小樽市議会 平成22年第4回定例会 2010年12月6日
(1)財政について/(2)第6次総合計画前期実施計画について/(3)成年後見センターについて/(4)新市立病院について/(5)産業振興について/(6)定住自立圏構想について/(7)行政の継続性について
2010年12月6日、小樽市議会の一般質問で、鈴木喜明議員が「財政について」「第6次総合計画前期実施計画について」「成年後見センターについて」「新市立病院について」「産業振興について」「定住自立圏構想について」「行政の継続性について」について質問し、市長 山田勝麿、病院局長 並木昭義、教育長 菊譲、経営管理部長 吉川勝久が答弁しました。
- 質問者
- 鈴木喜明 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、病院局長 並木昭義、教育長 菊譲、経営管理部長 吉川勝久
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 鈴木喜明
平成22年第4回定例会に当たり、自由民主党を代表して質問をいたします。前回の平成22年第3回定例会におきまして、平成22年度から27年度までの小樽市過疎地域自立促進市町村計画が承認されました。これは、平成21年度から30年度までの10年間の第6次小樽市総合計画に包括され、北海道過疎地域自立促進方針に基づき、道と協議した上で計画案として取りまとめられたものであります。本市が直近に抱える問題点として、その対策の具体的な計画案を上げ、説明しております。また、その内容は第6次総合計画前期実施計画に沿ったものであり、我が自由民主党も、毎年、詳細な予算要望を提出し、予算措置状況について精査をしております。そして、市長与党として詳細な説明を受けておりますので、本市が抱える問題点の認識と対策については共通認識を持っていると自負しております。山田市長は、本年9月2日に勇退する旨の記者会見を開かれました。まだまだやっていただかなければならないこともありますし、任期もございますので、ねぎらいの言葉は先に延ばさせていただきますが、この会見の中で、後継はあえて自分から指名しない、ただ、行政は継続なので、例えば病院問題で引き続きやっていただける方になっていただきたい。病院問題は、議会も早期着手でオール賛成ですから、次にやる人にこれをやめたと言われても困るので、この問題に取り組んでくれる人に引き継いでもらいたいと思っていると述べられております。今、市民感情からすれば、この小樽市を取り巻く不況感、閉塞感をドラスチックに解消し、短期間で光明を見いだしてくれる救世主のようなリーダーが生まれ、市政を変えてほしいという声はよく聞きますが、市政に対するアプローチ方法の違いとか、新たな発想とか、優先順位の違いにより、速やかにその方向に向かうことはできたとしても、実際にはあり得ません。これが率直な感想です。市長は、9月の勇退会見の中で、行政は継続だという話をされています。私も、本市が抱える課題に適切に意思決定し、けじめをつけ、行政運営を継続していくことが重要であると考えております。行政運営に当たっては、総合計画で掲げる将来都市像である歴史と文化が息づく、健康、にぎわい、協働のまちの実現に向け、総合計画前期実施計画に盛り込まれた施策を着実に実施していくことが必要であると思います。そのためには、今年度中に一定のめどをつけていただかなければならない項目がありますので、以下、その観点に沿って質問をさせていただきます。平成22年度中に一定のめどをつけていただかなければならない項目としては、財政があります。本年9月に示されました財政の概要の平成21年度の収支状況で、実質単年度収支は6億2,900万円の黒字、前年の繰上充用が6億5,900万円あり、実質収支は3,100万円の赤字、しかし、上下水道事業会計より財源不足を補うため7億6,500万円の財源対策を行っているため、実質的単年度収支は1億3,600万円の赤字との報告を受けました。これは、企業会計から一般会計が借り入れたもので、法的には認められておりますが、この会計間同士の貸し借りはそれぞれの会計の本質をかなり見づらいものとしています。現在、一般会計が他会計から借入れをしているものにはどのようなものがありますか。また、その返済計画をお答えください。また、半期を過ぎ、今年度の実質的単年度収支の見込みはどのようになっていますか。また、全会計での公債費は、平成16年度をピークに下がり続け、21年度までに借り入れた市債までで計算しますと26年度ごろから急激に減少するようですが、第6次総合計画前期実施計画に掲載されている今後の主な大規模事業について、起債額と起債予定年度など試算できるものがありましたらお知らせください。また、実施計画に具体的な事業費等が掲載されていない新市立病院の建設や小・中学校の適正配置による校舎の補修、建替え費用についてもあわせてお答えください。次に、児童・生徒の安全を守るための施策の推進と設備の充実についてですが、このたびの補正予算で、高島、桜、長橋の各小学校の校舎等耐震診断事業費と銭函中学校の屋内運動場耐震診断事業費、長橋中学校の屋内運動場耐震補強事業費が提案されました。小樽・後志では、地震被害は今までほとんどありませんでしたが、校舎の耐震措置は国の施策でもあり、3小学校耐震補強工事もあわせて速やかに行っていただきたいと思います。また、適正配置計画にも関係してきますが、校舎の耐震化・改修・新築事業には多大の予算が見込まれます。公債費負担の平準化も加味しなければならない事業規模だと考えますが、教育財産を総括する市長は、財源措置としてどのようなことをお考えでしょうか。第6次小樽市総合計画前期実施計画の中で何点かお聞きをいたします。まず、学校給食共同調理場統合・新築事業として、学校給食新光共同調理場とオタモイ共同調理場の統合・新築が平成22年度から24年度中に進められることになっております。その進捗状況と平成23年度から新光共同調理場の民間委託実施も計画中とお聞きしますが、具体的なスケジュールをお知らせください。次に、生涯スポーツ振興において、新・市民プール整備事業のプール完成までの代替プール問題があります。現在、高島小学校温水プールを市民開放し、代替プールとしての使用しておりますが、市内各所からのアクセスや利便性の問題、施設の充実度の観点からも、市民からはその運用はおおむね不評で、市内中心部で早期に新・市民プールの建設が望まれています。小樽市総合計画前期実施計画の中には新・市民プールの建設事業が盛り込まれておりますが、現実的にはまだ先の話になりそうな中、旧ウェルビーを買収した株式会社ソプラティコ側は、本年9月25日の会見で、小樽市には、現在、市民プールが高島にしかないので、今後この施設を市民プールとして使えないか、市に提案してみようかと思っているとの発言があり、その後、実際に提案があり、当市として前向きに検討しているとお聞きしています。このような事例は、提案側の会社の営業プランにも影響しますし、タイミングを逸すると交渉そのものが流れてしまう可能性をはらんでおります。市側の方向性を早急に決定し、返答する必要があると思いますが、今までの交渉経過と今後の代替市民プールの考え方、そして、新・市民プール整備事業の見通しをお聞かせください。次に、子育て支援についてであります。