みんなの議会

小樽市議会 平成21年第4回定例会 2009年12月8日

(1)財政問題及び平成22年度予算編成について/(2)北海道新幹線の札幌延伸に関連して/(3)介護保険制度の問題点について/(4)議案第1号平成21年度小樽市一般会計補正予算について/(5)産業振興について/(6)縄文遺跡の保存と利活用について

2009年12月8日、小樽市議会の一般質問で、斉藤陽一良議員が「財政問題及び平成22年度予算編成について」「北海道新幹線の札幌延伸に関連して」「介護保険制度の問題点について」「議案第1号平成21年度小樽市一般会計補正予算について」「産業振興について」「縄文遺跡の保存と利活用について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲が答弁しました。

質問者
斉藤陽一良 議員
答弁者
市長 山田勝麿、教育長 菊譲

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 斉藤陽一良

平成 21 年第4回定例会に当たり、公明党を代表して質問いたします。まず、政権交代による国の政策の見直し、予算の執行停止などの本市への影響も含め、財政問題及び平成 22 年度予算編成についてお伺いいたします。本市議会は、去る平成 21 年第3回定例会において、地方自治の継続性を守るための予算執行を求める意見書を全会一致をもって可決しております。国は前政権の政策を見直し、予算配分の力点を変える場合でも、各自治体が正当に執行してきた経済対策の財源に支障が生じないように配慮すべきことは極めて当然であり、政策遂行の必要条件であります。政府は、政策の見直し、税制の改革、制度の変更に当たっては、平成 21 年度当初予算及び同年度第1次補正予算によって、地方自治体が進めてきた施策や事業について、財源問題で執行に支障が生じることのないよう万全の対策を講じるべきであり、果たすべき最低限の責任を厳しく自覚すべきであります。初めに、平成 21 年度当初及び第1次補正予算の執行停止や制度の復活の影響について、何点かお伺いいたします。まず、子育て応援特別手当の執行停止や生活保護における母子加算復活、それに伴う母子世帯就労支援の廃止、削減など、予算の執行停止や制度の変更の影響が、本市に関係のある事業に及んでいるもののうち、既に本市で議決された予算の執行が一部又は全部停止されるもの、現在実施中又は計画中の事業が縮小あるいは中止されるもの、今後、予算化が見込まれていた事業が縮小あるいは中止されるものなど、その主なものと影響の概要についてお示しください。また、このような混乱を招いている現政府の行政運営について、同じく行政執行の責任を預かる立場にある市長の率直な感想をお聞かせください。中でも本市に特に影響の大きいものとして、地域医療再生臨時特例交付金事業があります。市立病院の統合新築に向けて、厳しい財政状況の中、何とかして現状打開を模索している本市にとって、100 億円を上限とする交付金事業は、単に箱物の整備としての病院建設の財源手当てという観点ではなくて、後志二次医療圏における医療連携、医師・看護師などの人材確保、周産期・小児医療施設、救急医療施設など地域中核病院における機能強化の観点から、またとない大きな期待を抱かせるものでありました。しかし、今般の執行停止によって、1事業 25 億円を上限とするなど、予算規模が4分の1へと大幅に縮小された上に、一律に各都道府県に2か所ずつの採択とされたことは、まことに残念のきわみでありました。計画の中身の縮小、後退もさることながら、都道府県のうち2次医療圏を二、三抱えるのみの県と、北海道のように2次医療圏を 21 圏域も擁する地域を一律に扱うことの不合理は、言語道断と言うべきであります。北海道が 11 月6日に提出したとされる北海道地域医療再生計画のうち、後志二次医療圏にかかわる部分の内容について、わかる限り具体的にお示しください。また、本市の病院事業における、この交付金の意義と位置づけ、採択の見通し、また来年度への制度の継続を含めた国への要望等、本市の今後の対応について、さらに市立病院の統合新築の進め方への影響についてお示しください。次に、去る9月 15 日、本市が全道のトップを切って中心市宣言を行った定住自立圏の民間事業者向け交付金について伺います。これは、当初、全国で総額 550 億円の予算措置をされていたものが、その後の見直しで、その8割に及ぶ 450 億円が執行停止となったものであります。去る 11 月 17 日の総務省からの内示では、地域医療関連分野に限定して選定をされたとのことでありますが、本市に関係する部分の当初の計画の概要と今回内示を受けた金額と事業内容、当初計画との比較、道内の他の圏域との比較などをお示しください。次に、平成 22 年度の予算編成に関連してお伺いいたします。これまで財政再生団体転落回避を至上命題として財政健全化に全力を挙げてきた本市にとって、平成20 年度決算は大幅に赤字圧縮を実現できた、近年にはない、ある意味では画期的な決算となりました。21 年度についても、この好決算を引き継いで、単年度収支の黒字はもちろん、累積収支のさらなる赤字縮小、黒字化へのめどをつけたいところでありますが、その道筋と見通しについて、財政健全化計画の前倒しなどを含めて基本的な考え方をお示しください。平成 21 年度決算見込みについて、まず歳入面で市税収入の見通しをお示しください。平成 21 年度普通交付税の決定額については 144 億 2,000 万円と、対前年度で5億 9,100 万円の増となり、国税の歳入減についても、国債を原資として穴埋めされる見通しですが、当初予算額 10 億 8,900万円の特別交付税の見通しをお示しください。歳出面では、他会計への繰出し、特に医業収益の推移を踏まえた病院事業会計への繰出しの見通しについてお示しください。次に、平成 22 年度予算編成については、国の予算編成作業が政権交代で大きくさま変わりしている影響が、本市の作業にどのように現れているのか、心配されるところであります。地域主権をキャッチフレーズにしているわりには、地域振興のためには欠かせない事業予算を廃止や削減と、いとも簡単に切っていく民主党鳩山政権のやり方には賛成できません。事業を地方に任せるのであれば、その財源を地方に移譲する議論を後回しにはできないはずであります。現在の事業仕分けについては、悪名高い人民裁判と比較されるように、大向こう受けをねらったパフォーマンスと言っても過言ではないと考えます。現在、新政権によって行われている一連の国の予算編成に向けての強引とも言える新たな意思決定手法について、市長の率直な御見解をお示しください。また、政府が、現状のように経済政策上であまりにも後手に回った、ほとんど無策と言っていい状態を続けるならば、デフレ傾向は一層強まり、景気の底割れ、二番底突入が極めて危ぐされる状況となっております。失業や企業倒産など、市民生活に与える影響も重大であります。いたずらに無駄、排除を叫ぶだけではなく、国は早急に平成 21 年度第2次補正予算を編成し、地域経済の活性化に資する大型の経済対策を打ち出すべきと考えますが、あわせて市長の御所見をお聞かせください。