みんなの議会

小樽市議会 平成21年第3回定例会 2009年9月25日

(1)政権交代と市政運営について/(2)財政について/(3)市の新型インフルエンザ対策について/(4)教育について/(5)定住自立圏構想について/(6)市立病院について

2009年9月25日、小樽市議会の一般質問で、秋元智憲議員が「政権交代と市政運営について」「財政について」「市の新型インフルエンザ対策について」「教育について」「定住自立圏構想について」「市立病院について」について質問し、市長 山田勝麿、病院局長 並木昭義、教育長 菊譲が答弁しました。

質問者
秋元智憲 議員
答弁者
市長 山田勝麿、病院局長 並木昭義、教育長 菊譲

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 秋元智憲

平成 21 年第3回定例会に当たり、公明党を代表し、質問いたします。初めに、8月 30 日に第 45 回衆議院議員総選挙が行われ、政権交代を叫んできた民主党が 308 議席を獲得し大勝、日本は政権交代という政治の大きな転換を迎えることになりました。このことは、そのまま地方自治運営にも、また市民生活にも直接影響してくることになります。日本の政治が大きく変化する中で、改めて国の政治と地方政治とのかかわりの中で、基本的な問題点について何点か質問したいと思います。初めに、市長は、今回の衆議院選挙の結果と政権交代に対し、どう受け止めておられるのか、お聞きしておきたいと思います。現段階での報道によりますと、鳩山新内閣は、今年度補正予算である経済危機対策事業などの一部を凍結することで財源を確保し、民主党がマニフェストで掲げたさまざまな政策の財源に充てるとしていることに対し、各自治体からは不安と反発が高まっております。もし経済危機対策事業についての予算執行が見直されることになれば、既に関係事業を執行中あるいは執行事業が完了し、当該事業の広報、周知が済んでいる地方自治体にとっては、非常に憂慮すべき事態の発生が懸念されると思いますし、そのことが即市民生活に大きな影響を与えるのではないかと危ぐをしているところであります。自公政権は、平成 20 年度、21 年度の補正予算で、切れ目のない経済対策を実行してきました。現在の経済状況を見ても、4月から6月期のGDP成長率はプラスに転じ、それを支えたのは、定額給付金やエコカー支援、エコポイントなどによる個人消費の回復と公共投資などの政策効果によるものも多いのではないでしょうか。今、求められるのは、切れ目のない経済対策であり、選挙公約を実現するために、いたずらに地方を混乱させ、景気を失速させることではないと考えます。そこで、鳩山新内閣の焦点の一つは、ガソリン税などの暫定税率を廃止し、直轄事業負担金の廃止などを掲げているにもかかわらず、道路整備の水準を維持するとしていることや、さまざまな公共事業の見直しなどを訴えておりますが、このことによる小樽市への影響はどう考えていますか、お答えください。また、社会保障分野では、国保と被用者保険を統合し、都道府県単位に再編することや後期高齢者医療制度を廃止していくという新大臣の見解が示されました。また、子育て支援策の目玉政策として「子ども手当」の創設がありますが、このことに対する財源も含めた市長の認識を伺います。次に、財政について伺います。地方公共団体の財政を適正に運営することを目的として、「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」いわゆる財政健全化法が平成 19 年6月に公布され、総務省からは財政健全化判断比率が示されました。19 年度決算から財政健全化に係る各指標の公表が義務づけられましたが、20 年度決算からは基準を超える団体は早期健全化計画あるいは財政再生計画を策定し、早急に改善に取り組まなければなりません。総務省が平成 20 年 11 月 28 日に公表した「平成 19 年度決算に基づく健全化判断比率・資金不足比率の概要」によると、4指標のうち、いずれかが早期健全化基準を上回る団体は 43 団体、将来負担比率を除く3指標のいずれかが財政再生基準以上である団体は3団体とのこと、本市では一般会計で 19 年度決算の約 12 億 9,659 万円の赤字を引き継ぎ、管理的経費の 10 パーセント相当額の予算執行を留保し、経費節減策を実施されてきました。20 年度決算から適用された財政健全化法での健全化判断比率については、すべてが基準をクリアしたものの、企業会計からの借入れ、職員手当の削減等の財源対策があったのも事実であり、厳しい財政運営を強いられております。20 年度の経常収支比率は、19 年度の 103.9パーセントに比べ 98.6 パーセントと 5.3 ポイント改善されております。公債費は 19 年度より4億 3,800万円増え、84 億 9,300 万円ですが、今後の公債費対策の取組についてお示しください。また、20 年度の市債残高は、一般会計で 539 億 9,200 万円、前年度比 33 億 5,800 万円の減、特別会計で 98 億 2,900 万円、前年度比4億 2,600 万円の減、企業会計は 501 億 7,200 万円で、前年度比9億2,400 万円の増となり、企業会計にあっては、平成 12 年度より8年連続減少傾向にあったものの、ここに来て増加した理由についてお知らせください。また、それぞれの市債残高の今後の推移については、どのように見通されているのか、お答えください。次に、市税について質問いたします。平成 20 年度の市税収入は 19 年度に比べ2億 900 万円の増となり、その要因として法人市民税の増額が挙げられております。ここ数年で市税収入が少なかった平成 18 年度に比べましても、8億 8,900 万円の増となっていますが、市税収入率で見た場合、平成 11 年度では 90.9 パーセントで、年々減少し、平成 20 年度にあっては 80.2 パーセントまで落ち込んでおります。このままの状況でいくと、21 年度決算では収入率も 80 パーセントを割ってしまうのではないかと懸念をしていますが、収入率を上げる対策についてのお考えをお示しください。滞納繰越分についても、日ごろ大変に御苦労されていることと思います。