小樽市議会 平成24年第1回定例会 2012年2月28日
(1)財政問題について/(2)行政改革について/(3)経済問題について/(4)市立病院問題について/(5)最終処分場について/(6)教育問題について
2012年2月28日、小樽市議会の一般質問で、高橋克幸議員が「財政問題について」「行政改革について」「経済問題について」「市立病院問題について」「最終処分場について」「教育問題について」について質問し、市長 中松義治、病院局長 並木昭義、教育長 上林猛が答弁しました。
- 質問者
- 高橋克幸 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治、病院局長 並木昭義、教育長 上林猛
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 高橋克幸
平成 24 年第1回定例会に当たり、公明党を代表して質問いたします。初めに、財政問題であります。平成 24 年度の予算案が編成され、収支均衡予算を目指して努力されてきたことと思います。内容については、23 年度と同様に厳しい財政状況であると考えます。24 年度の予算編成に当たり、どのような考え方で取り組んでこられたのか、市長の見解を伺います。歳入についてであります。大きな項目である市税、地方交付税の増減が予算編成に重大な影響を与えます。平成 23 年度との比較では、地方交付税が対前年度比で約 8.5 億円の増額であり、臨時財政対策債はあまり変化がなく前年比約 0.1 億円で、合計約 8.6 億円の増額となりましたが、市税では対前年度比で約 7.6 億円の減額となっており、平成9年度をピークに減収傾向がとまらない状況であります。この市税減少の内容と要因についてお示しください。また、今後の市税収入の動向が懸念されるところでありますが、今後の見通しも含めお答えください。さらに、滞納改善策や市税の増収対策について、どのように検討され実施していくのか、具体的にお答えください。財源対策では、23 年度は財源不足額の約 72 パーセントを他会計からの借入れで補っておりましたが、平成 24 年度については、財政健全化の観点から他会計からの新たな借入れを行わないとの方針の下、財政調整基金の活用と歳出予算の一部計上留保により、収支均衡予算が編成できたことは評価できるところであります。ただ、懸念される点として、脆弱な財政構造を考えるとき、どうしても財源対策については常に視野に入れておかなければならないという点がありますので、今後の考え方も含め見解を伺います。もう一点心配することは、平成 23 年度の決算についてであります。除雪費の増額等が懸念されるところでありますが、何とか黒字の色が見えそうな感触を持っているということでありますけれども、現在の状況での主な内容と決算見通しをお示しください。歳出についてであります。経費別の項目を確認しますと、建設事業費を除いて、すべて対前年度比で減額であります。金額的には各経費総額の数パーセントでありますが、減額の要因と考え方についてお示しください。公債費については、建設事業費の増減により後年度の歳出に大きな影響が考えられる項目であります。公債費と起債の関係、バランスについて念頭に置いた中で、政治的な判断の下、選択される建設事業は優先順位が求められるところでありますけれども、今回の予算編成の中で、どのような考え方で事業費を算出されたのか、お示しください。繰出金については、これまで繰出基準を明確にするとともに、その基準に当てはめて支出されてきました。今後、大きな変動は少ないと思いますが、繰出基準の見直しや今後の考え方について見解を伺います。財政健全化計画についてですが、現状では、計画策定に必要な数値が想定できないので難しいとのことでありました。ただ、今後、5年から 10 年程度のスパンの中で、シミュレーションに必要な財政データの整理と必要な前提条件についてどのように検討されているのか、見解を伺います。また、今後の財政健全化計画を策定する上で、さらなる選択と集中という政治的判断が必要になると考えますが、市長の見解を伺います。次に、行政改革についてであります。平成 18 年に、財政再建推進プラン実施計画が策定され、財政改革とともに行政改革が行われてまいりました。財政再建については、行政改革も含め、昨年まで一定程度の結果が出されましたが、小樽の社会状況を考えるとき、市民の目線に立ったさらなる改革の必要性があると考えます。今後の行政改革について、どのように検討されているのか、市長の見解を伺います。将来の本市にとって重要な課題の一つに、人材育成があります。近年、価値観の多様化や市民ニーズの変化など、地方行政を取り巻く環境が大きく変わってきている中で、これらに対応するためにさらなる意識改革により、一層の市職員の資質の向上が求められています。この点について、これまでどのように行われてきたのか、また今後どのような考え方で人材育成を具体的に進めていくのか、お答えください。次に、人事評価制度についてであります。能力や業績を合理的に反映し、努力した者が報われる適正な評価により、職員の士気高揚と創意工夫を促し、最少の人員による効果的なマンパワーが発揮できるように、公正かつ客観的な評価ができる人事評価制度の早期策定が必要と考えます。また、適材適所の人事配置のための自己申告制度の検討も含め、職員の意欲や努力の結果が反映された人材登用を目指すべきと思いますが、人事評価制度の認識と今後の考え方についてお示しください。次に、事務事業評価システムについてであります。事務事業について、時代の変化や価値観の多様性の影響から、見直しや検討が適時必要となってまいりました。そのような観点から、他都市では、市民の参加を含めた評価制度として、市民に少しでも理解を得る努力が行われております。本市でも検討が進んでいるようでありますけれども、この事務事業評価システムについて、現在の進捗状況と課題や問題点、今後の予定や考え方についてお示しください。次に、若年者雇用対策と企業誘致についてであります。リーマンショック以降、就職状況は超氷河期と言われております。そういう中にあっても、就職先があれば、小樽に残って働きたいと願う若者は多く存在すると思います。また、若者の定着は、今後の人口問題をはじめ、本市にとって大きな課題の一つであります。まず、本市の新規学卒者の就職状況ですが、高校卒業者の地元就職数や率、そして特徴的内容も含め、お示しください。就職活動の中で、就職希望者側と求人側の意向が一致しないケースが少なからず見受けられるようでありますけれども、これに対する対策や地元企業の求人増対策についてはどのように検討、実施されてきたのか、その内容と状況についてお示しください。雇用する地元企業の対策の検討も必要と考えます。地元企業の活性化は、雇用だけではなく、先ほども述べたように、人口問題をはじめ本市の税収の関係からも重要な問題であります。日本全体が厳しい経済環境の中、本市でも、採用したくても現状では余裕がないと答える企業は少なくありません。「ものづくりの小樽」と言われた時代もありますが、技術の継承、世代交代、そして技術はあっても販路拡大ができないなど、さまざまな課題を抱えている状況が見られます。地場企業へのてこ入れが大きな課題の一つと考えます。簡単な特効薬があるとは思えませんが、小さなことからでも中長期のスパンでの着実な経済対策の推進が必要であります。これらの課題について、過去には産学官の検討も行われたようでありますけれども、どのように考えられているのか、見解を伺います。次に、企業誘致についてであります。企業誘致は、雇用や税収の確保だけでなく、地域経済全体に刺激を与え、人口増加を含めた多くの波及効果が期待できるものと認識しております。今回の重点施策でも掲げられておりますけれども、企業立地トップセミナーを東京において開催し、市長が主体になって首都圏企業に対してセミナーを行うことで期待をしております。このトップセミナーについてでありますが、何をもってプレゼンテーションをするのかが問題であります。優遇制度である企業立地の促進のための小樽市企業立地促進条例の説明は当然として、どのように小樽をセールスしていくのか、セミナーの主な内容と考え方についてお示しください。また、今回のセミナーでの見込みはどのように考えられているのかも、あわせてお答えください。さらに、今後、どのように企業立地を推進していくのか、人材の育成も含め見解を伺います。次に、旧丸井今井小樽店と旧小樽グランドホテルの問題についてであります。丸井今井小樽店が撤退したのは 2005 年で、今年で7年目になります。また、小樽グランドホテルが閉館したのは 2009 年であり、4年目を迎えようとしている現状であります。