具体的に二、三伺います。歳入面で、平成 22 年度の地方交付税については、原口総務大臣は前年度比1兆 1,000 億円の増額を主張しているようですが、本市として、差し迫った来年度予算編成に向けて具体的作業を進める上で、地方交付税の額についてはどのような考え方でどの程度見込まれるのか、お示しください。また、市税収入については、経済状況の見通しも含めて、法人及び個人市民税の見込みについてお知らせください。さらに、平成 21 年度当初予算ベースで本市において2億 3,700 万円と算定されているところの、地方揮発油譲与税などのいわゆるガソリン税の暫定税率廃止による地方税の減収分については、平成 22 年度当初予算ベースにおいてはどのように推計されているのか、お示しください。次に、歳出面で、特に国の経済対策の一環として、継続的かつ大規模な予算措置を見込んで計画されている学校校舎の耐震化事業については、本市としても多年度にわたって相当規模の予算措置を必要とするわけでありますが、当面、今回、平成 21 年度補正予算で計上されている校舎耐震補強等事業費5億7,100 万円については、補助金の削減等、財源確保に影響はないのか、さらに 22 年度以降、耐震補強を行っていく場合の財源確保についても御見解をお示しください。また、平成 22 年度に予定されている社会教育施設、特に市民からの期待の大きい市立小樽文学館、市立小樽美術館の入居している小樽市分庁舎の大規模改修事業の事業計画の概要とその財源確保に、国の予算削減等の影響はないのかについてもお示しください。この項の最後に、税制を含め国と地方の政策決定の枠組み自体が大きく変わる中で、厳しい経済・財政状況を乗り切らなければならないわけですが、平成 22 年度予算編成に臨む市長の基本的なスタンス、考え方についてお示しください。次に、北海道新幹線の札幌延伸に関連してお伺いいたします。北海道新幹線の札幌-長万部間など整備新幹線の未着工3区間については、昨年 12 月の自公政権、政府・与党合意では、2009 年末までに認可に向けた検討を行い、結論を得るとされ、年内の着工、認可が目前となっていました。しかし、政権交代により誕生した鳩山内閣の前原国土交通大臣は、未着工3区間の着工について、白紙化を明言しています。このような北海道における新幹線の必要性と大きな経済波及効果、その意義、役割を考慮しようとしない現政権による方針転換について、市長はどのようにお考えか、また現時点における北海道新幹線札幌延伸の着工の見通しについて、市長にお伺いいたします。今後、政府における整備新幹線の検討は、どのようなスケジュールで進められるのか、また北海道新幹線建設促進期成会の活動の方向性、市長が会長を務める北海道新幹線建設促進後志・小樽期成会の今後の対応などについてお知らせください。後志や小樽で既に進められている駅部調査などの措置済みの予算の執行や来年度以降の予算措置の見通し、さらに札幌延伸そのものの実現可能性を危ぶむ声さえ聞かれますが、北海道新幹線は札幌までつながって初めて意味のあるものとなります。札幌延伸は、北海道経済のまさに起爆剤、活性化に不可欠なものであります。公明党は、今後とも、本市の観光政策にも大きな追い風となり、北海道の産業の発展と学術・文化振興のスプリングボードともなる新幹線の札幌延伸に全力を挙げてまいります。客観情勢はなかなか厳しいようでありますが、市長の新たな御決意をお伺いいたします。次に、介護保険制度の問題点、特に介護報酬と介護職員の処遇の改善についてお伺いいたします。平成 12 年4月に介護保険制度がスタートして、今年は 10 年目に当たります。介護保険制度は、居宅介護を、それまでの家族による自己責任から解放して、社会全体の責任として社会全体で担う仕組みを目指す、すなわち介護の社会化を理念としてきました。その意味で、介護保険制度は、理念的には施設介護よりも居宅介護中心の、あるいは居宅介護によりインセンティブを与える制度設計がなされていてしかるべきはずであります。しかし、現状は逆で、より手厚い介護を必要とする要介護度が4ないし5の方が、介護保険による居宅サービスを受けて単身で暮らすことは非常に困難な状況になっています。なぜならば、月当たりの利用限度額をオーバーするために、十分なサービスを受けられず、施設介護に移行せざるを得なくなるケースが多いと言われています。根本的には、低すぎる利用限度額を実態に合わせて十分なサービスが受けられるように引き上げる必要があります。本市における要介護度が4、5の居宅サービス利用者の数と利用限度額及び実際の平均利用額をお示しください。また、そのうち単身者の数がわかればお示しください。居宅介護中心の理念に反すると考えるもう一つの問題点は、同居家族がいる高齢者には、原則として生活援助が提供できないという点であります。しかし、個別的、例外的にやむを得ない事情により家事が困難な場合は、認めるとされています。現場では個別の事例ごとに対応に苦慮されているとのことであります。この件に関する法的な根拠と解釈、本市における運用の実態についてお知らせください。次に、介護従事者の処遇の改善についてお伺いいたします。この問題については、公明党が強く主張して、本年4月から、国家資格の取得などの要件を満たす事業所に対して介護報酬を加算して、全体として介護報酬を3パーセント程度上乗せする施策を実施しています。しかし、介護事業所が加算の要件を満たせるかどうかに加えて、加算が認められた事業所では、介護報酬を 10 パーセントないし 20 パーセント加算できるかわり、利用者のサービス利用料が割高になるため、利用者は利用限度額の枠内でサービスをおさめるために、他の事業所に移ってしまうなどのマイナスもあるため、事業所が加算の申請を行わないケースもあると言われています。本市における実態はどうだったのか、検証する必要があると考えますが、御見解を求めます。また、実際に介護従事者の処遇がどの程度改善されたのかについての検証はされているのか、お示しください。次に、介護職員処遇改善交付金について伺います。これは、前自公政権の経済危機対策の一環として、平成 21 年度補正予算に盛り込まれたものであります。内容は、介護職員の月額賃金を平均1万 5,000円助成するもので、本年 10 月から平成 23 年度末まで申請した介護事業者に支給されます。このため、前政権において、国は事業費 3,923 億円、事務費 51 億円、合計 3,974 億円の予算を計上し、各都道府県はこれにかかわる基金を創設しています。これに対して民主党は、2009 年、衆院選の政権公約において、「介護労働者の賃金を月4万円程度引き上げます。これは自己負担や保険料アップにつながらない方法で行います」と明確に公約していました。しかし、厚生労働省の担当者は、11 月 13 日現在、このために必要な約 8,000 億円の財源について、財源確保の具体策は決まっていないとしています。それどころか、前政権の施策として効果を疑問視し、批判していたにもかかわらず、民主党は政権交代から3か月を経た現時点でも、介護保険事業計画第4期計画の終了する平成 23 年度末まで、介護職員処遇改善交付金制度を維持し、次期計画の始まる 24 年度以降も継続する方針とされ、いわゆる事業仕分けでも仕分け対象にさえなっていません。