みんなの議会

小樽市議会 平成23年第4回定例会 2011年12月6日

(1)財政問題について/(2)防災問題について/(3)雇用対策について/(4)新市立病院について/(5)介護保険について/(6)市営住宅について

2011年12月6日、小樽市議会の一般質問で、松田優子議員が「財政問題について」「防災問題について」「雇用対策について」「新市立病院について」「介護保険について」「市営住宅について」について質問し、市長 中松義治、病院局長 並木昭義が答弁しました。

質問者
松田優子 議員
答弁者
市長 中松義治、病院局長 並木昭義

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 松田優子

公明党の松田優子でございます。平成 23 年第4回定例会に当たり、公明党を代表して質問させていただきます。本会議場での質問は本日が初めてでございます。ふなれでありますが、市長、理事者の皆様よろしくお願いいたします。私は、小樽生まれの小樽育ちでございます。私を今日まではぐくみ育ててくれた我が郷土小樽を愛する気持ちは、だれにも負けないと自負しております。我が愛する郷土小樽をだれにも優しく、そして安全で安心な住みよいまちにしていきたい、それが私の議員としての信条です。市長も、まちづくりの原点は市民の幸せであり、まちづくりの主役は市民とおっしゃっております。私もそのように思います。では最初に、財政問題についてお伺いいたします。本市財政は、平成 22 年度決算において一般会計実質収支は 11 億 8,394 万 1,170 円の黒字となり、16年度以来、過去6会計年度にわたって続いてきた赤字財政を、7年目にしてやっと脱却することができました。これは、各種団体に対する補助金の削減や、各種使用料及び手数料の値上げ改定などの痛みを耐え忍んでいただいた多くの市民の皆様や、企業、団体、また給与や人員の削減などに協力された市の職員、そして財政規律の保持、赤字解消に向かってかじをとってこられた市長をはじめ、財政当局の御努力など、市民、各界、各層の御協力のたまものとして、深く敬意を表するものでございます。しかしながら、本年第2回定例会及び第3回定例会においても既に議論が交わされているとおり、累積で 50 億円を超える他会計からの借入れの問題など、目指すべき真の財政再建への道はいまだ厳しいものがあると言わざるを得ません。第3回定例会における我が党の千葉議員の代表質問に対する御答弁で、市長は「私の考える真の財政再建とは、みずからの歳入に見合った歳出構造の下、年度間の不測の財政需要にも柔軟に対応し得る財政体質をつくり上げること」とされ、本市財政について「まだ本来の意味での収支バランスがとれていない状況」との認識を示されておられます。まず、22 年度決算の黒字の処理について、地方財政法上の規定と現時点における処理の内訳についてお示しください。市長が述べられている「年度間の不測の財政需要にも柔軟に対応し得る財政体質」とは具体的にどのような財政体質を意味するのか、財政調整基金や減債基金の水準にも触れてお示しください。また、「本来の意味での収支バランス」という場合の、具体的に意味する内容についてもお示しください。このような財政課題を解決するためには、新たな財政健全化計画の策定が必要でありますが、これまでの御答弁では、来年度予算編成とあわせ、24 年度を初年度として策定作業を進められるとのことでございます。計画期間や目標、他会計からの借入れの解消計画やその方法、財政調整基金や減債基金の復元などについて、また地方交付税や繰入金、地方債などの歳入項目、人件費や繰出金などの歳出項目それぞれについて、具体的な収支計画の現時点での考え方をお示しください。次に、平成 23 年度決算見込みと来年度予算編成についてお伺いいたします。まず、23 年度決算見込みについては、歳入面では個人市民税が 22 年度決算は毎年3パーセント減という健全化計画での想定を大きく超えて7パーセント近い大幅な減収となったわけですが、23 年度の状況をお示しください。また、23 年度の地方交付税は、再算定後の普通交付税が 153 億 3,752 万 8,000 円と 22 年度決算額と比較して1億 1,000 万円余りの増、臨時財政対策債が 21 億 6,500 万円と約5億円の減となったわけですが、この原因についてお示しください。また、特別交付税については、22 年度決算額の 12 億 3,900 万円に対して、23 年度予算で7億 5,600万円が計上されておりますが、これは当初、国から示されていた普通交付税と特別交付税の割合を 95対5として算定されたものであり、東日本大震災後、この割合が 94 対6に戻されることとなった段階では、例年では 10 億円程度が見込めると思われますが、特別交付税の見通しについてお示しください。また、全体として 23 年度決算の現段階での見通しについてお示しください。次に、平成 24 年度予算編成についてお伺いいたします。これまでの赤字解消最優先の超緊縮型の予算編成に対して、本来の意味での収支バランスはいまだ達成されていないとしても、赤字が解消された段階の予算編成として、一定の市民サービスの向上や市民生活の向上に資する施設整備など、市民の期待にこたえることが求められていると考えます。24 年度予算編成に臨む市長の基本的なお考えについてお示しください。この項の最後に、他会計からの借入れについてお伺いいたします。現時点での財政調整基金が6億 6,600 万円積み上がり、また実質単年度収支も平成 22 年度は 12 億1,466 万円で、他会計からの借入れは9億 1,000 万円でおさまったわけですから、24 年度予算においては、新たに他会計から借り入れる必要はないと考えますが、市長の御見解をお示しください。それでは次に、防災問題についてお伺いいたします。本年、3月 11 日に発生した東日本大震災につきましては、多くのとうとい命が奪われ、8か月を経過した今でも行方のわからない方が多数おり、少なくなったとはいえ、いまだ避難所生活を余儀なくされている方もいらっしゃると聞いております。これから、ますます寒さ厳しくなる冬季を迎え、避難所や仮設住宅での生活は何かと御不自由ではないかと察するに余りあります。