この滞納繰越分の収入未済額は、今決算ではどのような状況になっているのか、それぞれの金額と今後の見通しについてお答えください。次に、新型インフルエンザへの対応についてお伺いいたします。本市におきましても、新型インフルエンザ患者が確認されておりますが、関係各機関との緊密な連携の下、市民に正確な情報を提供していくことが大変重要と考えます。政府の専門家諮問委員会から、今回の新型インフルエンザは弱毒性で、感染力や病原性などは季節性と大きく変わらないとの報告もあります。感染者が発生した場合に、学校や企業の活動自粛を定めている政府の行動計画を踏まえ、本市においても新型インフルエンザ対策行動計画を策定し、平成 20 年 12 月には改訂版として第5版が策定されております。まず、軽症患者の自宅療養などの検討についてお考えをお聞かせください。今回の新型インフルエンザの海外の事例では、高血圧や糖尿病などの疾患を持っている場合、感染すると重症化することが多いと言われておりますが、国内の新型インフルエンザでの死亡者数は9月8日現在で 11 名、この中には北海道在住の 40 代の女性も含まれております。その後の調査では、この女性は高血圧症と診断されており、医療機関から処方されていた抗ウイルス薬タミフルを服用していなかったことがわかっております。当初は湿気の多い夏場にはほぼ感染も終息し、乾燥する秋以降に感染が広がるのではないかとの話でしたが、最近では 10 月には感染ピークが来るのではないかとの声も聞かれます。そこで、まずハイリスク者と言われる基礎疾患のある患者、妊婦、幼児と、その親などの人数と現在の状況をお知らせください。また、今後の情報収集とその対策についてもお答えください。世界保健機関は、新型インフルエンザのウイルスが変異を起こし、今後一、二年間は世界じゅうに広がり、感染終息までに三、四年かかるとの見解も発表しております。1918 年のスペイン風邪のときも2波、3波と続き、日本は翌年の3波目で多くの死亡者を出しております。そこで、今後、発生が予測される毒性の強いと言われる鳥インフルエンザへの対応も含めまして、4点お伺いいたします。本市の行動計画に記されておりますが、初めに生活弱者の支援についてお聞きします。行動計画においての生活弱者とは、要支援独居老人のことをいいますが、平成 20 年9月現在、要支援独居老人は 3,299 人おり、この方々の安否確認は民生委員が行うことを定めております。平成 20 年9月時点での民生委員は 258 名であるとのことですが、現在は要支援独居老人は何名で、民生委員は何名いるのか、そして 20 年9月時点では民生委員1人当たり平均 12.8 人で、最大 50 人、最少1人の要支援者がいるという結果ですが、現在の平均と最大、最少の人数もお答えください。安否確認に関していいますと、最大 50 人である場合、全員の安否確認を終えるまでの時間もかなりかかるものと推測されますが、安否確認の手順についてもお答えください。また、定期的に民生委員が要支援者の安否を確認し、保健所が民生委員からの情報を集約することになっておりますが、いつからどのような頻度で確認作業をするのでしょうか。そして、定期的に民生委員がここで支援が必要と判断された事例については、福祉部や各医療機関と連携の上、入院などの調整を保健所が行うことになっております。市内の事業所や関係施設が閉鎖された場合の対応や、関係機関との連携についてもどのように考えているのか、お示しください。介護サービスを受けている市民については、介護サービスの検討や代替などについてケアマネジャーと相談をするようになっていますが、その指導や進ちょく状況についてはどのように把握されているのか、お知らせください。世界保健機関は、6月 11 日、警戒水準をフェーズ6に引き上げ、世界的大流行、いわゆるパンデミックを宣言しました。流行の地理的な広がりが一つの基準となっていますが、感染状況は世界の国々においてもばらつきがあり、一つの国の中においても、ばらつきがあるのが現状です。政府の行動計画は最悪の想定でつくられておりますが、「適時適切に修正を行う」と明記しており、柔軟に対応できることになっています。国や道と連携する中で状況判断をして、医療機関や関係機関に適切な指導、指示を出し、現場が混乱しないように対応すべきと考えます。そこで、これまでの取組と対応の状況についてお答えください。また、今後の正確な情報発信の方法についてお知らせください。道が備蓄を進めているタミフルやリレンザなど、抗インフルエンザ薬をいかに迅速に、かつ必要なところに的確に供給するかの具体的な検討も必要ではないかと考えます。備蓄状況とその供給体制及び供給の優先順位はどのようになっているのでしょうか。続きまして、業務継続計画、いわゆるBCPについてであります。BCPは、非常事態の発生時に企業や自治体が重要業務をできるだけ中断せずに継続させるための計画でありますが、厚生労働省はパンデミック期間中、最大で欠勤者が 40 パーセントになる可能性を指摘しております。限られた人員で必要最低限の業務を実施するためには、職員の感染防止はもちろんのこと、拡大防止や業務の継続、中断、再開といった計画をつくることが求められておりますが、まず、パンデミック時における本市の業務体制は、どのようになっているのでしょうか。優先される業務や中断、再開の判断の詳細についてお知らせください。あわせて、関係する各機関、例えば本市の医療機関などは、このBCPはつくっているのでしょうか。もし情報があればお知らせください。次に、私は、昨年の第3回定例会の会派代表質問において、社会、そして教育現場が抱える問題に触れ、市の考えについて質問をいたしました。その中で、国の施策として平成 20 年度から学校支援地域本部事業が実施されていることを紹介し、本市においてもこの施策を活用し、学校、家庭、地域が協力し、地域社会に開かれた学校を目指すことが重要ではないかと提案したわけであります。学校支援地域本部は、学校の教育活動を支援するため、地域住民の学校支援ボランティアなどへの参加をコーディネートするものであり、地域での学校の応援団との位置づけがあります。文部科学省は、2008 年度当初予算案に新規事業として学校支援地域本部事業 50.4 億円を計上しました。