みんなの議会

小樽市議会 平成21年第2回定例会 2009年6月16日

(1)国の予算編成のあり方について/(2)国の大型補正予算に関連して/(3)市内都市公園の桜の天狗巣病対策について/(4)観光について

2009年6月16日、小樽市議会の一般質問で、山口保議員が「国の予算編成のあり方について」「国の大型補正予算に関連して」「市内都市公園の桜の天狗巣病対策について」「観光について」について質問し、市長 山田勝麿が答弁しました。

質問者
山口保 議員
答弁者
市長 山田勝麿

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 18番 山口保

民主党・市民連合を代表して質問をいたします。今回は、4項目7点について市長の考え方をお知らせ願いたいと思います。私は、昨年の第4回定例会一般質問で、国の制度設計の根本的な見直しなしに地方財政の再建や市民生活の窮状からの脱却、再生は困難と申し上げました。近年の著しい経済構造の変化は、地域の卸小売業や小規模製造業、住宅関連産業や土木建設業など、地域に密着した多くの産業を衰退させ、地域経済は縮小し、その結果として市民所得が 10 年間で 26 パーセントも減少していることが、本市の財政運営を困難にしていると申し上げました。私たちは、この苦境を脱するために官民を挙げて、この間、さまざまな努力を惜しまなかったことを自負していいのではないかと考えております。しかし、残念ながらその効果は小さく、極めて限定的なものにとどまっております。地域循環経済をもう一度新しく組み立て直すためには、自治体の努力だけでは困難であります。私はかねがね、長年慣例になっている国の省庁別シェアを固定化したまま行われている積み上げ方式による予算編成は、予算獲得自体が自己目的化し、予算消化のためだけの不要不急の場当たり的事業を生む結果となっており、また、このことは国の財政運営の硬直化を生じせしめ、かつ国民生活の向上という本来の目的にはほとんど寄与してこなかったのではないかと考えてまいりました。こうした長年の予算編成の硬直化は、近年の社会構造の変化に対応しきれず、少子高齢化や雇用の不安定化など、特に社会保障分野への財政ニーズに対応できず、生活不安や社会不安を増大させ、その結果、内需を喚起しきれず、いつまでも消費の低迷が続き、社会の閉そく感を生み出し続ける結果となっております。私たちが地域の将来の展望を必死で模索するように、国にはこの国の将来の確固たる展望を示す責任があるはずであります。生活や雇用の不安を取り除き、国民が安心をして暮らせる社会を取り戻すこと、また環境関連技術や新エネルギー分野のさらなる開発、育成や地域循環型経済の確立による地域の再生、自給率向上のための農業の再生や森林の有効活用など、求められている政策は無数にあり、それらの実行は必ず地域の復興の実現につながると信じております。私は、さきの第4回定例会で、国の補助金制度の弊害について申し述べさせていただき、地方交付税や一括交付金として地方に財源を移譲することが国の財政運営にとっても効率化につながり、地方の自主的な判断で事業の取捨選択が行われれば無駄な事業の排除につながるとして、補助金改革を国に強く要望されるよう訴えさせていただきました。私は加えて、これまで述べさせていただきました国の予算編成の硬直化したあり方の抜本的な見直しを国に求めるよう要望いたしますが、市長の御見解をお聞かせください。さて、予算総額 15 兆 4,000 億円と言われる、このたびの国の前例のない大型補正予算についてであります。申し上げるまでもなく、世界的な金融危機に端を発した現今の経済危機に対する需要拡大策であり、その規模の大きさについて私は問題視をするつもりはありません。しかし、問題は、その場しのぎの政策に終始し、実効性のあるものになるのか、大変疑問であります。特に公共事業分野では、従来から見直しの対象になっていた事業の組み込みを図るなど、大型事業ばかりが目立ち、結局、地元中小零細企業への波及はごくわずかにとどまりそうであります。本市で、今議会に提案されております補正予算では、地域活性化・経済危機対策臨時交付金3億 9,639万 5,000 円、地域活性化・公共投資臨時交付金2億 8,567 万 7,000 円、その他の国の財源手当に3億 8,973万 2,000 円、計 10 億 7,180 万 4,000 円となっております。