小樽市議会 平成21年第2回定例会 2009年6月16日
(1)経済対策と小樽市の取組について/(2)小樽市立病院について/(3)定住自立圏構想について/(4)観光について/(5)高齢者福祉について/(6)女性特有のがん検診について/(7)子供の感染症対策について
2009年6月16日、小樽市議会の一般質問で、千葉美幸議員が「経済対策と小樽市の取組について」「小樽市立病院について」「定住自立圏構想について」「観光について」「高齢者福祉について」「女性特有のがん検診について」「子供の感染症対策について」について質問し、市長 山田勝麿、病院局長 並木昭義が答弁しました。
- 質問者
- 千葉美幸 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、病院局長 並木昭義
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 千葉美幸
第2回定例会に当たり、公明党を代表して質問いたします。初めに、経済危機対策と小樽市の取組についてお伺いいたします。100 年に1度とも、戦後最悪とも言われる経済危機に対して、政府は昨年度から切れ目ない経済対策に取り組んでまいりました。しかし、景気後退の波は想像を超えており、さらなる対策を講じなければならない状況であります。内閣府が発表した5月の月例経済報告では、「厳しい状況にあるものの、悪化のテンポは緩やかになっている」と、2006 年2月以来、3年3か月ぶりに上方修正しました。しかしながら、米国を中心とする世界景気の下ぶれ、新型インフルエンザによるリスク要因など、経済が息を吹き返すには全治3年とも言われ、もう少し時間がかかる様相です。2008 年度第2次補正予算で、生活対策や地域を活性化するための大きな柱となった定額給付金は、街頭に立つたびに、地元での消費を重ね重ね市民の皆様に訴え、商店街の皆様にも知恵を絞っていただきたく、期待をしていたところであります。中でも、地域活性化・生活対策臨時交付金を使った「小樽で買物」キャンペーンセール助成事業は、本定例会で追加事業費が計上されており、各商店街等の取組が積極的に行われていると感じております。現在、この事業を申請されている団体数と具体的な取組内容について、お示しください。また、この事業の効果について、市長の御所見をお聞かせ願います。平成 20 年度から出された補正予算が小樽市ではどのように展開され、小樽市民の皆さんに生活の安心を感じ取っていただくのか、また今年度成立した新経済対策も迅速に取り組んでいくことがきわめて重要であると感じております。定額給付金や国民の生活、経済を守るための緊急対策を単なるばらまきと御批判もあったようですが、決してそうではなく、今、この経済危機を乗り越えるため、何を選択し、どこに集中して取り組んでいくのかが大切なのではないでしょうか。まず、小樽市内の状況を踏まえて、何点かお伺いいたします。初めに、中小零細企業を支える緊急保証制度についてです。昨年 10 月に新設され、新経済対策の中でさらに保証枠が 30 兆円に拡大されております。道内の利用状況は報道によりますと、4月末までの半年間で1万 6,841 件、2,877 億円に上っており、年末や年度末には、私のところにも相談が数件あり、その動向が気になるところです。これまでの小樽市の業種別認定件数及び保証金額について、利用状況の傾向も含めてお知らせください。また、市内企業の業況について、保証制度利用状況も含めた市長の御所見をお聞かせください。景気の悪化は、人々の雇用まで奪う状況が生まれ、不安が広がっており、総務省が発表した4月の完全失業率は5パーセント、厚生労働省が発表した4月の有効求人倍率は 0.46 パーセントで、17 か月連続で1倍を割っております。生活の安心があって初めて消費が拡大できるとの考えの下、地域に応じた雇用対策も早急に実施されなければなりません。小樽管内の有効求人倍率の状況と高校新卒者の就職内定率の状況は、例年と比べどのようになっているのか、お示しください。また、地域の実情に基づき、創意工夫で求職者を雇い入れる取組への支援策として創設されましたふるさと雇用再生特別対策事業や緊急雇用創出事業は、小樽市でも事業が始まっております。事業の進ちょく状況並びに雇用の創出は予定どおり進んでいるのか、お示しください。今年度、雇用創出への地方交付税が地域雇用創出推進費として創設されるようです。小樽市の試算金額は幾らで、どのような事業に充て雇用の創出を図っていくお考えか、お示しください。企業の中でも、国の助成金などを活用し、雇用を守る動きも活発に行われているとお聞きします。新経済対策では、中小企業緊急雇用安定助成金の助成率が5分の4から 10 分の9に引き上げられ、教育訓練を実施する場合は、1人1日 6,000 円が上乗せされることになりました。この制度は、中小企業事業主が従業員を解雇しないで一時的に休業する場合に支援する内容で、国の雇用対策の中でも、失業者を出さない、直接雇用を守る施策として大変有効であります。市としてもハローワークと連携し、この制度の周知を図っていく必要があると思いますが、お考えをお聞かせください。新経済対策に盛り込まれた地域活性化等の対策では、公共投資の自治体負担を9割まで支援する地域活性化・公共投資臨時交付金1兆 4,000 億円、地域の実情に応じたその他の事業に幅広く使える地域活性化・経済危機対策臨時交付金が1兆円設けられました。特に、本定例会に出された地域活性化・経済危機対策臨時交付金関連事業は 46 事業、事業費約4億 8,000 万円となっております。時間が限られていた中、事業の吸い上げに当たり、各部局にはどのような指示が出され、実際にどのくらいの事業が市長部局へ上がってきたのか、お示しください。また、提案されております各事業を選択するに当たり、優先された理由や背景などについて、市長の御見解を求めます。事業発注において、できるだけ多くの市内企業への受注が可能となるよう配慮も必要と考えます。あわせて市長のお考えをお聞きいたします。小樽市の財政状況は、平成 20 年度の単年度黒字が見込まれることとなり、その額は6億 1,300 万円になりました。累積赤字も 12 億 9,700 万円から6億 8,400 万円となり、心配されておりました連結実質赤字比率は、4.4 パーセントと試算しております。新聞報道を見た市民からは、「少しずつよくなっているんだね」との声が聞かれる一方で、厳しい御意見が聞かれるのも確かであります。しかしながら、まずは財政再建をしていくとの市長の強い決意の下、計画より早い段階での赤字額の改善が見込まれるのではないかと期待するものです。ただ、先月開かれた第1回臨時会で、累積赤字額の減少について御説明がございましたが、他会計及び基金からの借入れも行いながらの財政運営は厳しい状況に変わりはありません。赤字額が減少しても、実質公債費比率や将来負担比率が今後増加するような傾向であれば心配であります。平成 19 年度決算に比べ、20 年度はどのような比率となるのか、また今後、財政健全化計画どおり進んだ場合、両比率はどのようになっていくのか、動向についてお示しください。また、平成 19 年度地方財政白書がまとまり、財政の弾力性を表す経常収支比率が全国自治体平均 93.4パーセントとなり過去最悪を記録、小樽市の経常収支比率は、平成 19 年度、前年度を 2.3 ポイント上回り、103.9 パーセントになりました。歳出の見直しにより健全化を図っているものの、依然全く余裕のない状況であります。6年度に 90 パーセントを超えてから改善の傾向は見られることはなく、悪化をしております。20 年度は改善が見られるのでしょうか。また、小樽市の比率が全国の他の類似自治体に比べても高い要因はどこにあるとお考えか、お答えください。これ以上の赤字を膨らませないためにも、経費削減、無駄ゼロの取組はもちろんのこと、歳入の増加対策は細かい取組や対応が必要と考えます。財政健全化計画の歳入増には何点か対策がありますが、歳入確保の新たな対策はどのように検討されているのか、お伺いいたします。昨年、特別会計の収入確保で、市営住宅駐車場の目的外使用について提案をさせていただいております。市営住宅の駐車場利用状況が6割程度の住宅や、中には利用がない住宅もあり、対策が必要です。小樽市の高齢化から駐車場の利用状況が上向くとは考えにくく、地域の実情に応じた目的外使用は、収入の増加が見込め、市民サービスの向上にもつながり、プラス要素が多いと考えます。