小樽市議会 平成25年第3回定例会 2013年9月11日
(1)公文書管理について/(2)観光問題について/(3)建設リサイクル法について/(4)除排雪問題について
2013年9月11日、小樽市議会の一般質問で、高橋克幸議員が「公文書管理について」「観光問題について」「建設リサイクル法について」「除排雪問題について」について質問し、市長 中松義治、教育長 上林猛が答弁しました。
- 質問者
- 高橋克幸 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治、教育長 上林猛
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 高橋克幸
一般質問を行います。初めに、公文書管理の取組についてであります。近年、自治体において、公文書管理を見直す動きが進みつつあります。これは、2009 年6月に国会で成立し、2011 年4月に施行された公文書管理法を受けての動きであります。公文書管理法は、公文書を適正に管理することにより、行政を適正かつ効率的に運営し、将来にわたって国民に対する説明責任を果たすことを目的としております。公文書管理法第 34 条では、「地方公共団体は、この法律の趣旨にのっとり、その保有する文書の適正な管理に関して必要な施策を策定し、及びこれを実施するよう努めなければならない」とあります。まず、この公文書管理についてどのように認識されているのか、また公文書管理法第 34 条の規定を受けて、本市ではどのように検討されてきたのか、市長の見解を伺います。公文書の適正な管理を考える上で重要な点として、文書のライフサイクルを確認する必要があると考えます。「文書の作成」「文書の保管と保存」「文書の移管や廃棄」などについて、本市ではどのように行われているのかお答えください。また、東日本大震災の教訓から、大規模災害等から公文書をいかに守るかということも、自治体の重要な役割であります。他都市では、この点についての対策やマニュアルの策定など、具体的な検討が進んでいるようですが、本市ではどのように考えられているのか、見解を伺います。公文書管理条例について伺います。平成 13 年に、全国初の公文書管理条例が熊本県宇土市で制定され、その後、これまでに他都市においても同様の動きがあり、道内では札幌市が平成 24 年6月に制定し、25 年4月施行となっております。本市では、公文書管理条例についてどのように考えられているのか、見解を伺います。次に、公文書館についてであります。重要な公文書の移管、保存、活用を考えるとき、必要不可欠なのが公文書館であります。ただ、現状を確認しますと、全国的な設置率では、市町村で約1パーセント弱という数字でしかありません。しかし、そういう中でも創意工夫をしながら、既設の施設利用や旧施設の跡利用などで、低コストで有効活用を実施しているところもあります。本市においても、学校適正配置に関連して、学校の跡利用の検討も今後進められていくと思います。この公文書館の検討も必要と考えますが、見解を伺います。次に、行政文書の電子化についてであります。先ほども述べましたが、公文書については災害等に備えた危機管理対策が必要であります。東日本大震災後、政策提言の中に、この点に関するものがあり、公文書の電子化バックアップセンター構想であります。今後の方向性として、低コストの予算による自治体の重要な公文書のバックアップシステムについては、国においてもさまざまな検討をされていくものと考えますが、今後の本市としての考え方について、市長の見解を伺います。次に、観光問題についてであります。近年、本市の観光産業は基幹産業の一つとして成長し、小樽の経済にとって大きなウエートを占めるようになってまいりました。最近の観光入込客数の動向を見てみますと、平成 11 年、ピークであった約 970 万人から減少し、17年度、約 760 万人となり、24 年度には約 660 万人と減少傾向にありながらも、多くの方が観光に訪れております。ただ、この減少傾向は危機意識を感ずるところではあります。これらの動向についてどのように認識されているのか、市長の見解を伺います。また、減少の要因と観光産業の本市経済への影響や位置づけについて、あわせてお答えください。次に、平成 15 年度以降、10 年間の観光産業の本市経済に関する影響についてですが、観光客の年間消費額、経済波及効果とこれに対する雇用効果は、現在までどのように推移しているのか、また、本市の観光振興に対する予算についての推移もあわせてお示しください。さて、近年、観光関連の動きとして、クルーズ客船の誘致活動や、まちづくり関連で旧国鉄手宮線の工事着工や歴史的建造物の保存、北運河構想、天狗山観光構想など、観光政策とリンクする内容がありますが、所管の違いがあり、横断的な協議会についても、どこが主導していくかによって施策の方向性が変わっていくことが考えられるところであります。