小樽市議会 平成23年第4回定例会 2011年12月7日
(1)教育に関連して/(2)闘病記文庫と図書館について/(3)買い物弱者について/(4)生活保護の自立支援について
2011年12月7日、小樽市議会の一般質問で、秋元智憲議員が「教育に関連して」「闘病記文庫と図書館について」「買い物弱者について」「生活保護の自立支援について」について質問し、市長 中松義治、教育長 上林猛が答弁しました。
- 質問者
- 秋元智憲 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治、教育長 上林猛
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 秋元智憲
一般質問をします。本年最後の一般質問になりますので、1年間の出来事をかみしめながら質問に入らせていただきます。なお、再質問はいたしませんので、明快な答弁をお願いいたします。教育に関連し、質問いたします。初めに、教職員の勤務実態調査について伺いたいと思います。会計検査院は、昨年 11 月から、道内の公立小・中学校の一部を対象に、2006 年度から 2009 年度の教職員の勤務実態を調査した結果、2009 年度には 209 校で教職員が申請した2万 3,000 件に上る校外研修について、約 78 パーセントを自宅研修が占めており、一人で複数回の自宅研修を申請した教職員もいたことが判明したとのこと。また、研修の中身の確認にも着手した結果、図書館での研修をチェックすると、研修したとされる日が休館日だった例が数多く発見されました。会計検査院の事情聴取に対し、対象者5校の6人は、研修時間としていた計 60 時間について、休館日だったので研修はせず、自宅で過ごすなどしたと回答し、43 校の 75 人は、計 946 時間について、別の場所で研修したが証明できないなどと驚きの回答をし、会計検査院は、この時間に支払われた給与約 194 万円について返還が必要と指摘もしているところです。このような実態を踏まえ、文部科学省は、北海道教育委員会に対し、教職員の勤務実態を調査するよう指導したとの報道に、子供を持つ保護者からも当然ながら不安な思いとともに、教職員への疑念の声が聞かれております。初めに、報道によれば、道教委は文部科学省の指導を受け、道内公立小・中・高校教職員の実態調査を行う旨、市町村教委等へ通知したとのことですが、その通知の内容、調査期間と方法、調査項目についてお知らせください。次に、通知に添付した調査実施要領には、提出された資料から、欠勤が疑われる教職員には事情聴取を行うと記されているようですが、この事情聴取についてはどのように行われるのか。また、以前行われた道教委の調査では1割以上が無回答だったとされております。万が一このように無回答や事情聴取に応じない場合の指導方法や罰則などはあるのか、伺います。小樽市において、平成 21 年度、22 年度は何件の研修参加が承認されているのか、その研修場所についてもお知らせください。これまで、不正や不適切と疑われるようなケースはなかったのかについても伺います。教育公務員特例法第 22 条の研修の機会についての第2項、「教員は、授業に支障のない限り、本属長の承認を受けて、勤務場所を離れて研修を行うことができる。」とありますが、もしこの法の趣旨をねじ曲げ、悪用していたとすれば、これほど教育に対する信頼を損ねる行為はありませんし、もし本市において、先に述べたような不適切な行為が行われていた場合は、小樽市教育委員会としてどういう対応をするのか、お聞きいたします。一部の不適切な行為を行ってきた教職員のおかげで、まじめに指導に当たる教職員まで疑われ、ましてや子供や保護者に余計な心配や誤解を招くのは本当に情けなく、絶対にあってはならないことです。教職員の服務規律徹底のために、今後どう指導していくのかについてお考えを伺います。次に、北海道社会福祉協議会が行っている学童・生徒のボランティア活動普及事業について何点か質問いたします。先日、11 月 26 日に総合福祉センターで、この事業に関連した福祉教育懇談会があるとのことで参加してまいりました。私が子供のころには、ボランティア活動も今ほど私の周りには定着しておらず、私がみずから率先してボランティア活動に参加をしたのは大人になってからだと記憶しております。子供のころから自発的な意思により、人や社会に貢献することの大切さを知ることは、大変重要なことと考えます。そこで、道社協が行っているこの事業の目的の一つには、地域社会へボランティアの啓発を行うこととされているようでありますけれども、詳しい目的、内容と対象者についてお知らせください。