小樽市議会 平成21年第4回定例会 2009年12月7日
(1)財政問題について/(2)雇用対策について/(3)補正予算について/(4)障害者問題について/(5)後期高齢者医療制度について
2009年12月7日、小樽市議会の一般質問で、中島麗子議員が「財政問題について」「雇用対策について」「補正予算について」「障害者問題について」「後期高齢者医療制度について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲、総務部長 山﨑範夫、財政部長 貞原正夫、産業港湾部長 磯谷揚一、水道局長 小軽米文仁、教育部長 大野博幸が答弁しました。
- 質問者
- 中島麗子 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、教育長 菊譲、総務部長 山﨑範夫、財政部長 貞原正夫、産業港湾部長 磯谷揚一、水道局長 小軽米文仁、教育部長 大野博幸
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 中島麗子
日本共産党を代表して質問します。政府の行政刷新会議の作業グループによる事業仕分けが終了し、2010 年度の予算編成が大詰めを迎えています。共同通信社が 11 月に行った全国電話世論調査によりますと、事業仕分けについて評価する声が 77 パーセントでした。国民に見える予算編成という点や無駄遣いの洗い出し、部分的な国民要求が反映されるなどは評価されますが、聖域なしとしながら5兆円の軍事費や 320 億円の政党助成金、米軍の思いやり予算、大企業への行き過ぎた減税にはメスを入れようとしていません。その一方で、効果が数字ではかりにくい科学技術予算や文化・スポーツ予算の削減や凍結が進み、東大の学長らの反対共同声明が発表されたり、ノーベル賞受賞者らやオリンピックで活躍したアスリートたちが見直しを求める場面もありました。仕分け人には、小泉構造改革の推進者が含まれており、事業仕分けで削減、廃止されたものでも、国民から要望のある事業については国民の立場に立った政治的判断が必要です。鳩山新政権の最初の予算編成の下で、地方自治体への影響を考えながら、最初に財政問題について質問します。平成 20 年度決算を踏まえて、平成 21 年度の予算執行状況と決算見通しについてお聞きします。20 年度一般会計決算では、6億 3,711 万円の単年度黒字となりました。今年度も続いて黒字決算を見込めるのか、大きな関心事です。昨年度は、財政健全化計画との比較では歳入で 32 億 3,100 万円の不足でしたが、歳出で 38 億 600 万円を削減した結果ですから、厳しい歳出削減の成果と言えそうです。特に、除排雪経費や価格高騰を見込んだ灯油代で、不用額を出しました。これからの季節が問題です。毎年 11月の灯油価格で予算編成をしますが、21 年度は昨年度より 16 円も灯油価格が下がっており、暖冬も続きそうですから、昨年度並みの予算執行になるのではないでしょうか。歳入のうち、市税収入は 10 月末で昨年同期と比較してどうか。とりわけ個人市民税、法人市民税、21 年度に評価替えがあった固定資産税や都市計画税の動向についてお知らせください。続いて、21 年度歳入全体の見通しと2年連続の単年度黒字の見通しについてもお聞かせください。また、小樽駅前再開発が終了した現在、丸井今井小樽支店跡の活用が焦点になっています。今後の事業展開についての見通しはどうなっているのでしょうか。また、事業展開による固定資産税の増収の可能性についてはどのようにお考えでしょうか。市長の御意見をお聞きします。我が党は財政健全化は基本的には必要と考えますが、赤字解消することだけを追求するあまり、市民サービスを削減することには同意できません。今年度も昨年度のように管理経費の 10 パーセント削減を実施するのでしょうか。予算が残り、市民要望が強い事業があっても、計画した以外の事業は行わず、そのまま不用額にするというつもりでしょうか、お答えください。次に、職員の給与削減回復についてお聞きします。財政健全化計画によると、職員給与は財政状況を見ながら単年度ごとの見直しをする計画です。しかし、市長は、平成 20 年度の単年度黒字決算に対しても、企業会計や基金からの多額な借入れがあり、財政構造そのものが改善したわけではないから見直さないと言います。平成 20 年度末では他会計や基金からの借入総額は 36 億 9,500 万円でしたが、21 年度末では幾らになるのか、今後の借入予定及び返済計画を示し、すべて返済するのはいつになるのか、お聞かせください。職員給与削減の回復は、この後になるということでしょうか。今後、職員給与の削減回復についてどのような条件の下で進めていくのか、市長の見解を求めます。また、既に先議された一般職の人事院勧告に基づく削減をすると、削減分の給与を回復するとき、回復額が減らされることになり、完全な回復にはならないと思いますが、いかがでしょうか。子ども手当にかかわる税負担についてお聞きします。民主党は、総選挙のマニフェストで「所得税の配偶者控除、扶養控除を廃止し、子ども手当を創設する」と提唱してきましたが、厚生労働省は 2010 年度予算の概算要求で、子ども手当の財源の一部として現行の児童手当を廃止するとしています。子育て世代にとっては、子ども手当が支給されるかわりに児童手当が廃止され、所得税が増税されると、所得税額を基準にして決定されている保育料などが引上げになり、結果的に負担増になることはありませんか、一般論としてお答えください。また、子ども手当を支給されない世帯で扶養家族を持つ世帯は、扶養控除廃止による所得税増税の影響をまともに受けることになります。その後、民主党政権は、子ども手当の財源として所得税の扶養控除の廃止だけでなく、住民税の扶養控除も廃止して、子ども手当の財源の一部に地方負担を検討すると言い始めました。現在、小樽市の住民税の扶養控除対象者は何人いるでしょうか。所得税、住民税の両方の控除を廃止したときは、税収にどのような影響が出ますか。住民税が課税か非課税かで公営住宅家賃や介護保険料、医療費の窓口負担限度額など広い影響が考えられますが、住民負担の影響はどうなりますか。私たちは、子ども手当のような現金給付は増やすべきだと思いますが、保育所整備や義務教育の給食費などの無償化や長時間労働の改善などの子育て支援は総合的に実施すべきです。子ども手当の財源として新たな住民負担増にすべきではありません。市長の見解をお聞きします。財政問題の最後は、財政健全化計画です。平成 21 年3月に一般会計の収支計画を見直しています。計画では、20 年度は 7,200 万円の単年度黒字が、決算では6億 3,700 万円でした。累積赤字は、12 億 2,500 万円の予定が6億 5,900 万円です。21年度の計画では、1億 1,600 万円の単年度黒字の予定ですが、累積赤字が大幅に変わってきています。計画の見直しを図り、実績に基づいた変更をすべきと考えますが、いかがでしょうか。20 年度だけの単年度黒字で大きな変更は難しい点はあると思いますが、21 年度決算の見通しによっては、24 年度を待たず、前倒しで赤字解消を実施する計画になると考えてよいでしょうか、お聞きします。次に、雇用対策についてお聞きします。総務省の労働力調査によりますと、完全失業者数が本年 10 月まで 12 か月連続で前年同月に比べて増加しています。10 月の完全失業者数は 344 万人、経済不況に加え、デフレを理由にした製造業の派遣切りが相次ぎ、東京日比谷公園に年越し派遣村が出現した昨年暮れより深刻な雇用破壊が進んでいます。特に、若い 15 歳から 24 歳までの失業率が悪化しており、雇用情勢の改善や貧困対策が緊急の課題になっています。小樽市内では、年末になってからも株式会社ミツウマが生産縮小のため希望退職を募り、100 名近い人が対象になっています。今後も営業不振等による大量の失業者が出る見通しはないのか、お聞きします。市は、これまで新規高卒者を臨時職員として雇用し、支援を行ってきましたが、実施回数と総採用数は何人になりますか、わかる範囲でお知らせください。1年後に小樽市職員として採用された人がいるのか、その後の就職状況を把握しているのか、お聞きします。あくまで1年間の臨時雇用ですから、10 人の求職に4人分の求人しかない最悪の雇用情勢が改善しなければ失業者になります。財政健全化計画によると、職員数は平成 21 年度までは事務の退職者分は補充せず、22 年度からの退職者分について採用する方針でした。しかし、予定外の退職者が多いために、来年度新規採用者をとるそうです。予定外退職者が多くなった理由をどのように考えているのでしょうか。職員給与引下げが影響していないのか、質問します。来年度採用者の内定が決まったと聞いていますが、人数と内訳をお知らせください。こういうときに高卒の臨時雇用者を何人かでも採用できませんか。今後、一層厳しい雇用情勢の下で、新規高卒者に対する市としての雇用対策をお聞かせください。政府は、雇用創出事業として、ふるさと雇用再生特別対策事業と緊急雇用創出推進事業を打ち出し、これまで平成 20 年度第1次・第2次補正予算、平成 21 年度第1次補正予算と総額 7,000 億円の予算を計上してきました。小樽市分は、21 年度 9,774 万 8,000 円、22 年度 6,837 万 1,000 円、23 年度 5,469万 6,000 円、総額2億 2,081 万 5,000 円の計画です。最初に、21 年度に実施したふるさと雇用再生特別対策事業と緊急雇用創出推進事業で何人の雇用創出になったのか、お答えください。また、この結果に対する評価もお聞かせください。