みんなの議会

小樽市議会 平成21年第4回定例会 2009年12月7日

(1)財政問題について/(2)経済問題について/(3)病院問題について/(4)教育問題について

2009年12月7日、小樽市議会の一般質問で、井川浩子議員が「財政問題について」「経済問題について」「病院問題について」「教育問題について」について質問し、市長 山田勝麿、病院局長 並木昭義、教育長 菊譲が答弁しました。

質問者
井川浩子 議員
答弁者
市長 山田勝麿、病院局長 並木昭義、教育長 菊譲

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 15番 井川浩子

平成 21 年第4回定例会に当たり、自由民主党を代表し、市長、教育長及び関係理事者に質問させていただきます。初めに、財政問題についてです。麻生前政権は、まさに 100 年に1度の経済危機の中で、昨年の秋以降いわゆる三段ロケットで景気を支えるとの方針の下、総額 75 兆円の経済対策を打ち、今年度に入ってもさらに追加の補正予算を計上するなど、懸命の努力を重ねてまいりました。特筆すべきは補正予算であり、1度目は定額給付金や高速道路料金の引下げ、緊急雇用創出事業の創設などを内容とした平成 20 年度第2次補正予算で、総額は約5兆円でした。また、2度目は4月に発表した経済危機対策を実現するため、雇用対策や中小企業への金融対策、低燃費車の買換え促進や太陽光発電設備あるいは地方自治体向け交付金などを内容とする平成 21 年度第1次補正予算で、過去最大の総額約 15 兆円のものでした。市長は、本年の第1回定例会で、我が会派の横田議員の代表質問に対する御答弁において、「平成 21年度の予算編成について、基本姿勢として事業の厳選や財政健全化の取組などを継続して緊縮予算を編成するとともに、一方で限られた予算の中で国や道などの施策と呼応した施策、特に経済・雇用対策を重点的に実施することを念頭に置いて編成を行った」と述べられております。本市の厳しい財政状況の中においても、特にこの1年ほどの間は、経済・雇用対策のため、国の補正予算などを活用して積極的な予算計上に取り組んでこられましたが、その主な内容について、最初にお伺いいたします。9月 16 日、民主党と社民党、国民新党との連立の下、鳩山内閣が発足しました。鳩山総理の所信表明演説でも掲げられた戦後行政の大掃除の下に、本年度第1次補正予算を見直した結果、約2兆 9,000 億円もの事業の執行停止が決定されました。この見直しに関連して、市長も地元選出の鉢呂議員に対して、経済危機対策関連予算の確実な交付などについて要望したと伺っております。政府は、当初、地方には迷惑をかけない、地方関係の基金事業は対象としないなどと言っておりましたが、3兆円の目標に大きく届かない見込みとなると、全国市長会などの国の平成 21 年度補正予算の凍結、組替えについては、地方の実情を十分勘案するとともに、都市自治体の行財政運営に混乱が生じないよう、最大限配慮することとの要請を聞かずに、公共事業など地域経済に関連した予算や地方関係の基金事業の一部なども執行停止の対象として、つじつまを合わせたようでございます。そこで、伺いますが、この補正予算の執行停止において、本市に関連してどのような事業が対象となり、どのような影響があったのか、お聞きいたします。さらに、政府の行政刷新会議は、来年度予算で概算要求があったもののうち 447 事業 220 件について事業仕分けを行いました。鳩山首相は、聖域なく見直すと強調しておりましたが、この仕分け作業による削減額は1兆 8,000 億円となり、この結果などを反映させて、来年度の予算編成の中で 95 兆円台まで膨らんだ概算要求額を3兆円以上削減すると聞いております。仕分け作業の様子は一般に公開され、新聞やテレビなどでも大々的に報道されておりましたが、短時間でそれも関係者の意見なども十分に聞かずに、拙速に行われたという感じが否めませんでした。そこで、お伺いしますが、この事業仕分けにおいても、本市に関連してどのような事業が対象となり、どのような影響があるのか、お聞きいたします。また、地方の実情などが無視され、そのままその結果が来年度の予算などに反映されると、住民生活などにも大きな影響が出てくるのではないかと非常に心配しておりますが、市長のお考えをお伺いいたします。本定例会では、経済・雇用対策として第3回定例会で議決した地域経済活性化等推進資金基金を早速活用して、公共施設の設備整備や商店街活性化などのための経費 2,390 万円を計上したほか、工事の早期発注を図るため、臨時市道整備事業と水道事業の配水管整備工事におきまして、いわゆるゼロ市債をそれぞれ1億円ずつ計上しております。また、学校校舎の耐震化や道営若竹団地2号棟の耐震補強工事にも着手するなど、今定例会で最近では規模の大きい補正予算となっており、平成 20 年度決算では単年度黒字を出したとはいえ、まだまだ多額の赤字を有する厳しい財政状況の中で、積極的な財政出動ではないかと考えております。しかし、こうした中で、11 月に日本銀行札幌支店が出した後志地区の金融経済概況を見ますと、「公共投資は、補正予算などの効果などから持ち直している。また、家電販売はエコポイント制度導入、乗用車販売は自動車減税などの政策効果からそれぞれ持ち直している」との一部に明るい要素があるものの、観光や住宅、雇用などで依然厳しい状況を示しております。そこで、伺いますが、市として今後の経済・雇用対策をどのように行っていこうとするのか、御所見をお聞きいたします。この項の最後になります。既に来年度予算の編成をスタートさせる時期かと思います。先ほども申し上げましたとおり、本市を取り巻く厳しい経済・雇用情勢の中で、市長はどのような予算を編成しようとしているのでしょうか。