みんなの議会

小樽市議会 平成21年第1回定例会 2009年3月4日

(1)地上デジタル化移行について/(2)保育所問題について/(3)後期高齢者医療制度について

2009年3月4日、小樽市議会の一般質問で、中島麗子議員が「地上デジタル化移行について」「保育所問題について」「後期高齢者医療制度について」について質問し、市長 山田勝麿、福祉部長 長川修三、医療保険部長 佃信雄が答弁しました。

質問者
中島麗子 議員
答弁者
市長 山田勝麿、福祉部長 長川修三、医療保険部長 佃信雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 中島麗子

一般質問をします。最初に、地上デジタル化移行についてお聞きします。昨年12月末、最上2丁目14番地周辺の住民から、テレビが映らないと苦情が入りました。原因は道営住宅の電波障害対策の共聴アンテナが強風で一部破損したためでしたが、このように市民生活に深く密着したテレビが、ある日突然見られなくなったら大変です。政府は2001年2月の国会で、アナログ放送打切りの日程を2011年7月24日と決定しました。日本共産党はテレビの買換えを強制するもので、余裕のない世帯はテレビが見られなくなると指摘し、アナログ放送の終了時期の決め方は、地デジ波のカバー率や受信機の普及率の達成を条件にして決める、このような修正案を出しましたが、自民、公明、民主、自由、社民の各党が賛成して決まったものです。反対したのは、日本共産党だけでした。現在まで政府はデジタル放送推進のための行動計画を第9次まで策定し、取り組んできました。2011年までに地デジテレビやチューナーなどの受信機の1億台の普及、世帯普及率100パーセント、これを目標にしてきましたが、2月17日の調査結果では、地デジ対応テレビの世帯普及率は49.1パーセント、この時期の目標58パーセントに及びません。日本民間放送連盟に加盟しているテレビ、ラジオ局194社の約半数が2008年度の中間決算で経常赤字です。主な原因は、全体で1兆440億円にもなる地デジへの投資です。現在、アナログ放送が届いていた地域の96パーセントをカバーするようになりましたが、中継局の設置が困難な残り4パーセントに対して、これまでと同額のコストがかかると表明しており、放送事業者もまた被害者だという声すら出ています。国民の地デジ準備は整わないまま、2011年7月にアナログ波を打ち切ったら、千万単位のテレビ難民が出るという予測もあります。1998年10月、旧郵政省が設置した地上デジタル放送懇談会が出した答申では、受信機の世帯普及率が85パーセントに達しなければ、アナログ放送終了計画を見直す、このようにしていました。原点に戻って、デジタル対応が十分普及してから、アナログ波の停止を決めるべきと考えますが、市長の御見解をお伺いします。小樽市の6万7,000世帯のうち、地デジ対応がどこまで進んでいるのか。これはどこがどのように把握されているのでしょうか。実態がわかればお知らせください。今後、小樽市の公共施設内テレビの地デジ対応計画について、教育現場、その他施設に分けてお聞かせください。予算額は幾らになるのか、国からの支援はあるのでしょうか。アンテナを建てても電波が悪い地域では、共聴アンテナを設置して組合で管理していますが、このデジタル対応の進ちょく状態はいかがでしょうか。また、小樽市の公共施設が電波障害の原因になっているため、共聴アンテナを設置している施設数と対象世帯数をお答えください。市の施設による電波障害については、2008年度に調査の予算が計上されていますが、具体的な調査内容をお聞かせください。市内では、既に北海道の施設に対する調査結果で、地デジになると電波障害が改善されるため、共聴アンテナを撤去するので、各自でアンテナを設置するよう通知が来ている地域があります。全国では老朽化した共聴アンテナの修理が必要になり、地デジに切りかわるからと、いち早くアナログ用のアンテナを廃止したため、地デジ対応のチューナーやテレビを購入できなかった一部住民がアナログ波のテレビが見られなくなるという事態が起きています。市の公共施設でも電波障害が解消される世帯が相当数出ると思われますが、それらの世帯の地デジ対応の対策をどのように考えているのでしょうか。テレビ難民を出さない対策についてお聞きします。また、これ以外にもマンションや民間の高層建築物など、電波障害になっているために共聴アンテナを設置しているものについては、対策はどのようになっていますか。市民にしてみれば、国で決めたことだからといってある日突然テレビを買いかえたり、アンテナを購入しなければテレビが見られなくなるというのも釈然としません。とりわけ生活保護世帯をはじめとした低所得者に対する方針はあるのか、具体的にいつから実施されるのか、お聞きします。次は、保育問題についてです。小樽市は、平成20年4月、公立の真栄保育所を民間の社会福祉法人四ツ葉学園に移譲しました。建設後40年経過し、老朽化した施設を改築するに当たり、国は平成18年度から保育所の施設整備費交付金対象から公立を外したために、民間に移譲して民間保育所として新築するということでした。確かに、施設的に老朽化が問題でしたが、新築が計画されていたわけではありません。古くなった真栄保育所の建替えを理由に、国の公立保育所の民営化推進方針に迎合したものでしかないと私たちは反対してきました。