みんなの議会

小樽市議会 平成24年第1回定例会 2012年2月28日

(1)新市立病院について/(2)財政問題について/(3)廃棄物関連について/(4)夜間急病センターについて/(5)防災・減災について/(6)教育問題について

2012年2月28日、小樽市議会の一般質問で、成田祐樹議員が「新市立病院について」「財政問題について」「廃棄物関連について」「夜間急病センターについて」「防災・減災について」「教育問題について」について質問し、市長 中松義治、病院局長 並木昭義、教育長 上林猛、総務部長 迫俊哉、副市長 貞村英之が答弁しました。

質問者
成田祐樹 議員
答弁者
市長 中松義治、病院局長 並木昭義、教育長 上林猛、総務部長 迫俊哉、副市長 貞村英之

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 成田祐樹

一新小樽を代表しまして、会派代表質問を行います。昨年4月の統一地方選挙を経て当選された中松市長にとっては、これが実質的に初めての新年度予算編成となります。特に震災後のさまざまな状況変化が大きなうねりを上げる中で、市政にとって必要とされる項目や優先順位にも変化が起きました。その中で、中松市政の新年度予算は海外向けの販路拡大の施策など、中松カラーがある程度反映されており、苦しい小樽経済を脱却しようと一番可能性がある部分に予算をつけていることについては評価できますが、果たして全体を見渡したときにしっかりと予算案の全体の部分が考慮されたかどうかにおいては、疑問点が残ります。ここで、新年度予算を含めたさまざまな施策において中松市長の見解をお伺いします。まずは、新市立病院の建設についてお伺いします。本市における新市立病院建設は、総事業費 137 億 5,000 万円で計画されており、その事業費の過多についてはさまざまなところで議論をされておりました。しかし、同じ自治体病院の中でも病院改革ガイドラインの策定後には、建設費について努力をする自治体病院が見え始め、小樽市の新市立病院計画の総事業費が果たして妥当であるかどうか、非常に疑問を持たざるを得ないのは以前から変わらないところです。ここで、昨年 12 月に発表された栃木県新小山市民病院の話をしたいと思います。栃木県小山市は人口が約 16 万人、市内の2次救急を小山市民病院が引き受けており、その小山市民病院も小樽と同じように病院が老朽化し、今回、建て直しの時期を迎えました。しかし、小山市の計画で出された新病院計画では、病床数が 300 床と小樽より若干少ないながらも、総事業費 68 億円という小樽の約半分の総事業費に換算される計画でした。人口 16 万人の都市が病床 300 床で 68 億円で建設するという計画を出しているのに、人口約 13 万人の小樽市が 388 床で 137 億 5,000 万円をかける必要性があったのでしょうか。しかも、新小山市民病院は2次救急を 24 時間 365 日行い、周産期や小児医療の中核地域として 24 時間対応の整備を行うとされており、市民の病院としてそれだけの税投入の価値がある病院だと考えてよいと思われます。しかしながら、小樽の場合は 24 時間 365 日対応というわけではなくて、周産期を担うわけでもなく、また他の公的病院など2次救急に対応できる病院が複数ある中で、これだけのコストをかける必要があったのかという疑問がわいてくるわけです。当然ながら、同じ自治体病院としてより安価で機能性の高い病院が出てくるのであれば、その病院と小樽市の計画を比較するのは当然の原理だと考えます。ここでお伺いします。人口約 16 万人の小山市が総事業費 68 億円に抑え、地域の医療を担える体制を整えているのに、なぜ小樽の新市立病院は倍以上の費用がかかるのですか。建設費用だけにおいて考えると、新小山市民病院の費用は 45 億円であり、この部分に関しても、また小樽の半分と換算できるが、新小山市民病院の建設方法と新小樽市立病院の建設方法にどのような違いがあるのか、設備的な違いがこの差を生み出しているのか、具体的にコストがかかる部分をお答えください。なぜ小樽市では小山市のように半分の総事業費でできないのか、見解をお聞かせください。先日の市立病院調査特別委員会でも伺いましたが、医療機器についても予定されている金額に開きがあります。小山市の場合、医療機器における費用は 13 億 5,000 万円で計画されておりますが、本市は28 億円で計画されており、倍額以上の差があります。一般的に自治体病院に高額な医療機器を導入する場合には、その際の見積もりの甘さなどから高上がりになるとよく言われております。同じ機器でも民間病院の倍額以上で購入したという話などもよく聞くことです。本市の計画も小山市と見比べると、建設費とともに倍額近くなっていることから、医療機器についても必要なものを高く購入しようとしていないか心配する部分が残ります。14 億 5,000 万円の差は一体どのような機器を導入することで生まれているのか、見解をお聞かせください。また、小樽市の新市立病院は新小山市民病院の倍額近いコストでありますが、これだけ高いというのであれば、それだけ小樽の新市立病院が堅牢なつくりになるということなのでしょうか。同じ自治体病院でありながら、そこまで必要なのはなぜか、お答えください。新市立病院の計画に関連して、財政にかかわる話をお伺いします。小樽市は過疎地域に指定されたことから過疎対策事業債の許可が得られましたが、昨年3月の震災が東北地方を中心とした比較的過疎の進んだ地域で起こったことや、震災を含めたさまざまな影響などによる各自治体における事業の必要性から過疎債の取り合いになることが全国的に懸念されております。