この問題は、中心市街地のまちづくりの観点からも大きな課題となっており、この間、議会の中でも議論になってきたところであります。さて、2月 11 日の北海道新聞によりますと、「札幌地裁は、3回目の競売が不調に終わったため、競売手続を停止する見通しで、小樽開発株式会社の破産管財人による任意売却にゆだねられる」との報道がありました。この複合商業ビルの課題点として大きく2点あると、以前の議論からも認識をしております。1点目は、小樽開発株式会社が抱える金融債務の処理について、2点目は、この施設の共同名義者全員の合意を取りつける必要があることなどであります。この複合商業ビルについては、これまでどのような経過になっているのか、また今後の課題や問題点とともに、今後の見通しも含めてお示しください。いずれにしても、再開発で中心市街地の活性化を図ってきたことを考えるとき、これらの進展結果は直接この地域の再活性化に大きく影響があるため、一日も早く跡利用の解決が求められているところであります。これらの問題について、改めて市長の見解を伺います。次に、日本海側拠点港についてであります。昨年、国土交通省より、日本海側拠点港として小樽港も選定されました。項目は、外航クルーズであります。提出した計画書によりますと、小樽港の特徴として、国内外のクルーズ客船寄港回数は、2008年から道内1位、北海道観光の海の玄関として観光を大きくアピールしておりました。また、計画の目的では、「小樽港・伏木富山港・京都舞鶴港が背後地域にある観光資源のポテンシャルの高さを最大限に活用し、連携して対岸諸国発のクルーズ客船の誘致など環日本海クルーズの振興を図る」とありました。計画の内容では、「クルーズ拠点港としての国際競争力の強化」について、寄港地のホスピタリティーの向上、観光メニューの創出、乗客・乗員との交流事業の企画についての項目がありましたが、それぞれどのように検討されているのか、お示しください。また、これらについての現状と課題をどのようにとらえているのか、さらに現状を踏まえつつ小樽観光の新たな視点も必要と考えますが、どのように検討されているのかお答えください。3港連携によるクルーズ客船誘致の取組みでは、環日本海クルーズ推進協議会の設立、同ブランド化の推進、マーケティングの共同調査について、それぞれどのように考えられているのか、スケジュールと内容についてお示しください。既存施設の有効利用については、CIQに対応しインターネット環境などを備えた屋内施設をクルーズ客船岸壁背後の既存上屋内に整備するとなっておりますけれども、どのように検討されているのか、見解を伺います。また、将来的な第3号ふ頭 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番岸壁を有効活用したクルーズ客船用の岸壁整備について、長寿命化の整備も含め、今後どのように進めていく考えなのか、見解を伺います。次に、第3号ふ頭基部の整備についてであります。小樽港将来ビジョンの中で、まちづくりとの連携の項では、「物流・産業機能との調和を図りながら、歴史、文化、水辺の景観を生かし、個性を発揮した新たな港湾景観を創出し、市民や来訪者にとって魅力ある港湾空間の形成を目指します」とあります。第3号ふ頭基部の様相は、以前から比較しますと、法務局や合同庁舎が新しくなり、前面道路が改修され、このあたりの雰囲気は大きく変わった印象を受けます。そこで、まちづくりの観点から言えば、先ほどの「市民や来訪者にとって魅力ある港湾空間の形成」という考え方や小樽運河に近いという立地条件を考えるとき、さまざまな検討が必要であると考え、これまで質問し、議論してきました。以前の市長の御答弁では、この基部の総合的な観点からの整備の基本的な考え方は示されましたが、具体的な内容については、今後の検討ということでありました。日本海側拠点港として小樽港が選定されたことや、観光都市宣言をしたまち・小樽という観点からも、この第3号ふ頭基部の整備は重要であり、総合的な整備計画を策定するとともに、スピード感を持ってできるところから実施することを要望いたしますが、今後のスケジュールも含め見解を伺います。また、相当老朽化した港湾室の庁舎の改修・改築の問題や、港湾合同庁舎跡地の多目的広場について、小樽らしさを表すための必要な整備について、先ほどの観点からどのように考えられているのか、今後の課題や問題点も含め見解を伺います。次に、市立病院問題についてであります。3月に、新築工事の入札、着工が報告されました。いよいよ実質的な新市立病院建設がスタートするところでありますが、改めて新市立病院の目指す医療内容や役割、小樽の医療環境の中での位置づけについてお示しください。また、新市立病院建設の進捗状況が見えるような工夫を、ホームページなどを活用して、わかりやすい情報発信を要望いたしますが、見解を伺います。次に、医師確保についてであります。先ほども述べましたが、いよいよ入札、着工と進む予定であります。医師や病院スタッフも、さらにモチベーションが上がってくるものと思います。以前から、医師確保に向けて精力的に動かれている並木局長や各病院長におかれましても、一段と力の入る材料ができたのではないかと推察をいたします。また、医師確保は収入増に直結するため、病院経営の重要課題の一つであります。そこで伺いますが、現状と今後の医師確保に向けてどのように検討されているのか、また看護師確保も含めて見解を伺います。次に、統合の準備についてであります。二つの病院を一つに統合するということで、以前からカルテを含めた医療情報の統一や運営体制、人的・物的についてさまざまな検討を進められてきたことと思います。新市立病院開設に向けて、それらについてどのように検討されてきたのか、主な内容と今後の予定やスケジュール、そして課題や問題点についてお示しください。以前、会派で視察した病院では、医療情報システムの稼働準備期間として、職員研修も含め約6か月を要したとのことであります。いずれにしても、これらについて早期の準備が必要と考えますが、見解を伺います。次に、小樽市全体の医療問題についてであります。新市立病院建設も含め、再編・ネットワーク化協議会では、公的病院や医師会との間でさまざまな協議が行われてきました。今後の小樽市全体の医療環境は、医師不足や看護師の確保の問題など、抱えている問題認識は共通しているものと考えます。現在ある医療財産を保持するとともに、役割分担や病院間での協力体制をはじめ、高齢化が進む小樽の医療をどのように考えていくのかということが大きな課題であり、先ほど述べたように、今後は同じテーブルでの具体的な協議が必要であります。そういう中にあって、市立病院の持つ役割は重要と考えますが、これらについてどのように考えられているのか、市長の見解を伺います。次に、最終処分場についてであります。最終処分場の問題について、これまで何回か質問をしてまいりました。直近では、昨年の第3回定例会の一般質問で伺いましたが、最終処分場の埋立容量の算定のため、現地測量を実施中であり、具体的な内容は測量後ということでありました。さて、今回出されたその調査結果について何点か伺います。まず、調査項目と、参考とした環境省の「最終処分場残余容量算定マニュアル」について、主な内容をお示しください。次に、埋立実績についてであります。本市では、平成 16 年に埋立容量を実測しており、推計値との差は約3パーセントという近似値が確認され、これを根拠として本市の換算率は、東京都清掃局が使用している体積換算係数を使用しております。昨年の第3回定例会で、埋立実績の推計値を質問いたしました。答弁では、「受入れ重量から換算した容量は、一般廃棄物が 51 万 4,000 立方メートル、産業廃棄物が7万 7,000 立方メートル、土砂等が24 万 7,000 立方メートルで、合計 83 万 8,000 立方メートルとなっております。その結果、推計値による残容量は 10 万 3,000 立方メートルとなりますので、今後、おおむね5年程度の埋立てが可能と推計されます」とありました。今回行われた調査結果についてですが、以前の平成 16 年に出された調査結果と大きく差異があると認識しております。先ほど述べましたが、算定の推計値と比較して、調査結果はどのようになったのか、全体埋立容量に対し埋立実績は幾らだったのか、推計値との違いについて考えられる理由はどのようなものがあるのか、お示しください。今回の調査結果を考えるとき、町会との協定についてどのように考えられているのか、見解を伺います。次に、次期最終処分場についてであります。次期最終処分場候補地の想定条件でありますが、以前の答弁では、現焼却施設にできるだけ近いことが望ましいこと、また地質の面で、地表近くに岩盤がなく、地下水位が高くないことなどが挙げられています。候補地として有力視されている現処分場の上流区域について、昨年、ボーリング調査が行われましたが、調査項目と調査結果についてお示しください。