小樽市議会 平成23年第3回定例会 2011年9月13日
(1)市長の政治姿勢について/(2)財政について/(3)市道梁川線の一部車両通行規制の解除について/(4)介護保険について/(5)障がい者支援について/(6)奥沢ダムの廃止について/(7)教育について
2011年9月13日、小樽市議会の一般質問で、千葉美幸議員が「市長の政治姿勢について」「財政について」「市道梁川線の一部車両通行規制の解除について」「介護保険について」「障がい者支援について」「奥沢ダムの廃止について」「教育について」について質問し、市長 中松義治、教育長 上林猛が答弁しました。
- 質問者
- 千葉美幸 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治、教育長 上林猛
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 千葉美幸
公明党を代表し、質問いたします。初めに、中松市長の今後の市政運営に当たっての基本的な政治姿勢についてお伺いいたします。中松市長は、市長選での公約として、まちづくりに当たっての基本姿勢の第1に、市民力の活用を挙げておられます。多様化する市民ニーズや新たな地域課題にこたえるため、市民と行政が協働して市政を運営する良好な関係の確立が必要として、そのために市民力によるまちづくりを目指すとされておりますが、市民と行政の良好な信頼関係という点で、市長の現状認識をお示しください。また、市民参加の市政運営と市民力によるまちづくりをどのように具体化されるのか、方向性をお示しください。小樽市では、ここ数年、市職員の懈怠による高額療養費の未請求問題や単純な事務処理ミス、そして政治資金パーティー券問題が発覚し、市民から市の職員に対しての信頼が大きく損なわれました。中でも、政治資金パーティー券問題は、今なお市民から厳しい声が寄せられており、このたびの事件に対する問題意識をすべての職員が共有し、職員一丸となって信頼回復に向け取り組まなければなりません。中松市長は、市民からの信頼回復に向けてどのような姿勢で取り組むとお考えなのか、お聞かせ願います。この項の最後に、北電泊原子力発電所について伺います。北電泊原発から約 30 キロメートルから 50 キロメートル圏内に位置する小樽市として、原子力発電所の安全性について、市長はどのような認識をお持ちでしょうか、お伺いいたします。また、必要な安全対策に対する基本的な考え方などについて、地元関係自治体4町村や他の後志管内自治体との間で情報交換、連携、調整のための話合いなどを持たれるお考えはないのか、お聞かせ願います。さらに、北海道や国からは、これまで北電泊原発の安全性や必要な安全対策にかかわって、どのような情報提供がなされてきたのか、また今後、改めて必要な情報提供を求めるお考えはあるのかについてお聞かせ願います。次に、財政について伺います。平成 22 年度の決算は、11 億 8,394 万円の黒字となり、21 年度の実質収支の赤字額 3,073 万円を解消いたしました。前市長が 12 年間、市財政の健全化を最重要課題として取り組まれ、財政健全化計画を進めてまいりましたが、2年前倒しで目標を達成いたしました。今年度の黒字の主な要因としては、市税収入が約2億 300 万円、地方交付税約 7,500 万円、諸収入が9,500 万円など、予算を上回ったことや、歳出における不用額が出ているのも大きな要因として挙げられております。しかし、一般会計における不用額は、総額 19 億 3,750 万円となり、前年度と比べ2億 5,400 万円少なくなっているものの、予算規模に対して発生額が大きすぎないのか、伺います。不用額は、決算を過去5年ほどさかのぼってみますと、毎年度2パーセントから3パーセント以内で推移してきておりますが、平成 21 年度、22 年度について、割合についてもお示しいただき、御答弁をお願いいたします。不用額が生じる要因や分析については、前々年度の決算や、国や道の制度の見極め、国全体の景気動向など、見極めが難しいと言われ、理解もしているところでございます。しかし、平成 22 年度の民生費のように、予算現額に対して5パーセント以上の不用額、12 億 2,400 万円が出ていることについてはいかがでしょうか。市長の御見解をお伺いいたします。また、適正な予算の見積りについてのお考えをお伺いいたします。民生費の不用額の内訳を見ますと、社会福祉費が5割程度を占め、障害者、高齢者、児童福祉などに関する各種事業の決算額が予算を大きく下回っているものがあればお教えください。また、その理由についてどのように分析なさっているのか、お示し願います。今後は各種の事業評価を検証、市民に公表した上で、事業の見直しなどを進めることが必要と考えますが、いかがでしょうか。市長の御見解をお伺いいたします。中松市長は、真の財政健全化を重点公約に掲げ、市政運営をスタートされました。累積赤字が解消になったとはいえ、平成 23 年度当初予算は、下水道事業会計から8億 8,000 万円の借入れにより何とか収支均衡予算とし、依然として厳しい財政運営に変わりはございません。今後は東日本大震災の影響がさらに日本経済に広がり、私たち庶民にもその負担が迫るとすれば、消費に大きく影響が出ることも予想されます。また、自治体では、国からの補助金や交付金などが見込みどおり入ってくるのか、心配な声もあるようです。今後の真の財政健全化の道のりは大変厳しいものがあり、歳入に見合った財政運営は、今後、新市長の下でどのようになされるのか、お伺いしたいと思います。まず、収支均衡を図るため、他会計や基金からの借入れによる予算編成のあり方についてです。現在、他会計や基金からの借入れの総額は、幾らになっているのでしょうか、会計別に金額をお示し願います。また、他会計や基金への償還計画についてもお示し願います。特に、下水道事業会計からの借入れについて、下水道事業会計が借り入れる資本費平準化債との関係において、その趣旨や目的から問題点はないのか、お伺いいたします。一般会計における他会計からの多額な借入れについては、北海道においても危惧していると聞いております。もし下水道事業会計からの借入れができなければ、今後の予算編成において、収支均衡が保たれるのかが、懸念されます。本市の予算編成に与える影響と今後の他会計からの借入れの考え方についても、お聞かせ願います。小樽市は、過疎地域自立促進特別措置法に基づき、平成 22 年4月の同法の一部改正により、過疎地域となりました。平成 23 年4月現在、全国では全体の約 45 パーセントに当たる 776 市町村が過疎地域で、うち道内は 143 市町村、全道の約 80 パーセントが過疎地域となり、少子高齢化や大都市への人口の流出が、過疎化を進めている要因の一つになっております。小樽市は、指定要件の追加により、法定要件である財政力要件が平成 18 年度から平成 20 年度の3か年間平均財政力指数が 0.56 以下に対して 0.48、昭和 55 年から平成 17 年の人口減少率が 17 パーセント以上に対して 21.3 パーセントとなり、新たに過疎地域とされ、平成 22 年度から平成 27 年度までの期間内において、地域の自立促進を図っていくものであります。改正過疎法は、国庫補助率のかさ上げやハード事業に加え、地域医療の確保や住民の安心・安全な暮らしの確保のため、自治体が自発的かつ主体的に問題に取り組むことができるよう、ソフト事業についても過疎対策事業債を充当することができるようになりました。そこで、初めに本市の過疎計画の策定の考え方について伺います。本市では自立促進施策で最も重要課題として進められる主な事業についてお聞かせ願います。次に、本市における平成 22 年度の過疎債実績額と主な事業についてお示し願います。自立促進計画に基づいて実施される各事業について、過疎債を充当することができるため、財政難の小樽市にとりましてすべて計画どおり認められるのを期待しておりますが、過疎地域の他自治体からは枠が不足するのではないかとの懸念や、事業内容によっては過疎債の充当を一部充てることができないと道からの指摘があったと伺っております。そこで、本年度進められている自立促進計画に基づく事業のうち、過疎債の概算事業費は幾らで、起債申請は予定額どおりできたのかについてもお聞かせ願います。また、新年度の平成 24 年度で進められる事業についてはどうでしょうか。概算事業費と、うち過疎債の起債予定額についてお示しいただき、事業の見直しなどの影響が出ないのか、御見解を伺います。さらに、今後の財政運営の影響についてもお聞かせ願います。この項の最後に、財政健全化計画について伺います。小樽市では、平成 17 年3月に財政再建推進プランを策定し、平成 19 年3月には財政健全化計画を新たに策定し、財政の立て直しを進めてまいりました。