特に、過疎債は総額が決まっているため、そのすべてにこたえられる性質のものではないことから、来年度以降の過疎債の許可、不許可によっては、本市財政への影響は非常に大きくなるわけです。ここでお伺いいたします。来年度における過疎債の許可についてどのような状況が考えられるか、見解をお示しください。もし、仮に過疎債がおりなかった場合は、新市立病院の建設について市の負担額が増え、大きな影響が出るのは周知のとおりです。新市立病院計画における 24 年度分の過疎債の許可がおりなければ、それ以降の年度にかかわる過疎債に関しても許可の可能性がなくなるのでしょうか。また、もし来年度以降の過疎債が許可されなかった場合、新市立病院建設の市の負担額はどの程度増えるのか、見解をお示しください。中松市長は財政再建を訴え、他会計などからの繰入れをやめ、その体質に歯どめをかけようとする姿勢は評価できますが、それでも小樽市本来の抱えている脆弱な財務体質を変えることができるわけではなく、短いスパンの中では、仮にだれが市長であっても同様の問題を抱えてしまうことでしょう。しかしながら、その一方で、新たな事業に対してはいくらでも見直しをかけることができ、新たな市民負担を減らすことは不可能ではなく、それこそ市長の裁量にかかっているわけです。そうであれば、財政再建を訴える中松市長は、新たな事業に対してやるやらないにかかわらず、まずはいったん見直しを検討するのが筋ではないでしょうか。しかし、先ほど申し上げた病院の計画に関しては、他の自治体病院の計画に比べて大きな差が見られ、負担額が大きくなっていることは明らかです。他の予算案で切り詰め、苦しい予算案というふうにお見受けしますが、その一方で、病院は他市に比べて非常に甘い見積もりで計画が遂行されようとしています。大変納得のいかない部分です。ここでお伺いいたします。この病院計画に関して、見直しを考えることはしなかったのでしょうか。新市立病院の計画に関しては、小樽市において近年にはない大事業です。そうであれば、なおさらのこと前山田市政における計画的に不備や欠けている部分などがないか、過大な計画になっていないかをチェックする作業が必要であったと思われます。もう一点、お伺いします。政策を見直すための検討会などと同様に、病院計画に限っての事業をもう一度精査する会を設置することはしなかったのかどうか、お答えください。選挙後の市長就任時には、前の市長がだれであろうとも、一度はさまざまな政策の見直しをするのが通例だと思われますが、選挙後に中松市長体制になってから前市長から継続される政策全体を見直すための検討会や会議などが設置されたのかどうか、お答えください。中松市長が財政再建を訴えていながら、コスト削減できる部分について再検討や精査を全くせずに、前山田市長の政策をそのまま受け入れるという行為が存在するのであれば、それに関しては非常に問題があると思われます。確かに中松市長の場合は、市長就任直後に他の問題が山積し、それどころではなかったと言えば許してもらえると思うかもしれませんが、そうはいきません。このように、前市長の政策を全く変えずに踏襲するという姿勢に関してどのように考えておられるのか、見解をお聞かせください。次に、廃棄物関連についてお伺いします。近年は中国などの新興国の発展から、資源にかかわるごみに価値が見出されてきたのは皆さんも御存じかと思われます。テレビ番組でも、日本では、ごみとして扱われていたものが中国へ資源として輸出されるなど、廃棄物の業界は大きな変化を迎えています。しかしながら、本市において紙資源物の売払いに関しては、業者との随意契約が行われております。これが昔であれば、処理ができる業者間の過度な競争をあおらないためにとの理由から随意契約ができたのかもしれませんが、現在においては、資源物全体について価格の上昇などが大きく見られ、随意契約という方法が続くことは不自然だと考えざるを得ません。なぜ随意契約であるのか、見解をお聞かせください。この随意契約による紙資源物の売払い価格は、品目によっては札幌など近隣他市に比べて3分の1程度の金額で業者に売り払っている場合が見受けられます。入札を用いず、随意契約で特定業者の利益を上げさせているのであれば問題になるのではないかと思われますが、見解をお聞かせください。また、契約方法などに関しては、本市において策定された一般廃棄物処理基本計画がもととなっておりますが、これに関しては一体どのような理念で作成されたのか、見解をお聞かせください。その計画において、記述されている部分から引用して考えると、将来的な人口減が起こるからごみ減少による業者間の過当競争の可能性を懸念されておりますが、もし過当競争の話に触れるのであれば、各事業者の経営状態を考えなければなりません。経営にかかわる部分を考えるのであれば、ごみの取扱いの量の多い少ないではなく、実際に各事業者が売り上げている金額を比較しなければ判断できないと思われます。そうなると、小樽市内の廃棄物処理業界の取扱高から見て、競争があるかどうかを考えなければならないと思いますので、これに関する見解をお聞かせください。事業系一般廃棄物の収集運搬については、事業範囲を限定しない許可については新たな許可はしないと記載されていますが、現在の6事業者が合併などをすることにより、寡占になる可能性があります。実際に、この現在許可業者である大手6事業者のうち、二つの事業者に関しては同一の代表者になっており、一般的には競争相手が少なければ少ないほど事業所には有利に働くため、この事業者においては実際に有利な状況をつくり出していると思いますが、本市においては今後そのようなことが続いても制度にかかわる変更や新たな許可はしないということなのでしょうか。寡占になってもこのまま続けなければならないという理念でもあるのでしょうか。