平成 22 年度予算は山田市政3期目の仕上げの予算となりますが、新年度予算編成に当たっての、基本的な考え方などについて市長の思いをお聞かせください。次に、経済対策についてお伺いいたします。内閣府が 11 月6日に公表した9月の景気動向指数では、景気の基調判断を上向きに見直し、景気が回復局面にあると表明しました。昨年9月のリーマンショックから1年がたち、前政権が行ってきた財政出動を中心とした経済対策の効果が現れてきたものと思われます。しかしながら、現在の経済状況は、先日、日銀の白川総裁がデフレと認めたように、ドバイショックによる円高や株安など、実体経済の悪化が懸念されております。経済アナリストも、円高や株安、デフレによる景気の二番底をどう脱するのか、具体策づくりが難航するのは、民主党政権には成長戦略がないからだと断言しております。特に、地方におきましては、依然景気は低迷している上に、行政刷新会議の影響も懸念されるところであります。そこで伺いますが、小樽市内の景気の動向につきましては、小樽商工会議所が四半期ごとに市内企業を対象に経済動向調査を行っております。その調査結果から市内の景気動向はどのようになっているのか、御見解をお聞かせください。次に、雇用に関連してお伺いいたします。さきの内閣府の景気判断におきましても、雇用は依然として厳しい状況にあるとされております。総務省が発表した本年9月の労働力調査によりますと、完全失業率は 5.3 パーセントと前月に比べ 0.2 ポイント改善したものの、完全失業者数は 363 万人と昨年に比べ 92 万人増加し、完全失業者数は 11 か月連続で増加しております。厚生労働省が発表した 10 月の有効求人倍率は 0.44 倍と前月比 0.01 ポイント上昇したものの、依然低い状況にあり、景気の先行指標と言われる新規求人倍率も前年同月と比べるとまだ7割弱の水準にとどまっていることから、年末に向けてさらなる悪化が懸念されるところであります。雇用の回復は、経済の回復に遅れて進行すると言われておりますが、国にはさらなる雇用対策が求められており、前政権が行って効果が見られた経済対策も、来年には息切れする可能性も指摘されておりますことから、さらに強力な雇用対策が求められているものであります。そこで伺いますが、小樽管内の雇用状況は現在どのようになっているのか、お聞かせください。昨年秋以降、前政権は、雇用維持、雇用創出のための施策として、ふるさと雇用再生特別交付金事業や緊急雇用創出事業を創設し、雇用対策に力を入れてきました。本市におきましても、これらの交付金を活用し、今年度の当初予算、第2回定例会や第3回定例会で予算化し、雇用対策に取り組んでいることを承知しております。そこで伺いますが、ふるさと雇用再生特別対策事業と緊急雇用創出事業の進ちょく状況についてお聞かせください。前政権の雇用対策として、新たに地域の雇用の維持創出につながる地域の実情に応じた事業を実施することを目的に、地域雇用創出推進費が創設されました。本市にも2億 7,900 万円が普通交付税として算入されたことを受けまして、市長は第3回定例会で小樽市地域経済活性化等推進資金基金を創設されました。この基金は、雇用の維持及び創出を図るとともに、地域経済の活性化及び産業の振興を推進することを目的に設置されたものであります。聞くところによりますと、交付税措置された多くの自治体が基金に積んでいない状況で、市長は市民の目に見える形の基金を設置されたことは、市長の雇用・経済対策への意気込みを強く感じるとともに、その姿勢を高く評価するものであります。そこで伺いますが、今定例会に提案されているこの基金を活用した主な事業についてお聞かせください。雇用状況の中で、特に厳しいのが来年春に卒業する高校生の就職状況です。厚生労働省が発表した9月末現在の就職内定状況は、全国の内定率が前年同期を 13.4 ポイント下回る 37.6 パーセント、北海道も前年同期を 7.1 ポイント下回る 14 パーセントで、都道府県別では沖縄に次いで2番目に低く、大変厳しい状況となっております。そこで伺いますが、小樽管内で来年春に卒業する高校生の就職状況はどのようになっているのか、お聞かせください。今回の第6次小樽市総合計画の策定に当たって実施した小樽市総合計画策定に係る市民意向調査や地区別団体別懇談会で寄せられた提言などでも、雇用促進についての要望が強く、市内における雇用の拡大についての期待が大きいことが伺えます。また、基本計画の雇用労働分野の現状と課題について、特に若年者の市外流出が顕著となっており、企業誘致による雇用機会の拡大と地場企業の活性化による安定的な雇用確保のほか、地元定着志向が強い若年者への就業支援を図る必要があるととらえております。将来の小樽を担う若者、中でも来年春に卒業する高校生が一人でも多く地元企業へ就職できるような施策が必要と考えます。市長は、創設された小樽市地域経済活性化等推進資金基金を活用して、来春卒業する高校生が市内企業へ就職できるための支援策として、小樽市新規高等学校卒業者雇用奨励金を創設すると聞いております。この事業内容についてお示しください。一方、雇用創出は雇用対策だけでは十分と言えず、地域の企業が元気になるような経済振興策によって雇用を生み出すことも重要と考えます。最近、サハリンに進出する道内企業が目立っているそうです。サハリンでは、石油や天然ガスの資源開発や輸出が進み、将来有望な市場と見られており、10 月に実施された北海道銀行主催の経済視察団には 100 名余りが参加したと言われております。市内は人口の減少や少子高齢化によって、市場規模の縮小や購買力の低下が懸念されておりますが、例えばサハリンのように成長力のある外国マーケットを求めて、販路の拡大や観光客の誘致を図ることも、重要な経済振興策の一つではないでしょうか。市として、有望な国外マーケットを視野に入れて海外戦略を展開することは、経済対策として進めるべきと考えますが、市長の御見解を伺います。