本市からも複数の学校がこの事業に参加をしていますが、参加するに至った経緯、学校名と活動内容、目的に照らしてどのような効果、結果であったととらえているのか、お答えください。グループ懇談の場では、町会、PTAなどの方からさまざまな意見があり、今後のボランティア活動の継続についての意見がありました。現在は、予算的な面での支援があるものの、この支援が受けられなくなってからはどう活動していったらいいのかなどの声がありました。この事業に参加している学校や生徒は、非常に積極的に活動に取り組んでいますし、生徒からも、後輩にしっかりこの活動を引き継いでいきたいという頼もしい声も聞かれました。これまで培ってきた経験やノウハウを、学校はもちろん、地域や小樽市民に広げていくことが課題であると考えますが、今後の市としてのかかわり方について伺います。次に、闘病記文庫と図書館について伺います。近年、全国の公立の図書館や医療や看護系の大学図書館で、闘病記文庫を設置するところが増えているようです。闘病記は、その名前のように、病と闘った記録でありますが、闘病記には医学書にはない患者の気持ちや病とともに生きるための生活のあらゆる情報が含まれているといい、もちろん固有の体験であるため、すべての人に当てはめられるわけではないものの、同じような病を抱える人への精神的な支えや治療のヒントとなる場合もあるようです。患者のみならず、医療に携わる人への教材にもなっていると言われますし、現に医学部がある大学では、学生からの要望で文庫の設置をしたところや、学生に患者の心を知ってもらうということから設置をした大学もあります。今や私たちの意識も、今までの医師任せの医療から、いかに病にかからないかとの予防の医療へと変わる中で、今後は一人一人の主体的な行動が求められております。この闘病記文庫の設置に至る経緯については、各自治体やその施設によってさまざまであるようですが、市民の皆さんが安心して暮らせる生活の一助になることは間違いないものと考えます。そこで、初めに闘病記文庫への認識を伺います。また、現在の蔵書の中で、医療関係書と闘病記に分類されるものはそれぞれ何冊あるのか、その貸出し状況とあわせてお知らせください。闘病記は、その題名によって病気を判別しにくい、どんな病気の闘病記なのかわからないということでありますが、既に設置されている図書館では、闘病記を病気ごとに分類し、がん、心と神経、循環器、骨、筋肉、皮膚、血液、小児などと並べることで、自分の病気についての本を書棚を見れば一目瞭然で探すことができるサービスも行われております。そこで、現時点での本市の、これらの書架の表示方法はどのように行われているのか、お知らせください。また、インターネットで検索する際、小樽市図書館のホームページの分類に、医療といったジャンルを追加することはできないものでしょうか。私も、ホームページから蔵書を検索してみましたが、なかなか目当ての書籍に行き着かないですし、ホームページ上での病気ごとの分類がされれば、なお使いやすい、利用しやすい図書館になるのではないかと思いますが、この点での御見解を伺います。インターネット利用者が増える中で、直接、図書館に来なくても、図書館ホームページで自分が必要とする本があるのかを検索する市民の方も増えているのではないかと感じますが、アクセス数の推移をお知らせください。また、検索キーワードまではわかるのでしょうか。わかるとすれば、検索キーワードのヒット率といいますか、探している本があったのか、なかったのか、そこまでわかるものなのか、お知らせください。このことは、蔵書を増やす上での重要な問題になると思いますが、この点での御見解を伺います。さらに、これまで本の購入をする際の選定方法、基準についてもお知らせください。今後、本市でこの文庫を設置するとした場合のハード、ソフト面での課題があれば、お知らせください。平成 13 年には、図書館法第 18 条の規定に基づき、公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準が定められておりますが、その中の図書館サービスの計画的実施及び自己評価等では、一つ目として、「公立図書館は、そのサービスの水準の向上を図り、当該図書館の目的及び社会的使命を達成するため、そのサービスについて、各々適切な『指標』を選定するとともに、これらに係る『数値目標』を設定し、その達成に向けて計画的にこれを行うよう努めなければならない」とのことですが、図書館サービスの指標の選定と数値目標は、近年どのように推移しているのか、お示しください。