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小樽市議会 平成20年第4回定例会 2008年12月10日

(1)小樽市立病院改革プランについて/(2)マリンウェーブ小樽について/(3)不登校児の実態の把握について

2008年12月10日、小樽市議会の一般質問で、成田祐樹議員が「小樽市立病院改革プランについて」「マリンウェーブ小樽について」「不登校児の実態の把握について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲が答弁しました。

質問者
成田祐樹 議員
答弁者
市長 山田勝麿、教育長 菊譲

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 成田祐樹

本日のトップバッターを務めさせていただきます。気分だけでもイチロー選手のように、こつこつと市政に対するヒットを打つつもりでいきます。それでは、通告に従い一般質問をいたします。まずは、先月出された小樽市立病院改革プランの原案についてお尋ねします。具体的な取組項目の中に経営情報の分析・強化という部分がありますが、その中に財務情報の開示とあります。開示とあわせて外部からの監査やアドバイスを受けるというお考えはあるのでしょうか。監査などに関する記述がなかったので、その部分に対する御見解をお聞かせください。再編・ネットワーク化に関してお尋ねします。再編・ネットワーク化協議会での協議内容からも、各病院の医師から早く進めてほしいとの要望が上がっており、また、市内民間病院の院長などからも同様の声が上がっております。この部分について、さらなるスピードアップを図ることができないのでしょうか。さらに1年かかるということから、この作業の部分については遅いというふうに感じられます。ある意味計画自体、この再編・ネットワーク化を待っている状態であり、この部分に一番パワーを費やすべきではないでしょうか。スピードアップできないのであれば、その要因となっているものは何か、御見解をお聞かせください。医療職給与の導入が計画の中にありますが、病院内では総体的に事務職の給与が上がってしまうことが考えられるのではないでしょうか。特に年齢の高い事務職員などの場合には、年齢に給与が比例しているため、病院内において高い給与を支払うというふうに解釈することができます。現場の医療職にとっては、自分たちだけの給与が下がるという部分でモチベーションが下がる原因となるとともに、事務職給与が民間より明らかに高いことが現在の経営圧迫の要因の一つとなっていると思いますが、この事務職においては医療事務を学んだ若い職員を雇用し、全体の給与比率を下げることを考えてはいないのでしょうか。御見解をお聞かせください。統合を見据える中で職員配置の見直しが必要となってきますが、統合に当たって、両病院の連携交流をどう図っていくのでしょうか。小樽病院、第二病院と同じ小樽の市立病院ではあっても、違う建物で仕事をしてきたわけです。当然、仕事に対する考え方ややり方について微妙な差異があると思われます。これを埋めていくためには早くから連携を図る必要性があると思いますが、具体的にどのようなことをしていくのか、お聞かせください。統合後は診療科目の減少や病床数の減少などから、医療職の役職者の比率が多くなってしまうことが考えられます。本当に仕事のできる人には給与面でも、そして責任のある仕事を任せてもよいというふうに考えておりますが、そのためには新しいポストをつくってもよいと思いますが、どのようにお考えでしょうか。12月8日の代表質問において、共産党の新谷議員の再質問に対し、全部適用で成功した武弘道氏の名前を市長は挙げておりましたが、武氏は看護師副院長制度の導入をするとよいとの意見を持っておられ、それに関する著書も出されております。医師の確保も非常に大切なことであると思いますが、医師を支える看護師も欠かすことのできない大切な存在です。現場の看護師の意思疎通をトップから図りやすくするためにも必要であると思いますが、これに関する御見解をお聞かせください。病院事業管理者に、札幌医科大学の並木教授が内定しましたが、大学の医局として札幌医科大学の色が強くなってしまうことが否めません。この部分についてはきれいごとではなく、今後、北海道大学の医師の流出が避けられなくなってくるのではないかという心配が出てきます。これに対して具体的な対応策はとられるのでしょうか。病院規模の縮小を含めて考え、医師流出は覚悟の上でのこういった決定なのか、御見解をお聞かせください。第二病院の名称の変更が挙げられておりますが、どのような名称になり、その目的がどうなるのかお聞かせください。統合を目前にしての名称の変更は何かしらの意図があってのことかと思われます。しかし、統合後、その名称を変更した施設がなくなってしまうのであれば必要ないものであるかと思いますが、病院統合後も継続して名称を変更した施設として運営していくものなのか、お聞かせください。今後、不良債務が解消した後に地方独立行政法人化などを考えるとの御答弁が以前にありましたが、いずれは札幌医科大学にお任せするなどの考えがあって、今回の改革プランであるのかが非常に気になりました。ある意味、市立病院としての存在にこだわらなくとも、例えば札幌医科大学附属小樽市民病院といった形で経営をお任せできるのであれば、それも一つの手法だと考えます。全部適用の後の方向性を見据えての今回の改革プランであるのか、それともあくまで全部適用だけのことを考えたプランであるのか、御見解をお聞かせください。次の質問に移ります。世界的な金融不安の影響で各方面に影響が出ておりますが、まずしわ寄せがレジャー産業に大きく降りかかる可能性が高いというふうに感じられます。そこで、築港地区にマリーナを持つマリンウェーブ小樽についてお尋ねします。近年、契約艇数の減少が見られています。収入の大きな部分は契約艇数に比例するものであり、この数が非常に大切であるというふうに考えておりますが、今年に入ってから景気の後退などもあり、減少しているのではと考えております。自分自身がマリーナの近くに住んでおり、散歩をしているときにマリーナのほうを見ると、だんだんと寂しくなっているというふうに感じられるからです。ここで契約艇数の推移を、平成17年度から20年現在までの範囲でお聞かせください。契約艇数が減少しているのならば、本年度の収益減に大きく影響してくると思われますが、それについての収支見込みをお聞かせください。来年度以降は不確定要素の多い部門の収入を当てにすることはできず、軸としては契約艇数の増加が必要と思われますが、どのような対策をとり増加につなげていくか、御見解をお聞かせください。マリンウェーブ小樽の民間への売却などを考えているのでしょうか。マリンウェーブ小樽は小樽市の財産であり、観光資源として価値のあるものであります。努力次第ではさらなる黒字を生み出すこともできるものではないかというふうに考えますが、この一時的な金融不安をきっかけに売却などの検討をされているのではないのでしょうか。これは小樽市が手放すべきではない財産だと思うので、これについて御見解をお聞かせください。最後に、不登校児の実態の把握についてお尋ねします。先日、札幌市において、8年間にわたる自宅での監禁事件が起こりました。被害に遭った女性は小学校3年生のときから徐々に登校する回数が減り、その後、学校の担任などによる家庭訪問などが幾度となくされましたが、結局会うことができず、保護されたときには21歳でした。その結果、女性は自力で立つことすらできず、会話も十分にできないなど、大変痛ましいものであるというふうに伺っています。児童虐待は決して無視のできない案件であるとともに、家庭への干渉などを含めて現状を把握することが非常に難しい分野であるというふうにも考えられます。そこで、本市では、不登校と把握されている児童・生徒は何名いるのか、その中で実際に直接会うことのできない児童・生徒は何名いるのかお聞かせください。また、近隣住民などから相談・報告を受けたときの対処方法として、実際に直接会うという部分まで実行されているのか、現状をお聞かせください。このような事件を受けて、さらなる対応策の強化が必要だと思われます。今後においてどのような活動がされていくのか、計画をお聞かせください。各地の児童相談所において児童を保護することへの判断において、その批判を恐れてなかなか勇気ある決断がなされていない状況にあります。その問題の多くは、保護する権限のある所長に福祉職の職員ではなく、行政職の職員が着任している場合が多いからだというふうに言われています。児童虐待を解決しようと動くときには、だれかが泥をかぶらなければ救うことができないというふうに言われています。本市の行政においてももう一度見直しをして、強く活動に出ることを希望しております。以上、再質問を留保し、質問を終了します。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