次は、病院問題についてお尋ねいたします。まず、本市の病院事業の経営状況についてです。広報おたる 12 月号に「地域医療を考える Karte4」として、市立病院の現状が掲載されました。老朽化した施設・設備に加え、医師や看護師の退職で収益が減少する中、病院職員の方々は市民の健康を守るため、工夫をし、日々努力されている様子が看護師のインタビューも交えて記事となっています。その中で、「累積赤字の解消」と題した段落では、「病院会計では、多額の累積赤字を抱えています。これらの赤字は、平成5年度から 11 年度に生じたものであり、それ以降は生じていません」と記述されています。12 年度以降は毎年の経営は黒字だということですが、それは一般会計から繰入金を受けているからと伺っております。そこで、本市の市立病院の経営状況を道内の主な市立病院 12 病院と比べてみたところ、経常収支比率は 97.5 パーセントで、岩見沢 102.3 パーセント、釧路 102 パーセント、稚内 99 パーセント、砂川 98.7パーセントに次いで5番目です。本業を示す医業収支比率は 94.6 パーセントで、岩見沢 102.8 パーセント、釧路 97 パーセント、稚内 95.3 パーセント、名寄 95.2 パーセントに次いで5番目となっており、平成 20 年度決算は決して悪いほうではありません。とりわけ、旧第二病院の数値は道内トップクラスの経営成績を示しております。過去の累積赤字を抱え経営状況が悪いとの印象を受けがちな小樽の市立病院ですが、厳しい経営環境の中で大変健闘していることが見てとれます。このような経営状況について、多くの自治体病院や民間病院を御存じである病院局長はどのように感じておられるのか。経営指標の推移も踏まえて御見解を伺います。また、今後も改革プランに沿った経営改善を行っていくことと思いますが、どういったことがポイントになるとお考えか、お伺いします。並木局長が就任されてから8か月が過ぎました。並木局長は、学術の世界から病院経営の世界へと同じ医療に携わるにしても大きく立場が変わり、大変御苦労されていることと思います。また、再編・ネットワーク化協議会において委員長として最終報告をまとめられるに当たっても、地域の医療関係者との意見交換なども精力的に行ってきたと伺っております。そこで、これまでの期間を振り返って、局長自身、地域医療と市立病院についてどう感じられているのか、また来年以降の抱負などありましたら、お聞かせください。再編・ネットワーク化協議会の最終報告がまとめられ、その中で想定される新病院の機能として、地域医療連携センターが新たに掲げられました。地域医療に連携は不可欠であり、この地域医療連携センターの役割には、大いに期待をいたします。一方で、再編・ネットワーク化協議会のように地域の医療関係者が集まり、日々変化する地域医療を考える体制も継続される必要があるのではないでしょうか。病院局長の御見解をお聞かせください。市立病院の統合新築を議論して約 10 年がたち、一時中断しましたが、今年になって建設地についての新たな展開もあり、新病院の建設の行方に市民も関心を寄せています。私のところにも市立病院はどうなるのだろうか、本当に新病院はできるのだろうかとの声が聞こえてきます。多くの市民は、新しい市立病院で安心して快適に治療できることを望んでいると思いますし、自民党としても毎年の政策要望や平成 20 年9月に作成した市立病院改革への提言でも記述されているように、安心医療を提供するため、市立病院の早期統合新築が必要であるとの主張は一貫しております。病院問題について、平成 19 年の選挙における第3期山田市政の公約を見直してみました。市長公約の3、まちづくりの基本目標の2番目に、「住みなれたまちで安心して暮らせる福祉の充実と医療環境の整備を図ります」として、市立病院については以下のように記載されています。「住みなれたまちで充実した医療を受けられるよう、市立病院を統合新築します。また、市内医療機関との地域連携を進め、市民の健康と命を守ります。」。このように市長は市民の健康と命を守るために、早期の新病院建設を公約としたと思いますが、市長公約と病院問題の現状についてどのように感じておられるのか、御見解をお伺いします。市長が公約された新病院建設を任期中に再開し、進めていくには、残された時間は多くありません。残念ながら、今任期中の新病院開業は現実の問題としてできないこととなります。しかし、市長の真意が市民の健康と命を守ることにあるのであれば、少なくとも新病院建設に一定の道筋をつけるべきと考えます。そのために、6月から議論されてきた新病院の建設地問題について結論を出すことがまず第一歩であると考えます。市民からは「病院局長の提案のように、量徳小学校を建設地として、よりよい市民のための病院を早く建てるべきだ」「市長が勇気を持って英断すれば市民は支持するよ」との声が多く寄せられています。私は声を出さない市民の多くが同じ思いであると推測します。この問題の解決には、地域の理解と協力が不可欠ですが、多くの市民の思いもしんしゃくしなければなりません。市長部局、病院局、教育委員会が連携を密にして一体となった説明を尽くすのはもちろんですが、加えて市長みずからが直接地域に出向いていくことが問題解決を早めることになるのではないでしょうか。量徳小学校のPTAが実施したアンケートで寄せられた意見や質問に文書で回答されたと聞きます。このアンケートの結果を市長はどのように受け止め、今度どのようなタイミングでどう決着させようとお考えなのか、御見解を伺います。この項の最後に、現時点で市長は、今任期中に新病院建設をどこまで進めたいとお考えか、改めてその決意をお聞かせください。次に、教育問題についてお尋ねいたします。今回、我が自民党は、全国学力・学習状況調査を調査項目として、秋田県の秋田市に視察に行ってきました。