これは、事業仕分けの対象事業の選択が御都合主義で、いかにし意的なものであるかを示すとともに、民主党のマニフェスト放棄、明確な公約違反であると言わざるを得ないと考えます。公明党は、同交付金の本来の趣旨である介護従事者の処遇が実際に改善されるかどうかを徹底して見極め、そのための改善策を全力で探ってまいります。今、行われている同交付金の執行の仕組みと申請期間、現在までの本市における申請の状況、申請率などについてお示しください。側聞するところによりますと、申請の事務手続の煩雑さや介護職以外の職員が対象外とされることの不公平感などから、事業所が申請に二の足を踏んでいるなど、全国的にも申請率が 70 パーセントとのことであります。本市において、その原因についてはどのように把握しておられるか、お知らせください。また、その解消のためにどのような対応をとっておられるのかについてもお示しください。この項の最後に、介護従事者の処遇改善については、長期的に見れば、介護報酬の中に占める人件費の割合を見直すことが必要になると考えます。その場合、介護報酬の大幅な引上げにつながる可能性があり、それが引き金となって介護保険料が引き上げられ、結局、国民にツケが回されることは何としても避けなければなりません。今回の処遇改善について、介護報酬の中身に踏み込むことなく、事業所への助成という中間的な対応になっていることも、その辺に理由があります。国民への負担が大きい保険料の引上げにつながることを避けるためには、公費と保険料が半分ずつという現在の介護保険の枠組み自体を見直して、公費の割合、特に国の割合を大幅に増やすなど、大胆な改変を行う覚悟が必要と考えます。この点についての市長の御所見をお伺いいたします。次に、議案第1号平成 21 年度小樽市一般会計補正予算についてお伺いいたします。平成 21 年度冬期特別生活支援事業、いわゆる福祉灯油については、昨年の福祉灯油実施時に比べて、灯油価格が 11 月5日現在、小樽市生活環境部生活安全課の家庭用灯油小売価格調査によりますと、1リットル当たり平均 66.35 円と、対前年同月比 25.41 円低くなっており、いわゆる福祉灯油を実施する状況にないことは、価格面からは客観的に明らかであります。昨年の第4回定例会での私の質問に、市長は、「福祉灯油の実施につきましては、灯油価格の動向、国や北海道の財政支援、本市の財政状況を総合的に勘案し、判断したい」と答弁しておられます。価格についてはさきに述べたとおりですが、国、道の支援、本市の財政状況の面についてはどのように判断されているのか、また、それらを総合的に勘案し、判断された中身についてお示しください。今年度の実施案では、支給条件については前年同様として、独居高齢者 2,950 世帯、高齢者のみの世帯 650 世帯、母子 550 世帯、重度身障者等 1,550 世帯、合計 5,700 世帯に対して、共同募金会において昨年のふれあい見舞金の支給額 2,000 円の確保が困難なことが予想されることから、今年も同額を支給するために、不足を1世帯当たり 400 円と見込んで、差額分 228 万円を補てんするとするものであります。現在の厳しい社会経済状況の中で、この実施自体に反対するものでは毛頭ありません。むしろふれあい見舞金も、冬期特別生活支援事業、いわゆる福祉灯油についても、できる限り拡充されてしかるべきと考えます。しかし、事業の実施主体の枠組みについては整理しておくべき問題があると考えますので、若干お伺いさせていただきます。実施の枠組みについては、昨年の答弁で市長は、従来、ふれあい見舞金と福祉灯油の両事業とも共同募金会と共同で行っていたのに対して、平成 20 年度から市が福祉灯油を、共同募金会は従来のふれあい見舞金を実施することとし、それぞれの事業の趣旨を明確にしたと答弁されています。そして、昨年の私の質問の趣旨は、もし市単独での福祉灯油が見送りになった場合、共同募金会単独の事業となったふれあい見舞金は、それでも共同募金会の単独実施となるのかということだったわけであります。市長は、あくまでも平成 20 年度からは単独実施ということになったので、21 年度についても、福祉灯油については市の判断、ふれあい見舞金については、歳末助け合いの募金額の状況にもよると思うが、実施については共同募金会が年末までに判断されるものと考えていると答弁されております。以上の経過から考えると、平成 20 年度における事業実施の枠組みの整理は、金額の多寡ではなく、事業の性格づけをしっかりして内容を区別することに力点が置かれた判断であったように考えます。したがって、福祉灯油については、灯油購入費の助成という内容、性格が重視されなければならないことになります。今回、議案第1号平成 21 年度小樽市一般会計補正予算の提案説明において、市長は事業の趣旨を説明されている中で、共同募金会の実施するふれあい見舞金の不足を補てんするという趣旨の説明でありますが、市の事業として冬期特別生活支援事業、いわゆる福祉灯油というものを考えるときには、昨年の御答弁との整合性をとるとすれば、むしろあくまでも灯油購入費の助成という内容、性格を重視する立場での実施についての判断が必要になると考えますが、市長の御所見をお示しください。次に、産業振興、特に景況感が急速に悪化していく中での制度融資の利用状況及び企業誘致の現状などについてお伺いいたします。今回の経済危機は、当初、サブプライムローンという支払能力の劣る貸付先への住宅ローンの焦げつきから端を発し、世界じゅうの金融機関を巻き込み、昨年秋のリーマンショック以降は、その影響が実体経済にも波及し、特に非正規雇用労働者の派遣切り、雇い止めなどが社会問題化しました。本年春先には、いったん底を打って上向くかに見えた景気動向ですが、ここへ来て完全に息切れを起こし、政府みずからデフレを宣言しなければならないほど、円高、デフレ、株安、実体経済の悪化、消費の落ち込みという負のスパイラルに陥り、景気底割れ懸念が一段と高まっています。現在はドバイショックと言われる第二の金融危機が再燃しかねない状況となっています。政権交代以降、新政権の経済政策は、ほとんど無策と言っていいほど完全に後手に回り、その機動力のなさ、危機対応力のなさを露呈しています。本市の状況を見ると、日本銀行札幌支店が去る6月9日発表した北海道金融経済レポート「小樽経済の現状とその将来性について」において、小樽経済の現状について、全体では低迷しているとし、後志地区の企業の業況判断DIの水準は、日本銀行小樽支店が廃止された 2002 年以降で最悪となっているとしています。また、去る 11 月 10 日発表された後志地区金融経済概況によりますと、9月の業況判断DI値は、全産業でマイナス 34 と、前期より 10 ポイント改善したものの、12 月の先行き予測では、非製造業においてはマイナス 43 からマイナス 47 と、さらに悪化すると見る企業が増えています。9月までにやや持ち直したのは、政策効果を主因とする家電、乗用車販売と公共投資で、その他の個人消費、観光、設備投資などは低迷し、雇用環境は厳しい状況が続いているとしています。