効率的、効果的にかつ公共性を担保しながら市民の幸福、福祉という成果を得られるようにすることと言われています。公共性と効率性は部分的には相反することもありますが、市政の最高経営責任者である市長には、公共性と効率性の調和を実現するとともに、政策の優先順位を決める経営判断が常に求められています。現在の小樽市が直面している課題は、人口減少、市内経済の活性化、さまざまな公共施設の老朽化対策、耐震化対策、財政の健全化など多岐にわたっています。市長は今後どのような観点でこれらの課題に対して経営判断をされていくのか、お聞かせください。昨年12月に、市長公約であり、小樽市総合計画に記載されていた自治基本条例が制定されました。今年度はこの条例が広く市民に認知されるための年度であると思います。現在までに、どのような取組をされてきたのか、お聞かせください。あわせて、どの程度市民に認知されているとお考えなのか、また、さらに認知度を高めるための取組をどうお考えなのか、お聞かせください。市民に対してこの自治基本条例の認知を広げ、定着させるとともに、この条例を根底とした政策を策定し、実行するためには、専門の部署を新年度に新設する必要があると認識していますが、市長はどのようにお考えでしょうか、お聞かせください。自治基本条例第18条は、「市長その他の任命権者は、まちづくりの推進及び効果的かつ効率的な行政運営のため、人材の育成並びに職員の能力の評価及び適切な配置に努めます」と規定しています。人材は目的を達成するシステムである組織の大切な資源であるからこそ、市政の目的を、政策を確実に効果的に、そして効率的に実現するためには、人材の育成は組織の必須条件であると言われています。市長は今後どのような人材育成をお考えなのか、お聞かせください。あわせて、職員の皆さんの意識、モチベーションをどのように高めていくのか、お聞かせください。次に、クルーズ客船誘致に関連して伺います。小樽港は伏木富山港及び京都舞鶴港と共同で日本海側拠点港の背後観光地クルーズ部門に国土交通省から選定されました。その後、クルーズ客船誘致を実現するために、市長を先頭に、船社をはじめ旅行代理店など、さまざまな方面に働きかけた結果、本年は約40隻の入港が予定されていると聞いています。初めに、どのような誘致活動を行ってきたのか、具体的にお聞かせください。クルーズ客船の誘致は、小樽港の利用促進、市内経済への波及効果、そして究極的には国際観光都市の実現に寄与するものと理解しています。市内経済への波及効果についてどのように分析されているのか、具体的にお聞かせください。次に、第6次小樽市総合計画に関連して伺います。第6次総合計画は、平成21年4月から31年3月までを計画期間として策定され、同時に平成21年4月から26年3月までの前期実施計画が策定されました。中松市長は、前期実施計画の後半3年間、市長として計画を実行してきました。そして、昨年12月に第6次総合計画中間点検報告書が作成され、これを踏まえながら、後期実施計画が作成されました。初めに、市長は、この中間点検報告の内容に対して、どのような所感をお持ちなのか、お聞かせください。前期実施計画には、事業実施年度、総事業費の記載がありますが、中間点検報告書には執行された事業費の記載がありません。なぜ記載されなかったのか、お聞かせください。中間点検報告書を踏まえて後期実施計画が策定されていますが、前期実施計画との差異はどこにあるのか、お聞かせください。例えば、前期実施計画の上下水道、「(4)資産や資源の有効活用」の事業概要の記載内容は、「水道施設の中にある近代化遺産や下水終末処理場の施設処理能力の有効活用を目的とした関係機関との調整」であるのに対して、後期実施計画の記載内容は、「水道施設や下水道施設の有効活用を推進」と、差異があります。この違いの意味をお聞かせください。近年、水道施設の有効活用の事例として注目されているのは、地方自治体が上水道施設を利用して、再生可能エネルギーである水力を利用した発電システムの導入事例があります。取水施設から浄水場の間、そして浄水場から配水池の間に発電設備を設置して、年間を通して安定した発電を行っていると言われています。