全国の中学校区単位に地域全体で学校教育を支援する体制づくりを推進、教員の不足や忙しさを補うために、保護者や教育への意欲、能力を持つ人材など地域住民が積極的に学校支援活動に参加することを積極的に促し、地域住民が学校を支援し、環境面、教育面でのこれまでの取組をさらに発展させて組織的なものとし、学校の求めと地域の力をマッチングして、より効果的な学校支援を行い、教育の充実を図ろうとするものです。既に先進的な地域によっては、こうした取組が行われておりますが、もし既に評価される成功例がありましたら、お知らせください。各学校にあっては、ボランティア探しの苦労や多くの地域住民や保護者に呼びかける学校側の諸経費など、経済的な負担を減らすために財政措置もなされることになっております。本市では既に5校で実施されているとのことですが、それぞれの学校のボランティア募集の取組と各学校にはどのようなニーズがあり、そのニーズへの取組と具体的中身についてお示しください。さらに、その進ちょく状況と課題についてもお答えください。また、今後、本市の他の小中学校区において、どのように展開されようとしておられるのか、目標と考えをお示しください。今後この事業を評価するに当たり、評価についての基準はどう考えているのかについても、お示しください。次に、地域に開かれた学校について何点か質問いたします。本市の小中学校では学校評価システムを導入して、教育活動の達成状況を自校で評価するとともに、保護者や地域住民に対して評価結果の一定の公表やアンケート調査を実施しています。昨年の第3回定例会の予算特別委員会において、この学校評価の状況を質問いたしました。平成 20年度からは学校評価が義務づけられるとのことでしたが、学校における教育力向上や運営充実の観点から、評価システム導入の本来の目的を改めてお尋ねいたします。また、現在、取り組んでいる内部評価の実施状況及び評価、公表、改善について、現状の成果と課題をどのように整理されているのか、評価内容の客観性と信頼性を高めるためには、評価者の選任は最も重要であります。選任基準と身分、権限についてお聞かせください。地域により開かれた学校運営を推進する上で、評価結果の公開による保護者や地域との情報の共有化がより求められていますが、課題の改善や解決に向けた協議、教育活動への反映など、具体的な取組が必要です。小樽市学校教育推進計画の重点目標5「信頼に応える学校づくり」では、学校だよりやホームページ等を活用し、経営方針の公表や学校評価結果の積極的な公表、教育活動の公開など、きめ細やかな情報提供の実施を進めることが明記されています。そこで、各学校はどのように情報提供しているのか、公開方法についてお答えください。各小中学校のホームページの中では、情報提供に取り組んでいる学校はほとんどなく、開かれた学校とは呼べない状況ではないでしょうか。学校だよりによる地域への情報提供についても、町会任せになっているような状況はないのか、伺います。正確な情報を地域住民や保護者に発信することは、市民との協働、信頼関係を築き、さらに強いつながりをつくるためには、公開を求められる前に情報提供を行うという積極的な姿勢が求められていると思います。現在、本市の全小中学校では、自校の実情に応じた特色ある取組の工夫をするために、学校経営方針を作成していると伺っていますが、この学校経営方針の公開についても不十分で、学校経営方針の存在さえも知らない保護者、地域住民もおります。それぞれの学校の実情を認識してもらい、地域を挙げて子供を育てていくことはできないのでしょうか。この点を踏まえ、今後の学校評価についての考えと学校評価と学校経営方針の整合性について、御見解をお示しください。次に、定住自立圏構想について質問いたします。我が国は、平成 17 年をピークに人口減少社会に突入したとされております。それと同時に少子高齢化が加速度的に進行しており、現在の高齢化率は 22 パーセントを超え、世界最高水準であります。このまま推移すると 2035 年には人口 1,700 万人の減、率にして 13 パーセントも減少すると推計されています。その内訳を見ますと、年少人口は 700 万人減で 40 パーセントの減少、生産年齢人口は 2,100 万人減で25 パーセントの減少、老年人口は 1,100 万人増で 45 パーセント増加し、高齢化率は 33 パーセントを超えるものとされています。このような少子高齢化は地方圏において、より顕著に、そして都市圏よりも先行して現れる傾向にあります。それは小樽市においても例外ではなく、本年8月末の住民基本台帳人口は 13 万 5,338 人に対して、老年人口は4万 1,245 人、高齢化率は既に 30 パーセントを超え、15 歳から 19 歳を除いた生産年齢人口は7万 4,731 人であることから、単純に割り返してみましても、1.8 人の労働生産力で高齢者1人を支えるという、日本国内の平均的な「まち」よりも 30 年も早く超少子高齢化社会を迎えている計算になります。今後も少子高齢化は一段と進行するものと見込まれているのですから、人口減少下においても、地域社会の活力を維持していく取組や人口減少社会に適応した社会経済システムづくりが急務であることは言うまでもありません。そこで、15 日、中心市宣言が行われました定住自立圏構想について何点か伺います。人口減少・少子高齢化対策は全国的な課題でありますが、一足早くこのような社会構造の変化が現れている小樽市としては、人口流出を食いとめるための特効薬として総務省が提唱している定住自立圏構想を進めることとし、北後志5町村と共同して圏域づくりに取り組んでいると報道されております。しかしながら、中心市宣言書に書かれています連携が想定される取組の内容を見ましても、例えば医療連携をし、地方公共交通をネットワーク化し、人材を育成するといった広域的な取組だけでは人口流出に歯止めがかかるとは思えないのであります。私の認識にずれがあるのかもしれませんので、改めて基本なところを伺いますが、小樽市が推進する「北しりべし定住自立圏」構想は、どのような目的で圏域形成を目指し、どのような圏域の創造を想定しているのか伺います。また、6市町村で連携して圏域を形成していくわけですから、小樽市や周辺町村にもメリットがあるものと考えますが、それはどのようなものがあると考えておりますか。また、このたびの新内閣の発足によって定住自立圏構想が機能していくのかどうか、市長の見解をお聞きいたします。