また、調査結果を踏まえた上で、候補地対策について、今後どのように考えられていくのか、課題や問題点も含めお答えください。さらに、次期最終処分場建設までのスケジュールや、規模についての考え方も含めてお示しください。次に、小樽市文化芸術振興条例についてであります。この条例は、平成 18 年第1回定例会において、公明党小樽市議会議員団として条例案を議員提案し、可決され、その後、条例が制定されたものであります。これは、「21 世紀の我が国のあるべき姿は、文化芸術立国である」との我が党の提唱により、2001 年 12 月に成立した文化芸術振興基本法を受けて、本市における文化・芸術振興のための施策の基本を定めるものであり、基本法成立後、苫小牧市などに続いて道内3番目の条例となりました。まず、この条例について、どのように認識されているのか、改めて教育長の見解を伺います。さて、条例制定後5年が経過しましたが、文化・芸術関係の施策に当たって、条例制定の効果についてお示しください。次に、小樽市文化芸術振興基本計画が平成 20 年3月に策定され、計画期間は平成 30 年3月までとなっております。この基本計画と、上位計画である第6次総合計画との関係性や整合性について、どのようになっているのか、お示しください。また、この基本計画に基づいて、次のステップである実施計画はいつごろ策定されるのか、主な施策はどのように考えられているのか、内容も含め、お答えください。第6次総合計画の前期実施計画の中で、「まちづくり5つのテーマ」として、文化・芸術の項目があります。(1)文化芸術活動の振興、(2)発表や鑑賞機会の充実、(3)文化財などの保護と活用の3点でありますが、主な事業内容と予算額、進捗状況についてお示しください。アーティスト・バンクについては、市のホームページに掲載され、個別のホームページにもリンクされており、わかりやすいとの意見も伺っているところであります。総合計画の中では、数値で具体的な目標が掲げられておりますけれども、目標達成に向けてどのように考えられているのか、具体的な施策も含め、お答えください。また、登録されている方からは、どのような意見・要望が出されているのか、その対応も含めお示しください。各所管の施設について、整備の充実や利用料の減免など、利用者にとって使いよい施設としての見直しや、総合的な判断に立った工夫や運営はどのように実施されているのか、お示しください。次に、文化芸術振興基金の状況についてですが、この5年間、どのように基金の運営、活用が実施されてきたのか、また基金の歳入については社会情勢の影響が大きいと考えますが、今後の課題や問題点についてお答えください。次に、教職員のメンタルヘルスについてであります。最近の教職員は、社会情勢の変化とともに児童・生徒や保護者の多様化した価値観について、いろいろな局面で対応しなければならないことが多くなっているように思います。また、少子化によって生徒数が減少し、その関連で仕事量の増大と多忙による余裕喪失感は、ストレスの増大とともに精神疾患が増えている状況にあると思います。教職員の病気休職者数の推移についてでありますが、文部科学省が公表した資料によりますと、平成13 年度と平成 22 年度との比較では、在職者数が減少している中で、病気休職者数は 5,200 人から 8,660人、率で 167 パーセントであり、そのうち精神疾患による休職者数は 2,503 人から 5,407 人、率で 216パーセントであり、大幅な増加傾向を示しております。このような全国の状況の中で本市の状況はどのようになっているのか、同様の比較でお答えください。また、その主な要因と傾向についてお示しください。さらに、このような状況についてどのように認識されているのか、教育長の見解を伺います。さて、最近では、学校に対し無理難題を押しつける権利主張型の問題がマスコミでも取り扱われておりますけれども、自分の経験として、以前、教職員の友人や知人がいろいろなことから休職したことで相談があったことや後年になって知らされたことがありました。その当時は、明確な対応や対策がなかったのかもしれません。また、当時の上司や学校長の対応、相談の受止め方にも問題があったのかもしれません。今となってはわかりませんが、いずれもこの友人、知人については残念な結果だっただけに重く受け止めなければならないと思っております。現在、メンタルヘルスについて、各学校の対応、教育委員会の対応と、それぞれの具体的な対策について、どのようになっているのかお示しください。また、現状の課題と今後の考え方についてお答えください。最後に、学校図書館の整備についてであります。学校図書館は、児童・生徒の知的活動を増進し、人間形成や豊かな情操を養う上で極めて重要な役割を担ってまいりました。また、昨年度から、言語力の育成をうたった新しい学習指導要領がスタートしたことにより、学校図書館の役割はこれまで以上に増してきている状況にあります。また、学校図書館法第2条では学校の設備として定義されており、同法第3条には設置義務が規定されております。まず、学校図書館について、どのように認識されているのか、教育長の見解を伺います。さて、昨年6月に文部科学省が公表した平成 22 年度「学校図書館の現状に関する調査」の結果によりますと、学校図書館は、人的・物的両面にわたり、整備において少なからず課題を抱えていることが明らかになりました。内容として、人的な面では、11 学級以下の小・中学校のうち、司書教諭の発令を実施している学校が2割程度と極めて低い状態であることや、学校図書館担当職員不在の小・中学校が半数以上に達するなどの問題があります。一方、物的な面については、小・中学校における図書整備の目標である学校図書館図書標準を達成した小・中学校の割合が、平成 21 年度末現在で5割程度にとどまっております。また、新学習指導要領に、各教科での活用が盛り込まれた新聞の配備状況についても、小学校では約6校に1校、中学校では約7校に1校しか配備されていない実態が確認されました。これまでも学校図書館は、その本来の役割の大きさや重要さにもかかわらず、人的・物的な面での整備が行き届いていないため、必ずしも十分な活用をされていないことがたびたび指摘されてまいりました。児童・生徒の読書運動を推進し、言語力の育成を図っていくためには、積極的に活用したくなるような学校図書館の整備に取り組む必要があると思います。そこで伺いますが、本市の現状は、これらと比較してどのようになっているのか、内容と傾向性をお示しください。また、課題や問題点と今後の考え方についてお答えください。以前、私は、中学校のPTA役員として、学校図書館についてさまざまな協議をしたことがありました。それは、学校図書館について、地域の協力と地域開放についてでありました。当時、開かれた学校の議論が行われていた時期でもあり、また閉校になった学校から多くの本の提供を受け入れた時期と重なっていたこともありました。そのような中で、学校を中心に整理が進められ、図書館が拡充し、雰囲気が大きく変わったことを思い出します。そのときに、今後の展望として、さらなる学校図書館の充実と地域の協力を得ながら、地域への開放とともに地域的図書館の考え方も含め検討できないだろうかということを話し合っておりました。現在、市内の小・中学校では、適正配置計画の実施に向け協議が進められていることを考えますと、学校図書館の充実と地域のかかわり方について検討するよい機会になるのではないかと考えますが、これらについて、教育委員会としてどのように考えられているのか、見解を伺います。また、現状の課題や問題点及び今後の方向性も含め、お示しください。以上、再質問を留保して、私の質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
