小樽市議会 平成25年第4回定例会 2013年12月9日
(1)小樽港の冷雪貯蔵と港湾物流の機能分担について/(2)NHK連続テレビ小説「マッサン」観光について
2013年12月9日、小樽市議会の一般質問で、鈴木喜明議員が「小樽港の冷雪貯蔵と港湾物流の機能分担について」「NHK連続テレビ小説「マッサン」観光について」について質問し、市長 中松義治が答弁しました。
- 質問者
- 鈴木喜明 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 12番 鈴木喜明
3項目めの質問をいたします。小樽港の冷雪貯蔵と港湾物流の機能分担についてお聞きします。小樽港第3号ふ頭の再開発素案がまとまり、国際旅実ターミナルビルの建設やイベント広場の整備など、港のにぎわいの創出プランが発表されました。再開発は、クルーズ実船の寄港増加に合わせ、埠頭全体を整備するのが目的です。その意味では、順調に計画が進行していると感じますし、期待を寄せるところです。一方で、今後検討される港湾のもう一つの柱である物流港としての課題です。前回は、ロシア極東の好景気を背景に、道や旫川市を中心とする企業の積極的な極東貿易策を見習ってはいかがですかとの質問に時期尚早とのお答えでしたが、今回は冷雪貯蔵のための雪氷倉庫建設についてです。道内の農産物の多くは収穫期にホクレンを通じ、首都圏の冷蔵倉庫に出荷されるバルク販売が中心です。これを道内の雪氷倉庫で貯蔵することによって、農産物の糖度を高めるなど付加価値をつけ、端境期で高い値段がつく時期に出荷できるようにするなど、雪氷による冷気を利用して道産の農産物を貯蔵し、付加価値をつけて首都圏など消費地に通年出荷することを目的とした食料流通備蓄推進協議会の設立総会が今年4月 25 日、北海道経済センターで行われました。3月末に解散した大規模長期食糧備蓄基地構想推進協議会の为要メンバーが流通に特化した雪氷倉庫を3年以内に建設することを目的に新たに設立したもので、民間为導による社会資本整備事業と位置づけられています。設立総会には、美唄市や釧路市の食料基地構想協議会のメンバーや行政関係者、民間会社社長のほか、金融界から北海道銀行頭取ら 23 人が参加しました。会長には美唄市大規模冷温食糧備蓄基地構想推進協議会会長で美唄商工会議所会頭の岸本邦宏氏、理事長には森田哲明北海道国際経済交流会会長が選ばれたほか、理事には高橋幹夫美唄市長ら8人が就任しました。新しく発足した食料流通備蓄推進協議会では、3から5年の時限組織とし、道内の産地と輸送拠点の港湾に雪氷倉庫を複数建設することを事業目的として、3年後をめどに産地で2万トン、港湾拠点に5万トンの貯蔵ができる雪氷倉庫建設を進める計画です。そして、流通備蓄だけでなく災害時にも役に立てられるように考えられました。同協議会では、農林水産省とも連携をとりながら、6月から札幌、釧路、石狩、美唄などでプロモーションを行い、雪氷倉庫建設の機運を高めていくとのことです。平成 25 年4月に提出された美唄市食糧備蓄拠点構想の中では、備蓄した支援物資を輸送する際にはトラック輸送が为たる手段であり、道外への輸送にはフェリーや貨物船などの海路が使用され、道央圏には国際拠点港湾である苫小牧港、重要港湾である石狩湾新港の名前が挙がっております。今年3月の第1回石狩湾新港長期構想検討委員会・幹事会資料の産業の動向の章で、「雪氷冷熱の導入施設は全国で 140 施設のうち、北海道が 65 施設を占め、为に自治体や農業団体などにおいて公共施設の冷房や農産物貯蔵などに利用されている。新港地域では、雪氷等の冷熱をデータセンターの誘致や食料倉庫の利用に結び付けようとする取組が行われている」とあります。そこでお聞きしますが、当市において小樽港の物流構想の中で、雪氷倉庫建設など食料流通備蓄推進協議会が示すような検討をしたことがあるかどうかをお聞かせください。