次に、市立病院に関連して何点か質問いたします。平成 20 年度の病院事業収益は 95 億 8,592 万 1,625 円で、対前年度比でマイナス4億 8,685 万 4,803円、4.8 パーセントのマイナスとなりました。一般会計からの繰入れも 21 億 1,700 万円と、繰入れのピークを迎え、非常に厳しい状況は依然と続いております。総務省は、平成 19 年 12 月 24 日、公立病院改革ガイドラインを策定し、病院事業を設置する地方公共団体に対して、平成 20 年度内に改革プランを策定し、経営改革に取り組むよう要請しました。公立病院改革ガイドラインでは、公立病院は、地域における基幹的な公的医療機関として、地域医療の確保のため重要な役割を果たしているが、経営状況の悪化に伴い診療体制の縮小などに陥り、医療提供の維持が極めて厳しい状況にあり、財政健全化法の施行に伴い経営の健全化が求められるようになり、抜本的な改革は避けて通れない課題だとしています。本市においても、この改革ガイドラインを基に昨年より小樽市立病院改革プラン策定に着手し、本年1月に策定いたしました。3月には一部修正があったものの、着実に実行されているところと思います。まずは、この改革プランの進ちょく状況について伺います。策定されたプランは、その実施状況について年1回以上の点検、評価、公表を行うことを求められています。特に経営の効率化については、経営指標に関する数値目標の設定を求め、病床利用率が過去3年間連続して 70 パーセント未満の病院は、病床数などを抜本的に見直すことが適当であるとされています。そこで、平成 20 年度の経営効率化にかかわる計画の財務にかかわる数値目標、経常収支比率、医業収支比率、職員給与比率、財政健全化法上の資金不足比率、病床利用率はそれぞれ何パーセントになったのか、病院ごとにお知らせください。また、経費削減・抑制対策、人件費の適正化では、医療職給料表(二)・(三)の導入により人件費の適正化に努めるとのことでしたが、この状況、効果についてもお示しください。また、この状況を踏まえ、改革プラン達成までの課題などがあればお答えください。1次、2次医療については、本市において完結できる医療体制の確立を目指すとのことですが、完結できる医療体制にするための課題は何か、要する期間はどれぐらいだと考えているのか、お答えください。次に、小樽病院のプチ健診について質問いたします。このプチ健診、私自身、報道で知ったわけですが、報道では保険証や初診料は不要だということ、また受診時間も短時間で済むということですが、このプチ健診を始めるに至った経緯や今後の見通しなど、詳細についてお知らせください。非常に手軽に受診できるのであれば、日ごろからなかなか時間がなくて受診できない人などには最適ですし、安価で受けられることもうれしいことです。この健診を通して、がん検診などの受診率向上につながっていくことも考えられるのではないでしょうか。ぜひ多くの市民に利用してもらえるように周知していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。次に、再編・ネットワーク化協議会は、昨年6月より7回の協議を経て、このたび再編・ネットワーク化協議会最終報告をまとめましたが、この最終報告を受けて市長の御見解をお答えください。この最終報告では、再編について二つの市立病院は老朽化が進み、非効率であるため、統合新築することにより病院機能を格段に向上させることができるため、早急に再編を行うべきであるとの結論であり、改革プランでは、再編・ネットワーク化協議会での結果を踏まえ、他の医療機関との役割分担により適正な規模・機能へスリム化を図ることとされています。二つに分かれていることによる非効率性を早急に解消しなければならないため、早期に両病院の統合新築に着手することが盛り込まれており、その時期については、前期ですから平成 23 年度までということになっています。そこで、この着手とはどの段階を指すのか、また適正な規模・機能を示す時期についてはいつぐらいとお考えか、お答えください。市立病院の統合新築について、6月に並木病院局長より新病院建設場所について現病院敷地と量徳小学校が望ましいとの見解が市長に伝えられ、報道などの影響もあり、再び建設地として量徳小学校が浮上してきたわけですが、1日の量徳小学校校区の 11 町会関係者との懇談会で、市側の発言によれば、「築港地区での新病院計画の規模は 468 床だが、今は 400 床と考えている。現在地では駐車場の敷地だけで市立小樽病院の面積が全部必要となり、建物は量徳小学校の敷地がどうしても必要であるとの意向を持っている」とのことでありました。また、参加者の「今日来た市側の人の気持ちとしては、量徳小学校の跡地に建てたいとの意向で来ていると考えてよいのか」との質問に対して、病院、市側も「そうである」との回答でした。その後の4日のPTAとの懇談会では、「他の学校と比較して、ほかの学校の土地での建設は考えられない」とのことで、量徳小学校の土地が適していることを図や他都市との病院の状況もあわせて説明しておりました。町会関係者との懇談会でも話があったように、建設予定地として、今後、量徳小学校も議論の対象になったという考えでよいのでしょうか。市長の御見解を伺います。この件については、学校規模・学校適正配置化基本計画とも関係するため、前回もさまざまな経過があり、築港地区での建設計画に踏み切ったという認識でおりますが、早期に両病院の統合新築に着手するとのことですから、適配の南小樽地区ブロックの議論も、関係者の理解の下に話を進めていくという考えもあるのかについてお答えください。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