高橋議員の御質問にお答えいたします。初めに、財政問題について何点かお尋ねがありました。まず、平成 24 年度の予算編成に当たっての考え方についてでありますが、平成 24 年度は私が市長となって初めての当初予算編成となりましたが、本市におきましても多くの難しい課題を抱えておりますことから、私の「7つの重点公約」の実現を目指す中、市民のだれもが将来に明るい希望も持てるよう、先見性とスピード感を持って着実に市政運営を進めなければならないと強く認識したところであります。そのため、まず重要視いたしましたのは、東日本大震災を踏まえた防災対策と地域経済の活性化に向けた経済・雇用対策であり、これらの施策を重点的に展開するため、限られた予算の中ではありますが、国や道などの施策とも呼応しながら、可能な限り予算に計上し、平成 23 年度から切れ目のない執行に努めてまいりたいと考えたところであります。また、その一方で、事業の厳選にも引き続き取り組み、最優先課題である財政の健全化を念頭に置いたところでありますが、第6次小樽市総合計画に沿ったさまざまな施策については、できる限り予算に盛り込み、市民の皆さんの要望にこたえるよう努めたところであります。次に、市税減少の内容や今後の動向についてでありますが、平成 24 年度予算での市税の主な減少につきましては、個人市民税が人口減少に伴う納税義務者数の減や個人所得の落ち込みにより、平成 23 年度当初予算と比較して約2億円の減少となるほか、固定資産税・都市計画税において3年に1度の評価替えなどにより、5億 7,000 万円の大幅な減となることによるものであります。また、市税の動向につきましては、人口減少によるほか、円高や震災などに伴う景気低迷による企業収益の低下が続いている中にありましては、今後とも市税の減少傾向が続くものと考えております。次に、滞納改善策についてでありますが、これまでも財産があるにもかかわらず納付に応じない滞納者に対しては、預貯金や給与の差押えを行っており、さらに平成 21 年度からインターネット公売を導入し、動産や不動産の差押えも積極的に進め、滞納額の縮小に努めているところであります。また、市税の増収策についてでありますが、市税収入全体の増加につなげるには、地域経済の活性化に向けた対策が重要なことから、中小企業の振興や市内産業の活性化に努めるとともに、企業立地の促進にもなお一層努力してまいりたいと考えております。次に、今後の財源対策についてでありますが、まず平成 24 年度につきましては、現時点で平成 23 年度決算は黒字の見込みであり、一定程度の繰越金が見込まれますので、この繰越金や予算執行段階で生じる入札差金などを財源として活用したいと考えております。また、平成 25 年度につきましても、財源不足が見込まれますことから、平成 24 年度の早い段階から改めて事務事業の見直しによる事業の厳選・選択や使用料・手数料の検討に着手し、行財政改革を加速させる中で必要な財源確保に努めてまいりたいと考えております。次に、平成 23 年度一般会計の決算見込みについてでありますが、このたび提案いたしました最終補正予算において、除雪費の増額を計上いたしましても、収支は均衡しておりますことから、現時点において個々の項目の具体的な見込みを示すことはできませんが、今後、例年どおり一定程度の歳出における不用額を見込むことができますので、黒字は確保できるものと見込んでおります。次に、平成 24 年度一般会計歳出予算の経費別の減額要因についてでありますが、減額幅の大きな経費について、前年度との比較で申し上げますと、まず人件費につきましては、職員数の減などによる職員給与費の減、議員共済会負担金の減などによるものであります。扶助費では、子どものための手当経費が制度の改正により大きく減少したことによるものであり、行政経費では、統一地方選挙に係る経費など、臨時的な経費が減となったことなどによるものであります。負担金補助及び交付金では、新光保育園の改築に係る補助金など臨時的な補助金の減などによるものであり、維持補修費では、除雪費の一部について当初予算での計上を留保したことなどによるものであります。次に、平成 24 年度に実施する建設事業の選択についてでありますが、基本的には本市の現状における課題等を勘案したものであり、市立病院や学校給食共同調理場、夜間急病センターについては、建設に向け既に着手済みでありますことから、このような大型事業が中心となったところであります。その他では、重点施策と位置づけました防災対策において、高機能消防指令センターや消防救急デジタル無線の整備を行うこととしたほか、小・中学校の耐震化にも取り組んでまいります。また、経済・雇用対策では、クルーズ客船誘致に向けた環境整備として、第3号ふ頭周辺高度化事業を引き続き進めていくほか、新たに勝納ふ頭の岸壁附帯施設改修も進めてまいります。なお、本市におきましては、これまでも建設事業を厳選し、将来世代へ負担を残す市債発行を抑制してまいりましたが、今後ともこのような考え方を念頭に置きながら、事業の選択を行ってまいりたいと考えております。次に、一般会計から特別会計等への繰出金についてでありますが、平成 24 年度予算編成では、収支不足を補てんする繰出金については、各会計において収入確保と経費の節減により可能な限り縮減を図ることとしたほか、繰出基準に基づくものについては、基準内での見直しなどを検討したところであります。なお、今後、国において、地方公営企業会計制度等の見直しが予定されており、その中で一般会計と公営企業会計との間の経費負担区分の明確化が取り上げられるとも聞いておりますので、本市におきましても、それらの動向を注視しながら、一般会計と企業会計等の間の繰出金につきまして改めて検討し、整理してまいりたいと考えております。次に、財政健全化計画の策定に必要な財政データの整理と前提条件の検討及び計画策定における政治判断についてでありますが、まず必要な財政データの整理につきましては、既存データを活用しながら、歳入歳出の各費目ごとに過去の決算状況の推移などから整理を行っているところであります。その上で、現状での歳入歳出をベースとしながら、今後の変動要素について可能な限り予測するための前提条件を整理することになりますが、一番大きな要素は、歳入では市税や交付税の状況であり、歳出では、その大部分を占める医療費などの扶助費であります。これらにつきましては、現在、国で議論を進めております社会保障・税一体改革が深く関係しますことから、今後、この内容の分析を進めるとともに、いまだ不確定要素も多いことから、さらなる情報収集を行いながら、計画を策定するための前提条件を整理してまいりたいと考えております。なお、計画策定における政治的判断についてでありますが、これまでも多大な財政負担が生じる事案を含め重要な案件につきましては、私のほか副市長、関係部長など、幹部職員で構成する政策検討会議において決定してまいりましたので、今後ともこの会議を活用してまいりたいと考えております。次に、今後の行政改革についてでありますが、本市では、これまで財政再建推進プラン実施計画において、財政の再建を目指すため、行政改革に関する取組項目も位置づけ、その着実な実施に取り組んでまいりました。実施計画期間は平成 21 年度で終了いたしましたが、その後、現在も実施計画に位置づけた項目は引き続き取り組むこととしております。今後につきましては、厳しい財政状況の中、行財政改革を加速させる必要があるものと考えており、これまでの取組項目の検証を行い、新たな取組なども検討しながら、策定を予定しております新たな財政健全化計画の中に行政改革の視点も十分取り入れていくよう検討してまいりたいと考えております。次に、職員の人材育成についてでありますが、これまで職員研修規程に定める基本研修をはじめ、専門性を高める特別研修や派遣研修など、各種研修の実施を基本に進めてまいりましたが、平成 19 年度以降は、小樽市人材育成基本方針において基本理念や目指すべき職員像などを定め、その実現に向けて新たな研修を取り入れるなど、充実を図ってきております。また、時代の変化に対応していくためには、前例にとらわれることのない柔軟な発想が必要であると考えておりますので、今後におきましても時代に合った新たな研修を積極的に取り入れ、職員の意識改革や一層の資質向上に努めてまいります。次に、人事評価制度についてでありますが、これまで平成 19 年度と 21 年度に管理職を対象として人事評価の試行を実施してまいりました。また、平成 22 年度には、医師を除くすべての管理職を対象に人事評価研修を実施しており、今後、これまでの課題や問題点を整理し、さらに試行などを重ねる中で、まずは管理職についての導入に向けて準備を進めていきたいと考えております。また、人事配置における自己申告制度としては、これまでも人事異動時期には所属長を通じて異動対象者からの希望を聞いており、今後とも職員の希望も参考とした適材適所の人事配置に努めてまいりたいと考えております。次に、事務事業評価についてでありますが、本市では、これまで3回にわたって行政評価を試行実施してきたところでありますが、客観的な指標の設定が困難であるほか、その膨大な作業量などから、現在まで本格実施には至っておりません。一方、本市の財政状況は引き続き厳しい状況にあり、選択と集中の視点から、事務事業の抜本的な見直しが必要であるとともに、御指摘のように、行政運営に当たって市民への説明責任の確保などについても大変重要なことと認識しているところであります。このため、行政の無駄を省き、透明性を向上させていくため、今後、事務事業評価の導入に向け、評価の対象や導入方法など、制度の内容について検討してまいりたいと考えております。