ぜひ実施に向け検討をお願いいたします。現在の市営住宅駐車場の利用状況もお示しいただき、市長の御見解をお伺いいたします。次に、小樽市立病院についてお伺いいたします。本年4月、病院事業管理者に並木昭義氏が就任し、新しい経営形態でスタートいたしました。また、6月1日から市立小樽第二病院が「小樽市立脳・循環器・こころの医療センター」とネーミングを新たにし、出発いたしております。小樽市民にとりましても、このニュースは明るいニュースとして伝わり、生まれ変わる病院としても期待されているようであります。今後の市立病院の経営、運営に対して、市長はどのような期待をされ、並木病院局長とともにどのように地域医療を守っていくお考えか、お示しください。新市立病院の統合新築問題は、長い議論の中、う余曲折を経て、現在、計画が中断されております。これには、小樽市の財政問題、そして国が示した公立病院改革ガイドラインによる市立病院の経営の立て直しなどが大きな壁となっております。その壁も 2008 年度決算は、財政健全化計画で掲げた目標より累積赤字が改善し、病院事業会計は公立病院特例債が 18 億 8,000 万円認められたことにより不良債務が圧縮されました。市立病院の統合新築に向けた再開ラインが見え始めたように思います。特に、建設地に関しましては、我が党としても議論を重ねてまいりましたが、並木病院局長から建設地に関して、現病院に隣接する量徳小学校敷地が適地であるような提言を市長にされたと伺っております。山田市長は、新市立病院の設置者として、この提言に対して率直にどのようなお考えをお持ちなのか、過去の議論も含めてお伺いいたします。二つの市立病院の老朽化は、どこから見ても明らかであり、小樽市民の安心・安全、後志二次医療圏での役割を果たす病院として、その役割は日を追うごとに大きくなっております。建設地を含めた統合新築に向けた考えは、山田市長と並木病院局長の方向性を一致させ、市民への丁寧な説明が必要になってまいります。どのように意思疎通を図り、市民への説明を果たすお考えなのか、お示し願います。小樽市立病院改革プランでは、二つの市立病院の役割について、それぞれ明確化しております。内容については省略させていただきますが、小樽病院の役割は、現在あります 11 診療科の機能を生かして、幅広い医療を提供することを役割とする。また、小樽市立脳・循環器・こころの医療センターは、脳、精神、循環器疾患の専門病院として質の高い診療を提供するとあります。専門性の高い診療科目の特色を生かした病院づくりにつきましては、地域医療を守っていく観点や選ばれる病院として必要と認識しております。これから進むであろう両病院統合に向け、改革プランに掲げられている診療科目について、その見直しや縮小などが視野に入っているのか、現在のお考えをお示しください。病院経営の改善にかかわる医業収益は、医師の増減により大きく左右されることから、その確保は重要課題であります。今まで大学病院への協力依頼や若手研修医による情報発信など努力を重ねてきましたが、結果として医師の減少が続きました。新病院局長の下、医師の確保に対してどのような取組をされていくのか、お考えをお示しください。厚生労働省の委託事業であります医師再就業支援事業は、平成 21 年度女性医師支援センター事業として、さらなる女性医師の就業継続の支援をすることになりました。また、2次医療圏単位で、医療機能の強化や医師の確保、勤務医などの勤務環境改善を促す取組を支援する地域医療再生基金は、災害拠点病院等の耐震化整備についての事業なども対象となっており、これを含め、国や道の支援策について、積極的な働きかけが必要と考えます。お考えをお伺いいたします。議案第6号小樽市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例案では、公立病院改革ガイドラインに示された病床利用率を確保するため、許可病床数を削減する改正が提案されております。この病床数の変更により、今後の病院機能に影響が出ないのか、お答えください。また、許可病床数に応じて措置されております交付税は、いつからどのような影響が出てくるのか、同様に一般会計による繰出金はどのようになるのか、お示しください。新経営体系でのスタートにより、病院に関連しての動きが活発になっているようです。先日も、市立小樽病院でのメタボ、骨密度測定、動脈硬化の新しい検診が始まり、市民の関心は高く、その効果が期待されるところです。今後、病院ではどのように新たな取組を進めていくのか、お示し願います。この項の最後に、小樽市立病院改革プラン再編・ネットワーク化協議会では、地域医療の現状や課題、そして小樽市や周辺市町村の安心・安全な医療体制をどのように守っていくのか、協議が続いております。病院局長が新任され、今後の再編・ネットワーク化協議会のスケジュール、素案の方向性及び協議の考え方について、お示しください。次に、定住自立圏構想についてお伺いいたします。日本は、少子化が進み、今後 30 年間で、総人口が 1,700 万人以上も減少することが見込まれております。加えて、大都市圏への人口の流出は顕著で、ますます地方都市の状況は厳しさを増す傾向となっております。小樽市の人口推移も国勢調査による、昭和 35 年の 19 万 8,511 人をピークに年々減少し、本年5月末人口は 13 万 5,722 人となりました。高齢化による自然減以外に、雇用の場を求めて、若年労働者層が市外へ転出していることも要因と思えます。この人口減少は、将来、地域産業を衰退させ、都市機能をも脅かすことになりかねません。そのような状況の中、安心して暮らすことができる地域を形成するために、昨年総務省で「定住自立圏構想推進要綱」がまとめられ、周辺市町村とのネットワーク化を図り、さまざまな分野で連携に取り組む施策が作成されました。小樽市は、定住自立圏構想の中心市の要件を備える市に選定され、周辺町村の余市町、仁木町、古平町、積丹町、赤井川村と協定を結ぶことを検討しております。そのためか、市民の皆さんから定住自立圏について御質問を受けることが増えております。そこで、何点かお伺いいたします。この定住自立圏構想の具体的なねらいや中心市の役割についてお答えください。また、なぜ小樽市が構想の取組を始められたのか、市長の御見解をお伺いいたします。そして、今後、具体的にどのようなスケジュールで構想が進められるのか、お示しください。想定される北後志5町村との連携は、既に北しりべし廃棄物処理広域連合を設置し、ごみの広域共同処理について順調に管理・運営されております。本構想では、ほかのどのような分野で協力・連携していくお考えか、連携項目やその理由についてもお示し願います。また、定住自立圏構想の実現への取組は、市町村という垣根を越え、広域圏としての機能の集約化やネットワーク化が進むことになります。その際、財政的な負担も当然ながら出てくると想定されますが、現在、国から示されている財政措置の概要について、わかる範囲でお示しください。この項の最後に、この定住自立圏構想計画の連携項目によっては、第6次小樽市総合計画に影響は出てこないのか、市長の御所見をお伺いいたします。次に、小樽市の観光についてお伺いいたします。政府が目指している観光立国の実現は、経済活性化の大きなかぎと言えます。特に、北海道は社会資本の整備が遅れ、地方の人口減少に拍車をかけていると言われており、公共事業に頼ってきたとも言える北海道経済は、それにかわる産業による活性化を図らなければなりません。その意味で、観光はまさに基幹産業に乏しい地方の再生にとって大きな光であります。私たちが住む小樽は、年間 700 万人以上の観光客が訪れるまちとしてよく紹介をされております。しかし、昨今の状況は頭打ちの状態で、昨年来の景気の悪化は、海外の観光客を大幅に減少させました。日本政府観光局(JNTO)発表の平成 21 年訪日外客数では、前年同月比の伸び率はいずれもマイナスで、特に本年2月は、昨年の約半分にまで落ち込んでいます。小樽市では、雪あかりの路が開催されていた期間でもあり、影響が出ていたのか気になるところです。ゴールデンウィークも終わり、本年に入ってからの観光入込客数は、昨年と比べ、どのような傾向であるのか、特徴も含めお聞かせください。2004 年以降、訪日外国人が急激に増えた理由に、アジアからの旅行者の増加が挙げられております。