前政権において国は、従来のセーフティネット保証制度に加えて、昨年 10 月 31 日から原材料価格高騰対応等緊急保証制度を創設し、従来の対象業種を大幅に拡大し、認定要件を緩和するなど、利用しやすいものにしています。取扱開始から現在まで、市が認定した件数と保証協会が保証承諾した金額をお示しください。また、本市の制度融資である中小企業特別資金、いわゆるマルタル資金については、本年から利用者の多い融資期間が5年未満の貸付けについて、金利をこれまでより 0.1 パーセント引き下げ、利用者の負担軽減を図っておりますが、現在までの利用状況と改善の効果についてお示しください。また、利用者にとっての使い勝手をよりよくするために、さらなる改善と充実に向けて検討されていることがあればお知らせください。さきに述べたとおり、経済環境は最悪と言っていい状況でありますが、そうであればこそ、企業誘致対策は重要であります。今年度、現在までの問い合わせの件数、立地企業件数、それぞれの業種、立地地区をお知らせください。本市は、平成 18 年から企業立地促進条例を定めて、固定資産税と都市計画税を、操業を開始した年の翌年から2年間、課税免除するという企業立地の優遇制度を設けているわけですが、今年度の予定申請件数、条例施行から現在までに課税免除を受けた企業数と年度ごとの件数をお示しください。他都市の例を見ますと、固定資産税等の課税免除のほかに、用地取得資金の助成、電気料金の助成などを行っている自治体も見受けられますが、優遇制度のさらなる拡充についてのお考えをお示しください。また、北海道の助成制度をあわせて活用する際の要件や有効性についてもお示しください。最後に、埋蔵文化財、特に縄文遺跡の保存と利活用についてお伺いいたします。第6次小樽市総合計画基本計画では、文化財などの保護と活用について、「貴重な文化財を保護し、これらを活用した地域づくりのため、文化財や史跡の保存、修復と関係資料の収集、研究を進め、市民が郷土の文化遺産に触れる機会の充実に努めます」と規定され、本年3月に定められた小樽市社会教育推進計画や昨年3月に定められた小樽市文化芸術振興基本計画においても、文化財の保護、保存、活用や市民だれもが文化財を学習、体験できる機会の拡充を掲げています。小樽市の代表的な文化財としては、国指定の重要文化財が旧日本郵船株式会社小樽支店と旧手宮鉄道施設の2件、国指定史跡として手宮洞窟と忍路環状列石があります。そのほか市内には、北海道の指定するもの、小樽市の指定するもの、また有形文化財、無形文化財、無形民俗文化財などがあり、それぞれに保存と利活用のための努力が続けられています。これらのうち、いわゆる遺跡は、国指定の手宮洞窟と忍路環状列石、道指定の地鎮山環状列石で、この忍路環状列石と地鎮山環状列石は縄文後期の遺跡とされています。このほか、現在までに小樽市内で知られている遺跡の数と時代別及び種別の内訳をお示しください。さらに、そのうち史跡、公園、保存館などの形で公的に管理が行われている遺跡の数と割合をお示しください。また、これまで発掘調査が行われた遺跡のうち、建物、道路、鉄道、ダムなどの建設等の原因により発掘調査が行われたものの数をお示しください。次に、発掘調査などにより出土した遺物の点数、保管方法、主な保管場所、所蔵管理機関名をお知らせください。出土遺物については、まず、考古学的な史料として必要な調査や処理が行われるわけですが、具体的にどのような作業をされるのか、どのような人員、体制で行われているのかをお示しください。そのような作業を終えて保存や展示などの利活用が可能となっているものの割合は、出土遺物全体に対してどの程度と把握されておりますか。小樽市内には多くの縄文時代の遺跡が存在し、また縄文文化に対する関心は、最近とみに高まっています。いわゆる縄文式土器だけでなく、青森県の三内丸山遺跡の大規模な集落跡や道南の旧南茅部町で発見された縄文のビーナスと言われる中空土偶は、世界的にも注目されており、この秋、イギリスの大英博物館で開かれた「土偶展」にも出展されました。石器や土器、集落跡などの研究によって、縄文人の生活の様子が詳細に解明され、そこからその世界観や美意識にまで探求の目が向けられています。本市の忍路環状列石や地鎮山環状列石、西崎山ストーンサークル遺跡などの配石遺構は、地域で生活する地元市民の文化財愛護の努力の結果、周囲の環境や景観とともに比較的良好な状態で保存されてきており、今後、遺跡の特性を生かした適切な保存と利活用の方法を検討すべきと考えますが、御所見をお示しください。以上、再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

斉藤陽一良議員の御質問にお答えいたします。初めに、財政問題に関連して、本年度の国の補正予算の一部執行停止などに関してでありますが、総額約2兆 9,000 億円に及んだ執行停止やこれまで行われた制度変更により取りやめとなったもののうち、まず本年度の市の予算に関連するものといたしましては、子育て応援特別手当の執行停止やひとり親世帯就労促進費の本年 12 月からの廃止であります。また、執行停止の関係で民間企業向けのものといたしましては、定住自立圏等民間投資促進交付金における対象事業の見直しや交付率の引下げがあり、さらには後志第二次医療圏として申請しておりました地域医療再生基金について、想定配分額などの変更が行われたところであります。なお、地域活性化・公共投資臨時交付金につきましては、その算出の基礎となります本市関連の追加公共事業等の執行停止がないことから、現時点では影響はない見込みでありますが、まだ詳細が不明なところもあり、引き続き国の動向を注視してまいりたいと考えておりますし、緊急雇用創出事業等に係るいわゆる地方向けの基金については、執行停止の対象外となったことなどから、今回の執行停止によって来年度以降の市の予算に大きく影響を及ぼすようなものは特にないものと考えております。次に、今回の国における補正予算の執行停止に対する感想ということでありますが、そもそも私ども地方自治体は、毎年度の国の政策や予算を踏まえてそれぞれの予算を編成し、議会の議決を得てその執行に当たっているわけでありまして、今回のように年度の途中において国が一方的に予算の執行停止を行ったことは、国と地方の信頼関係を大きく揺るがしかねないものであったと思っておりますが、しかしながら政権交代ということから考えますと、政治理念の違う政党が政権を担うことになりますので、いろいろな分野で従来と違ってくることは当然あり得ることと思っております。ただ、これからも国と地方の緊密な連携と協力が必要と考えておりますので、仮に大きな政策の変更を伴うものであれば、住民や自治体の現場に混乱を与えることのないよう、十分事前に地方団体との協議を行い、判断をしていただきたいものと考えております。次に、地域医療再生計画についての御質問でありますけれども、初めに北海道が地域の意見を聞いて国へ提出しました後志第二次医療圏の再生計画の内容でありますけれども、後志地域における医療の現状分析や課題を整理し、課題解決のための施策や達成すべき目標の設定を行い、国へ提出したものであります。