みんなの議会

小樽市議会 平成25年第1回定例会 2013年3月6日

(1)災害時要援護者の避難支援ガイドラインについて/(2)学校教育について/(3)新市立病院について/(4)第3号ふ頭及び周辺再開発計画について/(5)生活保護費浪費を禁止する条例案について/(6)カジノ誘致について

2013年3月6日、小樽市議会の一般質問で、鈴木喜明議員が「災害時要援護者の避難支援ガイドラインについて」「学校教育について」「新市立病院について」「第3号ふ頭及び周辺再開発計画について」「生活保護費浪費を禁止する条例案について」「カジノ誘致について」について質問し、市長 中松義治、病院局長 並木昭義、教育長 上林猛が答弁しました。

質問者
鈴木喜明 議員
答弁者
市長 中松義治、病院局長 並木昭義、教育長 上林猛

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 12番 鈴木喜明

一般質問をいたします。初めに、災害時要援護者の避難支援ガイドラインについてお聞きします。本市の高齢化率が 33.3 パーセント、6世帯に1世帯は高齢者の単身世帯であることを考慮しますと、本市には、災害時に自力で避難できない高齢者や障害者の皆さんが多数在住しています。実際、私の町会内でもひとり暮らしで足も不自由、隣近所には頼んであるけれども、たぶん自分の家族で手がいっぱいだろうし、いざというとき、どうすればいいのか不安だと話す高齢者の方が多いことに驚かされます。内閣府では、2006 年3月、災害発生時に高齢者、障害者、乳幼児などを助けるために、国と自治体が整備すべき支援体制のあり方を示した災害時要援護者の支援ガイドラインを策定し、市町村にも名簿や避難計画の策定などを求めています。現在、法的な位置づけがないことや個人情報保護との兼ね合いで、どの自治体でもなかなか作業が進んでいないようですが、全国の自治体の災害時要援護者の名簿や避難計画の作成状況並びに当市の作成状況、あわせて周知方法をお聞かせください。このたび、内閣府では、新たに市町村が災害弱者の名簿を作成する、名簿などの個人情報を緊急時だけでなく平常時から民間団体、町会などに開示できるようにするといった内容を災害対策基本法に盛り込む方針としました。個人情報保護法が施行され、各自治体が定める個人情報保護条例下でも、緊急時には本人の同意がなくても情報を開示できますが、その判断は自治体でも難しく、むしろ保護に重きが置かれ、緊急時に個人情報の十分な活用がなされていないと感じています。このたびの内閣府の見直し方針は、町会や介護事業者、障害者団体との連携を模索する自治体には朗報で、当市においても、本計画策定、実現に向けての一助になると思いますが、いかがでしょうか。また、今後の本計画策定についての御所見をお聞かせください。一部の自治体では、独自に条例を策定し、平常時から個人情報の開示、活用を既に始めた自治体もあるそうです。個人情報の流出は必ず防がなければなりませんが、要援護者がみずからを保護してもらうために個人情報を共有されることは、むしろ安心感を与えると考えますが、前述の独自の条例化などのお考えはお持ちでしょうか。次に、学校教育についてお聞きします。卒業式、入学式の時期となりました。昨年の第1回定例会において、教育委員会は学習指導要領に基づき、国旗は出席者の目に触れる場所に自然な形で掲揚し、国歌は教育課程に適切に位置づけ、子供の発達の段階に応じた指導を行い、式の中で実際に歌唱されるよう、また直接子供の指導に当たる教職員が国歌斉唱時に起立することは、社会通念上、当然であることなどについて、適切に国歌、国旗にかかわる指導を行っていると述べられました。そこで、昨年の卒業式、入学式の状況をお知らせください。また、本来、式にはステージを使用するのが適当と考えますが、昨年の利用状況と教育長の御見解をお示しください。また、今年度、各校への卒業式、入学式にかかわる国歌、国旗、ステージ利用についての指導状況をお知らせください。学校教育に係る次の質問をいたします。2月8日に全国学力・学習状況調査の学校別の結果を自治体に公表させない取決めについて、文部科学省は近く撤廃を含め検討を始める、学校の序列化や過度な競争につながるとして、公開を禁じてきたが、解禁を求める自治体に、下村文博文部科学大臣が改めて検討すると返答し、文部科学省が全国の首長らの意識調査をするとの報道ありました。