この部分に関する市長の見解をお聞かせください。次に、新夜間急病センターについてお伺いします。現在も各会派からの問題点として挙げられておりますが、夜間急病センターの移設後については、隣接していた済生会病院からの支援が難しくなることから、夜間急病センターからの2次搬送などについて負担をどうするのかという問題が表面化されています。いよいよ現実的に移転が迫ってきていることから、どの医療機関が分担をしていくのか、各医療機関での話合いが持たれると思われますが、その協議会はいつ設置され、市からはだれが出席することになるのか、お答えください。また、その協議会においては、夜間における急病人の受入れ人数などを基にして各医療機関の分担量などが決定されると思われますが、第三者の目から見ますと、現在における各医療機関に関する数値は、市当局の出す資料と医師会の出す資料では、お互いの定義や見解が異なっており、同一の数値として換算することが非常に難しいと思われます。この分担、負担に関しては、もととなるデータに関して、市当局と医師会の双方が同意する資料、定義に基づいて話合いを進めなければ、この協議会は空転すると思われますので、最初にそのような取組をすべきではないでしょうか、見解をお聞かせください。次に、防災、減災についてお伺いします。まもなく東日本大震災から約1年になり、その甚大な被害は今なお脳裏に焼きついて忘れることのできないものです。豊かな四季と自然に恵まれる日本ですが、その一方で災害が多い国だということを改めて認識したのではないでしょうか。震災後、私自身も支援活動を2回、トータルでは1週間程度ですが、被災地に入り活動を行ってまいりました。岩手県陸前高田市、釜石市、大槌町の支援活動を行いましたが、どこも被害は甚大で、辛うじて建物が残っている釜石市には、いまだに建物に安否確認のスプレーの印がついたままです。しかし、そのマークはほとんどが御遺体があるという印ばかりで、そのとき救助に入った方の無念さといったらどれほどのことでしょうか。どの地域も強烈に印象に残りましたが、その中でもぜひ小樽に持ち帰らなければならないと思った話が、釜石市箱崎町の話でした。我が会派の安斎議員も釜石市箱崎町の支援に入りましたが、ここは小樽で言うと忍路をイメージしていただくのが一番近いかと思います。家の数は忍路より少し多いのですが、市街地からぽつんと離れた漁村地域です。国道から分岐された海岸沿いにある一本のトンネルを通らなければ箱崎町には入れないのですが、震災の際、大きな津波が起こったときに、このトンネルの中にはさまざまなものが流れ、このトンネルは最終的には瓦れきと御遺体でふさがれ、唯一の市街地への道路を絶たれた箱崎町の人たちは、トンネル内の自分たちの親、配偶者など、身内の御遺体を泣きながら掘り起こしたそうです。しかし、悲劇はそれだけではありませんでした。しばらく隔離されたままの箱崎町は、自衛隊による道路の瓦れき撤去以外は何も支援が来なく、途方に暮れている状態でしたが、その震災で弱っているときに、その弱みにつけ込んだ詐欺集団が彼らをだまして回ったそうです。その結果、完全に見放されたと考えた彼らは心を閉ざし、町の入り口に壊れた車でバリケードをつくり、6月まではだれも立ち入ることができなかったそうです。8月に支援活動に入ったときでさえ、道路以外はほとんど何も手つかずで、震災直後のままの状態でした。このような極めて悲惨な状況を生み出さないためにも、それを幾分かでも回避するために、新たな対応策を考えていくことは重要な課題だと思われます。また、箱崎町の手前にある釜石東中学校と鵜住居小学校は校舎の3階部分に車が突き刺さるなど甚大な津波被害があった地域ですが、その小中学生 570 人が無事に逃げることができた地域でもありました。そのような結果に至ったのは、児童・生徒における事前の津波避難マップなどの把握や小・中学校合同訓練などで、中学生が小学生を助けるという方針が根づいていたからこその結果にほかなりません。どのような大きなハード整備よりも、訓練をすることにより、少しでも被災する人を減らすことができるのは、今回一番よくわかったことであり、結果として残ったことであると思われます。ここで、小樽市の防災における新年度予算について何点かお聞きします。今回、計上されたデジタル無線などの予算案は、被災する人数を減らすことができるのかどうか見解をお聞かせください。また、今回、新たに計上された防災にかかわる予算案において、被災する人数を減らすための施策は一体何なのか、御説明ください。予算案を見ると、避難策の方法の構築などよりも、備品購入などのハード整備ばかりが予算計上され、被災する人数を減らすという政策が見えてきませんが、今後、小樽市は訓練などの防災、減災におけるソフトの充実をどのように図っていくのか、お答えください。また、その施策の結果、どの程度被災する人数を減らしていくことができるのか、また防げるのか、お答えください。最後に、教育について1点だけお伺いします。教育行政執行方針で教育長がお話しされました教員の授業に対する研修は、本市の教育力向上において最も必要なことであり、改めて提起された教育長の方針は評価したいと思います。しかしながら、その一方で、小樽市内の教職員は模擬授業など学習指導力向上への研修参加率が低い状況にあるということを、以前の予算特別委員会などで伺いました。ただ、それは単に怠慢ということではなく、授業のほかに部活指導などを抱える教員もおり、研修参加は新たな負担となるだけです。そうでありながらも、ぜひとも参加していただきたいというのは、いうまでもありません。このように相反する問題を抱えている状態で、どのような手法でこの教員の研修参加率を上げていくのか、見解をお聞かせください。以上、再質問を留保し、質問を終了いたします。(拍手)