具体的には、医師確保、救急医療体制の充実、周産期医療の充実、広域連携の推進、IT活用によるネットワーク化の推進について、当初 100 億円の計画で提出したところでありますが、新政権による補正予算の執行停止により、25 億円程度に減額されたものであります。次に、地域医療再生計画と本市の病院事業とのかかわりでありますけれども、再生計画の実施期間が本年度から平成 25 年度までの5年間とされたことや、市立病院の統合新築により、後志二次医療圏の基幹病院として整備する計画に交付金の導入が可能であると考え、北海道に対し、市立病院の統合新築事業等を盛り込んだ計画案を提出し、取り組んできたところであります。今回、北海道において策定した後志二次医療圏の再生計画は、優先順位5番目に位置づけられたため、各都道府県に一律2圏域を指定するという方針の中では、採択の可能性が低いと聞いております。この計画が当初から想定されたものではないことから、市立病院の統合新築計画に直接的な影響はありませんが、採択された場合には貴重な財源になるため、残念であると考えております。なお、政権交代により、この事業の見直し、財源の圧縮が行われたことから、10 月には北海道が北海道市長会などと連名で国に対し、事業の完全実施について要望書を提出しておりますし、私も民主党北海道に対し、本事業の執行停止について遺憾の意を伝えているところであります。次に、定住自立圏等民間投資促進交付金についてでありますが、当初、周産期の患者環境の充実を図るための病室等の増改築及び消化器、がん診療分野の迅速な診断と質の高い治療を行うために必要な医療機器の購入などの医療関連分野と、利便性向上に向けた乗り合いバスに関する整備を行う地域公共交通分野に関する事業を予定しておりました。しかし、政権交代に伴う補正予算の執行事業の見直しにより、交付対象事業や交付率が圧縮されたため、本市の交付額は医療関連分野の 1,010 万円について内定があったところであります。なお、道内各圏域の交付額については、公表されておりませんのでお答えできませんが、道内全体では8圏域 27 事業に交付金総額約7億 8,000 万円が配分されると聞いております。次に、平成 21 年度の一般会計の決算見通しでありますけれども、普通交付税は予算に対して増額とはなりましたが、その大半を補正予算の財源として計上しておりますし、景気の低迷などにより市税収入の落ち込みが懸念されることや、除雪費などこれから冬期間に向かって不確定要素も多くあることから、現時点で決算見込みを推計することは困難な状況であります。したがいまして、平成 20 年度の決算において、単年度収支が約6億円を超える黒字となり、累積赤字が財政健全化計画よりも大幅に改善されたことは事実でありますが、現状では今後の具体的な健全化計画の前倒しまではお示しできないと考えております。いずれにいたしましても、財政再建が最優先課題であることは、この後においても変わりはありませんので、年度内の残された期間、当面は財政健全化計画の収支計画に見込んでいる1億 1,600 万円の単年度黒字の確保を目標として、最大限努力してまいりたいと考えております。次に、本年度の市税収入の見込みでありますけれども、個人市民税では、給与所得や営業所得など個人所得の減少が見込まれ、また法人市民税では、金融・保険業や製造業などにおける企業収益の減少が見込まれるとともに、固定資産税、都市計画税についても、予算を下回る見込みであることから、市税収入全体では、予算に比べ4億 5,000 万円程度の減収となるのではないかと見込んでおります。次に、本年度の特別交付税の交付見込額でありますが、総務省の見解としましては、6月から7月にかけて九州北部などで発生した大雨による災害や2年ぶりに本州を縦断した台風 18 号による被害などにより、昨年に比べ、全国ベースでは自然災害関連の配分が大きくなるとのことであり、本市においては今のところ大きな災害は発生していませんので、この時点では期待はできないものと考えております。しかしながら、今年度の決算見込みにおいて税収の落ち込みが懸念されることや、今後の降雪の状況等、現時点で不安定要素も多くありますので、何とか総額として予算額の確保ができるよう期待をしているところであります。次に、本年度の各会計への繰出しの見通しでありますけれども、まず病院事業会計につきましては、入院・外来収益とも減少傾向にあり、現状は大変厳しい経営状況であることは事実でありますが、病院事業会計への繰出金につきましては、本年1月に市立病院改革プランを策定する際に、過去の不良債務解消や財政支援に係る分も含め、考え方を整理し、それに沿って平成 21 年度の繰出金についても予算計上しておりますので、現状の中では予算額どおりの繰出しを行ってまいりたいと考えております。また、病院以外の会計への繰出金につきましては、現時点ではそれぞれの会計の収支見込額の把握が困難であるため、具体的には申し上げられませんが、いずれにいたしましても、それぞれの会計において、歳入の確保と歳出の削減に引き続き努めてまいりたいと考えております。次に、現在の国の予算編成などに対する私の見解でありますが、三位一体の改革などに伴う地方交付税等の歳入減を補うため、既に地方は国を上回るスピードで懸命に歳出削減の努力を続けており、国においても無駄な予算や組織などについて抜本的な見直しを行うことは当然のことであり、例えば今回の事業仕分けもその一環であるとすれば、予算編成のプロセスの一部でありますが、その過程が開示され、国民に国政に対する関心が高まったという点では評価をするものであります。しかしながら、対象事業の選定の理由や基準が不明確であり、影響を大きく受ける地方の立場といたしましては、自治体の意見も徴しないまま、極めて短い時間の中で結論が出され、自治体の不安をいたずらにあおる結果となったということも事実ではないかと考えております。この事業仕分けに関しましては、全国市長会としても、その作業の終了に合わせ、行政刷新会議の事業仕分けに対する意見をまとめ、「行政刷新会議で議論された地方税財政制度上、重要な課題や事業仕分けで地方移管、事業廃止等とされた事業については、改めて当該制度や事業のあり方について、地方に対する税財源の移譲措置などを含め、国と地方が対等の立場で総合的に十分協議した上で結論を得るものとすることを強く要請する」としたところであります。いずれにいたしましても、このたびの事業仕分けの評価、結果がそのまますべて決定事項となるとは考えておりませんが、今後、仕分け対象外の事業についても見直しが行われると聞いておりますし、現在、地方にも影響の大きい来年度の税制改正についても議論されておりますので、今後とも国の動向を注視しながら、全国市長会などとも連携して、必要な対応をしてまいりたいと考えております。次に、今後の国の経済対策でありますけれども、政府は本日午前中の閣議で、本年度の第2次補正予算 7.2 兆円の経済対策を決定したとのことでありますので、まずはその速やかな予算成立と効果に大きく期待しておりますし、来年度予算におきましても、切れ目なく地域経済の活性化策を含めた積極的な経済対策が盛り込まれるよう、強く願っているところであります。