この震災は、被災地東北に限らず私たちにいろいろな問題を投げかけ、そしてまた幾多のことを教えてくれたように思います。改めて自然の驚異を知らされるとともに、危機管理の問題を浮き彫りにし、と同時に人と地域のかかわり、人と人とのきずなのありがたさ等々を教えてくれました。ともあれ、このたびの東日本大震災をきっかけにして見直されているのが防災についてでありまして、これまでにも何人もの議員がこの防災に関連して質問されております。そこで、私たち公明党が提案したいのは、もっと防災に女性の声をということであります。今まで防災といえば、ともすれば男性の目線での防災であったように思います。このたびの東日本大震災発生当初、避難所では女性が着替える場所や男女別トイレの確保、そして授乳スペースがないなど、その課題が浮き彫りになりました。これをきっかけに我が公明党では、防災対策を女性の視点から見直そうと、8月に党女性委員会の下、松あきら党副代表を議長に女性防災会議を設置し、10 月には全国各地の防災対策を調査する「防災行政総点検アンケート」を実施し、小樽市においても調査をさせていただきました。その集計も先日終了し、今後、このアンケート結果を基にさらに議論を深め、公明党として政府に防災対策強化の申入れを行う予定になっておりますが、それに先んじて市長にお伺いいたします。今、小樽市では防災会議の委員は何人で構成されていて、そのうち女性は何人登用されているのかお示しください。先ほども言いましたとおり、今までの防災といえば、どちらかといえば男性の目線での防災でありました。災害の大小にかかわらず、日ごろの暮らし方、訓練というものが災害のときに一挙に顕在化されます。いくら文章で災害が起こったら、要援護者のための支援を「このような形で行いましょう」とマニュアル化しておいたとしても、ふだんからそうした仕組みを動かしておかなければ、いざというときには役立たないと思うのです。そのためにもぜひ、計画されている避難所の整備運営においては、女性の視点や子育てのニーズを反映させていただきたいと思います。女性や赤ちゃんが何を必要としているかは、やはり女性でないとわからないと思うからです。そこで、お伺いいたしますが、小樽市の災害用備蓄物資に女性や乳幼児、高齢者、障害者等のさまざまなニーズを踏まえたものがあるか、その状況もお示しください。公明党は、今回の被災地への救援物資として化粧水等を送り、女性の方に大変喜ばれました。なぜ非常時にそんなものをと思うかもしれませんが、そういうときだからこそ必要なのです。気持ちを奮い立たせるのにかさかさの肌では、ますます心までも乾いてしまう、せめて化粧水をつけて肌の乾燥だけでも和らげたい、心を安らぎたい、避難所にいた女性のそんな一言を耳にしたことがきっかけで、あちこち奔走して調達いたしました。災害のときだけ、女性も意見を言うようにといくら言われたとしても、なかなか言い出せないのが現状です。だからこそ、ふだんから意思決定の場に女性たちが入って、活動していくことが大切ではないでしょうか。生活復興へ向けての女性の強みは、何といっても日々の暮らしの現場を担う生活者であることと、議論よりはまず行動という行動力にあるのではないかと思います。防災方針決定の場における女性の割合を、ぜひ一定程度確保してほしいと思いますが、市長の考えをお示しください。何度も言いますが、防災・減災対策を進めるためには、ふだんからその仕組みやシステムを回しておかなければならないと思いますし、防災会議に女性をしっかり入れておく、防災訓練の中で女性への配慮や要援護者への避難訓練なども一緒にしておく、そして防災担当と男女共同参画担当が日ごろから話し合って、その情報等を共有していかなければならないと考えますが、この点についても市長の考えをお聞かせ願います。この防災に関連して、さらにお伺いいたします。それは、災害時の避難場所の件です。先日の新聞報道で、道の調査によれば道内約 4,000 か所の屋外避難場所のうち、除雪が行き届かず約半数が積雪期には利用できないと発表されたとありました。この道が発表した積雪期に利用できない避難場所に小樽市内の施設が入っているかどうかお示しください。災害の発生は、昼夜等時間はもとより、場所、そしてまた季節も問いません。まして阪神・淡路大震災が発生したのが1月 17 日であり、このたびの東日本大震災が3月 11 日だったということを考えると、積雪対策を講じておかなければならないと思います。積雪期に利用できない避難場所に小樽の施設も入っていたとしたら、市としてこれをどう受け止め、どのような対策を考えているのかお示しください。そしてさらに、もう1点お伺いいたします。災害時に、高齢者や障害者の避難を手助けする人を選ぶように6年前から国が自治体に求めている避難支援プラン(個別計画)についてです。東日本大震災でも、犠牲者のうち 60 歳以上が全体の 65 パーセントに達するなど、いわゆる災害弱者の犠牲が目立ったことを考えると、この避難支援プラン(個別計画)づくりは急がなければならないと思います。しかしながら、本年第2回定例会で我が党の秋元議員がこのことについて質問させていただいたとき、要支援対象者約4万 1,000 人に対し、要支援者名簿に登録を希望し避難支援プランを作成したのは、その2割強、約 9,000 人であるとの回答でした。さらに、これに関連した先日の新聞報道によれば、今春の調査では道内 179 市町村のうち計画を完成させたのは 13 パーセントの 24 市町村にとどまっているとあり、道内どこの自治体でもこのプラン作成には苦慮していることがわかります。このことについてお聞きいたします。小樽市における、現在までのこの避難支援プラン(個別計画)の進捗状況を示すとともに、個別計画を完成するための小樽市における課題は何か、今後その課題に対し市としてどのように取り組み、いつまでに完成させようとしているのか、考えをお示しください。このたびの東日本大震災において助かった人の声として、避難情報が入りづらい障害者や高齢者にとって、声かけをしてくれるだけでも大きな支援になったとありました。