また、二つ目として、「公立図書館は、各年度の図書館サービスの状況について、図書館協議会の協力を得つつ、前項の『数値目標』の達成状況等に関し自ら点検及び評価を行うとともに、その結果を住民に公表するよう努めなければならない」とあります。点検評価の結果と課題、改善点をお知らせください。この項の最後に、本市図書館がさらに市民に愛され、利用者数が増えるため議論されている施策などがありましたらお答えください。次に、本年第1回定例会の一般質問で取り上げた買い物弱者について質問したいと思います。本年 10 月末までの人口は 13 万 1,377 人で、65 歳以上の人口は4万 1,795 人、全人口の 31.81 パーセントを占めており、高齢化は一層進んでおります。これまで、市民と対話する中で、高齢者の不安を聞く機会が多くあり、その一つが生活必需品の買物が思うようにできないとのことで、買い物弱者対策を小樽市でも早急に取り組んでほしいと要望し、町会長やモデル地区へのアンケート調査も提案してきました。この提案に対する答弁でも、前市長からは、第5次高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画を平成 23 年度中に策定するとのことで、これに向けて高齢者を対象とした生活全般に対するアンケート調査を実施することにしており、この中で買い物弱者に対する調査も実施するとのことであり、調査も既に本年5月 25 日から6月 15 日の間で行われたようですが、まず、このアンケート調査の結果と、高齢者のニーズをどう分析しているのか、伺います。抽出方法は無作為抽出とのことですが、調査方法は郵送とのことですので、大まかで構いませんが、地域別の調査数は掌握されているのか、お知らせください。今回行った調査は、対象者が 65 歳以上の高齢者で、要介護認定者は除かれているとのことであり、私が求めた調査とは若干趣旨が異なるものの、私が注視したいものが買物サービスに関する問いで、「買物代行などのサービスを利用したいと思わない」との回答が 346 件の 50.1 パーセントと一番高かったものの、「利用したいと思う」と「既に買物サービスを利用している」を合わせると 293 件で 42.4 パーセントと、それほど差がなく、比較的健康な高齢者の方でも買物サービスに対するニーズは高いのではないかと感じますし、ましてや介護認定を受けている方にとっては、このニーズははるかに高くなるのではないでしょうか。また、このサービスを利用したいと答えた理由は、「お店までの距離が長い」が圧倒的に多く、望む買物サービスはという問いに、「家まで配達」が圧倒的に多い結果です。利用したいと思わないとの回答の理由は、「近くにお店がある」「自家用車でできる」でありますが、将来的なことを考えると、市として早急に対策を講じる必要があると思うものです。全国にはさまざまな買い物弱者支援の取組があり、本市の実情に合った支援を行い、安心して暮らせるまちの構築のために最大限の努力を望みます。第1回定例会でも、「今後、商店街をはじめ関係団体と連携を図り、可能な支援を行ってまいりたいと考えております」とのことでしたが、その後、関係団体とはどのような連携を図ってきたのか、また可能な支援について具体的にお知らせください。次に、平成 22 年第1回定例会で質問、提案した生活保護の自立支援プログラムの進捗状況などについて伺います。1992 年度以降、不況による失業等により生活保護世帯が増え続け、本年7月時点で生活保護受給者は205 万人を突破し、過去最高を更新しました。このような厳しい状況は、小樽市においても同様と感じておりますが、私は、現時点では生活保護を受けているものの、一日も早く生活保護から抜け出したいと思っている方の自立を進めるために、また貧困の連鎖を断ち切るためにも、本市独自の自立支援プログラムをつくり、自立支援をするべきだと訴えてきました。ちょうど1年がたった今年度に入り、担当課長より、小樽市においても4月1日より自立支援プログラムを実施することになったとのうれしい報告をいただいたわけですが、このプログラムは実施とともにすぐに効果が出るというわけではなく、継続的に行っていくことが重要と考えます。初めに伺いますが、従来ある就労支援プログラムでの参加人数、就労者数、自立者数をお知らせください。また、五つある自立支援プログラムごとの対象人数と具体的な支援内容をお答えください。実施後、半年が過ぎますが、これまでの課題や問題点についても伺います。以前に質問した際には、効果的な就労支援策を進めるためには、NPO法人や各種ボランティア団体との連携、協力が必要であるとのことでしたが、連携、協力については、現在、どう進めているのかについてお知らせください。