小樽市においても導入は十分可能と認識していますが、導入に当たって検討する課題や他都市の事例を踏まえて、お考えをお聞かせください。次に、街路灯助成事業についてお聞きします。本年5月に市議会が実施した市民と語る会において、町会などが所有する街路灯の電気料金が町会の財政を圧迫している現状について切実な報告、そしてLED電灯への転換要望がありました。本年6月の第2回定例会においても、市民と語る会の要望を踏まえて、さまざまな質問がされました。市長は、LED電灯の設置に前向きな答弁をしていたと認識していますが、市内全域にLED電灯を設置するには、財源はもとより、解決しなければならない幾多の課題があると理解しています。解決しなければならない課題についてお聞かせください。あわせて、LED電灯設置の制度設計についてその進捗状況、制度内容についてお聞かせください。次に、人口対策について伺います。この8月に、市長はじめ関係部長職などで構成された人口対策庁内検討会議が設置されました。人口減少の基本的原因は、出生数の減少、死亡数の増加、転入の減少、転出の増加であり、それぞれに要因が存在しています。対策を講じるためには、現状を正確に把握して分析、解析を行うことが前提であると認識しています。この前提条件を担保するのは、一つの部、一つの課では不可能であり、この人口対策庁内検討会議を設置した市長の判断は、自治基本条例第23条の精神にも合致しており、これを支持するものです。ぜひとも充実した会議となるよう期待しています。市長のお考えをお聞かせください。次に、除排雪について伺います。冬季における除排雪は、市民の暮らしと安全を守る上で重要な市の事業であります。しかしながら、限りある財源の中で、特に生活道路においては、言うなれば100パーセントの市民の満足を得る事業の実施は不可能とも言えます。秋田市においては、生活道路の除排雪について少しでも市民の満足度を高めるために、地域住民用小規模堆雪場事業を実施しています。この事業は、公道などに接している空き地の固定資産税を減免して堆雪場として活用する事業です。小樽市においてこの制度を導入した場合、確かに固定資産税は減収になりますが、それ以上に生活道路の除排雪費用が圧縮され、市民の満足度が高まれば、トータルとして事業のコストパフォーマンスが向上すると思います。制度の導入について検討するお考えはありますか、お聞かせください。次に、教育に関して伺います。教育委員会は、児童・生徒の「確かな学力の育成」「豊かな心の育成」、そして「健やかな体の育成」を目指して、上林教育長を先頭にさまざまな取組を行っています。例えば、学力定着推進事業の一つであり、一昨年度から取り組んでいる音読運動は、昨年度、実施された第1回小樽音読カップでさらに広がり、定着が進んだと理解しています。今年度は小樽こどもの詩コンクールを実施すると聞いていますが、この事業の目的、教育的効果などについてお聞かせください。最後に、くしくも第6次小樽市総合計画の最終年度、つまり後期実施計画の最終年度は平成31年の3月末であり、次期市長の任期満了の年であります。中松市長には、ぜひとも再選を実現していただき、市政の最高経営責任者として、小樽市のハードとしての港湾、運河、歴史的建造物など、そしてソフトとしての歴史、伝統、文化など、また、多様な市民力、人材などで構成される小樽市の経営資源を活用しながら、適切な経営判断によって後期実施計画に記載されている以上の成果を上げられることを期待するとともに、確信しています。再選を目指す市長として意欲に満ちた前向きな答弁をお願いし、再質問を留保して終わります。(拍手)

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