少子高齢化が進む中、この制度周知の一翼を担うべき民生委員のなり手が不足し、かつコミュニティの中核として地域活動を支えてきた町会も担い手不足に陥っている昨今、課題は山積しております。一斉に計画を完成させるのは現実には困難だとしても、課題を先送りすることなく、今できることから手をつけていただきたいと思います。そのためにも、市民一人一人が自分たちの問題と受け止められるよう、粘り強く対策を考えていかなければならないと思いますが、このことについてもお考えがあればお示しください。さて、近年の雇用状況は大変厳しいものがあります。特に若者は働きたくても働く場所がなく、就職浪人という言葉が飛び交い、就活なる言葉が生まれる始末です。北海道労働局が 11 月末に発表した道内の高校生の就職内定率は、10 月末時点で 37.7 パーセントと前年同期を若干上回ったとはいえ、依然不景気により高校生の雇用は厳しい状況が続いております。これから社会人として、第一歩を踏み出そうとしている若者たちの労働意欲を失わせることは、社会にとって大きな損失であります。少子高齢化が進む中、小樽にとって人口減少の歯止めをかけるためにも、重要な課題だと思います。私もさきの定例会における決算特別委員会で質問させていただきましたが、市の平成 22 年度からの新規事業として 22 年3月に、道内の高校を卒業した生徒を雇い入れた事業所に対し、6か月以上の雇用を条件に奨励金を交付するという新規高等学校卒業者雇用奨励金制度を立ち上げ、ある一定程度の効果があったことから 23 年度も継続されました。しかし、この事業は基金を活用しての事業であるため、今年度限りの事業と聞いております。24 年度予算編成の際にぜひ継続していただきたいと思いますが、市長のお考えをお聞かせください。また、それがかなわない場合、今後これにかわるべき雇用対策について、お考えがありましたらお示しください。次に、新市立病院についてお聞きいたします。新人議員でございますので、今までの議論経過が不承知な面もあり、確認の意味での質問に終始することになるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。北海道に起債許可申請をしていた許可が 10 月 11 日付でおり、これにより新市立病院建設の財源のめどがついたことから、いよいよ平成 26 年春、工事竣工、夏の開院に向け具体的に動き出すことになりました。先日の説明では、新市立病院は病床数を削減し、コンパクトで高機能な基幹病院とするとありますが、新市立病院は具体的にどのような病院を目指し、また市民にどう受け入れられる病院を目指しているのか、基本的な考え方をお示しください。新市立病院の本体工事については、総合評価方式で落札者を決定するということですが、今後の入札を含めて、着工までの具体的スケジュールはどのようになっているのか、お示しください。次に、医師確保についてお伺いいたします。小樽市立病院経営改革プラン平成 22 年度評価報告書によれば、医業収支悪化の最大の原因は高い人件費比率であり、医師退職によって看護職員をはじめとする医療専門職員、事務職員が相対的に過剰な状況にあることが明らかになったと結論づけられております。そして、その上で計画的な採用などによって、道内自治体病院の中で高い水準にある人件費比率の低下に結びつけることが必要と述べられております。そこで、直近データでの現在の市立病院の人件費比率を示すとともに、他の自治体病院と比較しどの程度高いのか、お示しください。また、どのようにして比率を下げるための取組をされているのか、お示しください。また、新市立病院は現在の病床数 445 から 388 床に削減すると同時に診療科目の病床数も変動しますが、このことによって医師の定員数がどのように変化するのでしょうか。また、そして看護師、検査技師、薬剤師等医療スタッフ、事務職員と職員数がどのように変化するのでしょうか。その上で、今後、新市立病院の病床数に対し何人の医師が必要であり、どのようにして確保していくのか考えをお示しください。先日の特別委員会でも、我が党の高橋議員が医師確保について質問し、並木局長より人材の確保に大変御苦労されている旨の報告がありました。しかし、新市立病院の医業収益を上げるためには、有能な医師確保が重要なかぎを握っていると思います。そのほか、医療スタッフや看護師の確保、そして事務職員などの確保についても同様であります。それについても考え方をお示しください。次に、もう一点お聞きしたいことがあります。それは平成 24 年4月より実施されるDPC請求の件についてです。説明によれば、これは厚生労働省が全国どこの病院においても同じ病気であれば同じ治療を受けられるようにと、医療の標準化、質の向上と透明化を図るために推進している制度ということですが、23 年4月現在での対象病院は道内で 73 病院で、そのうち 31 ある市立病院では 11 病院とのことです。まだ道内の市立病院の3分の1しか導入していない中で、小樽市がこのDPC対象病院に参加申込みをした経緯をお示しください。また、この参加によって、今、使用している診療請求のシステムの変更などが求められると思いますが、経費的に問題なかったのでしょうか。また、説明によれば、入院費を計算する際、医療機関別係数という病院ごとに決められる係数により、同じ病気や診療でも病院によって医療費が異なることや、DPC請求と現在の出来高払の請求では、病名や診療内容によっては高くなることもあれば安くなることもあるといったように、入院患者に混乱を起こさせるような問題を含んでいるような気がいたします。その上、月単位で医療費を決定した後でも、翌月以降に入院の主病名が変更された場合、入院日にさかのぼってDPC請求をやり直すことになり、翌月の請求時又は退院時に差額を調整することになるとのことですが、そのほかにも考えられる課題はないのでしょうか。既に導入している他の医療機関からメリット・デメリット等の調査をした上での参加申込みだったのでしょうか。その点を含めて、見解をお示しください。ともあれ既に導入は決まったことですので、スムーズに移行できるよう、よろしくお願いいたします。次に、来年度実施予定の 24 時間対応の定期巡回・随時対応サービス事業についてお伺いいたします。その前に、特別養護老人ホーム入所待機者についてお聞きしたいことがあります。