四ツ葉学園は羽角建設と契約し、保育所の建設を進めてきましたが、昨年12月19日、東京地方裁判所に民事再生手続を申請し、建設は中断しました。その後、小樽建設事業協会に申し入れて、事業を継続してきたと聞いていますが、何点かお聞きします。民間同士の契約の結果とはいえ、新築を前提にした公立保育園の民間移譲であり、小樽市には子供たちの新築保育園を提供する責任があります。入札には何社が参加して、落札価格は幾らだったのか、事業を継続するに当たり契約額は変更されたのか、またそのことで国からの交付金は変更にならないのか、お知らせください。市内では、羽角建設の落札額が極めて低い。契約成立後に支払われる着手金の繰り回しで運営しているのではないかという声も聞いています。これまでに既に羽角建設が施工されてきた工事に、問題はなかったのか、結果的に12月19日から1月13日まで約3週間工事停止になっていますが、予定どおりに4月1日、開設できるのでしょうか、お答えください。今後、小樽市は老朽化している他の保育所の建替えも民間にして進める計画なのか、施設計画の方針をお聞かせください。現在、厚生労働省の社会保障審議会少子化対策特別部会では、新たな保育の仕組みを決めようとしています。一つは、保護者と保育者の直接契約制の導入です。現在は親が自治体に申し込みますが、新たな仕組みでは、親は直接保育所を自分で探して申し込み、保育料も直接払います。自治体は新たに保育の必要量を認定し、これまでのような保育所への運営費の補助はやめ、利用者に対して認定された保育量について保護者に給付する仕組みになります。この部分については、2月24日に新案保育制度の第1次報告として決定しています。障害児や低所得の家庭の子供など、経営に響く子供たちが敬遠されることにはならないでしょうか、心配です。二つ目は、子供の発達や成長にとって大事な役割を持つ保育所の数や施設の広さなどを決めた最低基準を規制緩和の方向で検討するというものです。保育事業に営利企業が参入しやすくするための基準緩和です。しかし、東京の認証保育園では、営利企業による保育所の補助金の不正受給、経営破たんで突然保育所の運営停止になるなどの問題が起こり、何よりも保育の質の低下が大きな問題になっています。厚生労働省の保育事業者検討会では、各団体から改革案に対して異論や懸念が出されています。父母の間でも保育制度改悪に反対して、公的保育制度を守り、拡充を求める署名が164万筆に上っています。こうした改革は保護者や保育事業者の声を聞くことなく、強行することは許されません。日本共産党は国と自治体の責任を後退させる保育制度改悪に反対し、公的制度の拡充を求めますが、政府の進めようとしている新たな保育制度について、市の役割がどのように変わるのか、自治体の責務の後退ではないか、最低基準の緩和による影響をどのように考えるのか、御見解をお聞きします。次に、後期高齢者医療制度についてお聞きします。制度が始まって約1年たちますが、この間、広範な国民の制度廃止を求める世論と運動に押されて、国は保険料の軽減等、特別対策を実施しています。特別対策で北海道全体では被保険者の約46パーセントが保険料軽減になったと聞いていますが、本市における対策後の変化をお知らせください。これらの対策は平成20年度の経過措置でしたが、21年度は均等割に9割軽減を新たに導入します。その結果、20年度に比べて負担増になるケースが発生します。この内容と件数を説明してください。全国保険医団体連合会は、昨年7月から9月分の保険料についてアンケート調査をした結果、全国27都道府県の587自治体でおよそ17万人、普通徴収者の約1割が滞納していることが明らかになりました。小樽市はこのアンケートにどのように答えましたか。また、1月末現在の保険料滞納の実態も報告してください。原則として、滞納が1年間続くと医療費窓口負担がいったん10割になる資格証明書が発行され、事実上無保険になります。小樽市では、この間、保険料を滞納している高齢者の滞納理由を把握していますか。また、現在まで一度も保険料を払っていない方がいるのでしょうか。その人数もお知らせください。また、滞納者の医療の受診状況は把握しているでしょうか。この制度が導入される前、老人保健法では高齢者への資格証明書の発行はしていません。1月8日、日本共産党の小池参議院議員が提出した質問趣意書に対して、政府は国民健康保険料が払えず、保険証を取り上げられた世帯について、世帯主が市町村の窓口で医療機関への医療費の一時払いが困難だと申し出た場合は、特別な事情に準ずるとして、短期証を発行することを閣議決定しています。国保の資格証明書の発行で医療の取上げが社会問題になり、この間、中学生以下の子供たちをはじめとして、医療が必要な対象には保険証を発行せざるを得なくなりました。このようなときに、医療の必要性の高い75歳以上の高齢者に新たに資格証明書を発行することは許されません。どのような見直しをしても、医療に差別を持ち込む根幹が変わらない後期高齢者医療制度は廃止するしかありません。しかし、それまでの間、国保と同様に医療の必要なお年寄りに資格証明書の発行はやめるよう制度の見直しを求めます。市長はこの制度が本当にお年寄りのためになるとお考えでしょうか、市長の御見解をお聞かせください。再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