財政健全化計画は平成 24 年度で終了となっており、真の財政健全化を進める中松市長の下で財政健全化計画が必要と考えますが、市長の御見解を伺います。また、本計画策定を進めるに当たって、計画期間と目標など、考え方についてお示し願います。次に、市道梁川線の一部車両通行規制の解除に関してお尋ねいたします。小樽市中心市街地の人口減少は、市の商業活動に大きな影響を与えており、商店街の空き店舗の増加や販売額の減少などが極めて深刻な問題となっております。このような中において、小樽市でも商店街活性化施策に力を注いでいる現状にございます。各商店街においても、にぎわいを取り戻すためにさまざまな努力を重ねているところではございますが、その取組の中には空き店舗の新たな活用や空き地を利用しての駐車場の提供など、少しでもお客様の利便性を確保し、集客を図る努力が続けられているものと認識しております。このような中において、小樽都通り梁川商店街振興組合では、平成 21 年 11 月の定期総会において、同商店街の通行人や買物客の減少、車両通行の現状等の分析と今後の活性化策を協議したという経過があり、その中の議論の一つとして、現在、午前 11 時より翌朝8時までの車両通行禁止の一部解除を求めることを関係機関に働きかけることが決定されました。あわせて、当該町会である稲穂第5町内会においても、同趣旨について賛同を得ているところでございます。それを受けて、小樽警察署や小樽市などにも要請活動を続けてまいりましたが、約1年9か月の時間経過がございましたので、その後の経過や今後の方向性について何点か伺います。初めに、この梁川商店街が規制解除の要望書を昨年の2月 15 日付けで小樽市へ提出し、それを受けて前山田市長名で小樽警察署長あてに要望書が提出されておりますが、その後の経過について御説明をお願いいたします。第2点目に、規制解除は容易ではなく、交通安全上の問題や交通規制に至った歴史的な経緯などもあると思います。そのことも含めて、小樽警察署及び公安委員会との間でどのような協議がなされているのか、現状について御説明願います。第3点目に、冒頭に触れましたが、梁川商店街を取り巻く商業環境は大変厳しいものがあり、それを受けて前市長が要望書を届けたことは極めて重いものがあると思います。よって、中松市長におかれましても、課題解決に最善の努力を要請したいと思いますが、御見解をお聞きいたします。次に、介護保険について伺います。第 177 回の国会において、介護サービスの基盤強化のための介護保険法等の一部を改正する法律が成立しました。概要を見ますと、今回の介護保険法改正は、医療、介護、予防、住まい、生活支援サービスが切れ目なく提供される地域包括ケアシステムの実現に向けた取組を進めることになっております。高齢者が住みなれた地域で安心して生活できるよう、高齢化のピークを迎える時期までに地域包括ケアシステムを構築するため、24 時間対応の定期巡回、随時対応型訪問介護・看護等の新たなサービスの創設、介護福祉士や研修を受けた介護職員による、たんの吸引等の実施や市民後見人の育成の推進など、所要の改正が行われました。現在、小樽市でも、第5期介護保険事業計画策定が進められておりますが、地域包括ケアシステム構築のためには、地域の高齢者のニーズや実態についての把握が重要であります。各自治体では、既に 90項目からなる日常生活圏域ニーズ調査が行われ、結果を発表している自治体があることや、厚生労働省では日常生活圏域ニーズ調査がより細かく分析できる生活支援ソフトを作成し、自治体に配付されていると伺っております。小樽市の第5期介護保険事業計画策定に向けた日常生活圏域ニーズ調査の進捗状況についてお聞かせ願います。また、65 歳以上の要介護認定を受けていない高齢者を無作為に 1,000 名抽出し、5月 25 日から6月15 日までを期間にアンケート調査が行われております。本アンケートの目的と分析結果についてお示しください。次は、24 時間対応の定期巡回、随時対応サービスについてです。日中、夜間を通じて訪問介護と訪問看護が密接に連携しながら、短時間の定期巡回型訪問と随時の対応を行うサービスですが、市町村が主体となり、圏域ごとにサービスを整備できるようにすることとなっております。地域包括ケアシステムの構築のため創設される本サービスは、小樽市の高齢者が地域で安心して生活できるサービスと考えますが、今後の本サービスの取組についてお聞かせ願います。小樽市では、介護予防の拠点として、また高齢者全般の身近な相談窓口として、地域包括支援センターが市内3か所に設置されております。今後、介護保険事業計画策定で、地域包括ケアの実現を目指すことや、高齢者を支える地域ぐるみでの取組を進めることから、小樽市が設定する三つの日常生活圏域をさらに細分化した地区ごとのセンター設置が必要と考えますが、お考えをお聞かせ願います。次に、介護保険料について伺います。第5期介護保険料は、自然増と 16 万人分の緊急基盤整備の影響などで、全国平均月額が第4期の 4,160円から 5,180 円の見込みとなり、介護保険の現場においては、第1号被保険者の負担は 5,000 円が限界との声が強く上がっております。国では、今回の介護保険法の改正により、平成 24 年度に限り特例として、都道府県に設置されている財政安定化基金を取り崩して第1号保険料の軽減に充てることを可能とし、保険料を 150 円程度軽減できる試算をいたしました。しかし、小樽市の保険料が全国平均に比べ高いことから、第5期の介護保険料については、市民から保険料が 5,000 円を大幅に超えるのではないかと値上げを懸念する声が出ております。そこで、第5期介護保険料の算定に当たり、小樽市の基本的なお考えをお聞かせ願います。また、保険料の値上げの要素と値下げの要素についてお教え願います。現時点で保険料の試算はどのくらいになっているかについてもお聞かせ願います。厚生労働省からは、7月に開かれた第5期介護保険事業計画の策定に係る全国会議で、第1号被保険者の介護保険料負担段階のうち所得第3段階について、保険者の判断で所得区分を細分化し、特例第3段階として負担を減らすことができるよう検討が進められております。この件について、小樽市のお考えと次期保険料に与える影響についてお聞かせ願います。この項の最後に、小樽市の第5期介護保険事業計画策定の今後のスケジュールについてお示しください。次に、障害者支援について伺います。中松市長は、公約の中で、高齢者や障害を持った方々が安心して自立した生活を送れることができるよう支援体制を強化しますと述べられており、今後、今まで以上にハード、ソフト両面のバリアフリー化は予算を確保しながら着実に進められるよう、ぜひ努力をお願いするところでございます。そこで、障害のある方が社会参加や日常生活を制約されないよう、配慮を求めたい視点で質問させていただきます。初めに、特定目的住宅についてお尋ねいたします。市営住宅は、健康で文化的な生活を営むに足りる住宅を整備し、これを住宅に困窮する低額所得者に対して低廉な家賃で賃貸することにより、市民生活の安定と社会福祉の増進に寄与することを目的とするものであります。特に、心身障害者、母子、老人、低所得の世帯で、住宅に困窮する方のためには特定目的住宅があり、入居者条件等は小樽市営住宅条例施行規則で定められ、抽選で入居が決定する一般の市営住宅とは違い、困窮度の高い方から優先して入居が決定される仕組みになっております。高齢化率が高い小樽市では、バリアフリー化が進んだ市営住宅に応募が集中し、特定目的住宅もなかなかニーズにこたえられないのが現状であります。そこで、何点かお尋ねいたします。市営住宅のストック状況についてですが、平成 22 年度末における管理戸数、入居状況についてお示しください。また、そのうち特定目的住宅戸数とその入居状況についてもお示し願います。次に、特定目的住宅の募集戸数に対する申込件数について、平成 20 年度から 22 年度までの状況をお聞かせ願います。また、申込みの理由ですが、条件別に見た場合、申込割合などの状況はどのようになっておりますでしょうか、市の傾向についてもお聞かせ願います。特定目的住宅は、世帯の申込要件のほかに、現在住んでいる住宅事情を困窮度として採点し、その困窮度の高い方から入居が決定されます。困窮度の採点の考え方について御説明願います。あわせて、困窮度の採点に当たって、障害の等級などによって点数が加算される配慮についてのお考えもお聞かせ願います。また、特定目的住宅の戸数の拡大については、総数に対して3割程度の水準に上げていく方針が決められたと伺いました。その経緯と理由について御説明願います。次に、市営住宅の住み替えについて伺います。小樽市では、住み替えの取扱いについて、市営住宅入居等に関する事務処理要綱があり、既存入居者が公募によらず、他の市営住宅に入居すること及び公募を行う市営住宅に入居することの申込みができる場合の取扱いについて定められています。