小樽市議会 平成22年第2回定例会 2010年6月8日
(1)財政について/(2)高額療養費未請求問題について/(3)小樽市立病院について/(4)観光行政について/(5)高齢者対策について/(6)情報のバリアフリー化について/(7)がん対策について
2010年6月8日、小樽市議会の一般質問で、千葉美幸議員が「財政について」「高額療養費未請求問題について」「小樽市立病院について」「観光行政について」「高齢者対策について」「情報のバリアフリー化について」「がん対策について」について質問し、市長 山田勝麿、病院局長 並木昭義が答弁しました。
- 質問者
- 千葉美幸 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、病院局長 並木昭義
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 千葉美幸
公明党を代表し、質問いたします。小樽市の財政について伺います。私が議員に初当選をさせていただいた平成19年の前年度決算は、累積赤字が11億8,400万円で、山田市長は、公約に掲げた財政再建を課題の最優先項目として今日まで努力を重ねてこられました。一時、累積赤字は膨らんだものの、単年度黒字が20年度は6億3,800万円、21年度は約5億300万円となる見込みで、累積赤字は1億5,600万円まで縮小されます。市長は、市民サービスを維持しながら何とか収支均衡予算を編成してきておりますが、財政再建のために進めてきた数値目標について伺います。まず、19年度の初めに市長は、人員削減について4年間で180人の削減、職員給与10パーセントカットの継続、市長給与25パーセントの削減、また、学校給食共同調理場の民間委託や職員駐車場の有料化についても実行されることを約束されております。この3年間でほぼ目標を達成されたと認識しておりますが、これまでの取組と財政効果についてそれぞれお示し願います。また、20年度、21年度の単年度収支は、大きな黒字となりました。この黒字の主な要因と職員に対して市長はどのように取り組むよう指示されてきたのか、お聞かせ願います。小樽市は、財政健全化計画を見直ししながら進めてまいりましたが、市長は、22年度末での累積赤字解消も視野に入ってきたと発言をされております。大いに期待はしておりますが、その目標に向けどのように取り組んでいかれるのか、発言の根拠についても具体的にお聞かせ願います。また、単年度の起債を償還額内におさめ、継続的に市債残高は減少してきたと認識しておりますが、今後、計画が進められる学校の耐震化や学校給食共同調理場統合新築工事、新市立病院建設などが市債残高にどのように影響してくるのか、お聞かせ願います。次に、高額療養費未請求問題について伺います。この問題は、小樽市民にとりまして、憤りと落胆の問題になりました。損失額が6,700万円にも上ったことはもちろんですが、その原因が職員の懈怠による故意的なミスであったことです。先月には、関係職員の処分や損失補てんにつきましては発表がなされ、再発防止策が出たところではございますが、今後、このようなことが再び起こることは絶対に許されるものではありません。事件の概要、経過、原因など、一応の議論は議会でも行われておりますが、我が党として、この件は非常に重大な問題としてとらえ、市民から多くの声が寄せられております。再発防止策について、伺わせていただきます。このたびの問題に関し、再発防止策につきましてはチェック体制の強化と業務の効率化が行われました。これは、全庁のあらゆる通常業務に対して見直し、同様の対応策を講じていかなくてはいけないと考えます。今後も、職員の削減、業務量の増加、事務の煩雑化が進むのは避けられないことであり、チェック体制をどのように強化されるのか、具体的な方法についてお聞かせ願います。人事異動などに伴って行われている事務の引継ぎについては、今回の問題でも大きな課題として残ったように感じております。実際に行われる引継ぎでは、口頭のみの場合や個人がつくっているマニュアルなどを使い行われているようですが、重要書類や未整理事務の引継ぎは慎重に行われなければなりません。今後の対応策について、市長の御見解を伺います。また、新年度が始まり、新入職員や人事異動に伴う引継ぎに関し、職員に対してどのような周知がされたのか、お聞かせ願います。通常事務で起こっている不注意によるミス等を減少させるには、職員間で失敗事例の情報を共有することや、原因、注意点などの共通認識が大切であります。小樽市では、今まで通常事務で行ったミスの事例は、だれが、どのように管理されてきたのでしょうか。また、情報共有についてどのように考えられているのか、あわせてお答えください。市民の方から今回の問題の後、ますます職員の顔が見えなくなったとの声をいただきました。これは、窓口の前に立っても、市民から「済みません」と声をかけるまで職員が顔を上げなくなったというお話でした。窓口へ訪れた方は、他人のことにはかまっていられないとでもいうような印象を受けたそうであります。今回の問題が原因となってミスを起こさないように懸命に仕事に取り組んでいる反面、職場内で萎縮し、担当の仕事のみにとらわれてしまうことが危惧されます。同僚や上司との信頼関係を築き、小樽市の職員として使命感を持って働ける環境づくりが大切であると考えます。市長の御見解をお聞かせ願います。次に、市立病院について伺います。小樽市では、新市立病院を築港地区から量徳小学校敷地と、現在、小樽病院がある土地を合わせ建設することに変更をいたしました。先日、新市立病院計画概要(案)が示されたところであります。本定例会には、病院統合新築工事基本設計業務委託料4,300万円が予算計上されており、計画概要(案)の建設スケジュールから平成24年、25年度に工事・開設準備を進め、26年度中に開院予定となっております。その間には、小樽市立病院改革プランに掲げた経営効率化に係る計画の指標達成も確実に進めなくてはなりません。そこで、小樽市立病院改革プランの進捗状況について、何点かお伺いいたします。まず、基本指標についてであります。平成23年度に経常収支の黒字化達成と、不良債務及び地方公共団体の財政の健全化に関する法律上の資金不足を22年度末に解消、さらに、地方財政法上の資金不足は25年度末に解消を目指すとあります。この達成のために立てられた財務に係る数値目標の達成状況を見ますと、公表された最終予算ベースでは、患者1人1日当たりの収入額は入院、外来ともに増収となっておりますが、医業収支比率はマイナス6.7パーセントと目標数値を下回っており、不良債務比率は目標の6.6パーセントに対して15.3パーセントと悪化をしております。決算見込みではそれぞれどのような状況になるのか、お答えください。医業収支比率や不良債務比率が達成できなかった要因と見解、今後、改革プランに掲げた財務に係る数値目標達成に向けどのような対策をとるお考えか、お伺いいたします。また、改革プラン収支計画の医業収益を約5億5,000万円減らし、新年度予算をスタートしております。マイナス要因とした内訳内容と金額、また、プラス要因として考えられる診療報酬改定などの影響も少なからずあると思われますが、何をどの程度見積もられ減額されたのか、お示しください。22年度の医業収益予算と医業費用予算の減額で医業収支比率や職員給与比率に影響が出ると考えます。今年度予算ベースで比率をお示しいただき、今後の数値目標をどのようにお考えになるのか、お示しください。また、職員給与比率の改善が見られないことや、民間病院に比べ給与水準が高いとも言われており、病院における給与体系の見直しが必要との声があります。地方公営企業法の全部適用では、経営状況など考慮し、給与体系の柔軟な対応が可能でありますが、実行した場合、職員のモチベーションが下がらないのか、場合によっては看護師不足がより進んだりしないのかとの懸念の声もあります。給与の上昇カーブのフラット化や給与体系の見直しなどのお考え、時期についても病院局長の御見解をお伺いいたします。医師不足に加え、看護師不足も深刻な状況と言われています。社団法人日本看護協会が行った2009年看護職員実態調査によりますと、常勤看護職員の離職率は11.9パーセント、新卒看護職員の離職率は8.9パーセントで、特徴として新卒看護職員は看護職員配置の手厚い病院で離職率が低い傾向にあるようです。市立病院でも看護師不足は課題と思われますが、平成22年度の採用状況と看護師の定数は確保されているのか、状況をお聞かせ願います。また、ここ5年間の離職率はどうでしょうか。お示しください。調査の中で、看護師の職場における悩みや不満で最も多かった理由として、医療事故を起こさないか不安であるが最も多く、若年層になればなるほどその割合が高くなっております。職場定着を促進するため、教育・研修体制を整え、離職率を低くしている病院もあるようですが、市立病院の人材確保への取組はどのようになっておりますか。新卒看護職員と常勤職員それぞれの対策についてお聞かせ願います。また、夜勤などの不規則な勤務状況がある看護師は、子育てしながら働ける環境づくりを求めており、院内保育所の充実や短時間勤務制度導入は離職防止の効果があるようです。現在の市立病院の状況や、今後の対応策、方向性についてお聞かせ願います。次に、新市立病院計画概要(案)について伺います。二つあります市立病院の統合新築の基本的な考え方には、二つの市立病院を質の高いより効率的な新病院として統合することにより、地域医療を守り財政負担の軽減を図るために統合新築事業を推進しますとあります。