秋元議員の御質問にお答えいたします。まず、新政権の政策による小樽市への影響についてでありますけれども、自動車関係諸税の暫定税率の廃止や公共事業の見直しなどによる本市への影響は、今の段階では財源も含めてその概要や仕組みが明らかでないことから、具体的な影響についてお答えすることはできませんが、仮に自動車関係諸税の暫定税率を廃止した場合の影響額として約2億 3,700 万円と試算しています。今後、地方の財源となる諸制度の廃止や見直しを行う場合には、国の責任において代替財源を確保し、地方自治体の財政運営に支障が生じないよう、全国市長会とも連携を図りながら要望していきたいと思っております。次に、社会保障分野についてでありますけれども、国保と被用者保険の統合や後期高齢者医療制度の廃止につきましては、具体的な制度設計がはっきりしていない段階ですので、まだ意見を申しにくい状況でありますが、いずれにいたしましても、被保険者をはじめ現場の混乱が生じないよう、十分に配慮をいただいた上での検討がされるべきと考えております。また、子ども手当の創設につきましては、中学卒業までの子供1人当たり年間 31 万 2,000 円を支給するもので、子育て世帯の経済的負担の軽減につながるものと考えております。なお、財源については、自治体の負担が生じないよう、国において措置をしていただきたいと考えております。次に、財政問題について、今後の公債費対策でありますけれども、これまでも建設事業の厳選による市債発行額の抑制や公的資金を含む高金利の市債の借換えなどに努めてまいりましたが、今後とも引き続き将来の公債費負担にも十分留意しながら、事業の厳選に努めてまいりたいと考えております。次に、企業会計の市債残高が平成 19 年度に比べて 20 年度で増加した理由でありますけれども、主な要因は病院事業会計で公立病院特例債 18 億 8,000 万円を借り入れたことであり、この借入分を除きますと、企業会計全体の残高は 19 年度に比べ9億 5,600 万円ほど減少しております。また、一般会計、特別会計、企業会計それぞれの市債残高の推移でありますが、平成 21 年度から 24 年度までの試算により平均いたしますと、一般会計では毎年度 28 億円程度、特別会計合計では3億円程度、企業会計合計では17 億円程度、それぞれ減少していくものと見込んでおります。次に、市税の収入率を上げる対策でありますけれども、これまでも電話や文書による催告、臨戸訪問のほか預貯金などの差押えを行っておりますが、大型商業施設などの滞納問題などもあり、残念ながら全体の収入率は低下傾向にあります。それら高額滞納者については、今後とも納税計画書を提出させ、その計画どおりに納税に向けて、粘り強く納税交渉に当たってまいりたいと思います。また、悪質な滞納者につきましては、引き続き財産や収入の調査を行い、給与や不動産などの差押えを行うとともに、新たな取組として始めましたインターネット公売による差押動産や不動産の換価についても、積極的に進めてまいりたいと考えております。次に、平成 20 年度市税収入決算のうち滞納繰越分に係る収入未済額でありますけれども、市民税で2億 8,908 万円、固定資産税で 20 億 2,875 万円、都市計画税で4億 4,105 万円、軽自動車税で 640 万円で、合計は 27 億 6,528 万円となっております。また、収入未済額についての今後の見通しでありますが、景気の後退などにより滞納額が増加傾向にありますので、今後とも滞納処分の強化や現年課税滞納者への滞納整理を強化し、極力収入未済額の増加とならないよう、努めてまいりたいと考えております。次に、新型インフルエンザに関してのお尋ねでございますけれども、まず初めに軽症患者についてですが、国の指針で軽症患者は自宅療養するよう示しており、本市におきましても、国と同様に軽症患者は自宅療養することとしています。本市では、患者が自宅で療養する場合の注意点や患者から家族が感染することがないよう、感染防止策をまとめました市民向けの「新型インフルエンザ自宅療養ガイド」を作成し、医療機関等に配布するほか、ホームページに掲載するなど、市民へ周知しております。なお、広報おたる 10 月号にも、自宅療養ガイドをまとめたものを掲載する予定であります。次に、ワクチンの優先接種対象者である基礎疾患のある市民等の人数でありますけれども、国全体では 900 万人としていることから、本市の人口を参考にしますと、約 9,700 人と考えられます。また、妊婦につきましては、例年の出生者数から見ると 750 人程度と考えられます。1歳以上5歳以下の幼児は住民基本台帳から平成 21 年7月末で 3,961 人となっています。また、1歳未満の乳児が 761 人となっており、その親については、正確な統計ではありませんが、1,500 人程度と考えられます。今後は、特に基礎疾患を持っている方の範囲について、国からの情報を収集すると同時に、関係機関と連携をとりながら、人数の把握に努めて必要な対応をしてまいりたいと考えております。次に、独居高齢者、民生委員の人数等でありますが、当市においては、今年春に民生委員が実施しました世帯状況調査によると、安否確認を希望する独居高齢者は 3,244 人となっております。また、担当する民生委員は 254 人となっておりますので、民生委員1人当たりの独居高齢者は、平成 20 年調査時と変わらず平均で 12.8 人であり、最大で 50 人、最少で1人という状況になっております。次に、新型インフルエンザ発生時における独居高齢者の対応についてでありますけれども、行動計画で示されているのは、鳥由来の新型インフルエンザが発生したことを想定しているものであり、現段階では具体的な協議が調っておりませんので、今後かかる事態に備え、関係各部で協議させたいと考えております。次に、介護サービスについてでありますが、まず事業所や関係施設が閉鎖になった場合の対応でありますが、厚生労働省の新型インフルエンザ対策本部による基本的対処方針では、短期入所生活介護や通所介護の事業所が閉鎖となった場合は、居宅介護支援事業者や訪問介護事業者等と連携の上、利用者の必要に応じ、可能な限り訪問介護事業者が代替サービスを提供することによって、必要なサービスを確保することになっております。したがいまして、小樽市としては、ケアマネジャーと連携し、市内の訪問介護事業者に代替サービスの要請を行ってまいります。また、訪問介護事業者が閉鎖になった場合の対応につきましては、これまで小樽市訪問介護事業所連絡協議会と対応策を協議してまいりましたが、このたび北海道から、「介護サービスは本来ケアプランに基づく提供が原則でありますが、緊急性のある場合にはさかのぼっての計画変更が可能」との見解を得ましたので、今後、居宅介護支援事業者等に対し周知、指導を行うとともに、給食サービスなどの社会資源等の活用も含めて、利用者のサービスの確保に努めてまいりたいと考えております。