次に、求職者支援制度に基づく職業訓練に関係し、伺います。厚生労働省は、この求職者支援制度に基づき、職業訓練を受けている生活保護者が理由なく訓練を中断した場合、生活保護を打ち切ることを検討するという報道がされました。あまりにも唐突で、驚くべき内容であり、万が一このようなことが行われれば、まさに暴挙としか言いようがありませんが、これまで小樽市でこの制度を利用した方はいるのでしょうか。制度利用者数と、途中で訓練を中断したような事例があったのかについてお答えください。最後に、近年、生活保護費の不正受給の報道も、以前に増して耳にするようになってきました。厚生労働省は、この不正受給対策について告発を増やす基準を策定するといいます。本市において、これまで不正受給で廃止になった件数と通報件数、また不正受給の主な内容と廃止に至るまでの手続、それに要する期間についてお知らせください。以上で質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
秋元議員の御質問にお答えいたします。教育に関連して御質問がありました。初めに、北海道社会福祉協議会が実施している学童・生徒のボランティア活動普及事業の目的と内容、対象者についてでありますが、小・中学校及び高等学校の児童・生徒に対し、福祉教育・学習の機会を提供し、体験・交流活動等を推進することにより、社会福祉への理解と関心を高め、ボランティアの心、社会連帯の精神を養うとともに、家庭や地域社会へのボランティアについて、その啓発を図ることとされております。また、事業の内容につきましては、北海道社会福祉協議会が、この事業の協力校を3年間指定し、助成を行い、それぞれの協力校は、地域の実情に合わせて独自の工夫と計画に基づき近隣地域との連携を図り、各種のボランティア活動や関係行事への参加など、社会福祉に関する活動を行うというものであります。次に、学校として学童・生徒のボランティア活動普及事業に参加するに至った経緯でありますが、事業の協力校には発表の場があり、子供たちの活動の意欲の増進につながると考えたことや、資金の助成があるので、活動内容の充実が図られることなどがあったと聞いております。また、協力校に指定された学校名でありますが、今年度で申し上げますと、中学校では、松ヶ枝、末広の2校、小学校では、潮見台、桂岡、花園、緑、稲穂の5校であり、計7校となっております。それぞれの活動内容の主なものを申し上げますと、地域のお年寄りとの交流、グリーンロードの清掃活動、桜再生プロジェクトなどがありますが、その効果、結果につきましては、相手に喜んでもらえ、認められたことで子供に自信が生まれ、成長を実感できたことや、他人のためにという意識が実感として理解できたことにより、学校全体が落ちついてきたこと、また、最初は生徒会を中心に活動を行っていたが、校内全体に広がりを見せているなどと聞いております。次に、この事業を通して子供たちが培ってきた経験やノウハウを地域や小樽市民に広げるために、市として、今後、どのようなかかわりを持つかというお尋ねについてでありますが、事業内容について広報等により広く市民に周知し、啓発を図るとともに、この事業により新たなボランティアの動きにつながった場合には、小樽市社会福祉協議会内の一つの組織でありますボランティア市民活動センターが、市の補助金を基に行っている助成事業を活用していただくことなどにより、これまでどおり支援してまいりたいと考えております。次に、高齢者の、いわゆる買い物弱者についてのお尋ねがありました。まず、要介護や要支援の認定を受けていない 65 歳以上の高齢者を対象に、今年度実施いたしました高齢者一般調査の結果についてでありますが、主な項目で申し上げますと、健康につきましては、何らかの健康に対する取組をしている方が回答者の7割以上を占め、健康に対する関心が高く、また認知症や介護予防に興味がある方が多いことがうかがえます。買物サービスの設問につきましては、これを利用したい方は 27.2 パーセントと4分の1を超え、その理由としては、店までの距離が遠いことが 33.2 パーセントと最も多くありました。生きがいにつきましては、家族とのふれあいと回答した方が 25.7 パーセントと最も多く、次いで趣味や仕事が 15.4 パーセントとなっております。将来の不安に対しましては、自分の健康と答えた方が 35.5 パーセントと最も多く、次いで家族の健康が 24 パーセントとなっております。今後あるとよいサービスにつきましては、定期的な安否確認を希望された方が 38 パーセント、高齢者施設に対する要望につきましては、健康づくりが 19.1 パーセントと最も多く、次いで介護予防が 16.9パーセントとなっております。