そこでお尋ねいたしますが、小樽市の住み替えの資格や申請基準はどのようになっているのか、お示しください。次に、公募によらない住み替えで登録されている世帯数と登録理由について、また住み替え率の状況についてお示しください。今年に入り、市民の方から住み替えについて御相談がありました。現在、エレベーターのない市営住宅に生活をなさっている 60 歳代の御夫婦です。御主人には視覚障害があり、年金と奥様のパート収入で生活しております。数か月前、御主人が片足を切断され、退院後の生活について大変心配されての御相談でした。居住空間は段差だらけ、中層階に住んでいるため、狭くて急な階段の上りおりやトイレ、おふろ、移動に関して、退院後、一人では到底できない状況に加え、視覚に障害があるため、一層の注意が必要です。また、高齢なため、車いすや松葉づえを使った生活になれるまでには、相当な期間を要することが予想される状況にございました。この方は、公募によらない住み替えは、現に空き家となっている市営住宅から適宜あっせんする住宅となっているため、御主人の身体的な状況に即時対応できる住み替えが困難だと判断し、公募による住み替えを希望しようとしました。ところが、要綱の第9条第3項で、入居の申込みをすることができる市営住宅はエレベーターが設置されていない住宅とする。ただし、現住宅にエレベーターが設置されている場合は、この限りではないとあります。このため、相談者の御夫婦はエレベーターがない住宅にしか申し込むことができません。小樽市営住宅のストック状況からも、エレベーターのない住宅は、バリアフリー化されていない住宅がほとんどを占めており、問題解決にならないため、公募の申込みもやめ、民間住宅を探すことになったそうです。今回のケースのように、身体の障害に大きな状況変化があり、必要とされる住宅住み替えが、既存住宅のエレベーターがあるなしで申し込みできる市営住宅を制限することは、障害者に対して配慮に欠けることにつながらないでしょうか。条項の見直しを求め、市長の御見解をお伺いいたします。また、今回のケースのように、やむを得ず民間賃貸住宅への転居を選択した場合など、障害をお持ちの方が民間賃貸住宅を探し、契約に至るまでスムーズにいかないケースもあることから、行政側のサポートなど取り組むお考えはないのか、お聞きいたします。国の住宅政策は積極的な新規建設から既存のストックを有効活用する方向へ転換し、公営住宅において住宅マスタープランに基づき、ストック住宅の長寿命化による計画的な建替えや改善、用途廃止などが小樽市でも進められております。市営住宅ストックの設備状況を見ますと、中層以上の住宅でエレベーターが設置されていない住宅が7割ほど、住宅内手すりも2割程度の設置状況は、本市の高齢化がますます進むことからも、改善を急がなければならないと考えます。これらの設備の改善について取組のお考えを伺います。次に、補助犬法の理解についてお尋ねいたします。本年8月5日に、改正障害者基本法が国会で成立し、施行されました。今回の改正は、障害の有無によって分け隔てられることなく、人格と個性を尊重し合う共生社会の実現を目指す理念が掲げられ、障害のある人の社会参加や日常生活を制約する社会的障壁を取り除くことが義務づけられました。今後は、障害者総合福祉法や障害者差別禁止法の取組が推進され、共生社会への流れを大きく前進させていかなければなりません。そのためにも障害者の方々の声に耳を傾け、障害のある方が社会において普通の生活を送り、社会参加できるよう、市民お一人お一人が障害に対しての理解を深めることが大切であります。小樽市でも、啓発活動の推進やボランティア活動への支援などを行っており、今後も共生社会に向けた取組が推進されるよう、私も努力してまいりたいと思っております。中でも視覚障害者支援に対しては、何度か質問をさせていただき、情報のバリアフリーについてや盲導犬の理解は市の推進で少しずつ進んでおり、感謝しております。しかし、先月、本当に心が痛くなるような相談がございました。過去、何度も盲導犬と一緒に行っている飲食店で、突然入店を断られ、視覚に障害のある御本人から、生きている意味がない、死にたいと泣きながら私のところに連絡が来ました。お話の内容から、飲食店側が身体障害者補助犬法を正しく理解されていたのか、また店員など職員に対して十分な説明がなされていたのか、疑問が残りました。確かに、本法律に対して周知がどこまで進んでいるのかわからないのが現状です。しかし、このような事実が年に何回かあるようでは、法律の周知や理解に対しての取組を本市がどのように行っているのか、聞かざるを得ません。このたびの件に関して市の認識と対応、飲食店側の応対に問題はなかったのか、見解を伺います。また、本法律に対しての周知や理解については、施設や飲食店に限らず、小樽市民全体が深めなければならないと考えます。今後、教育現場での取組や商工会議所等団体との連携で、周知徹底を推進していただきたいと考えますが、市長の御見解をお聞かせ願います。次に、奥沢ダムの廃止について伺います。水道専用ダムとして 97 年間稼働してきた奥沢ダムですが、漏水量の観測からダム堤体内の陥没箇所が確認され、調査、改修方法が検討されてまいりました。しかし、奥沢ダムは大正3年に完成した施設であり、改修には数十億円以上の費用がかかると見込まれることや、ダム廃止によって市内への給水量に不足を来すことはないことから、存続を断念し、やむを得ず廃止することになった旨、御報告をいただいております。そこで、奥沢水源地について何点か伺います。1点目に、現在、市民の安全確保のため、大雨などに備えるための応急工事がなされておりますが、万が一記録的豪雨などの影響により、市民に避難をお願いする場合の対応について具体的にお示しください。第2点目に、市民の飲み水の確保についてです。市内の水道水供給量の約8パーセントを担っている奥沢ダムの廃止は、他の浄水場からの供給で影響はないと伺っておりますが、2008 年春から秋にかけて、小雨の影響で朝里ダムの 08 年9月末貯水量が 184 万 5,000 立方メートルとなり、過去 06、07 年の2年間と比べ半分程度までになりました。そのままの状態が続くと、水道水の供給が危ぶまれた感があります。このように同じような状況が起こった場合でも影響が出ないのか、お聞かせ願います。第3点目に、水すだれの存続については検討はなされるようでありますが、奥沢ダムの四季折々の景観は神秘的で、水すだれと同様に隠れた観光秘境ともなっております。ダム廃止後の景観の保存について、小樽市としてどのようにお考えなのか、お聞かせ願います。最後に、教育について伺います。初めに、学校の防災対策についてです。東日本大震災は、改めて自然の猛威を思い知らされ、防災対策の重要性を認識させられました。第2回定例会では、この防災対策に対して多くの質疑がなされております。このたびの大震災では、釜石の奇跡としてマスコミに何度も取り上げられた釜石市の津波防災教育は、自分の命は自分で守ることのできる力をつけることを目的としており、子供たち自身が判断し行動した結果、多くの命が救われました。また一方で、多くの児童・生徒が亡くなった地域もあり、日ごろの防災教育の大切さも教わりました。小樽市では、防災意識の啓発や避難マニュアルの見直しなど進めるとのことですが、以下何点かお尋ねいたします。初めに、このたびの大震災では、学校自体の損傷がわずかでも、学校施設の天井や照明器具などが落下する被害が相次いだそうです。小樽市内の小・中学校の非構造部材の点検や耐震対策についてお伺いいたします。次に、友人の子供たちは、テレビや新聞で被災地の状況を目の当たりにし、震災後半年たった現在も、思い出したように、万が一大きな地震が来た場合、自分がどう行動すればいいのか、家族に話をしてくるそうです。防災への関心が高い今こそ、スピード感を持って取り組んでいただきたい防災意識の啓発や防災教育について、具体的にどのように進められるのか、お伺いいたします。学校の避難マニュアルについてですが、学校の規模や立地条件など、地域の環境が違うため、学校ごとの避難マニュアルは必須と考えますが、子供たちの安全確保について、さまざまな場面を想定することが必要であります。小樽市教育委員会として統一した基準を示す必要があると考えますが、御見解をお伺いいたします。横浜市は、市の防災計画とは別に、学校防災計画を策定しており、他の自治体でも策定を検討しているところがあるようです。本計画は教育委員会が市の防災計画を基本的な枠組みとし、各学校における防災計画について、基準を明確にするものとして策定しております。本市の学校防災計画の策定について、御見解を伺います。次に、中学校の修学旅行についてお尋ねいたします。このたびの東北地方の震災の影響で、生徒の安全確保のため、本年度は道内各中学校の修学旅行先の変更などがあり、生徒たちは複雑な思いがあったように伺っております。