また、平成 20 年には、小樽市は観光都市宣言を行い、オール小樽の姿勢を示しましたが、残念ながらこれ以降、観光政策に大きな変化があまり見えない状況であります。今後、小樽の重要的観光課題のこれらの観点から、総合的に体系的に推進していく上で、行政としても、現在の観光振興室から観光振興部への昇格を検討すべき時期と必要性が既に到来していると思いますが、市長の見解を伺います。次に、観光ニーズの多様化の対応についてであります。近年、小樽運河を中心として、限られた観光ゾーンが主なものでありました。観光客の多くはリピーターであり、毎回同じ観光ゾーンを体験しますと、当然、新鮮さや期待感が薄れていくことになり、観光客減少に影響が出ると思われます。また、最近では、観光ニーズの多様化が進み、新たな観光メニューや受入れ態勢の充実、観光資源の発掘など、さまざまな課題があります。これらについてどのように考えられているのか、また現在、具体的に取り組んでいるものがあればお示しください。さて、多様化に伴い、さらに重要になるのがホスピタリティーの問題であります。以前から議論されていますが、大きな課題の一つであり、これまでもさまざまな取組が行われていると認識しております。自分の住んでいる土地の歴史や文化を知ることが地域愛につながり、交流面でも効果があると考えているところであります。そこで伺いますが、観光基本計画にある重要施策で、「おもてなし意識のレベルアップ」と「交流観光を担うリーダーの育成」について、これまでどのような対策が行われてきたのか、また今後の考え方や具体的な対策についてお答えください。さらに、小学校の教育の中で、もっと小樽の歴史と文化を学ぶ、知ることの対策も必要と考えますが、他の年代の対策もあわせてお答えください。ハード面として、特にトイレ、案内所の問題がありますが、観光客からの意見や要望についてどのようなものがあるのか、今後の対策についてどのように考えられているのか、見解を伺います。次に、回遊性の問題であります。これも以前から議論され、まちづくりとも関連しますが、改めて伺います。現在、旧国鉄手宮線の遊歩道などの工事が着工されておりますが、この手宮線をどのように観光に結びつけていくのか、利活用について見解を伺います。さて、小樽のまち並みを俯瞰してみますと、小樽運河と並行に旧国鉄手宮線、都通りなどのアーケード街及び花園銀座などの商店街があります。小樽運河と並行ということでこれらを横軸と、小樽駅から小樽運河を結ぶラインなどを縦軸として捉えるとき、回遊性の問題として、これらのさまざまな検討が重要になると思います。この縦軸の主なものとしては、通称寿司屋通りの於古発川通線、旧日銀前の浅草線、そして小樽駅から小樽運河への中央通などであります。特に、寿司屋通りでは冬季に観光バスが交差できないことや、市営花穂駐車場の下側の他の目的としての検討、また歴史的雰囲気を醸し出す通りの形成など多くの課題があります。旧グランドホテルの活用が決定した今、これらの課題や問題点についての検討が必要と考えますが、他の通りも含め、見解を伺います。次に、大きな観光資源である歴史的建造物の保全であります。小樽観光の大きな特徴である懐かしさやノスタルジックな雰囲気を演出しているのは、歴史的な建造物やそれに伴うまち並みの景観であります。特に歴史的な建造物は、時間の経過が老朽化を進め、残念ながら解体に至るケースがありました。小樽観光にとって重要な資源であるこの歴史的な建造物について、どのように認識されているのか、改めて見解を伺います。歴史的な建造物の保全については、今後の大きな課題であります。特に、建物保有者の協力がなくては、将来にわたり、観光資源の存続は考えられないところであります。また、本市においては、他都市に先駆けて条例を制定し、歴史的な建造物の保存に取り組んできたと認識しております。この保存の課題と問題点についてお答えください。また、歴史的な建造物の保全に対しての助成金制度ですが、ここ 10 年間の予算の推移、その主な内容及び今後の考え方について見解を伺います。次に、道の駅についてであります。現在、道の駅は全国で 1,004 か所、道内では 114 か所と毎年増加傾向にあり、地元の活性化や観光に寄与しているようであります。道の駅では、24 時間のトイレ設置をはじめ、地元の生産物やお土産の販売、食事どころ、温泉などがあり、また道内ではスタンプラリーなどの効果により、多くの方に利用されております。北海道開発局は本年6月に、2012 年度の道内の道の駅で 268 億円の経済効果があったと発表しました。さて、この道の駅の設置には、基本要件、配置条件、地方自治体等のかかわり、登録制度など、いろいろな課題がありますが、設置までの主な内容についてお示しください。また、本市では、道の駅の設置についてどのように考えられているのか、問題点と課題も含め、お答えください。次に、建設リサイクル法に関連して伺います。