道は先日、3年ごとに調査している、特別養護老人ホームに入所を希望しながら満床のため入所待ちしている高齢者の数をまとめ、その結果を発表しました。それによると、3年前の 2008 年に比べると待機者は約 3,300 人増え、25,694 人と過去最多になったとのことでした。そして、その待機者が現在どこで待機しているかといえば、一番多いのが自宅であり、次が特養以外の介護保険施設、3番目以降が病院、診療所、その他となっています。また、その待機者を介護度別に見ると、重度の要介護4と5が約4割を占めているということでした。その上、最も家族の負担が大きい要介護4と5で、なおかつ自宅で暮らす人は待機者全体の8パーセント、2,161 人とありました。そこで、お聞きいたしますが、小樽市内における特別養護老人ホーム入所希望者の待機状況を介護度別、なおかつ待機場所はどこなのか、それぞれお示しください。2000 年の介護保険制度開始時、道内で要介護認定を受けた人は 10 万 6,000 人で、10 年経過した本年4月には、その数は 2.3 倍の 24 万 6,000 人となり、要介護認定者が 14 万人も増えたのに対し、特別養護老人ホームは 77 施設 4,000 人が増えただけということです。小樽市においても、特別養護老人ホームは、介護保険制度開始時と比較し、増えたのは2か所と聞いておりますが、小樽市における介護保険開始時の要介護認定者数と、本年4月現在の認定者数を教えていただくとともに、特別養護老人ホームの定員増加数をお示しください。小樽の高齢化は、道内の他の 10 万都市に比べぬきんでており、またひとり暮らしの方も多く、今後増えることはあっても減ることはないと思います。家族がいれば要介護4、5の方であっても、自宅での特養待機も多少は可能かとは思いますが、独居ではそうはいきません。また、家族がいたとしても老老介護など諸般の事情で自宅の介護がかなわず、老人保健施設やグループホームで待機させている方も多くいらっしゃいます。私が先日相談を受けたケースですが、その方は要介護度5の母親をやむなくグループホームで入所待ちさせているのですが、グループホームに支払う利用料だけで月十二、三万円になり、また紙おむつ代とその他の諸経費を含めると月に用意するお金は十四、五万円が必要となり、母親の年金では到底足りず、残りはお子さんたちの持ち出しであり、かなりの経済的負担を強いられているとのことでした。聞くところによれば、第5期小樽市介護保険事業計画では特別養護老人ホームは計画しないということですので、それではますます待機者が増えることになり、また経済的負担から自宅待機を余儀なくされる方も増加すると思いますが、この実態を市長はどのように考えられているのか、考えをお示しください。そこで、この自宅待機者をはじめ、要介護高齢者の在宅生活を支えるための制度として立ち上がったのが、今回の 24 時間対応の定期巡回・随時対応サービス事業なのではないかと考えますが、この事業はこのような位置づけでよろしいのでしょうか、お答えください。その上で、この事業のサービス内容を具体的にお示しください。先般の説明によれば、24 年度よりこの 24 時間対応の定期巡回・随時対応サービス事業を実施するに当たり、市内にはノウハウがある事業者がいないため、モデル事業を先行するとのことでしたが、これから事業者を公募し委託契約を締結した後、2月から2か月間の試行期間を経た上で4月から本格的に事業を実施するのは、スケジュール的に無理はないのかと心配しております。もう少し早くモデル事業を実施すべきではなかったのかと思います。札幌、旭川、函館、釧路の4市では既にモデル事業を行っているとのことですが、小樽市は他の道内 10 万都市と比較して高齢化率が高く、特別養護老人ホーム待機者もかなりいることから考えると、どこの都市よりもいち早くこのモデル事業を始めてもよかったのではないかと考えます。そこで、他都市より高齢化率が大きい小樽が、モデル事業導入の決断をこの時期に決めたことの経緯をお聞かせ願うとともに、他の4市がいつからモデル事業を始めたのか、そしていつから本格的に開始しようとしているのか、それぞれお示しください。また、小樽市が 24 時間対応の定期巡回・随時対応サービス事業のノウハウを持っている事業者がいない中、モデル事業を1社のみで先行させ、4月から市内一斉にスタートさせることはいかがかと思いますが、その点についても考えをお示しください。小樽は他都市と違い山坂も多く、その上、道路も狭く、特に冬期間は、巡回するにしても訪問先の場所によっては路上駐車を余儀なくされることも考えられます。そうなると、待機中の車の移動が不可欠となり、専任の運転手が必要になるのではないかと思われます。そのような課題解消のためにも、冬期間の試行が必要だと思われますが、そのほかに小樽市での 24 時間対応の定期巡回・随時対応サービス事業の課題として考えられることがあったらお示しください。また、利用料金が未定とのことですが、それはいつごろ決定されるのでしょうか。また、先ほどの例にあるように専任の運転手をつけざるを得ない場合、サービス料金にその分は上乗せになるのでしょうか。ともあれ利用者にとって利用料金は介護サービスを受けるか否かの大きな判断基準になると思われ、また利用ニーズ掘り起こしの大きな要素になると思われますが、その点についてもお示しください。最後に、市営住宅の申込方法についてお聞きいたします。市営住宅には、一般世帯向け住宅と高齢者や母子、障害者、低所得者などを対象とする特定目的住宅があります。一般世帯住宅は、空き住戸が生じた住宅を対象に偶数月に公募し、申込場所は赤十字会館内の市営住宅管理事務所であり、特定目的住宅も同様になっており、その申込先は地域福祉課となっております。体が不自由な方や高齢者の方などを対象とした特定目的住宅を一般世帯向け住宅と募集を別枠にするのは必要だとは思いますが、申込先まで分ける必要があるのか、ふだんから疑問に思っておりました。その理由をお聞かせ願うとともに、他都市も小樽と同様に申込先が違うのかお示しください。理由があって、一般世帯住宅と特定目的住宅と申込先を分けざるを得ないとしても、管理は両方とも市営住宅管理事務所です。どちらに申し込んだらよいのか市民の方にはわかりづらいと思います。せめて申込窓口を一本化できないのかお伺いいたします。できないとしたら、それはどんな問題があるからなのか、その理由をお聞かせください。予想をはるかに超えた少子高齢化が進み、小樽にとって課題は山積しております。この小樽が、本当の意味で、高齢の方をはじめ、みんなが安心して安全で暮らせるよいまちだと言われるようなモデル都市を目指して、私も議員としての職責を全うしていきたいと決意しております。以上をもちまして、私の質問を終わります。再質問はいたしませんので、明快な御答弁をよろしくお願いいたします。(拍手)