次に、経済問題について何点かお尋ねがありました。まず、高校卒業者の地元企業への就職数や率についてでありますが、平成 23 年3月卒業者では、1月末現在で就職希望者数 344 名に対し、地元企業への就職者数 78 名で、就職率は 22.7 パーセント、平成24 年3月卒業予定者では、1月末現在で就職希望者数 328 名に対し、地元企業への就職者数 76 名で、就職率は 23.2 パーセントとなっております。また、就職先の産業別の特徴といたしましては、製造業への就職が最も多く、次いで卸売・小売業、医療・福祉業、サービス業となっております。次に、就職希望者と求人側の意向が一致しないことに対する対策についてでありますが、ハローワークや後志総合振興局などの関係機関と連携し、就職活動前に地元企業の紹介や自身の仕事の適性など、進路を決める支援となるよう、企業説明会や企業見学会などの事業を行っているほか、個人面談を通じて企業が求める人材についての情報を就職相談に生かし、生徒と企業のマッチングに対応しているところであります。また、求人増対策についてでありますが、雇用機会の拡大と安定的な雇用確保を図ることが重要であることから、これまで企業誘致や中小企業の振興など、地域経済の活性化に取り組むとともに、平成 22年度、23 年度においては雇用奨励金制度を実施し、地元企業の採用意欲を促す施策を進めてきたところであります。次に、経済対策の推進についてでありますが、市内の中小企業が発展するためには、本市の強みである知名度を生かし、地場製品のブランド化や国内外への販路拡大に向けての施策を中・長期的に取り組む必要があると考えております。そのための具体的な事業として、新年度から、小樽ブランド力推進事業や地場産品導入促進事業などの実施のほか、引き続き国内での物産展の開催や東アジア等に向けての販路拡大事業などを実施する予定であります。さらに、これらの事業の効果をより高めるため、今後も各企業や団体との情報交換や大学等との連携を密にすることが重要であると考えております。次に、企業立地トップセミナーの主な内容と考え方についてでありますが、このセミナーでは、私みずからがプレゼンテーションを行うほか、既に本市で操業中の首都圏の企業とのパネルディスカッションなどを予定しております。この中では、高いブランド力を有する小樽の食をはじめ、消費と雇用の面において優位性を持つ札幌市に隣接すること、交通アクセスに恵まれたポジションにあることなど、小樽のブランド力とすぐれた操業環境を、新たに企業立地を検討している企業などにPRすることにより、本市を候補地として検討いただき、今後の企業立地につなげていきたいと考えております。次に、今回のセミナーでの見込みについてでありますが、参加企業としては、今年度実施した設備投資動向調査において企業立地の意向を有する企業や、本市に土地をお持ちであるもののいまだ操業に至っていない企業のほか、本市において操業中で今後の増設が期待できる首都圏の企業なども予定しているところです。このセミナーを開催することにより、事業活動の地として本市を検討していただく企業のすそ野を広げるとともに、これを契機として本市への企業立地促進に向けたさらなるアプローチを図っていきたいと考えております。次に、今後の企業立地の推進についてですが、国外も含めた地域間競争がますます激しくなる中、情報ネットワークの重要性が増していることから、企業との関係の継続性といった観点が重要であると考えられます。さらには、企業立地を効果的に進めるためにはノウハウの蓄積なども必要なことから、企業立地における人材育成のあり方についても、今後、研究してまいりたいと考えております。また、企業へのアプローチについては、先ほど申し上げた企業立地トップセミナーの開催が足がかりとなり、参加企業とのパイプができますので、機会あるごとにトップセールスも含めた企業訪問などを実施する中で、本市の強みを継続して訴えながら、一社でも多くの企業が立地、操業するよう努力してまいりたいと考えております。次に、旧丸井今井小樽店と旧小樽グランドホテルについてお尋ねがありました。まず、これまでの経過でありますが、丸井今井小樽店の撤退後、小樽開発株式会社は取得を希望する企業との交渉を行ってまいりましたが、売却の交渉がまとまらず、平成 22 年2月には裁判所による競売の開始決定がなされたことを受け、同社は同年4月に破産を申し立てており、昨年4月から3回にわたって行われた競売ではいずれも入札者がおらず、取得先の決定には至っていないものであります。次に、今後の課題や問題点についてでありますが、市といたしましては、建物が共有名義であることや地権者の権利関係などが課題となっているものと認識しております。今後の見通しにつきましては、現在、小樽開発株式会社の破産管財人が、取得を希望している企業と任意売却に向け、引き続き交渉を行っているとお聞きしており、その状況を把握してまいりたいと考えております。次に、施設の再生についてでありますが、この施設が、本市中心3商店街の中央に位置し、観光集客ゾーンの堺町通りや花園の飲食店街に近接していることから、一日も早い再生が中心市街地活性化のための最重要課題でありますので、商工会議所とも連携して再生に向けた取組を行ってまいりたいと考えております。次に、日本海側拠点港について何点かお尋ねがありました。まず、クルーズ拠点港として国際競争力の強化についてでありますが、ホスピタリティーの向上の面では、歓迎イベントの充実や多言語の案内板設置、観光メニューの面では、乗船客のニーズに応じた観光スポットの紹介や周遊ルートの提案、交流事業の面では、小樽らしいものづくり体験や文化団体との交流機会の提供などについて検討を進めております。これらの中には、小樽港貿易振興協議会による歓迎行事や、北しりべし定住自立圏の関係町村と連携した観光メニューの提案など、既に実施中のものもありますが、今後、市民や経済界も含め、より一層広がりを持った取組に発展させることが課題であると考えております。なお、クルーズ拠点港としての地位の確立は、国際観光都市としての知名度の向上に大きく資するものでありますので、東アジアをはじめ外国への積極的な情報発信に努めるとともに、引き続き関係団体と連携を密に、受入れ態勢の強化や誘致活動に取り組んでまいりたいと考えております。次に、3港連携による協議会についてでありますが、去る2月 10 日、本市において、港湾管理者の京都府や富山県をはじめ、それぞれの港湾所在市である舞鶴市や富山市など、合計8団体による設立準備会を開催し、協議会の名称を「環日本海クルーズ推進協議会」とすることや、4月に東京都内において設立総会を開催することを確認いたしました。また、環日本海クルーズのブランド化を推進するため、各港の観光スポットや周遊ルートの情報提供に加え、3港の緯度の違いによる季節の移ろいを生かしたクルーズの提案を盛り込んだ多言語の共同パンフレット作成などについて協議をしたところでありますが、マーケティング共同調査も含め、具体的なスケジュールや内容については、協議会設立後に検討することとしております。次に、客船ターミナルの整備についてでありますが、基本的には、応募計画にありますように、できるだけ既存上屋を有効活用しながら、円滑なCIQ手続や歓迎行事、交流イベントなどが行える屋内空間を確保するとともに、利用者の利便性を高めるための整備が必要と考えております。具体的な整備の内容につきましては、今後、関係行政機関との協議をはじめ、クルーズ船社や旅行代理店などの意見を伺い、さらに他港の事例も参考にしながら検討してまいりたいと考えております。次に、大型客船用の岸壁整備についてでありますが、今後、詳細な技術的検討を加えた上で具体の整備内容を決定し、平成 27 年度をめどに改訂予定の港湾計画に位置づけることになりますが、これと並行して、現状で第3号ふ頭を利用している港湾業界との調整を進め、本市の財政状況も含めた環境が整い次第、事業に着手したいと考えております。なお、整備に当たりましては、既存施設を可能な限り有効活用することを基本としておりますので、今後、既存岸壁部分につきましても、老朽化の状況に応じて部分的な更新、改良を行うなど、長寿命化を図ってまいりたいと考えております。次に、第3号ふ頭基部の整備についてでありますが、この地区は、クルーズ客船を迎える海の玄関としてのみならず、港を生かした観光資源としても大きな可能性を有しておりますので、日本海側拠点港の選定をはずみに港町としての顔づくりを進めるため、できるだけ早期に再開発を進める必要があるものと考えております。新年度予算案に盛り込みました港湾計画改訂事業費は、港湾計画改訂の一環として、まずは第3号ふ頭及び周辺の再開発計画を作成するものでありますが、この中でお尋ねの埠頭基部の整備に関しましても検討してまいりたいと考えております。