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

成田議員の御質問にお答えいたします。初めに、財政問題について何点かお尋ねがありました。まず、平成 24 年度の過疎対策事業債の見通しについてでありますが、平成 24 年度地方債計画では、一般会計債のうち、過疎対策事業について 23 年度の最終改定後と同額の 2,900 億円を全国の計画額としております。本市におきましては、新市立病院や新学校給食共同調理場などの建設費の財源に過疎債を充当する予定でありますが、過疎債は地方債計画の計上額の範囲内で同意等予定額を定めることとされておりますことから、全国の要望状況が明らかになっていない現時点において、本市における過疎債の同意等の見通しをお示しすることは困難であります。しかしながら、過疎債は後年度の元利償還金に対する交付税措置が手厚く、同意されない場合には本市をはじめ、過疎自治体の財政運営に多大な影響を及ぼしますことから、全国過疎地域自立促進連盟や北海道市長会とも連携し、必要額を確保するよう国に要望してまいります。次に、新市立病院の建設に関し、過疎債の許可が得られなかった場合の一般会計の負担増についてでありますが、病院建設事業に充当する市債は、対象事業費の 50 パーセントについては病院事業債、残りの 50 パーセントに過疎債を予定しておりますが、仮に対象事業費の全額を病院事業債とした場合には、元利償還額に対する交付税措置の違いなどにより、平成 24 年度から平成 56 年度までの 33 年間の償還総額で一般会計の実負担は約 22 億 9,000 万円の増額が見込まれます。次に、病院計画の見直しについてお尋ねがありました。私は、新市立病院の建設を計画どおりに進め、平成 26 年度開業を目指すことを重点公約として掲げ市長に就任しました。新市立病院については、これまでに至る経緯や議会での議論を踏まえて確認し、規模・機能や事業費の算定の考え方についても適切なものと判断しております。今後も市民の命と健康を守る安心・安全の環境整備を進めるという考え方から、できるだけ早期の開院に向けて事業を推進してまいりたいと考えております。次に、政策全体を見直すための検討会の設置についてでありますが、昨日の前田議員の代表質問でも答弁いたしましたが、現在、本市においては、平成 21 年度からスタートした第6次小樽市総合計画の施策体系に沿って行政運営を進めておりますので、行政の継続性の観点も踏まえ、今後とも総合計画を基本としたまちづくりを進める必要があると考えております。一方、本市を取り巻く情勢が大きく変化している中、行政ニーズはますます複雑化、高度化していることから、その時々の課題に柔軟に対応を図っていかなければなりません。このため、庁内に私のほか、副市長、関係部長など、幹部職員で構成する政策検討会議を設置し、効果的かつ機動的な政策展開に向け、懸案や課題について情報を共有するとともに、重点施策の推進方策などについて検討を進めているところであります。次に、廃棄物関連についてお尋ねがありました。初めに、紙資源の売払いに係る契約につきましては、資源物収集を拡大した平成 17 年度より行っているところでありますが、当初、入札参加資格者名簿の不用物品売却部門に登録している業者のうち、市内に本社を持ち、かつ専ら再生利用の用に供する古紙等の回収を専門に営む業者を抽出したところ、該当業者がすべて小樽資源リサイクル協同組合の組合員であり、かつ組合自体が参加資格者名簿に登録されていたことから、競争入札にはなじまないものと判断し、同組合と随意契約しているものであって、特定の業者を優遇しているものではありません。しかしながら、最近、事業の拡大により、紙資源物の買取りを行っている廃棄物収集運搬業者もおりますので、売り払いした紙資源物が確実かつ適正にリサイクルされるか調査した上で、入札の実施について検討してまいりたいと考えております。