小樽でも、香港、韓国、台湾からの観光客が大半を占め、アジアからの観光客をターゲットにしたさらなる取組は、国内観光客を増加させる対策とともに重要で、小樽観光の将来を担う欠かせない戦略とも言えます。今年度のアジア圏に向けた新たな取組について、スケジュールも含めお示しください。アジアの中でも、今後注目すべきは、世界の大国中国ではないでしょうか、昨年の訪日客数は初めて100 万人を突破したと言われ、これは中国の海外旅行者 4,584 万人のうち、わずか2パーセントという数字です。7月には、中国人への個人観光ビザが解禁される見込みで、中国の報道を見ますと、上海の旅行者では、日本への観光ツアーが 30 パーセント以上増えるとの見方もございます。期待が大きく膨らみますが、小樽への中国人観光客数の動向は近年どのような傾向になっているのか、お示しください。また、来道した中国人観光客に、次に北海道観光で訪れたい場所を尋ねますと、道東や道南を希望する声が多いとお聞きします。今後、中国旅行者への積極的な取組が必要と考えます。戦略も含め、市長の御所見をお伺いいたします。外国人観光客の増加に伴い、昨年総務省が行った「訪日外国人旅行者受入れに関する意識調査結果」を見ますと、小樽市内の宿泊施設の意識が非常に気になるところです。そこで、お伺いいたします。小樽市内の宿泊業者のうち、2008 年に外国人旅行者の宿泊があったとされる施設の割合をお示しください。また、受入れに関しての課題などを把握されていればお聞かせ願います。小樽観光の将来を見据えたとき、外国人宿泊客の増加、リピーターの拡大、外国旅行会社から選ばれる宿泊観光地として成長していかなくてはいけないと考えます。市長の御見解をお伺いいたします。次に、観光PR戦略についてお伺いいたします。小樽市が進めておりますおたる案内人を活用した新コースの提供やリピーターが多い道央圏などに向けた継続的なPR戦略は大切であると思いますが、北海道内で行われる大きなイベントやたくさんの人が集まる高速道路のパーキングエリア内などで、来樽のきっかけになるような取組のお考えはないのか、お聞かせ願います。本年9月には、北海道で延べ 50 万人が参加するねんりんピックが開催されます。経済効果は 87 億円とも言われ、協賛イベント参加など小樽市の存在をPRするチャンスとも思えます。取組のお考えはないのか、お答えください。以前から、観光都市小樽としての市民意識の向上や新たなファンづくり、そしてホームページ上の活用などで、キャラクターの存在について提案をさせていただいております。観光プロジェクト推進会議の御意見は、小樽観光の確立したイメージを損なうことにならないよう、慎重に取り組むべきとのお話であったようです。確かにノスタルジックなイメージは、小樽の売りであります。しかし、キャラクターの存在そのものがイメージを変えるほどの影響を及ぼすとは考えられません。その活用方法や手法で、新たなファン層の拡大、市民意識の向上を図ることができると考えます。改めて、市長の御見解をお伺いいたします。次に、小樽市の高齢者福祉に関連してお伺いいたします。日本の平均寿命は昨年、厚生労働省が発表した簡易生命表によると、2007 年時点における日本人の平均寿命は、男性が 79.19 歳、女性が 85.99 歳と過去最高になりました。日本女性は世界で最も長寿で、男性は世界第3位だったそうです。また、日本人が 65 歳まで生きる確率は、男性で 86.4 パーセント、女性で 93.3 パーセント、これを 90 歳まで生きる確率を見ても、男性は 21.0 パーセント、女性は 44.5パーセントと、まさしく長寿社会となっております。そのような社会にあって、仕事や子育てを終えた方々が必ず訪れる高齢期、住みなれた地域の中で健康で自分らしく過ごしたい、そのようにだれもが望んでいるところであります。まず、地域で安心して暮らせるための支援についてお伺いいたします。昨年、第2回定例会の中で、地域福祉ネットワークの質問を通して、市民の気づきで高齢者の方々を見守る仕組みを小樽市で行うことは可能ではないかと質問させていただいております。お答えとしては、行政が携わることが難しいということであったと記憶してございますが、先般、市長の定例記者会見で高齢者見守りネットワークについて御説明があったようです。まず、このネットワークを進めることになった背景について御説明願います。また、事業の目的、具体的な内容についてお示しください。本活動は、65 歳以上の方の割合が 30 パーセントを超え、高齢者のみの世帯が増え続けている小樽市にとって、非常に重要な活動であります。市民に対しての周知や啓発はどのようにされるのか、お聞かせ願います。次に、地域支援事業についてお伺いいたします。地域支援事業は、要支援・要介護状態となることを予防するとともに、要介護状態等となった場合も、地域において自立した生活が継続できるよう支援を行う目的で実施する事業とあります。予防に重きを置いた介護予防事業、包括的支援事業、任意事業の三つの柱から成っている地域支援事業の推進は、大変重要視をされております。市町村主体で、2006 年から始まったこの支援事業の小樽市の過去3年間の事業推進状況はどのようなものであったのでしょうか。その効果や問題点、今後の取組など総括的にお聞かせ願います。小樽市の要支援・要介護認定者数は、平成 18 年度 8,075 人、19 年度 8,436 人、20 年度 8,559 人となり、高齢者に占める認定率の割合も 20 パーセントを超え推移しております。この認定率の割合について、国や北海道の割合をお示しいただき、小樽市の傾向や特色についてお示しください。高齢化が進む小樽市では、要支援・要介護認定者は増加傾向になると予想され、将来の介護保険料についても増額が懸念されるところです。市長の御見解をお伺いいたします。認定率に及ぼす影響が大きい要因の一つに、ひとり暮らしの高齢者数の増加が、軽度の認定率を大きく引き上げることが挙げられております。小樽市の高齢者単身世帯数の推移は、高齢化からも増加していることは明らかでありますが、核家族化が進む中、ひとり暮らしの高齢者数を減少させることはできません。孤独という不安感を解消させ、近隣や地域内で支え合う、支え合いを深めるためにも、住みなれた地域の中で、参加型の介護予防事業の利用促進を今まで以上に取り組んでいく必要があります。今後の新たな取組も含め、市長の御見解をお聞かせ願います。軽度の要介護認定率を抑制するためには、65 歳以上の高齢者の有業率を上昇させることが大きく影響することも言われております。現経済が低迷している中、行政が高齢者の働ける環境を整えることは、大変難しい状況でありますが、たとえ短い時間であれ、働くことで社会に参加をしている、人の役に立っているなどの生きがいを持てる環境づくりは、積極的に働きかけることは必要であります。市長の御所見をお聞かせ願います。高齢者の社会参加を通し、高齢者介護ボランティア制度について、以前質問をさせていただいております。皆様の周りにも元気な高齢者の方々がたくさんいらっしゃると思います。その方々が、社会へ参加するきっかけにもなり、人のために役に立つことができる、またボランティアで得たポイントを介護保険料に充当することができたり、自治体によっては、地元商店街で使用できる商品券との交換などを行う独自の取組も出ております。今後ますます少子化が進み、地域のコミュニティとして大きな役割を果たしてきた小中学校は、その役割や存在が近い将来少しずつ変わると予想され、市内各地域にございます介護保険関連施設と地域の交流は、将来ますます重要になってくると思われます。行政サービスでは届きにくい福祉の谷間に、ボランティアの育成は喫緊の課題であり、その存在は我々が地域で生活する上でなくてはならない活動になりつつあります。この高齢者介護ボランティア制度は、各自治体が特色を持たせた事業にすることで、介護予防だけにとどまらない効果も期待できるのではないでしょうか。この取組に関して、ぜひ検討を要望するものであります。市長の御見解をお伺いいたします。次に、女性特有のがん検診についてお伺いいたします。がん対策につきましては、2006 年1月、公明党の神崎元代表が痛みをコントロールする緩和ケアやがん治療専門医育成などを含めたがん対策法の制定を早急に検討すべきと提唱し、がん対策推進基本計画は公明党として力強く推進をしてきました。