中島議員の御質問にお答えいたします。初めに、地上デジタル化移行についての御質問でありますけれども、まずアナログ放送の停止に関する考え方ですが、アナログ放送からデジタル放送への移行後は、アナログテレビ放送で使用していた周波数を警察や消防などの無線通信のブロードバンド化をはじめ、周波数ニーズの高まっている用途に有効利用していく方向で、安全・安心社会の実現や新たなサービスの提供が期待できることから、停止について否定する考えはありませんが、アナログ放送の停止時期につきましては、国の政策として全国的に進められていることでもありますが、私としても市民生活に支障がないよう、スムーズな移行を願っているところであります。次に、本市デジタル化の世帯普及状況でありますけれども、総務省では全国の20歳以上の男女を対象に、調査員による個別面接調査をしておりまして、平成21年1月に行った全国的な抽出調査では、地上デジタルテレビ放送対応受信機の保有世帯は49.1パーセントとされておりますが、本市の普及状況については個別に把握はしておりません。次に、市の施設のデジタル化計画の予算等でありますけれども、まず学校施設につきましては、平成21年度から22年度にかけまして小中学校の整備を実施する予定で、予算額は電波障害の対応を含めまして、21年度1,210万円、22年度1,200万円を見込んでおり、文部科学省の安全・安心な学校づくり交付金の導入を考えております。また、市営住宅につきましては、平成21年度から22年度にかけて整備を実施する予定でありまして、予算額は電波障害の対応を含めまして、21年度5,492万円、22年度約5,100万円を見込んでおりまして、国土交通省の地域住宅交付金の導入を考えております。このほかデジタル化に伴う市の施設の電波障害対応工事につきましては、21年度に市民センターを、22年度については消防3施設及び勤労女性センターを実施する予定で、予算額は21年度390万円、22年度約360万円を見込んでおり、国からの支援はございません。なお、その他の施設につきましては、軽微なものもありますので、今後、改修費用や整備の必要性を十分精査しながら進めてまいりたいと考えております。次に、共聴組合のデジタル化対応の進ちょく状況でありますが、自主共聴施設につきましては、市内42施設のうち、29施設が既に改修済み又は改修不要であると聞いております。また、地域住民とNHKが共同で設置しているいわゆるNHK共聴施設につきましては、19施設のうち10施設が改修済みであると聞いております。次に、電波障害の原因になっている市有施設数と対象世帯数でありますが、施設数は25施設ありまして、対象戸数は平成21年2月現在で825戸となっております。次に、平成20年度の市有施設の電波障害調査の内容でありますが、デジタル放送での障害エリアの確定及び障害エリアが残る場合には、引き続き配信にするために既存機器類の交換が必要であるかどうかを調べるもので、現在、調査中であります。次に、市の施設の電波障害解消による対象世帯への対応でありますが、デジタル化による電波障害エリアの変更によって、市の施設を原因とした電波障害が解消される場合には、共聴アンテナからの配信の対象外となりますので、各世帯の費用でデジタル化に対応したアンテナを設置していただくことになります。また、市の施設の電波障害の対象となっている世帯に対しましては、平成19年10月以降に各担当部署のほうからそれぞれの対応についてお知らせをしているところでありますが、今回の調査結果により、デジタル放送の電波障害エリアが確定し、共聴アンテナの配信対象外となる世帯に対しましては、改めて各部署からその旨を通知いたします。なお、今回の調査により、共聴アンテナの配信対象外となった場合でも、平成23年7月のアナログ放送廃止までは地上アナログ放送の視聴はできるような対応を考えております。次に、マンションや民間の高層建築物などの共聴施設に対する対策ですが、マンション等の共聴施設につきましては、施設の管理者と受信者の協議により、それぞれの施設で改修を行うべきものと考えております。しかしながら、今後総務省ではこのような施設が改修を行う際、住民負担が過重とならないような支援措置を講じるという話も聞いておりますので、条件が合えばこうした制度も利用しながら改修を進めていただきたいと思います。なお、総務省北海道総合通信局では、全道の主要都市で電波障害等の施設を対象とした説明会を開催しており、今月末には小樽市でも開催すると聞いております。また、総務省の地デジコールセンターにおいて、地デジに関する全般的な相談を受け付けておりますので、そういったものを有効に利用して、地デジ移行に関する疑問や不安を解消していただければというふうに考えております。次に、低所得者に対する対応でありますけれども、経済的に困窮度が高い世帯に対しましては、国の負担により簡易なチューナーを無償給付する予定でありまして、その対象はNHK受信料全額免除世帯という考え方が示されております。現時点では、給付方法や実施時期等の詳細については示されておりませんが、平成21年度の政府予算案には、これらの対策経費が盛り込まれておりますので、新年度中には具体的な考え方が示されるのではないかと思います。また、政府ではテレビの買換えが困難な世帯を想定し、関係メーカーに対して必要最小限の機能を持つ簡易で低廉なチューナーの開発を働きかけていると聞いておりますので、できる限り早期に市場に出回ることを期待しているところであります。