成田祐樹議員の御質問にお答えいたします。初めに、小樽市立病院改革プランについての御質問でありますけれども、まず財務情報の開示に合わせまして、外部監査など外部からの意見を求めるのかどうかということでありますけれども、改革プランの実行に当たりましては、プランの進ちょく状況の点検、評価、公表について、評価の客観性を確保するため、新たに外部委員からなる評価委員会を設置することとしておりまして、現時点では外部監査を実施することは予定しておりません。また、現在も経営改善に取り組む中で学識経験者の御意見を伺ってきておりますし、今後も必要に応じて専門家のアドバイスをいただいてまいりたいと考えております。次に、再編・ネットワーク化の協議会を早く進められないかという御指摘でありますけれども、本年6月に第1回目の協議会を開催して以降、4回の協議を重ね、市内の地域医療の現状や課題などについて協議してまいりましたが、再編・ネットワーク化の結論を出すにはもう少し時間が必要であるとの判断がなされ、来年10月をめどとして引き続き協議をしていくこととなりました。再編・ネットワーク化は異なった運営主体間の調整でありますし、またそれぞれの医療機関において、医師確保の状況などが変化していく中での役割分担はそう簡単にできるものではありませんが、早急に協議を進めなければ地域医療全体に大きな影響が出てくると認識しておりますので、今後も精力的に取り組んでまいりたいと考えております。次に、医療技術職員に対する医療職給料表(2)・(3)の導入でありますけれども、この給料表は既に道内市立病院設置市においては7割以上が導入済みのものでありまして、国や北海道からの指摘も受けて、国家公務員を超える給与制度の是正の一環として導入を予定しているものであります。病院事務職員の給与費につきましては、これまでも不断に組織で見直しや委託化を進めることにより職員数を削減し、その圧縮に一定の効果を上げてまいりました。地方公営企業法の全部適用、いわゆる全適後におきましては管理者の権限となりますが、効率的な病院経営に向け、事務部門においても、今後プロパー職員の採用など必要に応じた柔軟な職員配置がなされ、また、さらなる委託化の検討もしていくことになるものと考えております。次に、職員配置の見直しでありますけれども、全適により両病院が管理者をトップとする一つの組織となりますので、将来的な統合新築に向けても、より両病院の人事交流を進め、連携を図っていくことは重要なことと考えております。現在、管理者の権限が行使しやすい内部組織の検討を進めておりますが、全適後は管理者の下で、両病院の統合新築に向けて病院間の人事交流がより活発に行われ、組織の一体感と活性化が図られることを期待しているところであります。次に、有能な職員に対する給与・ポストの処遇でありますけれども、職員間で給与の差を設けるためには人事評価制度の整備が必要であり、現状では全庁的に試行段階であるため、病院事業に限らず、この制度を本格的に導入する段階で検討することとなるものと思っております。また、補職ポストの新設でありますけれども、全適後は職員の任免その他の人事権は管理者が有することとなりますので、経営上の必要に応じた適切な組織体制と適材適所の人事配置が図られるものと考えております。なお、看護師からの副院長等の登用につきましては、事業管理者の就任後、管理者のほうで決めていただきたいというふうに思っております。次に、全適に伴う医師確保への影響でありますけれども、今回の人選につきましては、両病院の院長とも話合いを行い、現在在籍する医師や派遣元であります各大学医局への配慮も十分行いながら進めてきたものであります。今後、より一層各大学医局との連携を密にして医師確保に努めてまいりたいと思っております。次に、第二病院の名称変更でありますけれども、その目的は第二病院が後志二次医療圏である小樽・後志地域における脳・精神・循環器疾患治療の専門病院として質の高い医療を提供するとともに、24時間365日救急医療を積極的に推進することを役割としており、経営戦略上、病院の持つ特性を全面的に押し出して患者増を図るとともに、医師確保にも役立てるためであります。具体的な名称につきましては、第二病院の特性を表し、かつ両病院の統合後も引き続き使用できる名称となるよう、現在検討を進めているところであります。次に、全適後の経営形態のさらなる見直しについてでありますけれども、本市病院事業におきましては来年度に全適導入を予定しているところであり、現時点では管理者の下で経営改善が進むことを期待しているところであります。また、市立病院を取り巻く医療環境の変化や制度改正の状況なども見ながら、引き続き地方独立行政法人化など、多様な経営形態についての研究を進めていく必要もあると考えております。なお、現状におきましては、特定の大学や法人を相手方とする指定管理者制度の導入や民間譲渡は考えておりません。続きまして、マリンウェーブ小樽についての御質問でありますけれども、まず契約艇数の推移でありますけれども、平成17年度末275隻、18年度末272隻、19年度末267隻、本年11月末255隻と減少してきております。このため艇置場使用料が減少し、厳しい経営状況にありますが、本年度はボート免許講習やボート・ヨット販売、クルージング事業などの収入増対策や経費節減の努力により、一定程度の利益が生じるものと見込んでおります。次に、契約艇数の増加対策でありますけれども、契約艇数は景気の動向に大きく左右されますが、その増加につなげるためには、ボート・ヨットに対する需要を喚起することが大切であると考えております。このため、まずクルージングやヨット体験事業を実施することなどにより、多くの方々に海洋レジャーへの興味を持っていただくとともに、ボート免許取得者を増やすことが必要であると考えております。さらにはキャプテン体験やレンタルボート事業などにより、ボート免許取得者のボートやヨットの購入意欲を高めることで、契約艇の増加につなげてまいりたいと考えております。最後に、マリンウェーブ小樽の売却というお話でありますけれども、マリンウェーブ小樽はこれまでマリーナの管理・運営を通じ、海洋レジャーの振興や観光拠点の形成など本市の活性化に寄与するとともに、北海道の海洋レジャー拠点として大きな役割を果たしてきておりますことから、引き続き第三セクターとして経営していくことには変わりありません。したがって、売却については考えておりません。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