まず、地域医療を守る観点から、新市立病院の規模・機能について伺います。診療科目は、現在あるすべての科目を標榜する形となっております。このような形となった理由と、市内には三つの公的病院があり、他の医療機関との連携や役割分担でよりスリムな診療体制を図ることはできないのか、病院局長の御見解を求めます。また、呼吸器内科、神経内科、リハビリテーション科、総合診療科についてですが、常勤専門医が安定的に充足された場合に標榜するとしております。ほかの医療機関でその役割を担っている科目もあることから、新市立病院で標榜する必要性について御説明願います。次に、病床数について伺います。平成18年に892床もあった病床数は、493床、468床と、その後も規模は縮小され、さまざまな要素を勘案、分析し、このたびの計画では388床となりました。各診療科目ごとの病床数は、今いる医師などと検討し、決められたと伺っておりますが、最低限必要なベッド数なのか、編成された根拠や基準などについてお示し願います。新市立病院計画概要(案)が示され、市内公的病院の移転新築の話も出ております。小樽市全体や後志圏域の医療を守るためのネットワーク化について、より具体的な協議を公的病院や医師会の方々と早急に行う必要があると考えますが、お考えをお聞かせ願います。市民からは、統合新築に向け動き始めたことに対し、安堵や喜びの声が聞かれる一方で、財政負担について不安視する声もあります。特に、建設工事費の試算金額1平方メートル当たり33万円に関し、民間病院などで工事価格を抑え建築されていることが先日の市立病院調査特別委員会で議論をされておりました。そこで、計画の建設工事費試算ですが、何を基準とし試算されたのか、お示し願います。また、計画している新市立病院の規模・機能の中で、建築単価を上げると考えられる要因があれば御説明願います。市民に御理解いただくためには、事業費を抑えるための努力を示すことも必要と考えますが、今後の設計で留意する点、建設事業の発注方法など、検討されていることがあればお示しください。建設事業費は、試算の段階ですが、国の補助金や起債を含めた交付税など支援制度を活用し、借入れ返済の財源確保に努めなければなりません。現在、起債の条件とされている小樽市立病院改革プランの確実な実行は厳しい経営が続いており、起債許可に対して懸念をしております。小樽市立病院の決算状況が起債許可に影響が出ていないのか、お伺いいたします。また、現段階で借入金返済の財源内訳がどのようになると考えておられるのか、市の負担、病院負担、交付税などに分けて割合でお示し願います。次に、夜間急病センターについて伺います。小樽市では、平成18年度に指定管理者制度を導入し、業務を小樽市医師会に委託しております。年度別の夜間急病センターの受診患者数の推移は、16年度の1万1,073人を最後に、以降は1万人を割り、昨年度はインフルエンザの影響で若干増えましたが、年々減少傾向であります。しかし、年度別2次転送患者数の推移は、例年受診患者数の約7パーセントを占めており、21年度は、受診患者数8,334人のうち588人が医療機関に転送され、治療、入院されたようです。夜間急病センターの役割は1次救急で、市民の安心や安全を守るために必要不可欠な存在であり、中でも、夜間急病センターに隣接する済生会小樽病院は、転送患者の4分の1程度を受け入れ、貢献してくださっております。そこで、以下について、お伺いいたします。他都市に比べ充実している夜間急病センターのあり方について、昨年には検討する話が出ておりました。診療には内科、外科の医師がおり、その役割を担っておりますが、この医師の体制や運営時間、診療科目を今後変更するお考えなのか、お聞かせ願います。次に、報道もありましたが、済生会小樽病院の移転新築は夜間急病センターの設置場所に大きく影響いたします。今までどおり済生会小樽病院に隣接して設置するようお願いをするのか、新市立病院で設置が可能と考えるのか、全く別な場所に設置するとお考えになるのか、方向性についてお示し願います。また、課題や問題点などお聞かせ願います。3点目に、小樽市の財政負担についてであります。夜間急病センターの運営費は、診療収入や小樽市からの委託料などで賄われておりますが、受診者減少とともに不足額が生じています。市では、現在のところ、不足額は増額して負担しておりますが、今後も不足額に対して最低限の財政負担は継続して行っていくべきと考えますが、市長の見解をお伺いいたします。この項の最後に、周産期医療について伺います。日本では、産科、産婦人科を標榜する一般病院は、1975年から30年間で4割近く減少したそうであります。また、産科医、産婦人科医も少子化の影響で人数が減り、助産師の就業も病院に集中してきているため、出産できる医療施設が減少、集約化されているようです。晩婚化が進み、高齢出産が増え、リスクが高いお産が増加している現状を見ますと、地域の中で安心して出産できる施設は住民にとって公共的な財産であると考えます。小樽市には、後志二次医療圏で唯一、地域周産期母子医療センターの指定を受けた小樽協会病院があり、本定例会の補正予算で保健対策費周産期医療支援事業費補助金770万円が計上されております。定住自立圏6市町村との財政支援ですが、今後の支援の方向性や補助金額の考え方について各自治体と病院側でどのような話合いが行われ、決定されたのか、お伺いいたします。地域周産期母子医療センターの認定を受けながら休止に追い込まれるケースも出ており、地域医療を守るため、自治体の責任において協力していかなければならない課題と考えますが、市長の御見解をお伺いいたします。次に、観光行政について伺います。小樽市は、古くから北海道の商業都市としてにぎわい、鉄道や港も発展してきました。その産物が現在の小樽観光を支えております。歴史ある石づくりの建物や倉庫は小樽を印象づける大切な観光資源となり、道内最初の鉄道が走った旧国鉄手宮線も新たに整備されることで、小樽市民や観光客が集まる観光スポットとして期待を寄せているところであります。さて、昨年度の観光入込客数が発表になりましたが、内容は大きく前年度を下回る結果となりました。下期はどのような状況であったのか、21年度全期の特徴もあわせてお聞かせ願います。政府の観光立国推進本部では、休暇分散化について議論が始まっており、春のゴールデンウイークを五つに分けた地域ブロックに分散化させることや、秋の大型連休を創出する案のようですが、この休暇分散化については、賛否、いろいろな意見があるようです。市長は、この件に関して北海道や小樽観光に与える影響をどのようにお考えでしょうか、お聞かせ願います。ここ数年はイベントも増え、新たな取組が推進され、堺町の食べ歩きラリーや市場、商店街のスタンプラリーなどには市民も多く参加されました。実際に観光客がたくさん来ている状況を見て、観光都市小樽を再認識したとの声も聞かれましたが、市民との懇談の中で、身近なところには観光客が訪れるようなところはない、観光都市小樽は別世界にあるかのようにも思えるとの意見があり、市民の意識向上には少し時間がかかるようであります。将来にわたって小樽らしさを残すためにも、市民意識の向上は重要です。今後、取組をどのように図っていくとお考えなのか、具体的にお聞かせ願います。また、市長が考える市民一人一人が観光のまちづくりの主役とはどのようなイメージなのか、お聞かせ願います。次に、小樽市の観光PRであります。新年度主要施策を見ますと、新規施策で観光宣伝事業が多く見られますが、国内に向けて主な事業の取組やねらいについてお聞かせ願います。また、平成18年度からスタートした小樽ふれあい観光大使ですが、本年で5年目の節目を迎えます。小樽の魅力や観光などPRをしていただいているようですが、現在までの活動と、本年はセミナーやツアーを開催する予定ですが、具体的な内容や目的についてもお聞かせ願います。20年度における小樽市の観光客動態調査からは、来樽する観光客はリピーターが多いことや、訪れる目的では運河や歴史的景観などが高い割合を占めていることが特徴として挙げられております。調査からも、運河や異国情緒あふれる歴史的景観は観光資源として守っていかなければいけないと考えますが、その景観を形成している建造物は少しずつまちから姿を消しているのが現状です。この現状に対しまして、市長はどのような認識をお持ちでしょうか、お伺いいたします。また、それらの建造物の保全を図るための取組についてお聞かせ願います。この項の最後に、外国人観光客について伺います。2010年、観光庁では、ビジット・ジャパン・キャンペーンとして、訪日外国人旅行者1,000万人を目標に取組が行われております。2016年には2,000万人、2019年には2,500万人を目指すとしており、今後、ますます日本全国で外国人観光客の誘致合戦が過熱しそうであります。特に、中国人観光客は、個人ビザの発給要件が7月以降さらに緩和され、これまでの10倍の1,600万世帯が対象となるそうです。日本での経済効果は、2008年の1,200億円から、2014年には4,300億円になると予想される報道もあり、経済波及効果ははかり知れません。今後も地道なPR戦略が必要と思われますが、中国では、北海道の知名度は高いようですが、小樽の知名度は残念ながらないに等しいとのお話を伺いました。市長は、この点についてどのようにとらえ、取り組んでいかれるのか、お考えをお聞かせ願います。