このたびのような大震災の影響による変更は、子供たちの安全確保からやむを得ない判断でしたが、学校時代の修学旅行は生徒にとって一大イベントで、心から楽しみにしている行事の一つでもあります。そこで、中学校の修学旅行の実施について、以下何点か伺います。初めに、修学旅行の目的についてと、旅行先はどのように決められるのか、伺います。次に、修学旅行実施基準で定められている「経費は必要最小限にとどめるよう十分配慮すること」とございますが、具体的に基準となる金額は何なのかについてお示しください。旅行の範囲については、全行程 1,200 キロメートル程度とすることとありますが、この理由についてもお聞かせ願います。また、留意事項で、利用交通機関に飛行機が入っていないのはどのような理由からなのか、お聞かせ願います。保護者や教育現場からは、日本の文化や歴史に触れることのできる地域、また体験・滞在型など多様なプログラムがある地域などを選定するに当たり、距離や移動手段に基準が設けられているため、選択の幅が狭くなっているとの声があります。今後、基準の見直しのお考えはないのか、お伺いいたします。最後に、平成 22 年度の児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査についてお伺いいたします。本調査は、児童・生徒の生徒指導上の諸問題の現状を把握することにより、今後の施策の推進を目的としており、沿革を見ますと、昭和 57 年度より毎年、全国の公立中学校及び公立高等学校における校内暴力の発生状況等について調査が行われ、以後不登校やいじめの問題等、社会の変化とともに必要な調査項目や調査対象を随時追加、見直し、現在に至っております。平成 22 年度の調査結果を見ますと、全国の小・中・高等学校における暴力行為の発生件数は約5万9,000 件で、前年より 2,000 件減少しておりますが、児童・生徒 1,000 人当たりの発生件数にしますと若干増加しており、いじめの認知件数にあっては約7万 5,000 件で、前年度の比較で約 2,000 件増えております。北海道の調査結果は、暴力行為の発生件数は 1,979 件で、前年度に比べ 319 件増加、いじめの認知件数は 4,731 件で、前年度に比べ 1,274 件も増加いたしました。そこで、小樽市における本調査結果はどうだったのか、お伺いいたします。まず、平成 22 年度市内小・中学校の暴力行為の発生件数と 1,000 人当たりの発生件数、いじめの認知件数と 1,000 人当たりの認知件数、そして不登校児童・生徒数についてお示しください。また、このたびの市内小・中学校の暴力行為やいじめ、不登校の調査結果を教育部としてどのようにとらえているのか、お聞かせ願います。児童・生徒を取り囲む社会環境が変化している中にあって、暴力行為は粗暴化し、特定の生徒が繰り返し行為に及んでいるケースが増えており、いじめは陰湿化、複雑化してきているとも言われております。そこで、小樽市における解決に向けた取組や課題についてお聞かせ願います。全国の調査では、いじめ発見のきっかけについて、アンケート調査など学校の取組により発見が最も多く 26 パーセント、次いで本人からの訴えが 23.1 パーセントとなっております。このことから、児童・生徒に対し、定期的なアンケート調査実施が有効であると考えますが、今後のお考えをお聞かせ願います。また、本人からの訴えがしやすい環境づくりについてもお示し願います。暴力行為やいじめ、不登校の問題は、その徴候を早い段階から察知し、スピード感を持って対応することが大切であり、学校のみならず家庭や地域住民の共通認識も大切であります。市内の各学校では、学校経営要綱の中で、生徒指導上の危機管理として対応や取組が示されております。要綱の中で、学校ごとの教育目標や校長のビジョンなどを示し、創意工夫した特色ある学校づくりには大いに期待し、賛同いたしますが、危機管理上の進め方や対応はどうでしょうか。学校ごとではなく、小樽市の教育委員会として統一された対応や取組を示すべきと考えますが、御見解をお聞かせ願います。先月 30 日には、札幌市で中学生が自宅マンションから飛びおり自殺するという痛ましい事故がありました。自殺はいじめが原因と言われておりますが、10 代の子供がみずから命を絶つ選択をしなければならなかった声にならない声を、もっと早く気づいてあげることができなかったのか、残念で仕方がありません。文部科学省では、2010 年度の児童・生徒の自殺が 147 名で、ここ数年 150 名を推移している状況や、いじめを含め自殺にはさまざまな要因があることから、自殺予防について、アメリカの予防教育を参考に授業で取り上げることも検討されているようです。最も優先されることは命のとうとさ、大切さを学ぶことであると考えますが、小樽市の教育現場で命についての教育はどのように行われているのか、伺います。また、自殺予防教育導入に関して、教育長の御所見を伺います。再質問を留保し、私の代表質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
千葉議員の御質問にお答えいたします。初めに、政治姿勢について何点か御質問がございました。まず、市民と行政との良好な関係の現状認識についてですが、多様化する市民ニーズや地域課題にこたえるためには、市民の皆さんが有するまちづくりの可能性やヒントとなる多くの知識やアイデアの活用が必要であると考えております。私といたしましても、まちづくりの主役は市民であるという認識の下、市民の皆さんの御意見を市政に反映していくためには、まず、市民の皆さんとの間に確かな信頼関係を築いていかなければならないものと考えております。次に、市民力によるまちづくりの具体化についてですが、市長への手紙や町会長と市との定例連絡会議などは、市民の皆さんの意見を行政機関に反映させる取組として有効な施策であることから、私としても引き続きこれらの施策を着実に進めてまいりたいと考えております。また、市長と語る会など、まちづくり団体との意見交換も積極的に行いながら、情報の共有化に努め、市民の皆さんとの信頼関係に基づくまちづくりを進めてまいりたいと考えております。次に、信頼回復に向けた今後の取組についてですが、現在、外部の調査委員会の提言や議会での議論の内容などを参考にしながら、今月末を目途に、再発防止策の素案作成に取り組んでおります。その後、議会での審議をいただいた後に、再発防止策を策定し、広く市民の皆さんにお知らせするとともに、コンプライアンスの強化に努めてまいりたいと考えております。また、日々の市民の暮らしに直結する課題や市内の経済や観光、さらには未来の小樽を担う子供たちへの教育の問題など、行政が取り組まなければならない課題は山積しておりますので、再発防止策を念頭に置きながら、職員が一丸となって職務に精励できるよう取組を進め、市民の信頼回復に努めてまいりたいと考えております。次に、原子力発電所の安全性についてでありますが、原子力発電は安全対策が求められるものであり、今回の福島第一発電所の事故を踏まえて、特に地震や津波など、従来の設計基準を超える事故への対応が重要であると考えております。次に、関係自治体4町村や他の後志管内自治体との間での情報交換、連携調整のための話合いについてですが、管内市町村における情報の共有や連携体制の構築を図ることは必要と考えておりますので、管内町村長が出席する会議や防災担当者会議などを通じて、情報の共有化や連携体制の構築を進めてまいりたいと考えております。次に、北電泊原発の安全性や必要な安全対策にかかわる情報提供についてですが、主なものとして、後志総合振興局を通じて、一つは泊発電所における緊急安全対策にかかわる報告書の補正について、二つ目は泊発電所保安規定の変更の認可について、三つ目として津波に対する原子炉施設の保全のための活動を行う体制の整備に関する保安規定変更の許可について、四つ目といたしましては北海道電力泊発電所3号機の取扱いに関する国からの回答についてなどの情報提供がありました。泊原発に関する情報については、安全性や危険リスクなどに関して、今後も迅速かつ適切に提供していただけるよう、北海道や国に対し、求めてまいりたいと考えております。次に、財政に関し、何点かお尋ねがありました。初めに、平成 21 年度及び 22 年度の最終予算額に対する不用額の割合とその主な内容についてでありますが、平成 21 年度は、最終予算額約 602 億 8,900 万円に対し、翌年度繰越分を除いた不用額は約 21億 9,200 万円であり、割合は約 3.6 パーセントとなっております。