市内保育所の規模・配置に関する計画についてですが、現状、保育施設ごとの保育人数とニーズとの間や保育年齢に乖離があるため、一部の保育施設には待機児童があり、一部には募集定員割れという現象が起きております。保育施設は、子育てを支援するためにも育児期間にある女性が就業するためにも必須の施設であり、老朽化や保育に対するニーズの多様化、保育の質の向上、効率的な運営への対応が当市にとっても大きな課題でした。11月22日に、担当部局から市立保育所の規模・配置に関する計画の説明がありました。要約すると、政府は、本年1月に子ども・子育てビジョンを閣議決定し、子育て家庭の負担軽減や待機児童の解消など、数値目標を上げ、各種施策に取り組むこととしました。6月には、子ども・子育て新システムの基本制度案要綱を発表し、平成23年3月の法案提出に向け、現在、幼保一体化の検討が進められている。そのように国策による保育環境が大きく変わる中、本市は、平成21年12月に出された小樽市保育所の在り方検討委員会の答申を踏まえ、現状と市民ニーズを反映した目標年次の修正を施した計画を立案したとのことですが、国の政策変更で市立保育所が受ける影響とは何ですか。また、目標年次の修正をしたものと、その理由をお知らせください。次に、し尿処理施設整備事業において、し尿処理基本調査及び受入施設基本設計の実施、MICS事業認可申請が平成21年度から25年度の実施計画になっております。銭函1丁目1番1号にあるし尿処理場、通称礼文塚処理場についてですが、本年3月の厚生常任委員会で、37年使用し、処理量も施設規模の16パーセントしかないが、少なくともこの5年間については、礼文塚は稼働する予定ですとの答弁をしております。老朽化が激しく早急な改善が求められているようですが、現状の処理状態と今後の整備、運用スケジュールをお知らせください。次に、成年後見人制度についてお聞きいたします成年後見センター事業で、小樽・北しりべし成年後見センターが開設されてから半年がたち、先日、報道紙面で取り上げられました。相談件数は239件に上り、後見業務も8件を札幌家庭裁判所小樽支部から受任するという業績を上げていることや、身内でない一般市民による後見業務は道内初の試みだと書かれておりました。そこで、お聞きしますが、現在の市民後見人の登録数と実際に業務についている人数及び今後の増員計画がありましたらお知らせください。また、相談件数のうち、小樽市内関係は何件になりますか。市民後見人の主な業務と、市民後見講座等の基礎知識や実践編では想定できなかった事例がありましたらお知らせください。こんなにも殺伐としていると言われる時代に、交通費等も自己負担し、無報酬で後見業務を受託していただいている皆さんには頭が下がる思いです。同センターが受任している案件は、財産も身寄りもない高齢者の後見が中心であるとの記事でした。現時点では心配ありませんが、しかし、この制度も、今後利用件数が増え、市民後見人の数が増えていきますと、心配になってくるのは金銭事故の問題です。悪質な例として、任意後見人として選任された建築業者が不要なリフォーム契約を結び損害を負わせた例や、後見人などが本人の意思であるとして贈与を受けた事例などのトラブルもマスコミ等で報じられております。後見監督制度というものもあるそうですが、その内容と今後の活用の有無をお考えでしょうか、お聞かせください。次に、新市立病院についてですが、10月7日、病院局より、経済危機対応・地域活性化予備費9,179億円の活用が平成22年9月24日に閣議決定され、その中で、平成21年度補正予算で創設された災害拠点病院等の耐震化促進事業に360億円が追加され、平成23年度中に着工できること、新築建替えの場合、整備を行う病棟の病床数の10パーセント以上を削減すること、10月22日までに現病院の耐震化診断を添えて書類を提出すること、以上の三つの条件をクリアすると、災害拠点病院の耐震化整備として新市立病院建設に11.9億円が補助され、導入効果が極めて高く、その補助金を導入するために実施計画の短縮及び工事発注の前倒しを進めたいとの報告がありました。我が自民党としても、新市立病院建設に係る起債は少ないほどよく、当然、これだけの額の交付金を導入できるなら、議会での協議、市民への説明に支障がないことを条件に、実施計画の短縮、工事発注の前倒しもやぶさかではないというふうに考えておりました。しかし、聞くところによりますと、北海道に耐震化交付金として交付されるのは16億2,500万円程度で、当市に満額交付されることは現実的には無理があるように思えますが、いかがでしょうか。また、極度に減額された場合、実施計画の短縮、工事発注の前倒しの必要前提が崩れることとなりますが、その点についてはどうお考えでしょうか。また、このように新市立病院の交付金申請を道から受けるということは、今後の起債認可とも受け取れるのですが、いかがでしょうか。続いて、財務内容についてお聞きします。今期当初、市立病院の収益に若干改善が見られ、改革プランの達成が見込まれるとの報告でした。しかし、ここへ来て収益が悪化してきたようですが、現時点での収益見込みをお聞かせください。先月、11月22日に、同じく病院局より、新市立病院の平面プラン(案)と新市立病院建設工事等の発注方法について説明を受けました。新市立病院の計画について、市側は、本年7月から基本設計業務を再開し、外来部門や検査部門などといった部門ごとの配置・ゾーニング作業を進めてきたところであり、我々自民党としても数多くの市民、関係諸団体からの御意見、御要望を受けてきております。今回提出された平面プラン(案)は概要ということなので、詳細なところにはまだまだ言及しませんが、そのプランニングの意図を何点か御説明ください。配置計画の中で救急動線という記述がありますが、小樽市医師会との話合いの中で、現行の救急受入れ態勢の受持ち比率に問題があり、改善を求める旨の発言があったように聞いております。それはどのようなことなのか、その点は解消できるのか。また、今後の新市立病院の救急受入れ態勢はどのように考えられているのか、御見解をお示しください。次に、平面プラン(案)の具体的な内容についてお伺いいたします。まず、配置計画の部分についてですが、量徳小学校の記録を残すメモリアルガーデンを整備するとあります。これは、今回の建設用地の変更、基本設計の再開と新市立病院建設への一連の流れの中で翻弄されたとも言える量徳小学校への自戒の念もあると思われますが、その整備について、量徳小学校関係者とはどのような話合いが行われているか、お聞かせください。また、配置計画では、建設コストを考慮した設計、コンパクトな平面計画とするとありますが、多くの市民並びに諸団体からは、建設コストの問題として、公で手がけると病院は建設コストが高いのではないかという指摘があります。後の発注方法にも関連しますが、平面プラン(案)の中で反映された低コストを表現した部分をお示しください。一流ホテルのような豪華なものは論外ですが、配置計画の中には、外来患者、入院患者を和ませる、いやすホールスペースの確保などの記述はありませんが、そのようなことについてのお考えはどうお持ちでしょうか。次に、1階と2階の外来部門についてですが、1階の記述では、外来患者の利便性を最優先にするとあります。外来患者の利便性の向上としては、新患受付や再来患者の受診待ち時間の短縮、会計処理の円滑化などが最たるものと考えます。また、2階のリハビリや透析との動線確保としてのエレベーターが設置されていますが、他の病院によく設置されているエスカレーターの必要はないのでしょうか。