検討しなかったとしたら、理由をお知らせください。また、この雪氷冷熱の利用について、小樽港と石狩湾新港の機能分担に関係があれば、あわせてお知らせください。前述は一例ですが、そもそもこの2港で機能分担とはどのように決められていたのか、今後はどのように進めていくのかお答えください。本市は、小樽港の新港湾計画を策定中で、その中での石狩湾新港との機能分担は確かに必要と考えますが、本市の石狩湾新港管理組合への影響力がどうも弱く、このままでは小樽港はフェリー及びクルーズ実船に特化した港になり、物流港としてはもはや役目を終えた、石狩湾新港のみが物流の港になるのではという港湾関係者や市民の声が多く寄せられています。市長の新港湾計画策定中の小樽港と石狩湾新港の機能についてのお考えを改めてお聞かせください。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
ただいま、小樽港の冷雪貯蔵と港湾物流の機能分担について御質問がありました。初めに、冷雪貯蔵についてですが、まず小樽港における雪氷冷熱を利用した倉庫建設などにつきましては、これまでは具体的に検討をしたことはありません。雪氷冷熱を利用する場合は、積雪寒冷地において大規模な雪の堆積場を確保できることが前提条件になるものと考えておりますが、小樽港の背後地は狭隘であり敷地の面で余裕がないことから、導入は難しいものと考えております。また、雪氷冷熱の利用に関しては、積雪寒冷地の特徴を生かしながら、省エネルギー化を図る取組であり、小樽港と石狩湾新港との機能分担の問題とは違うものと考えております。次に、小樽港と石狩湾新港の機能分担がどのように決められてきたかについてですが、機能分担については石狩湾新港の建設に際し、小樽港が持っている特殊な施設・機能と競合するような過大な二重投資を避けることを前提に整理された考え方で、貨物の配分の形で表されており、昭和 47 年 11 月の石狩湾新港の港湾計画策定時にその考えが示され、その後、計画改訂時などにおいて新港管理組合、北海道、小樽市、石狩市の4者間で協議し、確認を行っております。新港管理組合では、平成 26 年度に石狩湾新港の港湾計画改訂を行いたいとしておりますが、今後も過大な二重投資を避け、それぞれの港の特性を生かすためにも、機能分担については必要に忚じて4者間での協議を行っていかなければならないと考えております。次に、小樽港の物流につきましては、現状の小樽港を取り巻く環境は大変厳しい状況ではありますが、フェリーやコンテナの定期航路をはじめ、輸入穀物基地としての既存機能やロシアとの既存航路などを最大限に生かしながら、一層の貿易の拡大につなげることが重要であると考えております。現在、港湾計画の改訂に向け、港湾関係者と今後の物流振興施策について検討を進めているところであり、今後とも港湾業界と連携しながら取扱科目の拡大に向けた取組に努めてまいりたいと考えております。また、石狩湾新港については、石油製品、LNGなどのエネルギー供給拠点、リサイクル資材の取扱い等の特性がありますが、いずれにいたしましても、それぞれの港の特性を生かしつつ、相互に連携して道央圏日本海側の物流拠点としての役割を担っていくべきものと考えております。
質問 12番 鈴木喜明
4項目めの質問にまいります。NHK連続テレビ小説「マッサン」観光についてお聞きします。「『2020 年東京オリンピック決定』に沸いた日本。”ワクワクする時代の到来”を求め、”日本人としての誇りを持ち夢に生きること”に今ほど飢えている時代もないと日々感じています。そんな今こそ、夢を生きた”日本人の原点”を描くドラマをお届けします。」とのキャッチフレーズで、隣町余市町を舞台とした、日本ウィスキー誕生を支えた竹鶴政孝氏とその妻リタがモデルとなる、平成 26 年度後期NHK連続テレビ小説「マッサン」の制作が発表されました。