秋田県及び秋田市は、昭和 39 年に実施された全国学力調査で、中学校3年生の成績はどの教科の成績も全国の低位にあり、都道府県順位で 40 位前後と、かつては落ちこぼれと言われた時代がありましたが、現在では日本で一番の教育県、教育市となりました。小樽市教育委員会でも秋田県を視察した経緯もあり、秋田県で普通に行われていることが、小樽ではできないことも十分認識されていると思われます。当時の秋田県と現在の小樽市がダブって思えてしようがありません。今すぐ秋田のようにとは言いませんが、将来秋田のようにとの思いで、現場で実践されている事実を基に質問させていただきます。平成 21 年度から5か年にわたる小樽市学校教育推進計画の基本方針には、「教員は学ぶことの楽しさや大切さを教える専門家であってほしい、さらに、子供たちにとって、将来進むべき道の指針を示してくれる身近な社会人であってほしい、どの学校、学級においても質の高い教育をしてほしいという保護者の声があります。そうした期待にこたえるためには、教員みずから自己研さんに一層努めるとともに、教員の研修の機会や内容をさらに充実させることが必要です。」と掲げられております。秋田市では学力向上のためのポイントとして、指導主事の学校訪問、教職員研修、基礎学力調査を活用した指導の三つがあります。小樽市でも行われている指導主事の学校訪問ですが、現在、秋田市では指導主事が 14 名で6月から 11 月の間に通常2名から5名、学校規模によっては 11 名程度で、年間少なくとも1日終日の計画訪問を実施し、すべての学級、すべての児童を見て、それぞれの学校の教育方針がこれでよいのかと指導主事と教員で協議しています。そこで、現在、小樽市の指導主事の人数は何人でしょうか。指導主事の学校訪問は通常何人で、どのような訪問計画になっているのか、年間の訪問校数と在校平均時間、スケジュールをお知らせください。また、学校訪問の目的、効果及び今後の改善点などについてお答えください。教職員研修については、指導主事が研修会を担当し、4月から 12 月までの間に 75 種類の研修会が実施されています。小樽市においても、指導力の向上に向けて努力されていると思いますが、効果が見えてこないのはどうしてでしょうか。その原因と今後の改善策をお答えください。基礎学力調査を活用した指導では、全国学力・学習状況調査、秋田県学習状況調査、秋田市基礎学力調査を小学校4年生から中学校3年生の6学年で実施しています。今後、全国学力・学習状況調査が抽出方式になり対象外となったとしても、秋田市では諸調査を活用し、対応できると考えられますが、小樽市においては抽出方式になり、対象外となった場合は、どのような方法で市内の児童・生徒の学力を把握するつもりなのか、具体的な方法をお答えください。秋田市学校教育の重点実践事項として、小・中の連携を重視した教育活動を展開するために、学校規模や設置形態に応じた小中一貫した考えに立った教育の充実があります。例えば、中学校区に複数の小学校がある地域では、生徒指導の担当や研究主任、教務主任などそれぞれのセクションの代表が集まって、年当初に担当者同士で教育方針を計画する「チーフを中心とした複数校の職員チームによる活動の推進の取組」があります。小樽市では、どのような取組がありますか。秋田市のような取組はできないのでしょうか。できないとすれば、それはなぜかお答えください。さらに、幼稚園、保育所、小学校の連携においても、発達障害の子供たちの問題などもあり、幼稚園、保育所、小学校の教員たちでつくる連絡協議会では、この先子供たちがどのような体験をするのか、そのために今をどうするかなどが話し合われています。例えば発達障害の子供たちの問題でも、小樽市においては言葉の教室などがありますが、そことの連携、教員の指導力の向上についてはどのような取組が行われているのか、お答えください。最後に、家庭との連携についてであります。秋田市では、家庭学習ノートがほぼ 100 パーセント実施されています。いかに学校と家庭とのコミュニケーションが子供たちの教育環境に大切かは、教育長も十分認識されていると思います。小樽市において過去には、あゆみの通信欄に一言も書かない事実がありました。せめて家庭学習ノート的なことは、やる気があればすぐにでも実行できると考えますが、実施していただけないでしょうか。できないとすれば、その原因となるべきことを明確にお答えください。以上、再質問を留保し、私の質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

井川議員の御質問にお答えいたします。初めに、財政問題に関して、まずこの1年ほどの間に、市が計上した経済・雇用対策のための予算でありますけれども、国の補正予算等に連動したものといたしましては、定額給付金や緊急雇用創出事業、ふるさと雇用再生特別対策事業のほか、地域活性化・公共投資臨時交付金や地域活性化・経済危機対策臨時交付金を活用した事業などがあります。また、市独自の景気・雇用対策事業として、上下水道工事の上積みや側溝清掃等の軽作業に係る予算を計上したほか、本定例会におきましては、地域経済活性化等推進資金基金を活用して、公共施設の設備整備や商店街活性化などのための経費を計上したところであり、工事の早期発注を図る観点から、臨時市道整備事業等については、いわゆるゼロ市債として計上してまいりました。これらのほかにも、経済対策の面からの効果も見込まれる消防署朝里出張所の建設や小中学校校舎の耐震補強、また道営若竹団地2号棟の改修など、公共工事の積極的な計上にも努めておりまして、本年第1回定例会以降のそれらに係る予算計上額を合計いたしますと、約 55 億円となっております。次に、本年度の国の補正予算の一部執行停止に関してでありますけれども、総額で約2兆 9,000 億円に及んだ執行停止のうち、まず本年度の市の予算に関連するものといたしましては、子育て応援特別手当の執行停止がありますし、民間企業向けのものといたしましては、定住自立圏等民間投資促進交付金における対象事業の見直しや交付率の引下げがあり、さらには後志二次医療圏として申請しておりました地域医療再生基金について想定配分額などの変更が行われたところであります。