本市の財源手当も含め、本市補正予算総額で15 億 3,515 万 3,000 円であります。国の補正総額から見れば、本市への交付はいまだわずかな額であります。今後、国で詳細な設計のできていない1兆 4,000 億円と言われるハード事業向け予算が残されていると伺っており、本市としても将来につながる事業を精査、研究をされ、実施に移し、少しでも市内中小零細事業者の苦境からの再起につながるよう努力をしていただきたいと思います。また、北海道や国による事業は当然予算枠も大きく、さまざまな事業を検討されていると思いますが、本市としても国や道に対して、小樽市域での事業に対してさまざまな要望を検討されていることと推察をいたしておりますが、具体的に検討をされているものがあれば、お知らせをいただきたいと思います。私はかつて平成 17 年の議会でも要望いたしましたけれども、本市が国に要望しております昨年秋に全面開通した国道 393 号の赤井川村明治-倶知安間と本市望洋台間のいわゆる毛無峠の道路改良について、ぜひ再度この機会に要望していただきたいと思います。今春、私も倶知安から赤井川村明治まで車で走ってまいりましたが、急な峠越えもなく、ほぼ 20 分の所要時間でありました。それに比べ、小樽までの毛無峠越えは、国道5号の稲穂峠よりも長く険しいと実感をした次第であります。本市域の国道5号や臨港線、市内中心部の交通量の緩和は、潤いのあるまちづくりにとって不可欠と私は考えてまいりました。特に、毛無峠の一部トンネル化などの改良がなされれば、国道 393 号は小樽-倶知安間の産業幹線となり、市内への通過車両の流入は確実に減少すると期待をするものであります。これまで本会議や予算特別委員会、建設常任委員会などで何度か申し上げましたが、特に臨港線の交通量が現在の1日約3万台から1万 8,000 台程度に減少すれば、6車線から4車線へと車線の減少も可能と伺っております。もし、それが実現された場合、両側1車線分のエリアの車道側に緑地帯を設け、桜などを植樹し、並木道とされ、歩道側はパーキングエリアとし、真ん中部分に人力車や馬車や自転車の専用道路として整備をされれば、沿線の石造倉庫群の再利用も促進され、運河沿いのにぎわいを創出できると考えるからであります。また、海側の1車線分が今述べさせていただきましたように整備がされれば、北運河への直線でのつながりも可能となり、北運河周辺の再生も視野に入ってくるものと考えております。以上のような将来のまちづくりの観点から、この際、国に対して、国道 393 号の望洋台から毛無峠の道路改良について再度要望を求めますが、御所見をお聞かせください。次に、歩道橋撤去の要望であります。これも、今回の国の大型補正の事業メニューに加えていただきますよう道や国に要望していただきたいと思います。このことにつきましては、平成 15 年、本会議での駅前歩道橋撤去を要望いたしまして以来、国道5号の浅草横断歩道橋や緑山手線の富岡歩道橋、緑歩道橋の撤去について検討をされ、道や国に要望していただくよう訴えさせていただいております。駅前歩道橋につきましては、昨年秋に、駅前再々開発事業に伴い、本市まちづくり推進室などの粘り強い努力により撤去が実現をされ、多くの市民や観光客の皆さんから評価をされており、その努力に対して敬意を表するものであります。他の歩道橋につきましては、本市と小樽開発建設部、小樽土木現業所などで調査をされ、協議もされていると伺っておりますが、いまだ方向性が定まるところまでには至っていないと伺っております。浅草横断歩道橋については、小樽警察署前からJR函館本線にかかるこ線橋を渡り、浅草交差点を左折する際に、左折を指示する信号が設置されており、仮に歩道橋が撤去され、横断歩道が設置された場合には、左折してくる車に対して歩行者の安全が確保されないとの小樽警察署の見解を昨年3月の建設常任員会でお伺いをいたしております。私は、この見解を大変奇異に感じております。横断歩道橋があるから、一般には設置されることのない左折信号が設置されているのであり、横断歩道が設置されれば、左折信号を廃止できるのではないかと考えるのは私ばかりではないと考えます。2車線の道路から4車線の道路に出る交差点で左折信号が設置されているところなど、まれであります。たとえ坂道であっても、ロードヒーティングが施されており、左折信号の廃止はさほど問題ではないと考えます。