小樽市議会 平成26年第1回定例会 2014年3月4日
教育と子育て支援について
2014年3月4日、小樽市議会の一般質問で、成田祐樹議員が「教育と子育て支援について」質問し、市長 中松義治、教育長 上林猛が答弁しました。
- 質問者
- 成田祐樹 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治、教育長 上林猛
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 成田祐樹
5項目めに、小樽市の教育及び子育て支援の環境と体制について伺います。本市が主要施策の中に教育と子育てを組み込み、これらに力を入れ始めたことは、小樽に住んでいる若年・青年層の世代にとっては、定住化を促すこととなり、人口減少の歯止め策になることが期待されます。特に、札幌からの時間・距離が小樽とほとんど変わらない恵庭市がベッドタウンとして人口が増え続けているのは、子育て支援策に力を入れているのも大きな要因の一つであると思われます。20代から30代の世代が持家を探すときに、勤務先への距離は大きな判断材料の一つとなりますが、やはり子育て環境が整っているか、教育が充実しているかという部分も大きな判断材料の一つとなります。本市は、そのタイミングでの流出を何としても防がなければなりません。非常に残念な話ではありますが、子供がいる小樽商科大学の若手の多くの教員が札幌で子育てをされているそうです。口をそろえて教員が言うのは、小樽はまちとしての魅力はあるけど教育が、という言葉です。高等教育機関の教員に評価されないようなまちでは、その高等教育機関で学んできた学生も居住するはずがありません。より優秀な人材を定住化させるためにも、教育は極めて重要な項目だと考えます。その一方で、教育や子育ての結果が出るのは早くても10年、15年後になり、客観的な評価として成果が出るのはとても時間がかかってしまいます。今スタートしても、とても多くの時間を費やすわけです。特に教育にかかわる部分の評価というのは、市民の中でも口コミで評価されてしまい、現在の評価をよいほうに覆すのも時間のかかることと思われます。本市は早くに教育と子育てにも力を入れるのだということを20代や30代の世代にPRしなければ、また人口流出の要因になってしまいます。教育と子育て支援に力を入れるという点に対して、わかりやすい結果が出ずとも、少なからず以前よりも力を入れていくのだということを市民や近隣の自治体の住民に対してPRしていくべきだと思いますが、本市は今後どのように教育にかかわるPRや広報活動を行っていくのか、見解をお聞かせください。英語学習について、新年度予算にもつけられている「小樽イングリッシュキャンプ」などの英語だけで過ごす授業というのは、英語能力の向上には非常に役立ち、また保護者からも望まれていた学習の一つであると思われます。昨今、大学などの高等教育機関でも語学に関して英語だけで授業を行うところは、ビジネスの場でも使える実用的な英語に強い学生を生み出しており、小樽商科大学の学生が不況のときにおいても就職率がある程度よかったのは、このような教育を徹底していたからだとも言われております。来年度の結果を受けて、さらにこの英語漬けの学習機会を増やしていくことを考えていただきたいのですが、これに関して見解をお聞かせください。平成25年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果から本市の結果を伺うと、体力測定の結果は合計得点において、小学校5年生男子が全国平均の53.87点に対して小樽市が51.88点、小学校5年生女子が全国の54.70点に対して小樽市は52.76点、中学校2年生男子においては全国の41.78点に対して小樽市は38.94点、最後に中学校2年生女子が全国の48.42点に対して小樽市は41.58点と、全てにおいて下回っておりました。また、運動の実施状況では、ほとんど毎日運動している子供の割合が、小学校5年生の男女においては、全国平均よりも小樽市は3パーセント以上低く、中学校2年生においては、男女ともに全国平均より小樽市は13パーセント以上も低いことが明らかになりました。これと比べて、北海道の平均は、全国と比べてほぼ同じか、北海道のほうがやや上回り、北海道自体の結果は低くないのに、小樽市に限って言えば、運動を実施している人の割合が大きく下回っているというのが現状です。また、運動の実施率の低さに反比例して、テレビの視聴時間が全国や北海道の平均よりも長くなっており、運動しないかわりにテレビを見ているという実態が如実に表れています。また、小樽市ではゲームをする時間が全国平均よりも長いことが確認されていることから、結論として、小樽市の児童・生徒は、運動しないことによって体力不足を引き起こし、テレビやゲームに時間を多く割くことから、学力低下への要因の一つになっているのではないかと考えることができます。ここで、まず1点伺いますが、本市の児童・生徒の体力の値やテレビを見る時間、ゲームを行う時間について、夏と冬での季節に関して場合分けをしたデータ収集はされたことがあるのか、お聞かせください。