これらの結果から分析いたしますと、将来の自分の健康に対する不安により、認知症や介護予防なども学ぶ機会を求める方が多く、また期待する福祉サービスとして安否確認のニーズが高いことがうかがえます。高齢者の増加に伴い、今後ますますこれらのニーズが増えていくものと考えております。次に、調査対象者の地域別の件数についてでありますが、小樽市総合計画において大別されている三つの地域で申し上げますと、北西部地区が 210 件、中部地区が 525 件、東南部地区が 265 件となっており、合計 1,000 件の方に調査票を郵送しております。次に、関係団体との連携及び支援についてでありますが、商店街や市場と宅配サービスについて意見交換を行ったところ、個々の店は宅配サービスを行っているが、幾つかの商店街や市場では、検討したものの、費用負担などの課題があることから実現には至っていないと伺っております。今後、高齢化の進展とともに買い物弱者対策の必要性は増してくると思いますので、全国の事例を参考としながら、本市に適した対策について商店街団体と話合いを行い、その中で具体的な計画が示されれば支援を検討してまいりたいと考えております。また、市といたしましては、直接の買い物弱者対策ではありませんが、高齢者の方を対象に週1回の食事宅配サービスを行っており、民間事業者にも広がりを見せております。その事業者の中には、商品の宅配も同時に行っているケースもありますので、これを参考に買物サービスの拡大に向けて市内の事業者に働きかけをしてまいりたいと考えております。次に、生活保護の自立支援プログラムについて何点かお尋ねがありました。まず、就労支援プログラムの参加人数等についてでありますが、平成 23 年度の実績として 10 月末現在で、参加人数は 632 人、就労者数は 100 人、自立者数は2世帯2人となっております。次に、五つある自立支援プログラムについてでありますが、一つ目は、ひとり親世帯等自立支援プログラムです。これは、ひとり親世帯等について、関係機関との連携により、子供の養育、規則正しい生活リズムの確立及び就労の支援を行うもので、現在の対象人数は 22 人です。二つ目は、高校等進学就学支援プログラムです。これは、高校等進学の動機づけなど、必要な支援を対象児童とその親に行うことにより子供の社会的自立へとつなげるもので、対象人数は2人です。三つ目は、就業体験的ボランティア事業です。これは、さまざまな事情から一般的な就労が困難である方に対し、就業体験の場を提供することにより社会参加意識と就労意欲の向上を図るもので、対象人数は3人です。四つ目は、精神障害者等社会参加促進支援事業です。これは、精神障害等でひきこもりがちな方に対して、不安原因を把握するともに、各種制度やサービスの利用、社会参加を支援するもので、対象人数は4人です。そして、五つ目は、キャリアカウンセリング事業です。これは、稼働能力があるにもかかわらず長期間離職している方や、就労はしているが、その内容が著しく不十分な方などに対し、年齢、性格、職歴、資格などの特性に着目し、就労や自立を支援するもので、対象人数は3人です。次に、新たな五つの自立支援プログラムにおける課題や問題点についてでありますが、これまで就労への支援が重視されており、その成果は経済的自立という形ではっきりとわかるものでしたが、新たな自立支援プログラムである就労に至るまでの日常的、社会的な自立に対する支援については成果が見えにくいことがあります。また、現在、生活保護を受給している、子供が将来的に保護を受けずに暮らせるための、いわゆる保護の連鎖の断ち切りには非常に時間がかかることも挙げられます。したがいまして、今後とも継続的に支援をしていくことが必要であると考えております。次に、NPO法人などとの連携・協力についてでありますが、現在、市内NPO法人とは支援対象者についての情報交換など、より効果的な支援を行うための連携を図っており、また就業体験に参加させていただくなどの協力も得ているところであります。このほか、NPO法人やボランティア団体ではありませんが、道内の民間の職業紹介会社と就労に関する情報交換や求職者の紹介を随時行うなどの連携を図っており、2名が就労に至ったという成果も上がっているところであります。次に、求職者支援制度の利用者数などについてでありますが、求職者支援制度は、平成 23 年 10 月からスタートした制度であり、現在の利用者数は9人でありますが、途中で中断した方はおりません。