11 月6日、後志支庁から年度末の厳しい雇用情勢の対策として、22 年度の予算を前倒しで緊急雇用創出推進事業計画を出すように連絡が入っています。しかし、結果的に小樽市は、事業計画を提出しませんでした。なぜでしょうか。21 年第1回定例会、第3回定例会で予算化された 13 事業のほかに、ふるさと雇用再生特別対策事業で北海道に申請して却下された事業を再検討したのでしょうか。苫小牧市では、今回、ワークシェアリング事業追加分として 500 万円、公園・街路樹木高位置剪定業務として 3,000 万円、二つの事業を提出しています。11 月 26 日、北海道議会第4回定例会には、これら全道約 40 自治体から申請された事業の補正予算として、北海道分1億 6,700 万円、市町村分3億 3,300 万円、合計5億円が計上されています。その後、22 年度予算の前倒し活用はなくなり、新たな予算措置がされることになったと聞いています。積極的な事業計画を持たないために、このような機会をふいにしていることは大変問題です。我が党は、これまでもプールの新設や住民要望の強い朝里地域のコミュニティセンターの建設などを提案してきました。事業計画に上げていれば、提案できたのではありませんか。今度こそきちんと計画に入れてください。市は、2億 6,100 万円の地域経済活性化等推進資金基金については、どのような活用を検討しているのでしょうか。私は、第3回定例会の一般質問で地元業者への発注を条件にした民間住宅リフォーム助成制度を提案しましたが、11 月 26 日、札幌市議会第4回定例会では、全議員提案で環境負荷の低減などのための住宅リフォームの促進に関する条例案を可決しています。第3回定例会の市長答弁では、大きな市にはなじまないということでしたが、札幌市で実施することはどのようにお考えでしょうか。道内では旭川市でも実施していますし、地元の小規模事業者への仕事確保として有効なものであります。ぜひ、雇用と地域経済対策として調査・研究し、本市での導入を検討してください、答弁を求めます。次に、補正予算についてお聞きします。今定例会に提案された議案第 18 号ないし第 21 号は、公の施設の指定管理者として市民会館、公会堂、市民センターをイオンディライト・大幸総業グループに、鰊御殿は小樽水族館公社に、各市営住宅は協和総合管理株式会社に、銭函パークゴルフ場は北日本ターフマネジメントに、平成 22 年4月1日から3年間指定するものです。それぞれ管理代行業務費として補正予算が計上されています。いずれも引き続き同じ事業者を指定することになっていますが、地元業者かどうか、それぞれの施設の公募には何社が参加しましたか。一般的に指定管理者制度では、公募はしても同じ業者が選定されることが常態化しているのではないでしょうか。また、それぞれ指定管理者制度の導入後と市直営のときの管理運営費を比較した結果と、全体的な評価についてお答えください。公共サービスの民営化が進む中で、何点か問題があります。公的機関が事業者との間で結ぶ契約に、人間らしく働くことのできる労働条件を確保しようとする公契約運動が起きています。運動の基本は、住民の税金を使う公的事業で利益を得ている企業は、労働者に人間らしい労働条件を保証すべきであり、発注者の公的企業は、それを確保する責任を負っている住民の税金でワーキングプアをつくってはならないということです。今回の予算額を見ると、これまでの3年間と同額ですが、問題はないとお考えでしょうか。小樽市が財政的に節約できた分、受託事業者が従業員の労働条件にしわ寄せをすることにならないのか、この点について検討されているのか、質問します。第2の問題は、市営住宅の管理委託のように住宅の管理だけでなく、使用料の徴収や未納分の督促、訪問徴収、さらに減免制度の対象者への実務作業など、公費の扱いを民間業者に委託し、所得や世帯構成などの個人情報が公然と扱われることです。7月8日に議員と連合町会長の意見交換会がありましたが、敬老のお祝いを用意しても、個人情報保護法の関係で小樽市から高齢者の名簿が渡されない。把握しきれずに困っていると意見がありました。市は、町内の高齢者の実態は教えられないと言いながら、一方では、個人の収入や滞納など極めて重要な個人情報は民間会社に知らせるわけですから、大きな矛盾ではないでしょうか、市長の見解をお聞きします。次に、補正予算として、水道事業会計に水道料金等徴収業務委託料金が1億 6,499 万 7,000 円計上されています。水道、下水道事業では、これまでも業務委託を広く実施してきました。主なものを経年的に示し、委託事業内容と委託事業数、契約金額総額は幾らになるのか、平成 20 年度決算でお知らせください。今回の業務委託は、料金及び収納業務の委託で、約 1,000 万円の効果を見込んでいるとのことですが、事業者は市外業者になると聞いています。これまで勤務していた職員が失業することはないのか、職員の数はどのように変わり、市民との関係はどうなるのか、お聞きします。業務委託の目的は、給水収益と下水道使用料が年々減収してきて、平成 20 年度決算では、前年度に比べて両方合わせて1億 5,000 万円も減収になったといいます。金融危機の下で先の見通しが難しい。将来水道料金が値上げになるとき、経営的努力が問われる。そのためにも、今から維持管理費の縮減を図るといいます。しかし、水道事業会計は 20 年度決算では3億 300 万円の純利益を生じ、12 年間連続して純利益を計上しており、経営状況は良好です。下水道事業会計は3年ぶりに純利益が生じており、22年度から3年間、一般会計に総額 22 億 4,000 万円の貸付けを予定しています。年度末資金余剰額は7億1,400 万円となっています。市は、この余剰額が年々減少していくためにいち早く手を打つと言いますが、このような良好な経営状況にもかかわらず、これ以上の収益は見込めない、将来に備えて民間委託を推進することに市民の理解が得られるとお考えでしょうか。この間、5年連続赤字決算を出してきた一般会計に貸付けをしてきた水道・下水道事業会計それぞれの貸付総額は幾らになりますか。また、全道的には、恵庭市が平成 16 年度から料金収納業務の委託を開始しており、小樽市は来年度から釧路市と網走市とともに開始する予定です。差し迫った問題がないのに、全道に先駆けて民間委託を進める必要があるのでしょうか、市長の見解を伺います。最後になりますが、先ほども述べたように、料金徴収業務の委託は、公金を扱う分野を民間に広げていくことであり、市民の個人情報を守ることと大きくかい離するものです。経済効果のみ優先して業務を進めてきた新自由主義の破たんは、今回の選挙で明らかになりました。自治体本来の住民主権の行政を取り戻すために、このような民間委託は検討すべきと考えますが、市長のお考えを伺います。障害者問題についてお聞きします。平成 18 年4月1日から障害者自立支援法が施行され、従来の応能負担から応益負担に変更となり、生活保護世帯以外はすべて自己負担が発生しました。所得に応じて月額負担に上限額を設け、19 年4月からは特別対策、20 年7月からは緊急措置を実施し、さらに負担上限額を軽減してきました。しかし、11月 26 日、厚生労働省が発表した同法の施行に伴う利用者負担の実態調査では、87.2 パーセントの利用者の負担額が増加していたことが明らかになっています。本定例会には、障害者事業所の経営を危機に陥れている報酬の日払いを緩和するために、元の収入の9割保障からさらに 10 割保障にするため、移行時運営安定化事業費として 10 事業所分、384 万 2,000 円が補正予算として計上されていることからも、障害者自立支援法の問題は明らかです。鳩山首相は、所信表明演説で障害者自立支援法の廃止を明言しました。しかし、法廃止の道筋は示されていません。長妻厚生労働大臣は、4年間で応能負担に変える新制度を創立すると説明していますが、応能負担にするというなら、定率1割負担を規定している自立支援法第 29 条の一部削減を行い、来年4月から実施すべきです。初めに、小樽市における障害者自立支援法による影響について小樽市の財政的負担の変化、サービスの利用状況や障害者の相談件数の増減、障害者事業所の経営の変化についてお答えください。今回は、障害を持つ子供たちの問題について質問します。本市の障害児保育は、平成 14 年度までは中央保育所のみの受入れで、1名ないし3名でしたが、その後受入先が拡大され、20 年度は民間保育所2か所を含めて、市内7か所の保育所で 11 人を受け入れています。入所受入れの手続は一般児童と違うのか、保育体制、財政措置について 20 年度決算で示してください。また、今後、障害児保育の拡大、充実に向けての課題についてもお答えください。平成 21 年 10 月末現在、市内の特別支援学級の在籍児童数は 110 人で、そのうち小学生は 76 人です。20 年度には、小学校5校をモデル校として特別支援教育支援員の配置も始まっています。放課後児童クラブの障害児受入れは、平成 15 年塩谷児童センターで余市養護学校児童2人の受入れから始まり、今年度 11 月1日時点では、全市で 21 人の子供たちが利用しています。平成 20 年度から小樽聾学校で放課後児童クラブが開設され、現在2人が利用していますが、その1人、Aちゃんについて報告します。Aちゃんは、平成 13 年、市内で共働きをしている両親の第2子として生まれましたが、聴力、視力、心臓に障害があり、両上下肢全廃で発達障害、知的障害を持つ重度・重複障害児です。医療機関の入退院を繰り返しながら育ち、2歳から市内の保育所に入所しました。両親が受け入れてくれる保育所を探した結果ですが、集団保育の中で表情も豊かになり、目覚ましい成長があったと両親ともに大変喜んでいました。小学校は聴力障害があったため、小樽聾学校に入学し、両親の強い希望もあり、小樽聾学校に放課後児童クラブが開設され、現在まで利用しています。