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小樽市議会 平成26年第1回定例会 2014年3月3日

産業・港湾・観光振興について

2014年3月3日、小樽市議会の一般質問で、鈴木喜明議員が「産業・港湾・観光振興について」質問し、市長 中松義治が答弁しました。

質問者
鈴木喜明 議員
答弁者
市長 中松義治

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 12番 鈴木喜明

産業・港湾・観光振興についてお聞きします。人口減少の大きな要因は、地場産業の衰退にもあります。雇用の場が減少し、職場を求めて家族ともども市外へ転出、本市における転出超過の大きな理由ではないでしょうか。限られた予算の中で基礎自治体が財政破綻の危機を打開し、充実した行政サービスを将来にわたり提供し続けていくためには、独自の産業振興に成功をおさめてきた先行地域の具体的な取組の経緯・経験と成果事例、ベストプラクティスに密着しつつ、共通する成功要因や取組方策のポイントなどについて十分に理解を深めていくことが不可欠と考えます。本市産業振興に対する新年度関係予算案で、水産物ブランド化推進事業、小樽ブランド力推進事業、「小樽産品」販路拡大支援事業について、その内容と具体的な目標をあわせてお知らせください。また、雇用創出・対策事業については、主な事業内容と全体の新規雇用予定人数、総事業費についてもお知らせください。よく市内の商工業者やまちづくり団体の長の方から言われますが、産業港湾部に限って言えば、キーパーソンとして育ちつつある人材を途中で異動させないで、異動させる場合も、企画、商工、都市政策など、産業振興に関連する業務の範囲内で異動させ、せっかく形成した外との人脈が切れないようにしてほしいとの声も多く伺います。人事のことなので僭越とは思いますが、市長の御所見を伺います。次に、小樽港の取扱貨物量についてお聞きします。石狩湾新港の平成25年の取扱貨物量は、北海道ガスの石狩LNG基地が24年11月に稼働し、液化天然ガスの輸入が増えたことが主因で、前年比17.4パーセント増の472万9,811トン、輸出入総額は前年比30.7パーセント増の1,184億8,859万円と、1994年の開港以来、過去最高となりました。また、中国や、タイなど東南アジアに向けた道内産冷凍サケなど魚介類の輸出額が、前年比10.4パーセント増の68億9,325万円となったことも要因です。このことと連動して、新港地域では、物流会社による冷凍倉庫の建設が加速し、活況を呈しています。石狩湾新港の平成24年取扱貨物量は402万8,010トン、輸出入量は219万4,769トン、小樽港の24年取扱貨物量は1,124万7,018トン、そのうちフェリー貨物が1,019万2,800トン、約91パーセントを占め、一般貨物取扱量は105万4,218トンと石狩湾新港の26パーセントでしかありません。小樽港の平成25年の取扱貨物量及び一般取扱貨物量の速報値並びに石狩湾新港との比較をお示しください。両港とも本市に関係する港ということで、石狩湾新港の取扱貨物量の増加は望むべきことです。しかし、小樽港の取扱貨物量は、平成24年にフェリー貨物の増加により若干上向きになったものの、依然、一般貨物取扱量は低め安定で、その打開策すら示されない状況です。現在、小樽港の物流は、フェリー貨物頼みとなっています。もちろん今後も、新日本海フェリーの運航便数及び存続には、市側の細心の配慮を求めます。そして、現在検討中の一般貨物取扱量増加施策をお考えならお示しください。前定例会、昨年第2回定例会で提案した流通備蓄用の雪氷倉庫利用及びロシア極東貿易など、道内他都市での先行事例を研究していただきたいと思いますが、御所見をお聞かせください。次に、本市における外国人観光客誘致施策についてお聞きします。政府は、昨年6月に閣議決定された日本再興戦略の中で、2013年に、訪日外国人旅行者数1,000万人を達成し、2030年には3,000万人を目指すとしました。実際、昨年は、7月以降、タイ、マレーシアには従来の数次ビザをビザ免除とし、インドネシアには数次ビザの滞在延長、フィリピン、ベトナム、カンボジア、ラオスには1次ビザから数次ビザというビザ緩和を行った東南アジア諸国を含むアジア地域を中心に、旅行者数が高い増加率を示し、日本政府観光局は、前年比24パーセント増の1,036万人と発表しました。訪日外国人旅行者数は、依然、韓国、台湾、中国が上位を占めますが、中国本土からの人数は微減となり、まさに本市の外国人観光客動態と一致しています。また、追い風として、北海道ブランドが東南アジアにも浸透し、昨年の夏には観光バスが不足するなど、北海道を訪れる外国人がかなり増えているとの分析もあります。本市は、観光庁が進めるビジット・ジャパン地方連携事業について、昨年度は現地見本市開催やセミナー、商談会を行った、事業費3,938万円のタイ北海道・札幌観光プロモーション事業や、Jリーグのコンサドーレ札幌に在籍していたレ・コン・ビン選手の知名度を活用した、事業費380万円のベトナム北海道観光プロモーション事業に参加し、両国における本市の認知度と来樽意欲をアップさせました。新年度予算案において、国内外観光客誘致実行委員会補助金300万円と東アジア圏等観光客誘致広域連携事業費補助金120万円などが、外国人誘致促進事業と考えますが、事業内容を御説明ください。自治体の外国人観光客誘致例として、高山市では、国際化の取組として、市内の宿泊・飲食関係事業者等に配布し研修を実施するための外国人観光客等の受入れマニュアルや、民間事業者が外国人観光客を受け入れるための自社パンフレット、看板等の作成に対し補助金を交付するおもてなし国際化促進事業補助金制度があります。外国人観光客の受入れ整備を図ることも口コミの誘致に大きく貢献すると考えますが、市長のお考えはいかがでしょうか、お聞かせください。