次に、来年度の地方交付税の見込みでありますが、本年 10 月に提出された総務省の来年度予算の概算要求では、地方交付税総額が前年度比1兆 1,000 億円の増加となっておりまして、地方交付税に依存する度合いの高い本市といたしましては、大いに期待しているところであります。今後、新政権が掲げる地方への一括交付金を含めて、地方税財源の枠組みが整理されていくものと思われますが、地方交付税の原資となる国税の大幅な減収が予想される中で、予断は許されない状況にもありますので、当面はそのような国の動向を注視し、年明けに国が示す予定の平成 22 年度の地方財政対策における地方交付税の伸びなどを勘案した上で、来年度の地方交付税予算の見積りに当たってまいりたいと考えております。次に、来年度の市税収入の見込みでありますけれども、現時点では来年度の国の税制改正の動向や経済対策などが不明でありますが、法人市民税においては、景気悪化に伴う企業収益の落ち込みから、依然として厳しい経済状況が続いていること、また個人市民税においては、納税義務者が減少傾向にある中で、給与所得や営業所得の減少も予想されることから、本年度予算に比べると減額で見込まざるを得ないと考えております。次に、地方揮発油譲与税などのいわゆる自動車関係諸税の暫定税率廃止に伴う新年度予算への影響でありますが、この問題は地方にとって大きな減収になりかねない問題でありますが、現時点で最終決定されたものとは承知しておりませんし、国から来年度の譲与税等の見通しも示されておりませんので、今の段階で影響額を試算することはできません。なお、暫定税率の廃止に関連して、先月末に全国市長会の会長が内閣官房副長官に対して、自動車関係諸税の暫定税率については、代替財源を示すことなく安易に廃止しないことや、この見直しに関連し、いわゆる環境税の検討に際しては、自治体の財政負担を十分勘案し、地方税としての検討も行うことについて要請を行っておりますので、今後の動向を注視してまいりたいと考えております。次に、来年度の予算編成についてでありますけれども、現在の大変厳しい経済動向などから、市税収入のさらなる減収は避けられないと見込まれる中で、国における予算削減の影響のほか、地方交付税を含む地方財政対策や国庫補助事業の取扱いなど、今後に向けて不透明な要素も多くあり、例年以上に大変難しい編成作業になるものと考えております。したがいまして、今後、それら国の動向を十分に見極める必要がありますが、一方で来年度予算は私にとりまして3期目、最後の予算となりますので、マニフェストの中で最優先課題として挙げた財政再建に向けて、さらに確かな歩みを進めることができるよう、まずは自主財源の確保や経費の節減など、収支改善の取組を引き続き強力に実行することを基本としてまいりたいと考えております。加えて、現在、策定作業中の第6次総合計画の実施計画との整合性にも留意し、本市を取り巻く現下の厳しい経済・雇用情勢などを踏まえて、取り組むべき施策の緊急性や優先度を十分見極めながら、本市が抱える諸課題の解決に向けて最大限の工夫に努めてまいりたいと考えております。次に、新幹線についての御質問でありますけれども、まず、新政権による整備新幹線の取扱方針と着工の見通しでありますが、前原国土交通大臣は、北海道新幹線を含めた未着工3区間について、昨年末の政府・与党ワーキンググループの合意をいったん白紙に戻すとともに、年末の予算編成までに認可着工の可否を決めるのは困難との考えを示しました。また、並行在来線維持に伴う自治体負担の問題や人口減少が将来の需要推計に与える影響、現行では低すぎるJRのリスクなどを論点として、今後の整備新幹線のあり方を議論していきたいと述べたことが報じられております。私としては、着工の見通しを含めて、今後の議論の推移を見守ってまいりたいと考えております。次に、新政権における検討スケジュールの取扱いでありますけれども、前原国土交通大臣は 12 月1日の記者会見で、12 月中に新しい考え方をまとめ、それを基に自治体やJRなどと議論をしていきたいとの考えを述べておりますので、そこからのスタートになるのではないかと思われます。後志・小樽期成会といたしましては、それらの動向を見ながら、北海道期成会などと緊密な連携を図り、適切に対応してまいりたいと考えております。次に、私の決意ということでありますが、北海道新幹線の整備効果を、後志地域はもとより道内全体に広く波及させるためには、札幌までの延伸が必要不可欠であると考え、これまでも精力的に取り組んでまいりました。新政権における今後の取扱方針などについては、いまだ明らかにされておりませんが、引き続き札幌までの延伸に向けて取り組んでまいりたいと考えております。次に、介護保険制度の問題点についての御質問でありますけれども、最初に要介護4、5の方で居宅サービスの利用者数と利用限度額及び平均利用額についてでありますが、平成 21 年9月の利用実績に基づく要介護4の居宅サービスの利用者数は 188 人、要介護5は 97 人であり、利用限度額については基準省令により要介護4が月額 30 万 6,000 円、要介護5が月額 35 万 8,300 円と定められております。また、9月分の平均利用額につきましては、要介護4が月額 13 万 7,364 円、要介護5が月額 16 万 9,123 円となっております。なお、それぞれの単身者数につきましては、把握はしておりません。次に、同居家族がいる場合の生活援助に係る法的な根拠についてでありますけれども、同居家族がいても生活援助のサービスを利用できる場合は、基準省令に同居している家族の障害、疾病等の理由により家事を行うことが困難であるものと定められております。また、国の解釈通知では、障害、疾病がない場合であっても、やむを得ない事情により家事が困難な場合は、生活援助を利用できるとされております。このため、同居家族がいる場合の生活援助の運用の実態につきましては、適切なケアプランに基づき、個々の利用者に応じて具体的に判断されるものであり、現場のケアマネジャーが対応に苦慮する場合は、利用者にかかわる介護サービス等の関係者で構成するサービス担当者会議で最終的な判断をしているものであります。次に、本年4月からの介護報酬上乗せ施策で、事業所が加算申請を行わないケースなどについての御質問でありますが、既に厚生労働省において、介護報酬改定が介護従事者の処遇に的確に反映されているか検証するため、全国の介護保険事業所を対象に抽出調査を実施しており、来年3月に概要を公表することとなっております。その時点で全国の状況が一定程度明らかにされるものと考えておりますので、改めて本市の状況を調査する予定はありません。また、介護従事者の処遇がどの程度改善されたかにつきましても、この調査結果を基に検証されることとなっております。次に、介護職員処遇改善交付金の執行の仕組みについてでありますけれども、交付金を受けようとする事業者は、職員の処遇改善計画書を作成し、知事の承認を得ることが条件となっております。交付金は、道の基金から国保連合会に振り込まれ、国保連合会が介護報酬の支給に合わせて事業者に交付することとなっております。交付金の額は、介護サービスの種類ごとに定められた交付率を各月の事業所の介護報酬に乗じて算定することとなっており、全国平均で介護労働者1人当たり月額1万 5,000 円が支給される見込みであります。