次に、一般廃棄物処理基本計画の理念についてでありますが、平成 17 年度に策定した現在の一般廃棄物処理基本計画の冒頭には、市民や事業者と連携しながら循環型社会の形成に向けてごみの減量化や資源物の再利用のほか、ごみの適正処理など、人と環境が調和した魅力あふれる都市の実現を目指して、種々の施策を推進していくことが基本理念として記載されており、この計画を推進することにより、廃棄物処理法の目的である生活環境の保全と公衆衛生の向上に資するものであります。次に、一般廃棄物収集運搬業の許可は売上高を基準に判断すべきではとのことでありますが、御指摘のとおり、一つの考え方とは思っておりますが、本市の一般廃棄物収集運搬業者は、市外での営業活動を含む産業廃棄物や資源物の収集運搬、中間処理業などをあわせて営んでいることから、一般廃棄物の収集運搬にかかわる実際の売上高を把握することは難しいものと考えております。次に、一般廃棄物収集運搬業の許可の方針についてでありますが、現在の一般廃棄物処理基本計画においては、事業範囲を限定しない許可については新たな許可はしないとしているところでありますが、平成 26 年度までに策定予定の次期一般廃棄物処理基本計画においては、今後のごみ量の予測や既存の収集運搬許可業者の動向を見極めながら、情勢の変化などに応じて柔軟な措置を講じることなどを含め、本市の一般廃棄物収集運搬業許可のあり方や今後の方向性について検討してまいりたいと考えております。次に、夜間急病センターについてお尋ねがありました。医師会との協議ですが、1月 10 日に第1回の打合せを実施しました。この中では、夜間急病センターが、今後、単独型で運営されることによる問題点等を双方で洗い出し、今後その解決に向けてワーキンググループを組織し、協議していくことになりました。市側からは、保健所が窓口になり協議を進めていくことで合意しております。なお、医師会との協議に当たっては、同じ視点に立った資料の作成、問題解決に向けた議論をしてまいります。次に、防災・減災について何点か御質問がありました。まず、今回、計上されたデジタル無線などの予算案は、被災する人数を減らすことができるのかとの御質問ですが、私は東日本大震災を踏まえ、防災対策は経済雇用対策とともに重点的に取り組むこととして、さまざまな事業を予算案に計上させていただいております。デジタル無線整備事業や避難所強化事業は、直ちに被災者の数を減らすことにはつながりませんが、東日本大震災を踏まえ、必要な防災基盤として整備するためのものであります。次に、今回、新たに計上された予算案における被災する人数を減らすための施策についてですが、避難所の機能強化の一環として、新年度から5か年で避難所の標識を新たに標高も表示した標識に更新する事業に取り組んでいくことにしております。今後、これを契機に避難所の周知にも努めてまいりますので、直接的ではありませんが、被災者の人数を減らすことに役立つものと考えております。次に、被災する人数を減らす政策が見えないとのことですが、東日本大震災による津波被害を受け、長い海岸線を有する本市においては、津波による人的被害の軽減への取組が重要課題であると考えております。新年度は海岸線に人家があり、津波が発生した場合に避難の対象となる沿岸部の町会では、今年度、作成いたします津波ハザードマップに基づき、地区ごとに津波避難計画を策定することとなります。このため、予算には計上されておりませんが、3月 21 日から沿岸部の地区において説明会を開催し、新年度計画策定に向けた作業を進めてまいりますので、地域住民が避難行動を習得することで被災する人数を減らせるものと考えております。次に、どの程度被災する人数を減らせるのかについてですが、特に津波対策では地震を感じたらすぐに高台へ避難するという、住民みずからの迅速で的確な避難が人的被害の軽減に最も有効と考えております。地域ごとの避難計画の策定に当たっては、地域を熟知した住民が避難計画の策定に取り組むことにより、地域の状況に合わせた実効性の高い避難計画の策定が可能になり、津波の正しい知識と地域の危険性を再確認することによって、住民の防災意識の高揚につながると期待され、これらの取組の結果、被災する人数を最小限に食いとめることができるものと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 病院局長 並木昭義(病院局長は2025年3月まで)

