小樽市議会 平成22年第4回定例会 2010年12月8日
(1)風力発電事業について/(2)旧丸井今井小樽店及び旧小樽グランドホテルの施設再生について/(3)子育て支援について/(4)教育について
2010年12月8日、小樽市議会の一般質問で、井川浩子議員が「風力発電事業について」「旧丸井今井小樽店及び旧小樽グランドホテルの施設再生について」「子育て支援について」「教育について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲が答弁しました。
- 質問者
- 井川浩子 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、教育長 菊譲
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 15番 井川浩子
一般質問をさせていただきます。初めに、風力発電事業についてお尋ねいたします。私は、先月、本市銭函地域において、昨年5月、風力発電事業者の大手である日本風力開発株式会社から蓄電池併設型風力発電事業計画の表明があった蓄電池併設型と同様の設備を有する青森県六ヶ所村の風力発電所を見て、規模の大きさに驚きました。この地域は、広大な敷地を利用し、銭函で風力発電事業を計画している事業者の子会社2社ほか3社が、地球温暖化の原因となる二酸化炭素などを排出しないクリーンなエネルギーを発電する風車を77基設置しており、今後も増設の話があります。東京の新丸の内ビルディングでは、この六ヶ所村の風力発電所などから直接送られる生グリーン電力により、ビルで使用するすべての電力を賄い、ビルから排出する二酸化炭素を大幅に削減しております。風力発電をはじめとする自然エネルギーは、発電する地域と使用する地域が異なる場合がありますが、これからは、それぞれの地域の特性を生かした発電を行い、地球規模での二酸化炭素削減を進め、豊かな環境を構築していかなければならないと改めて感じました。本市において事業者が計画している銭函の石狩湾新港地域は、本市で、唯一、広大で平たんな敷地を有し、市の第6次総合計画において、食料品、物流、機械金属関連のほか、エネルギー関連企業の立地誘導を行おうとしている地域であり、今回の計画はまさに的を射たもので、今後、この地域はもとより、市にとっても大きなメリットがあると考えております。まず、市長は、今回の風力発電事業について、地球規模の環境や地域へのメリットをどのように認識しているのか、お聞かせください。二酸化炭素削減に大きく貢献する発電所として全国で展開されている風力発電事業ではありますが、発電所から発生する騒音や低周波音による健康への影響のほか、開発による自然への影響を心配する方がいらっしゃいます。事業を進めるのに、このような心配を取り除く努力を行っていかなければならないと考えます。そこで、伺いますが、本計画の事業主体で、日本風力開発株式会社の100パーセント出資会社である銭函風力開発株式会社は、風力発電事業を進めるに当たって、事業の概要、騒音、低周波音による自然への影響などについて、周辺住民などに行ってきた説明会の開催状況をお聞かせください。風力発電事業については、法令等で環境影響評価の義務づけはありませんが、事業者は、事業を進めるに当たって、自然や住民生活への影響を考慮し、自主的に環境影響評価を実施しています。昨年7月には、環境影響評価方法書案を縦覧し、本年9月には評価書案を縦覧し、広く意見を募集してきました。この評価書案では、騒音、低周波音、動植物などの調査結果と評価が示されております。この中で、当初、風車の建設を20基で計画されておりましたが、新川右岸側に存在する池の周辺に計画していた3基については、環境調査結果と有識者の意見などを踏まえて、動植物に対する影響を可能な限り低減するため、また、内陸部の2基については、環境面での問題はないと考えているが、周辺住民の心理的な影響などを考慮して、合わせて5基減らし、15基に計画変更となっておりますが、発電所建設や稼働に当たっては、周辺の環境などを考慮し、対策を行うことは不可欠であります。事業者は、騒音や低周波音、自然環境などについてどのような対策をとろうとしているのか、お尋ねをいたします。また、評価書案に対し、市としては、庁内で検討された結果、問題がないとされておりますが、今後、事業を進める上での要望を行ったと聞いております。市として、どのような内容を要望したのか、お尋ねいたします。今回の評価書案については、提出された意見などにより、事業者が最終的に評価書を取りまとめた後、事業が進められると考えられますが、今後のスケジュールについてもお聞かせください。風力発電事業は、エネルギー資源の少ない我が国にとって、今後欠かすことはできないものだと考えており、また、本市における今回の計画は、銭函地域のシンボルともなりますし、本市発展の一助となると期待をしておりますので、市としてもできる限りの協力を行い、ぜひ実現させていただきたいと思います。