次に、新型インフルエンザの本市の取組についてでありますけれども、本年4月 24 日に厚生労働省からメキシコにおける豚インフルエンザ発生に関して、不測の事態に備えるよう指示を受けまして、4月27 日には発熱相談センターを開設、また世界保健機関が豚インフルエンザを新型インフルエンザの発生としてフェーズ4を宣言した4月 28 日には、本市に新型インフルエンザ対策本部を設置し、これまで7回の会議を開催し、市民や医療関係者などに対し情報提供、患者発生時の感染拡大防止対策の実施、医療体制の整備など、国や北海道と連携しながら迅速かつ確実に取り組んでまいりました。取組における実績では、9月 24 日現在で発熱相談センターにおいて 973 件の対応を行い、また 31 件の集団発生に対応し、感染拡大防止の指導を行ってまいりました。今後も引き続き、国や世界保健機関などから最新の情報を収集し、ホームページやテレホンサービス「インフルエンザホットライン」、さらには広報誌の活用を行うほか、市民向けの説明会を 10 月上旬に市内9か所で開催し、情報発信するよう努めてまいりたいと考えております。次に、抗インフルエンザウイルス剤についてでありますが、備蓄に関しましては国と都道府県が行っており、平成 21 年8月現在で国がタミフルを 2,680 万人分、リレンザを 268 万人分備蓄し、北海道ではタミフルを 65 万 6,000 人分、リレンザを1万 9,000 人分、それぞれ備蓄しています。なお、供給に係る優先順位はありませんが、医療機関の在庫が不足した場合、国、都道府県の備蓄分から供給されると聞いております。次に、欠勤者が多数発生した場合の本市の業務体制についてでありますが、本市においては業務継続計画として確立されたものはありませんが、職員の感染状況については、現在、総務部で全庁的な把握ができる連絡体制をとっております。その中で各職場における発生状況を把握し、仮に感染者が多数発生した場合には、市民の生命を守る業務を最優先とするのはもちろんのこと、適宜、業務の優先順位を判断し、臨機応変に迅速な対応をしてまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、やはり集団感染を発生させないための防止対策が重要となりますので、全職員に対しまして、うがいや手洗いをはじめとした予防対策の徹底を周知しているところであります。なお、お話のありましたBCP、業務継続計画につきましては、危機管理体制の一つの有効な手段であると考えられますので、今後、研究してまいりたいと思います。次に、医療機関におけるBCP、いわゆる業務継続計画につきましては、国の高病原性鳥インフルエンザ対策のガイドラインでは、新型インフルエンザ等の危機発生時に従業員のり患による休暇取得などから、労働力が極端に低下することが想定されることから、社会機能の維持を目的として、事業者が限られた労働力で業務を継続するための計画を策定する必要性が示されております。本市におきましても、昨年 10 月に医療機関を含む市内事業者にBCPに関する説明会を行っており、現時点では医薬品卸業1社が策定済みであると聞いております。次に、定住自立圏構想についての御質問でありますけれども、初めに圏域形成の目的についてでありますが、中心市と周辺市町村とが役割分担と連携を図りながら、医療、福祉、教育などの生活機能を維持し、圏域の皆さんが安心して暮らし、定住することのできる地域づくりを進めること、また、形成された圏域においてそれぞれの資源を共有し、特色を生かした産業活性化の取組を進めることによって、経済、雇用など地域の自立を目指すことを目的としているところであります。次に、具体的な圏域の姿ということでありますけれども、具体的な圏域のビジョンについては、今後、策定する定住自立圏共生ビジョンにおいて圏域の将来像を示すことになりますが、私としては安全・安心な暮らしと経済の自立を目指した生活圏と経済圏のような圏域を形成していきたいと考えております。また、このような取組の結果、地方から都市への人の流れに少しでも歯止めがかかることを期待するものであります。次に、圏域形成のメリットでありますけれども、圏域を形成するに当たり、周辺市町村にとりましては、医療、福祉、産業、交通機能など、本市に集積している都市機能を活用することにより、圏域全体の利便性の向上や安心した暮らしが確保されるものと考えております。また、本市にとりましても、周辺町村の地域資源を活用することにより、新たな地元特産品の開発や広域観光ルートの開拓が可能になるなど、雇用や産業振興に結びつくことができればと期待しているところであります。次に、このたびの政権交代に伴う定住自立圏構想に対する影響でありますが、定住自立圏構想は、中心市宣言を行った市と周辺市町村が1対1の協定を結び、住民生活に必要な機能の確保を目指すもので、取り組むかどうかは地域の自主性にゆだねられています。新政権がこのような地域の新しい試みをどのように評価するかは、まだ先が見えないところでありますけれども、将来の人口減少社会において必要な取組と考えておりますので、今後とも北後志5町村と連携、協力しながら進めてまいりたいと考えております。次に、病院関係で何点か御質問がございましたが、私が答弁した事項以外は病院局長からお答えをいたします。まず、再編・ネットワーク化協議会の最終報告を受けての見解ということでありますけれども、今回の報告書を読ませていただきましたが、両市立病院の問題だけではなく、地域医療全般にわたってその方向性を示していただいたものと考えております。今後は、報告書の内容を踏まえ、庁内の策定会議において市立病院改革プランのうち、再編・ネットワーク化計画の部分を改定していくこととなりますが、協議会からいただいた御意見などは今後の市立病院の運営はもとより、本市医療行政に大いに参考とさせていただきたいと考えております。次に、新病院建設への着手についてでありますけれども、やはり基本設計へ進むことが事実上の着手となると考えますが、そのためにはまず財政的なめどをつけることが必要でありますので、平成 21 年度の一般会計と病院事業会計の決算見込みを検討した上で、来年度の早い時期を一つの目安として判断をしてまいりたいと考えております。