濱本議員の御質問にお答えいたします。初めに、市長公約について御質問がありました。まず、公約の達成状況と評価についてですが、私が再選に向け決断に至った心情につきましては、少子化を含めた人口問題、公共施設の耐震化や防災対策など解決すべき幾多の課題が山積している中で、支援をいただいている多くの方々から、引き続き市政を担ってほしいとの声をいただき、本市が抱える課題解決へ向け、さらに取組を進めることがみずからの責務であると考え、来春の市長選におきまして再選を目指すこととしたものであります。次に、市政の最高経営責任者の自覚と使命を公約で表現したとの認識につきましては、私は銀行に長く勤務し、企業経営にもかかわってきた経歴がありますので、民間での経験やそこで培われた感覚を生かし、行政運営の推進に当たっての考え方を公約の中で表したものであります。「市民力を生かした「活力あるおたる」の創造」へ向けて、まちづくりに当たっての基本姿勢を明らかにし、大きく五つの基本目標を掲げ、その目標を実現するために七つの重点公約として具体的な取組内容を明らかにすることは、民間の経営方針と共通する考えであると認識しております。次に、この3年4か月の総括につきましては、今はまだ任期半ばであり、総括は時期尚早かとは思いますが、現時点で五つの基本目標に即して申し上げるならば、企業やクルーズ客船の誘致、地場産品のブランド化や販路拡大などを通じた「地域経済の活性化」、消防力や防災対策の強化、新市立病院の建設や保育所の建替えなどを通じた「安心・安全で住みやすい環境整備」、校舎の耐震化や改修、教育力・学力向上の取組などを通じた「教育環境の充実」、市民の皆さんとの対話や地域防災訓練などを通じた「市民共調の街づくり」など、新たな行政需要とのバランスにも配慮しながら施策の推進に努めてまいりました。また、「安定した行財政運営の確立」に関しましては、真の財政再建へ向けた取組が道半ばであり、引き続き解決しなければならない課題であると認識しております。いずれにいたしましても、まずは残りの在任期間に全力を傾けてまいりたいと考えております。次に、公約の評価、改善への取組につきましては、公約の達成に向けて実施しているさまざまな事業の進行管理を行う中で、現状や課題を把握するとともに、社会経済状況の変化を踏まえながら、今後の展開方法や取組内容を整理し、2期目に向けて取り組む政策課題に反映していきたいと考えております。次に、自治体経営の観点から、現在の小樽が直面している課題に対して、どのような観点で経営判断を行うかにつきましては、本市の財政構造は、平成22年度以降、実質収支が黒字に転じているものの、毎年度の予算編成では何らかの財源対策を行わなければ収支均衡予算が編成できない状況にあります。現在、本市が直面している諸課題に対応していくためには、限られた財源の中で選択と集中の観点に立って、事業効果と優先順位をしっかりと見極めながら、将来を見据えた市政運営に当たっていく必要があると考えております。次に、自治基本条例に関連してですが、まず自治基本条例が市民に認知されるために、現在までどのような取組を行い、どの程度認知されているかにつきましては、昨年12月の制定以降、本年2月に市内の三つの会場で条例の概要や必要性を説明し、本市のまちづくりに対する市民の皆さんの御意見をいただく機会を設けるとともに、3月には職員向けの研修会を開催いたしました。さらに、4月からは広報おたるで自治基本条例に関する記事の連載を開始し、条例についてわかりやすく伝えているところであり、徐々にではありますが、市民の皆さんへ浸透してきているものと考えます。また、さらに認知度を高めるための対策につきましては、今後、開催を予定している市民の皆さんへの説明会を通じて、条例内容の周知に努めてまいりたいと考えております。次に、自治基本条例の専門部署の設置についてですが、本年4月に施行した自治基本条例は、企画政策室が中心となり、これまで条例案の作成、周知、庁内調整を担ってきましたが、条例制定後はその精神は企画政策室だけではなく全庁的に尊重され、それぞれの部署が条例を念頭に置いて事業を進めるべきであることから、新たな組織ではなく、現行の体制の中で条例を生かしたまちづくりを推進してまいりたいと考えております。次に、今後の人材育成についてですが、本市では平成19年度に人材育成基本方針を策定しており、目指すべき職員像として倫理観・使命感を持った職員、市民の目線に立つ職員、行政のプロフェッショナルとしての職員、チャレンジ精神を持った職員及びコスト意識・スピード感を持った職員の五つを掲げております。これらの目指すべき職員像を実現していくため、採用や異動時における専門的職員の配置や時代の流れに適応した職員研修の実施などに努めてまいりたいと考えております。