その主な内容といたしましては、民生費において生活保護費が約3億 600 万円、商工費では中小企業等への制度融資に伴う貸付金で約2億 7,700 万円、土木費では港湾整備事業への繰出金や除雪費で約9,100 万円、衛生費では新型インフルエンザワクチン接種費用負担軽減事業費で約 8,300 万円、職員給与費では退職手当や時間外勤務手当などの職員手当等で約1億 8,600 万円の不用額が生じております。平成 22 年度は、最終予算額約 595 億 9,500 万円に対し、翌年度繰越分を除いた不用額は約 19 億 3,800万円であり、割合は約 3.3 パーセントとなっております。その主な内容といたしましては、民生費において生活保護費が約3億円、介護基盤緊急整備交付金が約2億 5,300 万円、土木費では住宅事業や港湾整備事業への繰出金で約 3,500 万円、職員給与費では退職手当や時間外勤務手当などの職員手当等で約1億 7,700 万円の不用額が生じております。次に、民生費の決算において、最終予算額に対し、5パーセント以上の不用額が生じていることについてでありますが、平成 21 年度以前の過去5年間の不用額の割合は約2パーセントから3パーセント台で推移しており、これと比較すると、平成 22 年度は5パーセントを超えております。これは、介護療養病床の廃止が国の方針により凍結されたことに伴い、本市の施設整備計画に基づき、予算措置をしていました介護基盤緊急整備特別対策事業交付金と介護職員処遇改善等臨時特例交付金の合計約3億 2,000万円が全額不用額となったことが大きな要因であると認識しております。次に、不用額が生じることに関し、適正な予算の見積りの考え方についてでありますが、歳出予算の見積りに当たりましては、前々年度の決算における不用額や前年度の決算見込みのほか、国や道の制度などをできる限り見極めながら積算しておりますが、国全体の景気動向や年度途中での制度改正のほか、執行してみなければ把握が難しい経費などもあり、一定程度の不用額の発生はやむを得ないものと考えております。しかしながら、平成 23 年度予算の編成時に通知した予算要求に当たっての基本的事項の中では、改めて近年、決算時において多額の不用額が生じていることを踏まえ、事業ごとの毎年度の不用額についてもよく分析した上で予算要求額を見積もるよう求めたところであり、今後におきましてもできる限り適正な予算の計上に努めてまいりたいと考えております。次に、民生費の不用額について、決算額が最終予算額を大きく下回っている事業でありますが、不用額ベースで申し上げますと、生活保護費で約3億円、市立保育所運営費負担金で約 7,600 万円となっており、これらにつきましては、予算の見積りに比して制度の利用が少なかったことや、保育所入所者数及び補助単価が減少したことなどによるものであります。また、先ほども触れましたが、介護基盤緊急整備特別対策事業交付金で約2億 5,300 万円、介護職員処遇改善等臨時特例交付金で 6,600 万円の不用額が生じておりますが、これらはいずれも国の方針に沿って介護療養病床を廃止し、グループホーム等への転換を図るため、その整備に要する経費を予算措置いたしましたが、年度途中において国がその方針を凍結し、第4期介護保険事業計画を抜本的に見直したため、全額が不用額となったものであります。次に、事業評価による検証、市民に公表した上での事業の見直しなどについてでありますが、本市におきましては、直近に実施した平成 18 年度を含め、過去3回にわたり試行的に行政評価に取り組んできたところであります。しかしながら、客観的な評価指標の設定が困難であるほか、評価に当たっての膨大な作業量など、解決すべき課題が多く、現在のところ本格的な制度の導入に至っておりません。一方、本市の財政状況が依然として厳しい中、市政運営の効率化に向け、緊急性や必要性を踏まえた「選択と集中」により事業を推進していく必要があることから、本市の特性に応じた簡素で使い勝手のよい評価システムの導入が必要であると考えているところであります。このため、現在、他市における導入状況を研究するなど、調査検討を進めておりますので、課題点を整理した上で、今後、本格実施につなげてまいりたいと考えております。また、評価結果につきましては、議会に示すほか、できるだけわかりやすい方法で公表できるよう、あわせて検討してまいります。次に、真の財政再建に向け、歳入に見合った財政運営についての考え方についてでありますが、私の考える真の財政再建とは、基本的にはこれまでの市の考え方と同様でありますが、みずからの収入に見合った歳出構造の下、年度間の不測の財政需要にも柔軟に対応し得る財政体質をつくり上げることであり、平成 22 年度決算において、一般会計の累積赤字は解消したものの、まだ本来の意味での収支バランスがとれていない状況の中では、さらなる努力が必要と考えております。安定した行政運営を進めていくためには、安定した財政基盤が必要不可欠でありますので、そのためにもなるべく早期に真の意味での財政再建を成し遂げることが重要であると考えており、財政健全化のため最大限の努力をしてまいりたいと考えております。次に、他会計や基金からの借入れに関してでありますが、まず、平成 22 年度末での他会計からの借入残高を会計別に申し上げますと、水道事業会計が1億 3,500 万円、下水道事業会計が 23 億 5,300 万円、産業廃棄物等処分事業会計が5億 9,000 万円となっております。また、基金からの借入残高は、22 年度末で 19 億 9,400 万円となっております。借入金の償還につきましては、23 年度借入予定分までで申し上げますと、返済が完了するのは他会計借入金及び基金借入金のいずれも平成 38 年度となっております。次に、下水道事業会計からの借入金に関し、下水道事業会計が借り入れる資本費平準化債との関係から問題はないのかとのお尋ねについてでありますが、下水道整備は先行投資が多額となりますが、投資額に対応する企業債の償還期間が減価償却期間よりも短いという制度上の特徴があり、毎年度の企業債償還額の負担が重い要因となっております。そのため、世代間負担の公平化を図る観点から、企業債元金償還相当額と減価償却費相当額との差額について、資本費平準化債を活用することにより、後年度に負担を繰り延べ、より長い期間で投資額を回収することができることとされております。資本費平準化債の趣旨、目的は、ただいま申し上げたとおりでありますが、この制度に即して下水道事業会計において資本費平準化債を借り入れた結果、最終的に資金余剰が発生した場合は、運用の一環として一般会計に貸し付けることは認められていると考えております。次に、下水道事業会計からの借入れができなくなった場合の本市の予算編成に与える影響と、今後の他会計からの借入れの考え方についてでありますが、平成 24 年度は現時点において市税や地方交付税の大幅な伸びが見込めない中で、扶助費など義務的経費の増加が見込まれますことから、予算編成に当たりましては、本年度同様、一定程度の収支不足が生じるのではないかと推測しております。そのため、仮にこれまでのような下水道事業会計からの借入れができなくなった場合には、それにかわるものとして、新たな歳入の確保や歳出の削減などといった何らかの財源対策を講じなければ、予算上の収支均衡は難しくなるものと考えております。また、今後の他会計からの借入れについての考え方でありますが、先ほどもお答えしましたとおり、平成 22 年度末の借入残高は、基金からの借入れも含めますと既に 50 億円を超えており、財政運営の健全性の確保、財政秩序の維持といった観点からは、できるだけ早期に解消していかなければならないものと考えております。次に、過疎計画の策定の考え方及び重要課題として進められる主な事業についてでありますが、過疎計画は法の枠組みに基づいて、平成 27 年度までの計画期間内に地域の自立促進を目指していくものであることから、第6次小樽市総合計画に登載している施策、事業を前提として過疎計画に盛り込むとともに、過疎債など財政上の特別措置を最大限に活用する観点から策定したものであります。また、主な事業といたしましては、大規模な事業に絞ってお答えいたしますと、市立病院の統合新築、小・中学校校舎の耐震化や改築、市立保育所の整備、学校給食共同調理場の統合新築のほか、旧国鉄手宮線の活用事業などが挙げられるところであります。次に、本市における平成 22 年度の過疎債の借入実績とその主な事業についてでありますが、それぞれ事業費と過疎債の充当額を申し上げますと、一般会計のハード事業分では、水槽付消防ポンプ車購入費、約 6,290 万円に対して 4,900 万円、北防波堤改良事業費、約 3,575 万円に対し 3,570 万円、長橋・桜町中学校の校舎等耐震実施設計事業費、約 2,291 万円に対し 2,280 万円、ロードヒーティング更新事業費、約 5,061 万円に対し 2,080 万円などとなっております。