建設リサイクル法は、平成 12 年、循環型社会形成推進基本法が公布され、これに伴い、同年5月、建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律、いわゆる建設リサイクル法が制定され、14 年に完全施行となりました。この法律の目的は、「特定の建設資材について、その分別解体等及び再資源化等を促進するための措置を講ずるとともに、解体工事業者について登録制度を実施すること等により、再生資源の十分な利用及び廃棄物の減量等を通じて、資源の有効な利用の確保及び廃棄物の適正な処理を図り、もって生活環境の保全及び国民経済の健全な発展に寄与すること」であります。法律施行後 10 年が経過しておりますが、この法律の目的に照らし、どのように認識されているのか、市長の見解を伺います。次に、経過状況についてですが、平成 15 年度から 24 年度までの届出・通知件数の合計、また、特定建設資材廃棄物発生量の種類ごとの合計について、それぞれお示しください。北海道地方建設リサイクル推進計画 2008 の中で、再資源化の目標として、特定建設資材の再資源化率が掲載されておりますが、本計画の最終目標数値は、平成 27 年度でアスファルト・コンクリート塊 99パーセント以上、コンクリート塊 98 パーセント以上、建設発生木材 83 パーセントとなっております。これらの再資源化率の本市の現状と今後の目標について、見解を伺います。さて、特定建設資材の市内での受入れ状況についてですが、中間処理施設では、再資源化の原料となる一定の基準以外のものや混合廃棄物は受け入れていないようであります。そこで伺いますが、届出・通知で報告されている特定建設資材廃棄物の発生量に対して、受け入れられている同廃棄物量及び率、そして受け入れられなかった同廃棄物の量及び率についてお示しください。また、受け入れられなかった同廃棄物はどこで処分されているのか、あわせてお答えください。次に、再資源化の流れについてですが、市内で受け入れている特定建設資材の廃棄物はどのように再資源化されていくのか、お示しください。また、再資源化された特定建設資材はどのように使用されているのか、種類ごとにお示しください。特に、公共工事での設計に反映されているようですが、最近の状況についてお答えください。本年4月、産業廃棄物最終処分場におけるごみ処分手数料の改定がありました。建設木くずの処分手数料であります。20 キログラム当たり 65.1 円から 189 円、約3倍であります。最近、この件で納得されていない業者の方から複数お話を伺いましたが、理由もよく理解されていなく、なぜ3倍になったのかという疑問にも明確な返答がなかったようであります。改定から4か月が経過しておりますが、周知についてどのように実施されてきたのか、手数料改定に当たりどのような検討や算定方法で算出されたのか、改めて見解を伺います。さて、この改定理由は、分別解体の適正化、リサイクルの推進、最終処分場の延命化の3点であります。これらの理由は理解できるところでありますが、法律施行後 10 年経過してからの改定理由としては、いささか疑問が残ります。法の目的から見て、3点の理由について、これまでどのような経過だったのか、検討や対策はどのように実施されてきたのか、また、改定後の状況はどのような状況なのか、それぞれお示しください。また、建設リサイクル法に関連して、本市の課題や問題点についてどのように考えられているのか、見解を伺います。次に、除排雪問題についてであります。昨年度は記録的な大雪ということもあり、市内全体が混乱し、市民から多くの苦情が連日のように続いておりました。さて、除雪体制ですが、本市では、現在、6ステーションとして、小樽全体を六つの地域に分割し、それぞれ共同企業体と契約を結んでいるところであります。この契約内容として、業務の当初設計が関連しますが、当初設計の主な項目で、想定数量はどのように算出されているのかお示しください。また、除雪や路面対策等の出動基準はどのようになっているのか、また出動基準に基づいて誰がどのように判断し、指示を出すのか、お答えください。さらに、排雪について、どのような基準で、いつ誰が決定し、指示を出し、排雪されているのかお示しください。6ステーション体制になってから数年が経過し、毎年のデータが蓄積されていると考えますが、市民からの意見として、どうも6ステーションの作業量や出動回数にばらつきがあるのではないかという指摘を毎年のように伺うところであります。この点について、どのように把握されているのか、見解を伺います。次に、市民からの苦情対応についてであります。例年においても、苦情などの市民対応について、多くの課題がありました。特に、電話対応や現地対応について、不親切なもの、説明不足、そして不適切な内容などがあったと聞いております。これらについてはどのように考えられているのか、どのように各ステーションに対して対応されてきたのか、これまでの課題や問題点を挙げながら、具体的にお答えください。