私は、常々総務常任委員会の折にも、当市の全国学力・学習状況調査結果は、PTAの多くの方が求めているように公表すべきで、真摯に現状を把握することこそ、次のステップにつながり、子供たちが自分の学校で身につけた基礎学力を見誤ることのないよう公表すべきと考えております。先日、ある学校の惜別の会に出席の折、関係者の挨拶の中で、当学校の児童は全国学力・学習状況調査結果でも大変優秀で、今後二つの学校に通学先は分かれるが、そこの学校の学力向上に貢献するだろうというくだりがありました。実際のことは結果を公表していないのでわかりませんが、学校側が小樽市の結果は思わしくはないが、自分の学校は平均以上で大丈夫と保護者に安心感を与えているとするなら、そのような不明瞭な説明ではなく、結果を公表するべきです。学校間の序列化などの問題は確かにありますが、そのことで、各学校の基礎学力が底上げになり、平準化されるとも信じています。今まで文部科学省並びに北海道教育委員会の意向で本市教育委員会も公表を避けてきましたが、前述のように全国の首長に意識調査をするということですので、改めて教育長の御所見と市長はこの調査をどうお考えになっているのか、お聞かせください。学校教育に係る最後の質問をします。昨年 12 月、小学校で女子児童が給食を食べた後、食物アレルギーで死亡するという痛ましい事件がありました。食物アレルギーの対応は、学校での注意点をまとめた文部科学省監修の指針があるだけで、対応は市町村に委ねられているとお聞きします。幸い当市では重大事故は起こっておりませんが、食物アレルギーがある児童・生徒の割合は、近年増加傾向にもあり、注意すべき事項も多岐にわたっています。そば、チーズ、卵などのアレルギーはよく聞きますが、本市の食物アレルギー源として注意している食材と食物アレルギー児童・生徒への対応をお聞かせください。また、急激なショック症状を抑えるため、エピペンという注射方式の応急処置薬剤があります。食物アレルギー児童・生徒が在学している学校に常備するお考えはありませんか、お聞かせください。次に、新市立病院についてお聞きします。平成 26 年暮れの開院を目指し、着々と新市立病院の工事が進捗し、市民の当院に対する期待は大きく心待ちにしています。新市立病院への期待の第一は、何といっても病気を確実に治療していただくことに尽きます。2011 年の厚生労働省のデータによれば、日本人の死因、55 歳から 79 歳までの1位は悪性新生物、2位心疾患、3位脳血管疾患となります。国立がん研究センターの統計によれば、日本人が生涯でがんに罹患する確率は、男性が 54 パーセント、女性は 41 パーセント、がんで死亡する確率は、男性が 26 パーセント、女性は 16 パーセント、男性は 40 歳以上で、消化器系のがん、胃、大腸、肝臓での死亡が多くを占めます。また、がんでの死亡率が高い都道府県で、北海道は 2009 年が4位、2010 年、11 年ともに5位となっています。後志管内には、がん診療連携拠点病院が未整備で、2011 年度、小樽病院は胃がん手術数 28 件、そのうち開腹手術が 21 件、腹腔鏡下手術が7件、大腸がん手術数 50 件のうち結腸がん手術数 44 件、直腸がん手術数6件となっています。また、小樽市立脳・循環器・こころの医療センターでの心カテーテル治療数は 119 件、脳腫瘍手術数及び脳梗塞治療数は、道内 13 位から 14 位、くも膜下出血開頭クリッピング手術は、道内3位でその分野では道内有数の病院と言えます。そこで、新市立病院が目指すセカンドオピニオンへの対応や緩和医療の提供が条件であるがん診療連携拠点病院とはどのような病院なのか、メリットもあわせてお示しください。また、虚血性心疾患などのほかの心臓の病気には、どのように対応されるのか、医師の確保展望もあわせてお示しください。以上のような新市立病院ができることで、小樽・後志の住民の安心はどうかなえられるのか、お示しください。市民の希望の第一は、通院しやすく入院しやすいことにあります。そこで、新市立病院の患者への、特に待たせないことへの配慮や入院の快適さなどに配慮したサービスについてのお考えや職員への教育方法についてお聞かせください。新市立病院の開院の際、旧棟はまだ残っていて、自家用車での通院や見舞客の駐車場が整備されていないことになり、市民の方には不便を強いることとなりますが、その点はどうお考えでしょうか、お答えください。