また、富岡歩道橋につきましては、地先であります富岡北部町会では、撤去の要望を総会で決められておりますし、緑歩道橋は横断歩道も併設されており、無用の長物と化しております。近年、全国でバリアフリーの考え方や景観に対する配慮、また老朽化や維持管理コストの問題などの理由から、利用頻度の低い歩道橋の撤去の事例が数多く報告をされております。北海道の歩道橋は、本州に比べて冬場のロードヒーティングの必要など、経費も余分に発生し、維持管理コストもそれだけで年間七、八十万円と伺っております。私はこの際、道や国に対して、このたびの追加経済対策の中に、事業として市内歩道橋の撤去を要望されるよう求めますが、御所見をお伺いいたします。次に、本市都市公園内の樹木のせん定についてお尋ねをいたします。私は、市民ボランティアの皆さんと運河公園や手宮公園などに桜の植樹をさせていただいており、毎年、その手入れの機会に園内の桜などの観察をさせていただいておりますが、今年はソメイヨシノの花芽が異様に少なく、不審に思っておりました。結局、原因は、春先に寒暖の差が大きく、花芽がつく時期の寒さが起因しているとの結論になったと伺っております。桜には、てんぐ巣病という、花がつかず、しまいには木を枯らしてしまう恐ろしい病気があり、全国的にまん延をしているそうであります。釧路では、てんぐ巣病のまん延で桜の花が咲かなくなっていると、NHKで取り上げられておりました。本市の手宮公園、小樽公園、平磯公園には多数の桜があり、先月、心配で見に行ってまいりましたが、特にソメイヨシノの半数以上にてんぐ巣病が見られました。平磯公園などは、てんぐ巣病ばかりでなく、幹の根元に多数のひこばえが出ており、長く管理がされない状況が見てとれました。公園の樹木の管理は、ボランティアでできる作業もありますけれども、てんぐ巣病の除去作業は、高枝ばさみでも届かない高さに発生しているものも多数見受けられることから、専門業者に発注してお願いするしかないと思われます。財政難が続き、十分な予算もつけられない中、管理が行き届かなかったと推察をいたしております。このたびの補正予算の中の雇用対策事業に、街路樹及び公園内枯損木のせん定や除去などに 640 万円計上されておりますが、てんぐ巣病の除去などは含まれておりますか、お聞かせください。てんぐ巣病は胞子から伝染をすると言われており、胞子の活動がとまる秋以降に除去作業を行わなければならないと伺っております。早急に行わなければならない雇用対策事業になじまないのであれば、新たな予算確保も必要になってくると思われますが、ぜひとも特段の御配慮をいただきますようお願いし、あわせて御所見をお伺いいたします。次は、観光についてであります。小樽観光の現状につきましては、これまで機会あるごとに第1期の小樽観光は終わりを迎えつつある、新たな拠点の開発や魅力ある商品の開発による観光の産業化を実現しなければ、衰退に向かうのではないかと申し上げてまいりました。昨年、平成 15 年以来5年ぶりに行われました観光客動態調査が本年に入り、まとめられようとされておりますが、観光客の入り込み数の減少はさることながら、平成 16 年には平均 4.8 時間とされておりました観光客の平均滞在時間がどの程度まで少なくなっているか心配されるところであります。滞在時間が 90 分のツアーもあると聞いておりますし、運河や堺町のにぎわいの減少は、滞在時間の大幅な減少を予感させます。平均消費額も滞在時間の減少に比例して減少することから、心配をされるところであります。しかし、時間消費型観光や滞在型観光への転換を高らかに宣言した観光都市宣言の実現は、必ず実行されなければならない本市の最大の課題の一つであります。平成 18 年、観光基本計画がまとめられ、昨年から観光プロジェクト会議が発足され、祝津にしん祭りや茨木家番屋修復に対する国の交付金の申請をされ、祝津地区のまちづくりの拠点としての利用を計画するなど、成果を上げられていることに対して敬意を表するものであります。堺町ナイトマーケットの開催や旧国鉄手宮線でのガラス市の開催など、新規のソフト事業が次々と生み出されようとしております。このような機運の盛り上がりの中で新たな観光拠点の創出は、議論から実行に移されるべきときに来たのではないかと感じております。旧国鉄手宮線の整備につきましては、旧国鉄手宮線活用懇話会の議論を終えられ、今回の補正予算でも旧手宮線活用計画策定経費として 180 万円が計上されております。