これらの点も踏まえて、この外来患者の利便性を最優先という記述は具体的にどのようなことで平面プラン(案)のどの部分に表現されているのかをお聞かせください。病棟については、各病室の採光、展望の確保は入院患者の精神ケア、看護動線が短いことは看護師の労務負担軽減につながりますので、評価をいたします。そこで、各階のスタッフステーションの配置の考え方については、今、新しい医療現場、医療環境では、日常、患者がスタッフの顔を見ることができ、より親密な環境づくりが求められていると聞いている中で、あえてスタッフ動線を分離する理由についての説明を含め、病棟の平面プラン(案)の特徴についてお伺いをいたします。平面プラン(案)については最後の質問になりますが、並木局長がこのプラン策定に当たって、ここは非常に迷った、又はぜひとも理解してほしいというところがあればお伺いしたいと思いますが、いかがでしょうか。次に、新市立病院建設工事の発注方法についてです。発注の形態、入札等の方法、入札等への参加者、参加条件という項目に分け、説明を受けました。今、市内では、建設、建築、設備関連企業の経営環境は悪化の一途であり、新市立病院建設に係る受注機会に対する期待は大きく、生命線とも言える状態です。我が自民党としては、新市立病院建設に関して、一貫し、適地で適正規模で早期に建設、最大限の地元経済波及効果をと主張してきました。建設コストは安いにこしたことはありませんが、建設費がすべて市外業者に流れるような受注形態には賛成できません。市内建設業者の参入があってこそ、税収の増加、一般消費の増加につながり、その波及効果が見込まれるわけで、単純に工事単価が安ければよいとは考えておりません。また、三春町の病院建設が工事単価を下げる例として一部マスコミに取り上げられましたが、起債を受ける立場として、国土交通省が毎年度制定している公共工事標準歩掛かりが日本の土木建築工事の積算基準となっている現状の中、コストダウンの効果的な手法として、公共工事単価歩掛かり抜きで民間並みの建設単価を実現するとありますが、新市立病院建設に取り入れられるものなのでしょうか。逆に、最低制限価格を設けなければ過剰な入札競争を招くおそれもあると思いますがいかがでしょうか。発注方法の説明の中で、市内業者が入札に参加できる可能性があるのは、設計・施工分離発注が前提で、建設工事が建築、機械、電気工事等の一体発注でも分離発注でも、共同企業体の構成員として参加する場合のみと説明を受けましたが、そのような理解でよろしいでしょうか。そして、各工事業者による共同企業体方式がより市内業者の参加を可能にすると思いますが、いかがでしょうか。入札等の方法として、条件付一般競争入札とプロポーザル型入札方式を提示いただきました。プロポーザル方式は地元にどれだけ貢献できるかなどを総合評価し、決定するわけですが、地元に貢献とは具体的に何を指すのでしょうか。また、市内への経済効果はどちらが大きいのですか。次に、工区分けについて、道発注の北海道小樽高等支援学校は分離発注の3工区分けでした。市内業者の参入しやすさの点でも最低2工区以上を希望しますが、それについてはどうお考えですか。どうも市内業者に受注しやすくすると建設コストが上昇するように言われているようですが、その関連もわかりましたら御説明ください。次に、産業振興についてお聞きします。小樽商工会議所の作成した平成22年7月から9月の小樽市経済動向調査結果によりますと、採算については、好転したとする企業が全業種平均で12.4パーセント、悪化したとする企業が41.5パーセントとあります。前年同期のDI比は15.1ポイント改善で、相対的には業況、売上げ、採算の各DIはマイナス水準にあるものの、原材料価格の高騰に対応した価格転嫁やコスト削減効果などから回復傾向にはあるが、来期の平成22年10月から12月の見通しとしては、採算については全業種平均で好転すると見られる企業が7.4パーセント、悪化すると見られる企業が32.1パーセントで、DI値は前年同期並みで具体的な好転要因は乏しく、先行きは不透明で依然として厳しい経営環境を予測しているとあります。また、来期における新規設備投資計画の有無については、前年同期を下回っていると報告しています。今定例会の専決処分報告の補正予算で中小企業経営安定健全化資金貸付金として1,923万3,000円計上されました。前年度までは準備された予算が消化しきれず、事業規模縮小をも指摘されることがたびたびありました。しかしながら、中小企業設備近代化合理化資金貸付金や土地購入資金貸付金に不用額が生じた中、このたびの追加措置は、企業の屋台骨の安定というよりは運転資金の困窮による伸びのようですが、状況はいかがですか。当市は、市中の経済活性化のため、数々の対策を行っております。観光面では、尖閣諸島問題で水を差された格好になりましたが、外国人観光客、特に中国人観光客誘致を進めておりますが、実際、どのような効果が現れていますか。また、前回予算措置した銀聯(ぎんれん)カードリーダーの設置状況もあわせてお知らせください。次に、東アジア等マーケット開拓事業は道の後押しもあって進めてまいりましたが、今期で3年目の期限となり、今後の当市の取組が懸念されますが、今後は当市独自の取組を考えておられますか、お聞かせください。先ごろ、11月12日に、平成23年度忍路漁港の整備事業について説明を受けました。平成23年度農林水産予算概算要求において、水産基盤整備事業が724億円、対前年比12パーセント減と大幅縮減のため、北海道関係の水産基盤整備事業も大幅に削られ、あわせて、利用漁船100隻以上、陸揚げ金額5億円以上のどちらかを満たさない小規模漁港の整備は抑制するとの方針が出されました。まさに、またかという印象です。我が自民党は、平成22年度施策要望の水産業及び水産加工業の振興の項目で忍路漁港の早期整備に触れております。当市としては、小樽市漁業協同組合と連携し、小規模漁港の整備の抑制方針の撤廃及び漁港整備事業の継続について国に要望書を提出したそうですが、今までの経緯と今後の対応をお知らせください。この項の最後に、今、話題のTPP、環太平洋戦略的経済連携協定についてお聞きいたします。北海道は、国内でも規模拡大が進んでいる農業地帯です。この地域でさえ、農業産出額への影響は大きく、道の試算によると、TPPに日本が参加した場合、農産物輸出大国である米国、オーストラリア、ニュージーランドの3か国と競合する米、小麦、てん菜、でん粉、酪農、肉用牛、豚の7品目を対象にした場合、2008年の道内農業産出額の54パーセントに当たる5,563億円も減少し、販売農家全戸数の7割を越える3万3,000戸の農家の営農が困難になるとあります。また、関連産業への影響も深刻で、乳業、製糖業、精米業などを含めた関連産業全体の損失は5,215億円にも上り、17万3,000人の雇用が失われるなど、その経済的影響は2兆1,000億円を超えるとあります。まさに、これは北海道農業の壊滅的な打撃を与えることとなります。その他、道内漁業生産額にも500億円を超える影響が予想され、我が党は、断固、政府のTPP交渉への参加には反対ですが、本市の受ける影響と市長のお考えをお示しください。次に、定住自立圏構想についてです。昨年、9月15日に、本市は、定住自立圏構想において中心市宣言をいたしました。