小樽市外国人宿泊数を見ますと、韓国、台湾などの宿泊数が減少傾向となっています。これは、経済情勢や世界的なインフルエンザ流行の影響が考えられますが、理由はそれだけなのか、気になるところです。日本政府観光局発表の訪日外客数の発表資料を見ますと、韓国からの訪日旅行は、昨年11月以降から6か月連続で昨年同月比増加、また、台湾も年明けから回復傾向になっております。小樽市の韓国や台湾からの観光客について、この状況をどのように分析されているのか伺います。次は、高齢者対策についてです。高齢化は、日本の社会問題として議論され、少子化とともにその取組や政策が進められておりますが、高齢社会をマイナスのイメージとしてとらえるのではなく、その現状をプラス思考に変えていくことが大切だと考えます。高齢者になるイコール身体機能が衰えてくる健康不安、定年退職などで収入が減る経済的不安、さらには社会とのつながりが薄くなる孤立的不安が増え、高齢者の社会参加や生きがいづくりの推進はますます重要な時代であります。小樽市では、高齢者が介護予防の必要性を認識し、関心を高めることや、住みなれた地域で自立した生活ができるよう、地域で見守ることの重要性を認識してもらう事業として、介護予防・地域支え合い事業が昨年度よりスタートしております。本事業の開催回数や実施内容、参加人数は昨年度どのような状況であったのかお示しいただき、今年度の本事業推進についてお聞かせ願います。また、地域福祉の推進を図る目的として、地域住民グループによる自主的な活動に対し地域住民グループ支援事業助成を行っておりますが、本支援事業の助成団体数の推移と各団体の具体的な活動内容をお聞かせ願います。この助成期間は3年が限度となっておりますが、助成期間終了後、継続して活動されている団体はあるのでしょうか、お示しください。この地域住民グループ支援事業は、地域で暮らす高齢者の健康不安や、特にひとり暮らしの高齢者の孤立感も解消できる市民との協働事業であります。本事業の拡大、推進に当たっては、具体的な事例も紹介し、市民がより取り組みやすいよう工夫をするべきと考えますが、市長の御見解をお伺いいたします。次に、高齢者の就労支援についてであります。平成14年、総務省が行った就業構造基本調査では、高齢者の就業希望理由で最も多かったのは健康維持のためであり、次いで、女性は収入を得る必要が生じた、男性は知識や技能を生かしたいでありました。特に、日本の経済情勢がなかなか上向きにならない現在では、収入を得る必要が生じたとの割合が増加していると推測され、高齢者の経済的不安も増しているのではないでしょうか。小樽市の高齢者就業支援については、第6次小樽市総合計画で、シルバー人材センターや高年齢者職業相談室などの活用を図るとともに、企業への定年延長、継続雇用制度の啓発に努めるとあり、小樽市の高齢者が経済的不安を少しでも取り除き、生き生きと社会参加できるよう支援施策を積極的に推進していかなくてはいけないと考えます。そこで、小樽市シルバー人材センターについて、何点かお伺いいたします。初めに、シルバー人材センターの設置の背景と目的、事業内容についてもお聞かせ願います。また、過去3年間の登録会員数と就業率の推移、1人当たりの年間平均収入はお幾らなのか、お示しください。景気低迷状態が続いている中、シルバー人材センターの事業受注金額も減少傾向になっていると伺っております。過去3年間の受注金額の推移と、小樽市はシルバー人材センターとどのように連携し、事業拡充に協力しているのか、お聞かせ願います。昨年行われた行政刷新会議の事業仕分けでは、シルバー人材センターの補助見直しが取り上げられ、3分の1程度の予算縮減が報道されました。国の補助金削減の影響を小樽市ではどのようにお考えでしょうか、市長の御見解を求めます。次に、小樽市のシルバー人材センターへの補助金額の推移についてでございますが、平成18年度から22年度までお示しいただき、減額されてきた理由についてお聞かせ願います。また、22年度は大幅に補助金の予算額が縮減されておりますが、センター運営に支障は出ていないのか、市長の御見解をお伺いいたします。昨年の行政刷新会議の事業仕分けで配布された資料の中に、兵庫県加西市が行ったシルバー人材センターの運営事業を不要とする仕分け結果議事録が引用され、一自治体の結果が国の事業仕分け結果に影響を与えたとも言われております。小樽市では、高齢者の生きがいづくりや高齢者就業状況を考えたとき、シルバー人材センターの事業評価はどのようになるのでしょうか。シルバー人材センターの課題、今後のセンターの方向性についても市長の御所見をお聞かせ願います。次に、高齢者の運転による交通事故状況についてお伺いいたします。日本の高齢化率が、2025年30.5パーセント、2030年には31.8パーセントと推計され、小樽市の平成22年4月現在の高齢化率31.06パーセントと比べますと、小樽市の高齢化が国の15年先、20年先に近い数値であることがわかります。このことからも、小樽市の高齢者の運転による交通事故状況が気になるところですが、12年と21年の運転事故の発生件数、そして、高齢者の占める割合をお示しいただき、傾向についてお聞かせ願います。運転免許証をお持ちの高齢者がいる御家族からは、何かあってからでは遅いと不安を抱いているが、車の運転をやめる時期については本人の意思に任せるしかないとの声も聞かれます。自治体によっては、運転免許証を自主返納した高齢者に、市関連施設の割引や公的身分証明書となる住基カードの発行、商工会議所との連携で商店での割引や特典が受けられる取組が行われております。高齢者の交通事故を減らすためにも、小樽市として施策を検討、推進するべきではないかと考えますが、いかがでしょうか、市長の御見解を求めます。次に、情報のバリアフリー化について質問させていただきます。我が党は、視覚障害者の情報支援として視覚障害者用活字文書読み上げ装置について導入を推進してまいりました。小樽市でも、平成19年度に視覚障害者等情報支援緊急基盤設備事業の補助を受け、地域福祉課に設置されております。日本国内には、30万人以上の視覚障害者がおり、糖尿病などの病気を原因とする中途失明者の方々が圧倒的に多く、そのためか、点字を理解できる方は1割程度となっています。視覚に障害のある方への情報提供は、御存じのとおり、点字や音声テープなどがございますが、十分とは言えない状況ではないでしょうか。そこでまず、小樽市では、視覚障害者の情報提供について、これまでどのように取り組まれてきたのか、お聞かせ願います。活字文書読み上げ装置は、2センチメートルほどの正方形の中に、デジタル化された文字情報を音に変える音声コードを読み取る装置であります。平成19年に質問をさせていただきましたが、小樽市でも、視覚障害者465名中、点字を理解できる方が1割程度との御答弁でした。小樽市での普及促進には、自治体発行物に音声コードをつけていくこと、日常生活用具にも指定されている読み取り装置のPRを同時に進めなくてはいけないと考えております。市の文書に音声コードをつけることの検討や協議はどこまで進んでいるのか、現状と今後の対応策についてお聞かせ願います。総務省では、昨年、選挙広報に音声コードをつけた印刷物を発注し、厚生労働省では、ねんきん定期便の封筒に音声コードの活用が既に始まっております。また、民間事業者の取組としては、大手携帯電話メーカーが実証実験を進め、音声コード対応機種の販売を予定しているそうであります。行政が発行している納税通知書や制度のお知らせなど、重要かつプライベートにかかわる印刷物の情報のバリアフリーは早急に行うべきと強く要望いたします。今後、さらに音声コードの活用は急速に進むと考えられ、小樽市での情報のバリアフリーを推進するためにも、音声コードを活用する取組をぜひ早急に進めていただきたいと思いますが、市長の御見解をお伺いいたします。最後に、がん検診についてお伺いいたします。がん検診の受診率向上については、質問を重ねてきました。がん対策基本計画では、2012年までに受診率を50パーセント以上にする目標が掲げられております。小樽市では、検診の必要性や周知の取組に力を入れておりますが、なかなか数字として効果が表れていない状況です。種別によっては受診率が大変低いと思われるものもあり、この要因について、保健所では、単に検診という形でがんの早期発見に市民が行動しているのか、受診している方の受療行動などについて把握していきたいと伺っております。今年から地域保健診断事業として調査、分析が行われるようですが、事業の具体的な内容とその目的、今年度のスケジュールについてお聞かせ願います。今年は、小樽市におけるがん検診受診率が向上しない要因も見えてくるとは思いますが、検診の周知や環境整備については今後もさらなる推進が必要と考えます。今後の検診の周知方法と、以前より訴えております日曜検診の推進について、取組状況をお示し願います。東北大学教授による胃がん患者について研究されたデータを見ますと、検診で胃がんが発見された方と外来で発見された方の大きな違いは、早期がんであった割合が検診の場合は高く、それに伴う入院日数には2倍の開きがあり、医療費も約2倍の差がありました。がんの症状や治療法によって同じような結果になるとは断定できませんが、このデータを見ますと、がんは早期発見が重要であり、それが医療費減少にもつながるということであります。小樽市では、受診率の年度別目標を掲げないとの御答弁をいただいておりますが、目標数値に向かい検診受診率の向上を推進することは必要と考えます。