また、建設地問題や、このたび示されました再編・ネットワーク化協議会からの最終報告を踏まえた新病院の規模・機能などについても、それまでに方向性を出していきたいと考えておりすます。次に、量徳小学校の敷地も新病院建設地としての対象になったかということでございますが、病院の建設地の問題は、これまでの経緯、経過もございますが、「現在の小樽病院と量徳小学校敷地を合わせた場所が適地」との病院局長はじめ医療関係者の方からの御意見もありますし、また地元の方も含め市民の方からも現在地周辺での建設を望む声も多く聞いております。しかしながら、同校敷地には現に学校が建っており、通学している子供もおりますので、候補地とするためには地域の方々や関係者の方々の御意見を広く聞く必要があると考えております。そのため、これまで教育委員会、病院局、市長部局が一体となって説明会や懇談会を実施してきており、病院の必要性などについては一定の理解をいただけた部分もあると思いますが、これまでいただいた御質問や御意見を踏まえ、さらに丁寧な説明を重ねて実施することにより御理解と御協力を得られる環境づくりに努め、その上で判断をしてまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 病院局長 並木昭義(病院局長は2025年3月まで)

秋元議員の御質問にお答えいたします。初めに、平成 20 年度決算数値に基づく各指標についてであります。経常収支比率は小樽病院で 93.4 パーセント、医療センターで 103.6 パーセントに、医業収支比率は小樽病院で 90.9 パーセント、医療センターで 99.9 パーセントに、職員給与比率は小樽病院で 56.2 パーセント、医療センターで 51.7 パーセントに、財政健全化法上の資金不足率は小樽病院で 25.2 パーセント、医療センターで 2.9 パーセント、病床利用率は小樽病院は許可病床数 518 床に対し 36.9 パーセント、医療センターは許可病床数 352 床に対し 52.3 パーセントに、それぞれなっております。なお、この病床利用率は、本年7月の許可病床削減前の病床数に対するものであります。次に、医療職給料表(二)・(三)の導入についてでありますが、この給料表は医師を除く医療技術職員に適用するもので、人件費抑制策の一環として導入を予定しているものであります。当該給料表は、道内で7割以上の市立病院が導入しており、給与の適正化という観点からも、平成 22 年度導入を目指しているところであります。しかしながら、御承知のとおり、昨今、全国的に看護師不足の状況にあり、本市病院事業においても看護師の欠員が常態化しており、昨年度には看護師が大量に退職しております。今後、このような状況が続けば、7対1入院基本料の算定にも影響を及ぼすなど、病院経営に支障を来すおそれもあります。このようなことから、人件費抑制策となるこの給料表の導入に当たっては、看護師退職の誘因とならないよう経過措置も含め、その内容を慎重に検討しているところであります。なお、導入の効果につきましては、経過措置の導入も考えますと、短期的での削減効果は見込めないことが予想されますが、将来的には人件費の抑制につながっていくものと考えております。次に、改革プラン達成までの課題ということですが、改革プランに示した経営効率化のための経費削減策については、スピード感を持って進めることが重要であります。本年4月から病院局首脳部による経営戦略会議において具体的な取組を順次決定し、できるものから実行に移しているところであります。また、経営改善には医師の確保が大前提となりますので、大学医局への働きかけなど粘り強く取り組んでいるところであります。そのためにも、早い時期に新病院のビジョンを対外的に示すことが重要と考えております。次に、本市の医療体制確立のための課題ですが、昨年9月に提出しました再編・ネットワーク化協議会の中間報告には、地域完結型医療体制につきまして「現在の市内の医療機関は、それぞれ対応できる医療レベルを持っており、さらに連携を強めることにより、十分需要にこたえることができるものである」と記載されており、これが市内の医療関係者の共通の認識であります。そういった意味では基盤は既にできておりますので、今後はそれぞれの医療機関の特色を軸に地域連携室の機能を強化するなど、診療所など他の医療機関や施設も含めたネットワーク化を進めていくことにより、地域完結型医療体制の確立を目指していきたいと考えております。また、取組内容により最大の課題である各医療機関における医師の確保の状況や財源の問題もありますので、時期は示せませんが、できるものから取り組んでまいりたいと考えております。次に、プチ健診の経緯などについてでありますが、本年4月から小樽病院に健診担当医師を配置できたことから、日ごろ「健康は気になっているが受診する時間がない」などの市民ニーズにこたえて、健康状態の把握や疾病の早期発見に役立ててもらおうと、他の事例も参考にし、券売機による手軽に短時間でできる健診として本年8月から開始したところであります。なお、健診結果で問題のある方には、最寄りの医療機関を受診することを勧めております。また、今後の見通しについてでありますが、先月開始したばかりですので、まずは利用者の推移を見てまいりたいと考えておりますが、この1か月半程度の実績では1日平均 10 名程度の方に御利用いただいております。次に、市民への周知についてでありますが、開始当初に新聞、テレビなど多くの報道機関に取り上げていただいたことで評判を得ているところであります。今後も気軽に利用していただけるよう、院内外で行われる病院主催のイベント時にパンフレットを配布するなど、周知に努めてまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