今年度は、がん検診事業を支援する地方交付税が倍増され、その使い道は小樽市のがん検診向上への取組にかかっております。今年度、がん検診の効果や必要性などの情報提供にどのように取り組んでおられるのか、具体的な受診率目標も含めてお示しください。特に、毎年9月は、がん制圧月間となっております。今までとは違った、市民挙げてのがん制圧月刊にすべきと考えますが、市長の御見解をお聞かせ願います。国の平成 21 年度補正予算には、女性が安心して健康で生き生きと活動できる社会になるよう対策がとられました。女性特有のがん検診推進事業の取組であります。基準日を6月 30 日とし、子宮けいがんは20 歳から 40 歳まで、乳がんは 40 歳から 60 歳の間、それぞれ5歳刻みで対象者の検診の無料化などが打ち出されています。小樽市の取組について、スケジュールも含めてお伺いいたします。交付税措置が倍増し、事業に取り組むことで受診率が大幅にアップする期待が大きいところであります。しかしながら、懸念をしておりますのは、市内にあります各種がん検診を受けられる指定医療機関の受入れ態勢であります。特に、乳がん、子宮がん検診につきましては、病院が限られており、社会問題になっている産婦人科医師の不足や大きな病院などへの集中的な受診者の増加で、通常の診療に支障が出始めた地域では、女性のがん診療がピンチになっていることも伝えられております。小樽市内では、出産ができる病院も限られており、検診以外の患者も病院には数多く訪れているものと推測されます。小樽市で検診受診率ががん対策推進基本計画の 50 パーセント以上にアップした場合、懸念される問題について、小樽市では受診者の利便性の確保や取組、医師会との連携をどのように図っていくのか、お示しください。市民の検診受診に対する意識は高まる傾向にあり、受診者増加は少なからず病院に影響を与えると考えます。ぜひ万全の体制をとり、速やかに事業が行われるよう要望いたします。最後に、幼い子供の感染症対策についてお伺いいたします。小児医療の現場で、病気が重症化し、死亡若しくは重い後遺症が残る病気に、細菌性髄膜炎があります。その感染症の多くが、ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型、略してHib(ヒブ)と肺炎球菌によるものです。特に、ヒブによって毎年 600 名ほどの乳幼児が日本では発症し、約5パーセントのとうとい命が奪われているそうです。発症するほとんどが5歳未満で、そのうち半数がゼロ歳から1歳の乳児に発症頻度が高いことや、せきやくしゃみなどの飛まつで感染すること、髄膜炎は初期診断が大変難しく、治療が遅れ、重症化することなどが懸念されています。り患前の予防対策が重要であり、ヒブワクチンの接種により発症を防ぐ有効性が認められているため、世界 90 か国以上で、定期予防接種に位置づけられ、発症率が大幅に減少しているようです。我が公明党では、厚生労働大臣へ細菌性髄膜炎から子供たちを守るワクチンの定期接種化を求める要望書を提出しております。昨年 12 月からヒブワクチン接種が日本でも可能になりましたが、小樽市内のヒブワクチン接種状況とヒブによる小児細菌性髄膜炎の現状についてお伺いいたします。また、任意接種のため、4回ほどの接種費用約3万円は、すべて自己負担であります。経済的負担を軽減するため、公費助成に踏み切る自治体もあり、道内の幌加内町は少子化対策の観点から全額助成を決めました。予防接種公費助成について、小樽市の考えをお聞きいたします。この項の最後に、ヒブワクチンの任意接種開始や取扱医療機関の情報をホームページなどで発信するなど検討すべきと考えますが、御見解をお聞かせ願います。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
千葉議員の御質問にお答えいたします。初めに、経済危機対策と小樽市の取組について何点か御質問がございました。まず、「小樽で買物」キャンペーンセール助成事業についてでありますが、これまでに申請された団体数は 33 団体で、その具体的な取組内容は、各商店街団体がそれぞれの特徴に合わせて創意工夫をし、特売セールをはじめ抽選会やスタンプラリー、プレミアム付商品券の発行などを実施しているところであります。抽選会などでは、その商店街の商品券を景品として提供し、次の買物につなげる工夫をしているところや大型液晶テレビ、電動機付自転車などのほか、市場ではウニやカニ、アワビを景品にするなど、それぞれの店舗の業種を生かした多種多様な内容となっております。次に、この事業の効果でありますが、これまでに実施した商店街団体からは、来街者が増えるなど販売促進につながっていると聞いております。また、周辺地区におきましては、店舗数の減少により、何年もの間、売出しセールを行うことができなかった商店会等の中で久しぶりに売出しセールを実施するところが出てきております。さらに、実施に際し、会員以外の店にも声かけをしまして、参加を募っている商店会もあり、市内の商店街の活性化に寄与しているものと認識しております。次に、緊急保証制度についてでありますが、この制度は、国の安心実現のための緊急総合対策に基づき、昨年 10 月 31 日から実施され、本年5月末までに市が特定中小企業者として 564 件の認定を行っております。業種別では、卸・小売業が 209 件、建設業が 122 件、製造業が 107 件、飲食・宿泊業が 44件などとなっており、同じ期間に北海道信用保証協会が行った保証承諾の総額は 90 億 3,520 万円で、これらは主に企業の運転資金として利用されております。また、市内の企業の業況につきましては、市が特定中小企業者として認定を行った企業では、売上高の平均減少率が前年同期と比較して、およそ 20 パーセントの減少となっていること、さらには保証協会による代位弁済金額がここ2年間、高い水準で推移していることなどから、売上げの低迷や厳しい資金繰りの状況が伺われ、市内企業はきわめて厳しい経営環境に置かれているものと考えております。次に、小樽管内の有効求人倍率でありますが、ハローワークによりますと、4月は 0.31 倍と前年同月に比べ 0.11 ポイント悪化しております。また、この3月の高校新卒者の就職内定率でありますが、4月末時点で 87.0 パーセント、前年同月が 86.8 パーセントでありますので、昨年と同様の状況にあります。次に、ふるさと雇用再生特別対策事業の進ちょく状況でありますが、4事業のうち1事業が既に事業を開始しており、2事業はハローワークを通じて雇用者を募集中であり、残りの1事業はまもなく募集を開始する見込みとなっております。また、緊急雇用創出事業は、4事業のうち1事業は事業を開始し、2事業は業者と委託契約を締結済みであり、残りの1事業は業者を選定中であります。今後、事業が順次開始されることにより、予定どおりにふるさと雇用再生特別対策事業では 10 人、緊急雇用創出事業では 37 人の新たな雇用が創出される見込みとなっております。次に、平成 21 年度の地方財政対策で位置づけられた地域雇用創出推進費についてでありますが、この経費の創設の趣旨は、特に厳しい雇用情勢にある地域に配慮して国における経済対策の一つとして盛り込まれたものと承知しており、普通交付税の算定を通じて、今年度と来年度の2年間に限り措置されるとのことであり、本市に対しましては、今年度分として2億 7,800 万円が措置されると試算されております。したがいまして、この地域雇用創出推進費関連の事業につきましては、まずこれから行われる 21年度の普通交付税の算定状況等を確認し、あわせて今後の市内の雇用情勢等をよく分析した上で、第3回定例会以降の予算計上について検討してまいりたいと考えております。次に、中小企業緊急雇用安定助成金の周知でありますが、今年2月の広報おたるや市ホームページに掲載するとともに、中小企業者等を対象に5月 18 日と 21 日に開催をした小樽市商工業振興施策説明会におきましても周知を図ったところであります。今後もハローワークと連携しながら、国や関係機関の諸施策の活用を促進するために、さまざまな機会を活用して周知を図ってまいりたいと考えております。次に、地域活性化・経済危機対策臨時交付金についてでありますが、本交付金に係る事業の要望の取りまとめに当たっては、施設の改修など緊急性のある事業や市民の利便性に資する事業などについて提出を求めたところ、約 13 億 6,000 万円の要望がありました。