市長の御見解を求めます。次に、女性特有のがんである乳がんや子宮頸がんの検診についてでございますが、国では、昨年度、216億円を計上し、無料クーポン券が対象者に配布され、検診率向上に大きく動き始めました。しかし、今年度、民主党政権では、命を守る予算を3分の1程度に減らし、自治体の財政負担が必要になり、我が党が調査した1,282自治体のうち、予算削減で42自治体が事業を断念することがわかりました。対象者を5歳ごとに区切って行っているため、少なくとも5年間は継続する方針でスタートした本事業です。調査結果からも、本事業に対する全国自治体の意欲は強く、改めて、全額国庫負担で事業の継続を訴えたいと思います。そこで、事業を本年度継続する小樽市の女性特有のがん検診無料クーポン券の平成21年度使用状況について伺いたいと思います。年度末に受診が増えたとのお話も伺っており、検診率向上につながっているのではないかと推測しております。乳がん、子宮頸がんの無料クーポン券の使用状況をお示しいただき、検診率について、無料クーポン券がなかった20年度と21年度の状況をお聞かせ願います。また、昨年度は、クーポンの発送が9月ごろであったと記憶しており、本年度は対象者に一日でも早く届けることを希望いたしますが、本年度の対象者数や本事業のスケジュールについてお聞かせ願います。女性が健康で輝くことができる社会の構築のため、先ほど述べましたように、5年間継続する方針で始まった事業です。その必要性からも、小樽市では残り3か年も継続して行っていただくことを強く要望したいと思いますが、市長の御見解を伺います。次に、子宮頸がん予防ワクチンについてでございます。子宮頸がんは、年間1万人以上が罹患し、うち3,000人以上が死亡していると言われており、2007年参議院予算委員会で公明党の浜四津代表代行が質問し、予防できる唯一のがんと言われる子宮頸がん予防ワクチンの日本での承認を求め、これまで公費助成を訴えてきました。昨年、10月には厚生労働省が予防ワクチンを承認、販売が開始されております。子宮頸がん発生の大きな要因となっているヒトパピローマウイルスは、16型、18型が発症原因の8割を占めるとも言われ、予防ワクチンの接種は、定期検診とのセットで、この型が原因とされている子宮頸がんの発症をほぼ防ぐことができるそうです。このワクチンは、10代の早い時期に接種することが推奨されておりますが、半年間に3回の接種が必要で、その費用は5万円程度かかると言われ、家計には非常に大きな負担です。我が党女性局では、3月24日、子宮頸がん予防ワクチン公費助成を求める署名1万7,239筆を小樽市長にお渡しいたしました。これは、小樽市民の大きな声であります。政府でも公費助成に向け協議が始まったとお聞きしておりますが、いち早く小樽市で公費助成の推進を願うものです。子供の未来と女性の健康を真剣に考えてくださる市長の御見解をお聞かせ願います。再質問を留保し、私の質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
千葉議員の御質問にお答えいたします。初めに、財政問題に関して、まず、私の3期目のマニフェストの中で示しました主な取組の達成見込みと、その効果でありますが、まず、人員削減につきましては、この3年間で238人の削減、また、職員給与のカットにつきましては、平成19年度から、一般職については目標どおり10パーセントの削減を行い、市長につきましては、従来よりさらに上積みをして30パーセントの削減とし、副市長についても同様に18パーセントの削減としたところであります。加えて、20年度からは、期末勤勉手当のカットにもさらに踏み込んだところであり、人員削減による影響分を含め、この4年間における一般会計の職員給与費削減効果は約50億円となる見込みであります。さらに、学校給食共同調理場等の民間委託につきましては、20年8月にオタモイ調理場を予定どおり委託化し、そのことによる財政効果は、委託前の職員給与費と委託後の委託料との比較で申し上げますと、年間約8,200万円ほどとなります。なお、職員駐車場の有料化は19年7月から実施しており、全会計で年間約2,500万円程度の財政効果を上げております。次に、一般会計の平成20年度決算及び21年度決算見込みにおける、単年度収支黒字の主な要因でありますが、20年度につきましては、まず、歳入では、市税収入の落ち込みが例年と比べて少なかったこと、また、歳出では、除排雪経費や燃料・光熱水費などの一般管理費に不用額が生じたことや、特別会計への繰出金が減少したことなどが、主な要因であります。21年度につきましては、歳入では、市民税や固定資産税などの市税収入が予算を下回る見込みであるものの、歳出において、職員給与費、生活保護費、公債費で例年に比べて多額の不用額が生じる見込みとなったほか、20年度と同様に一般管理費や繰出金などにおいても不用額が見込まれることが、主な要因となっております。また、黒字化に向けての職員への指示についてでありますが、20年度、21年度とも実質的には大幅な財源不足が見込まれ、職員手当のさらなる削減などに踏み込まざるを得ない大変厳しい状況にありましたので、予算の編成段階において、各部長職みずから事務事業内容の積極的な見直しを図ること、また、予算の執行段階においては、最少のコストで最大の事業効果が発揮できるよう、予算を漫然と執行することなく、事業の必要性、優先性、費用対効果などを再検討するよう各部に対して指示をしてきたところであります。次に、22年度末での一般会計の赤字解消の見込みでありますが、さきの第1回臨時会で示しましたとおり、21年度末の累積赤字の見込みは約1億5,600万円となり、財政健全化計画の収支計画上は22年度で3億7,400万円の単年度収支の黒字を見込んでおりますので、予定どおりその額程度が確保できれば、22年度末では累積赤字は解消されることとなります。また、この目標に向けどのように取り組むのかとのお尋ねでありますけれども、既に4月末に、今後の予算執行方針として、歳入の確保と経費の節減などについて庁内に徹底を図ったところでありますが、累積赤字解消が現実のものとなってきたことを改めて全職員が認識しながら、これまでの財政健全化に向けた取組を緩めることなく、目標の単年度収支を確保できるよう引き続き最大限努力をしてまいりたいと考えております。次に、今後予定される施設設備と市債残高への影響でありますが、本市におきましては、これまでの財政再建の取組の中で建設事業を厳選し市債の発行を抑制してきた結果、財政健全化計画を策定した平成18年度末と21年度末を比較しますと、全会計における市債残高が約126億円、率にして約10パーセント減少する見込みであります。今後、学校校舎等の耐震化や新市立病院の統合新築なども予定され、多額の市債の発行により一時的に市債残高の増加は避けられないものと考えておりますが、これらの施設設備に当たりましては、国庫補助制度や交付税措置が手厚い過疎対策事業債の活用などにより、実質的な財政負担が軽減されるよう努めてまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、起債は将来の世代へ負担を残すものでありますので、今後とも、引き続き、その借入れについては、償還額等を勘案しながら、慎重に判断をしてまいりたいと考えております。次に、高額療養費未請求問題についての御質問でありますが、まず、今後の全庁的なチェック体制の強化でありますが、今回のこの問題を受けまして、現在、小樽市では、業務上の事故の発生を防止するための基本的な指針として、業務事故再発防止マニュアルの策定を進めており、先般の厚生常任委員会・総務常任委員会連合審査会で、その素案をお示ししたところであります。このマニュアルにつきましては、現在、市内有識者の方々からもさまざまな御意見を伺っており、今後、連合審査会での御意見も参考にしながら、7月をめどに策定したいと考えております。その後、職員研修などを通じて全職員に周知し、職場実態に合わせてマニュアルの各項目を着実に実践していくことでチェック体制の強化を図っていきたいと思います。次に、事務の引継ぎについてでありますが、これまで、一般的には事務の引継ぎは当事者同士によって行われてきましたが、今後は、係員の引継ぎには係長が、係長の引継ぎには課長が同席するなど、引継ぎにおける上司の立ち会いを徹底し、特に重要案件や未処理案件について上司が把握できるような対策を講じてまいりたいと考えております。また、本年度の定期人事異動の際には、各部長に対して、文書での引継ぎを基本とすること、特に金銭が絡む業務については文書での引継ぎを徹底すること、部下の引継ぎに立会い、最低でも毎月の定型業務や年間のポイントなど総括的な把握をすることなど、これらを所属職員に徹底するよう指導をしております。なお、新規採用職員に対しましては、それぞれの職場に配属する前に、公務員の基本的な姿勢についての講義を中心に6日間の研修を行っており、特に、今回の未請求問題につきましても公務員倫理の講義の中で取り上げ、注意喚起をしてきたものであります。次に、事務で発生したミス等の事例管理でありますけれども、事案の大小にもよりますが、ミス等が発生した場合は、一般的には発生経過や対応等を記録として残し、上司まで報告した後に担当課ごとに保管してきております。