次に、除排雪方法の見直しの検討についてであります。最近、時代の変化により、人口減少に伴ってまち並みが変化し、古くからある地域では、空き家や空き地が増加傾向にあります。車社会の背景とともに、車の登坂能力が高くなっており、相当な奥地や高地にも車の姿が見えます。このような地域状況の中で、長年にわたる画一的な考え方では、市民ニーズに適合しているとは言えない状況にあると考えます。昨年、坂道で両側に住宅及び車庫が連続している地域では、路面をあまり削らず圧雪で除雪していたために、道路中央がかまぼこ状となり、極端に変化しているところでは、タンクローリーが横転する危険性があったため、半月以上、灯油が配達されないということがありました。それぞれの地域の中で、ニーズに合わせ、除排雪方法の見直しが必要ではないかと考えます。地域実態の把握やデータ調査の課題、除雪懇談会の意見、要望、市長と語る会での意見、要望など、これらについてどのように反映されているのか、どのように総合的な判断をされているのか、見直しの検討に対する考え方も含め、見解を伺います。昨年度は、先ほど述べたように、記録的な大雪でありました。それに対し2度にわたる除雪費の補正が実施されましたが、後追いのような結果となり、除排雪の効果も半減されたように思われます。現在は車社会であり、灯油などの配送関係車やタクシー、バスなどの乗客関係車など、生活に密着している状況であります。今後の考え方として、除排雪については、積極的な姿勢の下で早期判断、早期実施を目指し、大変厳しい財政状況ではありますけれども、補正予算だけの考え方ではなく、当初予算の増額も視野に入れて、十分に検討していただきたいと要望いたしますが、今後の方向性について、市長の見解を伺います。以上、再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
高橋議員の御質問にお答えいたします。初めに、公文書管理の取組について何点か御質問がありました。まず、公文書管理についての認識でありますが、公文書は市民の共有財産として捉えるべきものであり、適正な管理が必要なものと認識しております。次に、公文書等の管理に関する法律の規定を受けた検討についてですが、本市では平成 15 年に小樽市文書事務取扱規程を全部改正し、これに基づいた公文書の管理に努めてきたところであり、従前から法の趣旨に沿った運用がなされてきているものと考えております。次に、本市における文書の作成から廃棄までの文書のライフサイクルについてですが、本市では文書事務取扱規程において、起案は文書で行うこととされ、文書の保存に当たっては、その重要性に応じて保存年限を定め、保存年限経過まで、重要文書については毎年8月に文書主管課に引き継いだ上で、それ以外の文書は所管課において、それぞれ保存することとしております。また、保存年限が経過した文書は、永久保存の公文書を除き、毎年6月 30 日までに廃棄することとなります。次に、大規模災害等からの公文書の保護についてですが、市の庁舎、施設が老朽化してきている現状にあって、公文書を別途保護するためには、書庫の耐火性の向上など、相応の費用負担が生じることになりますので、本市の置かれた財政状況等を考えますと、現時点で具体的な対策をとることはなかなか難しい状況にあると考えております。しかしながら、ソフト面での災害時の対応につきましては、他都市の取組等も参考にしながら、今後、研究してまいりたいと考えております。次に、公文書管理条例についての見解でありますが、先ほど申し上げたとおり、本市においては、現状でも文書事務取扱規程の適正な運用により、法の趣旨に沿った公文書の管理が図られているものと認識しておりますので、現時点で特に公文書管理条例を制定することは考えておりません。次に、公文書館の設置についてですが、公文書館を設置し、庁舎外で公文書を保存するには、その適正な管理の必要性から職員の配置が必要となり、また維持管理経費も考慮しますと、現状では文書事務取扱規程の下、引き続き庁舎内で保存してまいりたいと考えております。次に、公文書の電子化についてですが、まず公文書の一部である電磁的データのうち、税や福祉など基幹系業務のものにつきましては、平成 23 年度から実施してきた行政情報システムの再構築事業により、現在、耐震性にすぐれ、非常時の電力供給等も配慮されたデータセンターにサーバを設置して、日々、バックアップを行っております。また、戸籍データにつきましては、副本を災害から守るため、法務省において戸籍副本データ管理センターを設置し、本年 10 月をめどに戸籍副本データ管理システムを構築しているところであり、本市につきましても、平成 26 年 10 月に予定している戸籍の電算化に伴い、当該システムに接続することとしております。