交付金を充当する事業につきましては、緊急性が高く、近い将来必ず実施しなければならない事業や国の制度創設目的に沿った地域活性化に資する事業を洗い出した上で、優先度等を見極めながら選定したところであります。次に、この交付金事業の市内企業への発注につきましては、交付金の活用に当たって、国から地域の中小企業の受注機会に配慮するよう要請されております。市といたしましても、できる限り地元企業への発注に留意した事業選択を行っておりますが、発注時においても状況に応じ、分離、分割など受注機会を広げてまいりたいと考えております。次に、実質公債費比率と将来負担比率についてでありますが、平成 20 年度の比率につきましては、現在、比率算定上の各決算数値の分析中であり、現時点ではまだ試算はしておりませんが、19 年度の数値から推計する限り、この二つの比率はともに、いわゆる財政健全化法に基づく早期健全化基準は下回るものと考えております。次に、経常収支比率でありますが、平成 20 年度の経常収支比率につきましても、現在、比率算定上の各決算数値の分析中であり、現時点ではまだ試算をしておりません。19 年度の決算数値で見ますと、本市の経常収支比率は 103.9 パーセントと全国の類似自治体の中で最も高い水準となっており、その主な要因は、他の団体に比べ生活保護費などの扶助費が多いことや、病院・下水道事業などの企業会計への繰出金が多いことなどによるものであります。次に、財政健全化の面からの歳入確保の新たな対策でありますけれども、自主財源の確保は歳出の削減とともに、財政健全化にとって非常に重要な要素であり、これまでも使用料及び手数料の定期的な見直しのほか、職員駐車場の有料化や遊休資産の売却などに努めてきております。現時点で新たな歳入確保策について具体案があるわけではありませんが、今後とも市税及び税外収入など、各歳入項目の収入率の向上に最大限努めるとともに、歳入増に結びつくさまざまな取組について、さらに検討していきたいと考えております。次に、市営住宅駐車場でありますけれども、まず現在の利用状況でありますが、3月 31 日現在で合計1,320 区画に対しまして承認台数が 1,048 台で約 80 パーセントの利用率となっております。そのうち区画すべてが利用されているのは、55 住宅のうち 11 住宅で、利用がないのは高齢者単身者専用の入船住宅であります。また、空き区画を市営住宅入居者以外に開放するいわゆる目的外使用についてでありますが、全国的な事例を調べましたところでは、兵庫県の県営住宅や西宮市の市営住宅などで違法駐車解消などの特別な理由で実施しているものであり、北海道にも確認いたしましたところ、基本的には公営住宅の補助事業等で整備しているため、法令等の規定により、駐車場の目的外使用は難しいと聞いております。しかし、空き区画の有効利用は課題としてとらえておりますので、今後は駐車場の目的外使用について北海道地域住宅協議会などを通じて国に要望してまいりたいと考えております。次に、市立病院の問題についての御質問でありますけれども、この項で私が答弁したもの以外は病院局長からお答えいたします。初めに、病院事業管理者に就任した並木局長に対し、市立病院の経営・運営についてどのような期待をし、また、どのように地域医療を守っていくのかということでありますが、まず市立病院の経営・運営につきましては、並木局長にはその豊富な経験と人脈などを生かし、両病院長とともに大いにリーダーシップを発揮して病院の改革に取り組むことを期待していますし、実際に4月から両病院の院長を含む病院局の幹部職員による経営戦略会議を立ち上げ、経営改善に向けて精力的に取り組んでいると聞いております。次に、地域医療についてでありますが、並木局長もこの2か月の間、地域の医療がどうあるべきかという一貫した視点で、市内、市外の医師会や公的病院、関連病院、さらには医育大学である北海道大学や札幌医科大学を精力的に回り、直接生の声を聞いて、地域医療に関する正確な情報収集や意見交換を行ってきており、それらを基に再編・ネットワーク化協議会にも臨んでいると聞いております。今後は、当協議会における議論結果も踏まえ、市民が安心できる医療体制構築に向けて保健所と病院局が連携して積極的に取り組んでまいりたいと考えております。次に、新病院の建設地に係る並木局長からの提言でありますけれども、並木局長からは、医療者の立場から医療連携の観点、患者の利便性など病院としての立地条件を考慮すると、現在の小樽病院の敷地と量徳小学校敷地をあわせた土地が最適であり、また市内の医療関係者の方々もおおむね同様の意見であるので、建設地について再考できないかとの意見があったものであります。これまで医療に深く携わり、地域医療にも造けいの深い並木局長が地域の医療関係者の方々の意向も聞いた上で判断したということで大変重く受け止めております。私といたしましても、当初、当該土地が新病院にふさわしいと考え、第1候補としておりましたので、その優位性は十分認識しているところであります。しかしながら、当該土地への新病院建設は、当時の小学校適正配置計画により、量徳小学校が廃校になった場合にのみ建設が可能であったことから、当時の状況としましては断念せざるを得なかったものであります。その後、議会をはじめ関係者の方々の御理解や御協力もいただきながら築港地区での計画を進めてきた経緯もありますので、今後、議会はもちろんのこと、関係者の方々の御意見も広くお伺いしながら、慎重に検討していかなければならない問題であると考えております。次に、統合新築についてでありますけれども、両病院は老朽化が進んでおり、また二つに分かれている非効率性などから、地域医療を守るためにも早期の統合新築が必要であるとの考えは、私も並木局長も全く方向性は一致しております。その実現のためには、建設地問題はもとより財政的なめどをつける必要もありますし、再編・ネットワーク化協議会からの報告も踏まえて、新病院の役割の明確化や規模・機能などについて決定していく必要がありますので、並木局長はもちろんのこと、庁内で十分協議の上、方向性を出していきたいと考えております。また、市民への説明についてでありますが、6月から広報おたるで「地域医療を考える」というシリーズを始めたところでありますので、統合新築に関しましても、広報おたるも利用しながら丁寧な説明に努め、理解を得てまいりたいと考えております。次に、定住自立圏構想についての御質問でありますけれども、初めに、定住自立圏構想の具体的なねらいや中心市の役割についてでありますが、この構想は、ある一定の人口規模を有し、行政・民間機能を問わず、生活に必要な都市機能を集積している市を中心市とし、その中心市と生活、経済面で密接な結びつきがある周辺市町村がみずから協定を結び、それぞれの役割分担とお互いの連携、協力により、圏域全体の活性化を図ることを目的としております。中心市の役割としましては、一定の集積がある商業機能、中核的な医療機能、各種の生活関連サービスの提供機能などを、本市だけではなく周辺地域の住民の方々にも活用していただくために、機能の充実を図り、圏域全体の活性化を図るマネジメントを担っているとされております。次に、本市の定住自立圏構想の形成に当たっての取組でありますが、本市は総務省が中心市の要件を備えるとして選定をされた全国 243 市の一つでもあり、将来来るべき分権型社会や地域の自立などを考えると、広域行政の取組はますます必要になるという観点から、まずは検討に取りかかったところであります。現在、北後志5町村と北しりべし廃棄物処理広域連合を組織し、広域行政に取り組んでいることや教育、医療などの生活面においても結びつきが強いことから、圏域形成の可能性などについて協議を進めているところであります。次に、圏域形成に当たっての取組項目とその理由でありますが、定住自立圏構想推進要綱において、集中とネットワークの考え方を基本とし、生活機能の強化、結びつきやネットワークの強化、圏域マネジメント能力の強化の三つの視点から生活機能を確保していく必要があるとされておりまして、少なくても視点ごとに一つ以上の連携の取組を行うことになっております。具体的な取組については、現在、どのような分野で連携が可能なのかを事務レベルで協議を進めているところであります。