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

松田議員の質問にお答えいたします。初めに、財政問題について何点かお尋ねがありました。まず、平成 22 年度決算剰余金の処理についてでありますが、地方財政法では各会計年度において決算剰余金が生じた場合は、当該剰余金のうち2分の1を下回らない金額を、剰余金を生じた翌々年度までに積み立て、又は地方債の繰上償還の財源に充てなければならないとしており、後年度における財政運営の円滑化を図るため、決算上の剰余金について必要な財源留保の措置を講ずることを地方公共団体に義務づけているところであります。したがいまして、一般会計決算剰余金約 11 億 8,400 万円のうち、本年度の補正予算の財源として充当した分を除く約6億 6,644 万円を第3回定例会において、小樽市財政調整基金に積み立てたところであり、その後、今定例会において約 3,418 万円を基金から取り崩し、補正予算の財源に充当することとしたところであります。次に、年度間の不測の財政需要にも柔軟に対応し得る財政体質の具体的な意味についてでありますが、地方自治体の予算はみずからの歳入に見合った歳出構造であることが基本でありますが、その年の収支の状況や災害など不測の財政需要が生じた場合には、財源が不足することがあり得ます。そのような場合には、年度間の財源の不均衡を調整する財政調整基金や、将来の市債償還に備える減債基金を取り崩して予算を編成することとなりますので、この財政調整基金や減債基金をどの程度積み立てておくべきか、その水準についての規定などはありませんが、これらの基金を一定程度積み立てておき、不測の財政需要に備えることが、私の言う財政体質に通じるところであります。次に、本来の意味での収支バランスの具体的に意味する内容とはとのお尋ねについてでありますが、地方自治体の財政運営は、みずからの歳入に見合った歳出構造の下で行われることが基本でありますが、本市のように予算上の収支の均衡は図られているものの、一方で他会計や基金からの借入残高が年々増加するという現状は、本来の意味で収支のバランスがとれているとは言いがたいものと考えております。次に、新たな財政健全化計画について何点か御質問がありました。まず、計画の目標につきましては、一般会計において毎年度の予算編成上での他会計からの借入れの圧縮、解消を目指し、最終的には、ただいま答弁をさせていただきましたが、みずからの歳入に見合った歳出構造の下、年度間の不測の財政需要にも柔軟に対応し得る本来の意味での収支バランスがとれるようにすることであります。また、計画期間や他会計からの借入れの解消、財政調整基金や減債基金の復元などにつきましては、平成 24 年度予算編成とあわせ、目標達成のための実施内容や収支を試算していく中で検討してまいりたいと考えております。次に、地方交付税や繰入金、地方債などの各歳入項目、さらに人件費や繰出金などの各歳出項目の具体的な収支計画の考え方についてでありますが、特に歳入に関しては、国や道の制度の動向、社会経済情勢が大きく関与するため、試算は非常に難しい面がありますが、現行制度が継続されるものと仮定して、現状で可能な推計を行うとともに、歳出につきましても国や道の現行制度が継続することを前提とし、さらには各部には新年度予算編成にあわせ事務事業の見直しの検討を指示しているところであり、この結果も反映させながら収支計画を策定していきたいと考えております。次に、平成 23 年度の個人市民税の決算見込みについてでありますが、景気の低迷や納税義務者数の減少などにより、現時点での収入状況から推計しますと予算額の確保は難しいものと考えております。次に、本年度の地方交付税と臨時財政対策債が 22 年度決算と比較して、増減した理由についてでありますが、国は毎年度、地方交付税法に基づき、地方団体の歳入歳出総額の見込みに関する地方財政計画を作成し公表いたしますが、その中で本年度の地方交付税の総額については、対前年度比で 2.8 パーセント、4,799 億円増の 17 兆 3,734 億円とし、臨時財政対策債については同じく 20.1 パーセント、1兆5,476 億円減の6兆 1,593 億円としたところであります。一方、本市の算定におきましては、地方交付税のうち普通交付税の算出基礎となります基準財政需要額について、その測定単位となる人口が、平成 22 年国勢調査人口に置きかえられたことによる減額を反映し、約4億 1,500 万円前年度を下回りましたが、そのうち臨時財政対策債振替相当額、つまり基準財政需要額から差し引かれる額が国の地方財政計画に沿って、前年度を約5億 400 万円下回りましたことなどから、基準財政需要額の合計は前年度を約 8,900 万円上回りました。このような結果から、普通交付税は約 153 億 3,800 万円、対前年度比で約1億 1,500 万円の増、臨時財政対策債は 21 億 6,500 万円、同じく約5億 400 万円の減となり、これらを合わせた実質的な地方交付税は約 175 億 300 万円で、同じく約3億 8,900 万円の減となりました。次に、本年度の特別交付税の見通しについてでありますが、特別交付税の額は基準財政需要額に捕捉されなかった特別の財政需要があることや、基準財政収入額に過大に算定された財政収入があること、災害のための特別の財政需要があることなどを考慮して決定されます。