定住自立圏構想とは、人口減少、少子高齢化が進展する中、地方の生活基盤が衰退し、このままでは単独の市町村だけでフルセットの行政サービスを提供することが困難になると懸念されることから、医療、福祉、教育など住民の生活環境が密接に関係している地域を一つの圏域ととらえ、その圏域の核となる中心市は、圏域全体の暮らしに必要な都市機能を集約的に整備し、周辺の市町村は、農林水産業などの資源や豊かな自然環境を提供するなど、お互いの役割分担と連携交流の下、集約とネットワークの考え方により地域の活性化を図ることが求められ、その都市機能を有する市と近接する周辺市町村とが相互に連携し、役割分担をしながら、暮らしに必要な機能を確保していくための広域行政の取組とあります。また、本年4月1日には、集約とネットワークの考え方を基本に、住みやすく魅力ある圏域を創造するための取組が記載された定住自立圏形成協定が、積丹町、古平町、仁木町、余市町、赤井川村とそれぞれ交わされました。協定書を見ますと、それぞれの町村長の署名が違うだけで、どの協定も同一の内容でありました。当時は、概要論として受け取っておりましたので、それで十分だと理解しておりましたが、それから8か月がたち、去る11月29日、北しりべし定住自立圏を形成する6市町村が持つ地域資源の連携や活用に取り組み、魅力ある自然環境と歴史文化が調和し、人、もの、情報が交流する圏域の形成に向けた北しりべし定住自立圏共生ビジョンが公表されました。既に幾つかの取組が始まっておりますが、今後、共生ビジョンに示された各事業を実施するに当たり、どのような課題があるかをお聞かせください。また、共生ビジョンでは、地域医療の確保について、中心市にある医療機関の役割の重要性が感じられましたが、新市立病院の役割について5町村はどのような期待をしているのか、お聞かせください。最後になりますが、冒頭でも触れました行政は継続であるとの言葉です。市長も言っておられましたが、新市立病院建設をはじめ、今から中断や白紙にされると市民に混乱を招く事業、例えば、市立小中学校の学校規模・配置適正化事業とそれに伴う学校施設整備改修事業など、幾つもあると思われますが、市長は後継者を指名しないと言いましたが、これだけはやってもらわなければ困る、固有名詞は挙げないが、この事業を受け継いでくれる人が後継とも言えるという条件がありましたらお聞かせ願いたいと思います。我が自民党も、これから市長候補として上がってくる方と支援のための政策協定を結ぶ一助にさせていただきたいと考えておりますので、ぜひ明確にお答えください。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
鈴木議員の御質問にお答えいたします。初めに、財政問題について、まず、一般会計における他会計からの借入れの内訳とその返済計画についてでありますが、平成21年度末の借入残高は、水道事業会計が2億9,500万円、下水道事業会計が15億2,000万円、産業廃棄物等処分事業会計が5億9,000万円であり、合計24億500万円となっております。返済につきましては、21年度借入れ分までで、水道事業会計が平成23年度、下水道事業会計及び産業廃棄物等処分事業会計は36年度に完済する計画となっております。また、財源対策としての他会計からの借入額と償還額を控除した22年度の実質的単年度収支の赤字見込額についてでありますけれども、既に本定例会に提案させていただいた補正予算の収支を基に試算いたしますと7億8,200万円となりますが、これにつきましては、不確定要素も多く含まれることから、今後の収支状況に応じて変わるものと考えております。次に、今後見込まれる大規模事業に係る起債額と起債予定年度についてでありますが、まず、総合計画の前期実施計画ベースで主な事業を申し上げますと、学校給食共同調理場の統合・新築につきましては、総事業費を約23億4,000万円と見込み、それを基に試算いたしますと、起債額は約16億円となり、事業期間としては来年度から3年程度を予定しておりますので、その実施年度に合わせて借り入れていくことになります。また、市立保育所施設整備事業は、前期実施計画の期間中に1施設分、事業費で3億円分を見込んでおり、起債額を試算いたしますと約2億4,000万円となります。次に、前期実施計画に具体的な事業費が掲載されていないもののうち、まず、新市立病院の建設につきましては、本年6月策定の新市立病院計画概要でお示しした事業で試算しますと、起債総額は約146億円、起債予定年度は平成23年度から26年度となります。なお、これらの事業費につきましては、今後の実施設計業務等の作業の中で確定されていくものと考えております。また、今後の小・中学校の適正化基本計画に基づく校舎等の補修・建替えにつきましては、現在、教育委員会において学校再編について各地域において保護者など関係者と協議中でありますので、今後の建替え等に要する事業費や起債額等について申し上げる段階ではありませんが、一つの参考として、過去の小・中学校の建替え事業等を例に申し上げますと、建替え事業費は1校当たり約18億円程度で、起債額はその2分の1程度、大規模改造事業費は1校当たり5,000万円から1億円程度で、ほぼその全額を起債で賄っております。なお、このほかにも、校舎等の耐震補強工事にも1校当たりで億単位の事業費が見込まれますが、これについてはおおむねその6割を起債で賄うことになります。次に、学校耐震化事業等の財源措置でありますが、現在、教育委員会において小・中学校の適正化基本計画に沿って学校再編を進めている段階にあり、今後、その進捗度合いに応じて施設整備の順番や事業規模が決まってくるものと考えますが、いずれにいたしましても、その財源措置としては国の補助制度を最大限活用するほか、市の負担分につきましては、将来の公債費負担を見据えながら可能な限り有利な市債を充当してまいりたいと考えております。次に、第6次総合計画前期実施計画に関連しての御質問でありますけれども、まず、子育て支援についてでありますが、国の政策変更で市立保育所が受ける影響について、幼保一体化は、支援を必要とするすべての親子があらゆる施設で支援を受けられるよう、保育に欠ける要件を見直し、保育所、幼稚園などの垣根を取り払うことを目標としています。その中で保育所制度や幼稚園制度の廃止、統合も検討されており、影響は大きいと思いますが、国が平成25年に施行を目指す新システムの基本制度については、保育所や幼稚園などの関係団体の意見が一致しておらず、今後、幼保一体化を進めていくために不可欠な子ども家庭省の創設について、その見通しが立っていない状況となっているようですので、今後の議論経過を見ていかなければならないものと考えております。次に、市立保育所の規模・配置に関する計画で修正した項目でありますけれども、まず、奥沢保育所につきましては、改築の目標年度を2年早めて平成25年度といたしました。これは、産休明け保育や延長保育の需要動向から実施を早めるためであります。また、銭函保育所につきましては、改築の目標年度を1年早めて24年度とし、銭函地区における子育て支援事業の開始を早めることにいたしました。次に、長橋保育所につきましては、廃止の年度を26年度末まで2年遅らせ、現在入所している一番下のクラスの児童が卒園できるように配慮いたしました。最後に、最上保育所につきましては、26年度から28年度の間に廃止することとしていましたが、現在の最上保育所や近隣保育所の入所状況から、現時点で廃止年度を特定せず、26年度に方向性を決定することにしたものであります。