なお、今後のスケジュールにつきましては、基本的には再開発計画の内容を港湾計画に位置づけた後、事業化することになりますが、現行の港湾計画の枠内で可能な事業については、環境の整ったものから早期に実施する柔軟な対応も必要なものと考えております。次に、港湾室の庁舎や多目的広場についてでありますが、第3号ふ頭基部は、小樽運河から近く観光遊覧船も発着しているため、多くの観光客が訪れるとともに、潮まつり会場にもなっておりますが、現状は水際の建物や施設の老朽化が著しく、水辺環境を楽しめる状況にはありません。このため、船客待合所が併設された港湾室周辺の再開発は急がねばならない課題であり、このたび多目的広場として整備した港湾合同庁舎跡地の将来のあり方も含め、今後、関係する企業や団体の意向、さらには広く市民の意見も聞きながら、具体的な施設整備や土地の活用方法について検討してまいりたいと考えております。次に、市立病院問題について何点か御質問がありましたが、私が答弁するもの以外につきましては、病院局長から答弁させていただきます。市全体の医療問題についてでありますが、再編・ネットワーク化協議会は、さまざまな協議を行い、一定の役割を果たし、その使命を終えたものと認識しております。近年、医師をはじめ看護師の確保が困難を極めていることにより、診療機能が維持できなくなったり、人口減による患者数の減少が経営環境に影響を与えるなど、各医療機関それぞれの課題があると思います。今後は、市立病院が地域連携機能を強化し、市内の医療機関とともに安心・安全な医療体制の構築に向けて中心的な役割を担っていかなければならないものと考えております。次に、最終処分場について何点か御質問がありました。初めに、埋立計画策定業務についてでありますが、調査項目は、一つ目が現地測量により残余容量を測定すること、二つ目がその測定値及び近年の搬入実績を用いて残余年数の推定を行うことであります。また、この調査で参考とした最終処分場残余容量算定マニュアルは、平成 17 年に環境省から出された通達で、最終処分場の残余容量を的確に把握するための具体的な方法が記されております。主な内容としては、残余容量の把握は現地測量を基本とするが、やむを得ず換算係数を用いて推定した場合でも、約3年に1度は現地測量を行って補正をすることなどとなっております。次に、今回の調査結果についてでありますが、残余容量は、昨年の第3回定例会で述べた推定値 10万 3,000 立方メートルに対し、現地測量の結果、23 万 9,000 立方メートルであることがわかりました。これにより埋立実績は 70 万 2,000 立方メートルであり、全体容量 94 万 1,000 立方メートルに対して約75 パーセントとなっております。また、残余年数はおおむね8年間で、平成 31 年度まで埋立て可能と推定されたところであります。次に、調査結果と推定値の違いの理由についてですが、幾つかの要因が相乗的に働いたものと思われますが、主なものとしては、平成 17 年度からの家庭ごみの有料化や資源化の推進によって、ごみの減量、特に不燃ごみの減量が想定以上に減少したことや、広域連合の中間処理施設から排出される残渣が計画値よりも少なくなったことなどが考えられるところであります。次に、地元町会との協定についてでありますが、先般、町会役員に今回の調査結果を報告いたしました。その際に町会から、現協定の期限である平成 27 年度までに再度測量を行い、次期処分場の方向性も見据えた中で協定の変更を考えてはどうかとの意見があり、市としても同様の方向で進めてまいりたいと考えております。次に、現処分場の上流区域での地質調査についてでありますが、10 メートルのボーリング孔を4か所設け、標準貫入試験と地質判定及び地下水位の測定を行いました。調査の結果は、土石流による玉石や砂質分が厚く堆積しており、地盤支持力は比較的弱く、地下水位も高いことがわかりました。次に、地質調査結果を踏まえた次期処分場建設の考え方についてですが、地質調査を行った区域は、既存のごみ処理施設に近いことやインフラが既に整備されていることなどから、有力な候補地の一つとして考えております。しかし、調査では、先ほど申し上げたとおり、課題が見つかりましたので、平成24 年度に技術的にカバーできる方法等について検討してまいりたいと考えております。次に、次期処分場建設までのスケジュールについてですが、残余容量調査結果から工事着手は平成 29年ごろとなりますので、それまでの間、現処分場の残余容量を適切に把握しながら、来年度実施する調査結果を踏まえて建設計画を進めてまいりたいと考えております。また、次期処分場の規模につきましては、埋立ての計画期間は国が示す 15 年間となりますが、埋立容量は、今後、基本計画を策定する中で検討することとなります。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 病院局長 並木昭義(病院局長は2025年3月まで)
高橋議員の市立病院問題についての御質問にお答えいたします。最初に、新市立病院の目指す医療内容や役割、小樽の医療環境の中での位置づけについてお尋ねがありました。新市立病院は、二つの市立病院を質の高い効率的な病院として統合することにより、地域の医療を守るために建設するものでありますが、その目指す医療内容は、診療の三つの柱と二つの特性を挙げております。診療の三つの柱は、現在、両病院が行っておりますがん診療、脳・神経疾患診療、心・血管疾患診療であり、新市立病院におきましても、これらの診療を継承、充実させていくものであります。二つの特性は、専門外来や市内で不足する耳鼻科、眼科、形成外科などの診療科の入院治療など、他の医療機関で担うことができない疾患の診療と地域医療連携の調整や医師教育支援の取組などを行う地域医療連携センター機能であります。これにより、質的水準の高い医療を行うための施設、設備を有する病院として、小樽・後志の地域医療の中心的役割を果たすものであります。次に、新市立病院建設の進捗状況が見えるような情報発信についてのお尋ねがありました。新市立病院建設は、工期が2か年以上にわたる工事であることから、進捗状況については、随時市民の皆様や両市立病院の患者様をはじめ多くの方々に知ってもらうため、さまざまな情報発信を行ってまいります。現在、広報活動強化の一つとして、両院のホームページをリニューアルする作業を進めており、専用ページで建設工事の写真なども使い、進捗状況をお知らせしてまいります。また、広報おたるや、今月から発行した合同病院広報誌「絆」においても、各号で建設状況を積極的にお知らせしてまいりたいと考えております。また、ある程度外観がわかるようになった段階において新市立病院の工事見学会なども検討していくなど、市民の皆様が楽しみに開院を待ってもらえるよう工夫してまいります。次に、医師及び看護師の確保に向けた現状や今後の取組のお尋ねがありました。医師の確保に関しましては、最重要課題として、これまでも道内の3医育大学の教室訪問やホームページ、派遣会社の活用など、精力的に取り組んできているところであります。しかし、すぐには増員が難しい状況でありますので、少なくとも現状の診療体制維持に強い決意で臨んでまいります。今後の医師確保につきましては、新市立病院建設がこの4月から始まることに決定したことは、医師確保にとっても追い風となりますので、両病院の院長ともどもこれまで以上に積極的に取り組み、一人でも多くのよい医師を新市立病院に招聘できるよう努めてまいります。看護師の確保に関しましては、毎月採用試験を実施しているところでありますが、まだ欠員の解消には至っておりません。しかしながら、現在、7対1看護体制は維持している状況であり、患者様に対する看護度も高い水準で保っております。こうした中、最近は退職者の数も以前に比べ減少傾向にあり、また採用試験の応募者も増加傾向にあるなど、これまでの取組が実を結んできたものと思っております。今後は、看護師、さらに看護学生にとって魅力ある病院であるよう引き続き努力する一方、新市立病院での診療体制を見据えて配置人数などの精査を進めてまいります。次に、両病院の統合に当たって、情報・運営面などで検討してきた内容と今後の予定や課題など、問題点についてのお尋ねがありました。新市立病院の開院に向けては、これまでもさまざまな取組を行ってきたところですが、建設というハード面が一段落した今、ソフト面での課題を重視して具体的に取り組んでまいります。例えば、医療情報システムの関係につきましては、平成 19 年度から医事会計システム、オーダリングシステムなど、両院共通のシステムを段階的に導入してまいりましたが、本年1月 30 日から稼働した電子カルテで一段落したところであります。また、運営体制や新市立病院で使用する医療機器などの物品の整理などは、今後、専門の医療コンサルタントに業務委託をし、詳細な検討を進めてまいります。具体的には、両院の現状を各部門からヒアリングし、その意見を調整、整理したものを基に医療機器の購入計画などを作成することや各部門での運営マニュアル案を作成するものであります。それらを踏まえて、病院局に設置する医療機器選定委員会などで決定してまいります。今後の課題といたしましては、これまで二つの病院でおのおの行ってきた運用をどのように調整し、スムーズに業務移行していけるのかという点であります。この点につきましても、コンサルタントからの意見を参考に、スタッフ全員が新市立病院の円滑な開院と運営に当たるという意識を強く持って取り組んでいくことが重要と考えております。いずれにいたしましても、患者様が安心して安全に受診できる体制づくりを進めていくつもりであります。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)