同様のミスを発生させないためにも、これらの情報を職員間で共有することは大事なことと考えており、これまでも各職場では情報の共有化を図ってきてはおりますが、さらに職場のレベルアップを図るためにも周知徹底してまいりたいと思います。次に、職員としての使命感を持って働ける環境づくりについてでありますけれども、職場における人間関係の構築など、職場の環境づくりについては、職員間のコミュニケーションが非常に大切であり、このことは、これまで職員研修や部長会議などにおいて常に職員に話をしております。今回の問題を契機に、上司も部下も気兼ねなく話し合える風通しのよい職場づくりを進め、小樽市職員として自信と使命感を持って働ける環境づくりに努めてまいりたいと思います。次に、救急医療と周産期医療についての御質問でありますけれども、初めに、夜間急病センターのあり方についてでありますが、昨年の広報おたる8月号において夜間急病センターの運営状況を御紹介いたしました中で、診療科の見直し、開設時間の短縮について検討するための準備を進めていることを掲載しました。その後、医師会や市内関係医療機関と協議を進める中で、診療科目の必要性や開設時間が適切であることが確認されたため、当分の間、現行の体制を維持してまいりたいと考えております。次に、夜間急病センターのあり方についてでありますが、このたび済生会小樽病院の新築を含めた基本構想が策定されたことは承知しておりますが、それ以外の詳細については決定されていないと聞いております。また、新市立病院の敷地内に夜間急病センターを設置することは考えておりませんので、仮に済生会病院が移転することになった場合、夜間急病センターの設置場所については、改めて済生会や医師会など関係者と協議していくことになるものと考えております。また、課題や問題点についてですが、医師会とも協議を進めているところでありますけれども、現時点では2次救急体制の確立などが挙げられております。次に、夜間急病センターへの財政負担でありますけれども、夜間急病センターは、平成18年度に指定管理者制度を導入し、小樽市医師会にその運営を委託しているものでありますが、初年度から患者数の減少による収支不足を来したため、不足額を補てんしてきているところであります。今後も大幅な患者数の増は見込めないことから、経費の削減努力をした上で、なお不足額が生じた場合には財政負担を継続してまいりたいと考えております。次に、小樽協会病院の周産期医療に対する財政支援でありますけれども、北海道社会事業協会からの支援要請もあった中で、本市が具体的な支援方法について病院側と協議を行ってきたものでありますが、また一方、定住自立圏を構成する5町村との協議を経て、小樽協会病院の周産期医療体制の維持・継続はぜひとも必要であるとの認識から、必要な財政支援を実施することになったものであります。今後も、周産期医療体制の継続のため、必要な支援は行うと同時に、国、道へ支援措置の創設について働きかけたいと考えております。次に、観光行政について何点か御質問がございましたが、まず、平成21年度の下期の観光入込客数についてでありますが、前年度に比して、宿泊客数は増加したものの、日帰り客数は5万1,200人の減少となり、下期全体では5万400人減の310万3,900人となっております。21年度全期を通じての特徴といたしましては、宿泊客数において、修学旅行では、前年度を21校、2,415人上回っておりますが、外国人観光客は、下期では前年度を上回ったものの、上期が円高や新型インフルエンザの影響から大幅に落ち込んだため、全期では前年度並みとなっております。そうした中で、昨年7月に個人ビザが発給となった中国人観光客の宿泊客数につきましては、引き続き顕著な伸びを示しており、昨年度から倍増の5,500人となっております。次に、休暇分散化についてでありますけれども、その効果としては、集中期の需要が平準化することによる旅行代金の価格抑制や交通渋滞等の緩和、観光地における雇用の安定化などがあると言われております。また、観光客が時間をかけて北海道観光を楽しむ機会が増えることから、本市への入込客数の増加も期待される一方で、観光庁主催の休暇取得分散化に関する説明会の中では、航空運賃の高い期間が延びることや、休暇の長期化に伴い海外旅行が競争相手になるといった意見も出ていたと聞いております。こうしたさまざまな意見がありますので、現時点において、休暇分散化が北海道や本市の観光に及ぼす影響を推しはかることはなかなか難しいものと考えております。次に、市民意識の向上についての取組でありますけれども、本市においては、これまでも、おたる案内人検定を実施する中で、小樽に誇りを抱く市民や産業人の育成を目指すとともに、小樽雪あかりの路のバックヤードツアーなどを通じて、参加した市民ボランティアと観光客との積極的な交流の場を提供するなど、官民が連携し、観光に対する市民意識の向上に寄与してきたところであります。今後とも、観光関連団体と一体となり、おもてなし意識のレベルアップにつながる市民参加型のイベント等の創出に努める中で、より一層の市民ホスピタリティーの向上を図ってまいりたいと考えております。また、観光まちづくりの主役についてでありますが、観光基本計画や観光都市宣言でも位置づけておりますとおり、長年にわたり、小樽のまちとともに歩み、まちを築き上げてきたのは市民であります。こうした市民一人一人が小樽の自然や歴史、文化への理解を深め、郷土に対する愛着と誇りを持って観光地づくりに参加すること、とりわけ、観光客に対しておもてなしの心を持って積極的に交流することこそが観光まちづくりの主役としての市民の役割であると考えております。次に、新年度における観光宣伝に関する事業でありますけれども、具体的な取組といたしましては、新しい観光ポスターの作成や既存の観光DVDのリニューアル、食の魅力の情報発信などにより、小樽観光のイメージアップを図るとともに、本市でスキー修学旅行を実施する学校への助成制度の創設により、観光閑散期の宿泊客の増加対策として、将来のリピーターとなり得る若年層の誘致を積極的に進めていくものであります。次に、小樽ふれあい観光大使についてでありますけれども、この制度の目的は、本市の魅力を広く内外に発信していただける、小樽に愛着をお持ちの方々をふれあい観光大使として任命し、小樽の知名度アップと観光入込客の増加を図ろうとするものであり、現在、48人の方々にお願いしています。主な活動につきましては、大使の方々が、仕事や日常の生活などのさまざまな機会を通して、全国の皆さんに小樽の魅力や観光情報などの紹介を行うものであります。その際、観光大使の名刺をお配りいただき、後日、その名刺を運河プラザに持参された方々には、粗品の進呈や市内協力店でのサービスが受けられるという特典があります。また、セミナーについてでありますが、半数以上を占める道外居住の観光大使を小樽にお招きし、市内の観光地等の視察や意見交換会を開催する中で、本市の観光に対して提言やアドバイスをいただき、今後の観光振興につなげていくことを目的としております。次に、歴史的な建造物についてでありますけれども、近年、建物の老朽化や維持管理費の負担増などにより歴史的な建造物が少しずつ失われ、貴重なまち並み景観が壊れてきていることについては、大変心配しているところであります。また、歴史的建造物の保全についてでありますが、本市は、これまで、歴史的な建造物のうち貴重なものを登録歴史的建造物として登録し、その保全に努めてまいりました。また、最近、民間団体においては、建物の設計者や立地する地域の特性に着目し、新たな視点から歴史的建造物を修復、保全しようとする動きも出てきましたので、市といたしましても、これら民間団体と連携し、新規登録や修復に対する支援を進めるなどして、歴史的建造物の保全に努めていきたいと考えております。次に、中国人観光客誘致の取組でありますけれども、道東を舞台にした映画のヒットにより北海道の知名度は非常に高い反面、具体的な道内観光地の知名度に大きな差はないと聞いておりますので、現状、本市にとって中国におけるプロモーション活動は大変重要なものと認識しております。このようなことから、市は、本年1月に上海市での観光プロモーションを行いましたが、早くもこの5月には上海市のゴルフ協会関係者が来樽し、市内の観光施設や小樽、余市のゴルフ場を視察していただくなどの成果が見られました。今後、商品化が大いに期待されるところでありますので、来る9月の上海万博における北海道の日においても、後志管内の町村と共同で参加し、本市の観光PRを積極的に展開する予定であります。また、市内での取組につきましても、中国の文化や習慣を理解する勉強会や語学研修会の開催をはじめ、観光案内所にそれぞれ中国語、英語の話せる職員2名を配置するなど、中国人観光客の誘致に向けた受入れ態勢の整備に努めているところであります。次に、韓国、台湾からの観光客の状況でありますけれども、本市においても全体では減少しているものの、韓国人観光客につきましては11月以降で前年同月比は増加、台湾人観光客につきましても年明けからは回復傾向と、日本政府観光局の発表と同様に推移しております。これは、一昨年秋のリーマンショック以降、世界経済が慢性的な経済不況から脱却しつつあり、結果として、外国人の海外旅行に対する需要も徐々に回復してきたことによるものととらえております。いずれにいたしましても、今後の世界的な景気回復による外国人観光客全般の入り込み、とりわけ、本年7月から個人ビザの取得要件が大幅に緩和される中国人観光客の増加に大きな期待を寄せております。