なお、市全体規模での公文書の電子化の取組につきましては、移行のための膨大な作業量に加え、財政的な問題もありますので、現時点では方向性をお示しできる状況にありませんが、今後、国の支援策の動向や他都市の導入状況を注視してまいりたいと考えております。ただいま、観光問題について何点か御質問がありました。初めに、本市の観光入込客数が減少傾向にあることについては、平成 11 年3月のマイカル小樽の開業などにより道内客が大幅に増加したものが、減少に転じたことにあると認識しております。減少の主な要因としては、長引く景気の低迷や道内外観光地との競争激化、新たな集客力のある施設がオープンしていないといったことなどが挙げられますが、観光は本市の基幹産業の一つであることから、飲食業や宿泊業など、本市経済に与える影響は少なからずあるものと認識しております。次に、観光客の年間総消費金額と経済波及効果、雇用効果についてですが、観光客動態調査等では、年間総消費金額は、平成 15、16 年度の調査では 1,319 億円、20 年度の調査では 839 億円、15、16 年度の調査では、経済波及効果は 2,668 億円、雇用効果は1万 8,499 人と推計しております。また、本市の観光費の推移についてでありますが、平成 15 年度は約1億 6,000 万円、20 年度は約 6,700万円、23 年度では約1億 4,800 万円となっております。次に、観光振興室から観光振興部への昇格を検討することについての見解ですが、確かに観光振興室の業務は、観光行政について市として総合的に推進する必要があるため、商業労政課や港湾室などの産業港湾部の各室、課はもとより、建設部のまちづくり推進課や公園緑地課などの関係部署とも情報を共有しながら進めているところです。部への昇格については、業務内容や人員配置等を含め、全庁的に考えていかなければならない問題であり、現段階で直ちに昇格ということでは考えておりません。次に、新たな観光メニューや受入れ態勢の充実、観光資源の発掘に関しての現在の取組の主なものについてですが、まず、新たな観光メニューでは、先月 29 日に東京で開催した小樽港クルーズセミナーにおいて、地元旅行代理店に作成を依頼した、新しい小樽・北後志の旅 34 コースを、首都圏の旅行代理店等に情報提供いたしました。受入れ態勢については、昨年4月、運河プラザ内に、小樽国際インフォメーションセンターを開設し、英語、中国語、韓国語の通訳を配置し、外国人にもきめ細かい対応をしております。観光資源の発掘については、本年度、地域資源を生かした小樽観光の魅力アップ事業で、祝津地区の食をテーマに、新たな観光ビジネスモデルの構築を進めるとともに、小樽 kawaii ティーパーティーの開催などにより、新たな魅力の発掘、情報の発信に努めているところであります。次に、観光基本計画の「おもてなし意識のレベルアップ」についてですが、観光協会がおもてなし講習会や、地域資源の勉強会などを開催するほか、観光客に対して、雨の日に傘の無料レンタル事業を行っております。今後も、ホスピタリティー事業のさらなる拡充を進め、観光客に対するおもてなしの意識の一層の向上を図ってまいります。また、「交流観光を担うリーダーの育成」では、平成 18 年に設立した小樽観光大学校において、おたる案内人の育成を進めてきており、今後とも小樽観光大学校のカリキュラムの充実はもとより、マイスターをはじめとした案内人の活用を積極的に図ってまいりたいと考えております。次に、小樽の歴史と文化を学ぶ、知ることについてですが、小学生への対策は、後ほど教育長が答弁いたします。他の年代層への対策についてですが、小樽観光大学校では、観光を切り口に、市民を対象としたまちかど教室を毎月開講しており、毎回、小樽の歴史などテーマを決めて、本市の学芸員をはじめとした講師によるさまざまな講座が開かれております。このほか、観光協会が実施している地域資源の勉強会でも、小樽の歴史や文化についてのレクチャーなどもありますので、市としてもこれら講座の受講者増加に向けた取組に協力してまいりたいと考えております。次に、トイレ、案内所について、観光客からの意見や要望と今後の対策についてですが、トイレでは、水漏れや汚れについての苦情がありますが、その都度、現場を確認し、すぐに対応しているところです。今後も委託業者との連携を密にし、適切な対応に努めてまいりたいと考えております。また、観光案内所については、昨年度、Wi‐Fi の設置要望があり、対応した経緯はありますが、今年度は特に意見や要望は寄せられておりません。次に、旧国鉄手宮線の遊歩道の利活用についてですが、中央通から手宮側の遊歩道が完成すると、運河の散策路や、今年からシャトル運航を開始した運河クルーズとともに、市内中心部と北運河地域を結ぶ趣の異なる導線として、観光客の回遊性の向上に大きく寄与するものと考えております。現在、北運河及び周辺地域の観光戦略プランの検討を進めているところでありますので、手宮線については、このプランも参考にしながら、活用方法を検討してまいりたいと考えております。