今年度は、東日本大震災という未曾有の災害の発生を受け、国は数次にわたる補正予算を編成し、特別交付税についても増額してまいりましたが、その配分につきましては、やはり被災地における復旧・復興経費へ優先的に配分されるものと考えております。そのため、本市の特別交付税が通常年と同じ程度配分されるかどうかは、現時点では不透明な状況にあります。次に、平成 23 年度決算の現段階での見通しについてでありますが、まず市税収入は法人市民税など年度末に向けての景気の動向にもよりますが、震災の影響による景気の低迷に加え、個人所得の減少などもあり、現時点での収入状況から推計いたしますと、予算額の確保は難しいものと考えております。また、歳出面では、これから冬期間にかけて除雪費や燃料費の動向など不確定要素も多くあり、加えてまだ年度末にかけて4か月ほどを残し、現時点では各事業の執行見込みを判断しにくい状況であるため、具体的な収支見込みをお示しできる段階ではありませんが、いずれにいたしましても、残された期間におきましても、歳入の確保と事業の効率的な執行等に最大限努めてまいりたいと考えております。次に、平成 24 年度予算編成に臨む私の基本的な考え方についてでありますが、本市といたしましては、24 年度予算の編成に当たり、景気の低迷や固定資産税の評価替え等による市税の収入減に加え、地方交付税が総務省の概算要求を反映し減額となることも懸念される中で、一般財源総額がどのように確保されるかが最大のポイントであり、その上で扶助費など義務的経費の自然増や新たな財政需要にも対応しなければならないことから、真の財政再建に向けて歳入の確保や経費の節減など、収支改善の取組を引き続き強力に実施することとしております。いずれにいたしましても、予算編成上の財源対策には引き続き苦労が予想され、例年に変わることなく大変難しい編成作業になるものと考えておりますが、現在取り組んでいる市立病院の統合新築や夜間急病センターの移設、新学校給食共同調理場の建設や小・中学校の耐震化など、市民サービスの向上に資する施設整備について引き続き進めてまいりたいと考えております。次に、来年度当初予算編成において、新たな他会計からの借入れは必要ないのではないかとのお尋ねについてでありますが、ただいま申し上げましたが、来年度は市税の減収に加え、地方交付税の減額も懸念される中で、義務的経費の自然増や新たな財政需要にも対応しなければならないことから、予算編成上の財源対策には、引き続き苦労が予想され、例年に変わることなく大変難しい編成作業になるものと考えております。本市の一般会計は、平成 22 年度決算で累積赤字が解消され、その剰余金を財政調整基金へ積み立てたことから、今年度残された期間の収支の状況にもよりますが、できる限りこの財政調整基金を取り崩さずに、新年度の予算編成における新たな財源として最大限活用することとし、他会計からの新たな借入れによる財源対策につきましては極力圧縮したいと考えておりますが、具体的に来年度予算編成の中で、収支の状況をよく見極めた上で判断してまいります。次に、防災問題について何点かの御質問がありました。初めに、本市の防災会議の委員についてですが、会長を含め 23 名で構成されております。そのうち女性は1名です。次に、災害用備蓄物資についてですが、女性や乳幼児、高齢者、障害者等のいわゆる災害時要援護者に配慮した物資としては、アルファ米の白米おかゆを現在 1,700 食備蓄しており、それ以外の飲食料品や育児用ミルク、紙おむつ、生理用品などの品目については、災害時の応急生活物資の供給について協定を結んでいる企業による保有商品の供給により調達することとしております。次に、本市の防災方針決定の場である防災会議における女性の割合の確保についてですが、現行の本市防災会議条例では、委員は主に各関係機関の長により構成されており、性別による規定を設けておりませんので、女性の一定数の確保は難しいものと考えております。しかしながら、災害対策に女性の視点や意見を反映させることも必要と思いますので、今後、他都市の例も参考にして、対応について検討してまいりたいと考えております。次に、防災担当と男女平等参画担当の情報共有についてですが、防災の分野における男女平等参画の推進は、男女のニーズの違いや男女双方の視点を取り入れた防災体制を検討する上で必要なことと考えておりますので、それぞれの担当の課題や情報を共有できるよう連携を図ってまいりたいと考えております。次に、積雪期に利用できない避難場所に小樽市内の施設が入っているのかどうかについてですが、小樽市地域防災計画で指定している小・中学校の避難所は、校舎などの収容避難所とグラウンドの一時避難場所に区分されておりますが、一時避難場所はいずれも冬期間は除雪されておりませんので、積雪期には利用できない避難場所となっております。次に、積雪期に利用できない避難場所の対策についてですが、本市の避難所は同一敷地内に校舎などの収容避難所がありますので、積雪期については収容避難所を利用することを原則として考えております。次に、災害時要援護者避難支援プランについてですが、要援護者として現在約 9,000 人の登録があり、本人の状況や緊急連絡先など必要な情報を登録届に記載していただき、避難支援プランを作成しております。このうち、約 2,000 名については、避難する際の手助けをしていただく支援者が決まっていないため、この支援者の選定が課題となっております。課題への取組としては、今年度、道の緊急雇用創出推進事業により5名の臨時職員を雇用し、支援者が決まっていない要援護者 2,000 名について訪問調査を行い、できる限り近隣に住む方の中から支援者を選定し、来年1月までに選定された支援者の登録を完了する予定であります。次に、災害時要援護者避難支援制度の課題と対策についてですが、少子高齢化が進む中で、町会など各地域においていかに避難体制を確立していくかが課題であり、特に大災害が発生した場合の避難については、地域の活動による共助が重要であると考えております。その対策の一つとして、2月に津波ハザードマップが完成し、沿岸部の町会に説明会を開催し配布する予定ですので、その際にマップの記載内容や津波からの避難についての説明のほかに、日ごろからの地域の避難体制づくりも進めていただけるようお願いするなど、できることから一つずつ取り組んでまいりたいと考えております。