成田議員の新市立病院の御質問についてお答えいたします。最初に、新市立病院と新小山市民病院との総事業費の比較などについてのお尋ねがありました。新小山市民病院は昨年 12 月に基本計画を作成し、平成 24 年度に基本設計を発注する予定であると承知しております。現時点で示されている新小山市民病院の総事業費は、設計前であるため、概算として算定されております。また、病院建物の病床数が 88 床少なく、延べ面積は新市立病院が約3万平方メートル、新小山病院は2万 1,000 平方メートルと3分の2程度と小規模であることのほかは、具体的な内容などは明らかになっておりません。このため、新市立病院とは事業の進捗状況も違いますし、病院建物の構造、例えば免震構造にしてあるかどうか、あるいは敷地条件、地下室があるかどうかなどなどが不明でありますので、今の段階で比較することは適当でないと考えております。なお、新市立病院はこれまでも示してきましたように、災害拠点病院であることや地域の基幹病院としての役割を果たすため、施設の安全性に加え、必要な診療機能に対応する施設・設備を備えた内容となっており、それらに要する費用を算定しているものであります。また、建設工事の発注方法につきましては、小山市が設計・施工の一体発注を予定しているのに対し、新市立病院は、これまでの議会での議論などを踏まえて、設計と施工を分離した上で、地域の企業の参入を重視する総合評価落札方式を採用しております。次に、医療機器整備の比較についてのお尋ねがありました。医療機器につきましては、病院の開院に合わせて導入する機器の種別やその数量などについて費用は大きく違ってくるものであり、小山市民病院で導入しようとしている機器などの詳細がわかりませんので、現時点では比較はできないものと考えております。なお、新市立病院では、中央診療部門での医療機器の整備に力を入れることにしております。そのことは手術室が7室、ICU6床、救急治療室などへの医療機器及び放射線治療装置(リニアック)のほか、ハイブリット手術室に配置する血管造影装置やMRIやCT装置などを整備することにしており、これらに要する費用を予定しているものであります。次に、新事業を新小山市民病院程度に圧縮できないのかとのお尋ねがありました。事業費につきましては、先ほども申し上げましたように、現段階では詳細が明らかになっていない他の病院との比較はできませんが、病院局としましては、今後、発注を予定しております医療機器、備品のほか、事業費を構成しているその他の費用につきましても、建設工事費の算定と同様に、現在想定している事業費を発注時点で精査し、適正な価格を算定してまいりたいと考えています。なお、高度で質の高い医療を行うためには、それを維持するための建物の構造や医療機器、装置が必要とされているものであります。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)

成田議員の質問にお答えいたします。教員の研修会への参加促進についてでありますが、教育研修は資質能力の向上を図る上で最も重要であると考えておりますので、これまでも研修会を増やすなど、参加促進に努め、今年度は前年度より 187人多い延べ 1,223 人の参加を得たところであります。今後も教育委員会といたしましては、教員が研修会に参加しやすいように長期休業中に集中的に講座を開設することや、今日的な課題を踏まえた魅力ある研修会に工夫するなどを通して、一層研修会への参加促進を図ってまいります。(「議長、5番」と呼ぶ者あり)