次に、高齢者対策についての御質問でありますけれども、初めに、介護予防・地域支え合い事業の開催回数などについてでありますが、昨年度は市が直接事業を実施し、開催回数は、東南部、中部、北西部のそれぞれの圏域で各1回開催しており、実施内容は、町内会館等での体力測定や脳年齢測定、さらに、認知症についての講座や給食サービス試食会などを行い、参加人数は全体で141名でありました。また、今年度の本事業の推進に当たりましては、地域包括支援センターが地域とのより密接な関係が築かれることを期待し、三つの包括支援センターに事業を委託しており、それぞれ年1回の開催を予定しております。なお、今年度の開催の際に参加者アンケートをとり、事業の評価や御意見をいただいた中で、今後の事業展開を見極めていきたいと考えております。次に、地域住民グループ支援事業の助成等でありますが、本事業の助成団体の推移でありますが、助成を開始した平成16年度は3団体、17年度は1団体増えて4団体、18年度は前年度と同じく4団体、19年度は、16年度の3団体が3年間の助成期間を終了しましたので、1団体を助成、20年度は、17年度の1団体が助成期間を終了し、新たに増えた1団体、21年度は1団体増え2団体、22年度は、現在のところ、1団体が増え3団体となっております。この7年間で助成をした延べ団体数は18団体、助成対象団体数は7団体であります。なお、3年間の助成期間が終了した16年度と17年度の4団体のうち、3団体は現在も活動を継続しております。また、各団体の具体的な活動内容ですけれども、保健所の健康総合大学や機能訓練教室終了後、自主グループがストックウオーキングや水中運動、小物づくり作業を行っているほか、町内会館等を拠点に、地域住民が気軽に集えるサロンとして閉じこもり予防の取組を行っている団体もあります。次に、地域住民グループ支援事業の拡大推進についてでありますけれども、この事業は、介護予防に資する地域活動組織の育成及び支援のための事業であり、ボランティアで活動する組織が町内会館や個人宅を利用してふれあいサロンやミニデイサービス事業などを運営する場合に対象となります。特に、ふれあいサロンは、世代を超えて地域住民が気軽に集えることから、閉じこもり予防にもつながり、このサロンを拠点として高齢者と地域住民が共同で取り組んでいくことが重要と考えますので、今後、この地域住民グループ支援事業がますます増えていくことを期待しております。そのためには、御指摘のとおり、一層の周知、工夫が必要であると思いますので、今後は、広報おたるやまち育てふれあいトークにより事業を積極的に宣伝するとともに、地域包括支援センターなどに地域での活動情報の提供を依頼することなどにより拡大に結びつけていきたいと考えております。次に、小樽市シルバー人材センターについての御質問でありますけれども、まず、センター設置の背景でありますが、昭和40年代、労働政策において失業対策事業が見直され、従来の失業対策から雇用促進へと中高年齢者の雇用政策が転換されたところであります。この時期、我が国の老年人口比率が7パーセント台となり、いわゆる高齢化社会への対応が重要な社会的課題とされ始め、定年後に働く意欲と能力を持つ高齢者に対する雇用の確保が強く求められるようになりました。このため、昭和46年に関係法令が制定されましたが、その後も高齢者雇用のあり方についての議論が進み、55年からシルバー人材センター事業が国の施策として全国的に推進される中、小樽市においては、57年にセンターが発足したところであります。その目的についてでありますが、高年齢者の雇用の機会の確保を図るとともに、生きがいの充実や社会参加の推進を図ることにより、高年齢者の能力を生かした活力ある地域社会づくりに寄与することとなっております。また、事業内容につきましては、就業を希望する高年齢者に対する就業機会の確保、就業に関する相談、就業に必要な知識、技能に関する講習ほか、多岐にわたっております。次に、過去3年間の登録会員数、就業率等についてでありますけれども、平成19年度は、会員数606名、就業率85.1パーセント、平均の年間収入は34万7,000円、20年度は、538名、93.1パーセント、33万4,000円、21年度は、557名、89.2パーセント、29万9,000円となっております。次に、シルバー人材センターの過去3年間の受注金額の推移でありますけれども、19年度は2億1,083万円、20年度は1億9,957万5,000円、21年度は1億7,723万6,000円となっております。また、市といたしましては、センターの発足以来、高年齢者の経験や能力を生かし活力ある社会づくりを目指すという目的に賛同し、運営費等の助成をすることで高年齢者の雇用機会の確保などを支援してきたところであり、さらには、清掃業務などの軽作業を中心に、高年齢者の方々が就業可能な事業の発注に努めているところであります。次に、国の補助金削減による影響でありますけれども、当初、国の予算は予算要求額の3分の1という大幅な削減として伝えられておりましたが、最終的に、22年度予算につきましては前年度予算の16パーセント削減となったところであります。削減の幅は縮小されたとはいえ、既に長引く不況の中で全国的に受注が減少していることなどを考えますと、シルバー人材センター事業に影響があるものと受け止めております。次に、小樽市からの補助金額の推移でありますけれども、平成18年度は1,520万円、19年度は1,496万円、20年度及び21年度は、それぞれ、1,290万円、22年度は930万円となっております。また、減額の理由についてでありますが、市の補助金は、国が示しているシルバー人材センター事業執行方針に基づく国の補助限度額と同額の部分と、事務局人件費などとしての市単独補助部分から成っておりましたが、国の補助金の減額と小樽市の財政状況から単独部分を見直すこととしたため、結果として減額となってきたものであります。次に、22年度補助金の減額に伴うセンター運営への影響でありますけれども、当面は経費削減の自助努力や事務比率の引上げなどにより対応すると報告を受けておりますので、支障は出ていないものと考えております。次に、シルバー人材センターの評価でありますけれども、センター開設以来、高年齢者の雇用機会の確保や生きがいづくり、さらには、活力ある地域社会づくりに寄与してきたものと考えております。今後の課題についてでありますが、市内経済の低迷により、企業などからの受注が減少し、新規の就業開拓も困難な状況の中、国の補助金も減額されており厳しい状況にあるものと思われます。また、今後の方向性についてでありますが、小樽市においても確実に高齢化が進展していることから、今後、増加する高齢者の方々の就業の場を確保し、活力ある経済社会の維持と地域社会の発展を図ることが重要な課題となっており、こうした高齢社会にあっては、シルバー人材センターの果たす社会的役割は重要になってくるものと考えております。次に、市内の交通事故発生件数と高齢者の占める割合でありますけれども、平成12年は、人身事故発生件数が876件で、うち高齢者によるものは9パーセントに当たる77件、21年については、発生件数が496件で、うち高齢者によるものは14パーセントに当たる69件となっております。なお、傾向につきましては、高齢者による人身事故発生件数はこの10年間横ばいですが、全体の人身事故発生件数が半減していることから、高齢者の占める割合としては約2倍となっております。次に、運転免許証の自主返納にかかわる施策でありますけれども、自主返納は高齢者が起因となって発生する交通事故を減少させるために効果的な方法の一つであると認識しておりますので、警察と連携しながら、手続に関する情報提供や、高齢者を対象とした交通安全教室などでの啓発活動を通して自主返納の促進を強く訴えていきたいと考えております。次に、情報のバリアフリー化についての御質問でありますけれども、初めに、視覚に障害のある方々に対する情報提供についての取組でありますが、広報おたるやおたる市議会だよりの発行に当たっては、点字版を作成するとともに、点字が理解できない方には録音版を作成し、それぞれ希望される方に送付しております。また、市のホームページにおいては、昨年11月のリニューアルに当たり、視覚障害者用に文字を拡大する機能や、内容を音声で読み上げる機能を新たにつけ加えたところであります。さらには、視覚障害者の方が出席される会議などの際には、音声コード付の案内文書や資料を作成、使用しているほか、障害福祉の窓口には点字版の障害者向けガイドブックを備えております。次に、市の文書における音声コードの添付の現状と今後の対応策でありますが、現状では、市から発する文書に音声コードを添付するといった対応は全庁的には行っておりません。活字読み上げ装置は、視覚障害者の方へ日常生活用具として給付しており、今まで12台の給付実績があります。また、現在の音声コードのほか、携帯電話で読み取りが可能な音声コードの開発も進んでいるほか、読み上げ装置の改良が続けられ、さらに高機能な音声コードにも対応可能な機種が開発されてきております。このような状況ではありますが、音声コード自体の認知度が低いことから、まずもって、このコードの周知を図ることを目的として、本年度内に市職員等を対象とした音声コード研修会の開催を予定しているものであります。次に、行政からの重要かつプライベートな文書での情報バリアフリー化についてでありますが、既に、ねんきん定期便をはじめ、他の自治体などにおいて一部の文書に音声コードを添付している現状は承知しております。