先日、私も小樽聾学校を訪問して、放課後児童クラブを見学してきましたが、自力で座ることも立つこともできないAちゃんが、寝ころんだ姿でも指導員が丁寧に話しかけたり、車いすに乗せたりして生き生きした交流が見られました。休日は両親が仕事のため、ヘルパーに自宅で見てもらっていますが、放課後児童クラブが4年生までのため、放課後対策が問題です。両親は発達の支援という点で、引き続き6年生までの児童クラブの利用を希望しています。しかし、昨年児童クラブの障害児受入れについては、5、6年生の受入れ試行を平成 20 年度で中止することを決定しています。この問題については、20 年9月 19 日の予算及び基本構想特別委員会で我が党の菊地葉子委員が質問していますが、改めて障害児の受入れを開始した経過と、5、6年生まで対象にし、試行期間を設けてきた理由、結果的に中止した経過について説明を求めます。20 年度末で終了したとき、5年生だった子供は、その後、放課後をどのように過ごしたのか、また、Aちゃんのような重度身体障害児が放課後過ごせる施設が小樽にあるのでしょうか、お答えください。教育委員会の中止の理由に、小学校の空き教室という施設的な問題がありました。しかし、実際には塩谷児童センターで6年生まで見てきた児童もいますから、ケース・バイ・ケースであり、今回の小樽聾学校については、施設的には受入れ可能と思われますが、いかがでしょうか。厚生労働省による放課後児童クラブガイドラインによると、対象児童は保護者が労働などにより昼間家にいない小学校1年生ないし3年生ですが、特別支援の小学校4年生以上の児童も加えることができるとあります。重度障害を持つ子供たちの放課後児童クラブの開設は全道的にも少なく、小樽市の先進的な取組は障害を持つ親子にとって大きな励ましです。小樽聾学校を利用している障害児の6年生までの児童クラブの延長をぜひ検討してください。教育長の答弁を求めます。この項の最後になりますが、Aちゃんが生活するためには、さまざまな支援が必要です。両方の手足に全く力が入らないため、特殊な座位保持装置を利用していますが、スウェーデン製で1台 50 万円で、自宅と学校に2台必要です。他に移動用のリクライニング車いすが 15 万円、車に乗せるときの補助シートが 10 万円、吸引機や材料、補聴器、紙おむつ、ヘルパー利用料等、これらすべてに1割負担があります。自己負担限度額がありますから、ヘルパー利用料金などは月額 1,500 円までの負担ですが、装具や生活必需品は月額1万 5,000 円まで負担しなければなりません。自立支援法が始まったときの限度額は3万 7,200 円で、子供ですから成長に合わせて買換えが必要なため、財政的な負担が大変だったといいます。このように、障害が重ければ重いほど負担が大きくなる障害者自立支援法の実態を、市長はどのようにお考えでしょうか、御意見をお聞きします。最後に、後期高齢者医療制度について質問します。11 月 30 日、厚生労働省の高齢者医療制度改革会議で長妻昭厚生労働大臣は、後期高齢者医療制度は平成 25 年4月廃止の方針を明らかにしました。民主党は、昨年、後期高齢者医療制度を本年4月に廃止し、老人保健制度に戻す法案を国会に提出しています。日本共産党も共同提案に加わり、廃止法案は参議院で昨年6月に可決しましたが、衆議院では自民・公明が審議を棚上げにしました。総選挙で鳩山首相は、廃止のために政権交代が必要だと訴えてきましたから、新政権は直ちに廃止するだろうと期待していました。今の制度を続けることは、毎年 75 歳を迎える高齢者がこの差別医療制度の対象になるわけで、被害が広がるばかりです。鳩山政権は、高齢者の尊厳を取り戻すために廃止法案を可決するしかない、こういう原点に立ち返り公約を守るべきです。市長は、後期高齢者医療制度が3年間先延ばしになることについてどのようにお考えでしょうか。制度の廃止が国民的総意として新政権が誕生したと思いますが、現在における後期高齢者医療制度についての見解を改めてお聞きします。この制度では、保険料滞納期間が1年以上の被保険者から保険証を取り上げ、資格証を発行することになっています。しかし、今年度は国民の世論や運動で国の資格証発行基準が決まらず、6か月の短期保険証を発行しています。北海道後期高齢者医療広域連合の保険料滞納総額は4億 4,000 万円、滞納者数は1万 522 人でした。9月1日時点で短期保険証の発行は全道で 850 人でしたが、小樽市の発行数は76 件で、全道のトップです。2番目は札幌市で 72 件、3番目は旭川市の 64 件で、短期保険証を発行しない自治体が 64 ありました。なぜ被保険者数や保険滞納者数が小樽市より多い自治体に比べ小樽市の短期保険証の発行数が多いのか、全道で一番多く発行した理由を説明してください。現制度では2年に1度保険料が改定になっており、来年4月は最初の見直し時期です。同制度は高齢者人口の増加や医療費増で値上げする仕組みで、厚生労働省の 10 月下旬の試算では約 10.4 パーセント増、11 月 20 日には約 13.8 パーセント増と発表しており、来年度の1人当たりの保険料は全国平均で8,556 円引上げとなります。道広域連合の保険料は全国一高い所得割 9.63 パーセント、現在1人平均の年額が6万 2,200 円で、全国で 12 番目に高い保険料です。13.8 パーセント増で計算すると年間 8,600円の引上げとなり、2年ごとに 9,000 円近い保険料の引上げは、高齢者の負担能力を超えているのは明らかだと思います。今後、最終的な保険料はいつ決まるのか、さらに上がるのか、その見通しと保険料引下げのためにどのような対策があるのか、お知らせください。国は都道府県、市町村にも広域連合に対して法定外の繰入れを要請するとしていますが、小樽市はこの要請にこたえられますか。年額 9,000 円の保険料引上げに続いて、市長はどのようにお考えでしょうか、お答えください。最も医療費がかかる高齢者だけを別立ての健康保険制度に追いやり、医療費の増額分は自己責任と言わんばかりのやり方です。75 歳になったこと、病気の治療をすることに、保険料負担という形でなぜ責められなければならないのでしょうか。冷たい政治の象徴のような制度は廃止するしかありません。以上、再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
中島議員の御質問にお答えいたします。初めに、財政問題に関連して、まず 10 月末における市税収入の状況でありますが、昨年同期と比べて、個人市民税においては2億 7,000 万円、法人市民税においては1億 1,000 万円、固定資産税、都市計画税においては、合わせて2億 1,000 万円がそれぞれ減収となっております。次に、21 年度の一般会計の決算見通しでありますが、歳入では普通交付税は予算に対して増額となりましたが、その大半を補正予算の財源として計上しておりますし、景気の低迷などにより市税収入ばかりではなく、地方消費税交付金などの落ち込みが懸念されることや、歳出では除雪費などのこれから冬期間に向かって不確定要素も多くあることから、現時点で決算見込みを推計することは困難でありますが、年度内の残された期間、財政健全化計画の収支計画で見込んでいる1億 1,600 万円の単年度黒字の確保を目標として、最大限努力してまいりたいと考えております。次に、丸井今井小樽店跡の今後の事業展開の見通しでありますけれども、施設を管理する小樽開発株式会社が、コンサルティング会社を通してディベロッパーと施設の一体的な活用に向けて現在も交渉中であり、その詳細は明らかにされておりませんが、一日も早く施設の再生が図られることを期待しております。また、再生が図られた場合の固定資産税でありますが、計画が示されていない現段階での推定は難しいものと考えております。次に、管理経費に関する予算執行の留保でありますけれども、財政健全化計画の収支計画を見込んでおります1億 1,600 万円の単年度黒字を達成するためには、今後も引き続き歳入の確保と経費の節減を強く進めていかなければなりませんが、昨年度のような管理経費に関する一律の予算執行の留保については、本年度は考えておりません。予算執行後に生じる不用額でありますけれども、御意見にもありましたが、本市は依然として全国でも数少ないいわゆる赤字団体でありますので、事業執行後の予算残額などはできる限り赤字解消の財源とするのが基本であると考えておりまして、このことを含めて、あらゆる手段により再建に向けて全力を尽くすことは、市民に対する責務であると考えております。次に、一般会計における他会計や基金からの借入れでありますけれども、平成 21 年度末では総額が44 億 6,000 万円となる見込みであり、今後の借入れについては、健全化計画上は 22 年から 24 年度まで下水道事業会計から総額で 22 億 4,000 万円を借り入れる予定であります。一方で、返済計画につきましても、健全化計画で見込んでおりまして、企業会計については 15 年程度、基金については 13 年程度で返済することとしております。また、返済の最終年度でありますけれども、最も遅いもので企業会計からの借入金は平成 39 年度、基金からの借入金は 38 年度の予定となっております。次に、職員給与の削減回復でありますけれども、平成 20 年度の一般会計決算におきましては、単年度収支が大幅な黒字となり、本市財政に好転の兆しは見えましたが、財政構造的には依然として厳しい状況に変わりはないと認識しておりますので、職員給与の復元については、安易な回復によって健全化計画が後戻りすることがないよう、累積赤字の解消と安定的な財政見通しを見極めながら、これまで同様、慎重に判断してまいりたいと考えております。