なお、地域活性化・公共投資臨時交付金につきましては、その算出の基礎となります本市関連の追加公共事業等の執行停止がないことから、現時点では影響はない見込みでありますが、まだ詳細が不明なところもあり、引き続き国の動向を注視してまいりたいと考えております。次に、このたびの政府の行政刷新会議が行った事業仕分けの評価結果に伴う小樽市への影響などについてでありますが、現時点では、例えば実施は各自治体の判断に任せるとされた下水道事業や抜本的な見直しを行うとされた地方交付税交付金など、本市の予算に直接影響を及ぼすもののほか、予算要求の3分の1程度の縮減とされたシルバー人材センター援助事業や廃止とされた高齢者職業相談室運営費、国の事業としては行わないとされた伝統文化こども教室事業などのように、そのことのみで本市の予算に直接影響はありませんが、市民生活や今後の行政運営などに影響を及ぼすことが懸念されるものなどがあり、現在その影響などの詳細について調査を行っているところであります。次に、今回の事業仕分けに対する私の考えということでありますけれども、三位一体の改革などに伴う地方交付税等の歳入減を補うため、既に地方は国を上回るスピードで懸命に歳出削減の努力を続けており、国においても無駄な予算や組織などについて抜本的な見直しを行うことは当然のことであり、予算編成のプロセスの一部ではありますが、開示され、国民の国政に対する関心が高まったという点では評価をするものであります。しかしながら、対象事業の選定の理由や基準が不明確であり、影響を大きく受ける地方の立場といたしましては、自治体の意見も徴しないまま、極めて短い時間の中で結論が出され、自治体の不安をいたずらにあおる結果となったということも事実ではないかと考えております。全国市長会は、事業仕分け終了に合わせて行政刷新会議の事業仕分けに対する意見をまとめましたが、その中で、「行政刷新会議で議論された地方税財政制度の重要な課題や事業仕分けで地方移管、事業廃止等とされた事業については、国と地方の役割分担、地方の行財政運営及び社会資本整備等に大きな影響を及ぼすことから、改めて当該制度や事業のあり方について地方に対する税財源の移譲措置なども含め、国と地方が対等の立場で総合的に十分協議した上で結論を得るものとすることを強く要請する」としたところであります。いずれにいたしましても、このたびの事業仕分けの評価結果がそのまますべて決定事項となるとは考えておりませんが、今後、仕分け対象外の事業についても見直しが行われると聞いておりますので、今後とも国の動向を注視しながら、全国市長会などとも連携して必要な対応をしてまいりたいと考えております。次に、今後の経済・雇用対策でありますけれども、政府では、今週、本年度の第2次補正予算を含む大型の経済対策を決定するとのことでありますので、まずはその内容を把握するとともに、国の来年度予算の動向なども十分見極めた上で、市として活用可能なものについては、できる限りの予算化に努めてまいりたいと考えております。また、本市の経済・雇用情勢が依然として厳しい状況にあることなどを踏まえ、市独自で対応できるものとして、地域経済活性化等推進資金基金を有効活用するとともに、特に来春卒業する高校生の就職状況が大変厳しいことから、雇用対策の一つとして、新規高卒者の市内企業への就職を高めるための雇用奨励金事業を立ち上げて、来年度当初予算での計上を検討しているところであります。いずれにいたしましても、限られた財源の中ではありますが、今後とも公共工事の前倒し発注等を含め、市としてでき得る限りの対応に努めてまいりたいと考えております。次に、来年度の予算編成でありますけれども、現在の大変厳しい経済動向などから、市税収入のさらなる減収は避けられないと見込まれる中で、国における予算削減の影響のほか、地方交付税を含む地方財政対策や国庫補助事業の取扱いなど、今後に向けて不透明な要素も多くありまして、例年以上に大変難しい編成作業になるものと考えております。したがいまして、今後それらの国の動向を十分に見極める必要がありますが、一方で来年度予算は、私にとりまして3期目最後の予算となりますので、マニフェストの中で最優先課題として挙げた財政再建に向けて、さらに確かな歩みを進めることができるよう、まずは自主財源の確保や経費の節減など、収支改善の取組を引き続き強力に実行することを基本としてまいりたいと考えております。加えて、現在、策定作業中の第6次総合計画の実施計画との整合性にも留意し、本市を取り巻く現下の厳しい経済・雇用情勢などを踏まえて、取り組むべき施策の緊急性や優先度を十分見極めながら、本市が抱える諸課題の解決に向けて、最大限の工夫に努めてまいりたいと考えております。次に、経済問題について何点かお尋ねがありましたが、初めに市内の景気動向についてでありますが、本年度第2四半期の経済動向調査によりますと、前年同期と比較して好転したとする企業の割合から悪化したとする企業の割合を引いたDI値はマイナス 42.9 ポイントとなっております。前年に比べるとわずかにマイナス幅が縮小しておりますが、多くの企業が消費の低迷や受注の減少などによる業況の悪化に苦慮しており、依然として市内企業の経営環境は厳しい状況にあると認識しております。先日、政府が日本経済をデフレと認定しましたが、今後も需要が停滞し、販売価格の低下などが続きますと、企業収益の悪化により、設備投資の減退、雇用の縮小、さらには税収の減少などを招くこととなり、市内経済に与える影響を懸念しているところであります。次に、小樽管内の雇用状況でありますけれども、ハローワーク小樽によりますと、小樽管内の有効求人倍率は本年1月は 0.39 倍で4月には 0.31 倍まで落ち込みましたが、5月以降から上昇し、8月には0.39 倍まで回復しております。