この項の最後になりますが、今回、残念ながら、風力発電施設の規模が風車20基から15基へと計画が縮小されましたが、地球温暖化対策が叫ばれる中、地域へのメリットもあることから、今後、風力発電事業者から新たな立地のお話があれば、市として風力発電所の誘致を進めていくべきと考えますが、市長の御見解をお伺いいたします。次に、旧丸井今井小樽店及び旧小樽グランドホテルの施設再生についてお伺いいたします。サンモール一番街のにぎわいがどんどん衰退してきており、まち行く市民から痛切な声が聞こえてきており、一日も早く明かりがともることを願うところでございます。旧丸井今井小樽店が閉店してから5年、旧小樽グランドホテルが閉館してから1年10か月がたちますが、本年4月に施設の管理会社であった小樽開発株式会社が破産手続を開始して以降の動向についてお知らせください。その間、数件の問い合わせがあったと聞いておりますが、いずれも売却に至らずに今日となっておりますが、方法の一つとして、商業施設棟とホテル棟を一括して売却先を探すことが難しいのであれば、ホテル棟だけでも単体で売却することができないものなのか、お尋ねをいたします。ホテル棟のみの購入希望の問い合わせがあったのかもお答えください。先般、市町村議員の特別セミナーが実施され、商店街の活性化とまちづくりの研修会において、まちなか再生事業の成功例として四国の高松丸亀町商店街が全国的に注目されており、学んできました。この商店街の再生に当たり、平成11年1月に第三セクターである高松丸亀町まちづくり株式会社を設立し、この会社が核となって、市とも連携をとりながら現在の再開発事業を進めていると聞いてきました。旧丸井今井小樽店及び旧小樽グランドホテルの施設においても、まちづくり会社を設立して再生を図っていくことはできないものか、市長の御見解をお聞かせください。今後、中心市街地の活性化を進めていく上で、人材育成が重要なポイントになると考えられます。現在、商店街団体や市において、商業にかかわる人材育成のためどのような取組がなされているのか、お知らせください。非常に厳しい経済状況の中で、全国ではさまざまな先進的な取組があります。インターネットなどからも先進事例を学ぶことができるとはいえ、やはり、百聞は一見にしかずと申します。先進地の実情を自分の目で見て、現地で関係者から直接お話を聞くという視察はとても大切であると考えます。財政難といえども、人材育成のために商店街の若手や市職員をできる限り先進地視察に行かせて今後の商店街活性化に反映させていくべきと考えますが、市長の御見解をお聞かせください。次に、子育て支援についてお伺いいたします。市は、少子化や保護者の保育ニーズが多様化してきていることなどに対応するため、市立保育所の規模・配置に関する計画を策定することとし、第2回定例会においてその素案を発表し、この間、関係する保育所を利用する保護者との懇談やパブリックコメントの募集、当議会での質疑などが行われてきたところであります。小樽市も、かつては1年間に2,000人も3,000人も出生がありました。しかし、平成11年には1,000人を割り、昨年は723人と出生数の減少が続いています。こうした出生数の減少は、晩婚や非婚など理由はさまざまでしょうが、以前は、同じ年代の子供を持つ家庭が隣近所にいて、子育てに対する相談相手が身近にいました。しかし、現在は、核家族化の進行や少子化の進行により、身近に相談相手がいないことから孤立し、子育てに関する不安、ストレスを抱える家庭が多く、新聞、テレビなどでたびたび幼い命を奪う悲しい出来事が報道されており、家庭で育児をしている方への育児相談や交流の場の提供など、子育てに対する支援が大変重要になってきていると考えます。こうした中、今回の計画では、銭函地区においても銭函保育所の改築に伴って子育て支援センターを併設することとなっていますが、その規模はどの程度のものを考えているのか、お答えください。また、現在の銭函保育所の敷地では、子育て支援センターと保育所を併設して建て直すことは非常に困難なように思いますが、建設場所についてどのようにお考えになっているのか、お伺いをいたします。最後に、教育についてお尋ねをいたします。いじめや不登校、学力など、保護者は子供の教育についてとても関心を持っております。このように、保護者からは多様なニーズが学校に求められております。教員も、これらのニーズにこたえるため、さまざまな経験や知識を持っている教員が求められます。そこで、教員の人事異動についてお伺いいたしますが、一般的にどのような基準で異動を行っているのでしょうか。保護者や地域の求めにこたえられるよう、校長は学校経営に取り組んでいると思いますが、このような校長の意見などを考慮して異動を行っているのでしょうか。中学校の部活動の指導に当たっているのは、大部分、その学校の教員の方が行っていると思います。少子化に伴い、子供の数も減少し、教員の数も減少している中で担当する部活動の専門的な技術や知識を持っている人も少なくなっているということもあり、一部の学校では外部の方が指導に当たっているところもあると聞いております。このような状況の中で部活動の指導に当たっている教員が人事異動でいなくなった場合、その部活動を行うことができなくなるので困るという話を聞きます。このような状況をどのようにお考えでしょうか。現在、進めている学校規模・学校配置適正化基本計画により学校統合が行われ、学校が減少することになりますが、これにより余剰教員が出たり新規採用者がいないということが考えられますが、いかがでしょうか、お伺いをいたします。以上、再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