次に、保育所の問題でありますけれども、まず真栄保育所新築工事の入札でありますが、四ツ葉学園が市内の建設業者7社を指名し、入札を行っておりまして、落札額は消費税を除きまして1億8,500万円と聞いております。なお、契約額の変更についてですが、四ツ葉学園が工事を継続するために施工業者を変更しており、着手金などの支払済額と新たな契約額を合わせた最終的な工事費は、当初契約額より2,700万円程度増額になるものと聞いております。また、国からの交付金につきましては、定員数に応じた定額交付が基本となっておりますので、交付金額に変更はありません。次に、既に施工された工事の問題でありますけれども、設計事務所が鉄筋の量、コンクリートの強度、建築材料などについて検査をし、適正な施工管理を行っておりますので、特に問題はなかったと聞いております。次に、新しい保育所の開設でありますけれども、3月18日が完成予定日となっておりまして、これまで順調に工事が進められておりますので、予定どおり4月1日から新しい保育所で保育が開始されるものと考えております。次に、市立保育所の施設整備についてですが、出生数や保育需要の動向、施設の老朽化などを基に、市内の認可保育所のあり方について総合的に検討するため、昨年9月に学識経験者、保育関係者等で構成する「小樽市保育所の在り方検討委員会」を立ち上げ、議論をいただいているところであります。平成21年度末までには検討結果の報告をいただく予定でありますので、市立保育所の規模や配置のほか、施設整備についても、この報告を踏まえ、検討してまいりたいと考えております。次に、国が進めようとしております新たな保育制度でありますが、社会保障審議会の少子化対策特別部会が去る2月24日にまとめた第1次報告の中では、市町村は保育の必要性や量を判断するとともに、保育の実施責務を負うこと、また最低基準については地域により異なることなく最低限の水準を確保すべきとされていますが、具体的な内容は示されておりません。いずれにいたしましても、保育制度のあり方に関する基本的な考え方として、保育の保障のために市町村など行政が果たす役割、責任は重要であり、国、地方を通じた公的責任の強化が図られるべきであると示されておりまして、自治体の責務の後退にはつながらないものではないかと考えております。次に、後期高齢者医療制度についての御質問ですけれども、まず本市における国の特別対策後の変化でありますが、平成20年7月3日の調査時点で、均等割額7割軽減から一律8.5割軽減となった方は8,221人、新たな所得割額50パーセント軽減に該当した方は1,761人、重複者297人を除きますと、軽減該当者数は9,685人、被保険者全体の約47パーセントを占めております。次に、特別対策により負担増になる内容と件数ですが、均等割額は本来4万3,143円で、7割軽減該当者は1万2,942円となりますが、国の特別対策により一律8.5割軽減とされ、6,300円となっております。平成21年度は7割軽減該当者のうち、年金収入80万円以下の方は新たに9割軽減4,314円となりますが、年金収入が80万円を超える方は7割軽減のままとなります。このため、20年度8.5割軽減の保険料6,300円が、21年度には7割軽減に戻って1万2,942円となるため、前年度と比較すると負担が増えることになります。このような件数は7割軽減の該当者約8,600人のうち2,950人、34パーセントとなる見込みであります。次に、全国保険医団体連合会のアンケートに対する回答でありますけれども、質問内容は平成20年7月から9月までの普通徴収対象者数と滞納者数でありますけれども、その時点では滞納者数の集計はしていないため、督促状送付件数を回答したところでありますが、普通徴収対象者数は7月3,122人、8月2,973人、9月3,193人、督促状送付件数は7月953件、8月732件、9月753件と回答したところであります。次に、後期高齢者の滞納状況でありますけれども、まず、1月末現在、保険料を1期分以上滞納している方は、被保険者2万569人のうち355人となっております。また、滞納理由につきましては、現在、滞納期間が長い方を中心に接触をしておりますが、その中では新しい保険制度になっても引き続き銀行口座から自動的に引き落としがされると思っていた方が半数以上を占めまして、その他については保険制度に対する無理解など、さまざまな理由がございます。制度開始以来、現在まで一度も保険料を納付していない方は119人となっております。滞納者の受診状況につきましては、すべては把握しておりませんが、一部抽出してみますと、ほとんどの方が医療機関を受診している傾向にあります。次に、この後期高齢者医療制度が本当にお年寄りのためになるのかという御質問でありますけれども、全国市長会としては、国の責任において給付の平等と負担の公平を図り、安定的で持続可能な医療保険制度を構築するため、国を保険者としてすべての国民を対象とする医療保険制度への一本化を図るべきというふうに国に要望しておりまして、私もそのほうがいいと思っております。とはいいましても、一本化までには相当時間を要しますので、当分の間は現在の制度を円滑に実施するため、国において十分な財政措置を講じるとともに、制度の内容及び趣旨等について今まで以上に周知徹底を図り、制度の見直しを行う場合には必要な準備期間を設けるなど、国の責任において万全の措置を講じるなどについて要請しているところでございます。(「議長、8番」と呼ぶ者あり)