次に、今年度の人事院勧告による改定と職員給与の復元の関係ですけれども、本市では人事委員会を設置していないことから、これまで他の多くの自治体同様に、国の人事院勧告に準じて職員の給与を改定してきました。先日、先議をいただきました改定につきましても、今年度の国の改定内容に準じたもので、これまでどおり国の人事院勧告を反映した結果だと認識しております。したがいまして、仮に独自削減を回復したとしても、改定前の給与水準には戻らないと思います。次に、子ども手当の支給と子育て世代の負担でありますけれども、世帯の収入の程度や家族構成などによってさまざまなケースが考えられますが、子ども手当が支給され、所得税の扶養控除などが廃止されますと、所得税額を基準として決定されている保育料などが上がり、結果として負担増になることはあり得るものと考えております。次に、市民税における扶養控除対象者数でありますけれども、現在、政府税制調査会において審議されているゼロ歳から 15 歳まで及び 23 歳から 69 歳までの一般扶養控除対象者数を、本年の当初賦課時点でのデータに当てはめて試算いたしますと、約1万 3,000 人となっております。次に、住民税における扶養控除の廃止に伴う影響でありますけれども、まず本市の税収の面から見ますと、一般扶養控除として対象者1人当たり 33 万円の控除がなくなりますので、市民税と道民税合わせて 10 パーセントの税率を乗じますと、対象者1人当たり最大3万 3,000 円の増収となります。また、対象となります市民への影響といたしましては、このように住民税の負担が増えることになりますし、特に市民税が非課税から課税になるケースでは、介護保険料、保育費負担金のほか、水道料金、下水道使用料などの減免措置にも影響が出てくるものと考えております。次に、子ども手当の財源でありますけれども、私としても住民の負担を増やすべきではないと考えております。次に、一般会計の財政健全化計画の収支計画見直しでありますけれども、平成 20 年度の決算において、単年度収支が約6億円を超える黒字となり、累積赤字が健全化計画よりも大幅に改善されたことは事実でありますが、21 年度の決算見込みは、先ほども申し上げましたとおり、市税収入の落ち込みの懸念や除雪費などの不確定要素も多くあることから、現時点で推計することは困難でありまして、健全化計画の前倒しまで示せる状況にはありません。したがいまして、健全化計画の収支の見直しにつきましては、本年度の歳入歳出の決算見込みや今後国から示されます 22 年度の地方財政対策などを踏まえ、また来年度の予算との整合性にも十分留意しながら、累積赤字の解消の時期も含め、判断してまいりたいと考えております。次に、雇用対策についての御質問でありますけれども、まず市内の企業動向でありますが、昨年秋のリーマンショックによる影響が国内の実体経済にも及んでおり、本市経済においても個人消費が低迷する中、市内のしにせ企業の一つであります株式会社ミツウマが会社存続のために大幅な人員削減を行うなど、厳しい状況になると認識しております。現在のところ、市内企業の中で大幅な人員削減を行うとの情報は得ておりませんが、ハローワークなどの関係機関と連携し、引き続き市内企業の動向に注視をしてまいりたいと考えております。次に、新規高卒者の臨時雇用でありますけれども、平成 14 年度から今年度までの8年間で5回の臨時雇用を実施しておりまして、これまでの雇用者総数は 37 名となります。また、その中で1年後に職員として採用された者は、昨年度まではおりませんでしたが、21 年度の採用試験において事務職で内定となった者が1名おります。なお、臨時雇用者のその後の就職状況につきましては、特に把握はしておりません。次に、予定外の退職者が多くなった理由でありますけれども、これまでも自己都合による退職者は毎年一定程度出ており、事務職ではこの一、二年その数が若干増えてはおりますが、退職する理由としては、家庭事情や身体的な事情によるもの、さらには新たな分野への転職によるものなど、さまざまであります。また、給与の削減が原因で退職したというお話は聞いておりませんので、そのような影響はないものと考えております。次に、来年度の採用内定者の内訳でありますが、さきに実施しました採用試験の結果、事務で 16 名、衛生化学で2名、建築で2名、消防で6名、計 26 名の採用を内定いたしました。内訳につきましては、高卒の内定者は事務で7名、消防で5名でありまして、それ以外の 14 名は大卒でありますが、その後の辞退者が出ておりますので、最終的には若干の変更が見込まれているところであります。また、高卒の臨時雇用者の採用でありますけれども、正規職員の採用に当たりましては、地方公務員法上の規定等により、競争試験による能力の実証が必要となることから、高卒の臨時雇用者ということのみをもって職員に採用することはできません。次に、新規高卒者に対する市としての雇用対策でありますけれども、来春の新規高卒者の就職状況が大変厳しいことから、新規高卒者の市内企業への就職を促進するための施策として、小樽市新規高等学校卒業者雇用奨励金事業を創設する予定であります。制度の概要といたしましては、平成 22 年3月に道内の高等学校を卒業し、市内に住民登録を有する人を6か月以上雇用している事業所に対し、1人につき 20 万円を交付するものであります。対象となる事業所は、市内に本社、本店がある事業所又は本社、本店の所在地が市外であっても、企業全体の従業員が 100 人以下の事業所で、市税の滞納がなく、雇用保険適用事業所であることなどを要件としております。また、事業予算につきましては、新規高卒者 100人分、2,000 万円を来年度の当初予算に計上を予定しており、市といたしましては、市内にある事業所がこの制度を活用し、一人でも多くの新規高卒者を採用していただくことを期待いたしております。次に、国の雇用創出事業を活用して行った市の事業でありますけれども、まずふるさと雇用再生特別対策事業では、地場産品インターネットショップ展開事業や独居高齢者等給食サービス事業など、五つの事業が実施中であり、新規雇用者は 14 名であります。次に、緊急雇用創出推進事業では、災害時要援護者避難支援プラン作成事業や港湾施設環境美化事業など 13 事業のうち、3事業が終了し、8事業が実施中でありまして、新規雇用者は 68 名であります。また、事業の評価につきましては、ふるさと雇用再生特別事業では、最長3年間の雇用が 14 名分創出されるとともに、緊急雇用創出推進事業では6か月未満の短期間ではありますが、次の就業に至るまでの緊急的な事業として 68 名分の雇用が創出されておりまして、雇用状況が厳しい中、一定の効果があったものと考えております。次に、緊急雇用創出推進事業の募集でありますけれども、後志支庁からメールで 11 月6日の正午ごろに緊急雇用創出推進事業の前倒し執行に関する事務連絡がありました。提出期限が同日の午後3時までと極めて短時間での募集の中で、直ちに原課から実施要望があったスポーツ施設の除雪業務や道路関係の調査業務について検討を行いましたが、年度末までの短期間であることから、45 日以上の雇用期間の確保ができないことや新規雇用者の人件費割合を満たさないことなどから、事業要件が合わず、申請を見送ったところであります。次に、採択されなかった事業の再検討という話ですけれども、本年2月にふるさと雇用再生特別対策事業に九つの事業を申請し、5事業が不採択となりました。ふるさと雇用再生特別対策事業は、新規雇用者の雇用期間が1年以上を要件としており、一方、緊急雇用創出推進事業は、新規雇用者の雇用期間が6か月以内であることから、不採択となった事業は対象とはならないものでありますから、申請をしませんでした。次に、小樽市地域経済活性化等推進資金基金の活用でありますけれども、この基金は雇用の維持及び創出を図るとともに、地域経済の活性化及び産業の振興を推進することを目的としております。今定例会においては、雇用の維持及び創出を図る事業として、小中学校の洋式トイレ設置事業費や手宮保育所などの公立保育所施設維持補修費など、また、地域経済の活性化を図るための事業として、小樽商科大学包括連携協定関連事業である中心3商店街活性化イベント支援事業などを提案しております。新年度におきましても、現在新たに創設します小樽市新規高等学校卒業者雇用奨励金など、基金の目的に合致した事業に活用してまいりたいと考えております。次に、民間住宅リフォーム助成制度の導入でありますけれども、本市におきましては、民間住宅改造への支援策として、平成 13 年度から高齢者の方などに資金を無利子で融資する小樽市バリアフリー等住宅改造資金融資制度を実施していることから、新たな助成制度の導入は考えておりません。なお、札幌市等の取組につきましては、今後とも情報収集に努めてまいりたいと考えております。次に、このたびの補正予算についての御質問でありますけれども、まず6か所の公共施設に係る平成22 年度からの指定管理者の予定事業者が地元の事業者であるかどうかという御質問でありますけれども、市民会館などの指定管理者として予定をしているイオンディライト・大幸総業グループについては、地元事業者である大幸総業を構成員とするグループであり、鰊御殿を予定しております小樽水族館公社と市営住宅を予定しております協和総合管理株式会社は、いずれも地元の企業であります。また、銭函パークゴルフ場の指定管理者を予定しています北日本ターフマネジメントにつきましては、本社は市外であります。また、それぞれの施設の指定管理者に応募した事業者につきましては、市民会館などには2事業者、市営住宅につきましては3事業者、鰊御殿と銭函パークゴルフ場につきましては、それぞれ1社であります。