しかしながら、9月には 0.38 倍、10 月時点では 0.37 倍と2か月連続で減少するなど、依然として厳しい状況が続いております。次に、ふるさと雇用再生特別対策事業と緊急雇用創出推進事業の進ちょく状況についてでありますが、ふるさと雇用再生特別対策事業は、地場産品インターネットショップ展開事業や独居高齢者等給食サービス事業など、五つの事業が実施中であり、新規雇用者は 14 名であります。また、緊急雇用創出推進事業は災害時要援護者避難支援プラン作成事業や港湾施設環境美化事業など 13 の事業のうち、三つの事業が終了し、8事業が実施中でありまして、新規雇用者は 68 名であります。次に、小樽市地域経済活性化等推進資金基金の活用についてでありますけれども、雇用の維持及び創出を図るために、市内企業へ発注を行う公共施設の維持補修として、小中学校の洋式トイレ設置事業費1,250 万円、手宮保育所等の公立保育所施設維持補修費 220 万円など、また地域経済の活性化を図るための事業として、小樽商科大学包括連携協定関連事業であります中心3商店街活性化イベント支援事業費 200 万円など、全体としては8事業で 2,390 万円であります。次に、来春卒業する小樽管内の高校生の就職状況でありますけれども、ハローワーク小樽によりますと、10 月末での求職者数は 444 人、求人数は 489 人、求人倍率は 1.10 倍で昨年同月より 0.73 ポイント低くなっております。また、就職内定者数は 146 人、内定率は 32.9 パーセントで、前年同月より 7.60ポイント低くなっており、大変厳しい状況にあると認識しております。次に、小樽市新規高等学校卒業者雇用奨励金についてでありますが、この制度は来春の高等学校卒業者の就職状況が大変厳しいことから、新規高卒者の市内企業への就職を促進するための施策として創設する予定であります。制度の概要としましては、平成 22 年3月に道内の高等学校を卒業し、市内に住民登録を有する人を6か月以上雇用している事業所に対し、一人につき 20 万円を交付するものであります。対象となる事業所は、市内に本社、本店がある事業所又は本社、本店の所在地が市外であっても、企業全体の従業員が 100人以下の事業所で、市税の滞納がなく、雇用保険適用事業所であることなどを要件としております。また、事業予算につきましては、新規高卒者 100 人分、2,000 万円を来年度の当初予算に計上を予定しており、市といたしましては、市内にある事業所がこの制度を活用し、一人でも多くの新規高卒者を採用していただくことを期待しております。次に、経済対策としての海外戦略についてでありますが、これまで台湾や香港で市場調査事業を実施してきましたが、昨年度からは新たに中国とロシアの市場開拓を目的とした事業に取り組んできております。まず、中国におきましては、上海で来年1月 29 日から 10 日間の予定で、市内や管内の加工食品を販売あるいは試食に供しながら、市場性を調査するとともに、この機会を利用して、観光PRや旅行会社との観光ミーティングを行い、観光客の誘致を図ることとしております。また、ロシアに関しましては、関税が引き上げられ、中古車の輸出が大幅に落ち込んでいることから、新たな輸出貨物の創出を目的として、建設資材を輸出している道内企業に対し、小樽港の利用を積極的に働きかけているところであります。市場規模の大きな中国や国家的なプロジェクトが進められているロシア沿海地方では、富裕層が増加するなど、有望な市場となっており、港を持つ強みを生かしながら、新たな市場として開拓することは産業や港湾の振興につながるものであり、今後とも積極的に海外戦略を展開してまいりたいと考えております。次に、病院問題について何点か御質問がありましたが、まず私の公約と病院問題の現状についてでありますが、私が平成 11 年の立候補当初から一貫して訴えてきましたのは、市民の命と健康を守るため、また経営の健全化を図るために、老朽化した二つの市立病院の統合新築を進めることであります。この間、医師の減少による病院の経営悪化や地方交付税の削減、また国の公立病院改革ガイドラインにより、公立病院改革プランの策定が必要となるなど、状況が大きく変化したことにより、事業を一時的に中断したところでありますが、両病院の状況から、早期の統合新築が必要であるとの認識は変わっておりませんので、再開に向けた取組を進めているところであります。次に、量徳小学校のPTAが行ったアンケートについてでありますが、PTAからはこのアンケートは、これまで行った説明会に来られなかった保護者の方々の意見を聞くために行ったものと聞いております。市といたしましては、丁寧な説明に努めるという基本姿勢から回答を求められた項目につきましても、庁内で協議を重ねお答えしたところでありますが、地域の方々の学校への思いなどを強く感じましたし、そのような中でも早い時期の病院建設を望む声もあると感じたところであります。この回答書は、量徳小学校の保護者の方々にも配布されておりますので、目を通していただいたものと思っておりますが、アンケートを見ましても、地域の方々にはいろいろな御意見がありますので、私が直接出向いてお伺いする機会を設けていきたいと考えております。次に、新病院に向けた決意ということでありますが、地域医療を守るために市立病院を統合新築する方針は変わっておりませんし、新しい総合計画にも明記したところであります。病院建設に向けては財政問題、建設地の問題、規模・機能の決定など、乗り越えなければならない課題はありますが、これら一つ一つ着実に解決をして、早期に基本設計の再開に向け、道筋をつけていきたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 病院局長 並木昭義(病院局長は2025年3月まで)