再質問 8番 中島麗子

再質問を行います。それぞれの項目について何点かお聞きしますが、最初に地上デジタル化の問題ですけれども、今の御答弁でもおわかりのとおり、49.1パーセントと直近のデータで世帯普及率が報告されていますけれども、これが本当に実感として半分弱の皆さんの家庭にデジタル対応のテレビが普及している、あるいは対応が進んでいるとあまり考えられないというか、実感として果たしてそんなに進んでいるだろうかという気はいたします。しかし、この調査をこのまま受け止めたとしても、達成できるのかという問題はすごく大きいと思います。今回の直近のデータというのは緊急調査の結果なのです。定期的にやっていた調査の達成度が悪いために、目標値に合わせるために緊急にやった調査の値で49.1パーセントという中身でした。昨年デジタル対応のテレビの売行きというのは、1か月130万台ぐらいで経過していたようですが、今年になってから94万台に落ちていると。政府の政策では1億台を普及しなければならないということですが、これを達成するためには、これから毎月200万台を普及していかなければならないという計算が出ているそうです。だれが考えてもちょっと無理なのではないかという声が識者のほうからも出ております。そういう中で、全世界的にデジタル化を進める動向なのですが、目標年度を設置しながらも、実際には世帯普及率をやはり条件にして8割から9割の世帯普及率の下でアナログ波を停止すると、大体ほかの国はみんなそうです。そういう停波条件を全く決めないで停止日だけを決めたのは、日本とアメリカぐらいです。そのアメリカも2月27日にアナログ放送の停止予定日が来るということで、4か月延期する法案が可決されているところです。私たち、経過を見てみましたら、本市議会でも北海道市長会でも、この地デジ対策推進を求めるということで意見書を国に上げていることは承知しております。しかし、この段階において世帯普及率を一定の条件につけて、そのもとでアナログ波の停止を検討するという意見を上げる時期ではないのかと思うのです。そういう点で、アナログ波停止の日程については、世帯普及率という一定の条件をつけるべきだという声を、改めて国に上げたらどうかと思うのですが、この点についての御意見を伺いたいと思います。二つ目は、弱者対策と言われる問題ですけれども、生活保護世帯を対象としたチューナーの無料給付というお話が出ておりましたが、最近になってNHKの料金の全額免除世帯というふうにしております。生活保護世帯が大体今全国で115万世帯とも言われていますが、問題はこの生活保護は受けていないけれども、生活保護水準で暮らしている方が400万人から500万人いると言われているのです。この方たちに対する対策、これが本当にこの手つかずでいけば、かなりのテレビ難民が出る結果になると思うのです。そういう点では、さらに対象の拡大を図るよう、国の責任で進めてほしい、そういう点をぜひとも声を上げてほしいと思います。この2点については市の責任ではありませんし、国の政策としての状況ですが、市民にとっても市長がお答えになったように、市民生活に支障のないような政策が実施されるためには、やはりそういう声を届ける時期ではないかと思います。次に、保育所の問題ですけれども、公立保育所の運営費が一般財源化されまして、新設の保育所の建設費も別枠で補助金ではなくて、交付税に繰り込まれてくるというふうに改悪されたためになったと思いますが、これは民間保育所でなければ保育所の新設ができないということではないと思うのです。困難であるとか交付税措置というやり方に対するいろいろな意見はあるとしても、保育所の新設や改築はできないということとは違うと思うのです。