次に、指定管理者の選定でありますけれども、指定管理者の選定は、施設ごとに応募のあった事業者から提出された事業計画書を基に、庁内に設置しております指定管理者選考委員会において施設の管理を安定して行うことができるか、また施設の使用について公正性及び公平性の確保ができるかといった点などについて、事業者からのヒアリングも行った上で、審査を行い決定しております。したがいまして、決して継続を前提として行っているわけではなく、審査の結果として高く評価された事業者を指定管理者として指定するものであります。次に、今回の指定を予定しております各施設の市が管理していた時点と指定管理者制度の導入後との管理運営費の比較でありますけれども、それぞれ指定前の年度と直近の平成 20 年度の決算で申し上げますと、まず鰊御殿につきましては、平成 15 年度が約 880 万円、20 年度が 560 万円で 320 万円の減、市民会館などは 18 年度が約1億 8,200 万円、20 年度が約1億 5,500 万円で 2,700 万円の減、市営住宅は15 年度が約1億 1,600 万円、20 年度が約 9,800 万円で 1,800 万円の減、銭函パークゴルフ場は、18 年度が約 750 万円、20 年度が約 410 万円で 340 万円の減となっております。また、指定管理者制度を導入したことについての評価でありますが、ただいま申し上げましたように、管理経費が削減されたことで財政上の効果があったことや、民間の能力を活用し、例えば市民会館では地元の文化団体とも連携した自主事業も多く開催されており、また銭函パークゴルフ場では指定管理者が主催する大会が行われるなど、多様化する住民ニーズに対応したサービスの向上が図られているものと考えております。次に、今回の指定管理者の指定に伴う予算額などについてでありますけれども、指定管理者に応募された各事業者は、民間事業における実績などを基に各施設の管理に必要な経費を算定し、その中で人件費などについても適正に積算されたものと考えておりまして、予算額につきましても、それらを基に計上したところであります。したがいまして、予算額が前回と同額程度であるからといって、受託事業者が雇用する従業員の労働条件にしわ寄せが及ぶということではないものと考えております。次に、指定管理者が行う業務と個人情報の取扱いなどでありますけれども、小樽市個人情報保護条例第 49 条において「指定管理者は、公の施設を管理するに当たって個人情報を取り扱うときは、当該個人情報の漏えい等のために必要な措置を講じなければならない」とされておりまして、市と指定管理者との間で締結する協定の中でも同条例の遵守を規定しております。したがいまして、これまでも遵守されているものと考えておりますが、今後につきましても、引き続き十分徹底してまいりたいと考えております。なお、敬老会の案内などを目的とする対象者名簿の貸出しにつきましては、小樽市個人情報保護条例第 11 条では、個人情報を提供できる場合として、「本人の同意があるとき」や「人の生命、身体又は財産の保護のために緊急に必要があるとき」、「本人以外の者に提供することが明らかに本人の利益になるとき」などに限定しております。したがいまして、これ以外の場合は難しいものと判断しているところであります。次に、水道及び下水道事業においてこれまで行ってきた主な業務委託でありますけれども、水道事業につきましては、昭和 60 年7月から水道メーターの検針業務を委託し、契約金額は 3,704 万 4,000 円、昭和 62 年6月からは督促納期後の未収金の収納事務を委託し、契約金額は約 1,151 万 5,000 円、平成18 年4月から浄水場施設運転管理業務を委託し、契約金額は 2,572 万 5,000 円で、それぞれ一事業者に委託しており、この三つの委託の契約金額総額は、約 7,428 万 4,000 円となっています。下水道事業につきましては、昭和 59 年3月から下水終末処理場及びポンプ施設維持管理業務を一事業者に委託し、契約金額は3億 3,442 万 5,000 円となっています。次に、現在、水道局料金課に在籍している嘱託及び臨時職員についてでありますが、今回、水道局が提示した水道料金等徴収業務委託水準書において、「本人の意思に基づき受託事業者において引き続き雇用するよう配慮すること」としておりまして、これまでの業務経験を生かして引き続き委託先で勤務をしていただきたいと考えております。また、業務委託後の料金課の体制でありますけれども、職員数は 22 名から9名となり、メーター担当業務、受託事業者の指導監督等を行うこととなります。次に、市民との関係でありますが、受託事業者は現在の料金課の執務室で職員にかわって徴収業務を行い、業務内容も従前と同じでありますので、お客様への対応は変わりませんが、いずれにいたしましても、民間のノウハウを十分に生かし、お客様へのサービス維持向上に努めていただくよう、受託事業者とは十分に協議してまいりたいと考えております。次に、水道及び下水道事業会計からの一般会計への貸付金についてですが、水道事業会計は平成 15年度から貸付けを行っておりまして、20 年度までの貸付総額は 14 億 9,000 万円、償還額は総額 11 億 9,000万円で、20 年度末現在の貸付残高は3億円となっております。次に、下水道事業会計ですが、平成 20 年度から貸付けを行いまして、20 年度の貸付額は7億 1,000万円で同額が貸付残高となっております。次に、料金収納業務の民間委託を進める必要性でありますけれども、水道及び下水道事業会計は、地方公営企業として常に経済性を発揮することが求められておりまして、これまで組織・機構や事務事業の見直しを行い、人件費や維持管理費を節減するなど、経営努力に努め、健全な経営の維持を図ってまいりました。しかしながら、水道事業及び下水道事業の経営を取り巻く環境は、長引く景気の低迷や人口減少などにより、根幹をなす収入である給水収益及び下水道使用料は減少し続けておりまして、かつてないほど厳しさを増しています。特に、平成 20 年度は昨年秋以降の景気悪化もあり、前年度に比べ、給水収益が約 9,300 万円、下水道使用料が約 5,700 万円とこれまでにない落ち込みとなっています。このような状況を踏まえ、今後とも健全な経営を維持するため、このたびの料金収納業務を民間委託することにしたものでありまして、今後ともより一層の事務事業の見直しを図ることにより、効率的な事業運営に努めてまいりたいと考えております。次に、料金収納業務の民間委託でありますけれども、地方公共団体の歳入につきましては、地方自治法施行令第 158 条において「収入の確保及び住民の便益の増進に寄与すると認められる場合に限り、私人にその収納の事務を委託することができる」とされておりまして、そのこと自体は法的にも認められたものと考えておりますし、個人情報保護の観点では、個人情報の保護に関する法律及び先ほども申し上げました小樽市個人情報保護条例等に基づき、今後とも引き続き十分慎重に対応してまいりたいと考えております。次に、障害者自立支援法による影響についての御質問でありますけれども、まず本市の財政負担の変化でありますが、同法施行前の平成 17 年度と 20 年度の決算額を比較しますと、一般財源ベースでは約2億 9,600 万円の減少となっております。サービスの利用状況や相談件数についてでありますが、同法の施行によりサービスの枠組みが変わりましたので、単純な比較はできませんが、障害福祉サービスの支給決定者数やサービスの利用料、相談件数、いずれも増加しております。また、事業所の経営についてですが、報酬の支払がそれまでの月額方式から利用日数に応じて支払われる日額方式へと変わったことなどによりまして、事業収入が減少している状況もあると聞いております。次に、障害児保育についてでありますが、保育所の入所申込みがあった場合は、小樽市障害児保育実施要綱に基づいて、障害児保育入所指導委員会で保護者から提出された幼児発達調査票や医師の診断書などを基に、児童の心身の状況や入所の適否について審議し、その結果を参考に入所を決定しております。次に、障害児保育に係る平成 20 年度決算でありますが、民間保育所については新たに雇用した保育士2名分の人件費補助として約 355 万円、公立保育所については臨時保育士7名分の経費として約 1,345万円支出しております。今後とも障害を持つ児童を養育する世帯の保育需要に対応するため、できるだけ受入れに努めてまいりたいと考えております。次に、障害の程度と利用者負担の関係ですが、障害者自立支援法に基づくサービスを受けた場合は、所得に応じた一月当たりの負担限度額が定められておりますが、原則として1割負担となっております。一般的に重い障害をお持ちの方は、さまざまなサービスを必要とし、サービス料も多くなることから、限度額の範囲内で利用者負担は大きくなるものと認識しております。次に、後期高齢者医療制度についての御質問でありますけれども、まず制度の廃止が3年間先延ばしになることについての私の見解ということでありますが、現在の制度も法案成立から施行まで約2年間を要しており、新たな制度をつくり上げるためには、ある程度の期間が必要なものと考えております。また、現在の制度に対する私の見解でありますが、これまでも幾度か示ししていますが、将来的には国の責任において給付の平等と負担の公平を図り、安定的で持続可能な医療保険制度を構築するため、国を保険者とし、すべての国民を対象とする医療保険制度への一本化を図るべきであると考えておりまして、当面現在の制度を改善していくにせよ、今後新たな制度を構築するにせよ、いずれにしても高齢者の方々が将来にわたって安心して医療を受けられる安定的で永続的な医療制度にしていただきたいと考えております。