市民の不安の第一は、他の地域での新しい市立病院の開院後の経営状況が思わしくないことが挙げられます。つまり新市立病院の経営赤字による市の一般会計からの過度な繰入れが行われるのではないかということです。ぜひとも心配に及ばないことを市民に御説明いただきたいと考えます。次に、第3号ふ頭及び周辺再開発計画についてお聞きします。本年6月から 10 月に延べ 15 隻のクルーズ客船が入港予定で、来年度には豪華クルーズ客船サン・プリンセスが小樽港を発着拠点とするクルーズを運航する計画が発表される中、活用が期待される第3号ふ頭とその周辺地区の将来像を、再開発地区ゾーン別に導入する機能や具体的な施設の配置計画について検討する保田小樽商科大学大学院准教授を委員長としたワークショップの提言書が2月 25 日、市長に提出されました。四つのゾーン別に導入する機能について御説明ください。この計画を遂行するためには、膨大な予算と民間投資の誘導、国・道の支援、既存施設を利用している港湾業者との調整など課題が山積みだと考えます。当市の予算の件は別な機会に触れるとして、民間投資の誘導及び国・道の支援、既存施設を利用している港湾業者との関係調整については、どうお考えでしょうか、お答えください。次に、生活保護の浪費を禁止する条例についてお聞きします。昨年、当市では生活保護費の不正受給が発覚し問題になりました。不正受給の割合は、市の見解では少ないとはいえ、常々市民から生活保護費の適正支出を指摘され、当市も頭を悩ませているところであります。兵庫県小野市では、市民の責務として、不正受給者や浪費を見つけた場合、市に情報提供することを盛り込んだ、生活保護費や児童扶養手当をパチンコなどのギャンブルで生活が維持できなくなるまで浪費することを禁止する条例案を市議会に提案されました。同様の問題を抱えている当市としても見過ごせない条例案となりますが、当市としての御見解をお聞かせください。最後に、当市でのIR構想における核となる施設であるカジノの誘致についてお聞きします。御存じのように、IRとはマリンリゾート、MICE施設、ゴルフ場、温泉などの観光資源とカジノが結びついた複合型カジノリゾートのことで、当市には完備された大型のMICE施設はまだないものの、銭函地区でのマリンスポーツ、築港地区などのヨットハーバー、近郊にはゴルフ場、朝里地区の温泉など、IR構想に必要なその他の既存の観光資源が充実しています。先日、「維新、カジノ推進法案提出へ 地域振興に他党と連携」という見出しで、「日本維新の会は23 日までに、国内でのカジノ合法化に向け、今国会に『カジノ区域整備推進法案』(仮称)を議員立法で提出する方向で調整に入った。後押しする議員連盟も党内に立ち上げ、自民、民主両党などの有志議員に連携を呼び掛ける」動きがあると報じられました。第2次安倍内閣では、安倍総理大臣、麻生副総理大臣は、カジノ合法化を推進するIR議連の最高顧問であったのはもとより、下村文部科学大臣は副会長など議連の中で要職を務めてきた議員がたくさん含まれております。7月の参議院議員選挙後、臨時国会でとの話もありますが、一度中断していた法制化が現実を帯びてきました。私は、平成 23 年第2回定例会の予算特別委員会の中で、市長に手遅れになる前にカジノ誘致の有用性を各部署に研究させ、当市においてのメリット・デメリットを把握し、必要とするならば、早めに手を打っていただきたいとお願いしました。市長は、現在は違法で合法化が見えてきてから、その後を見極める旨の答弁をされました。まさに、このたびの日本維新の会の動きは、そこを見据えたもので、当時お答えになった観光振興、地域振興、それから経済、雇用を含めた産業振興などのメリットに対して、治安の悪化、青少年に与える悪影響、ギャンブル依存症の問題などのデメリットをしっかり数値化できるものはして、市民に問いかけ、早急に市民の意見や経済団体の意向も踏まえ、トータル的にお考えいただき、一定の判断を示していただきたいと考えますが、いかがでしょうか。また、本年 10 月 24 日に当市で全国カジノサミットが民間ベースで開催されるとの話ですが、当市としての対応をお答えください。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