次に、これまで本市において不正受給で廃止になった件数と通報件数についてでありますが、不正な手段で保護費を受給したため、保護費を徴収することになった保護廃止者数ということで数字を述べさせていただきますと、平成 21 年度は8件、22 年度は8件、23 年度は 11 月末現在で3件となっております。また、通報件数につきましては、平成 22 年度からの記録となりますが、22 年度は 104 件、23 年度は11 月末現在で 66 件となっております。次に、不正受給の主な内容についてでありますが、生活保護受給者には、収入があった場合にはそれを届け出る義務がありますが、不正受給のほとんどは収入があったにもかかわらず届出をせずにいたことにより、生活保護費を本来よりも多く受給していたというものです。次に、廃止に至るまでの、手続とそれに要する期間についてでありますが、不正受給の疑いが生じた場合には、勤務先や金融機関などへの調査を行い、事実確認をいたします。その後、本人への聞き取り調査や指導・指示なども行った上で、保護費の徴収や廃止も含めた世帯の処遇、警察への届け出等について、会議を行った上で決定いたします。調査から廃止までに要する期間につきましては、個々のケースにもよりますが、必要な調査や手続のため、数か月かかることもございます。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)
秋元議員の御質問にお答えいたします。初めに、小・中学校教職員の実態調査についてでありますが、通知内容は、会計検査院による教職員の給与支給に係る検査の結果、義務教育費国庫負担金の対象となっている教職員の一部に、負担金の算定に疑義にあることから、文部科学大臣から、会計検査院が実施した検査と同様の調査を全道的に実施するよう北海道教育委員会に対して指導があり、北海道教育委員会が給与支給者として調査を実施するもので、調査期間は、平成 18 年度から平成 22 年度までの5か年であります。調査の方法は、出勤簿、休暇等処理簿や校外研修処理簿などの原本を突合し、その結果、事情を聞かなければならない本人や所属長から事情を聴取することとされております。調査項目は、勤務時間中の職員団体活動に関する調査、勤務時間中の職務専念義務の遵守に関する調査、長期休業期間中における校外研修に関する調査、勤務時間の遵守に関する調査、主任手当の算定誤りに関する調査、この5項目となっております。次に、事情聴取についてでありますが、市町村教育委員会の職員立会いの下、北海道教育委員会職員が事情聴取を行うこととされており、その際、服務監督権者である市町村教育委員会が被聴取者に対して、誠実に回答するよう事前に文書で職務命令を発することとされております。また、万が一無回答や事情聴取に応じないといった場合についてでありますが、通知の中では触れられておりませんが、当面そのような事態が生じないよう十分に説明をし、理解を求めた上で実施してまいりたいと考えております。次に、研修参加の状況などについてでありますが、研修参加状況については、長期休業期間中の延べ人数で申し上げますと、平成 21 年度は、小学校 311 人、中学校 88 人でございます。平成 22 年度は、小学校 307 人、中学校 67 人でございます。また、研修場所は、各種の研修会会場、図書館、自宅などであります。次に、不正や不適切と疑われるようなケースについてでありますが、11 月7日に会計検査院が公表した資料によりますと、校外において行ったとしていた研修を実際は行っていなかったものなどとして、北海道全体では 47 校 81 人、延べ 1,006 時間となっており、給与支給額は 194 万 1,000 円、これに対応する国庫負担金相当額は 64 万 7,000 円となっております。この不適切なものの内容は、研修実施日が図書館等の休館日で、校外研修を行った事実が確認できなかったものなどとしており、現在のところ、小樽市関係分については道教委のほうから通知は来ておりません。なお、会計検査院が行われなかった学校、及び平成 22 年度分については、現在、道教委において調査を行っております。次に、不適切な行為が行われた場合の対応についてでありますが、市教委としては、任命権者である道教委の指示に基づいて適切に対処してまいりたいと考えております。次に、教職員の服務規律の徹底についてでありますが、服務規律の確保につきましては、これまでも校長会や、機会あるたびに注意を喚起してきておりますが、今回の調査を正すべきものは正すという観点に立って厳正に実施し、今後一層服務規律の徹底を図ってまいりたいと考えております。次に、闘病記文庫への認識についてであります。