成田祐樹議員の御質問にお答えいたします。初めに、小樽市における児童・生徒の状況についてでありますが、平成19年度、30日以上欠席した不登校の児童・生徒は、小学生26名、中学生59名で、合計85名であります。また、11月に実施した北海道教育委員会の調査では、本市において学校の教員が30日以上直接会えていない児童・生徒数は、小学生3名、中学生8名でしたが、保護者に対する粘り強い働きかけにより、昨日までに小学生2名、中学生6名に会うことができました。残りの3名についてはまだ会うことができていないことから、関係機関とも密接に連携しながら面会を求めている状況にあります。次に、直接会うことのできない子供への対処方法についてでありますが、小樽市教育委員会では、学校から、毎月定期的に不登校の児童・生徒に対する指導の状況について、具体的にその記録の報告を受け、一人一人の状況把握に努めるとともに、学校の取組以外に、スクールカウンセラーとの面接や適応指導教室との連携などについて指導助言をしております。その結果、12月1日現在、適応指導教室に18名の児童・生徒が在籍し、14名が通級をしながら学んでおります。学校では家庭訪問も行っていますが、子供に面会させることを拒否する保護者もいますことから、学校だけでの対応も難しく、福祉部子育て支援課などと連携しながら対応している状況にあります。今後も関係機関との情報の共有化を図りながら、子供に直接会うことができる体制を整えてまいります。(「議長、6番」と呼ぶ者あり)