鈴木議員の御質問にお答えいたします。初めに、災害時要援護者の避難支援計画について何点か御質問がありました。まず、災害時要援護者名簿や避難計画の策定状況などについてでありますが、国のガイドラインでは、災害時要援護者避難支援の基本となる全体計画の策定、要援護者個々の緊急連絡先や避難、支援者などを定める個別計画及び災害時要援護者名簿の作成を市町村に対して求めております。内閣府の調査結果によりますと、平成 24 年4月1日現在で、全体計画を策定済みの市町村は、全国で 83.5 パーセント、個別計画の作成は同じく 28.8 パーセント、名簿の作成は同じく 64.1 パーセントとなっております。本市では、個別計画や名簿には、現在約 7,200 人を登録し、新規登録者の追加や変更情報の更新を随時行っており、全体計画につきましては、本年度中に策定することとしております。また、この制度につきましては、年2回広報おたるで新規の登録案内を中心に掲載をしておりますが、今後、制度の趣旨や内容などについても周知を図ってまいりたいと考えております。次に、災害対策基本法の改正方針が計画推進の一助になるのではないかとのことですが、新聞報道等によりますと、今後、災害時要援護者名簿の作成を市町村に義務づけるほか、この名簿を避難支援に当たる関係者に対して一定の条件下で平常時でも提供できることなどを規定し、これにあわせて国のガイドラインも改定されると聞いております。改正された場合には、関係機関などとの情報共有や円滑な連絡が図られ、より迅速で的確な避難支援を実施できるようになるものと考えております。次に、本市が策定する計画についてですが、本市では今後策定する小樽市災害時要援護者避難支援計画、いわゆる全体計画の中で登録者から同意を得た上で、市の関係部局や民生・児童委員で個別計画などを共有するほか、必要に応じて、町会等の避難支援関係者へ情報提供できることとしており、地域で行われる避難訓練や避難計画作成の際に、これらの情報が活用されるものと考えております。また今後、法が改正された場合には、改正趣旨も踏まえて支援体制を整備してまいりたいと考えております。次に、情報共有の条例化についてですが、先ほど申し上げましたとおり、今般、本市で策定する全体計画では、登録の際に本人から同意をいただき、必要に応じて避難支援関係者へ情報提供できることとしており、また国においても、今後、法制化が検討されておりますので、当面条例を制定する考えはありません。次に、全国学力・学習状況調査の学校別の結果の公表についてでありますが、文部科学大臣が全国の首長の意識調査をするということに関しては、報道の範囲内でしか承知しておりませんが、現在、学力の向上については、教育委員会が重点的に取り組んでおりますので、私としては教育委員会の考え方を尊重してまいりたいと考えております。次に、第3号ふ頭及び周辺再開発計画について何点か御質問がありました。まず、ワークショップの提言書にある四つのゾーンに導入する機能についてでありますが、第3号ふ頭内のAゾーンは、多用なイベントも開催可能な国際旅客船埠頭として、国際旅客船ターミナルビル、バス駐車場、交流広場等が配置されております。次に、Bゾーンについては、海陸交通ターミナル機能を要し海や船を眺めることができる憩いの空間として観光船ターミナルビル、観光船や小型船の係留施設、緑地等が配置されております。次に、Cゾーンについては、海に触れることができる親水空間として緑地、親水護岸、観光駐車場が配置されております。次に、Dゾーンについては、多用な使用方法が可能な空間として、多目的広場のほか、観光駐車場が配置されております。次に、再開発計画の実現に向けての課題についてでありますが、このたびのワークショップの提言も参考に、国や港湾関係者などからの意見を聞きながら市としての再開発計画を取りまとめてまいります。計画の推進には、港湾業者との合意形成が前提となりますし、国や北海道の支援、さらには民間資本などをどのように誘導することができるのか、大きな課題になるものと考えております。また、第3号ふ頭の既存施設を利用している港湾業者との調整については、昨年8月に港湾関係者と小樽市とで設置した小樽港研究会の中で、小樽港の物流の効率的な再編とあわせて第3号ふ頭の物流機能の移転方法等について検討を始めているところであります。次に、生活保護費浪費を禁止する条例案についてのお尋ねでありますが、生活保護法において、「被保護者は、常に、能力に応じて勤労に励み、支出の節約を図り、その他生活の維持、向上に努めなければならない」とされていることからも、生活保護費をパチンコなどで浪費することは好ましいことではないと考えます。本市では、生活保護の不正受給や生活保護費の浪費については、現在、市民からの通報があれば、随時必要な調査指導を行っているところであります。また、国が予定している生活保護制度の見直しの中で、不正受給対策や家計管理支援のために、福祉事務所が必要な場合には、生活保護受給者の支出を把握できるようにすることも示されております。これにより、不正受給や浪費の防止については、より厳しい指導を行えるものと考えておりますので、こうした状況も踏まえ、小野市の条例案の推移を見てまいりたいと考えております。次に、カジノ誘致について何点か御質問がありました。まず、カジノ誘致に関する市の判断についてですが、国においては平成 23 年8月に超党派で結成された国際観光産業振興議員連盟がカジノ施設を含めた特定複合観光区域の整備について、その基本理念等を規定した法律案を取りまとめたことは承知しております。こうした中で、小樽商工会議所が事務局となり、市も参加している小樽国際観光リゾート推進協議会で、小樽を中心としたエリアにおいて、カジノや会議場、宿泊施設等を一体的に整備を行う統合型リゾート、いわゆるIRの実現を目指す小樽IR構想が昨年4月に取りまとめられ、その中で、IR導入の意義やコンセプト、幾つかの整備イメージ、予想される課題などについての考えがまとめられております。市といたしましては、IRの導入により、雇用の創出や時間消費型観光の推進につながるなど、地域経済への効果が期待できると考えておりますので、引き続き関係機関と連携を図り、情報の収集に努めてまいりたいと考えております。次に、全国カジノサミットについてですが、今回で8回目となるサミットが本市で開催されることを小樽国際観光リゾート推進協議会から聞いております。このサミットには、全国からカジノ誘致団体をはじめ、関係者が集まることとなりますので、市としましても、サミットに参加し、情報収集に努めてまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 病院局長 並木昭義(病院局長は2025年3月まで)