本市が発行する文書は非常に多くの種類にわたっておりますが、現行の音声コードは1個当たり800字程度までの対応であり、印刷位置の制約や印刷には一定以上の精度が要求されるなど、改良すべき点が多々あるものと聞いております。しかしながら、こういった問題も、より高機能な音声コードの普及によって解決されることから、市の文書における音声コードの添付につきましては研究してまいりたいと考えており、先ほどもお答えしました研修会のほか、引き続き音声コードに関する情報の収集とその活用について検討してまいりたいと考えております。次に、地域保健診断事業についての御質問でありますが、本事業は、がん、生活習慣病、母子保健など、多岐にわたる地域の保健衛生の実態を既存資料やアンケート調査により把握したデータを科学的に分析、評価するものであり、保健衛生施策をより効果的に実施することを目的としています。今年度は、がん検診と特定健診それぞれに関する意識調査を40歳以上の市民1,900人に実施し、受診率向上のための課題を把握することとしております。既に、今月2日にはアンケートの発送を終えておりますが、本年11月をめどに調査・分析結果をまとめて市民に公表するとともに、受診率向上の施策について検討を進めてまいりたいと考えております。次に、今後のがん検診の周知方法でありますけれども、従来から実施しております広報誌やホームページ等による周知、はがき等による個別通知を継続するほか、今後は、市が実施するイベントや関連事業の場を積極的に活用した周知を予定しております。また、日曜検診の推進でありますが、今年度はコミュニティセンター等において試行的に実施し、市民ニーズを十分把握した上で今後の日曜検診のあり方について検討いたします。次に、受診率の年度別数値目標でありますが、本市では、国のがん対策基本計画に準じ、2012年までに受診率50パーセント以上を目標として向上に努めております。今後実施する地域保健診断事業によって、がん検診受診率向上の課題を解明したいと考えておりますので、その結果に照らし合わせて有効な施策の選択や目標数値の検討を進めてまいります。次に、女性特有のがん検診無料クーポン券の平成21年度の使用状況でありますが、子宮頸がん検診につきましては、3,689人の方にクーポン券を発行し、利用者は1,130人で、利用率は30.6パーセントとなっています。また、乳がん検診につきましては、5,184人の方にクーポン券を発行し、利用者は1,533人で、利用率は29.6パーセントとなっております。また、20年度と21年度の受診率の状況でありますけれども、子宮頸がんの受診率は、20年度の29.9パーセントから21年度は37.0パーセントに、乳がん検診受診率は、20年度の22.6パーセントから21年度は32.6パーセントとなっております。次に、本年度の無料クーポン券の対象者数やスケジュールですけれども、まず、子宮頸がん検診の対象者は、20歳から40歳までの5歳間隔で3,330人、乳がん検診の対象者は、40歳から60歳までの5歳間隔で5,054人となっています。クーポン券は既に6月4日に発送し、受診の有効期限は23年3月31日までとしています。次に、女性特有のがん検診推進事業の今後の実施についての御質問ですけれども、本事業は、21年度国の全額補助により実施し、22年度は国の補助率は変更になりましたが、本市では継続実施しております。今後3年間につきましては、国の補助制度等の動向を見定めながら、実施の方向性について検討してまいりたいと考えております。最後に、子宮頸がんワクチンの公費助成に関する質問ですが、現在のワクチンは、子宮頸がんの原因ウイルス15種類のうち予防できるウイルスの種類が限られているので、接種を受けたとしても検診は必要となります。このため、まず、本市ではがん検診を柱とした子宮頸がん対策を推進してまいります。ワクチンにつきましては、国において定期接種化の検討が開始されていることから、今後も継続して国へ定期接種化を求めてまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 病院局長 並木昭義(病院局長は2025年3月まで)
千葉議員の市立病院についての御質問にお答えいたします。最初に、小樽市立病院改革プランについて、何点かお尋ねがありました。まず、平成21年度決算見込みにおける財務に係る数値目標の達成状況ですが、患者1人1日当たりの収入額では入院、外来とも目標値を上回りましたが、医業収支比率は、目標96.7パーセントに対し90.6パーセントとなり、6.1ポイントの悪化となり、不良債務比率も、目標6.6パーセントに対し15.2パーセントとなり、8.6ポイントの悪化となりました。次に、医業収支比率や不良債務比率が目標を達成できなかった要因についてでありますが、医療センターにおきましてはほぼ計画を達成できましたが、小樽病院におきまして、前年度と比較して呼吸器内科などの医師5名が減少したことによる収益減が主な要因となっております。収支等の目標達成のためには、医薬品、材料の節減等、経費面における見直しも積極的に行っており、今後もこれらの取組に力を入れていきたいと考えておりますが、やはり、医師を確保し診療収入を増やすことが最大の課題でありますので、今後も、基本設計の再開が決まればその旨を対外的に示し、医師確保に向け、大学医局などに働きかけを強めていくほか、全国的に医師求人サイトなども活用して、なるべく早い段階で確保していきたいと考えております。なお、今定例会に4億円の追加繰入れ予算を上程しておりますが、これは、平成22年度末での不良債務解消のため、一般会計から財政支援として総務省通知の繰出し基準外の追加繰入れを行っていただくもので、今年度の経常収支比率達成のために大変大きな支援となります。病院局としましても、その旨を全職員に周知し、目標達成に向けての取組を強めてまいります。次に、医業収益の改革プランと新年度予算との違いについてでありますが、入院収益では、1日平均患者数が52人の減となり4億9,800万円の減少、外来収益では、1日平均患者数が72人の減となり7,200万円の減少となっております。これは、先ほども申し上げましたように、医師の補充を計画どおりできなかったことが主な要因になっており、医業収益全体の予算では、プランに対し約5億5,500万円の減少となっております。なお、診療報酬の改定の影響については、当初予算には見込んでおりません。次に、今年度予算ベースでの医業収支比率と職員給与比率でありますが、まず、医業収支比率につきましては91.8パーセントで、改革プランの97.3パーセントに対し5.5ポイントの悪化となり、また、職員給与比率につきましては54.9パーセントで、改革プランの51.2パーセントに対し3.7ポイントの悪化となる見込みであります。いずれも医師補充が計画どおりできなかったことで医業収益が減少したことが主な要因であり、次年度以降の数値目標につきましても現状では大変厳しいと認識しております。病院局としては、まず、医師確保により医業収益の増を図り、あわせて、経費の見直し等費用の削減に一層努めていきたいと考えております。次に、職員の給与体系の見直しについてでありますが、改革プランでは、人件費の適正化として医療技術職員を適用対象とする医療職給料表(2)・(3)を平成21年4月1日導入することとしておりましたが、20年度に看護師の大量退職が発生するなど、看護師の退職防止の観点からの再検討を余儀なくされ、結果として現在まで導入には至っておりません。この給料表は、従来から給与の適正のため不可避なものと考えておりますが、一方で、昨今の看護師不足は病院事業に及ぼす影響も大きく、医師確保同様、看護師の退職防止は経営改善のための重要な課題の一つとなっております。特に、本市におきましては、期末手当を含む大幅な給与の独自削減を実施していることもありますので、これまでも労働組合との協議を重ねてきているところではありますが、引き続き慎重に協議を進め、課題を整理し、23年度から導入すべく取組を進めてまいります。次に、看護師確保の状況についてでありますが、平成22年度の採用状況については、これまで4月1日付けで2名、5月1日付けで16名、計18名を採用しておりますが、5月1日現在では、小樽病院で20名、医療センターで17名、計37名が定数に満たない状況になっております。また、この5年間の看護師の離職率についてでありますが、定年退職、勧奨退職及び死亡退職を除いた自己都合退職者については、両院合わせた数字で17年度から21年度までの実績をもとに試算しますと、離職率は、17年度は5.1パーセント、18年度は5.9パーセント、19年度は7.4パーセント、20年度は12.6パーセント、21年度は5.9パーセントということになっております。次に、看護師確保の取組についてでありますが、昨年から、看護師採用試験については常時応募可能としたほか、年齢要件を引き上げるなど、応募しやすい状況を整えたところであります。これまでと比較しますと、実際に年度途中の採用者が増加しておりますことから、一定程度の効果はあったものと考えております。また、在職職員に対しては、モチベーションの維持・向上のため、認定看護師などの資格取得に向けた支援を実施しておりますし、各種研修にも可能な限り参加させ、スキルアップのできる環境を整えております。このほか、看護師の欠員が恒常化し、その負担が増加しておりますので、看護助手の採用を増やすなどしてその負担軽減に努め、離職防止を図っているところであります。