次に、国から示されている財政措置の概要でありますが、特別交付税の措置や地域活性化事業債の充当率のアップなどのほか、各省庁においては、既定予算事業の優先採択や国土交通省の定住自立圏等形成に向けた地域経営推進事業費など構想の推進に当たっての予算が計上されております。次に、第6次小樽市総合計画への影響でありますが、定住自立圏構想は、中心市と生活、経済面などで密接に関係のある周辺市町村とが自立した生活圏域を形成する広域行政の一つであると認識しております。第6次小樽市総合計画では、市政運営の基本姿勢の一つである「広域連携の推進」の項目の中で、行政区域を越えて協力体制を構築し、広域的、長期的な課題解決に取り組むものとしていることから、この構想はまさに計画と合致している取組であると認識しております。次に、観光についての御質問でありますけれども、初めに、本年の観光入込客数の傾向についてでありますが、景気の低迷による観光旅行に対する需要の減少が伝えられている中で、ゴールデンウィーク期間中などの状況を見ますと、ETC割引の効果などによる高速道路の利用が増加しておりますので、今後、ドライブ観光による入り込み客数の増加に期待を寄せているところであります。一方、外国人観光客については、経済不況に加え円高傾向が続く中、訪日旅行に対する需要が低迷しており、先日、日本政府観光局が発表した訪日外国人旅行者数の4月の推計値を見ますと、本市の外国人観光客の大宗を占める東南アジア圏の国々、とりわけ香港、台湾、韓国からの旅行者数の減少が著しく、本市でも外国人観光客を主力としている観光施設などでは、入り込みの減少が伝えられております。いずれにいたしましても、今年度の観光入込客数の傾向につきましては、本格的な観光シーズンである夏場の動向を見極めた上でなければお示しすることは難しいものと考えております。次に、アジア圏に向けた取組でありますけれども、本年は、日本香港観光交流年に指定され、国においても香港を重点市場として位置づけていることから、小樽観光協会が主体となり、6月 11 日から 13日までの日程で、香港の国際旅行博に小樽ブースを設け、現地の旅行会社などに対し、小樽市の観光PRを戦略的に行ったところであります。また、昨年 12 月には、初めて台湾の高校の修学旅行生を受け入れ、小樽工業高校との学校交流を行いましたが、これは平成 19 年 12 月の国際観光プロモーション活動による台湾の旅行会社への働きかけが成果として現れたものとも言えます。このように、将来のリピーターとなり得る海外からの修学旅行生の受入れは、今後、本市外国人観光客の入り込みに大きな効果のある取組でありますので、市内の学校とも連携を強化し、官民協働で受入れの拡大に努めてまいりたいと考えております。次に、本市への中国人観光客の動向でありますが、香港を除く中国本土からの宿泊人数につきましては、平成 13 年度から 16 年度までは 200 人台で推移しており、その後、18 年度は 1,035 人、19 年度は1,023 人と 1,000 人台となり、20 年度は 2,606 人と急増しております。日帰りの中国人観光客数につきましては、入り込みを把握する方法がないため集計できませんが、近年の宿泊人数の状況を勘案いたしますと、日帰りの入り込みにつきましても、相当数の中国人観光客が本市を訪れているものと推測しております。次に、中国人旅行客の誘致についてでありますが、世界的な経済不況により訪日外国人旅行者が減少する中で、中国本土からの訪日客数は依然として好調に推移しております。また、本年7月からは個人ビザの発給が解禁されるなど、今後、我が国を訪れる中国人旅行者は相当増加するものと予想されます。したがいまして、中国人富裕層に向けた積極的な誘致活動が必要であると認識しており、本市といたしましても、現在、北京の結婚式企画会社に対し、本市での挙式と観光を組み合わせたツアーの商品化を提案しているところであります。また、本年8月には中国と小樽港を結ぶ定期コンテナ航路を運航している神原汽船が上海中心部に物販施設を開設することから、本市の観光PRにつきましても、効果的な取組となるよう、同社と話し合ってまいりたいと考えております。次に、外国人旅行者の宿泊実績のある施設の割合でありますけれども、平成 20 年度の小樽市観光入込客数の調査によりますと、主要ホテルのうち外国人旅行者の宿泊があったと回答したホテルは 13 施設中12 施設であり、その割合は 92.3 パーセントであります。外国人旅行者を受け入れるに当たっての課題でありますが、ソフト面ではフロントなどでの外国語対応をはじめ食事や生活習慣など文化の違いを十分に理解することが重要であり、何よりも外国人に対しておもてなしの心を持って接することが大切であると考えております。また、ハード面では旅行会社が外国人旅行者に適した設備を有する宿泊施設と認めなければ、外国人観光客の受入れにはつながらないものとお聞きをしております。次に、外国人に選ばれる宿泊観光地についての見解でありますが、第6次総合計画の基本計画においては、外国人観光客の誘致による国際観光の推進を主な事業に掲げ、外国人を含む観光客が安全で安心して楽しめるよう、受入れ態勢の整備・充実に努めることとしております。また、観光基本計画においても、国際化、グローバル化への対応強化が課題として挙げられており、これらに対応する主要施策である外国人対応の向上において、受入れ態勢の整備に努めるとともに、外国人に優しい観光地づくりを進めることとしております。いずれにいたしましても、外国人宿泊客の増加に向けては、本市の観光まちづくりを進める上で、宿泊施設をはじめとしてハード・ソフト両面にわたる充実が必要であると認識しております。次に、大きなイベントなどでのPR活動の取組でありますけれども、これまでも札幌大通公園のビアガーデン会場への潮まつりキャラバン隊の派遣や輪厚パーキングエリアでの雪あかりの路PR活動のほか、今年度からは道央圏を中心とした道の駅での観光パンフレットや観光情報誌などの配布をお願いしているところであります。また、ねんりんピックにつきましては、全国から元気な高齢者の方々が集まるイベントであり、ぜひとも本市を訪れて、小樽観光を満喫していただきたいと考えておりますので、参加する各県の選手団に対して、観光パンフレットの事前送付を行うなど情報発信に努めてまいりたいと思います。今後とも、小樽への観光客誘致に向けて、効果的であると判断されるものについては、官民一体となって積極的に取組を進めてまいりたいと思います。次に、本市のキャラクターの取組でありますけれども、市といたしましては慎重に取り組むべきではないかとの考え方には変わりはありませんが、先般、観光協会プロモーション委員会の中で、小樽のオリジナル商品の企画開発、販売促進などを考えた場合には、戦略的にイメージキャラクターを考案していくことも選択肢の一つだろうとの意見が出ておりました。今後、民間による観光プロモーションや観光イベントにおいて、キャラクターによる取組が実現された際には、市といたしましても、積極的に宣伝を行うとともに、さまざまな活用を図ってまいりたいと考えております。次に、高齢者の見守りネットワークについての御質問でありますが、まず事業を進める背景と目的でありますが、御承知のとおり、本市の高齢化率は 30 パーセントを超え、非常に高い率となっております。また、独居や高齢者のみの世帯も増加しておりますので、こういった世帯に対して、自宅での異変や急な体調の変化などの場合に、長期間放置されることのないよう、高齢者の見守りネットワークを積極的に推進し、住みなれた地域で安心して暮らせるようにするものであります。この事業の内容につきましては、地域の住民をはじめとして、新聞、郵便配達の方々などに対して、孤立しがちな高齢者の存在を意識することや声かけなどの見守り意識を醸成することと、市としましても、見守り事業を兼ねて、高齢者給食サービスの拡大を図るものであり、あわせて異変があった場合の一定の対応方法などを市民や事業者に周知することであります。また、周知や広報につきましては、4月の定例記者会見でお話をさせていただき、5月には町会長と市との定例連絡会議で、6月には老人クラブ連合会理事会で、それぞれ説明したところであり、8月の広報誌にはこの事業の特集記事を掲載する予定としております。それと並行して、現在、事業者などに説明をし、幾重ものネットワークづくりに向けた協力の依頼をしているところであります。