次に、小樽のまち並みを回遊する際に、縦軸となる通りの課題と問題点についてでありますが、まず、寿司屋通りの海側にある川沿いの区間では、柳の植樹などの事業が実施されており、現段階で道路の幅員を広げることはできませんが、冬季につきましては、適正な除雪対応により、できるだけ道路幅員の確保に努めてまいりたいと考えております。また、市営花穂下駐車場につきましては、設置の経緯や改修から間もないことなどから、現時点では他の目的に使用することは難しいと考えております。通りの形成につきましては、これまでも通りの特徴に合った歩道や街路灯などの整備を行ってきたほか、それぞれの通りの景観特性に応じた沿道の建物の景観誘導などを行ってきたところであります。今後も引き続き景観誘導などによって、小樽らしい魅力ある通りを形成することにより、回遊性の向上に努めてまいりたいと考えております。次に、歴史的建造物に対する認識についてでありますが、歴史的建造物は、本市にとって歴史的、文化的に大変重要な財産であるとともに、観光客が数多く訪れる観光スポットにもなっており、小樽らしいまち並みを形成する最も重要な構成要素の一つであると認識しております。次に、歴史的建造物の保全に関する課題等についてでありますが、外観の維持補修をする際、市の助成制度はあるものの、所有者にも相応の負担が発生することから、所有者の金銭的な事情によっては維持補修が困難となるおそれがあること、また長期にわたり再活用が進まない建物は劣化が進行し、保全が難しくなるおそれがあることなどが課題と考えております。次に、歴史的建造物の保全に対する補助金の予算の推移等についてでありますが、この 10 年間の予算額の推移は、平成 16 年度から 19 年度までの4年間は各年度 1,000 万円、20 年度は 900 万円、21 年度から 25 年度までの5年間は各年度 500 万円で推移しており、その主な内容は、屋根や外壁の補修費となっております。今後につきましては、厳しい財政状況ではありますが、所有者の皆さんの意向を把握しながら、適切に予算措置を行ってまいりたいと考えております。次に、道の駅について御質問がありました。まず、道の駅設置の主な要件等についてですが、一般的に道の駅は、駐車場やトイレ、道路情報提供施設を道路管理者が整備し、これ以外の地域振興施設などを設置者である市町村等が整備することになります。設置者として申請できるのは、市町村又は市町村にかわり得る公的な団体とされております。なお、道の駅には、大きく三つの基本的な機能を有する施設であることが求められており、道路利用者のための休憩機能として、駐車場、トイレ、電話が 24 時間利用できること、道路利用者や地域の方々のための情報発信機能として、道路情報や観光情報などを提供すること、道の駅を接点に活力ある地域づくりを行うための地域の連携機能として、例えば地場産品の販売など、さまざまなサービスを提供する施設であることが挙げられます。次に、本市における道の駅の設置の対する課題等についてでありますが、幹線道路に面した一定規模の用地を確保できるか、さらに年間を通して多くの利用者を見込むことができるのか、そして道の駅の運営に際して採算性を維持できるのかといった課題を整理していく必要があります。また、市内には地場産品などを扱う商業施設や観光施設がほかにも多くあることから、これら民間施設との競合についても考慮する必要があると考えております。次に、建設リサイクル法について何点かお尋ねがありました。初めに、法の目的に照らし、どのような認識をしているのかとのお尋ねですが、建設リサイクル法施行後、建設廃棄物の分別解体及び再資源化は着実に進んでおり、廃棄物排出量や最終処分量の減少が図られ、循環型社会の形成に大きく寄与していると考えております。次に、平成 15 年度から 24 年度までの届出・通知件数の合計についてでありますが、この 10 年間で3,938 件となっております。また、特定建設資材廃棄物発生量の種類ごとの合計についてでありますが、届出書等に記載されている発生見込量によりますと、コンクリート塊は 46 万 7,921 トン、アスファルト・コンクリート塊は7万1,817 トン、建設発生木材は7万 7,016 トンとなっております。次に、本市における再資源化率などについてですが、建設リサイクル法では、市に届出等があるのは発生見込量であり、実際に発生した量や資源化量は報告義務がありません。また、建設廃棄物は地域を越えて広域的に処理されることもあるため、本市のみの資源化率や数値目標をお示しすることは困難であります。また、それぞれの再資源化施設で受入れ条件に合わない場合もあることは承知しておりますが、その量などにつきましても、把握しておりません。なお、再資源化施設で受け入れられなかった廃棄物につきましては、廃棄物処理法に基づき、市外を含めた産業廃棄物処理施設で適正に処理されております。