秋元議員の御質問にお答えいたします。初めに、学校支援地域本部事業を既に実施している地域での成功例についてでありますが、道教委の地域支援室では道内の本部事業の事例を紹介してございます。これらの事例を見ますと、稚内市では 800人を超える地域住民がボランティアとして登録し、登下校時の通学路の安全指導に取り組んでいます。また、帯広市の小学校では、学校図書の整理や修繕、本の読み聞かせのほか、土曜日に図書室でイベントを開催するなど、ボランティアが活発に活動している事例が示されております。次に、ボランティア募集の取組についてですが、8月 10 日に色内・手宮・高島地区の小学校5校のPTA、町会、校長などを中心に、学校支援地域本部を立ち上げました。現在、支援本部で作成したチラシにより、本の読み聞かせや登下校時のパトロール、花壇整備などボランティア活動の例を示しながら募集を行っております。次に、学校のニーズやそれに対する取組についてでありますが、各学校では支援本部を立ち上げる以前から、さまざまな形でボランティアの支援を受けておりましたが、これらのボランティアの方々がほかの学校でも活動していただけるかどうか、また学校のニーズとボランティアのマッチングが順調に進むかどうかなど今後の調整も必要ではないかと感じております。次に、取組の進ちょく状況についてでありますが、支援本部を立ち上げてまだ1か月余りですので、現在は学校支援地域本部事業の周知とボランティア募集が活動の中心でありますが、去る 20 日には、高島小学校においてプール授業をサポートするための学校支援ボランティア養成講座を開催したところであります。次に、今後の事業の展開についてですが、8月 10 日に立ち上げた学校支援地域本部事業は、市内では初めてでもあり、モデル事業的な要素もございます。これまで市内のほかの学校でも学校支援ボランティアの活動が行われておりますので、支援本部の活動内容や取組状況などを他の学区にもお知らせし、新たな支援本部の可能性についても検討してまいりたいと考えております。次に、事業の評価についてでありますが、スタートして間もない現状では具体的に申し上げることはできませんが、年度末には事業報告をまとめることになりますので、今後、本部会議の中で事業の成果や課題、評価についても協議していきたいと考えております。次に、学校評価導入の目的についてですが、文部科学省のガイドラインが改訂された折に、その概要が示されました。その一つ目には、各学校が、みずからの教育活動やその他の学校運営について、組織的・継続的な改善を図ること。二つ目には、学校評価の実施や結果を公表することにより、適切に説明責任を果たすとともに、保護者、地域住民等からの理解と参画を得て、相互の連携協力による学校づくりを進めること。三つ目には、学校評価の結果に応じて教育委員会が学校に対する支援や条件整備等の改善措置を講じることにより、教育水準の保証、向上を図るとされております。次に、学校評価における自己評価についてでありますが、自己評価は市内のすべての学校において実施され、公表につきましても、学校だよりやPTAの集まりなどを通して行っております。また、この評価の実施により、学校に対する保護者の理解が深まり、保護者の意向が学校経営に反映されるなど、学校改善を進めるための有効なよりどころとなっております。一方、保護者からは、学校評価の目的がよくわからない、評価のためのアンケートの項目がわかりづらいといった意見もあり、こうした疑問にこたえるため、学校評価の目的や必要性について丁寧に説明したり、わかりやすいアンケートにするなどの工夫をする必要があります。市教委では、各学校からの評価結果の報告を受け、全体の傾向を把握し、教育委員会で協議したり、課題については校長会議や教育委員の学校訪問等において指導・助言してまいりました。今後も、保護者や地域の方々の理解の下、実効性のある学校評価が実施されるよう、指導に努めてまいります。次に、学校関係者の評価についてですが、学校教育法施行規則において、評価する人は「保護者その他の学校関係者の評価」となっており、保護者の入ることが基本となりますが、ガイドラインでは、その他の学校関係者の例として、学校評議員、地域住民、地元企業や青少年健全育成団体などの関係者を挙げております。また、評価する人の身分、権限については、ボランティア活動で法令上の権限を有しませんが、学校評価を効果的に機能させるため、学校からの積極的な情報提供はもとより、評価者の主体的・能動的な活動が求められております。次に、学校評価結果の公開についてでありますが、各学校の保護者や地域住民に対してその結果を公表することが必要となります。現在、各学校においては、保護者会などの場で学校長から詳しい説明や評価結果などを冊子にまとめて保護者や学校関係者へ配布したり、自校ホームページへ掲載するなど、さまざまな方法で公表しております。また、地域への情報提供につきましては、学校だよりの回覧のほかに町会役員に評価結果の冊子の配布をしたり、町会やPTAの役員との懇談会を開催して意見交換を行うなど、これまで以上に情報提供を進めている学校もあります。最後に、今後の学校評価や学校経営方針との整合性についてでありますが、学校教育に対する保護者等の関心が高まる中、各学校においては情報を積極的に発信し、透明性を高め、保護者や地域と連携して学校運営の改善を図ることが求められており、それにこたえるべく学校評価の充実を図ることが重要であると思います。学校経営方針とは、学校の教育目標の達成に向けた校長のビジョンを示したもので、市教委のホームページで全校のものを紹介しております。また、学校評価とは、その方針に基づき具体的に取り組んでいることを評価するものであります。これらの関連性を図ることによって、課題解決の手だてを可能にさせ、学校改善が効果的に進められているものと考えております。(「議長、1番」と呼ぶ者あり)

質問 1番 秋元智憲

簡潔に1点だけ、病院の件に関連して質問させていただきます。先ほど統合新築への着手という部分で質問させていただいたのですけれども、市長の御答弁によりますと、平成 21 年度の決算状況を見て基本設計に取りかかることが着手というようなお答えだったというふうに思うのですが、21 年度の財政状況によっては基本設計に着手するということですから、それまでにはこの建設予定地も当然決まっていなければいけないというふうに思うので、21 年度決算までに建設予定地も明らかにするという考え方でいいのですか。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

基本設計に入るためには、建設場所が決まらなければできませんので、一体で進めるということになると思います。

出典:小樽市議会 平成21年第3回定例会 2009年9月25日 議事録 PDF(65ページ) 間違いを知らせる