また、今後、職員の発揮した能力及び上げた業績を把握した上で行う人事評価制度を導入し、それに基づく任用、給与、分限その他の人事管理を徹底することで職員のモチベーションを高め、公務能率や市民サービスの向上を図ってまいりたいと考えております。次に、クルーズ客船の誘致についてですが、まず、これまでの具体的な誘致活動につきましては、平成23年11月に日本海側拠点港の選定を受け、翌年4月に設立した環日本海クルーズ推進協議会において加盟する港湾の共同パンフレットの作成、例年マイアミで開催される世界最大級のクルーズコンベンションへ担当職員の派遣を行っており、さらに、今年度からは新たに外国船社幹部の招聘事業などに取り組むこととしております。また、昨年設立した小樽港クルーズ推進協議会では、乗船客向けに小樽観光の新たな魅力を提案する着地型旅行商品を作成し、昨年8月東京で開催された小樽港クルーズセミナーにおいて、在京の旅行会社などに発信したところであります。私も、平成24年には上海の外国船社の現地事務所を訪問し、昨年1月には東京でプリンセス・クルーズ社の社長にお会いしたほか、機会あるごとに日本船社を訪問して、代表者の方に直接小樽の魅力をPRするとともに、国土交通省や法務省に対しては、港湾整備や誘致活動に対する支援を要請してきたところであります。次に、クルーズ客船の市内経済への波及効果につきましては、乗船客や乗組員の市内での消費額の把握は難しいところですが、これまでの寄港により判明した特徴的な点を申し上げますと、まず、乗下船や観光のために相当の台数のバスやタクシーなどの利用が確認されております。また、本年小樽港発着の定点クルーズが18回予定されておりますが、乗船に向けてフェリーを利用する例や乗船客や乗組員などが市内で宿泊するケースもあり、さらに船舶に積み込むための野菜や果物、生花などの生鮮品については、地元からの納入が増加していると聞いております。このほか乗船客や乗組員の観光消費をはじめ、水先案内や荷物の積みおろしなど、民間の収入を含めますと、市の港湾関係収入以外にもかなりの経済効果があるものと考えております。次に、第6次総合計画に関連して御質問がありました。初めに、中間点検報告と後期実施計画についてですが、まず中間点検報告書の内容に対する所感につきましては、中間点検は前期実施計画に登載した事業のこれまでの実績のほか、市民ニーズや社会情勢の変化を踏まえた課題について点検を行う中で、後期実施計画の策定に向けた今後の方向性について整理を行ったものであります。その中では、人口減少のほか、中心市街地の歩行者通行量や商品販売額などの成果指標において計画策定時の数値を下回る状況にあると認識しておりますが、前期に計画した事業は、おおむね実施できたものと考えております。次に、中間点検報告書の事業費の記載につきましては、中間点検報告書は、後期実施計画の策定につなげるため、前期実施計画に登載した事業の主な取組内容や課題、今後の方向性を主眼に点検を行い取りまとめたものでありますので、事業費につきましては、個別事業ごとではなく、まちづくり5つのテーマ別に計画値と各年度の実績値の比較という形で掲載したものであります。次に、後期実施計画の前期実施計画との差異につきましては、実施計画は10年を計画期間とする総合計画の基本計画を達成するため、前期、後期それぞれ5か年で取り組む事業をまとめたものであり、基本的に大きな差異はありませんが、後期実施計画では東日本大震災などを踏まえ、安全・安心な市民生活の確保に向けた取組として、道路ストック修繕更新事業を新たに登載したほか、防災や耐震化に関する事業内容の見直しを行いました。また、今後の取組として、コミュニティ施設の整備や奥沢水源地保存・活用に向けた調査・研究などを新たに登載したほか、各事業においては中間点検などを踏まえ、現状に即した事業概要に更新したものであります。次に、上下水道における資産や資源の有効活用の事業概要につきましては、前期実施計画では水管橋の開放などの奥沢水源地の活用や中央下水終末処理場におけるし尿受入れ施設の整備のため、関係機関との調整を行うこととしておりましたが、奥沢水源地については将来のあり方の方向性を示すことができたこと、また、し尿受入れ施設の整備については事業に着手したことから、後期実施計画では記載内容を変更したものであります。