鈴木議員の新市立病院についての御質問にお答えいたします。初めに、がん診療連携拠点病院と心疾患への対応、あわせて市民の安心についてのお尋ねがありました。まず、がん診療連携拠点病院についてですが、これは全国どこでも質の高いがん医療を提供することができるよう、国において診療機能や相談支援体制などについての一定の要件を定めて、医療機関を指定しているものであります。この指定を受けることにより、がん診療連携拠点病院加算などの診療報酬を算定できることに加え、患者にとっては、地域のがん治療の中核的存在として安心して病院を選択できるよう、情報提供をすることが可能となり、現在では道内9都市に 21 の病院が認定されています。新市立病院では、必須条件である放射線治療医の確保に努め、がん診療連携拠点病院の指定を目指していきたいと考えております。そうした中で、この4月から要件を緩和して新設される北海道がん診療連携指定病院の認定を目指して申請を行っているところであります。また、心疾患への対応につきましては、新市立病院での診療の柱である心血管疾患診療を充実させるため、循環器内科と外科との連携を強化いたします。特に道内でも最新鋭のハイブリッド手術室を整備し、先進的な手術が迅速かつ安全に実施できるようにいたします。このように、最先端医療を提供できる設備を整備するとともに、これまで以上に積極的に医師確保に取り組みたいと考えております。実際に、この4月には外科医師が1名補充されます。また、脳神経外科と心臓外科につきましては、教授との話合いで来年4月には1名ずつの補充が予定されております。こうしたがん診療と心疾患診療の充実に加え、脳神経疾患診療を新市立病院の3本の柱として位置づけ、良質な医療を提供するとともに、ヘリポートの設置や免震構造の採用により、小樽・後志地域の救急医療及び災害対策の充実を図ることで、小樽・後志の住民の方々に安全・安心、信頼をもたらすことができるよう努めてまいります。さて、患者へのサービスと職員教育についてのお尋ねがありました。私は、病院建設というハード面が一段落した今、これからは開院に向けたソフト面を充実することに力を注いでまいります。例えば、開院した場合の患者動線がどのようになり、それに対し職員がどのように対応するかを具体的に定める運営マニュアルの作成に取りかかっております。そこでは、現病院で実施している患者満足度調査の結果などを踏まえ、患者の目線に立った対応を現場を担う看護部、他部門が連携して協議している最中であります。その原案を病院局の最高意思決定機関であります経営戦略会議に諮り決定して、よりよい患者サービスとなるよう努めてまいります。また、職員の教育には、これまで以上に接遇研修などを充実すること、また小樽・後志の医療関係者と連携を深め、医学的な研修や学会等への発表などで学術的な教育にも力を入れ、よりよい医療の水準を賄える人材育成に努めてまいります。次に、新市立病院の開院時における駐車場の確保についてであります。新市立病院の駐車場が完成するまでの間の駐車スペースは限られており、不便をおかけすることになります。しかしながら、現病院の解体工事や駐車場整備工事中においても、現在使用している駐車場の一部を利用できるよう工夫することや新病院の敷地内を暫定的に活用するなど、できるだけ御不便を減らすよう努めてまいります。次に、新市立病院の経営が心配であるとのお尋ねがありました。新市立病院では、脳神経疾患、心血管診療及びがん診療を3本の柱とし、他の診療機関で賄えない疾患の診療及び地域医療連携における中心的な役割の二つの特性を統合後の利用しやすい一つの病院で果たすことにより、安定的に患者数を確保すること、また診療科の増加、医師の新規採用、補充により、医療の質、量とも充実することなどで、収益面が期待できることになります。支出面では、現在、二つの離れた場所で老朽施設を経営していることで生じている各種の非効率性が、統合新築により改善し、職員数の適正化も含めてさまざまな面で費用の削減、圧縮が図られるからであります。これらにより、新市立病院においては、病院の本来の収益と国の繰出基準による基本的な繰入金により、毎年度資金収支の黒字を維持できるものと考えております。その結果、繰入額も新市立病院では、建設にかかわる負担を含めておおむね 12 億円から 13 億円台で推移していくものと見込んでおり、そのうちおおむね8億円から9億円程度は地方交付税で措置されますので、一般会計の負担も現在より軽減されると考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)