まず、このことをはっきりお答えいただきたいと思います。今回の真栄保育所の民間移譲で、現在、市内の保育所は公立が6、民間が14と、どんどん公立の保育所が減っているのです。今、市長は政府の新たな仕組みという保育制度の改正については、公的な責任を持って進めるというお話をしておりましたけれども、果たしてそうなるかどうかが大変疑問な中身なのです。新たな保育の仕組みの直接契約ということでは、保育所に対する運営費はなくなるのです。保育を受ける子供が集まらない保育所はつぶれていく。運営費補助をやめた介護保険の施設や障害者施設の運営が、今、大変困難になっていることはもう周知の事実だと思います。そういう仕組みを保育の分野にも入れるということになるのです。現在では、乳幼児が保育に欠ける場合は、保育所において保育しなければならない、そういう児童福祉法第24条によって、市町村に保育が義務づけられていますが、こういう問題と矛盾することになると思います。気持ちで公的な責任を持って何とかやりたいということと、こういう法的な根拠を持ってやっていくこととあるわけですけれども、今回の直接契約になれば、個々人の親に保育の必要量を認定し、保育料を決定して、その保育を受けさせる形になるのです。結果的には、子供が休んだら、その分のサービス料は事業所に入らない。現在、障害者施設や介護施設、みんなそうですから、そういうふうになれば、事業所もやっていけなくなる。あるいはそれに対応するために、調節可能な時間契約で働く人をどんどん導入せざるを得なくなって、保育の質の低下になることは明らかなのです。こういうことになれば、子育て支援どころか、保育壊しの新制度になっていくと私たちは大変懸念しております。本当にこういうことにならないのか、保育所の直接運営費の補助をなくするとか、保育量の認定をするということは、そういうことになるのではないですか、公的保育の役割を守るという立場で改めてお聞きします。後期高齢者医療制度の問題ですけれども、今回、政府が出した特別対策というのは、保険料の負担増の実態把握が不十分だったということでいろいろな対策が出たわけです。小樽市の被保険者に対する保険料の特別対策の該当者の割合は、北海道より1パーセントぐらい多いということで、やはり低所得者が多いということを表しているのではないかと思います。実際に小樽市でも低所得者層の国が示した4モデル中3モデルが国民健康保険に比べて保険料が高くなったということが明らかになっていますから、ただ、今、お話を聞きましたら、なかなかこれはまた平成21年度になると、新たな展開になりまして、現在、保険料が6,300円になっていた方々の3割の方が1万2,942円と、倍以上に戻るということになるわけです。そうなれば、いったん9割軽減になる人と7割に戻る人が出て、引下げになった保険料がまた上がると。大変な混乱になる心配はないのでしょうか、このこともお聞きしたいと思います。最後に、資格証明書の問題ですが、市長は医療が必要な高齢者に対して医療が受けられなくなるような状況についてどう思うかということについては、真っすぐなお答えがありませんでした。資格証明書を発行するということは、医療が受けられなくなるということに直結することは、私たちは再三証明してまいりましたけれども、もし資格証明書を発行するとなれば、今後具体的にどういう日程でどのような仕組みで発行されることになるのですか。医療の必要な高齢者の保険証も発行停止にするというのは、基準どおりにやる、そういうことですか、あわせてお答えください。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