また、ソフト事業分では、過疎計画に過疎地域自立促進特別事業として掲載された事業の平成 22 年度実施分、約1億 9,933 万円に対し1億 4,340 万円が充当されております。そのほか、下水道事業会計では下水終末処理場機械・電気・建築更新などの事業費、約 11 億 7,025万円に対し2億 8,690 万円、病院事業会計では医療機器の購入費、約1億 40 万円に対し 4,190 万円、それぞれ過疎債が充当されており、全会計の過疎債借入実績額は7億 750 万円となりました。なお、過疎債の充当率は、病院事業や下水道事業など公営企業債の対象となる施設等については 50パーセント、その他は原則 100 パーセントとなっておりますが、事業費と過疎債充当額との差額につきましては、事業費から国・道補助金などの特定財源が除かれることや、10 万円以下の端数処理などにより生じるものであります。次に、本年度過疎債の充当を予定している事業費、また起債申請の状況についてでありますが、まず、本年度において過疎債の充当を予定している全会計の事業費の合計は約 35 億 4,200 万円で、過疎債充当予定額は約 18 億 3,000 万円となっております。また、過疎債の申請状況につきましては、ただいま申し上げました過疎債充当予定額のうち、22 年度において既に同意が得られている小・中学校校舎耐震補強事業などの繰越事業分4億 7,150 万円と、11月に追加申請することとしている「災害対応特殊はしご付消防ポンプ自動車」などの事業分、約6億4,300 万円を除く約7億 1,500 万円を北海道に対し起債申請しておりましたが、本年度の全国の過疎債の要望額が、総務省が毎年度策定する地方債計画に計上された 2,700 億円に迫ったため、今後の調整の可能性がある旨、北海道から通知を受けていたところであります。その後、昨日でありますが、9月 12日に、道から同意等予定額の通知があり、下水道事業分、約2億 5,800 万円については保留扱いとなりましたが、それを除く病院事業分2億 5,520 万円や第3号埠頭岸壁改良事業分 4,050 万円などについては、要望額どおり同意が得られたところであります。次に、平成 24 年度において、過疎債を充当する事業費と起債予定額及び同意の見通しと本市財政への影響についてであります。まず、過疎債を充当する事業費と起債予定額につきまして、基本的には平成 22 年度、23 年度からの継続事業などが対象になるものと考えますが、現時点において、平成 24 年度実施分の概算事業費や過疎債の充当額については、算出しておりません。また、起債の同意の見通しについては、先ほども申し上げましたとおり、過疎債は地方債計画の計上額の範囲内で同意等予定額を定めることとされておりますことから、地方債計画が示されていない現時点におきましては、その見通しをお答えすることは難しいところであります。なお、過疎債の同意が得られなかった際の財政運営についてもお尋ねがありましたが、過疎債はその償還に対する交付税措置が充実しており、今後の財政運営に与える影響も大きいことから、今後、機会あるごとに地方債計画における過疎債枠の拡大など、その充実を関係機関に要望してまいりたいと考えております。次に、財政健全化計画の必要性についてでありますが、平成 22 年度決算において、当初の財政健全化計画の目標である平成 24 年度までの一般会計の累積赤字の解消は達成いたしましたが、財政調整基金や減債基金の残高がない現状で、他会計からの借入れなどの財源対策を行った上での赤字解消であり、今後はこうした借入金に依存しない実質的な収支均衡に向け、健全化の取組を継続していくことが重要であることから、この実現のために新たな財政健全化計画の策定が必要であると考えております。次に、新たな財政健全化計画の目標と計画期間についてでありますが、まず、計画の目標につきましては、一般会計において、毎年度の予算編成上での他会計からの借入れの圧縮、解消を目指し、最終的にはみずからの歳入に見合った歳出構造の下、年度間の不測の財政需要にも柔軟に対応し得る本来の意味での収支バランスがとれるようにすることであると考えております。また、新たな計画は本年度の収支状況をよく見極めた上で、来年度予算の編成とあわせ、平成 24 年度を初年度として策定を予定しておりますが、計画期間につきましては、今後、目標達成のための実施内容や収支を試算していく中で検討してまいりたいと考えております。次に、市道梁川線の一部車両通行規制の解除について御質問がありました。まず、小樽警察署あてに要望書を提出したその後の経過及び関係機関の協議内容についてでありますが、市と小樽警察署は規制解除の方向で協議を続けてきたところですが、市道梁川線は道路交通法施行細則により、札幌の狸小路や旭川の買物公園と同様に、歩行者専用道路に準じた区域として指定されており、規制解除後の歩行者の安全確保はもちろんのこと、地元や市からの強い要望など、相応の理由がなければ解除することは難しいとの公安委員会の見解が示されているところであります。次に、前市長が車両通行規制解除の要望書を提出した重要性から、課題解決に向けた最善の努力をとのことでありますが、梁川商店街については、小樽駅周辺の重要な商店街と認識しており、これまでも車両通行規制の解除に関しては、地元関係団体や小樽警察署と話し合ってきたところですが、今後におきましても、引き続き地元団体や関係機関との協議を重ね、課題解決に向け、最善の努力をしてまいりたいと考えております。次に、介護保険について何点かお尋ねがありました。まず、第5期介護保険事業計画に向けた日常生活圏域ニーズ調査の進捗状況についてでありますが、在宅で自立している方と要介護2以下の方を対象に、中部地区 500 名、北西部地区 250 名、東南部地区250 名の計 1,000 名を抽出し、平成 23 年4月8日から7月4日まで調査を行い、940 名から回答を得たところであります。当該回答を基に国から配付のあった生活支援ソフトにより分析し、第2回策定委員会において、介護予防の必要性や生活支援サービスの利用者推計などの分析結果を報告したところであり、今後、具体的なサービス量を策定委員会で検討してまいります。次に、要介護や要支援の認定を受けていない 65 歳以上の高齢者を対象に実施したアンケート調査についてでありますが、その目的につきましては、今年度実施しております計画の策定に当たり、高齢者の生きがいや健康のための取組、また将来の生活プランなどを把握し、高齢者に対する保健福祉サービス施策立案のための基礎資料とするものであります。調査項目といたしまして、大きく分けて年齢、性別、世帯構成といった基本項目をはじめ健康状態、在宅福祉サービス、生きがい、将来、要望といった六つの分野となっておりますが、回答結果を分析いたしますと、将来の自分の健康に対する不安から、今後期待する在宅福祉サービスとして、安否確認を望む方が比較的多く、また福祉施策に対する要望においても、健康づくり、介護予防、高齢者が住みやすい住宅への支援の回答が多くあったものと推察されますので、現在、策定中の計画に反映するよう検討してまいりたいと考えております。次に、24 時間対応の定期巡回、随時対応サービスの取組についてでありますが、本年6月に、市内 41の居宅介護支援事業所にアンケートをとり、ケアマネジャーが担当している利用者の中で、このサービスの利用見込みを聞いたところ、約 100 名との回答がありました。また、平成 23 年度国のモデル事業に申請し、年明けには選考された事業所により、モデル事業が開始となる予定となっております。このサービスは、重度者の在宅での生活を支えていくためには医療と介護の両方のサービスが必要となることから、今後、対応できる事業所などを調査し、必要とするサービス量を整理した上で、策定委員会で審議してまいります。次に、本市が定める日常生活圏域の細分化についてでありますが、国ではおおむね 30 分以内に駆けつけられる圏域を理想的な圏域と定義し、具体的には中学校区を基本とすることが示されております。一方、本市の日常生活圏域は、小樽市総合計画の地区別発展方向における地区区分としていることから、中部、北西部、東南部の三つの日常生活圏域に分かれております。本市の三つの圏域はいずれもエリアが広すぎることから、地域包括ケアシステムを進める上で支障となることが想定されますので、今後、地域別の将来人口の推計を基に、圏域の見直しの検討を進めてまいります。次に、第5期介護保険料の算定にかかわる本市の基本的な考え方についてでありますが、第1号被保険者の保険料は介護給付費全体の 20 パーセントを負担する仕組みとなっておりますので、介護給付費が膨らむと、その分保険料が高くなることになります。現在、本市の介護サービスの利用者割合は6人に1人となっており、5人の方は利用しておりませんので、この方々の保険料の負担感を考えますと、あまり給付に重点を置いた施策はとれないものと考えます。