井川議員の御質問にお答えいたします。初めに、風力発電事業についての御質問でありますけれども、まず、事業計画でありますけれども、今回の風力発電事業は、風力発電の弱点と言われる出力の変動を調整できる蓄電池を併設し、電力の安定供給を図ることのできる先進的取組でありますし、また、一般家庭約1万8,000世帯分の電力消費量に相当する発電量が確保されるなど、今後進めていかなければならない低炭素社会づくりに大きく貢献できるものと考えております。また、風力発電施設の建設に当たっては、北海道内で製作される風車が利用されることや、建設工事における地元企業の参入が期待できるなど、地域経済への波及効果があるものと考えております。次に、周辺住民などへの説明会の開催状況でありますけれども、これまで、事業者におきましては、風力発電事業について理解が得られるよう、事業計画や環境影響評価書案などのほか、騒音や低周波音などについて、今回の計画地に隣接する石狩湾新港地域の企業や手稲区民のほか、小樽市民に対して説明会を開催しております。小樽市民を対象にした説明会には60人ほど、手稲区民を対象にした説明会には180人ほどが参加し、低周波音や自然環境への影響などについて質問があったと聞いております。次に、環境影響評価書案における事業者の対策についてでありますが、地域住民の生活環境や企業活動、さらに、野生生物の生息・生育環境への影響を低減するため、建設工事中においては、建設機械や工事用車両の稼働は決められた時間帯を厳守し、低騒音・低振動型の機械を用いるとともに、土地の掘削範囲を最小限に抑えるなどの配慮をするとしております。また、風力発電施設稼働後においては、その施設の適切な維持・管理を行い、消耗等による騒音、低周波音の発生を極力抑制するとともに、バギー車の進入などにより荒廃した部分には、掘削した土地を利用し、海浜植生の回復を図るなどの対策を講ずるとしております。次に、市が事業者へ提出した要望書でありますけれども、今回の風力発電事業は、事業者によりまとめられる環境影響評価書などにより環境保全対策が講じられることとなりますが、風力発電施設の建設に当たっては、周辺企業や環境に与える影響を回避、低減するとともに、発電所稼働後には、騒音、低周波音などに関するモニタリング調査や、当該地域の環境保全対策を適切に実施するよう要望しております。次に、風力発電事業の今後のスケジュールでありますけれども、現在は環境影響評価書案に対し、出された意見を基に、追加調査などを行っている状況であり、年明けに評価書を取りまとめる予定と聞いております。その後、建築確認申請など、発電施設建設にかかわる法令等の手続が行われることになっており、これらの手続が終了次第、工事に着手し、平成24年12月の完成を目指すと聞いております。次に、風力発電施設の新たな立地についてでありますけれども、本市は、第6次総合計画の中で、戦略的企業誘致を推進することとし、特に、石狩湾新港地域はエネルギー関連企業の誘致を目指す地区として位置づけております。市としましては、今回の計画地がこの地区に近接しており、今後、環境への配慮から自然エネルギーの活用などを目指す企業の誘致にもつながるものとして銭函での風力発電事業を推進しているものであります。今後の風力発電の展開につきましても、自然環境、市民生活や経済活動との調和を図りながら、基本的には低炭素社会の実現に資するものとして推進に努めてまいりたいと考えております。次に、旧丸井今井小樽店と旧小樽グランドホテルについての御質問でありますけれども、初めに、小樽開発株式会社が破産手続を開始して以降の動向でありますが、現在、本年4月の破産手続開始決定と同時に選任されました破産管財人が中心となって施設の売却先を探しているところであり、これまで複数の企業から打診を受けてはいるものの、いまだそれ以上の進展には至っていないと伺っております。一方、小樽開発株式会社が所有している不動産につきましては、本年2月に競売開始決定がなされており、現在、札幌地方裁判所におきまして入札に向けた手続が進められていると聞いております。次に、ホテル棟単体での売却などについての御質問でありますけれども、当該施設は、商業施設棟及びホテル棟それぞれを分割してではなく、一つの建物として登記がされております。このため、一体となっている建物からホテル棟を分離して単体で売却するということは極めて困難であり、これまでも単体での購入打診はあったようでありますけれども、お断わりしていると聞いております。