小樽市議会 平成25年第3回定例会 2013年9月9日
観光について
2013年9月9日、小樽市議会の一般質問で、上野智真議員が「観光について」質問し、市長 中松義治が答弁しました。
- 質問者
- 上野智真 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 14番 上野智真
IR構想についてお尋ねいたします。10 月に小樽でカジノサミットが開催されます。カジノを含んだIR構想については、国会においても党派を超えたカジノ議連の議員の方々が法案の成立へ向けての取組を続けられており、道内でも釧路市や苫小牧市などでIR誘致に向けての積極的な活動がなされています。小樽市でも商工会議所を中心にIR誘致に向けた研究がなされているとのことですが、これまで小樽市としてのIRについての明確な方向性は示されておりませんでした。そのため、IR誘致に関して、小樽市は出遅れているとの声も聞こえます。カジノに関しては、世界 112 か国で合法化されており、世界的に見ても最も広く親しまれているものであると言えます。カジノへの悪影響を懸念していたシンガポールでも観光客の落ち込みなどへの危機感から、2010 年に合法化されました。日本も世界有数の観光客が訪れる国であり、近年の状況からカジノ法案が現実味を帯びてきています。小樽市は観光都市宣言を掲げる観光都市であり、市長も観光に対する熱意はおありであると理解しています。小樽市でも観光客は年々減少傾向にありますが、クルーズ船を含む外国人観光客も多く訪れる小樽市において、カジノは観光産業の起爆剤になる可能性は多分にあり、今後、日本でカジノが合法化されるまでにしっかりとした準備をしておかなければ、せっかくのチャンスをふいにしてしまいます。今回のカジノサミットへの助成金は、市としてIR実現に向けて取り組む姿勢の表れと理解していますが、市長のカジノを含んだIR構想に対する御認識をお聞かせください。また、今後、IR実現に向けて市としてどのような取組を行っていくのか、お聞かせください。北海道観光振興特別措置法についてお尋ねいたします。北海道観光振興特別措置法が秋の臨時国会に提出される動きがあります。この特別措置法については、自民党が過去にも取り組んでいましたが、実現には至りませんでした。しかし、今回の法案は成立の見込みが大きいことから、北海道も注目しております。この法案が成立すれば、20 万円までの関税の特定免税店の設置や観光施設建設にかかわる諸税の減免などが行われます。観光に力を入れている本市にとってはメリットが大きいと考えますが、市長の御認識をお聞かせください。今後の観光振興に向けての組織のあり方についてお聞きいたします。さきに述べたIR構想や北海道観光振興特別措置法など、将来の小樽観光の転機となり得る時期が迫っている中、今後起こり得る事象に迅速かつ的確に対応していくには、市としての観光に関する人員配置を含めた組織のあり方の改革も必要と考えます。現在、観光に関しては、産業港湾部観光振興室が主な対応をしていますが、観光という分野の広さからその業務も多岐にわたり、人員の増員はもとより現在の産業港湾部の中の一室ではなく、函館市の観光コンベンション部といったような組織に再編し、今後、市長が掲げる観光分野とIR構想も見通した新たな組織づくりが急務と考えます。市の財政が厳しい中、市長は、予算に関してめり張りのある予算配分による効率的でサステーナブルな市政運営を目指していますが、組織についてもめり張りをつけ、成長分野により力点を置いた再編が必要ではないでしょうか。市長の観光分野に対する意気込みと組織のあり方に対する御見解をお聞かせください。観光資源の掘り起こしについてお尋ねいたします。本年、小樽市では、天狗山、祝津、北運河に関して、今後の観光を見据えた地区のあり方の提言を外部委託して調査していると聞いています。来年にはこれらの地域についての提言がなされることと思いますが、これらの提言を今後どのように精査して実現化に向けていくのかお聞かせください。北運河に関しては、現在、ゴールドストーンなど運河のまち並みに溶け込んだ魅力的な施設が民間で運営されています。北運河地区は、その歴史ある建物や風景を失うことなく活用して、観光客はもとより市民にも親しまれる、おしゃれで魅力的な地区にしていかなければなりません。また、現在、カナルボートが運用されていますが、今後、水上交通を使った堺町地区から北運河地区への動線も魅力的であると思います。そのような市内全体の統一を考えたまちづくりを今後していくためには、市のみで行うには限界があると思います。以前、高松市の丸亀商店街を視察させていただきました。この商店街は、民間でまちづくり会社を立ち上げ、統一感と市民のニーズに対応した商店街再生をした例として広く知られています。