次に、し尿処理施設の整備についてでありますけれども、処理施設の現状としましては、昭和47年4月からの供用開始で老朽化が進んでいることから、毎年、修繕や処理関係機器の交換等を行っているところでありますが、施設の概況、耐用年数、維持・管理状況等の調査と今後の処理の方向性について検討を行うため、今年度、し尿処理施設の基本調査を行ったところであります。今後、し尿処理量の減少や施設の老朽化が進むことから、国土交通省の汚水処理施設共同整備事業を活用した下水終末処理場での一体化処理を進めるため、現在、下水道施設への影響や受入先の選定など、基本設計の中で行っているところであります。今後の予定としましては、これらの基本調査・基本設計に基づき、22年度中に受入れ施設を決定し、23年度には国土交通省の事業認可申請を行い、24年度には受入れ施設の詳細設計を行い、25年度から受入れ施設の建設に入って、27年度には供用したいと考えているところであります。次に、成年後見センター事業についての御質問でありますけれども、まず、小樽・北しりべし成年後見センターの市民後見人の状況でありますが、現在の登録人数は12名で、そのうち実際の業務についている方は8名になります。また、市民後見人の増員計画でありますが、成年後見センターでは、市民後見人養成講座を事業の柱の一つとして毎年度実施していく予定でありますので、実践講座を終了した方については市民後見人として協力していただけるものと考えており、年々増えていくものと期待しております。次に、相談の状況でありますけれども、4月から11月までの相談件数は350件で、このうち市内の方は305件であります。次に、市民後見人の主な業務等でありますが、まず、小樽・北しりべし成年後見センターが法人後見を受任した場合、実際の後見業務の担当については、基本的に弁護士や社会福祉士などの専門職の方と市民後見人がペアを組んで行うことにしており、実務を専門の方から学びながら活動できるようにしていることも特徴であります。市民後見人は、毎月の定型化した後見業務を担うこととしており、例えば、年金の引き落としや介護や医療などの費用の支払のほか、定期的な訪問により被後見人の心身や生活状況の把握などの業務が中心となります。また、市民後見人養成講座で想定できなかった事例でありますが、実際の後見業務に際しては、最初に被後見人との関係づくりが重要であり、講座では学び切れないものがあると聞いております。次に、後見監督制度の内容や活用でありますけれども、後見監督人は後見人の業務が適切に行われているかをチェックする立場であり、家庭裁判所が必要と認めた場合に後見監督人が選任されるものであります。具体的には、被後見人に預貯金などの流動資産が多額の場合などで選任されていると聞いております。本市の後見センターでは、資力が乏しい方々の利用がほとんどであり、後見監督人が選任されるような事例はなく、また、本センターの法人後見の受任は専門職と市民後見人の複数で当たり、運営においても事例・受任部会で定期的な進行管理をしており、このほか、適正化委員会を設けて事業の執行の公正で透明性のある運営を行うことにしております。さらに、家庭裁判所に対しても、年1回、後見業務の報告を行い監査を受けることにしておりますので、現状では後見監督人が選任されることはないものと考えております。次に、産業振興についての御質問でありますけれども、まず、中小企業経営安定健全化資金貸付金の追加補正についてでありますが、その要因としましては、短期の運転資金であります経営安定短期特別資金の貸付件数が平成20年度以降増加傾向にあり、特に、本年4月から9月において件数が前年同時期に比べて157パーセント、金額が137パーセントと予想を大きく上回る利用があったことによるものであります。このことは、原油価格の高騰や、リーマンショック以降、市内企業の資金繰りが厳しくなり、一時的な仕入れや決済などの短期の運転資金の需要が高まっていることによるものと考えております。次に、観光についての御質問でありますが、今年度は中国人旅行者への個人ビザ発給要件の緩和もあることから、中国本土を重要なマーケットととらえる中で、上海市ゴルフ協会の招聘事業や上海万博でのキャンペーン事業、さらには、観光案内所に中国語の話せる職員を配置するなど、中国人観光客をターゲットに据えた誘致活動について積極的に取り組んでまいりました。それらの成果の一つとしては、中国のメジャーなゴルフ雑誌「世界ゴルフ」に小樽市の特集記事が9ページにわたり掲載されましたので、このことによっても本市の知名度の向上に寄与したものと考えております。なお、上期の中国人観光客の宿泊人数は2,406人と前年度同期から倍増しており、引き続き中国本土からの入込客の増加に大きな期待を寄せているところであります。また、銀聯カードについてでありますが、これまで、市内観光事業者に対し2回の説明会を開催し、銀聯カードのもたらす効果について広く周知を図ってきたところであります。今のところ、市の助成制度を活用しての申請は10件程度でありますが、その有効性を認識して独自に導入を図っている観光事業者も多く出てきており、市内における中国人観光客の受入れ態勢の整備が図られてきているものと考えております。次に、東アジア等マーケット開拓事業についてでありますが、この事業は、平成20年度から3か年事業として、経済成長が続く中国及びロシアにおける地場産品の販路拡大と小樽港の利用促進を図るための調査事業として実施しており、今年度は、来年3月に上海市の商業施設等での商品販売と観光PRを予定しております。今後の取組につきましては、地場産品の販路拡大と小樽港の利用促進のためには海外との経済交流は必要と考えますが、輸出手続の面など課題も多いことから、まず事業の検証を行い、その上で必要な施策を行っていくことが肝要と考えております。次に、忍路漁港の整備についてでありますけれども、漁港整備事業の内容の検討や地元負担の調整などに時間を要しましたが、平成20年4月に平成22年度の事業着手を北海道に要請したところ、国から既存施設の機能診断を行うことが義務づけられたため、着手がさらに1年遅れることになり、平成23年度事業着手で予算要求がなされた経緯があります。しかしながら、今般、国から示された平成23年度予算の概算要求の中で小規模漁港の整備抑制の方針が出されたことから、この基準が適用されますと事業不採択となる可能性が大きいとの説明を北海道から受けたところであります。このため、さる11月17日に私と漁業協同組合長が小樽市、小樽市議会、小樽市漁業協同組合の3者の連名で、北海道選出国会議員に対し、小規模漁港の整備抑制撤廃を要請したところであります。さらに、後志管内の漁港のある町村も同様の状況にあることから、12月1日に後志総合開発期成会でも中央要望を実施いたしました。今後の対応といたしましては、忍路漁港は、漁業後継者の育成が進んでいる地区であり、水産業の発展や地域振興の上からも極めて重要であると考えておりますので、予算の確保に向け最大限の努力をしてまいりたいと考えております。次に、環太平洋連携協定、いわゆるTPPに参加した場合の本市への影響でありますが、農業では、直近平成18年の産出額を北海道が行った試算方法で推計した場合、米、豚、酪農に影響があり、全体産出額7億5,000万円のうち、6.5パーセントに当たる4,900万円が減少します。