次に、水道施設への水力発電システムの導入につきましては、近年、資産や資源を有効に活用し、電気料金や温室効果ガス排出量の削減などを行っている事例があると承知しているところです。しかしながら、導入に当たっては、事業の採算性や設置スペースの確保、設備の維持・管理などの課題があることから、他都市の取組も参考にしながら、今後も調査研究してまいりたいと考えております。次に、街路灯助成事業についてですが、LEDを設置するに当たっての課題につきましては、複数年で実施するため、各町会の電気代の縮減についてできる限り公平性を保つこと、またNTT柱の更新計画がある地域ではLED電灯の設置時期と調整が必要であること、さらに現行制度では助成金交付までの間、町会が工事費を立て替える必要があることなど、多くの課題があります。また、制度設計の進捗状況や制度内容につきましては、現在、助成率及び限度額の設定、灯具の選定や設置基準などについて検討している段階であり、来年度からの実施に向けて年内に制度内容を具体化してまいりたいと考えております。次に、人口対策についてですが、人口減少はさまざまな要因が複雑に関係する複合的なものであることから、人口対策庁内検討会議の設置に当たっては、自治基本条例にある組織運営の規定も踏まえながら、庁内横断的な組織としたものであります。人口対策は重要な課題であることから、この会議の座長は私が務めており、現在、各部に減少要因の整理や人口対策の検討を指示したところであります。最終的には民間も含めた小樽市人口対策会議での御意見等を踏まえながら人口対策を取りまとめ、施策へ反映していくこととしております。次に、除排雪についてですが、固定資産税を減免し、堆雪場として活用する事業の導入につきましては、現在、市民の御協力により市が借地している堆雪場は既に約280か所あり、全て無償となっております。今後この堆雪場について減免制度を導入した場合、これまで市が借地している堆雪場についても減免する必要が生じるため、除排雪費用のトータルコストの圧縮につながらない可能性もあります。このことから減免制度の導入につきましては、他都市の事例も参考にしながら、引き続き検討してまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)

濱本議員の御質問にお答えいたします。第6次総合計画に関連して御質問がありました。学力定着推進事業として、小樽こどもの詩コンクールについてでありますが、教育委員会では、平成23年度の学力・学習状況調査結果において、本市の児童・生徒は文章を正確に読み取る力や表現する力、家庭学習の時間に課題が見られたことから、一昨年度から学力定着推進事業の一環として音読運動を展開するとともに、昨年度は日ごろの音読の成果を発表する小樽音読カップを開催するなど、児童・生徒の国語力の向上と家庭学習の定着を図る取組を行ってまいりました。今年度は、詩の創作活動を通して子供たちの思考力や表現力、想像力を育むとともに、日本語の持つ美しさやリズムなどを工夫しながら詩を創作することで、子供たちの言葉に対する興味・関心を高めることを目的として、絵本・児童文学研究センター、小樽南ロータリークラブ、小樽商工会議所、小樽青年会議所の御支援をいただき、第1回小樽こどもの詩コンクールを実施することとしたものであります。本コンクールは、9月を応募期間として、絵本・児童文学研究センター顧問である詩人の工藤直子さんを名誉審査委員長に迎え、全応募作品の中から1編を最優秀賞、工藤直子のはらうた大賞に選出するほか、小学校低学年・中学年・高学年、中学生の部の4部門でそれぞれ金・銀・銅賞を与えることとしております。教育委員会としては、本市の子供たちに豊かな感性と言語感覚を培うことを目的に行う本コンクールが、将来、伊藤整文学賞にかわる小樽ならではの文学コンクールとなることを期待しております。(「議長、15番」と呼ぶ者あり)

再質問 15番 濱本進

再質問等については予算特別委員会などで行いたいと思いますので、終わります。

出典:小樽市議会 平成26年第3回定例会 2014年9月10日 議事録 PDF(121ページ) 間違いを知らせる