また、来年度には、文学館、美術館の拡充整備にあわせて、手宮線との一体化も含め、検討をされていると伺っております。先日、文学館で行われました「『旧小樽地方貯金局』と小坂秀雄」というシンポジウムに参加をさせていただきました。現在の文学館・美術館のある建物は、昭和 27 年、旧逓信省の技師であった小坂秀雄の設計により小樽地方貯金局として建設をされ、モダニズム建築の流れをくんだ逓信スタイルと呼ばれる建築様式の典型だとのお話でありました。北九州市門司港レトロ地区でも同様のものが現存をしており、保存・再生され、まちづくりに生かされているとのことでありました。日銀通りには、旧日本銀行小樽支店をはじめ、旧北海道銀行小樽支店などの多くの明治を代表する建築のみならず、大正、昭和初期の建築物、そして戦後間もない時期に建てられたこの旧小樽地方貯金局に至る、明治から昭和にかけての代表的な建築様式を知ることができる日本近代建築史の宝庫であるとお話をされておりました。文学館、美術館の整備拡充とあわせて、小樽を代表する近代化遺産である旧国鉄手宮線との一体化が実現できれば、次に市内中心部の旧手宮線沿線の活用につながっていくものと期待するものであります。しかし、この沿線には、この旧小樽地方貯金局である文学館、美術館の建物以外に歴史的建造物は皆無であり、この地区を新たな交流観光の拠点として再生するためには、新たな景観の創出が不可欠であります。さきの旧手宮線活用計画策定に関する歴史的資源活用方策検討事業の中には、今るる述べさせていただいた考え方が盛り込まれると信じておりますが、お尋ねしておきます。また、旧国鉄手宮線沿線の創景事業については、さきにまとめられました中心市街地活性化計画の中にもその重要性が述べられた上で課題とされております。創景事業への助成は駅前通りの整備事業でも実施をされたと伺っておりますが、財源不足から現在は休止をされているとのことであります。いずれにいたしましても、何か有効な誘導策が不可欠であります。あわせて御所見をお伺いいたしておきます。次に、厚生労働省のふるさと雇用再生特別対策事業についてお尋ねをいたします。本市が厚生労働省の本事業に応募をされ、このたび採択をされることが決まり、995 万 5,000 円の補助金を受けられ、小樽物産協会において小樽産品のインターネット販売事業を始められるとお聞きをいたしました。これまで本議会や観光協会などの場で何度も議論をされ、その重要性についての認識は共有されておりましたが、実現には至らなかったものと承知をいたしております。私はこの場で、小樽物産協会のこの熱意と決断に敬意を表したいと思います。小樽物産協会は、5年ほど前に新たな常務理事を迎えられ、百貨店を中心に新たな取引先を次々と開拓をされ、着実に売上げを伸ばしてきております。昨年の報告では、取扱高が 12 億 781 万円と、5年間でほぼ倍増しております。そうした中、新たに立ち上げられるネット販売事業は、これまでの主要な取引先である百貨店の売上げが近年減少に苦しみ、経営上の判断から整理・縮小、再編が始まっており、取引先確保にも不安要素が出始めてきていることなど、新たに安定的な流通販路の開拓が必要との判断から事業の立ち上げを決断されたと伺いました。今6月から2名の新たな人員を採用され、協会内部にも専門委員会を設置され、取扱商品の基準づくりや通販サイトの運営について精力的に検討をされていると伺っております。大変なリスクを負っての決断をされたということで、失敗は許されないとの決意も伺っております。厚生労働省の本事業への補助金は、最長で3年間と伺っておりますので、この間に軌道に乗せられるよう願うばかりであります。取扱商品も現協会加盟会員の商品ばかりでなく、手数料だけで参加できる方向で検討をされているやに聞いております。これまで大手通販サイトの高額な出店料がネックとなって参加を見合わせておられた本市の零細事業者の産品も広く紹介をされ、販売につながることを期待するものであります。本市産業港湾部もこれまでさまざまな場面で連携、協力をされてきたことは承知をいたしておりますが、今後に向けての抱負、御決意をお伺いいたしまして、私の質問を終えさせていただきます。なお、再質問は留保いたします。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