鈴木議員の御質問にお答えいたします。初めに、本市の小・中学校の昨年の卒業式、入学式における国旗掲揚、国歌斉唱の状況についてでありますが、全ての小・中学校において、国旗は三脚などを使用し、式場内に掲揚され、国歌については、小学校の音楽の授業や中学校での全体練習の場面などで指導が行われた上、式の中で斉唱され、斉唱時には、全ての教職員が起立をしております。次に、ステージの使用状況と私の考え方についてでありますが、卒業式でステージを使用したのは、小学校では 27 校中 14 校、中学校では 14 校中8校となっており、入学式では、小学校では 26 校中2校、中学校では 14 校中8校となっております。私としては、卒業式などの儀式的行事は、厳粛かつ清新な雰囲気の中で行われることが一般的であり、常設されているステージを使用することが自然であると考えております。次に、今年度の指導状況についてでありますが、教育委員会では、市内いずれの学校においても、同様の卒業式などが行われるよう、小樽市立小・中学校の卒業式と入学式の標準的な式次第や式場図などを作成し、校長会議を通じ徹底するよう指導したところでございます。今年度は、とりわけ常設のステージで式を行い、会場の放送設備を使用し、子供たちがしっかり国歌を歌唱できるよう校長会などで指導をしております。次に、全国学力・学習状況調査結果の学校別の公表についてでありますが、全国学力・学習状況調査の趣旨は、児童・生徒の学力や学習状況を把握し、学習指導の改善や学習環境の整備に役立てるものでありますので、調査の結果を分析し、教員が日ごろの授業改善を図り、児童・生徒に着実に基礎・基本を定着させることに結びつけることが大切であると考えております。学校別の結果公表により、現状では、学校において、基礎・基本の定着をしっかり取り組むことよりも点数を上げることに主眼を置くことも懸念されますことから、当面は児童・生徒に基礎・基本が確実に身につくよう、教員の指導力の向上を図ることを優先したいと考えております。なお、今後、国の動向や市民の考え方について十分注視してまいりたいと考えております。次に、食物アレルギーへの対応についてでありますが、本市の学校給食では、アレルギー源として特に注意している食材は、そばと牛乳であり、そばは提供せず、うどん、ラーメン、スパゲッティを提供しております。体質やアレルギーにより牛乳が飲めない児童・生徒に対しては、代替として麦茶を提供しております。また、これ以外の食物アレルギーを持つ児童・生徒への対応は、各学校において、アレルギー疾患を持つ児童・生徒の調査を行い、その調査と詳細な献立表に基づき、アレルギーを引き起こす食材の入った給食を食べないよう指導しているところであります。最後に、エピペンの常備についてでありますが、エピペンはアレルギー症状のある児童・生徒が医師の処方に基づき、自己管理するものであり、一時的に学校で預かり、万が一の場合使用することができるものでありますので、学校で常備し使用することはできないこととなっております。(「議長、12 番」と呼ぶ者あり)