質問 5番 成田祐樹

最後のほうになると答弁がだんだん簡潔になるというふうに感じますが、再質問を5点、お伺いします。1点目は、病院局に御質問なのですが、今の段階では小山市の計画がわからないので比較はできないと。それは至極もっともなことだと思います。もし、そういう御答弁をされるのであれば、今後同じような自治体病院で、例えば同様の機能や規模でありながら小樽市よりも安価な病院であった場合、その価格の差に対する説明を市民にしていかなければならないと思うのですが、それをするかどうかということを伺いたいと思います。2点目は、前市長の政策を踏襲するかどうかという話なのですが、前田議員への御答弁にもあったと言うとおり、ほかの政策に関してはもう一度考えられているというのは理解できたのですが、基本的に病院に関しては前市長の計画をそのまま変更せずに行っているということでよろしいのでしょうか。3点目は、廃棄物に関して伺いましたが、一般廃棄物処理基本計画そのものは、人口減とかごみ減少による過当競争などを懸念して廃棄物業者が共倒れになると困るというようなことを考えられて計画されていると思うのですが、人口減に関する問題というのは、廃棄物だけに関連するものではなく、医業にだって当然ながら影響があるわけです。先ほど高橋議員の質問に対する御答弁の中にもありましたけれども、医業でも人口減による問題があるというふうに先ほど市長がおっしゃいました。その問題があるというのは、人口減によって患者がいなくなってしまうことによる医療機関の過当競争のことではないのかと。そういった問題というのは、医業について過当競争の心配があるのかどうかということをお伺いしたいと思います。4点目に、廃棄物に関しては人口減の心配をしているが、ほかの政策では人口減について深く触れていないわけです。今まで私が議会で人口減に関する患者数の動態についての資料を提出してくださいと再三要望しておりましたが、そういったものは出てこなかったのです。廃棄物に関してはそういった縛りをつけるのに、医業に関してはつけていないということは、市の政策が人口減に対して統一的な見解を持てていないということだと思うのです。各部門において、ここでは人口減のことを考えなければならない。学校統廃合と同様に人口減が影響している。でも、こちらのところでは、ちょっとよくわからないというのでは、あまりに筋が通らない話だと思いますので、今後こういったばらばらの状態で考えるのではなく、統一的な人口減少に関する考え方を市全体でまとめていく必要性があるのではないでしょうか。最後に、5点目なのですが、防災の訓練に関して伺います。沿岸地域等で訓練を行うということでしたが、それ以外の地域に関しては御答弁はなかったのです。これから先、津波ハザードマップやさまざまな災害に対する方針というのが市から打ち出されると思うのですが、結果的に何をしてほしいかというと、訓練の状況や市民の周知度というのをチェックしてほしいのです。例えば、沿岸地域で訓練を行った後に、アンケートをとって逃げる場所はどこでしたかと問いただして、そこで市民の皆さんがあそこに逃げるというようなことをある程度の割合で分かっていれば、十分に避難訓練の結果として残ると思うのですが、当然ながら地域や訓練方法によっては、もしかすると避難場所がうまく周知されていない場合もあると思うのです。こういったことはお金をかけずにできることだと思うので、ぜひ訓練結果をフィードバックしていただきたいというふうに思います。

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

成田議員の再質問にお答えいたします。私からは、新市立病院建設にかかわって前市長の考えを踏襲したのかということについてお答えします。あとはそれぞれ担当部長から答弁いたします。まず、病院問題につきましては、前市長の計画を踏襲したということではありません。当時、私自身が商工会議所に勤務しておりまして、病院問題の基本計画であるとかそういったことについて逐一調べさせていただきました。というのは、平成 18 年に、市立病院を築港地区に建設するという案が出たときに、商工会議所の中でも大変大きないろいろな意見があったものですから、その後も含めて、新しい病院問題については私なりに調査をし、私なりに計算をし、そしてその結果、現在というか、当時の話ですけれども、基本計画の中でつくられている病院について私は問題ないというように判断したところであります。それから、私自身が長いこと金融機関に勤務していたものですから、その金融機関に勤務しているときに、病院建設にかかわる融資についてもたくさん取り上げてまいりました。そういった中で言うと、今回の新市立病院の計画ということ自体が決しておかしいものではない、こういう判断も一つありました。それからもう一つは、市長に立候補したときに、いろいろと多くの市民の皆さんとお話をして、やはり市民の多くの皆さんが安心して健康で、そしてしっかりと診ていただける新しい市立病院を何としても早くつくっていただきたいという多くの市民からのお話がありました。そういったことを総合的に見て、私自身は現病院の計画については正しい、そのとおり進めるべきだ、このように判断したところであります。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 総務部長 迫俊哉(総務部長は2015年3月まで)