山口議員の御質問にお答えいたします。初めに、国の予算編成の抜本的な見直しをという御指摘でありますけれども、現在の国の予算編成の流れとしましては、基本的には、毎年度6月ころに経済財政改革の基本方針、いわゆる骨太の方針を閣議決定し、その後開催される経済財政諮問会議において、その基本方針を示した施策の目標や意図を予算に反映させるための指針を与え、それらを踏まえて、通常であれば7月下旬から8月にかけて翌年度予算の概算要求基準を固めていくと承知しております。ただいま申し上げました経済財政諮問会議は、内閣総理大臣を議長として関係大臣のほか日本銀行総裁や民間有識者等で構成され、そこで出される各意見を十分に政策形成に反映させることを目的とした合議制の機関であり、その会議を所管する内閣府は、各省よりも一段高い立場から企画立案及び総合調整を行う役割を担っているとされております。このように、現在は、総理大臣のリーダーシップの下に内閣府が調整役となって予算編成前の作業をリードする形となっていると理解しておりますので、今後とも省庁別の予算配分の実績などにとらわれずに、経済財政政策や社会保障政策、さらには国民の安全確保に関する政策などについて、大胆かつ柔軟に対応した予算編成となるよう、さらに努めていただきたいものと考えております。次に、国の補正予算に関する国や道への要望でありますけれども、過日、国の経済危機対策として、過去最大規模の補正予算が成立いたしましたが、この対策に盛り込まれた制度の具体的内容が地方公共団体にまだ示されていないものがあります。市といたしましては、国や道からの情報を踏まえ、事業実施の要望などを行ってまいりたいと考えております。次に、国道 393 号の小樽-赤井川間の道路改良についてでありますが、後志内陸部と札幌市域とを短絡する重要な路線であることから、後志管内の各市町村で組織する期成会で要望を続けてまいりました。そのような中、昨年9月には、念願でありました赤井川-倶知安間約 9.7 キロメートルの通行不能区間が開通し、期成会の大きな目的を達成することができました。また、小樽市域についても、これまで急カーブの線形改良や安全施設の設置など、鋭意進められておりますが、先般の期成会の道内や中央要望では、この国道 393 号望洋道路の整備について、さらに要請したところであります。次に、市内歩道橋の撤去についてでありますけれども、横断歩道橋は歩行者の道路横断時の安全確保を目的に設置されてまいりました。しかしながら、高齢者や障害者にとってはバリアフリー化になっていないことや、歩道の幅員を狭めている歩道橋もあることは承知いたしております。これまでも浅草横断歩道橋などの撤去につきましては、道路管理者や小樽警察署と協議を行ってまいりましたが、特に高齢者や児童の安全確保が必要でありますので、代替施設の設置や住民同意など、それぞれの歩道橋で状況は異なるものの、これらの課題について引き続き関係機関と協議が必要と考えております。このことから、このたびの追加経済対策の事業として、国や北海道に対する歩道橋撤去の要望は難しいものと考えております。次に、都市公園の樹木のせん定でありますけれども、このたびの補正予算 640 万円で、街路樹や公園内の樹木を 580 本ほどせん定する予定になっております。御指摘の桜のてんぐ巣病ですが、多くの公園内の桜に発病している状況は確認をしておりますし、この対応としましては、薬による処置が必要でありますので、今後のせん定時に合わせて対応してまいりたいと考えております。次に、観光についての御質問でありますけれども、まず旧手宮線の整備に関する歴史的資源活用方策検討事業についてでありますが、当該事業は、旧国鉄手宮線活用懇話会で取りまとめられました報告書を基に、市民の皆さんの御意見や庁内の関係部局で組織します検討会での議論を踏まえ、今年度内に市としての活用計画を策定するため、本定例会に補正予算として提案したものであります。この事業の中で、旧手宮線を新たな観光拠点として再生するため、中心市街地の魅力の創出や観光客の回遊性の向上などにつながる方策について検討したいと考えております。また、旧手宮線沿線の創景のための有効な誘導策についてでありますが、本年4月1日から施行した景観計画及び改正景観条例では、この沿線を小樽歴史景観区域に取り入れ、建築物などの形態・意匠については一定の制限を設けました。これにより、良好な景観形成の誘導を図ることができるものと考えておりますが、今後の旧手宮線の庁内検討会議の中でさらに議論してまいりたいと考えております。最後に、地場産品インターネットショップ展開事業についてでありますが、国のふるさと雇用再生特別対策事業を活用して行うもので、地域ニーズに対応し、地域の発展に資する安定的な雇用機会を創出する事業を対象とするものであります。市といたしましては、水産加工品、菓子類、ガラス製品など、本市の特色ある地域資源について、インターネットを活用して販路拡大を目指すものであり、商品の安全性や公平性を保つ必要から、公益法人である社団法人小樽物産協会に業務委託したものであります。今後とも小樽物産協会と十分に連携をし、小樽の高い知名度を生かした物産展等の取組を一層促進するとともに、今回のインターネットを活用した地場産品の販路拡大を通じて地域経済の活性化に取り組んでまいりたいと考えております。(「議長、18 番」と呼ぶ者あり)

質問 18番 山口保

大変にあっさりとした答弁でありましたけれども、予算特別委員会で議論を深めさせていただきますので、今日はこれで終わります。

出典:小樽市議会 平成21年第2回定例会 2009年6月16日 議事録 PDF(72ページ) 間違いを知らせる