高橋議員の御質問にお答えいたします。初めに、小樽市文化芸術振興条例についての認識についてでありますが、本条例は、本市の文化・芸術の振興や個性的で潤いに満ちた市民生活、活力ある地域社会の実現に資することを目的とし、アーティスト・バンクや登録者の施設使用料の減免などのユニークな制度を盛り込んだ条例であり、本市の文化・芸術を振興する上での基本指針であるというふうに認識しております。次に、条例制定の効果についてでありますが、平成 18 年3月に条例が制定され、同年7月施行とともにアーティスト・バンクの登録制度がスタートし、現在では音楽や絵画など、97 件のアーティストが登録されております。また、平成 20 年3月には、市民公募された審議委員会委員3名を加えた9名の委員が数回の協議を重ね、小樽市文化芸術振興基本計画が策定されました。条例制定以降の主な取組といたしましては、平成 21 年度から伝統文化団体により発足した小樽伝統文化の会が「和を遊ぶ」を開催し、多くの市民の参加を得たところであります。また、今年度は、市内小・中学校7校において、能楽などの伝統芸能を体験する「次代を担う子どもの文化芸術体験事業」を行うとともに、旧岡崎家能舞台を生かす会が北海道地域文化選奨を受賞するなど、地域に根差した活発な活動が展開されております。次に、総合計画との関係についてでありますが、文化芸術振興基本計画のスタート年次は平成 20 年度からの 10 年間であるのに対し、総合計画は1年後の平成 21 年度からとなっております。しかし、総合計画に掲げてあります「文化芸術活動の振興」「発表や鑑賞機会の充実」「文化財などの保護と活用」の三つの重要施策につきましては、文化芸術振興基本計画にも盛り込まれておりますし、整合性は図られているものと考えております。次に、文化芸術振興基本計画に基づく実施計画の策定についてでありますが、文化芸術振興基本計画は、総合計画と内容がほぼ同様であり、総合計画では5年間の実施計画を定めていることや、教育委員会においては、社会教育分野において小樽市社会教育推進計画を策定しており、この推進計画に基づいて毎年度、具体的な小樽市社会教育事業計画を策定し、事業を実施しておりますことから、文化芸術振興基本計画に改めて実施計画を策定しなくても支障がないものというふうに考えております。次に、総合計画の前期実施計画の進捗状況についてでありますが、総合計画では文化・芸術について三つの施策が盛り込まれております。初めに、文化芸術活動の振興については、アーティスト・バンク登録促進事業や文化団体協議会などへの支援を行う文化団体等支援事業、伊藤整文学賞の会への支援などを行い、小樽の特色を生かした文化・芸術の振興事業があります。前期事業計画の事業費 1,370 万円に対し、平成 21 年度から3か年の支出見込みは 932 万円ほどとなっており、68 パーセントの進捗率となっております。次に、発表や鑑賞機会の充実につきましては、小樽市文化祭開催事業や市民会館・市民センター・公会堂管理運営事業、市民活動支援事業などがあります。前期事業計画の事業費は5億 4,310 万円に対して、平成 21 年度から3年間の支出見込みは3億 1,714 万円ほどとなっており、58 パーセントの進捗率となっております。最後に、文化財などの保護と活用については、松前神楽小樽保存会などの伝統文化保存団体に対する補助や、旧青山別邸を国の登録文化財として登録いたしました。また、国の指定文化財である機関車庫三号の修復工事や旧日本郵船小樽支店の縦とい改修工事を実施しております。前期計画期間の事業費は1億 1,140 万円に対し、平成 21 年度から3か年の支出見込みは1億 980 万円ほどとなっており、99 パーセントの進捗状況となっております。次に、アーティスト・バンクについてでございますが、総合計画では、登録者数の成果指標として平成 30 年度までに 140 件を目標としており、現在、97 件の登録がありますが、今後とも文化・芸術イベントで教育委員会に後援依頼をされた方への声かけや、アーティスト・バンク登録者から新たなアーティストを紹介していただくほか、市内各施設へのチラシ配布などを行い、拡大に向けて努力してまいりたいと考えております。次に、アーティスト・バンクに登録された方からの御意見などについてでございますが、教育委員会では毎年、年度末に登録者に向けたアンケートを実施しておりますが、そこには「この取組は大事だと思う」「今後も継続してほしい」といった意見がある一方で、「まだ知らない人が多い」「周知不足である」といった意見もありますので、今後もさまざまな機会をとらえてアーティスト・バンク制度の周知を図ってまいりたいと考えております。次に、施設の整備、充実などについてでございますが、主な整備事業として行った文学館・美術館の改修では、一原有徳記念ホールなどを新設し、小樽ゆかりの作家の常設展示ができたことにより、小樽美術館としての特色を発揮できることになりました。また、利用者の利便性を高めるため、市民ギャラリーの移設や研修室の改修を行ったほか、多目的ギャラリーや多目的広場を新築いたしました。これにより多目的ギャラリーでは絵画以外の展示も行われるようになり、ガラス工芸品の展示では、これまでできなかった自然光を活用した効果的な展示なども可能になるなど、利用の仕方に広がりが出てきております。小樽市文化祭におきましては、今年度から、これまで産業会館を利用していた展示 13 部門を美術館の多目的ギャラリーや研修室などに集めて実施しましたが、会場が1階にあることなどの利便性の高さから、利用者の増加につながったものと考えております。次に、利用料の減免などについてでありますが、アーティスト・バンクに登録されている方が少しでも利用しやすい施設を目指し、文化・芸術活動の活性化を推進するため、市内 11 施設において施設使用料を減免しており、平成 22 年度においては、2施設 12 件の利用がございました。次に、文化芸術振興基金についてでございますが、平成 18 年度に 30 万円、平成 21 年度に 10 万円の計 40 万円の寄附があり、利息を含め、今年度末で基金総額は 40 万 3,000 円ほどとなっております。現在、基金が少額であることから活用されておりませんが、今後さまざまな機会をとらえ寄附の拡大に努め、一定の額に達した段階で、その活用について検討してまいりたいと考えております。次に、本市の教職員の病気休職者の推移についてでございますが、全国の状況と同様に在職者数が減少している中で、病気休職者が4人から7人、率で 175 パーセントであり、そのうち精神疾患による休職者数は2人から5人、率で 250 パーセントとなっており、10 年前と比較すると、精神疾患による休職者が増えている傾向となっております。また、主な要因についてでありますが、個々の状況を申し上げることはできませんが、教職員の福利厚生を担当している公立学校共済組合の資料によりますと、教育の現場でストレスが増加していることが考えられ、教職員の仕事のストレスとしては、尽きることのない多忙化、困難さを増す児童・生徒への対応、保護者の変化と対応の難しさ、同僚と管理職との関係の変化などが挙げられております。次に、このような状況についての認識でありますが、小樽市においても、精神疾患で休職する教職員が増えている傾向については憂慮すべき事態だというふうに考えております。その要因には、先ほども申し上げましたとおり、教職員の仕事上のストレスが起因するものと考えられますので、早急に職場の環境の改善に向けて取り組まなければならないものと認識しております。次に、各学校などの対応と対策についてでございますが、各学校では、生徒指導上の問題や保護者への対応について複数で対応することや、職員の態度の変化に気を配ることなどに努めております。