地デジの関係で、世帯の普及率の問題、それからいわゆるボーダーライン層といいますか、こういう方々への対策ですが、こういったことはやはり意見として国に上げるべきだと思いますので、北海道市長会の中で議論していきたいと思います。それから、後期高齢者医療制度の関係で、資格証明書ですが、これは2月に厚生労働省のほうが全国の広域連合の担当者を集めて、資格証明書の問題について議論したそうです。議論百出でどういった方向に行くのか全然まとまらないということであったそうです。先般の広域連合の議会でそういう答弁がありましたので、引き続き各担当者と厚生労働省との間で引き続き議論していきたいというふうに聞いておりますので、その推移を見てまいりたいと思っています。その他の問題は担当部長から答弁させます。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 福祉部長 長川修三(福祉部長は2009年12月まで)

中島議員の再質問にお答えいたします。まず、民間でなければ、保育所は新築できないのかという御質問でございますけれども、正直に言いまして、今回のこの真栄保育所の新築につきましては、タイミングよくといいますか、市有地も用意できたということで、うまく進んだというふうに思っておりますけれども、同じようなパターンでこれからやれるという保証もございませんけれども、御質問にありますように、直接といいますか、ハード交付金が民間でなければ使えなくなったというのは実態ですけれども、市立のままできないということはないと思いますし、財源の裏づけとしては、パーセンテージはわかりませんが、交付税ということで幾らか見られるということもございますので、ハード交付金は使えませんが、そういったことで市民の保育需要ややらなければならないというような状況が今後ありましたら、そういうことも想定しなければならないとは考えております。それから、二つ目の保育の公的責任、特に、今、国のほうで言われております規制緩和の一環といいますか、直接契約、そういったものが言われております。ただ、これは御承知のように第1次報告といいますか、中間報告ですので、具体的に直接契約になったとしても、市の保育の責任というのは法律でうたわれておりますので、その根幹は変わりません。そしてまた、あえて言いますと、どちらかというと、いろいろな議論があるのですけれども、公的な保育に対する責任というのは、これからも強化すべきだというような御意見のほうが勝っているというような状況もあります。ただ、言われたような直接契約はやったほうがいいのではないかというような御意見も一方ではあったということで、大部分が公的責任は引き続きあるけれども、いろいろなほかの福祉サービスもそうでありますように、選択制なり、契約制なりといったような動きもありますので、そういった姿が現実に最終報告でどういうふうに出てくるかということで、これからも情報を収集したいというふうに思っております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 医療保険部長 佃信雄(医療保険部長は2009年3月まで)