井川議員の御質問にお答えいたします。病院問題について何点かお尋ねがございました。まず、本市の市立病院の経営状況についてでありますが、多額の不良債務を抱え経営状態は悪いとの印象は、大学医局や他の病院関係者も持っており、私自身も大学にいるときはそのように感じておりました。しかし、実際には多額の不良債務は過去に累積したもので、一般会計からの繰入れも行い、解消する計画ができていることがわかりましたし、両病院とも老朽化により厳しい医療環境にありますが、毎年の経営も病院職員の努力と一般会計からの適正な繰入れにより、一定の成果は上げていると認識を新たにいたしております。特に、医療センターの経営は公立病院の中でも大変良好でありますし、また小樽病院においても医師数は大きく減少しておりますが、医師1人当たりの診療収入は、類似病院の平均を大きく上回っており、頑張っていると感じております。具体的には、一般会計からの繰入金を除いても、経常収支比率では平成 18 年度の 83.3 パーセントが20 年度は 86.2 パーセント、2.9 ポイント改善し、医業収支比率についても 18 年度の 88.3 パーセントが、20 年度には 91.9 パーセントと 3.6 ポイント改善しております。しかしながら、経営状況の大変よい民間病院などから見れば、まだまだ改善すべきことも多くあると認識しております。そのため、就任以来、実際に経営改善に取り組んでおられる方々の御意見を伺いながら、経営戦略会議を中心として、一つ一つ確実に実行に移しているところであります。また、その場合におきましても、経済性を重視する民間病院とは異なり、公立病院の医療は地方自治体行政の一環であり、常に公共性を重視することを念頭に置いて行動する必要があると認識しております。次に、経営改善のポイントということでありますが、医師の補充、増員により、診療体制を充実し、多くの患者を受け入れて収入を増やすことが基本であり、最も重要であります。しかし、現状では医師を集めることはそう簡単ではありませんので、当面は収支の改善に力を注ぐことがポイントとなると考えております。そのため、これまでの慣例となっていることなどを一から見直し、医師が診療に専念できる体制をつくる、無駄なこと、非効率的なことを行わない、収入となることを見落とさないなど、改善すべきことを積極的に行い、支出を極力抑え、収入を少しでも増やすことを心がける土壌をつくることが大切であると考えております。また、二つの市立病院が将来一つになることを踏まえて、今から両病院の職員が同じ意識を持ち、同じ目標に向かって進むことが大事ですので、両病院一体となって経営改善に取り組むことが大切であると考えており、既に診療材料費の削減、病院機能評価取得やDPC導入に向けた具体的な取組を両病院で始めているところであります。なお、それらのことを実施する上で、外部からの正当で公平な評価を受けることも必要であり、そのための取組も進めております。次に、地域医療と市立病院についての認識ということでありますが、私はこの4月に就任して以来、小樽市内はもとより札幌手稲、後志管内の医療関係者、そして大学の各診療科の教授を回って御意見を伺ってまいりました。それぞれの方々から伺った御意見に共通していましたことは、小樽では2次医療にきちんと対応してほしいということでありました。後志管内の主な病院では、医師不足により休診や休床を余儀なくされており、小樽や場合によっては札幌まで通う患者がおり、地域医療が崩壊の危機に直面している事実が少なからず見受けられます。そのような中で、市立病院には専門的で高度の医療が提供できる体制をしっかりとつくってほしい、新市立病院開設の時期、場所、規模などを早急に検討し示すことで、地域医療を支える基盤を固めてほしい、との意見が寄せられたところであります。以上のようなことから、私の抱負といたしましては、小樽、さらには後志地区において、地域住民の命と健康を守るためには、市立病院の存在は不可欠でありますので、両市立病院の統合新築への具体的な再スタートを切り、地域医療を支える市立病院としていくことが、私に課せられた使命であると考えているところであります。次に、地域医療を考える体制についてでありますが、議員の御指摘のとおり、地域医療を取り巻く環境は流動的であり、今後もそれぞれの医療機関の状況も変化していくことが想定されます。そういう中で、再編・ネットワーク化協議会の委員の皆さんが市立病院の改革プラン策定にとどまらず、今後の地域医療をどうしていくかを話し合う意義は大きいと感じております。今、地域医療は多くの課題を抱えておりますので、これを機会に小樽市、医師会、公的病院など地域医療関係者が話し合う場をぜひとも継続していく必要があると考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

井川議員の御質問にお答えいたします。初めに、小樽市の指導主事の人数や学校訪問の状況、目的や効果等についてでありますが、指導主事は室長、主幹を含めて5名おり、小中学校の教育活動全般や校内研究、各教科等の実践上の課題などについて解決が図られるよう、指導・助言をするため学校訪問を行っております。学校訪問は、経営全般にかかわるものと教科指導等にかかわるものの二つの形態がありますが、経営にかかわる訪問は2名で行い、年度初めの5月にすべての小中学校を訪問し、6月からは学校の課題に応じて適時することとし、昨年度については 50 回実施しました。また、教科等の指導にかかわる訪問は、通常指導主事1名で行い、各学校の研究会や訪問の要請等に応じて行いますが、昨年度は 253 回実施しました。滞在時間は、こうした業務内容によって違いはありますが、通常教科等の指導の訪問では、1時間授業を参観し、1時間程度研究協議をしております。