次に、短期保険証の発行数でありますけれども、後期高齢者医療制度における短期保険証及び資格証明書については、北海道広域連合において保険料滞納に係る措置の実施要綱により、その交付基準を定めております。また、広域連合を構成する市町村ができるだけ統一的な取扱いとなるよう取扱要領を定めて、各市町村に示す予定としておりました。しかし、国から全国の広域連合に示す運用基準の通知が予定より大幅に遅れたため、北海道広域連合でも取扱要領を作成することができず、8月の被保険者証更新時には資格証明書に該当する方にも短期保険証を交付する取扱いとしたところであります。その後、国から全国の広域連合に資格証明書の運用に係る留意点等が示され、それを受けて広域連合では本年 11月 11 日に、保険料滞納者に係る措置の実施要綱の取扱要領とQアンドAを定め、その中で被保険者と接触、話合いのできない方については短期保険証の交付対象としないことや、居所不明の方については職権で住民登録を削除するなどが示されたところであります。このため、前回の被保険者証更新時には具体的な取扱いが定まっておらず、短期保険証の交付対象者も市町村の判断にゆだねられていたため、交付対象者のとらえ方にばらつきがあったものと考えておりまして、当市では連絡のつかない方等にも、いったんは短期保険証を交付して連絡を待つという方法をとったことにより、発行数が増えたものと考えております。したがいまして、来年2月の短期保険証の更新時には、実施要綱及び取扱要領等に基づき、各市町村とも同一の基準により判断することとなり、当市の交付対象も限定されたものになると考えております。次に、北海道広域連合の保険料に関してですが、新たな保険料率の決定時期は、現在、北海道広域連合において国からの指示に基づき試算を進めておりますが、12 月下旬に国に報告した後、確定後の基礎数値の提示を受けて再度試算を行い、1月中旬から下旬に新保険料率を確定し、2月に条例改正を経て決定する予定となっております。保険料率の上昇見込みについては、厚生労働省の試算によれば、平成 21 年度と比較して全国ベースで約 13.8 パーセント増加する見込みとなっており、上昇の要因として1人当たりの医療費の伸び、高齢者負担率の上昇、医療給付費算定期間の増、所得の減少などが挙げられております。このため、保険料率の上昇を抑制する対策として、国では各広域連合に対し、剰余金の活用、都道府県に設置している財政安定化基金の取崩し、都道府県と市町村に対する広域連合への法定外の財源繰入れを要請しております。なお、北海道広域連合においては、現段階では道や市町村に法定外財源の繰入れを求めることは予定していないと聞いております。また、北海道の場合、年額 9,000 円近い保険料の引上げになるということでありますが、それは保険料上昇の要因に何らの対策もとらなかった場合の仮定の数字でありまして、北海道広域連合においては、先ほどお答えした国の対策も含めて保険料率の算定を進めているところであります。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)
中島議員の御質問にお答えいたします。最初に、放課後児童クラブに障害児の受入れを開始した経過についてでありますが、余市養護学校に通う子供のクラブ利用の要望がありまして、福祉部所管の塩谷児童センター放課後児童クラブで平成 15年7月から受入れを開始したのが始まりであります。その後、17 年度から学校開設を含め、全部の放課後児童クラブで障害児の受入れを開始したところであります。次に、障害児の5、6年生までの受入れを試行した理由でありますが、小樽市次世代育成支援行動計画の平成 17 年度から 21 年度までの前期計画で、障害児に限って4年生から6年生までの受入れ拡大の検討を行うとしたことを踏まえて、段階的に試行したものであります。次に、試行を結果的に中止した経緯についてでありますが、放課後児童クラブ指導員の指導の限界、ほかの子供たちとの集団生活でのかかわり、学校の施設設備など関係する各部で総合的に検討した結果、4年生まではお預かりするよう努力いたしますが、5年生以上の子供については、放課後児童クラブという枠組みの中では困難であると判断し、試行を中止いたしました。次に、今年5年生になって放課後児童クラブを退会した子供が、放課後をどのように過ごしているのかとのお尋ねでありますが、この子供については、クラブ退会時に放課後の日中一時支援事業や児童デイサービスの利用について紹介いたしましたが、その利用については把握しておりません。また、重度身体障害児が放課後過ごせる施設についてでありますが、さきに述べました日中一時支援事業や児童デイサービスを行っている福祉施設が小樽にはございます。次に、小樽聾学校の放課後児童クラブは6年生まで受入れ可能ではないかとのお尋ねでありますが、放課後児童クラブの開設に当たっては、市の施設ではない小樽聾学校をお借りしているため、4年生までという条件で使わせていただいております。最後に、小樽聾学校の放課後児童クラブの6年生までの延長を検討することについてでありますが、繰り返しにはなりますが、小樽市の放課後児童クラブとしては、指導員の指導の限界、ほかの子供たちとの集団生活でのかかわり、学校の施設設備など課題もあることから、6年生までの延長は現在は考えておりません。(「議長、8番」と呼ぶ者あり)
再質問 8番 中島麗子
再質問をします。最初に、財政問題の件ですけれども、先ほどの市長の答弁では、市税収入全体では個人市民税、法人市民税、固定資産税等で合わせて、この数字だけでいけば5億9千万円になりますけれども、これぐらい減少するという見込みだということだと思います。先日の新聞報道の中でも、市長は本年度の見通しを明らかにした会見の中で、市税は4億 5,000 万円ぐらいは減るという見込みをお話になっております。今日の答弁でも、単年度黒字は1億 6,000 万円で予定どおり頑張りたいと、それはかなりはっきり言われております。私はこの新聞報道も含めて、かなり見通しについては手ごたえがあるのではないかというふうにお聞きしましたけれども、2年連続の単年度黒字になるかどうかは、当局にとっても市民にとっても大変関心の高いところだと思うのです。それで、この歳入は減るようだと言っておきながら、1億 6,000 万円の単年度黒字を目指すという根拠とどこで歳出の削減をやっていくのか、具体的な対策についての今の心づもりを少し詳しくお話しください。職員給与の問題ですけれども、現在の段階では最終的な返還の年度は平成 39 年度というお話でしたから、これはほとんど問題になる年度ではないと私は思いましたけれども、具体的に職員給与の回復を検討する時期ではないと、そういうふうに受け止めていいのでしょうか。そういうことになれば、単年度ごとの状況で考えていくと書いてあるこの財政健全化計画とちょっと違うわけです。どういう基準でこの回復を目指していくのかということをお聞きしたわけですけれども、めどがないというお答えと理解していいのかどうか、ここについてももう一言説明をいただきたいと思います。子ども手当の問題は、今の市長答弁でもこのままでいけば、子ども手当を出しても、子育て世代に負担が多くなることがあり得る。それだけでなくて、住民税と所得税両方で扶養控除を廃止すれば、大変な市民負担が発生する可能性があるということをお答えになりました。実は、平成 18 年から老人扶養親族控除の 48 万円の廃止、公的年金控除の 140 万円から 120 万円の引下げ、こういう税制改革が行われて、高齢者は所得が変わらないのに非課税から課税になって、税負担だけではなくて、介護保険料や国民健康保険料などにも大変大きな影響が出たことがあります。そのときは、厚生労働省の指示で、一気に介護保険料を上げるのは大変だということで、暫定措置で3年間でやったのです。そういう対策をとらざるを得なかった事態が発生しているのです。今回も同様のことになるのではないですか。こんなに庶民の負担が大きくなるような形になってしまったら、市長に聞くといってもこれはちょっと大変かもしれませんけれども、そういう結果にならないようにということを、やはり現場の市長から意見を上げてほしいという思いがあるわけです。まだ決まっているわけではないのです。どんな問題が起きるかということを議論している最中なわけですから、自治体からも積極的な声と住民を守るという立場での声を上げてほしいということを強調したいと思うのですけれども、その点についてぜひ市長の立場で積極的な対応をしていただきたく、御答弁をお願いしたいと思います。雇用問題なのですけれども、今明らかにしましたけれども、結果的に年度末の緊急雇用の問題では、小樽市は手を挙げなかった。言われてからの期間が短かったし、ちょっと無理だったというお話で、経過については北海道のこの実務対応が適切ではなかったという御意見もわかる気はいたしますが、ではどこも出さなかったのかといえば、そうではないです。結果的に、北海道では5億円の補正予算を組んでいるのです。私が調べただけでも、苫小牧市で 3,000 万円のお金を出していますし、ほかにも札幌市、江別市、恵庭市、北斗市が予算計上しているのです。この予算計上した分は全部別枠で手当されますので、来年度の予算を使わなくてよかったということになりますので、丸々新しいお金を獲得できたわけです。本当においしい話をふいにしたという点では、残念で仕方がありません。そういう点で、一度だめになった事業計画も見直して、即使えるものにできなかったのかと私はお聞きしたのですけれども、正直言って、この間の雇用対策の問題では、事業創出そのものにちょっと行き詰まりを感じるのです、非常に苦戦しているのではないかと。