また、市教委では、教職員の日常の健康管理に関する相談を行うための健康管理医を各学校に配置することや、児童・生徒の指導に当たる教職員が指導上の悩みなどを抱え込む事例が見られることから、6人のスクールカウンセラーが各学校を巡回し、相談や助言をする体制の整備を行っております。また、道教委では、管理職としての心構えとして作成した「管理監督者のためのメンタルヘルスハンドブック」を配布し、また、全道8地区で月1回程度、専門医による心の健康相談を行っております。次に、現状の課題と今後の考え方についでございますが、まず課題については、職場の人間関係の希薄化や児童・生徒の課題について情報の共有ができていないこと、あるいは校務業務の多忙化などが挙げられると思っております。これらの課題解決に向けて、職員の心身の状況の把握などについての管理職研修会を開催することや、校内LANの整備を行うことで児童・生徒の情報の共有化や文書作成などの校務事務の省力化を図り、職員間のコミュニケーションの時間を確保するなど、職場環境の改善に向け努力してまいりたいと考えております。次に、学校図書館についての認識でございますが、学校図書館法では、学校図書館は学校の教育課程の展開に寄与するとともに児童・生徒の健全な教養を育成することを目的に設けられ、「学校教育において欠くことのできない基礎的な設備」と規定されております。私といたしましては、子供の豊かな感性や表現力、創造力などをはぐくむため、読書活動を推進し、子供の読書習慣の定着を図ることが大切なことと認識しており、学校図書館の活性化に努めてまいります。次に、学校図書館の本市の現状についてでございますが、司書教諭は、学校図書館法で 12 学級以上の学校に配置することになっており、本市においては、小学校に8名、中学校に3名を発令し、基準どおり配置をしておりますが、11 学級以下の学校については配置しておりません。次に、学校図書館担当職員、いわゆる学校司書についてでありますが、本市での配置はございませんが、各学校では、校務分掌の中で学校図書館を担当する教職員を指定しております。次に、学校図書館図書標準を達成している学校の割合は、小・中学校合わせて 12.2 パーセントとなっております。また、新聞の配備ですが、小・中学校合わせて 12 校で新聞を購入しておりますが、図書館配備としては1校であります。学校図書館の現状は、人的・物的整備とも全国平均を下回っている状況にあります。次に、学校図書館の課題や問題点と今後の考え方についてでありますが、大きな課題は、学校図書館の整備であります。教育委員会としましては、平成 24 年度から市立図書館と学校図書館との連携事業としてスクールライブラリー便をモデル事業としてスタートさせるとともに、家庭に眠る児童図書の寄贈を市民に呼びかけ、集まった本を活用する事業に取り組むとともに、個人や企業・団体にも図書の寄贈を働きかけるなど、学校図書館の充実を図ってまいりたいと考えております。最後に、学校図書館と地域とのかかわりについてでございますが、私としては、地域とのかかわりを人とのかかわりだけではなく、道立や市立の図書館を含めた広い意味で学校図書館と地域の連携を考える必要があると思っております。このたび 24 年度の新たな事業として児童図書リサイクル事業やスクールライブラリー便事業を提案いたしましたが、これは図書館がつなぎ役となり、本を通して学校や地域の方々と子供たちを結びつける事業と考えており、この事業をきっかけとして学校図書館活動の活性化を図り、子供たちの読書習慣の定着を目指してまいりたいと考えております。(「議長、10 番」と呼ぶ者あり)
再質問 10番 高橋克幸
何点か再質問をさせていただきます。まず、行政改革ですけれども、人事評価制度、それから事務事業評価システムについて、今、市長から御答弁をいただきましたけれども、思った以上に進んでいないということで大変残念な思いでおりました。これは数年前から議会の中で議論したにもかかわらず、なかなか進んでいかないというのは何が問題になっているのか。御答弁を聞いていて非常に疑念に思いました。人事評価制度について、管理職についてはスタートするということでございましたけれども、ではいつからスタートするのか、そのスケジュールは御答弁にはなかったと思いますので、この点がまず1点です。それから事務事業評価システムは、他都市においても相当力を入れて、市民への説明責任という観点から進んでいる状況が非常に多くなってきております。そういう面では、市長の姿勢について、もう少し力を入れていただかないとまずいのではないかと私は思っているので、2点目としてこの点についてお願いしたいと思います。次に、経済問題ですけれども、何点か質問をさせていただきましたけれども、共通認識は同じだと思います。とにかく雇用を何とかしたいというのがありますし、それから地域経済を少しでも何とかしたい、この2点は共通だと思うのですが、民間出身の市長ということで、皆さんはやはり期待されていると思います。民間での経歴、実績、人脈も含めて、民間出身での新たな視点ということをぜひとももう少し強く出していただければというふうに、御答弁を聞いて思っておりました。いずれにしても、この経済問題については、本格的に今年から市長に頑張って動いていただけるというふうに私は思っておりますので、トップセミナーのことも含めて、再度その意気込みと率直な思いをぜひとも伝えていただきたいと思っております。もう一点、教育長から御答弁いただきました文化芸術振興条例についてですが、昨年教育長になられたばかりですので、中身はよく御存じないかと思いますけれども、この5年間の動向を見ていると、どうもその動きが鈍いといいますか、あまり力を入れられていない、選択肢の中に本当に入っているのだろうかと思うような状況が見受けられます。そういう中で、今後の考え方を伺いましたけれども、どうもその中身がよくわからない状況ですので、もう一度教育長が考えられている文化・芸術の今後の施策の考え方について伺います。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
最初の人事評価制度の問題でありますけれども、私も市長に就任いたしまして、本市の職員の人事評価については、やはり抜本的に取り組んでいかなければいけないというように思っているところでございます。特に、私としては成果主義を基に評価するという問題ですとか、そういったことについては、今後取り組んでいきたいというふうに思っておりますので、御理解いただきたいと思います。それから、事務事業評価でありますけれども、これも何度も申し上げていますように、今のままでは歳入の増というものが期待できない以上は、どうやって歳出を市民の皆さんに納得していただけるような形で事務事業の見直しに取り組んでいかなければいけないかということでございますので、昨日も答弁いたしましたけれども、今後、事務事業の見直しについては、スピード感を持って考えていかなければいけないと思います。それから財政健全化計画をつくるに当たっては、やはり 24 年度早々に、できるだけ早くということで昨日も答弁をさせていただきました。本日も、高橋議員には、そのように答弁させていただきましたけれども、そのためには、やはり事務事業の評価、事務事業の見直しといったことについて取り組んでいきたいというふうに思っておりますので、いつまでにということを今は申し上げられませんけれども、前向きにスピード感を持って取り組んでいきたいというふうに思っております。それから、経済問題についてでありますけれども、私は、昨年、台湾にも行ってまいりました。それから、今月は上海にも行ってまいりましたけれども、単に観光面だけではなくて、やはり小樽のブランド力を持った物産の輸出といったことも今回の訪問の中ではいろいろと話をさせていただいたところであります。ですから、こういう経済問題についても、さらに活性化していくように今後取り組んでいきたいと思っておりますので、御理解いただきたいというふうに思います。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)
小樽市の文化芸術振興基本計画などの件でございますが、小樽市の文化芸術振興基本計画の基本理念は、「豊かな郷土文化を礎にした『文化の香り高い街おたる』を創造する」でございますが、教育委員会としては、社会教育の中の芸術・文化部門ということで、主に教育委員会所管の美術館でありますとか、そういうところの芸術・文化の振興になりますので、小樽市全体の芸術・文化の振興という意味では、大変、議員が御指摘のとおり動きが見えないというふうになるかもしれませんが、今後、市長部局とも十分に連携を図りながら、「文化の香り高い街おたる」を目指して鋭意取り組んでまいりたいというふうに考えております。