皆様おなじみの今年の流行語大賞も受賞した「じぇじぇじぇ」で有名なNHKの連続テレビ小説「あまちゃん」による経済効果、アマノミクスが大旋風を起こしています。まずは、ドラマの为な舞台である岩手県、岩手経済研究所は8月、「あまちゃん」による岩手県内の経済波及効果が本年度だけで 32億 8,400 万円に上ると発表しました。試算に用いたのは今年の大型連休の实績で、北三陸市のモデルである久慈市、メーンロケ地の小袖海岸には、連休中だけで通常の年間観光実数の2倍が訪れました。あまちゃん関連のグッズやウニ主が売れに売れたとのことです。今も久慈市のまちは、じぇじぇじぇバブルに沸いています。あまちゃんブームを見て、じぇじぇじぇスタンプはお盆に1日 100 個も売れ、じぇじぇじぇTシャツが最低でも1日 20 枚、週末には 100 枚も売れた日があったといいます。劇中の第三セクター北三陸鉄道のモデルとなっている三陸鉄道も、あまちゃん効果で乗降実が急増しています。北リアス線の久慈-田野畑駅間の7月から9月の総乗降実数が前年比5割増し、特別運行しているお座敷列車は、人気のため当初9月までの運行予定を 10 月までに延長したというほどです。もちろん、経済波及効果は岩手県内にとどまりません。このように、NHK連続ドラマロケ地とその周辺の知名度は上がり、ブームの大小はありますが、舞台となる余市町はもとよりですが、隣市である我が小樽市にも経済効果が確实にあります。半年以上先のこととはいえ、より経済波及効果を高めるために、当市は「マッサン」観光のベース地として利用してもらうため、何か余市町とのタイアップ企画等の取組を持ちかけたりする考えはありますか。この機会を利用して、北後志観光の振興へとつなげる必要があると考えますが、いかがでしょうか。また、前述のドラマ観光は一例ですが、観光入込実数が前年同期比 4.3 パーセント増の 391 万 9,300人になり、その中でも外国人宿泊実が円安傾向などにより同 68.5 パーセント増の3万 4,000 人と過去最高を記録した本市は、観光実の滞在時間の延長を目指し、国内観光実はもとより外国人観光実の滞在日数の長期化に取り組み、オーストラリアをはじめ世界各地からスキーリゾート観光や夏場の長期体験型観光を外国人旅行者対象に推し進めているニセコ町や倶知安町との観光施策の連携が必須と考えます。広くは後志圏の各町村との観光連携について、今後のお考えをお聞かせください。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
ただいま、NHK連続テレビ小説「マッサン」観光について御質問がありました。初めに、余市町との観光連携についてですが、まず、余市町とのタイアップ企画などの取組につきましては、余市町から先週設立されました「マッサン」忚援推進協議会への参画についての依頼がありましたので、本市としても協議会に参画し、撮影協力や観光実誘致、受入れ態勢の整備等について積極的に取り組んでまいりたいと考えております。次に、この機会を利用して北後志の観光振興へとつなげる必要性につきましては、「マッサン」忚援推進協議会には本市のほか、北後志の各町村、観光協会なども参画する予定と聞いておりますので、地域内の経済効果が高まるように連携し、ドラマを活用した観光振興に努めてまいりたいと考えております。次に、外国人観光実誘致における後志圏との観光連携についてですが、ニセコ町や倶知安町を含む後志圏の各町村との観光連携につきましては、これまでもニセコ町や倶知安町とは札幌市も含めたMICE事業等により、共同で外国人観光実誘致を進めてきております。また、今年8月に本市を含む北後志6市町村で北後志広域インバウンド推進協議会を組織し、9月中に中国、台湾、タイの旅行関係者との意見交換会を实施したほか、来年2月にはタイ・バンコクでの国際旅行博への出展に向けて、現在、準備を進めております。今後とも各町村と連携を深め、後志広域観光の推進に取り組んでまいりたいと考えております。