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

ただいま、産業・港湾・観光振興について御質問がありました。初めに、平成26年度産業振興関連予算案についてですが、まず水産物ブランド化推進事業につきましては、新たな魅力ある水産加工品を掘り起こすことを目的に品評会を開催し、受賞商品の知名度の向上や販路拡大を図るものであります。また、市内水産加工会社の情報発進力を高めるための取組として、水産加工品などの賞品情報を収集し、データベースを作成するものであります。小樽ブランド力推進事業につきましては、新たな小樽ブランドをつくり出すことを目的に、顧客目線を重視した既存商品の磨き直し、新商品の開発や販路確保のためのコーディネートを行うものであります。「小樽産品」販路拡大支援事業につきましては、市内業者の販路が年々縮小していることから、小樽単独物産展等の新規会場開拓やセレクトショップ展開に対して支援を行うとともに、本市の知名度を生かし、商社や大手スーパーなどにおいて、市内企業のすぐれた商品の取引を拡大することを目的に、道外の大規模展示会での小樽ブースの出展に対して支援を行うものであります。次に、雇用創出・対策事業につきましては、国の緊急雇用創出推進事業を活用し、堺町通り商店街において、観光客を商店街に呼び込むためのモデル事業として観光型商店街活性化モデル事業や、本市が所有し貸出し等を行う観光画像データの刷新等を目的とした小樽の街並み・景色を観光資源とした観光促進事業のほか、海水浴場・観光イベント等クリーンアップ事業など、本市独自の雇用対策を3事業予算化しており、合計5事業の新規雇用予定人数は51名で、総事業費は2,640万9,000円計上されております。次に、職員の人事異動についてですが、これまでも産業港湾部に限らず、専門性の高い部署や外部との人脈を保たなければならない部署においては、配置期間を長くする、経験のある職員を配置するなど、それぞれの職場の特殊性を勘案しながら職員配置をしておりますが、一方では、人材育成の観点から、さまざまな職場を経験させることも必要ですので、今後もこのような視点で職員配置を行ってまいりたいと考えております。次に、小樽港の取扱貨物量についてですが、まず平成25年の小樽港の取扱貨物量につきましては、速報値で全体量が1,100万6,657トン、そのうちフェリー貨物を除く一般貨物取扱量が102万5,612トンであります。また、この一般貨物取扱量を石狩湾新港と比較すると、約22パーセントとなっております。次に、現在検討中の一般貨物取扱量の増加施策につきましては、港湾関係者とともに研究会を設けて、小樽港の輸入穀物基地としての既存機能の活用により、道内産穀物類の国内向けの移出拠点を目指すことや、水産品や果物など後志産品の集荷を図り、定期コンテナ航路を活用して販路拡大を行うことなどを検討しております。また、昨年開設した小樽-ウラジオストク間のRORO船定期航路、さらには極東ロシア沿岸地方やサハリン州との在来不定期船における取扱品目の拡充などについても検討しております。一方で、官民を挙げたポートセールスも重要と考えておりますので、小樽港貿易振興協議会が主体となって今後とも引き続き小樽港セミナーや荷主懇談会を開催するとともに、私みずから道内外の荷主訪問を行うなど、小樽港のPRに努めてまいりたいと考えております。次に、雪氷倉庫利用などの道内他都市の先行事例の研究につきましては、昨年第4回定例会でも答弁したとおり、小樽港の臨港地区への雪氷倉庫の導入は難しいものと考えておりますが、後志圏の農産品の集荷拡大は小樽港にとっても一般貨物の増加につながることから、道内他都市における農産地での導入事例を参考にしながら、改めて関係業界の方々の意見を伺ってみたいと考えております。また、昨年第2回定例会で御提案のあったロシア極東地域との貿易につきましては、同地域は、今後、豊富なエネルギー資源を背景に、地域開発の進展や生活水準の向上が進むものと期待されておりますので、道内他都市に見られる取組などを参考に、小樽港の貿易拡大に向けた検討を進めてまいりたいと考えております。次に、平成26年度外国人観光客誘致関連の予算の事業内容についてですが、まず、国内外観光客誘致実行委員会補助金につきましては、外国人観光客誘致に係る事業としては、宿泊客が最も多い香港から雑誌社や旅行会社の担当者を招聘し、小樽観光の説明会や商談会、市内観光施設の視察などを行うことにより、雑誌への掲載や旅行商品造成を図ってまいります。また、東アジア圏等観光客誘致広域連携事業費補助金につきましては、札幌市や北海道運輸局などと連携して、MICE誘致に向けたさっぽろMICEサミットへの参画のほか、アジア諸国の旅行会社やメディアの担当者などの招聘事業を予定しております。次に、外国人観光客の受入れ整備につきましては、本市においては民間レベルで外国語パンフレットや看板の作成などは既に一定程度実施されております。そこで、新年度においては、観光事業者や市民を対象にホスピタリティの向上を図る外国語講座や外国人受入れに係る講演会を引き続き実施するとともに、運河プラザ内に開設しているJNTO認定の外国人観光案内所、小樽国際インフォメーションセンターの充実に努めてまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 平成26年第1回定例会 2014年3月3日 議事録 PDF(38ページ) 間違いを知らせる