再質問 12番 鈴木喜明

1点だけ再質問します。新市立病院についてですけれども、私が先ほど質問の中で、がんのことを長々と説明しながらがん診療連携拠点病院のことを聞いたのですけれども、お答えしていただきたいのは、私の友人も肺がんなどで亡くなっています。小樽ではなかなか全部のがんを診てもらえないというのが今の状況でありまして、そういったことがほかの病院、公的病院も含めて、今度は小樽市でがんを大体何でも診てもらえるという体制ができるのかということを中心に聞きたかったわけでありまして、その点についてお答えください。

答弁 病院局長 並木昭義(病院局長は2025年3月まで)

小樽病院で診療できないということですけれども、実績が少ないのが肺がんの治療で、あとは大体できます。これにつきましては、向かいの協会病院と非常に連携を密にしております。当病院に一番紹介患者が多いのは、協会病院呼吸器科でございまして、協会病院の紹介で小樽病院に来て放射線治療うんぬんをする、そういう連携を深めております。同時に、今、札幌医科大学付属病院第3内科の呼吸器のほうに、医師補充の要請をしておりまして、この前教授と会って、教室でもその気になりつつありますと言っていましたので、かなりいい反応を示しつつあるということで、今それから一押ししていきたいと思いますし、今の1か所だけなら向かいの協会病院も大変なのです。やはり二つぐらいあって、両方がお互いに切磋琢磨していくというスタイルが一番よろしいのではないかと思いますし、実際、我々としては新病院におきましては、この地区でないPET-CTを入れることを今考えております。これを入れますと、そういうふうな患者を診れば、がんの進行度とかいろいろな診断ができますので、そういう意味で、この地域に必要な機械を新病院には入れて、小樽病院だけでなくて、協会病院、例えば済生会小樽病院もそうですし、全体で使えるような形にしてまいりたいというふうに思いますし、どうしても欲しいのは放射線の治療医ですが、これもなかなか人がいなくて、いいところまでいっているのですが、これを入れますと、本当のがん拠点病院になると思います。その一歩手前の指定病院に恐らく4月からなれるのではないかというふうに思いまして、そういう意味では、私としましては、この地域のがんの拠点病院として、今、いろいろな研究会とかを、どんどん盛んに小樽・後志の医師を集めてやっておりますので、そういう意味では、なるべくここでいろいろな治療、診断治療が行えるように、後志二次医療圏としてここで終わるような形で、これから努力してまいりたいと、そういうふうに思っております。

出典:小樽市議会 平成25年第1回定例会 2013年3月6日 議事録 PDF(165ページ) 間違いを知らせる