再質問 6番 成田祐樹

1点だけ再質問いたします。病院にかかわること全般についてなのですが、すべての御答弁がかなり来年4月からの病院事業管理者任せになっていて、市としての方針がほとんど見えず、もう後から来た人に任せるというような形が見え見えなのです。そのような形で果たして本当にうまくいくのかということが非常に心配なのです。仮にまだ議決はされていないですけれども、並木教授になるとして、実際その方が来たときにすぐ、ではこれもあれもと物事を全部お願いしますというような、大変作業量が多い状況になってしまうのではないかと思うのです。その部分で最低限でも市として何かしらもう少し方針を出さなければ、果たして新しい病院事業管理者がうまくできるのかという心配があるのですが、その辺についてどのようにお考えでしょうか。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

全部適用を導入するのは、病院事業管理者の経営裁量が目的であり、それがなくなったら今までと同じになってしまい、管理者を置く意味がなくなります。当然まだ市の病院ですから、いろいろなことの相談はしますけれども、あまり関与をしたら意味がありませんので、やはり管理者の経営の自由度といいますか、リーダーシップというものは十分発揮してもらったほうがいいだろうと思います。(「議長、6番」と呼ぶ者あり)

再質問 6番 成田祐樹

もちろんそういう経営をサポートする面においてもう少し、実際に全部適用になってからも、市側が積極的に協力できる部分は協力してほしいと思うので、それだけお約束を願えればというふうに思います。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

当然できる限りの協力といいますか、連携をしながら、大部分のものは管理者にお任せしますけれども、いろいろな面でサポートしていくのは当然だと思いますので、それはもう十分やっていきたいと思います。

出典:小樽市議会 平成20年第4回定例会 2008年12月10日 議事録 PDF(101ページ) 間違いを知らせる