かなり細かい事業も出していますし、1回やるものを2回やったりとか、努力はされていると思うのですが、事業創出そのものをどうやってつくってきているかということを、もう少し聞きたいと思います。市民要望とかさまざまな分野の皆さんとの懇談とかをどのようにやってきて、事業の計画を立てているのか。もう少しこの情報収集の範囲を広げるなり、事業計画に対する工夫が要るのではないかという気はしているのですけれども、この事業計画そのものをきちんといつも持っていて、何かあったらすぐできる、予算を請求できるというぐらいの体制がとられているのでしょうか。そういう点での対策といいますか、基金事業に対する準備といいますか、そういう分野についての具体的な対応について、もう少しお聞かせください。補正予算の関係では、正直言って、水道事業会計は悪くないのです。各企業会計決算審査意見書というものを見ても、12 年間連続純利益を上げて、経営状況は良好、と書いてあるのです。そういう結果を出しながら、早々に料金関係の徴収業務等を市外業者に出す。今、説明がありましたけれども、昭和 62年に料金徴収の仕事の一部を委託しており、受託業者は小樽ビル管理です。この事業者とは今回契約を解除して、市外業者と新たに契約するということです。そんなに急がなくてもいいのにと私は思うのですけれども、全道で3番目に市内業者との仕事はやめて、市外業者との契約を進める。そんなに急ぐ必要あったのですか。もっと市内業者への仕事ということを考えて、今の状況を見れば、頑張れる段階があったのではないかと思うのですけれども、そういう点で、さっさとこの市内業者の仕事を引き揚げて、わざわざ市外でなければできない仕事に切り替えるという点では、いかがなものですか。もう少しそういう意味での踏ん張れる時期があったのではないかと思うのですが、私にはちょっと納得がいかない今回の提案であります。これについての意見を聞きたいと思います。あと障害者の問題ですが、予期していたような御答弁でありますが、しかし障害者の方々の放課後児童クラブの問題で、放課後に利用できるところがあるとの御答弁でした。児童デイサービス、それから日中一時支援事業と言いましたけれども、私は市内に1か所ある児童デイサービスを訪問して状況を見てまいりました。ここは軽度の障害を持つ子供のみ預かっているところで、重度については受け入れておらず、受け入れる見込みについても、まだ検討はされていないという状況で対象外であります。そういう点で、教育委員会は具体的に本当に利用できる施設なのかどうかということを調べていないのではないでしょうか。一時支援事業についても、そちらはまだ見てきていませんけれども、本当に受け入れる施設なのかどうかということの確認はされているのか、そのことも含めてお聞きします。小学校低学年から高学年、とりわけ障害を持つ子供の発達に対する支援という点では、教育分野のやはり専門家がかかわる分野だと思いますので、ぜひ検討に値する中身として考えていただきたいと思いますが、具体的な使用できる制度について、もう一度お答えください。あと後期高齢者医療制度の保険料ですけれども、小樽市の国民健康保険料が毎年どれぐらいの変化になっているかということをちょっと調べてみましたが、平成 17 年から 18 年にかけては、調定額は1人当たり 1,674 円の値上げになっています。1年後には、102 円安くなっています。19 年から 20 年にかけては 7,286 円、これは後期高齢者医療制度の導入によって大幅に引上げになっています。20 年から 21年にかけては、1,440 円の引下げです。小樽市の国保料だけ見ても、なかなか変動はありますが、年額8,000 円近い引上げというのは、大変な額だということがわかると思うのです。これを 75 歳以上の高齢者の皆さんの保険料として、負担に応じて払ってもらうといいますが、引上げの原因の一つには収入が減っているということも、市長みずからお答えになっているのですが、本当にこれでやっていけるのかという重要な問題だと思うのです。そういう点では、私は金額を引き上げる、引き下げるの話もありますが、制度自体がこういう矛盾をはらんで存続することが大変なことをつくっていくと思いますから、廃止以外にないのですが、そういう意味では市民と高齢者の生活を守る立場で、市長からも一本化を目指して頑張ってくれというレベルではなくて、こういう制度については問題があると、一日も早くやめて高い保険料を課すべきではないと、そういう発言を期待したいと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
私からお答えした項目以外は、担当部長からお答えいたします。初めに、子ども手当の関係ですけれども、この問題につきましては、11 月 16 日に全国市長会で政府のほうと話合いをしまして、民主党は地域主権という話をしていますから、この地域主権を実現するために、要するに地方交付税の増額復元とか、子ども手当の全額国庫負担という話はどういう対応をするか、これは民主党に対する試金石でしょうとかなり強硬に話をしていますので、引き続き我々もこれは要望していきたいと思います。それから、後期高齢者医療制度ですけれども、私の個人的な見解ですけれども、制度を立ち上げるときに、どういう観点でやっているのかということだと思うのです。結局はこのつくるときに何が観点かというと、やはり医療費が増えるから、医療費を少なくするために制度をつくったという、そんな感じです。本当に高齢者のための医療制度をつくりますという観点でスタートしていないのだろうと思うのです。そこが一番問題だと思いますので、ぜひ今の政権で廃止と言っていますから、早く廃止してほしいと思いますけれども、ただ1年や2年ですぐ新しい制度がどこへ行くのかというのがありますから、それぞれ主張はあると思いますけれども、市長会としても、廃止については賛成していますけれども、ただ、今までやってきた制度がありますから、これを新しい制度の移行までの間にいろいろ直すものは直して、そしてスムーズに新しい制度に移行してほしいと、こういう要望はしておりますので、引き続きそういう観点でやっていきたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 総務部長 山﨑範夫(総務部長は2011年3月まで)
職員給与の削減の関係で、私から答弁をさせていただきます。まず一つは、この独自削減は相当長く、職員の皆さんの大きな協力をいただいて健全化計画を現在進めておりまして、毎年職員団体と協議をして、御理解をいただいて今進めておりますけれども、話合いをするとき、当然時々の背景や条件がそれぞれ変わってきていますので、私どもも十分その辺を踏まえて話合いはさせていただきたいと思っています。ただ、答弁申し上げましたのは、現在の累積赤字の解消と安定的な財政見通し、この辺を十分踏まえながらやらないと、安易には回復というのは難しいということです。それからもう一つは、独自削減の中身ですけれども、例えば基本給の関係は3パーセント、5パーセント、7パーセントとずっと進んでいまして、一時期 10 パーセントまでいって、今は5パーセントということになっていますが、これは長い間の健全化計画のためにお願いをしているのです。もう一つ、昨年度から実は期末勤勉手当のカットをやっておりますが、これは 20 年度の当初予算を策定するに当たって、何としても赤字予算を回避したいという、そういう思いで再度お願いして、現在実施しているので、同じ独自削減の中でも我々としては、とらえ方として若干ニュアンスが違うといいますか、回復する場合にはどこから始めるかということも含めて、そんな視点も持ちながら、現在考えているところでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 財政部長 貞原正夫(財政部長は2011年7月まで)
全体の単年度収支の心づもりがあるのかという御質問でございますが、財政健全化計画上の単年度収支の平成 21 年度の目標は1億 1,600 万円となっております。先ほど御質問にありましたとおり、確かに税収がかなり落ち込むことが見込まれておりまして、現在ではまだ9月調定時点での数字なものですから、税収自体もまだちょっと不確定で動くかとは思いますけれども、それにしてもかなりな影響かと思っております。担当の者といたしまして、今、考え得ることといたしましては、その補てんとしては、一つは昨年度も行いましたけれども、いわゆる市債の借入れが増額できないのかというところを、今、北海道などとも相談しているところはございます。それと、歳出の面では、燃料単価が昨年の予算編成時より 10 円ぐらい今下がっておりますので、その部分とか、あるいは金利も当初想定していたよりも割と低価で推移しておりますので、それらのところで歳出予算のほうも浮いてくる部分があるのではないかということでございます。心づもりでその1億 1,600 万円を現時点で担保できたということではありませんけれども、トータルとして最大限努力していきたいと思っております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 産業港湾部長 磯谷揚一(産業港湾部長は2011年3月まで)