近年、健康や医療に関する興味や関心が高まっている中で、病気を抱えた患者の記録を書いた闘病記の出版物が増えてきており、主に医科系大学や看護系の大学図書館でこれらに関する蔵書を集めて、闘病記文庫として設置されているものと認識しております。次に、市立図書館における医療関係書と闘病記の所蔵数と貸出し状況などについてでありますが、医療関係書は約 3,000 冊、闘病記は約 200 冊を所蔵しております。貸出し状況については、現在の図書館の情報システムでは特定の分野の貸出し状況を把握することはできない状況になっております。次に、書架の内容表示、方法についてでございますが、現在、図書館では、日本十進分類法に沿って図書を配置しており、そのうち冊数の多い分類についてタイトルを表示し、見出しとしております。また、図書館ホームページ上での蔵書検索についてでありますが、現在の蔵書検索には簡易検索、蔵書検索、分類参照検索、新着資料検索の四つの検索機能があります。簡易検索と蔵書検索は、書名や著者名、出版社などのキーワードで資料を検索することができ、検索欄に「医療」と入力することで医療に関する図書の一覧を検索することができます。また、分類参照検索は、医療に限らず、日本十進分類法に沿ってあらゆるジャンルについて検索することができるようになっております。なお、新着資料検索は、期間を限定して新刊本などの最近の図書資料を検索することができます。次に、図書館のホームページにおける蔵書検索機能へのアクセス数の推移についてでありますが、このアクセス数の統計は平成 21 年 11 月より取り始めておりまして、平成 21 年 11 月から平成 22 年3月までは 8,864 件ございます。平成 22 年度は2万 3,938 件であります。また、本年4月から 11 月までは1万 2,114 件でございました。次に、図書館のホームページにおける蔵書検索の検索キーワード及びそのキーワードによるヒット率についてでありますが、現在の図書館の情報システムでは両方とも検証することはできないこととなっております。次に、図書の選定方法などについてでありますが、図書館では、市立小樽図書館業務処理の手引の中で資料の選定方針・基準を定めており、市民の文化向上、調査研究、レクリエーション、その他生涯学習に役立つ資料を収集する。二つ目は、資料の範囲は各分野にわたり幅広く収集をする。三つ目は、市民の要望をできる限り受け入れる。以上、三つの観点で資料の収集を行うこととしております。毎年、予算の範囲内で図書の購入をしておりますが、購入に当たっては新刊書の案内、新聞の書評、パンフレットのほか、利用者のリクエストなどを基に選書し、館内に設置する図書選定委員会に諮り、購入図書を選定しております。次に、闘病記文庫を設置する場合のハードとソフト面での課題についてでありますが、現在、図書館所蔵の闘病記は 200 冊程度でありますので、常時文庫を設置できる状況にありませんが、今後一定の期間、利用者の目につきやすいコーナーに闘病記を集め、展示、貸出しするなどの方法を検討してまいりたいと考えております。次に、図書館サービスの指標の選定と数値目標の推移についてでございますが、図書館は、第6次総合計画の成果指標として、年間の市民1人当たりの図書貸出し数を示しており、平成 19 年度の実績値3.11 冊を 30 年度には 3.42 冊にするという目標を掲げております。実績としては、平成 20 年度は 3.37冊、21 年度は 3.24 冊、22 年度は 3.02 冊と推移しております。次に、図書館の点検評価についてでありますが、平成 22 年度の点検評価の結果としては、小樽の郷土資料や行政資料を拡大したこと、レファレンスサービスを重点的に取り組んだこと、ふれあいトークやブックスタートなどの事業を実施したこと、学校巡回文庫や貸出し文庫の事業を展開したことなどの実績を挙げております。また、課題としては、前年度と比較して入館者数及び貸出し数などが減少しており、蔵書の拡大や相互貸借制度の活用を図るなど、利用の促進につながるサービスの強化が必要であると考えております。最後に、図書館の利用者が増えるための施策についてでありますが、現在、実施しているテーマ別の図書展示を工夫し、内容を充実させるほか、さまざまな展示を企画して来館者の増を図ること。また調べ物やレファレンスに有用な参考図書を拡充し、暮らしに役立つ図書館として市民の利用促進を図ること。さらには小・中学校と連携して総合的な学習への支援や学校図書室の運営相談などを行い、子供たちが図書館を身近に感じるような雰囲気をつくり、子供たちの利用促進を図ること、これらのことを通して新たな利用者の拡大を図ってまいりたいと考えております。