また、漁業では、平成21年度漁獲高を同様に算出した場合、タラ、ホタテガイなどに影響があり、全体漁獲高41億6,800万円のうち、11パーセントに当たる4億5,800万円が減少すると推計しております。TPPについては、原則100パーセント関税撤廃とされており、参加した場合には、単に国内食料自給率の低下を招くばかりではなく、国内農漁業が大きな打撃を受ける懸念があるとともに、地域社会や経済・雇用にも甚大な影響を及ぼすものと考えられることから、国においてより慎重に対応すべきであると考えております。次に、定住自立圏構想についての御質問でありますけれども、まず、共生ビジョンに示された各事業の実施に当たっての課題でありますけれども、定住自立圏構想は、まちの規模や産業構造などが異なる自治体が一つの圏域を構成し、連携と協力の視点でさまざまな事業に取り組むことになるため、事業を円滑に進め効果を上げるためには、まず中心市である本市がリーダーシップを発揮し、構成町村とさらなる連携強化を図ることが必要であると認識しております。そのためには、構成町村が受け身にならず、みずからの課題の解決に向けて能動的に取り組み、具体的な事業を生み出し、実行していける環境づくりが最大の課題であると考えております。次に、新市立病院についての5町村の期待でありますけれども、地域医療の維持・確保は圏域自治体にとって大きな課題の一つであります。こうした中、圏域における地域医療の現状を見ますと、2次救急や小児・周産期医療など中心市である本市が果たしている役割は大きいものと考えております。中でも、市立病院は、脳・心臓疾患の救急医療や災害拠点病院、放射線治療など、圏域内唯一の機能を担っており、新市立病院ではそれらの充実が期待されております。さらには、新市立病院が目指す地域医療連携センターとしての機能充実や地域医療連携推進システム等の整備など、市立病院には地域の医療機関との連携を推進する中心的な役割が共生ビジョンに示されており、地域住民が安心して暮らせるよう必要な医療を継続的に提供してほしいという期待があるものと認識しております。最後に、市長の後継についての考え方ですが、私といたしましては、行政の継続性の観点から、財政再建や新市立病院建設、中心市街地の活性化といった本市が抱える喫緊の課題や第6次小樽市総合計画の着実な推進に取り組んでいただける方が望ましいものと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 病院局長 並木昭義(病院局長は2025年3月まで)
鈴木議員の新市立病院についての御質問にお答えいたします。初めに、医療施設耐震化臨時特例交付金についてであります。厚生労働省は、11月4日付けで総額約360億円の都道府県ごとの内示額を公表し、北海道には約16億2,500万円が配分されました。本交付金の全国の要望額は予定の360億円を大きく上回っており、北海道においても要望額に満たない内示額であるとの情報を得ているところであります。私は、要望時点で北海道庁に出向き、新市立病院は後志医療圏で唯一の災害拠点病院であることから、重点的に配分されるよう要請したところであります。また、先般、市長からも、北海道に対して同様の要請をしていただいたところであります。今後、北海道では、配分方法について、北海道総合保健医療協議会の医療施設整備検討部会の意見を聞き、各病院への配分額を決定していく予定であり、いましばらく時間がかかると聞いております。なお、新市立病院の工事スケジュールにつきましては、本市への配分額が示された段階で判断してまいりたいと考えております。次に、耐震化交付金と起債許可についてであります。耐震化交付金と起債許可は、それぞれ所管省庁も違いますので、直接的には関連するものではないと認識しております。しかしながら、耐震化交付金の導入決定は、新市立病院建設を大きく進める要因の一つになるものと考えております。また、起債の導入は新市立病院の建設財源として必須でありますので、導入に向けての条件整備にはこれまで同様に万全を期してまいりたいと考えております。次に、現時点での市立病院の収益見込みについてであります。今年度に入ってからは、前年度よりも医師数が増加したこと、新市立病院建設に向けて今後の収支改善が特に重要であることを医師はじめ職員が強く自覚して頑張っている効果などが現れ、入院・外来収益とも4月当初から順調に推移してきておりました。9月に多少の落ち込みはありましたが、10月末累計では入院・外来合計で前年度実績を1億8,000万円程度上回る結果となっております。しかしながら、10月末で心臓血管外科の医師1名が退職するなど予断を許さない状況もありますので、再度、私から、医師も含め、病院職員に対し、現在、病院の置かれている状況を説明し、収支改善についての取組を強化するよう指示をしているところであります。次に、平面プランのプランニングの意図についてであります。これは、第1には患者本意の環境づくり、第2には質の高い総合的な医療を効率的に行える施設づくり、第3には医療従事者にとって働きやすい環境づくり、第4には災害に強く将来の医療環境の変化に対応できる施設づくり、第5には土地の形状を利用した敷地利用計画であります。これらのことを基本に、今回の平面プラン(案)を計画したところであります。次に、小樽市医師会との懇談会で取り上げられました救急受入れ態勢についてであります。医師会からは、夜間急病センターからの受入れ状況について、小樽病院での受入れが特に内科において少ないとの御意見がありました。実態としては、内科医1人当たりの受入れは少なくなく、また、小樽病院の救急患者に占める夜間急病センターからの救急患者の受入れは一部であり、救急車による直接搬入など多くの救急患者を受け入れております。その旨を9月の市立病院調査特別委員会におきまして報告したところであります。また、市内の救急医療の大きな課題として、内科の2次救急受入れの問題があります。現在、小樽市医師会が中心となり、市立病院、公的病院などによる協議会が設置され協議を始められたと聞いておりますので、その結果に期待をしているところであります。次に、新市立病院における救急受入れ体制についてであります。本市の救急医療体制の枠組みの中で、他の医療機関との連携の下、他では受入れの困難な2次救急患者を24時間スムーズに受入れられる体制の確立を目指しております。また、災害拠点病院としてヘリポートの設置を予定しており、ヘリコプターにより、主に後志圏域からの救急患者の受入れや札幌圏への大学病院などへの搬送の拠点としての役割も担いたいと考えております。次に、メモリアルガーデンの整備についてであります。新市立病院は、量徳小学校敷地を利用して建設することになります。そこで、学校関係者などの思いを敷地の一部に残す意味から、基本設計ではメモリアルガーデンとして配置したものであります。具体的な整備内容につきましては、今後、学校関係者などの意見を伺うなど、十分協議を行ってまいりたいと考えております。次に、平面プラン(案)の中で建設費の削減を反映した部分についてであります。設計工事では、全体の工事費のうち、コンクリートや鉄筋などの躯体工事費の比率が高いことから、今回の計画では、建物を正方形に近いシンプルな形状とし、むだな建設費を発生しないようにしております。また、病棟階は外壁面積の比較的少ないコの字型を採用し、冷暖房などの効率化も考慮した平面計画をしたところであります。