さらに、高齢者への給食サービスについては、これまでのボランティアによる配食に加え、高齢者同士のグループ化による相互協力や見守りと業者による配食サービスにより事業を拡大することとし、各町会などに試食を兼ねて説明会の開催を呼びかけているところであります。次に、地域支援事業の過去3年間の事業推進状況、問題点等についてでありますが、介護予防事業の特定高齢者施策については、平成 20 年度から生活機能評価の実施が義務づけになり、この生活機能評価によって、特定高齢者の把握が可能となったことから、把握人数は伸びておりますが、運動、栄養、口くうの各種事業の参加には結びついていない状況にあります。また、一般高齢者施策では、まず介護予防事業を知っていただくことが重要であることから、介護予防フェアの開催など、普及啓発に努めております。次に、包括支援事業につきましては、地域で暮らす高齢者を総合的に支援する機関としての地域包括支援センターと保険者である市が平成 20 年度から定期的に月1回地域包括ケア会議を開催し、情報交換や事例検討などを行い、サービスの質の向上につなげております。また、市町村の創意工夫において実施する任意事業でありますが、平成 20 年度には、認知症高齢者やその家族を支える認知症サポーター養成講座を数多く開催し、認知症サポーターを約 1,000 人養成しているところであります。今後は、過去3年間の事業推進状況を見ても、特に介護予防事業の参加者が少なく、まず市民に事業を知っていただくことが大切なことから、今年度から地域に出向く「介護予防・地域支え合い事業」を取り入れてまいります。さらに、医師や民生委員等を含めた関係機関との密接な連携により、少しずつ参加者を拡大していくことが重要であると考えております。なお、21 年度では、既に任意事業である介護用品助成事業を要介護3の方に拡大し、300 人を超える方の登録をいただいておりますし、また独居高齢者給食サービス事業では、国のふるさと雇用再生特別対策推進事業費により事業者が直接お弁当を届け、見守りを行うサービスの拡大に努めております。次に、要介護認定率にかかわる小樽市の特色等についてでありますが、平成 20 年3月末の国の認定率は、15.9 パーセント、北海道が 16.5 パーセント、小樽市が 20.2 パーセントとなっておりますが、小樽市が認定率の高い理由としましては、坂道など地形的な問題や冬期間に外出ができないことで、生活援助が必要となり、さらに外来の受診率が高いことにより、担当医から認定申請が勧められるなど、あらかじめ万一のときに備えておこうという心理が働いているものと推測いたしております。また、小樽市の平均要介護度は 2.02 で、国が 2.23、北海道が 2.16 と、要介護度の軽い方が多い傾向にあります。次に、将来の介護保険料増額の懸念でありますが、3年後の第5次介護保険事業計画の策定に当たっては、2025 年を見据えることとされておりまして、この年は 65 歳以上人口が全国で 3,600 万人を超え、団塊の世代が 75 歳以上の高齢者に到達する年であります。社会保障国民会議の試算によれば、現在の給付水準で7兆円程度の介護費用は、2025 年には 19 兆円から 24 兆円程度になるとされ、すべてのサービスを介護保険制度が給付するためには、現在 50 パーセントの公費負担割合を大幅に増やさない限り、介護保険料は支払不能の金額に増額されることは明らかであり、その是正のため、国民的論議による制度改革が必要であると考えております。次に、介護予防事業の利用促進についての見解でありますけれども、平成 21 年3月の民間調査機関の意識調査では、介護予防事業を聞いたことがないという回答が6割近くに上ることが明らかとなったという記事を目にしましたが、小樽市も全く同様の傾向であると考えます。参加型の介護予防事業については、おたる健康総合大学でさまざまなプログラムを用意し講座に参加していただいておりますし、また地域活動を支援する観点から介護予防に資する活動を行っている地域のグループに 10 万円を上限に助成するなどの事業を行っているところであります。今後は、各事業の参加者がまだ少ないため、まず事業を知ってもらうことが大切であることから、より身近な地域での介護予防事業が受けられるような仕組みづくりが必要となるため、日常生活圏域ごとに対策を講じていく考えであります。次に、高齢者が働きやすい環境や社会参加でありますが、特に高齢化率の高い本市にとって、高齢者は社会を構成する大きな力であり、財産であります。高齢者が持つ長い経験に培われた知識や技能、能力を十分に発揮できる仕組みづくりや社会参加を促進することが重要なテーマであると考えております。近年の新たな取組として、福祉コミュニティ都市推進事業がありますが、平成 18 年度から 20 年度までは産業会館を活動拠点としている「杜のつどい」を支援し、今年度は本定例会で補正予算として計上しておりますが、銭函を拠点としている「優游の会」に対して支援するなど、高齢者の活動や社会参加の促進を積極的に進めているところであります。また、高齢者が短時間で働くことによる社会参加については、これまではシルバー人材センターへの支援が主な事業であり、今後もセンターの事業拡充を進めることが基本になるものと考えておりますが、高齢者がより活躍できるような新たなボランティア活動やコミュニティビジネスへの支援についても研究してまいりたいと考えております。次に、高齢者介護ボランティア制度の取組でありますが、議員の御提案のとおり、全国では東京都稲城市が高齢者のボランティア活動をポイントとして評価し、介護保険料に充てておりますが、そのほかでは、本年 10 月には町田市がポイントを市内の商店で利用できる商品券に還元する制度を創設する予定となっております。これらの活動は高齢者の介護予防にもつながり、制度が確立されると一石二鳥の効果を生むことが考えられます。今後、高齢者介護ボランティア制度に対する住民の意識やシステムを構築する上での問題、さらに介護予防事業の課題などを総合的に考慮し、先進都市の事業内容等を参考にしながら、小樽市としてどのような方策がとれるのか、その必要性を見極めてまいりたいと考えております。次に、女性のがん検診についての御質問でありますけれども、最初にがん検診に関する市民への情報提供でありますが、今年度新たにがん検診の必要性などを記載したポスターを作成し、多くの市民の方の目に触れる場所に掲示を行っております。また、乳がん、子宮がんなど女性特有のがん検診に関するチラシを作成し、各種検診の際に配布するほか、まち育てふれあいトークをはじめとする健康教育やパネル展などの機会を通じて啓発に努めてまいりたいと考えております。次に、がん検診受診率の目標値でありますが、がん対策基本法に基づき策定された国のがん対策推進基本計画におきましては、平成 24 年度までに 50 パーセント以上とすることを目標としております。本市におきましても、これを目標とし、関係機関との連携を図りながら受診率の向上に努めてまいりたいと考えております。次に、がん制圧月間についての取組でありますが、がんの予防は早期発見、早期治療が最大のテーマであり、検診を勧奨し受診率を着実に向上させていくこと、また生活習慣を改善することによるがん予防の有効性などを広く周知していくことが重要であると考えております。9月のがん制圧月間におきましては、単に検診の勧奨だけにとどまらず、市が実施している検診の内容や、さらには最新のがんの治療方法の説明など、市民ががんを身近な問題としてとらえることができるような啓発活動を行ってまいりたいと考えております。このため、市民、市内で検診を行っている事業所、がん予防に取り組んでいる方々が一体となり、がん予防に取り組んでいくことが重要であると考えております。次に、女性特有のがん検診推進事業の取組でありますが、スケジュールといたしましては、6月中に国から事業の実施要綱が各市町村に示される予定となっております。市ではその要綱に従い、検診対象者をリストアップするとともに、検診医療機関の選定などの準備を進めます。その後、必要な予算措置を講じた上で、速やかに対象者に乳がん、子宮がんの検診の無料クーポン券とがん検診手帳を郵送し、受診していただく予定としております。次に、受診率がアップした場合の想定される問題でありますが、女性特有のがん検診推進事業に当たり、受診者数の増加が予想されることから、十分な対応ができるよう受入れ態勢について医師会と協議を行っております。