再質問にお答えいたします。私からは、人口減少に対する統一的な見解の部分と防災の部分の2点について、答えさせていただきたいと思います。人口減少に対する市の見解でございますけれども、やはり全体的に見ますと、人口の減少というのは、市政運営、まちづくりにとってマイナスの影響を与えるのではないかなというふうには思っております。病院につきましては、従来から病院局でも答弁しておりますけれども、高齢者を中心とした有病者率というのは一定期間変化しないという前提で、病院を建設していくということにしておりますので、私どもが日ごろまちづくりの観点で人口減少を論じている部分とは、区別して考えていかなければいけないというふうに考えております。それから、防災についての避難訓練としての結果を残すということでございますけれども、新年度にハザードマップをつくりまして、私どもが地域に入り込んでいって、住民が的確な避難行動をとることが災害における避難を最小限に抑えるということは、今回の大震災の教訓としていきたいというふうに思っております。それで、津波ということを第1に考えていきたいと思いますけれども、やはり想定外ということは今後通用しませんから、さまざまな災害に備えるような形で私どもの政策を進めていきたいと。その際、市内にある避難所の場所がよく知られていないケースもあるというふうに私どもも認識しておりますから、まずは避難所を知ってもらう。アンケートもとって避難があった場合にはどこに逃げるのだと、どの災害についてはこちらの避難所がいいのではないか、そういうようなことで、災害別の避難所も考えていきたいというふうに思っておりますので、住民の皆さんには十分避難所の位置も知っていただいて、安全な避難行動をとっていただくような形でのフィードバックをしていきたいというふうに考えているところでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 病院局長 並木昭義(病院局長は2025年3月まで)

こういう公的な病院もやはり財政的な問題がありまして、いろいろ民間的な手法を採用していくような傾向にあるとは思うのですけれども、民間病院と違い公的病院は、全部公表しなければならないのです。民間病院はあるところは公表しないのです。ですから、詳しいところはなかなかわからないということです。けれども、市立小樽病院は公的病院ですから、すべてどういうふうになっているかということを検討して、それを基にしていろいろと参考にしていきたいというふうに思います。既に、道内で最近建てた 10 か所の病院を比較しながら我々はいろいろと検討しております。そういうことで、今、例えば1床当たりの単価の平均は、2,753 万 3,000 円、新市立病院は予定価格ベースで 2,274万 8,000 円でして、非常に少なく見積もっていますので、とにかく今回はこういうことを参考にしながら、一つずつ検討していって、なるべく負担がかからないようにしております。あと残されたのは、今度、発注のときにどれだけ削減できるかという段階に来ております。それから、今の人口減でうんぬんとありましたけれども、やはりこれからは医療のほうも時代とともにかなりやり方が変わっていくわけです。今の状況を 30 年後も同じにしてくださいとか、今の同じような生活をさせてくださいというのはもう通用しないのです。国もどんどん役割分担をしておりますし、それに適応するように病院も医師も対応していかなければならないというふうに思います。そういうことで、やはり高度の総合的な病院、それから専門的な病院、それから在宅というようなことを、今、国が一生懸命役割分担をしていこうというふうにしているわけです。それから、これから患者が少なくなって、医師が減らないということになりますと、逆に一生懸命いい医療をしてくれるのではないかと思いますし、逆に患者のほうから選べる時代になるのではないかと思います。ですから、なお一層病院もそこに勤めている医師も、そういう時代の要望に合った態度をとってこなければ淘汰されていくのではないかと、そういうふうに私は思っております。(「議長、5番」と呼ぶ者あり)

再質問 5番 成田祐樹

前市長と比べたら、再質問でも非常に丁寧な答弁をいただけるので、残りの大部分は予算特別委員会で伺いたいと思うのですが、今、人口減に対する統一的な見解というところで各部署でまたがる質問をしたので、非常にとまどわれたと思うのです。結果的に何が言いたいかというと、やはり統一的な見解をあまり持ってらっしゃらないというふうにどうしても感じてしまうわけです。この人口減に関する問題は、病院局にしろ、水道局にしろ、どの部局であっても、その戦略というのがどのように人口減に対応していくのかというのが非常に難しい問題として出てくるので、これはどの部局だからということに限らず、そのやり方を小樽市全体でどのように考えていくのか、市民の負担額を増額せずにサービスを変化させていくのか、いろいろな方針があると思うので、ぜひそこを統一的な考えでやっていただきたいということだけはお願いして、終わりたいと思います。最後にその部分の答弁をお願いします。

答弁 副市長 貞村英之(副市長は2015年3月まで)

成田議員の再々質問にお答えいたします。要望として受け取ってもいるのですが、人口減の統一的な見解ということですが、確かに人口減少は、いろいろな面でマイナス要素が働くものでございます。例えば一つ一つをとっても、今言われた水道、それから下水道、いろいろと利用料金にもはね返るものになっていると思います。その反面、先ほど言った医療については、やはり分野が違って、高度医療、それから2次医療圏、それからいろいろな住民ニーズも違っていると思うのです。そういうことを踏まえて、人口減でマイナスになる部分は今後政策として十分考慮して考えていきたいと思いますし、統一的といいますか、分野によってそこら辺はきちんと考えていかなければならない時代に来ているものと、私は理解しております。

出典:小樽市議会 平成24年第1回定例会 2012年2月28日 議事録 PDF(114ページ) 間違いを知らせる