なお、建設費の削減につきましては、使用する建築材料や設備機器などについても、今後の詳細設計の中で十分検討してまいりたいと考えております。次に、ホールスペースの確保等についてであります。外来患者の多い1階では、エントランスホールは比較的コンパクトなつくりとしております。主要な通路は約5メートルと幅広く、その突き当たりには外が見通せる大き目の窓を配置し、できるだけ外部とのつながりを持たせるなど、安らげる空間づくりを検討していきたいと考えております。また、病棟各階には患者や見舞いの客のために景観を生かしたデイルームを、最上階には眺望を確保した喫茶、レストランを配置し、外来患者や入院患者の心をいやすアメニティーの環境整備に努めてまいります。次に、外来患者の利便性についてであります。外来患者が主に利用することとなる1階につきましては、メーンエントランスから見通しのよい広い通路を配置し、外来診療、検査、放射線など目的とする部門へ迷わず行けるように動線を確保します。また、2階のリハビリ部門や透析部門へは、車いす利用者等の安全性を考慮し、エスカレーターではなく、1階、2階専用のエレベーターを配置して外来患者の利便性の向上を図っております。なお、外来患者の待ち時間の短縮につきましては、自動受付機や料金精算機などを設置するためのスペースも確保しており、今後、受付から検査、診察、会計などがスムーズに流れる運用面もあわせて十分検討し、その配置などを決定してまいりたいと考えております。次に、病棟における特徴についてであります。病棟形態につきましては、入院患者の療養環境や看護動線などについて病院スタッフと協議を行う過程で病院建設の専門家に意見を聞き、また、最近建築した病院の状況視察も行った上で、それらの結果を踏まえてコの字型病棟を採用したものであります。また、ワンフロアの看護単位につきましては、看護動線を短くして看護効率を高める1看護当たりの病床数が40床から45床であることから、新市立病院計画概要でも示しましたとおり、44床程度を1看護単位として2看護単位を配置する構成としました。二つのスタッフステーションは各病棟の中心に配置して入院患者との距離を短縮することや、病室への見通しを確保することなど、安心感の持てる病棟計画としたところであります。さらに、二つのスタッフステーションの間には通路を配置し、医療安全や感染予防のほか、スタッフ作業の効率化等を図るため、患者動線と明確に区別したゾーンを形成して、特殊浴室やリネン庫、機材具などを集約して配置しております。次に、平面プラン作成にかかわる私の思いについてであります。私は、いろいろな場面で医療に対する基本理念を申し上げております。それは、この地域の医療を考えるとき、まず、小樽の医療は、市民や後志など周辺地域住民によりよい、質の高い診療を提供することができ、安心、満足を与える診療体制をつくり上げることが大切であるということであります。その中で、新市立病院の果たす役割は大変大きいものと考えており、病院設置につきましても、その役割を担うにふさわしい機能を整えることが必要と考えております。基本設計は、本年7月から業務を再開し、このたび平面プラン(案)として示すことができました。この平面プラン(案)を作成するに当たりましては、第1に、患者が利用しやすいこと、また、医療を提供する側にとりましても働きやすい病院となることを念頭にいたしました。そのため、各診療科の医師や各部門のスタッフなどとのヒアリングを重ね、意見を聞きながら進めてまいりました。また、道内3施設で病院視察と意見交換を行ったほか、病院設計の専門家にもアドバイスをいただきながら修正を加えてまいりました。したがって、このたびの平面プラン(案)は、現状では十分まとまった計画になっているものと考えております。その過程におきましては、例えば、来院した外来患者がわかりやすく機能的な1階の配置や、高度な医療を提供するために手術室に隣接配置した血管造影室の設置、さらに、免震構造の採用などを検討しました。その一方で、面積や事業費に制約のある中で判断に苦労したものも少なからずありました。今後、この案を基本として詳細を検討していくことになるものと考えております。私といたしましては、機能的で質の高い医療が提供でき、かつ、患者だけでなく、医療従事者にとっても安心・安全、やる気も出るコンパクトで機能的な病院になるようしっかり検討を進めていく考えでおります。そして、一日も早い新市立病院開院をぜひ達成するため、誠心誠意、努力していく覚悟でおります。次に、新市立病院の建設工事費の算定における公共工事単価などの採用についてであります。新市立病院の建設工事は公共工事として発注されることから、工事費の算定に当たりましては、基本的には公共工事の資材単価を採用することになるものと考えております。また、建物が大規模となることから、使用する建設資材についても数量が多くなりますので、個々の建設資材について見積りをとり、その価格との比較を行った上で採用価格を決定するなど、工事設計額の圧縮に努めてまいりたいと考えております。また、競争入札を行う際の最低制限価格制度の導入などにつきましては、今後、工事発注方法についての検討を行う中で、不当な低価格での入札への対策など、詳細の入札条件などについても決定してまいりたいと考えております。次に、市内業者が入札に参加できる発注方法などについてであります。市内業者につきましては、新市立病院と同等規模の設計実績や施工実績などがありませんので、設計と施工を一体とする場合、また分離して発注する場合のいずれも、単独業者としての入札参加はできないと思っています。ただし、設計と施工を分離する発注形態の場合は、施工実績などを有する業者との共同企業体として入札に参加することが可能と考えております。また、より多くの市内業者が入札に参加できる発注形態としましては、建設工事を建築、電気、機械工事などに分離し、市内業者が構成員となる共同企業体へ発注する方法になると考えております。次に、プロポーザル型の入札方法における地元貢献についてであります。プロポーザル型の入札方法は、入札価格のほか、技術提案、それから地域貢献への提案を総合的に審査して受注者を決定するものであり、幾つかのタイプがあります。入札参加業者から提案される具体的な地域貢献としましては、例えば、地元企業への下請などの方針や地域のボランティア活動への支援など、入札参加者が受注した際の取組についての提案であります。また、市内業者への経済波及効果が大きいのはどちらの入札方法かということについてであります。これにつきましては、入札への参加条件が同じである場合には、価格のみで落札者と決定する一般入札に対し、地元企業への下請などの方針を審査して落札者を決定するプロポーザル型の入札方法では、市内業者への受注機会が一定の割合で担保されることになります。次に、建築工事の工区分けによる発注についてであります。発注方法につきましては、本議会での審議をいただいた上で判断してまいりたいと考えております。この中で、工区分けにつきましても、経済性や工事施工に対する影響、さらに入札の競争性など、詳細な検討を行い、決定してまいりたいと考えております。次に、市内業者の受注が建設費増加の要因になるかとのお尋ねについてであります。建設費につきましては、一つの工事を分離して発注することによってそれぞれの工事に諸経費を計上することになりますので、一括で発注する方法に比べ設計工事費の総額は増額となります。また、受注額につきましては、入札などの結果ですので一概に比較できませんが、一つの工事を幾つかに分離して共同企業体に発注する方法は、工事を一括して単独の業者に発注する方法に比べ、落札額は高くなる傾向となっております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)