次に、特定建設資材廃棄物の再資源化方法とその利用についてですが、コンクリート塊につきましては、破砕後、路盤材として、アスファルト塊につきましては、破砕後、舗装の材料として再利用されております。また、木材につきましては、チップ化し、農業用敷料や肥料、ボード・製紙の原料、燃料などに再利用されるほか、炭化し、炭としても再利用されております。次に、公共工事における最近の状況ですが、北海道の建設副産物適正処理マニュアルや通知に基づき、再生資源の有効利用を図っているところであり、施工条件にもよりますが、路盤材やアスファルト・コンクリートに再生材を利用するよう努めております。次に、ごみ処理手数料の改定の周知方法ですが、市内の建設関連団体を通して加盟業者へ周知を依頼したほか、官公庁、産業廃棄物最終処分場での手数料後納を許可している業者、市内の産業廃棄物収集運搬許可業者、過去の建設リサイクル法の届出で元請となっていた業者等に、直接、周知文を送付いたしました。さらに、最終処分場の窓口においても周知文書を配布したほか、広報おたる、小樽市のホームページも活用し、周知の徹底を図ってまいりました。また、手数料の算定方法につきましては、建設リサイクルの促進の観点から、再資源化施設の料金より高めに設定することとし、近隣の再資源化施設の料金や他市の中間処理と最終処分の料金設定の比率などを参考に決定したものであります。次に、法施行後の経過や対策でありますが、本市では、建設リサイクル法の届出時に、再資源化等に関する計画表を提出させ、分別解体及びリサイクルを推進しているとともに、再資源化に関する指導権限を有する北海道と合同で、1年に2回、パトロールを実施し、現場での指導も行っております。しかしながら、木くずに関しては、再資源化施設の準備がなかなか進まない中で、最終処分場での受入れを行っておりました。一方で、最終処分場の残余容量が逼迫してきたため、平成 23 年度より、これまでの埋立物のうち約8割を占めていた廃棄土砂の一部を掘り起こして、残土処分地へ移し、処分場の延命を図っているところであり、また近年になり、木くずの再資源化施設の整備が一定程度進んだ状況も踏まえ、リサイクルの推進を図るため、手数料改定を実施したものであります。料金改定後の状況ですが、木くずの搬入量は8月末現在で 2,679 トンであり、前年同期の 6,414 トンと比較して 58 パーセントの削減となっております。次に、建設リサイクル法に関連しての本市の課題等についてですが、一部の解体業者の建設リサイクル法に対する認識の低さに加え、発注者の分別解体に伴う応分の費用負担に対する抵抗感などから、依然として最終処分場へ特定建設資材廃棄物が搬入される場合があり、その都度、適正な分別解体と再資源化施設への搬入を指導しているところであります。次に、除排雪問題について何点か御質問がありました。まず、当初設計の主な項目の想定数量についてでありますが、当該年度の気象状況を降雪量約5メートルの穏やかな気象と想定し、これに基づいて、除雪工は、想定した出動回数に道路水準ごとに定めた作業延長を乗じて作業数量を算出しております。路面対策工につきましては、除雪工と同様に、出動回数に作業延長を乗じて作業数量を算出しております。また、排雪工には、同様の気象想定で排雪回数をおおむね1回とし、必要な排雪量を算出しております。次に、除雪や路面対策等の出動基準についてでありますが、除雪は市内を幹線道路、補助幹線道路、生活道路の三つの道路種別に区分し、幹線道路は 10 センチメートル以上、補助幹線道路は 15 センチメートル以上の降雪量が見込まれ、かつ除雪作業が必要なときと定めており、生活道路は圧雪状態を基本とし、わだち等による交通障害が発生したときとしております。また、路面対策等は除排雪作業が行われた後などで路面状態を確認して、通行に支障があると判断し、作業が必要なときと定めております。作業実施の判断、指示につきましては、受託業者の責任者が道路パトロールでの状況を確認した上で、出動基準に基づき、作業の必要な路線を判断して、作業実施の指示を出しております。次に、排雪作業についてでありますが、作業基準は数字的には特に定めておりませんが、市が路線の重要性を考慮し、雪山の高さ及び車道走行幅員や歩道の状況を総合的に判断して排雪時期を決定し、受託業者に作業実施の指示を出しております。次に、6ステーションの作業量や出動回数のばらつきについてでありますが、毎年度、各地域の総合除雪の受託業者より提出される排雪作業量や除雪などの出動回数の実績報告を確認しており、地形や降雪量に違いがあることから、一概に比較することはできませんが、結果として各地域の数値に差があることは認識しております。次に、市民からの苦情対応についてでありますが、日ごろより市民の皆さんに対する接遇には、礼を欠くことのないように努めなければならないと考えております。