交付金の申請期間については、処遇改善計画の承認を得たい月の末日までに申請を行うこととなっておりますが、今年に限り特例として、12 月末までに申請をすれば制度が開始した 10 月にさかのぼって適用されることになっております。小樽市内の介護保険事業者の申請状況につきましては、11 月末現在、159 対象事業所のうち 111 事業所が申請を行い、申請率は 70 パーセントであります。次に、介護職員処遇改善交付金の申請が 70 パーセントにとどまっている原因でありますけれども、厚生労働省が行ったアンケート結果では、対象者が介護職員に限られているため、他の職員と不公平感があること、事務作業が煩雑であること、この交付金が平成 23 年度までと限られており、24 年度以降の取扱いが不明であることなどが申請をしない理由に挙げられておりまして、当市においても同様と考えております。厚生労働省では、申請率を上げるため、今年に限り 12 月末までに申請すれば、10 月にさかのぼって交付金が適用される特例を設けたほか、都道府県を通じて各事業所あてに申請の督励文書や広報資料を送付しております。市といたしましても、介護事業者の団体に対し申請を促したほか、事業所の実地指導時にも申請を促すなど督励を行っております。次に、介護保険の枠組み自体を見直して国の負担割合を増やすという御意見でありますが、3年後の第5次介護保険事業計画の策定に当たっては、2025 年を見据えることとされておりまして、この年は 65歳以上人口が全国で 3,600 万人を超え、団塊の世代が 75 歳以上の高齢者に到達する年であります。社会保障国民会議の試算によれば、現状の給付水準で7兆円程度の介護費用は、2025 年には 19 兆円から 24兆円程度になるとされ、すべてのサービスを介護保険制度が給付するためには、現在 50 パーセントの公費負担割合を大幅に増やさない限り、介護保険料は支払不能の金額に増額されることが明らかでありまして、その是正のため、国民的議論による制度改革が必要であるのではないかと思っております。次に、冬期特別生活支援事業についてでありますけれども、今年の灯油価格につきましては安定しておりまして、昨年度のような国、道の財政支援もない状況から、今年度のいわゆる福祉灯油については実施する環境ではないと判断したところであります。一方、北海道共同募金会小樽市支会と共同で支給しておりましたふれあい見舞金につきましては、昨年度から共同募金会の事業としたところでありますが、今年の募金が大きく落ち込むことが予想されましたので、昨年並みの見舞金を支給するため、市といたしましては募金の減額分を補てんすることにしたものであります。次に、産業振興についての御質問でありますけれども、まず、緊急保証といわゆるマルタル資金についてでありますが、緊急保証につきましては、昨年 10 月 31 日から本年 11 月 30 日までの間に、市が保証認定を行った件数は 881 件で、同じ期間に北海道保証協会が保証承諾を行った金額は、およそ 138 億円になっております。マルタル資金につきましては、これまで融資期間に関係なく一律であった金利を、本年1月から融資期間に応じた金利とし、融資期間が5年未満と5年以上との間で 0.3 パーセントの金利差を設けることといたしました。融資期間5年未満のマルタル資金の利用状況についてでありますけれども、本年度上半期にマルタル資金を利用した企業の8割、52 件が5年未満となっており、同資金を運転資金として利用する企業にとって、金利負担の軽減が図られているものと考えております。次に、制度融資の改善に向けた取組でありますけれども、市では、これまでも経済状況の変化や利用実態などを考慮しながら、制度の改正を行ってまいりました。制度融資の基準金利として、これまでは新生銀行の長期プライムレートを採用してまいりましたが、景気の変動など経済状況をより的確に反映できる金利が望ましいものと考えております。このため、他都市で用いられている基準金利について調査を行ったところであり、今後、専門的な見地から検証を行うため、小樽商科大学や金融機関から御意見を伺うこととしております。その中で新たな基準金利の採用が望ましいとされた場合には、金融機関や企業の代表者などから成る制度融資検討会議に諮った上で、決定してまいりたいと考えております。次に、今年度の企業誘致の状況でありますけれども、問い合わせ件数は食料品製造業が4件、機械金属製造業が2件、その他3件、合わせて9件の問い合わせがあり、地区の内訳につきましては、銭函3丁目地区が4件、石狩湾新港地域が3件、その他2件となっております。また、立地企業の数でありますけれども、食料品製造業が2社、運輸業が1社、小売業が1社、合わせて4社が新たに立地をいたしました。地区の内訳につきましては、銭函3丁目地区が3社、石狩湾新港地域が1社となっております。次に、企業立地促進条例による課税免除の状況でありますが、条例施行後、これまでに課税免除を受けた企業数は 22 社であり、年度ごとの内訳としては、平成 19 年度が8社、20 年度が8社、21 年度が6社、それぞれ新たに課税免除の対象となっており、また今年度に申請が見込まれる企業数は5社となるものと思っております。次に、優遇制度の拡充についてでありますけれども、世界的な景気の後退から、設備投資意欲が大きく冷え込んでおり、企業誘致の地域間競争は一層厳しさを増すものと考えております。このような状況の中、課税免除などの優遇制度は、企業の初期投資を軽減することから、企業誘致を進める上で大きな誘因となりますので、現在の優遇制度の見直しや新たな助成などについては、庁内に設置した企業誘致連絡会議の中で検討してまいりたいと考えております。次に、北海道の助成制度との併用の問題でありますけれども、北海道では条例により四つの分野に助成することとしており、特にその中の一つである市町村連携促進分野において、立地企業が企業立地促進法適用地域にあり、かつ市町村優遇制度の適用対象であることが併用の要件となっております。本市はその要件を満たすことから、同法に基づく基本計画に定めた食料品製造業などの業種に対しては、投資額 2,500 万円以上、雇用増5人以上の場合、投資額の4パーセント、1億円を限度に助成することが定められており、本市の強みの一つとなっております。この助成制度は道外との地域間競争に対する優遇策でありますが、企業誘致に当たっては初期投資のより大きな軽減につながることが重要な誘因となりますので、本市の優遇制度とあわせて周知を図るとともに、北海道との連携の下、積極的な活用をすることで、より大きなメリットがあるものと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