したがいまして、ある一定のサービス水準を維持しながら、給付と負担のバランスを考慮した保険料設定が基本になるものと考えております。次に、介護保険料の値上げの要素と値下げの要素についてでありますが、値上げの要素の大きな要因としては、介護療養病床の存続に伴う給付費の増、介護給付費準備基金の残額があまり見込めないこと、要介護認定者の増加による給付費の自然増があります。一方、値下げ要素としては、財政安定化基金の取崩しが挙げられます。また、現時点での保険料の試算についてですが、国から介護給付費の推計をするワークシートが遅れていることや、これらの審議が進む中で細かな値上げ要素が何点か考えられること、さらに介護報酬の改定が年末に予定されていることなどにより、現時点で保険料の試算はできませんが、さきの要因を勘案しますと、月額 5,000 円を超えるものと考えております。次に、第3段階の細分化についての本市の考え方についてでありますが、第3段階は市民税非課税者で年金等の収入額が 80 万円を超えているものと定めており、対象となる収入額が広範囲にわたっております。このため、負担能力に応じた保険料賦課の観点から、第3段階を細分化して低所得者の負担を軽減することは必要であるものと認識しております。しかしながら、細分化に当たっての基準所得額が国からまだ示されていないため、影響額の把握ができなく、第3段階の特例の設定は今後の課題として検討してまいります。次に、計画策定の今後のスケジュールについてですが、今後、数回行われる策定委員会の中で、計画の重点項目、介護給付費の推計、平成 24 年度創設されるサービスの導入の可否などを審議し、来年の第1回定例会で、第5期介護保険事業計画を報告する予定であります。次に、障害者支援について何点か御質問がありました。初めに、特定目的住宅についてでありますが、まず、平成 22 年度末における市営住宅の管理戸数は3,471 戸であり、そのうち入居戸数は 2,720 戸であります。また、特定目的住宅の管理戸数は、平成 22 年度末で 890 戸であり、そのうち入居戸数は 662 戸となっております。次に、平成 20 年度から 22 年度までの特定目的住宅の募集戸数に対する申込件数についてでありますが、平成 20 年度は募集戸数 36 戸に対し 325 件、21 年度は 22 戸に対し 118 件、22 年度は 37 戸に対し414 件の申込みとなっております。また、申請者の条件別割合につきましては、22 年度で申し上げますと、高齢者が 207 件で、全体の 50パーセントと最も多く、次いで障害者が 79 件で 19 パーセント、低所得者が 76 件で 18 パーセント、母子世帯が 52 件で 13 パーセントとなっており、これまでの傾向を見ましても、いずれも高齢者が最も多い状況にあります。次に、特定目的住宅の入居決定にかかわる住宅の困窮度の採点の考え方についてでありますが、住宅の種類、老朽度、設備の状況など、大きく分けまして 10 の項目についてそれぞれ状況に応じた配点を設定しており、御本人からの聞き取りや現地確認等を行い、採点しております。また、障害の等級などによる採点の配慮につきましては、保安、環境の採点項目の中で、現在の住宅が2階以上にあり、昇降困難な高齢者や身体障害者等がいる場合、階数が高いほど手厚い配点にすることに加え、障害の程度による加算の配慮もしております。次に、特定目的住宅の戸数の拡大についてでありますが、高齢者や身体障害者など、特に居住の安定を図る必要のある方々の待機者が多い現状から、その解消を図るため、平成 14 年度に開催された第 28回小樽市住宅行政審議会において、管理戸数に占める割合を3割程度の水準に引き上げることを決定したものであります。次に、市営住宅の住み替えについてでありますが、本市における住み替えの資格要件は、入居時に比較して入居者が増減した場合や、入居者が加齢や病気等によって日常生活に支障を来すようになった場合などとなっております。また、住み替えの申請基準につきましては、一般公募に応募していただいて抽選で決定する方法と、公募によらず随時受け付け登録し、空き住戸が発生した段階で適宜あっせんする方法があります。次に、住み替えに登録されている世帯数などについてでありますが、平成 22 年度中に 13 世帯が登録され、そのうち当該年度中に3世帯が住み替えており、住み替え率は 23 パーセントとなっております。また、脳梗塞の後遺症や膝、関節症等の病気により階段歩行等が困難ということが、住み替えの主な登録要因となっております。次に、住み替え要綱の見直しについてでありますが、公営住宅は公募を原則としており、例外措置として住み替えができる場合の要件を要綱で定めております。エレベーター付の住宅は応募倍率が高く、また補欠入居者が多数待機している状況にあり、入居に当たっての公平性、平等性を図る観点から、住み替えのできる住宅について一定の制限を設けているところであります。しかしながら、現在、加齢等により身体の機能上の制限を受けている事例が増えている傾向にあり、また個別のケースによっては、障害の程度を配慮することも必要と考えられることから、今後、住み替えの要件について、他都市の状況も調査しながら検討していきたいと考えております。次に、障害者の方が民間賃貸住宅へ転居される際の行政のサポート等についてでありますが、本市では、障害者福祉サービスの一つとして、相談支援事業を行っており、障害者の方から住宅について相談を受けた場合、必要に応じて不動産会社での物件選定や下見の際に同行、助言するなど、入居に向けての支援を行っております。次に、市営住宅の設備の改善についてでありますが、エレベーターの設置につきましては、既存の市営住宅の大部分を占める階段室型の住宅は、構造上、設置が困難であること、また多額の費用を要することや、維持費について入居者の負担が増加することなどから、長寿命化計画に盛り込まなかったところであります。次に、住宅内の手すりの設置についてでありますが、これまで一般的に最も必要とされる浴室やトイレの手すりは、それぞれの使い勝手に合わせて種類や取付け位置を決定して、入居者の負担により設置していただいているところでありますので、そのほかの住宅内の手すりについても、入居者の負担で設置していただきたいと考えております。次に、身体障害者補助犬法についてのお尋ねがありました。初めに、盲導犬を同伴された方が飲食店で入店を断られたことにつきまして、市の認識と対応、それと飲食店側の対応についてでありますが、この事案については、本市にも相談があり、両者から当日の状況をお聞きいたしましたが、双方のお話の内容に一致しないところがあるため、現時点でははっきりしたことは申し上げられないところであります。また、北海道も身体障害者補助犬法における苦情申出の窓口として相談を受けており、現在、両者からお話を伺っているところであります。市といたしましては、同法では補助犬を同伴した視覚障害のある方の利用を飲食店等は拒否できないこと、さらには補助犬についての啓発活動は国及び地方公共団体が行うものと認識しており、当該飲食店に改めて法の趣旨を説明したところであります。次に、身体障害者補助犬法の市民等への周知についてでありますが、現在、市のホームページや広報おたるで掲載しているほか、飲食店への営業許可に際して啓発文書を配付するなど、周知に努めているところであります。今までに商工会議所や小樽市商店街振興組合連合会などを通じて、啓発チラシの配付などを行ったことはございますが、千葉議員からお話がありましたように、今後、より一層連携を深め、同法の周知に努めてまいりたいと考えております。また、小・中学校の児童・生徒への周知、啓発につきましては、啓発物の配付など、教育委員会に協力をお願いしてまいりたいと考えております。次に、奥沢ダムの廃止についてでありますが、初めに大雨などに備えるための応急工事につきましては、降雨によりダムにたまった水を排水用ポンプで強制排水しており、さらに、今後、奥沢ダムへ直接流入している二股沢川の河川水の一部をダム下流へ流す措置をとり、ダムの貯水位の上昇を抑制してまいります。記録的な豪雨などにより、万が一、勝納川流域の住民の避難が必要であると判断したときは、直ちに災害対策本部を設置して、小樽市地域防災計画に基づき、消防車や警察署のパトロールカーなどによる地域住民への避難広報を行います。さらに、広報と並行して避難所を開設し、避難者の誘導を消防職員、消防団や警察などが協力して行います。いずれにいたしましても、迅速な地域住民の避難対応に努め、市民の安全を確保したいと考えております。次に、渇水時における水道水の確保についてでありますが、渇水が発生するおそれがある場合には、朝里ダムの管理者である北海道と連携し、事前に降雨の状況、河川の流況、ダムの貯水状況や今後の雨量予測データ等を基に渇水状況の予測を行い、その結果等を踏まえ、渇水対策協議会の設置時期やダム放流量の調整等の対策方法について関係者間で検討を行い、朝里ダムの貯水量を調整し、水道水に不足が生じないよう、早期に対応してまいりたいと考えております。次に、奥沢ダム廃止後の景観の保存についてでありますが、通称水すだれと呼ばれている階段式溢流路は、奥沢ダムの関連施設として河川占用物でありますので、奥沢ダムを廃止すると、原則として河川管理者から撤去を求められますが、歴史的な土木施設でありますので、存続するための手法について、今後、河川管理者である北海道と協議を行ってまいりたいと考えております。また、奥沢ダムを廃止した跡地をどのように活用すべきかという問題についても、今後、庁内に検討委員会などを設置し、創設水道施設であったことを後世に伝えるとともに、市民に親しまれる施設となるよう検討してまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)