雇用に関する再質問でございますが、緊急雇用の事業関係についてはどのようにつくり出しているのかと、何かあったらすぐ対応できるような体制というのを持っておくべきではないかという趣旨であったと思います。この緊急雇用事業の関係は、申請する前段で各部に時間を待たずにすぐ出して、それでリクエストをどんどん集めるのですけれども、これもやはり各部はそれぞれいろいろな市民要望などを念頭に置いて、ふだんできないものを考えている中から我々のほうに出してきて、それを集約して提出しているというような状況であると考えております。緊急雇用事業で申しますと、先ほどお話にもありましたけれども、平成 21 年度は 9,770 万円余りなのですが、実際この小樽市の枠というのは、当初 8,200 万円ほどだったのです。それが、管内の町村の枠で、できない部分があり、小樽市でということがあったものですから、即座にこの部分については我々は対応いたしまして、手持ちで持っていた事業を急きょ追加して要望を上げました。ですから、1,500万円余りについていえば、従来の小樽市の枠外で確保できたのではないかと思っております。それから、雇用という面から見ますと、今年度内にも市の単独事業として 1,700 万円ほどの事業を、これは市民の団体から要望を受けたものを実現して実施しておりますので、今回の問題については先ほども市長が答弁いたしましたけれども、時間的なこともあって困難でありましたけれども、今後このような関係につきましては、対応できるように常にやはり考えていきたいと思っております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 水道局長 小軽米文仁(水道局長は2010年9月まで)
中島議員の再質問にお答えいたします。この委託に関しての必要性ということは、先ほど市長が答弁した以上のものはないのでございますけれども、何点か言いますと、経済性の発揮というのは、やはりお客様に対して最小の経費で最大のサービスを図るということがいわゆる基本原則であり、これは我々は常に努力していかなければならないことだと思っております。それで、確かに水道事業についていわゆる黒字経営を確保してきたということは事実ですけれども、この陰にはやはりいろいろな経費の節減策、それから一番人件費のカットというのが非常に大きな財政効果として出ているということは事実で、いわゆる黒字もそんなに減らないできたというのが平成 20年度決算までです。21 年度以降を見ますと、21 年度のいわゆる給水収益自体も、恐らく 7,000 万円から8,000 万円ぐらいの減になると見込んでおります。こういう状況が続くと、確かに今の黒字の額が7億円でありますけれども、これは当然先には毎年1億円ぐらいずつは減っていくということを、やはり我々は考えて、そのためにこれまでやってきた以上のさまざまな努力をしていかなければならないということでございます。水道局としての基本的な考え方は、水道料金というのはできるだけ上げないほうがいい。上げざるを得なくなりそうな場合には、経営努力をして1年でも先に延ばせられないかと。どうしても上げなければならなくなったら、改定率を少しでも低く抑えるという努力をしていかなければならないと考えておりまして、これがやはりお客様への最大のサービスではないかと思い、そういったことをさまざま考えた中で、今回この業務についての委託ということを判断したわけでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育部長 大野博幸(教育部長は2011年7月まで)
中島議員の再質問についてお答えをいたします。放課後児童クラブにかわる障害福祉のサービスの関係ですが、先ほど教育長から申し上げました日中一時支援なり児童デイサービスなり、制度的には当然利用可能であろうと私どもも理解をしておりますし、退会される方に紹介もしております。ただ、中島議員のおっしゃっているその重度の障害を持つ子供は受け入れられないのではないかという……(「受けていないのです」と呼ぶ者あり)受けていないのではないかという、その辺につきましては、どこに申請を出してだめだったのか、その詳細というのは、私ども承知しておりませんので、その辺は事業者なり福祉部のほうにも尋ねてみたいと思っております。ただ、逆に言いますと、そういった大変困難な障害を持っている子供を学校で開設して、その障害児に対する特別の専門知識もない指導員がやっていかなければならないという、その辺の放課後児童クラブとしての限界も御理解いただきたいと思っております。(「議長、8番」と呼ぶ者あり)
再質問 8番 中島麗子
幾つかお答えをいただきましたけれども、職員の給与削減分の回復の問題ですけれども、先ほどの答弁を聞いていますと、回復の一番先は期末手当の独自削減分について取りかかることになると、受け止めていいのではないかと思ったのですが、ではこれを判断する時期についてはどういうめどを考えているのかというあたりについては、こういう条件だったらこの問題を考えるということについては、何か検討している中身があるのか、さらにちょっとお聞かせください。それと、財政問題では、先ほど管理経費の 10 パーセント削減は今年度は指示はしないと、明言されましたけれども、当初予算で計画した事業の予算執行後の残った分についての新たな事業計画については、残った分は残った分として赤字解消に使わせてくれと、こういうふうにお聞きしました。私は、全部同じではないと思うのです。そこそこの部署で、例えば産業港湾部では貸付金制度の予算を多額に組んでいますけれども、使う人がいなかったらこれは残るのです。そういうものと、それから事業計画にいっぱい要望が出たけれども、これは来年にしてくれ、今年は半分にしてくれとかといって整理して、ようやく事業を絞ってやっているところとさまざまな分野があるのです。そういうのを判断して、一律というのではなくて、使い手がなくて残った予算は仕方がないにしても、使いたいという人たちがいるのですから、事業があって、残る分についてはやはり若干検討するのが本当ではないかと、そういうさい配を振るべきではないかと思うのですが、その点について一部検討してはいかがかと思いますが、再度お答えください。あとは、障害児の放課後受入れですが、私も見学して御本人たちにも会ってきましたけれども、大野部長が言うように、やはり大変です。専門的な支援も必要だと思いますし、どうやってこの発達支援をするかということで、多くの方がかかわる重要な分野だと思っています。だから、放課後児童クラブがすべてだとは思いませんが、それにしても、そういう子供たちが現実にいて、放課後児童クラブが利用できなくなったときに、全く利用できないようなところを紹介して、それでは責任を果たしたことになりません。事実をあまりにも知らない実態については、私のほうが驚きました。せめて、きちんと受け入れる施設を紹介して、確認もしていないのに、一応紹介はしましたということで終わらせる中身ではないと思います。小樽聾学校の校長にも聞きましたら、これほど重度の子供を自宅で見て、そして両親が働いて、通学させていること自体珍しいことだと、本当に頑張っている、そういうふうにおっしゃっていました。大抵施設に入ってしまうことが多いそうです。そういう両親やAちゃんを応援する体制をどうつくるかが本当に課題だと思うのですが、そういう立場でぜひ教育委員会としては少なくとも施設ぐらいきちんと見てきて、どういうところか判断してほしいと思います。それもお聞きして終わりたいと思います。
答弁 総務部長 山﨑範夫(総務部長は2011年3月まで)
独自削減の関係について答弁をいたします。独自削減の関係ですけれども、さまざまな項目をやっておりまして、先ほど申し上げましたのは、順番をどうするというニュアンスよりも、独自削減をお願いをしたときに、実は管理職手当のカットの問題とか基本給の削減を今後の財政健全化計画の達成のためにぜひお願いをするという形の趣旨で申し上げてきました。その中で、平成 20 年度の当初予算を編成する中で赤字予算を組めないという視点で再度お願いをしたという経緯の違いがあるということを申し上げたということで御理解をいただきたいと思います。それで、基準といってもなかなかどの時点でと言われても難しいのですが、少なくともこの健全化計画の安定的な推移を我々が確認できたときに、当然相手方との話合いもありますけれども、回復についての話が進んでいくのだろうと思います。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 財政部長 貞原正夫(財政部長は2011年7月まで)
再々質問にお答えします。不用額の関係でございますけれども、これまでも何回か議論いただいておりますが、私どもとしても例えば緊急な事情が生じたものについてはやらざるを得ないわけですから、その場合は予算の残額が出た範囲内にこだわらず、対応していこうと思っております。ただ、答弁にもありましたように、基本的にやはりまだ赤字団体でございますので、そこを一刻も早く脱却するというためには、庁内各部が努力していただいて、予定をしていただいた事業の上積みの部分については、また再度、明年度議論してみたいという方向ではいきたいと思っております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育部長 大野博幸(教育部長は2011年7月まで)
中島議員の再々質問にお答えをいたします。施設を知っているかどうかという部分で申し上げれば、個人的には福祉部にいた経験がありますので、日中一時支援の施設とか、児童デイサービスを行っている施設の実態は知っております。繰り返しになりますけれども、申請をして施設のほうから断られたのかどうなのか、その辺については、ちょっと確認をしてみます。ただ、私の理解としては、それぞれ児童福祉施設の中では、こうした日中一時支援なり児童デイサービスという部分は受入れ可能施設ということでは理解をしております。ただ、教育委員会が所管している放課後児童クラブの事業全体から言えば、一つの制度として、全体として何年生まで可能なのか、学校で行っている放課後児童クラブとして何年生まで可能なのかという、そういった判断の中で、現状としては4年生までが一つの限界だという、そういった判断をしているということで御理解をいただきたいと思います。