斉藤陽一良議員の御質問にお答えいたします。初めに、学校校舎等の耐震化事業の財源についてでありますが、今定例会に提案されております校舎耐震補強等事業につきましては、既に国庫補助の安全・安心な学校づくり交付金で交付決定されております。また、校舎耐震補強等事業には、国の補正で創出された地域活性化・公共投資臨時交付金を財源に充てることができます。この交付金につきましては、11 月 17 日に札幌市で開催された平成 21 年度市町村教育委員会公立学校施設整備事務主管課長会議において、文部科学省から執行停止はされないという説明を受けており、現在、交付申請についての通知を待っているところであります。次に、来年度以降につきましては、公立学校施設整備事業が事業仕分けの対象になっており、予算要求を縮減し、学校の耐震化事業に特化するという報道がなされておりますことから、今後の国の予算編成の推移を注意して見守ってまいりたいと考えております。次に、分庁舎の改修事業計画の概要及び財源についてでありますが、現在の分庁舎については、平成22 年度から文学館、美術館の専用施設として位置づけて、不特定多数のものの利用が見込まれる施設とするために、内部改修工事を実施する予定であります。また、事業計画の概要といたしましては、1階は市民ギャラリーや多目的スペースなどを設置、3階は一原有徳作品の展示室を新設、地階については文学館、美術館の収蔵庫として段階的に整備するものであります。さらに、具体的な工事内容等については、ギャラリーの機能として必要な稼働間仕切りや既存天井の塗装、クロスの張り替えなどを主に内部改修を行うほか、研修室やミーティングルームなどに必要な長机、いすなどの備品については、新たに整備することとしております。一方、現駐車場については、市民や観光客が憩える場所として提供するほか、旧国鉄手宮線との一体感を持たせたさまざまなイベントなどに活用できるよう、開放的な広場にすることで考えております。また、事業費やその財源は、現在、予算編成作業中でありますが、小樽ファンが支えるふるさとまちづくり資金基金の活用や各種助成制度についても検討しているところであり、国の新年度予算編成作業も見ていく必要があると考えております。次に、埋蔵文化財について何点か御質問がございました。まず、遺跡数と時代別、種別の内訳についてでありますが、現在まで確認されている市内の遺跡数は102 か所、そのうち縄文時代に属する可能性のあるものは 60 か所程度あります。また、遺跡の種別は、洞窟遺跡2か所、チャシ2か所、残りはストーンサークルを含む遺物包蔵地となっています。史跡として管理を行っている公的な遺跡数につきましては、国指定史跡2か所、道指定史跡1か所の計3か所、公園内に保存されている遺跡は3か所あります。遺跡の大半は民有地に所在しておりますので、公的な管理が行われている遺跡数は、さきに述べた6か所で、約6パーセントとなっております。次に、建設工事が原因のため発掘調査を実施した遺跡数についてでありますが、昭和 59 年の蘭島川改修工事に伴う蘭島遺跡の発掘調査を皮切りに、平成5年の塩谷6遺跡など、現在まで 23 の遺跡で調査を行っております。次に、発掘調査で出土した遺物の点数などについてでありますが、現在までに小樽市内で行われた発掘調査により出土した遺物は、約 100 万点です。これらの出土遺物は、遺跡、地点、出土した層、種別などに整理区分された後、プラスチック製の箱に収納保管しております。また、保管場所や所蔵管理機関につきましては、現在、出土遺物は主に量徳小学校と旧石山中学校の空きスペースに小樽市教育委員会が所蔵、保管しております。次に、出土した遺物についての作業と人員、体制についてでありますが、発掘調査の作業内容や体制については、調査する遺跡の内容により異なりますが、平成6年の塩谷6遺跡で実施された調査の例でお示しいたします。発掘調査を指揮します担当調査員は教育委員会の専門職員が務めますが、測量や写真撮影などを行う調査補助員が2名、出土状態や土器などの図を作成する技術作業員は 15 名、発掘作業を行う作業員は 23 名、合わせて 40 名の臨時職員を雇用して実施されました。なお、発掘作業を含め、整理・分析作業、報告書の作成など、ほぼ1年がかりで作業を実施しております。次に、利活用可能な史料の割合についてでありますが、発掘調査、整理分析作業終了後の出土史料は、一部を除き、収蔵庫に収納しております。これらのうち、一部は運河館で常設の展示を行っております。ほかの史料も調査研究の用途で活用できるように収蔵管理を行っていますので、遺存状態が悪いごく一部の史料を除き、学校への出前授業や研究目的や出版などでも利用されており、大半の史料の利活用は可能な状態にあります。最後に、こうした遺跡の保存と利活用についてでありますが、例えば忍路環状列石の所在する地域は、小樽では数少ない里山の風景が残されております。遺跡を取り巻く自然環境や営農風景も、遺跡の一部を構成する重要な要素と考えております。したがいまして、自然豊かな山や色づく畑の中をゆっくり歩きながら遺跡探勝ができるよう、今後、コースを提案するなど、利活用について研究してまいりたいと思っております。(「議長、10 番」と呼ぶ者あり)

再質問 10番 斉藤陽一良

予算特別委員会でというわけにいかない1点だけ、再質問させていただきます。冬期特別生活支援事業についてですけれども、私が質問した趣旨というのは、昨年の市長答弁で、市は福祉灯油、共同募金会はふれあい見舞金というふうに事業を分担したと。福祉灯油の中身は灯油の購入助成というふうに、性格づけをはっきりさせるということの整理だったと思うのです。それに対して、今年はふれあい見舞金の応援をするのだということになるわけですから、昨年の答弁の整理との整合性をとるとすれば、今年は例外的に特別にふれあい見舞金を応援しますというような、例外事項なのだというような整理をしなければ、昨年の答弁の内容と整合性がなくなるのではないか、ちょっと矛盾するようなことになるのではないかということでお聞きしたものですから、そこのところだけ確認をさせていただきたいと思います。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

共同募金会の金でやればいいのでしょうけれども、昨年の整理の仕方で、あまりにも 1,600 円ぐらいしか集まらないということであれば、我々も共同募金会に聞いて、昨年の残額とか何かで、ちょっきりの 2,000 円ぐらいにならないかという話をしたのですけれども、どうしてもならないという話なものですから、昨年は昨年の例でありますけれども、作業の手順もありますので、半端なお金を袋に入れるという作業も大変ですから、ちょっきりにしてあげたほうがまた昨年の例の 2,000 円ですから、我々としては温情的にというか、そういう気持ちで出すのであって、例外と言えば例外で、仮にもし来年以降、集まりぐあいが悪ければ、ではどうするのだという話もあるわけです。今年は 1,600円ぐらい集まりましたけれども、来年、では 1,000 円ぐらいになるのか、1,000 円を切るのかという話にもなりますので、それはその辺は少し臨機応変に考えさせてもらいたいと。ただ、今年の場合は、昨年の整理の仕方とは若干違いましたけれども、その点はひとつ御理解をいただいて、わずかな額でありますけれども、400 円を上積みして 2,000 円ちょっきりと、昨年並みということにしましたので、御理解いただきたいと思います。

出典:小樽市議会 平成21年第4回定例会 2009年12月8日 議事録 PDF(58ページ) 間違いを知らせる