鈴木議員の御質問にお答えいたします。初めに、学校給食共同調理場の統合・新築についてでありますが、総合計画前期実施計画では、今年度に基本設計等に着手し、平成25年度に供用開始としておりますが、現在、建設地の選定を進めているところであり、今年度中の基本設計の着手は難しい状況となっております。教育委員会としては、建設地の条件として1万平方メートル前後の敷地面積が必要であること、1か所の調理場から市内全域への配送となるため、できるだけ市内中心部が望ましいことなどを考慮し、市長部局とも協議しながら建設地の選定作業を詰めているところであります。現在、2施設の老朽化に伴い、平成25年度には新共同調理場の供用開始を計画に位置づけており、新年度には必要な予算計上をお願いし、建設に向けた具体的な作業を開始したいと考えております。次に、新光共同調理場の業務委託にかかわる今後のスケジュールについてでありますが、本年7月、委託業者選定委員会を設置し、プロポーザル方式により応募事業者5社の中から1社を選考いたしました。今定例会に債務負担として平成23年度業務委託料予算案を提出しておりますので、議決を得た後、選定委員会が選考した事業者に対し業務委託仕様書を示し、見積依頼を行い、見積書を徴した上で業務委託契約を締結いたします。業務委託の開始は新年度からとなりますので、それまでに準備作業、テストランを行い、支障なく業務の引継ぎができるよう万全の準備をしてまいります。次に、市民プールと関連して市内中心部の民間プール事業者との話合いについてでありますが、これまで3回ほど事業者の方との話合いを持ちしました。現在、高島小学校温水プールでの市民プールとしての活用は、個人利用、団体や大会の専用使用、教育委員会が行っている水泳教室の三つの事業があります。話合いでは、これらの三つの事業のうち、民間プールで受託していただける事業の検討と受託が可能な場合の経費等について意見交換を進めております。民間プールは会員制のプールでありますことから、これらの事業を移すことはできませんが、受注可能な事業についてさらに具体的な話合いを進めてまいりたいと考えております。次に、新・市民プール整備事業の見通しについてでありますが、総合計画前期実施計画では、先進事例の調査、関係団体との協議、基本設計、実施設計を平成25年度までに行いたいと位置づけており、現在、先進事例の調査、関係団体との協議を進めております。アンケート調査や関係団体との話合いの中ではさまざまな要望や意見が出されておりますが、教育委員会では、目下、施設規模について最大公約数的なものとしてまとめの作業を行っているところであります。また、土地の確保につきましては、アンケート調査の結果によりますと、郊外でも駐車スペースを十分とれる場所にという希望と、駐車スペースが狭くても市内の中心部にといった希望が二分されております。現在の高島小学校温水プールの状況から考えますと、市内中心部であっても100台程度の駐車スペースが必要となり、5,000平方メートル程度の敷地が必要と思われます。こうしたことから、土地の確保については、教育委員会だけではなく、全庁的な情報を収集し、検討する必要があると考えております。(「議長、3番」と呼ぶ者あり)
再質問 3番 鈴木喜明
再質問を何点かさせていただきたいと思っております。まず、1点目ですけれども、耐震化交付金の件でございますが、私の質問では極度に減額された場合ということでお聞きしているのですけれども、先ほどの答弁では、まだわからないというか、現時点では算出できないということなのですが、たしか、お聞きしましたところ、国土交通省の別メニューの耐震化の件で、そちらで申し込んでも5億数千万円出るというお話なものですから、最終的に、5億円、6億円しかこの耐震化で出ない場合、今言った実施設計を前倒しして早くしなければいけないという大前提が崩れる気がするのです。たら、ればと言ったら申しわけないのですけれども、その程度の場合は、やはり前回に戻って少し遅目というか、前倒しはしないのか、その件が一つです。それから、病院の発注に関しては、市内への波及効果を考えているということで理解してよろしいのでしょうか。そのことをお聞きしたいと思います。それと、3点目なのですけれども、市長に先ほどお聞きしました行政の継続性ということで、総合計画並びに新市立病院とかをやっていただける方に継いでもらいたいというお話だったのですけれども、例えば、どなたが市長になられても、行政で今小樽が抱えている問題というのはさほど変わりはしないと。ベースはあると思うのです。ですから、それが第6次総合計画だというとらえ方をしているのですけれども、新市立病院と学校の適正配置は総合計画ではなくて別なものですから、別というか、その二つはメーンで、そのほかは第6次総合計画を粛々とやっていただける方ということで理解してよろしいですか。ほかにはとりわけ何かございませんかということだけお聞きしたいと思います。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
継続性の問題でいきますと、やはり一番大きいのは病院問題でありますし、それから、学校の適正配置についても今進めているわけですから、これらは、当然、ぜひ引き継いでやってほしいということは要望してまいりたい、私としても後任者に要望していきたいと。そのほかは、先ほど申し上げたとおり、中心市街地の、例えば、丸井今井跡の問題とか、築港の問題とかたくさんありますので、そういった問題についてもぜひ取り組んでいただけるようにお話をしていきたい、こう思います。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 経営管理部長 吉川勝久(経営管理部長は2011年2月まで)
鈴木議員の再質問にお答えいたします。まず、耐震化交付金の件ですけれども、まだ金額については決定していないということですけれども、金額が我々の予想よりも少なくなってくると、先ほどお話しのメニューも考えられますので、それによっては工事のスケジュールについてその段階で判断していくということでございますので、当然、予定額が示されましたらその額によって判断していくということでございます。それと、発注方式についての市内への波及効果ということですけれども、当然、市内への波及効果については考えていくということでございます。(「議長、3番」と呼ぶ者あり)
再質問 3番 鈴木喜明
では、5億円、6億円をめどにということでよろしいですね、それだけ教えていただきたいと思います。
答弁 経営管理部長 吉川勝久(経営管理部長は2011年2月まで)
再々質問にお答えいたします。今、数字がございましたけれども、国土交通省のメニューについても実際には建設工事を行う年度になりますので、そのときにこの交付金自体がどうなっているかということもありますので、ただ、めどとしては、今、議員がお示しされたような数字のあたりかというふうに考えてございます。