なぜ、夏と冬という場合分けの質問をしたかについて触れたいと思います。それは子供たちの冬の過ごし方に原因があるのではないかと思われます。小樽市内の公園において、春夏秋の間は公園に集う小学生や親子連れの幼児などが遊ぶ姿を多く見受けることができますが、一転して冬の公園に行くと、全く人がおらず、足を踏み入れた痕跡すらない公園が多数ありました。これは道央圏の近隣市町村との大きな違いです。隣の札幌市や石狩市では、冬の公園でも子供たちが小さな山をスキーやそりで滑ったり、かまくらをつくったりと、遊んでいる姿が見受けられます。場合によっては、遊具から雪の上に飛びおりたりと、季節に合った遊び方をしている場面も見受けられます。しかし、冬の小樽で子供と一緒に公園で遊ぶと、近隣の人からも珍しいかのような扱いを受けてしまうのです。実際に公園で遊んでいて、珍しいねと声をかけられたことが何度となくあります。本市の児童・生徒の体力の低さやゲームをする時間が長いことの原因については、冬に子供たちが遊ぶ機会が非常に少ないことが原因ではないでしょうか。幼少期から冬は外で遊ばず、家の中で過ごすことが増えてしまえば、結果的に体力の低下を招き、テレビ、ゲームの時間が増えてしまうと思われます。その冬の過ごし方に夏の過ごし方までが引きずられているのではないでしょうか。ただ、冬に子供たちが外で遊ぶことができないという環境については、本市の特性上、大きな面積の公園が少ないことや、地形的に空き地が少ないことから雪捨場がなく、やむを得ず住民が公園に雪を捨ててしまい、冬に遊ぶ環境が整えられないことも要因として考えられます。また、冬における外遊びのやり方を教えていないことも要因としてあるのではないでしょうか。これはどこかの一部が悪いという話ではなく、小樽市におけるさまざまな特性や習慣が重なって引き起こされたものだと思われます。学力向上のためにも、生活習慣の改善は非常に大切です。冬に子供たちが遊べる環境をつくっていくために、本市はどのように対応していくのか、市長の見解を伺います。以上、5項目めの質問を終わります。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
ただいま、教育と子育て支援について御質問がありました。初めに、教育・子育てにおける推進姿勢のPRについてですが、子育て支援施策のPRや広報につきましては、これまでも子育て支援事業の実施予定などについて、毎月、市のホームページに掲載しているほか、広報紙や子育て支援ニュースにより周知を図っております。今後につきましても、フェイスブック等の活用や利用者がより見やすいホームページづくりを検討するなどして、さらに周知に努めてまいりたいと考えております。次に、体力、ゲームと、冬季遊び場の因果関係についてですが、冬に子供たちが遊べる環境づくりにつきましては、家に閉じこもりがちとなる期間が長いことから、子供の体力向上の観点からも大切なことと考えております。しかしながら、雪の多い本市におきましては、それぞれの地域において、子供が安全に遊べる小公園などを冬季においても確保することは難しい状況にあります。このことから、冬季の子供の遊び場としては、安全上の観点からも、小樽公園やからまつ公園などの比較的大きな公園を御利用いただきたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)
成田議員の質問にお答えいたします。ただいま、教育と子育て支援について御質問がありました。初めに、教育における推進姿勢のPRについてでありますが、これまでの取組といたしましては、平成23年度から小樽市教育行政執行方針を議会で述べることで、取組の考え方や施策について、議会を通じ市民へお知らせすることができるようになったことや、音読カップや高等学校合同進路説明会などの新しい事業をするに当たっては、市政記者クラブへお知らせをし、新聞などへ掲載していただいているところでございます。また、私みずから、PTAなどさまざまな団体の求めに応じ講話を行い、教育の考え方などについて説明し、理解、啓発に努めております。今後は、これらの取組を行うとともに、各学校において学校行事など学校の取組を地域住民や保護者に積極的に広報し、地域、保護者が一体となった学校経営ができるよう指導してまいりたいと考えております。次に、「小樽イングリッシュキャンプ」のような英語の学習機会を増やしていくことについてでありますが、教育委員会としては、来年度実施する「小樽イングリッシュキャンプ」の成果を検証し、今後の進め方について検討を行うとともに、小樽ユネスコ英語祭の英語によるスピーチへの参加促進や、高島小学校で行っているユネスコスクールの取組の一環として、海外の子供たちとのインターネットによる交流を図るなど、さまざまな機会を捉え、外国人と英語による交流の機会の拡充に努めてまいります。次に、児童・生徒のゲームを行う時間に関する季節ごとのデータの収集についてでありますが、夏季や冬季など、季節ごとのデータの集積はしておりませんが、一般的には夏季より冬季は室内で過ごす機会が多い傾向にあるものと考えております。