次に、子育て中の看護師に対する支援についてでありますが、両病院においては、保育所の設置又は保育の委託により子育て支援を行っているところですが、今後も、より利用しやすい環境整備に努めるとともに、短時間勤務制度の導入も含め、子育て中の看護師が安心して働くことができる環境づくりに向け種々検討してまいりたいと考えております。次に、新病院の診療科目についてでありますが、新市立病院計画概要(案)にありますとおり、脳・神経疾患、心・血管疾患、がん診療を柱とし、他の医療機関で担うことのできない疾患の診療を担うこととしており、そのために必要な診療科として、現在の診療機能の継続を基本とすることにしております。小樽市内においては、既に医師の確保ができないことなどから、周産期医療や呼吸器内科などは集約化が進んでおりますし、再編・ネットワーク化協議会の最終の報告においても、近年、医師の減少などにより結果として診療科の集約化が余儀なくされるなど、現状ではそれぞれの病院の機能を維持する上でもこれ以上の集約化を図るべき分野はないと考え、また、本市に必要な医療体制を確保するには、それぞれの医療機関において医療機関の柱となる部分がしっかり確立されていることが必要で、その前提に立った上でそれぞれの特色を生かしたネットワーク化を推進することとされており、当面はこの方針に沿った連携を図ってまいりたいと考えております。また、呼吸器内科は、民間病院も含め、小樽市として不足している分野であり、市立病院として確保していくことが必要と考えておりますし、神経内科、リハビリテーション科、総合診療科などは現在行っている診療内容から見ての必要性から医師を確保したいと考えているものであり、他の医療機関と競合するものではありません。次に、新病院における病床数についてでありますが、できるだけコンパクトな病院を目指すことを基本とし、将来人口、入院患者の実績、病床利用率、平均在院日数、今後の医師の充足などを総合的に勘案し、設定したところであります。小樽市の人口推計は、財団法人統計情報研究開発センターの推計によりますと、総人口は減少するものの、有病率の高い65歳以上の人口は、10年後の平成32年には4万5,000人、15年後の37年度においても、現在の高齢者人口と同じ約4万2,000人となっており、市立病院で担う脳・神経疾患や心・血管疾患、がん診療などの医療ニーズは高い状況が続くと予想されますので、そのニーズに対応することを基本に考える必要があります。また、再編・ネットワーク化協議会の最終報告にある統合新築後の新病院の方向性においても、おおねむ400床程度にダウンサイジングするとされていることから、その方向性に沿って検討を行ったものであります。一方、新病院での医師の体制が病床数に大きく影響しますので、まず、すべての診療科の医師から、現在の患者の状況や大学医局の意向、新病院において想定される医師の体制や必要な病床数などについてヒアリングを行い、その結果をベースにして、また、地域医療連携の柱でもあり医師会からの要望の強いオープン病床も相当数確保することとし、外部有識者の方の意見もお聞きしながら、経営戦略会議を中心に協議を重ね、決定したものであります。結果といたしまして、計画病床は388床とし、うち一般病床は302床としましたが、現在の入院患者数から見ましても、病床利用率は80パーセントから90パーセントであり、医師充足の状況次第では病床が不足するとの意見もありましたが、一人一人の医師の負担を軽減することも重要な課題ですので、地域医療連携室の機能を強化し、他の医療機関との連携を推進することや、平均在院日数の短縮の努力などにより効率的な運営を行い、対処することとしたものであります。次に、地域医療を守るためのネットワーク化についてでありますが、小樽市立病院改革プランを策定するに当たり、医師会や公的病院も含めた再編・ネットワーク化協議会において協議をし、市立病院や公的病院の役割分担など、ネットワーク化の方向について昨年9月に最終報告としてまとめられたところであります。また、最終報告書にもありますように、医療環境が大きく変化する中で、意見交換や協議の場として協議会の存続が必要と考えており、今後、それぞれの医療機関においても状況は変わってくると思いますので、必要に応じ協議の場を設けたいと考えております。次に、建設事業費の試算は何を基準にされたかとのことですが、まず、今回の試算で設定した1平方メートル当たり33万円は、基本設計料を算定する上で必要なものであり、実際の工事単価とは別なものであります。この試算の基になる単価は、国立病院機構の示す病院建設標準仕様書を基に設定したものでありますが、国立病院機構が示す病院建設標準仕様は、従来の国立病院の建設が民間の医療機関に比較して仕様が高水準で工事費も高額な傾向にあったため、独立行政法人化後の国立病院の施設整備を、工事の品質や安全性などを確保した上で、経済性を発揮し、工事費を可能な限り低く抑えるために策定されたものであります。今回の基本設計料の算定におきましても、新病院建設工事が公共工事として発注することになることから、同様の趣旨で国立病院機構が示す単価を採用し、試算したものであります。次に、建築単価を上げる要因についてでありますが、一言で病院の建築単価と申しましても、療養型の小規模病院から高度な診療機能を持つ大規模病院まで、病院それぞれの規模・機能により当然差が出てくるものであります。新病院につきましては、脳・神経疾患、心・血管疾患、がん診療を含む急性期医療を担うことから、放射線や検査部門、また、手術部門、集中治療部門などの充実が必要なことや、災害拠点病院として災害時に病院機能が停止しないような建物の構造、設備を要する必要があることなどが、建築単価を上げる要因になったと考えております。次に、事業費を抑えるために今後の設計で留意する点でありますが、平面計画をシンプルでバランスのとれた計画にすることで、構造軀体の軽減やエネルギー効率のよい建物とすることを心がけるとともに、設計受託者のノウハウを活用して事業費圧縮の提案を受けたいと思っております。また、発注方法につきましては、基本設計の中で設計受託者から、さまざまな発注方法形態を提案していただき、メリット・デメリットなども含めて検討し、その提案内容などについて議会へ報告し、十分審議をいただいた上で判断してまいりたいと考えております。次に、市立病院の決算状況と起債許可の影響についてでありますが、平成20年度及び21年度の収支がプランの計画を下回ったことで今後の起債許可に影響が生じるため、今回、収支不足の財政支援として2年間で総額5億円の追加繰入れを行い、当初のプランに定めた22年度の不良債務解消と25年度の資金不足解消を達成する計画としたところであります。新病院の起債につきましては、現在、新市立病院計画概要(案)を策定したところであり、今後、同計画が決定した時点で北海道にも報告をし、事前協議に向けて相談してまいりたいと考えております。次に、病院建設に係る借入金についてでありますが、病院事業債及び過疎対策事業債を50パーセントずつ充当する計画であります。償還に係る全体の実質的な負担割合につきましては、現段階では、一般会計の実負担は13.75パーセント、病院会計の負担は40パーセント、交付税措置が46.25パーセントとなると試算しております。(「議長、2番」と呼ぶ者あり)
再質問 2番 千葉美幸
大変丁寧な御答弁をありがとうございました。1点だけ再質問させていただきたいと思います。新市立病院について再質問いたします。診療科目について質問させていただきました。地域医療を守る観点から、小樽市内で不足している診療科目、また、ニーズの高い診療科目も標榜しているのかなというふうに私自身は感じております。しかし、けさ、新聞報道で、済生会が病院統合の計画概要案を明らかにされました。この内容を見て、新市立病院の規模・機能について、少なからず見直し、調整することの必要性が出てきたのではないかなというふうに感想を持っております。局長のお考え、また率直な感想、意見などこの場でお聞きしたいのと、済生会の今回の計画概要案につきましては、いつの時点で知られたのかという、この二つについてお聞かせ願いたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 病院局長 並木昭義(病院局長は2025年3月まで)
これは、私、今日の新聞で内容を知ったという段階でございまして、今まで再編・ネットワーク化協議会を開いておりましたけれども、こういう話は一切出ておりませんでした。実際、済生会は二つの病院を統合しますので、あれぐらいの規模にはなるのではないかと思います。ただ、その診療科の内容につきましては、呼吸器科を新たに設けるように言っていますけれども、小樽市全体としては呼吸器科の数はまだ少ないと思いますので、そんなに私は心配しておりませんし、リハビリテーションにつきましても、我々は、整形外科だけでなくて、心臓とか、あるいは脳の手術後の急性期にある患者を担当し、その後、できれば済生会の回復期リハビリテーションのほうへ送りますので、両者が担う役割は違うと思います。これからは医療も病院も、患者や医師、大学から選ばれる時代になりますので、かえって、こういうことでお互いに刺激し合って切磋琢磨しながらやっていくという上では、私は心配しておりません。私は、このために新市立病院の388床を減らすことは一切考えておりません。