学校訪問によって、それぞれの学校の教育活動の実際に触れ、個別の課題について具体的に相談することもできますが、時間の制約等もあることから、指導室へ来ていただき指導することも行っており、平成 20 年度で延べ 737 件となっております。今後、指導体制や指導内容についてさらなる工夫をして改善を図ってまいりたいと思います。次に、本市で実施している教員研修の効果と今後の改善策についてでありますが、教員研修については道教委、市教委、後志教育研修センター等がそれぞれ実施しており、市教委主催のものでは昨年度 41講座、延べ 1,007 名の教員がここで学んでおります。研修会では指導主事はもとより、ユニークな指導をしている教員等が講師となり、基礎・基本の定着に向けた授業やわかる授業、情報モラル教育やAED等を活用した救急処置法など今日的な課題に応じた内容の研修を実施しております。参加した教員からは、研修で学んだことを明日からの実践に生かしたいという意見も多く、研修の成果は生かされておりますが、それが全校的な取組とはなっていない側面もあり、今後、学習指導など本市の課題をしっかりととらえた研修内容を検討して参加者を増やすとともに、受講した内容がさらに各学校に広がるよう、効果的な研修の充実に努めてまいります。次に、全国学力・学習状況調査が抽出方式になった場合の児童・生徒の学力の把握についてでありますが、平成 22 年度の全国学力・学習状況調査については、現段階では学級単位での抽出方式とし、対象外でも設置者が希望すれば調査を利用することが可能となっております。先日、道教委を通じて文部科学省から参加希望の事前調査があり、教育委員会では利用を希望すると回答しております。なお、児童・生徒の学力の把握は、日常的に行わなければならないものであり、各学校においては独自に標準化された学力テストを行っているところもございます。次に、本市における小中学校の連携を重視した教育活動についてでありますが、小中学校の連携については、教育課程の円滑な接続やいわゆる中1ギャップの解消などに必要なことであり、本市においても小樽市学校教育推進計画に、「学校種間の連携・接続の推進」を観点として掲げております。こうしたことから、本市の取組としては、体験入学の実施、校区内の小・中相互における授業参観や学校だよりの相互掲示、学校評議員の合同研修会などを行っております。小中学校の連携の必要性については、校長会議等を通して繰り返し指導し、取組も少しずつ広がっておりますが、まだ十分には至っていないところもあります。今後、組織的なネットワークづくりを進めるなど、校長会とも連携しながら、一層の充実に努めてまいります。次に、発達障害のある子供などにかかわる幼・保・小の連携と教職員の指導力の向上についてでありますが、本市における幼・保・小の連携については、これまで小学校の教員が発達障害のあるなしにかかわらず、入学予定の子供が在籍する幼稚園や保育所を訪問し、生活の様子や入学後の配慮事項などについて引継ぎを行っており、一方、体験入学や園児の学校訪問による交流事業などを行ってまいりました。また、市教委では小樽私立幼稚園長懇談会に参加し、入学直後の児童の様子や幼稚園におけるしつけの状況などについても交流しております。発達障害のある子供に対する教員の指導力の向上を図る手だてとしては、研究資料の作成や特別支援学校等のコーディネーターによる研修会を開催し、特別な教育的支援を必要とする児童・生徒への対応や個別の指導計画の作成などについて研修を行ってまいりました。一方、道立特別支援教育センターや後志教育研修センターの講座を通して、特別支援教育のあり方について研修している教員もおります。最後に、家庭学習ノートについてでありますが、学校と家庭とが連携し、学習の習慣や基本的な生活習慣の定着を図ることは大切なことであると考えております。本市においても、低学年などで家庭学習ノートに類するものを利用している教員が一部いることは承知しております。いずれにしましても、こうした家庭との連携は必要なことでありますので、さまざまな方法で学校と家庭が日常的に連絡を取り合い、密接な関係を築いていくよう、指導・啓発に努めてまいります。(「議長、15 番」と呼ぶ者あり)

質問 15番 井川浩子

一つだけ教育長にお尋ねいたします。大変いろいろと千何人とか 50 回とか 253 回とか、回数は非常に多く研修会をやったりいろいろなことを試みているのですけれども、それが全く私たちから見たら身についていないというか、生徒に反映されていないというか、一向に向上が見られていないという点が、非常に私は残念だと思うのです。ですから、本当にだめであれば、すぐにどこがだめかということを立証して、すぐに実行していただく、実行力というのですか、そういう部分が秋田県では非常にすぐれていたということで、秋田県の教育委員会の指導がやはり非常にすばらしいということを私も感じてまいりました。そういう意味で、教育長も自信を持って、ぜひとも力を振るっていただいて、子供たちは小樽の財産ですから、ぜひ頑張っていただきたいと思います。もう一度決意のほどをお願いします。

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

どうもありがとうございます。教育につきましては、なかなか時間のかかるものでございまして、今日教員に話したから明日すぐ効果があるというものではございませんが、ただ回数だけは5名の指導主事の体制で各学校に行ったり、来てもらって、かなりの量を、教員と一緒になりながら指導・助言しているところでございまして、その成果は間違いなく出てくるものと私は思ってございますので、今後も私ども教育委員会の指導主事をうんと活用していただきながら、それぞれの学校教育の充実に努めてまいりたいと思ってございます。

出典:小樽市議会 平成21年第4回定例会 2009年12月7日 議事録 PDF(43ページ) 間違いを知らせる