次に、雇用対策について御質問がありました。小樽市新規高等学校卒業者雇用奨励金の平成 24 年度の事業継続についてでありますが、この事業は雇用の維持、創出を図る目的で設置した小樽市地域経済活性化等推進資金基金を活用した緊急経済対策事業であり、当初は 22 年度単年度事業の予定でありましたが、今年度も引き続き事業継続したところであります。次年度につきましては、基金残高も少ない中でこの事業を実施することは難しいものと考えております。しかしながら、高校生の雇用状況は依然として厳しいものと認識しておりますので、新規高卒者の雇用促進や雇用の継続に向けた取組につきましては、引き続き実施してまいりたいと考えております。次に、介護保険について何点かお尋ねがありました。まず、特別養護老人ホームの待機者の状況についてでありますが、平成 23 年5月の調査における介護度別の実待機者数は、要介護1が 185 人、要介護2が 219 人、要介護3が 222 人、要介護4が 125 人、要介護5が 81 人、合計 832 人で、前回の 20 年5月の調査と比較して 101 人減少しております。また、待機場所については、自宅が 308 人、介護施設が 286 人、病院・診療所が 125 人、有料老人ホーム等のその他が 113 人となっております。次に、要介護認定者数と特養の定員増加数についてでありますが、12 年の介護保険制度開始時の要介護認定者は 3,564 人で、本年4月では 9,109 人と約 2.5 倍に増加しております。また、特養の定員は制度開始当初は3施設 330 人であったものが、現在では5施設 431 人であり、2施設 101 人の増加となっております。なお、24 年3月には、29 人分の小規模特養が開設予定であります。次に、特養の待機者の実態についてでありますが、本市の高齢者人口は団塊の世代の方が 65 歳になる27 年にピークを迎えることになりますので、今後ますます特養の需要が増加していくものと考えております。しかし、本市の介護保険のサービス利用者は6人に1人であり、また第5期の介護保険料は上がる見込みですので、第1号被保険者の給付と負担のバランスを考慮すると、これ以上保険料の負担となる特養を整備することは難しいものと考えております。現在、策定中の第5期介護保険事業計画では、24 年度に創設される 24 時間定期巡回・随時対応サービスや複合型サービスを導入するなど、地域包括ケアシステムの構築を進めていくことにより、待機者の解消が図られるものと期待するところであります。次に、24 時間サービス事業の位置づけについてでありますが、議員のお考えのとおり、重度者の在宅生活を支えるための制度であります。この事業のサービス内容につきましては、対象となるのは要介護1から要介護5までの方で、日中、夜間を通じて 24 時間ヘルパーや看護師が定期的に巡回してサービスを提供いたします。他市のモデル事業では、1回の訪問は 20 分程度で、1日平均すると4ないし6回訪問しております。提供されるサービスは、薬の管理や排せつのお手伝い、また寝返りができない場合の体位の変換など、適切なケアプランに基づき提供され、さらに緊急コールによる随時対応を行うことにより在宅生活の安心感を提供するものであります。次に、モデル事業を決めた経緯でありますが、昨年 11 月に国からモデル事業の通知があり、この時点ではまだ第5期介護保険事業計画の方向性が見えていない時期であったため、モデル事業の参加は難しいと判断したところであります。その後、本年6月の追加協議の通知の際に、ケアマネジャーのアンケートと事業者の意向調査を実施したところ、対象者が 100 名程度見込まれ、また4事業者からの参加の意思表示がありました。このため、本年7月にモデル事業の申請をし、8月に補助金の内示を受け、今定例会で補正予算を上程し、公募により事業者選定を行い、来年2月から3月まで実施することとしたものであります。また、4市のモデル事業については、旭川市が7月、釧路市が8月、函館市が9月、札幌市が 10 月から開始され、いずれも来年3月までとなっております。次に、各市の本格実施については、釧路市は本市と同様にモデル事業を実施した事業者に引き続き4月以降も継続させるとのことであり、残りの3市については、モデル事業の検証をしてから判断するとのことであります。次に、モデル事業を1社のみに先行させることについてでありますが、本市が行うモデル事業では対象者数を 20 名程度と見込んでおり、平成 24 年度のスタート時点での利用者数は、この 20 名にプラス数名程度と推測しております。このため、まずモデル事業に決まった事業者に引き続き事業を継続していただきながら、事業者の意向や利用者のニーズなどを見極めた上で、必要に応じて公募により事業者を加えていきたいと考えております。次に、24 時間サービス事業の課題についてでありますが、本事業では看護職員が常勤換算で 2.5 名が必要と言われており、その確保が非常に難しいという声が多数聞かれます。また、30 分以内の訪問が条件となりますので、本市の地域特性や冬場の対応が課題ではないかと考えております。次に、利用料金につきましては、年明けの1月中旬には介護報酬が示され、包括報酬になる見込みでありますので、運転手の上乗せ分は料金には考慮されないこととなります。また、利用料金はサービスを利用する上で少なからず影響を与えるものとなりますので、今後、決定される介護報酬を注視してまいりたいと考えております。次に、市営住宅についてでありますが、市営住宅の申込窓口については、一般世帯向け住宅では、現在、指定管理者が申込みを受け付け、申請書類の確認などを行っているところですが、特定目的住宅では申請書類の確認のほか入居要件の確認や、現在お住まいの住宅状況の聞き取りなどが必要なため、地域福祉課で受付業務を行っているところです。なお、申込窓口について道内の主な都市に確認したところ、その多くは一般世帯向け住宅と特定目的住宅は同じ窓口でありました。次に、市営住宅の申込窓口の一本化についてでありますが、これまでも指定管理者と協議を行ってきたところですが、業務量の増大や事務の煩雑さなどが問題となり、実施には至っておりません。今後、他都市の状況も参考にしながら、受付業務の簡素化など事務の見直しを図り、次期指定管理者の更新時より窓口の一本化を実施していきたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 病院局長 並木昭義(病院局長は2025年3月まで)