そのため、これまでも冬期間において2週間に1度実施するステーション会議で、受託業者の責任者へ実例を挙げて適切な接遇について指導しておりますが、このような事例がなくならないのは、市の指導が十分に浸透していないことに課題があると認識しております。今後におきましては、市民の皆さんに対する態度や言葉遣いにはさらに注意をして対応するよう、指導の強化をしてまいりたいと考えております。次に、地域ニーズに合わせた除排雪方法の見直しについてでありますが、全ての御要望にお応えする見直しは、市の財政的な制約も大きく、難しい問題もあると考えておりますが、地域実態や市民の皆さんからの意見等については、作業基準に照らし合わせながら、市として対応が必要と判断した内容は、除排雪計画に反映しているところであります。今後とも地域ニーズを総合的に勘案しながら、より効率的な除排雪に努めていきたいと考えております。次に、当初予算の増額を視野に入れた今後の方向性についてでありますが、市の全体予算も限られていることから、当初の除雪費に関しましては、穏やかな気候状況を想定した予算としております。今後とも除雪費については、安全で快適な冬の生活を確保するため、気象状況に応じて適切な時期に適正な予算を確保していきたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)
高橋議員の御質問にお答えいたします。小学校における小樽の歴史と文化を学ぶ、知る学習についてでございますが、現在、市内の全ての小学校では、3年生、4年生の社会科の授業において、教育委員会独自に作成している副読本、わたしたちの小樽を活用し、小樽の歴史、文化、産業を学習しております。また、色内小学校では、おたる案内人ジュニア育成プラグラムを総合的な学習の時間で取り組んだり、潮見台小学校では、住吉神社や五百羅漢など地域の歴史的建造物を見学し、建築の様子や歴史などについて学習を行ったりするなど、各学校が工夫しながら、ふるさと教育に取り組んでおります。私としては、子供たちに小樽の歴史や文化をしっかりと学ばせ、郷土に夢と誇りを持てるような教育を行うことは、大変重要であると認識しておりますので、今後は校長会などとも相談しながら、全ての小学校で小樽の歴史と文化を学ぶ学習を行うことについて検討してまいりたいと考えております。(「議長、10 番」と呼ぶ者あり)
再質問 10番 高橋克幸
1点だけ再質問させていただきます。観光問題の中で、観光振興室の部への昇格の質問に対する答弁の内容ですけれども、本質問でも述べたように、市長との認識は一緒だと思うのです。観光入込客数の減少傾向を見ると、やはり危機的意識を持たなければまずいというのは共通認識だと思います。そういう中にあっていろいろな努力をされて、クルーズ客船の誘致から始まっていろいろな、先ほども申し上げましたけれども、課題や問題点もあって、なおかつ私が大事だと思うのは、観光都市宣言をした後、やはり戦略的な施策が必要だと思っています。そういう意味では、人材の確保や、集中的にそこの部に投入するという考え方が必要ではないかと思っています。本州のある市では、外部から人材を投入して、たしか何年間かの契約だったと思いますけれども、効果が出ているとも伺っています。そういう意味では、新たな風を入れるとか、もっと集中的に人材を投入して、今後の 10 年、20 年スパンの観光政策というものを、予算も含めて検討しなければならない時期ではないかと思っているのです。先ほど市長も答弁されたように、必要性があるというのはわかりましたので、直ちにというのはなかなか難しいかもしれませんけれども、地に足を据えてやっていかなければ、衰退して手の施しようがなくなってからどうすると言っても遅いわけです。そういう意味では、観光産業というのは、小樽の中でも基幹産業としてしっかりとしたものがあると認識していますので、小樽の経済政策の中の大きな柱として、それをしっかりと考えていく上では、軸としての組織体制というのはこれから非常に大事になると思うのです。そういう意味があると思いますので、この点について、もう一度市長の見解を伺います。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
高橋議員の再質問にお答えします。ただいま、御提言がありました観光振興室から観光振興部ということでございまして、ただいま議員がおっしゃったとおりでございまして、私も同様の考えでございます。2008 年に観光都市宣言をし、小樽の定住人口がだんだん減ってきているという状況の中で言うと、交流人口を、交流人口というのは、観光客をどう増やすかということでありますが、どうやって増やしていくかということは、まさに私も大変重要な取組というふうに思っております。先ほど答弁いたしましたように、室から部への昇格については、直ちにということはちょっと答弁できないというふうに話をいたしましたけれども、将来的にはどういうような状況ができるのか、全体の人員配置等を含めて全庁的に検討してまいりたいと思いますので、御理解いただきたいと思います。