千葉議員の御質問にお答えいたします。まず、小・中学校の非構造部材の点検、耐震対策についてでございますが、文部科学省から大震災後の7月に、小・中学校の非構造部材の耐震化推進、地震による落下物や転倒物から子供たちを守ろうという内容のパンフレットが配付をされ、その中に照明器具やテレビ、収納棚など、点検のチェックリストが示されておりますので、今後、そのチェックリストを活用し、各学校の非構造部材などの現状把握に努めてまいりたいと考えております。次に、防災意識の啓発や防災教育についてでございます。これまで市教委では、毎年、教員向けの救急救命を含めた防災に係る学校安全講習会を実施しておりますが、今回の震災を受け、子供たちが正しい知識と的確な判断力を身につけられるよう、教科ごとに防災教育に関連する内容を示した研究資料を作成、配付をし、校長会議を通じ、指導をしております。また、北大地震火山研究観測センターから講師を招き、防災や災害時の対応の仕方を学ぶ管理職研修会を実施いたしました。今後は、市教委として、各学校に、関係機関や地域と連携した避難訓練のあり方などについても、市の防災計画の見直しに合わせて検討するよう指導してまいりたいと考えております。次に、学校の避難マニュアルについてでございますが、各学校の防災実施計画では、これまで火災と地震を想定した避難行動の手順が示されておりましたが、このたびの大震災を踏まえ、津波などの対策も必要でありますことから、それぞれの学校の立地条件に合わせ、今後示される津波ハザードマップなどを参考に計画を見直すよう、各学校長に指示したところであります。なお、各学校の防災実施計画は、毎年、市消防本部へ提出し、消防法の規定に照らしチェックを受けており、一定の水準が確保されているものと考えております。次に、市教育委員会独自の学校防災計画についてでございますが、小樽市の地域防災計画の中では、教育委員会は災害時の役割として、学校など文教施設の被害調査、罹災児童・生徒の調査や応急教育対策などの業務分担が規定されており、また各学校においては、それぞれ一定の基準を満たした防災実施計画が策定されておりますことから、市教委として独自の学校防災計画を策定することは考えておりません。次に、本市の中学校の修学旅行の実施にかかわってでございますが、1点目の修学旅行の目的は、小樽市小中学校修学旅行実施基準において、集団生活を通して自律的な態度を身につけ、自然や文化を直接見聞し、豊かな情操をはぐくむことなどとなっております。また、旅行先についても、この基準の範囲内で各学校が場所の選定を行っております。2点目の経費につきまして、実施基準では具体的な金額を示しておりませんが、各学校では保護者の負担を考慮し、これまでの実績や他校の状況を勘案し、決めております。3点目の旅行範囲につきましては、道立学校修学旅行実施基準を参考に、小樽市小中学校修学旅行実施基準を定め、利用する交通機関は鉄道、バス及びフェリーとなっております。今後、教育委員会では、交通機関の状況や社会情勢の変化、他市の状況、各学校からの要望などを踏まえ、本市の修学旅行実施基準の見直しを行ってまいりたいと考えております。次に、平成 22 年度の文部科学省「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」における小樽市の状況についてでございますが、暴力行為の状況は、小学校では児童間の暴力が2件、中学校では、対教師暴力が4件、生徒間暴力が 26 件、器物破損が8件となっております。児童・生徒 1,000 人当たりの発生件数は 4.9 件となっております。いじめの認知件数は、小学校 151 件、中学校 62 件であり、児童・生徒 1,000 人当たりの認知件数は25.9 件となっております。次に、不登校の状況についてですが、平成 22 年度に不登校を理由に 30 日以上欠席した児童・生徒数は、小学校9名、中学校 81 名となっております。本市における暴力行為と不登校については、全国と同程度となっておりますが、いじめについては 3.8倍となっております。市教委としては、いずれも解決しなければならない課題と考えておりますが、とりわけいじめについては喫緊の課題であるととらえております。次に、暴力行為やいじめの解決に向けた取組や課題についてでありますが、暴力行為についてはさまざまな要因が考えられ、暴力行為に至る背景を適切にとらえ、その根本を解決することが重要であり、各学校では市教委はもとより、子育て支援課、児童相談所、警察などの関係機関と連携をして解決を図るよう、一体となって取り組んでおりますが、中には家庭環境の影響で改善が思うように進まない事例もあります。また、いじめについては、アンケートなどによるきめ細かな実態把握を行い、教職員が互いに連携、協力して解決を図るよう取り組み、組織的に早期発見、早期対応をするよう努めておりますが、近年はインターネットによるいじめなど、表面化しづらい事例も多くなっております。次に、児童・生徒に対するアンケート調査などについてでありますが、本年度すべての小・中学校においてアンケート調査を実施し、発見されたいじめについては、当該の学校において適切に対応し、現時点ですべての事例について解消しております。市教委といたしましては、いじめに関するアンケートは解決に向けた有効な手段であると考え、今後も各学校へ定期的に実施するよう指導してまいります。次に、いじめを受けた本人が訴えやすい環境づくりについてでありますが、各学校では児童・生徒との日常的な触合いを大切にし、休み時間に教師のほうから何げない言葉がけをして相談する機会をつくったり、保健室で悩み相談を行うなど、さまざまな機会をとらえて、児童・生徒の心のサインを受け止める体制づくりを行っております。また、市教委でも気軽に相談できる電話相談窓口を設置するとともに、各学校にはスクールカウンセラーを有効に活用するよう指導をしております。次に、これらの課題についての全市的に統一された対応についてでありますが、市教委では市全体として情報を共有化し、統一した取組も必要でありますことから、暴力行為については、警察の協力を得ながら、小・中学校生活指導委員会において、情報交換と必要に応じた対応について協議をしております。また、いじめについては、人権擁護委員や児童相談員が参加するいじめ問題等対策連絡協議会において、各関係機関との連絡調整を行い、また不登校については、保護者も交えた不登校対策研修会を開催し、学校復帰に向けた適切な対応について、小・中学校間の連携のあり方を協議するなど、それぞれ情報交流と連携の強化を図っているところでございます。また、市教委では、一定期間に全校挙げていじめ撲滅に向けた取組を行う「子どもたちの安全・安心を守るキャンペーン」を展開しております。次に、命についての教育についてでありますが、各学校では道徳教育はもとより、自他の生命の尊重について、各教科、特別活動、総合的な学習の時間など、あらゆる機会を通じて命を大切にする学習を行っております。また、市教委としては、毎年、保健所の協力を得て、教職員を対象に、子供たちの心をしっかりとらえ受け止めるための「子どもたちのメンタルヘルス研修会」を開催するとともに、文部科学省が平成 21年3月に発行した教職員向けの資料であります「教師が知っておきたい子どもの自殺予防」を改めて読み返すよう指導をしております。最後に、児童・生徒の自殺防止は大変重要な課題であると認識しておりますが、自殺予防教育については、文部科学省において、「児童生徒の自殺予防に関する調査研究協力者会議」を設置するなど、現在、研究段階であると承知しておりまして、今後、その動向を注視してまいりたいと考えております。(「議長、2番」と呼ぶ者あり)
再質問 2番 千葉美幸
再質問を留保いたしましたけれども、内容等、丁寧な御答弁をいただきましたので、詳細は予算特別委員会等で質問させていただきたいと思います。