また、乳がんと子宮がん検診などを同時に受けられるセット検診の実施回数を増やすことや民間検診機関の活用も検討し、受診者の利便性を図ってまいりたいと考えております。次に、子供の感染症対策についての御質問でありますけれども、まず市内のHib(ヒブ)ワクチン接種状況でありますが、昨年 12 月のヒブワクチンの国内販売開始以降、市内3か所の医療機関で接種希望者に対して任意の接種を行っています。また、小児細菌性髄膜炎の現状でありますが、医療機関から発生報告を求めている感染症発生動向調査では、市内における過去5年間の発生報告はありません。次に、予防接種の公費助成についてでありますが、予防接種は予防接種法に基づく定期接種と個人の希望に基づく任意接種があります。法に基づく定期接種ワクチンは国が疾病の重篤性、感染力、患者発生数、ワクチンの有効性、安全性などについて検討を行い決定されており、ヒブワクチン等についても定期接種化の検討を開始しているところであります。公費助成実施の要件としては、有効性や安全性などが十分立証されていることが必要であると考えておりますので、市といたしましては、国の決定した定期接種ワクチンの範囲の中で予防接種を進めていく考えであります。最後に、ヒブワクチンの任意接種開始や取扱医療機関の情報提供でありますが、ヒブワクチンの一般的な情報を感染症予防啓発の一つとしてホームページ等で提供することは可能であると考えていまして、検討してまいりたいと思います。なお、取扱医療機関の情報提供につきましては、その方法を含め、医師会と協議をしてまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 病院局長 並木昭義(病院局長は2025年3月まで)
小樽市立病院について、千葉議員の御質問にお答えいたします。まず、両病院統合後の診療科目についてでありますが、新病院の診療特性の柱としましては、一つ、脳・神経疾患診療、一つ、心・血管疾患診療、一つ、がん診療、一つ、他の病院にない診療科など、四つを考えており、これをたたき台として、再編・ネットワーク化協議会での御意見も聞いて、診療科目を検討していきたいと考えております。その結果、若干の診療科目の増減はあると思われますが、基本的には市立病院改革プランの考え方を踏襲したものになると考えております。また、それぞれの診療科におきましても、専門性の違いなどを踏まえ、他の医療機関との役割分担をさらに進め、市内全体で効率的な医療を提供していく体制を目指すことが必要であると考えております。次に、医師確保の取組についてでありますが、着任後、大学の医局を回って強く感じましたことは、現在、新しい臨床研修制度の影響などで、医局へ入局する医師が減っていることに加えまして、若い医師の考え方も変化しており、魅力があり医師に選ばれる病院でなければ医師の確保は難しいということであります。そのため、大学医局や私の人脈を通じ、医師派遣の要請は引き続き、両病院長とともに粘り強く進めてまいりますが、早期に新病院のビジョンを示すことがぜひ必要と考えております。次に、国の支援制度の活用についてでありますが、4月には政府の経済危機対策が発表され、5月には 21 年度補正予算も成立したところであり、地域医療も成長戦略に掲げられております。また、定住自立圏構想に伴う財政措置でも地域医療支援のメニューが盛り込まれるなど、地域医療を支援する施策がいろいろと充実してきております。いずれにいたしましても、これらの施策について、さまざまなチャンネルを通じて情報収集に努め、北海道など関係機関へも働きかけを行い、活用できるものは積極的に活用するよう努めてまいりたいと考えております。次に、今回の許可病床数の変更による病院機能への影響についてでありますが、今回の許可病床数の削減は、実際に稼働している病床の数、いわゆる稼働病床数に変更するものでありますので、現在の病院機能上は影響はないと考えております。交付税につきましては、一般会計に入るものですので、病院経営に直接影響するものでありませんが、許可病床数に応じて措置されるため、許可病床数を削減すれば、交付税もその分減額されることになります。しかしながら、病床数を削減した場合にあっても、現在の交付税措置は5年間継続されることになっておりますし、また交付税は前々年度末の病床数を基に算定されることから、今議会で提案しております病床数削減の影響が出るのは7年後の平成 28 年度からとなります。また、一般会計からの繰入金につきましては、引き続き改革プランに定めた繰出しのルールに基づいて繰り入れされることになります。次に、診療面での新たな取組についてでありますが、小樽病院では市内で唯一の放射線治療を行っておりますが、4月からはがんの治療をしている患者様の登録を開始いたしました。将来的には、後志医療圏にないがん診療連携拠点病院の指定を受け、地域のがん患者治療のさらなる充実を図っていきたいと考えております。さらに、7月からは医療センターとの連携により、小樽病院においても脳ドックを実施するほか、安価で気楽に自分の健康チェックができる検診などについても検討を進め、取り組んでまいりたいと考えております。また、医療センターにつきましては、その特性を生かし、引き続き 24 時間 365 日救急を推進してまいります。既に実施している取組についても、積極的な広報活動により広く市民にアピールしていく必要も感じておりますが、市立病院の持つ人材や医療機器を有効に活用し、より一層市民の期待にこたえられる病院を目指して引き続き取組を進めてまいりたいと考えております。次に、再編・ネットワーク化協議会についてでありますが、私は就任前の2月に同協議会にオブザーバーとして参加し、昨年の協議経過や地域医療の状況につきましてお話を伺いました。4月に就任してから、各委員と個別に面談し、地域医療や市立病院に対する考えをお聞きしたところであります。それらを踏まえ、去る6月2日に開催された協議会におきまして、新病院のあるべき姿とそれを前提とした地域医療連携について私の考えをまとめて示し、それを基に協議を行ったところであります。今後はその内容について、さらに協議を進め、9月ごろには報告書のまとめに入りたいと考えております。(「議長、2番」と呼ぶ者あり)
再質問 2番 千葉美幸
1点だけ再質問させていただきます。病院の統合新築に向けた御答弁の中で、市長のほうから財政的なめどについてのお話がありました。今回、地域医療再生基金ということで質問もさせていただいたのですけれども、その中には災害拠点病院の耐震化に対しての基金の補助などもかなり拡充をされているというお話も伺っております。その中におきまして、その財政的なめどというのが、実際に市長の中では、赤字がきちんと改善されたときなのか、それよりさらに基金など、一般に貯蓄ができる時期になったときと判断するのか、その辺に対していま一度御答弁をお願いしたいと思います。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
一番はやはり財政的に見通しが立ったときだと思いますけれども、その時点がいつかというは、一つ考えられるのは、一般会計が一定程度のめどがつくといいますか、赤字の解消のめどがつくというのがあります。そのことによって、起債の借入れといいますか、このめどがつけられるという、そういった問題もありますので、とにかく一般会計としては赤字の解消、そしてそれに伴う起債の許可が得られる条件といいますか、そこだと思います。それから、もう一つは、やはり現在の病院経営、これが健全経営でなければならないと。要するに、操出基準はありますけれども、操出基準を超えてさらに病院に出していくようでは、なかなか一般会計としても大変ですから、病院の健全経営がまず次の条件としてあるだろうというふうに思っていますので、そういったその時期を、これからどういった時点がそういう判断の時期になるかというのは、十分財政状況を見極めながら判断してまいりたい。ですから、今ここでいつというわけにいきませんので、たぶん今年度決算がどういう状況になるかというのが一つの大きな山場になるかというふうには感じますけれども、これさえクリアできれば、来年度の一定時期にはいい方向に行けるかという感じはしていますけれども、まずはやはり 21 年度の決算状況、これがまずどの程度、20 年度並みに黒字が確保できればいいのですけれども、まだこれはこれから先がありますから、そういった状況を十分見ながら判断をしたいというふうに思います。