松田議員の市立病院についての御質問にお答えいたします。最初に、新市立病院は具体的にどのような病院を目指し、また市民にどう受け入れられる病院を目指しているのかということであります。新市立病院では、市立小樽病院の総合的な診療機能と市立医療センターの専門機能を統合し、より高度で専門的な医療を提供することとしております。がん診療、脳・神経疾患診療、心・血管疾患診療を三つの柱とし、他の医療機関で担うことのできない疾患の診療のほか、地域医療連携の中心的な役割を果たすことにより、地域の皆様に安心を提供し、信頼される医療機関を目指してまいりたいと考えております。次に、今後の入札を含めた着工までの具体的なスケジュールについてであります。新市立病院の本体工事は五つの工事に分割し、いずれも地元業者への経済効果等の要素も含めて落札者を決めることができる総合評価落札方式による入札とします。来年1月中旬ごろには入札参加者を募る入札公告を行い、2月中旬ごろには入札参加を表明した者から、配置予定技術や地域への貢献などを示す技術提案を受けることにしております。その後、3月初旬には、入札を執行し、落札者と工事請負契約を締結する予定であり、3月末までに工事に着工することとしております。次に、市立病院の人件費比率について、道内自治体病院との比較と比率を下げる取組についてのお尋ねがありました。市立病院の人件費比率は、近々の平成 22 年度の数値では両病院合わせて 54.8 パーセントになります。この数値は、22 年度の道内市立病院との比較では 14 病院中2番目に高い数値となっております。この人件費比率を下げる取組についてでありますが、人件費比率とは人件費を医業収益で割り返した数値となりますので、分母である医業収益を増やすか、分子である人件費を下げることが必要となります。医業収益を増やす取組は、やはり医師の数を増し、入院・外来収益を増やすことでありますので、新市立病院建設の追い風を受けて積極的に医師の増員に努めてまいります。一方、人件費を下げる取組につきましては、今後、退職者の補充に当たり、将来的な新市立病院の体制を含めて、その必要性などを十分考慮した上で判断し、可能な限り削減するよう努めます。ただし、現在も多数欠員を抱えている看護師や医療相談員などの必要な職種につきましては、適切な採用をし、診療体制の維持、充実を図ってまいります。次に、新市立病院における職員の定数確保についてお尋ねがありました。まず、医師についてですが、現状の医師数を維持、確保した上で一人でも多くの医師を招聘したいと考えており、今後も両院の院長ともども積極的に大学医局などに働きかけたり、ホームページ等を通じた公募にも力を入れてまいります。次に、医療スタッフについてですが、薬剤師や検査技師などの各職種ごとに新市立病院の定数を精査しているところであり、先ほどもお答えいたしましたが、今後の定年退職者や新市立病院での業務内容を勘案しながら定数を定めていきます。次に、看護師についてでありますが、現在、両病院では欠員を抱えて看護基準である7対1看護を確保できるぎりぎりの人数で運営しております。そのため、これまで同様、毎月採用試験を実施し、必要人数を確保していくものであります。最後に、事務職員についてでありますが、新市立病院開院時には、現在いる事務職員を相当数減員できるものと考えておりますが、現病院のうちに業務改善などを行い、できるだけ削減できるよう努めてまいります。ただし、医療事務職員につきましては、プロパー化を進め、医業収益の増収を図る体制を整えてまいります。次に、DPC対象病院に参加を申し込んだ経緯についてお尋ねがありました。DPC請求は、平成 15 年に大学病院等の 82 病院でスタートし、現在では全国で 300 床以上の病院のうち病院数で約5割が導入しており、大規模病院ほど導入率が高いため、病床数のシェアでは約7割が導入しております。また、小樽市を除く道内の市立病院でも、300 床以上の 13 病院中 11 病院がDPC対象病院となっております。DPCの導入により、急性期の入院医療について標準化が進み、全国共通の診断群分類により診療行為を最適化し、医療の質を向上させることができます。一方、患者にとっては、急性期医療の透明化や効率化により、経済的負担の軽減や早い社会復帰が期待できます。このように、DPCは、急性期医療を担う病院にとって社会や時代の要請となっております。DPC対象病院になるには、その手続に2年間を要することから、平成 21 年 10 月に病院局内に検討委員会を設置し、22 年度に準備病院として手を挙げる一方、具体的な検討を進めてきました。その結果、経営的にも収支の改善も期待できることから、このたび 24 年4月から対象病院参加の申込みをしたところであります。次に、システム変更の経費や入院費に関する課題などについてお尋ねがありました。まず、システムに係る経費は、国に提出するデータを作成するシステムや分析ソフトの購入費用が、両病院を合わせまして約 650 万円となりました。次に、入院費に関する課題などについてですが、医療費の高額療養費制度の取扱いについてはこれまでと変わりませんので、患者様への影響はほとんどないものと考えておりますが、混乱を来さぬように制度の周知に努めてまいりたいと考えております。次に、参加申込みに当たっての事前調査についてですが、DPC制度のセミナーや講演会に職員を参加させたり、講師を招き勉強会を開催したほか、DPC請求の経験のある医療事務職員を複数名採用し、準備を進めております。また、既に導入している道内市立病院への視察などを通じて、患者様に混乱が生じないとの状況を把握する一方、各病院の事例に照らして、本市における課題とその対策に万全を期しているところであります。

出典:小樽市議会 平成23年第4回定例会 2011年12月6日 議事録 PDF(56ページ) 間違いを知らせる