今後、小樽市においても、これまで市に提言されたビジョン等を検証し実現していくためには、民間によるまちづくり会社の設立が必要と考えますが、民間によるまちづくり会社への御認識についてお聞かせください。観光に関して、これまで述べた地区のほかにも、今後の活用が見込まれる地域として奥沢水源地があります。市が設置した検討委員会による報告書が既に提出されていますが、民間の団体でも、現在、水源地の活用に関してさまざまな角度からの調査等がなされています。8月 31 日には、社団法人小樽青年会議所による奥沢水源地ライトアップが開催され、500 人を超える来場があり、来場された方々からは、このようなすばらしいものは今後も残し活用してほしいなどの声も聞かれました。奥沢水源地には、歴史的にも建築物としても価値があり、今後、観光資源となり得る原石が幾つもあります。市民の憩いの場のみならず、将来新幹線が開通すると駅から最も近い観光地となり得る要素も含んでいます。現在、小樽市水道局が管理しているこの地域は、安全が確保されていないため、許可がなければ入ることはできませんが、今後、市民が利用することについて、どのようなお考えをお持ちなのか、お聞かせください。また、今後の水源地に関しては、明確なビジョンの下、計画性を持った整備が必要と考えますが、整備に関する見通しをお聞かせください。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
ただいま観光について御質問がありました。初めに、カジノを含むIR構想に対する私の認識についてですが、この構想はカジノだけではなく、ホテル、レストラン、会議・展示施設、劇場などが一体となった複合観光集客施設の実現に向けて検討されるものであり、カジノについての課題はありますが、雇用の創出や時間消費型観光の推進につながるなど、地域経済への効果が期待できる構想であると考えております。また、今後のIR実現に向けて、市の取組についてですが、北海道に対して、小樽国際観光リゾート推進協議会と誘致候補地の位置づけを要望していくとともに、市民の皆さんにIRに対する理解を深めていただくため、ホームページによる情報提供や説明会などを開催してまいりたいと考えております。次に、北海道観光振興特別措置法に対する認識についてですが、この特別措置法は特定免税店制度の創設や観光振興のための施設整備に係る課税の特例措置、航空機燃料税の軽減などの支援策により、北海道における観光の振興を図り、自立的発展に寄与することなどを目的としております。そのことで道内への観光客が増加することにより、本市観光にもメリットがあるものと期待しておりますので、今後とも情報収集に努め、本市にとって有益な制度等があれば活用を検討してまいりたいと考えております。次に、観光分野に対する意気込みと組織のあり方についてですが、私は公約で小樽観光の充実、グローバル化時代の国際観光への挑戦を掲げ、市長就任以来、観光振興に関しては特に力を入れてきたと自負しております。これからも、観光は本市の基幹産業の一つであることから、引き続き重点分野として取り組んでまいりたいと考えております。組織のあり方については、業務内容や人員配置等を含め、全庁的に考えていかなければならない問題であり、現段階で直ちに観光振興室を部に昇格するということは考えておりません。次に、観光資源の掘り起こしについてですが、まず天狗山、祝津、北運河地区に関する今後の取扱いにつきましては、それぞれの内容を十分精査し、行政が行うべきもの、民間等が行うべきもの、また、短期的に取り組むもの、中・長期的な視点で取り組むものに区分し、議会や市民の意向も伺いながら進めてまいりたいと考えております。次に、民間によるまちづくり会社の認識についてですが、確かに高松市の丸亀商店街のような成功例があり、本市においても、まちづくりを円滑に進めるための方策の一つとして、まちづくり会社の活用が考えられます。しかしながら、民間のアンケート調査によると、規模が小さく収益面が厳しいなどの状況にあるところが多く、また、資金やマンパワーの不足という課題があることから、このような課題解決の検討が必要になるものと認識をしております。次に、奥沢水源地の市民利用についてですが、水源地は安全が確保されていないため、許可がなければ入ることができませんが、先日開催された奥沢水源地ライトアップのように利用者の安全対策が図られているイベントなどについては、今後とも水源地の利用を認めてまいりたいと考えております。次に、水源地の整備についてですが、水源地は小樽水道の始まりとなる施設であり、これを後世に伝えるとともに、市民の皆さんに親しまれる場としての活用を図るために基本構想を取りまとめたところであります。今後、この構想に基づき、具体的な整備の内容、時期、事業手法について検討してまいりたいと考えております。