次に、まちづくり会社を設立しての再生ということでありますけれども、高松丸亀町まちづくり会社の設立に当たりましては、出資金1億円のうち9,300万円を商店街が負担し、市が5パーセントに当たる500万円を出資しましたが、再開発に向けての取組は、地元商店街みずからが再開発のプランを描き、その上で市との連携を図りながら国などの助成を受けて進めていると伺っております。旧丸井今井小樽店等の施設再生に当たり、まちづくり会社を設立して進めていくことは一つの方法ではありますが、設立に当たり主体となるべき団体はどこになるのか、資本金をどのように集めるのかといった課題があります。いずれにいたしましても、当該施設は、本市の中心市街地活性化を図る上で大変重要な施設でありますので、一日も早く再生されるよう、商工会議所など関係団体と十分連携して対応してまいりたいと考えております。次に、商業に係る人材育成の取組でありますけれども、現在、商店街独自の取組はしていないようでありますけれども、市といたしましては、昨年に引き続き、本年11月から、独立行政法人中小企業基盤整備機構の事業を活用し、市内で起業を考えている方や起業されてから月日が浅い方、あるいは、既存事業者の後継者などを対象として、経営についての基本的なノウハウをともに学び合う小樽商人(あきんど)塾を開催しております。また、来年1月には、株式会社全国商店街支援センター主催の商店街活動研修事業を4日間にわたって当市で開催していただき、商店街が抱える課題の解決、実行可能な事業計画の作成、実現に必要な知識やノウハウなどについて商業関係者が受講することになっております。次に、人材育成のための先進地視察でありますけれども、以前は、小樽市商店街振興組合連合会や協同組合、日専連小樽、あるいは、単体の商店街振興組合主催の先進地視察が行われ、これに市職員も同行してさまざまな事例を学んできましたが、ここ数年、財政的な理由などからなかなか先進地視察を実施できない状況にあります。また、市職員単独では、札幌など道内で開催される研修会やセミナーなどに出席させ、先進地の事例報告を関係者から直接伺うとともに、会議で道内他都市に行った際にはその都市の商店街の状況なども視察するよう指導しているところであります。いずれにいたしましても、今後、商店街の活性化を図るためには、人材の育成と商業者と行政が一体となった取組が必要でありますので、商店街の若手や市職員をできる限り先進地に派遣し、現場を学んでほしいというふうに考えております。次に、子育て支援についての御質問でありますけれども、最初に、銭函保育所に併設を予定している子育て支援センターの規模でありますが、現在、奥沢保育所に併設されている子育て支援センターげんきを参考にし、銭函地区を中心に地域での子育て支援事業を展開してまいりたいと考えております。最後に、銭函保育所の建設場所でありますけれども、現在地がやや狭いという状況でありますが、現在地も含め、周辺地域にどのような適地があるのか、現在検討しているところであります。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)
井川議員の御質問にお答えいたします。初めに、教員の人事異動についてでありますが、小樽市の小・中学校の場合、北海道教育委員会の後志管内人事異動実施要領に基づき、行われております。この要領には、基準勤務年数が定められており、小樽市に勤務する教員については勤務年数6年となっておりますことから、これに基づき、直接、学校経営に当たる各校長からの意見具申を踏まえ、小樽市教育委員会が異動の内申を任命権者であります北海道教育委員会に行い、最終的に決定することになります。次に、校長の意見などを考慮して異動が行われているかどうかという御質問についてですが、学校経営に当たり、教員の年齢や男女の構成についての要望が、また、中学校の場合には担当教科や部活動の指導などについて校長からの意見具申がありますので、これらを考慮しながら異動の内申を北海道教育委員会に行っているものです。次に、部活動の指導者と異動についてでありますが、人事異動については、先ほどお答えしましたように、北海道教育委員会の人事異動の基準や免許の有無などを考慮しながら行っております。御質問にあります部活動の指導につきましては、中学校の教育活動の中でも大きな役割を果たしていることから、異動による後任の選考に当たっては、できる限り校長の意見具申を配慮しながら道教委に内申してまいりたいと考えております。最後に、学校統合後の教員についてでありますが、基本計画では、学校再編の期間を15年間としており、この間の平成22年度から平成36年度までの定年退職者は362人予定されております。この数は、教員全体の半数以上になります。また、国では30人、35人の少人数学級の実施に向けて教員の定数改善計画案も出されていることから、余剰教員や新規採用者については心配がないものと考えております。(「議長、15番」と呼ぶ者あり)
質問 15番 井川浩子
御答弁ありがとうございました。詳しくは、予算特別委員会でまた質問させていただきます。