中島議員の再質問にお答えします。先ほど、軽減が7割になっている方が特別対策によりまして6,300円になって、そしてまた再度1万2,942円と4,314円に分かれるということで、確かに一部の方々についていいますと、いったん6,300円に下がったものが1万2,942円に上がるということで、そういった部分での違いはございますけれども、従来は実は7割軽減が最高でございました。結果としまして、この7割軽減者の対象者のうち66パーセントぐらいの方々が4,314円に下がるという状況にもなっておりますので、そういった意味からしますと、低所得者への軽減というのは図られているのではないかというふうに思っております。ただ、議員がおっしゃるように、いったん6,300円に落ちた方が1万2,942円に上がるということに対しましては、混乱がないように我々もきちんと市民の皆さんに周知をしていきたいというふうに思ってございます。(「議長、8番」と呼ぶ者あり)

再質問 8番 中島麗子

今、福祉部長のほうからは、国の動向についてはまだ決定ではないと、第1次報告がされているだけだということですけれども、なぜ今この保育の問題が起きてきているかということは、現在の保育制度を変更しようという背景があるわけです。その何よりの大きな原因は、待機児童が多くて、保育所になかなか入れない。これを解消するためだというのが、大前提になっております。そういう点では、保育所をつくればいいと思うのですが、これは保育所を新設するというよりは、保育所の利用の仕方を制限しながら保育量の認定をして、利用度を調節するという方向になっていくのではないかということを私たちは懸念しているのです。これは運動もまたそれから中身もお互いに勉強しながら進めなければならないと思いますが、私たちが一番心配しているのは、この直接契約制の導入によって、児童福祉法第24条そのものを廃止する、国の責任をなくするという方法も含めた方向転換を進めようとしているのではないかということなのです。この点については、議会のこの場所でもはっきり発言して、今後の動向を見ていきたいと思いますし、またそうならないように私たちも力を尽くしたいと思っています。最後に、保育問題で1点聞きたいのですけれども、羽角建設が民事再生法の手続をして、その後の国からの交付金、これは子供の人数によって決められるから変わらないと、こうおっしゃいましたけれども、実際には保育施設設備費で投入するお金は2,700万円上がっているわけです。国の補助というのは、建設費の2分の1というふうに決まってなかったですか。この点についてはいかがでしょうか、最後にそれだけお聞きして終わります。

答弁 福祉部長 長川修三(福祉部長は2009年12月まで)

工事費に関してでございますけれども、建設費の2分の1というのは、以前はあったかもしれませんけれども、現在はそういう考え方ではございません。今、先ほど言いましたハード交付金、民間の認可保育所のハード交付金だけが、今、生きていますけれども、考え方としては、児童1人当たり50万円ぐらいだと思いますけれども、金額は多少あるかもしれませんが、現在建てている保育所は定員が80人ぐらいでございます。ですから、単純に50万円くらいの単価を掛けまして、あと子供のほふく室とかいろいろございます。そういったものをつくったら、1部屋当たり幾らというようなカウントですので、国が4,900万円ほど、市がその半額ということで合わせて7千四、五百万円ほど補助させていただいていると。ハード交付金の考え方はそういう形になってございます。そうしまして、先ほど市長から答弁しました2,700万円というのは、再契約したものですから、四ツ葉学園が当初払おうとした工事費よりも結果的には2,700万円増えたということで、それとハード交付金の金額といいますか、補助金の金額は関係はございません。

出典:小樽市議会 平成21年第1回定例会 2009年3月4日 議事録 PDF(134ページ) 間違いを知らせる