小樽市議会 平成20年第4回定例会 2008年12月10日
(1)国の制度の硬直化と自治体の現状とあり方/(2)まちづくりの理念とカジノ誘致問題/(3)第2期観光の戦略/(4)街路樹剪定の見直しと市民参加
2008年12月10日、小樽市議会の一般質問で、山口保議員が「国の制度の硬直化と自治体の現状とあり方」「まちづくりの理念とカジノ誘致問題」「第2期観光の戦略」「街路樹剪定の見直しと市民参加」について質問し、市長 山田勝麿が答弁しました。
- 質問者
- 山口保 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 18番 山口保
一般質問を行います。私は、この間、本市をはじめとする地方都市財政の惨たんたる現状を見るにつけ、もはやこの国の制度設計の根本的な見直しなしに、その解決はあり得ないのではないかと考えてまいりました。市民生活においてもその衰退は顕著に表れております。この10年の経済構造の変化は著しく、全国規模の量販店や大型小売店、フランチャイズ店の進出などで小売や卸売業は苦境に立たされ、本市の統計で見る市内卸・小売業の年間販売額の推移では、平成9年の4,077億9,000万円から、統計直近の16年、3,199億円と、7年間で約22パーセントも減少しております。また、この間の市民所得の変化は、市民税の所得区分別所得金額の推移で見ますと、平成9年度1,900億6,528万円から、19年度1,480億6,676万円と、22パーセントの減少であります。また、この統計は平成18年度から年金所得者の課税対象が140万円から120万円へと引き下げられ、統計に加えられる人数が増加をしたことから、7,000万円ほど前年度に比べ増えており、それを差引き前年度までと同様な統計指標で推計をすれば、19年度も1,410億円程度となり、実に10年間で26パーセントもの減少となります。この間の人口減少率は約10パーセントですから、市民経済の縮小や市民所得の減少がいかに劇的に進行しているかがわかると思います。一方、国ベースで見ますと、財務省の民間給与実態統計調査によれば、10年前の1998年の給与支給総額は222兆8,375億円であり、統計直近の2007年は198兆1,473億円と、10年間で実に24兆6,900億円の減少となっております。アメリカのサブプライムローンの破たんに始まる金融危機以前、ついこの春までは、戦後最長の好景気が続いていると言われていたにもかかわらず、給与所得者の所得は10年連続で減り続け、10年で10パーセント以上も減少をしているわけであります。どうしてこういう事態が起きてしまうのでしょうか。この間の法人企業の経常利益の推移を財務省の年次別法人企業統計調査で見ますと、2001年の小泉内閣発足時の28兆2,000億円から2007年度には53兆5,000億円とほぼ倍増しており、また、株主への配当金は、1999年の4兆2,206億円から2007年には14兆390億円と、3倍以上の増加であります。企業の内部留保や配当に給与所得者の減収分が所得移転したことになるわけであります。しかも、この間、源泉徴収された税額は、2007年の約10兆円と1998年時と同額であります。OECD対日経済審査報告書2008年版、日本の法人税の項では、法人税を支払っている企業は全体の3分の1、上場企業では2分の1にすぎない。法人税減税には租税特別措置を削減するとともに、高い控除枠の引下げが必要と指摘しております。またこの間、資本金1,000万円までの企業と10億円以上の企業の収益格差は4倍から24倍に広がっていたと言われております。特に給与所得者の収入の減少は、雇用者総数5,326万人のうち35.5パーセント、1,893万人にも上る非正規労働者の増加が起因していることは言うまでもありません。非正規労働者の8割が年収200万円以下と言われております。北海道新聞によれば、道内の非正規労働者の割合は、2007年で44パーセントにも上るそうであります。このような中小事業者や給与所得者の所得の減少や不安定雇用の増大は、地方税収の減少や扶助費の増加につながり、地方財政を圧迫し続けております。そして、さらに追い打ちをかけるように地方交付税の減額であります。本市においても平成16年、国の三位一体の改革により、5年間で29億円も削減されております。本市はこれまで市職員の削減や人件費の削減、使用料・手数料の見直しや市民サービスの一部カットなど、苦しい財政運営を強いられております。市民も市職員も限界にまで追い詰められている状況ではないかとさえ感じております。この10年間で、本市職員数は10年の2,293人から19年には1,799人と、22パーセントの削減、人件費は141億800万円から107億8,300万円と、24パーセントの削減であります。今定例会でも一部施設使用料の見直しが提案されておりますけれども、ほとんど財政効果が期待できないものであります。今後、どのような財政運営の展望を持っておられるのか、まずお尋ねいたしたいと思います。医療や年金といった社会の安全保障の根幹も、また揺らいでおります。今月1日の朝日新聞には、本年4月にスタートしたばかりの後期高齢者医療制度で、全国の地方自治体のうち72市区で保険料の滞納者が、本年10月時点で約20万6,745人もいることがわかったと報道されております。1年間滞納が続けば、病気など特別な事情がない限り、原則保険証の返還を求めることとなっていると聞いております。年金からの天引きが原則となっておりますけれども、年金額の少ない高齢者は口座振替や現金での支払となっておりまして、こういう人たちが無保険に陥りかねない状況が想定されるわけであります。国民健康保険でも、親の保険料の滞納で、全国で3万3,000人の中学生以下の子供が無保険状態にあると最近報告されたばかりであります。本市ではどのような状況になっておりますか、お聞かせください。また、そうした事態にどのように対処をされていかれるのか、お伺いいたします。最後のセーフティネットと言われる生活保護も、直近の厚生労働省報告では、2008年5月概数では全国で112万4,855世帯と、1995年の約60万世帯からほぼ倍に急増しております。本市でも平成10年からの10年間で、2,629世帯3,940人から3,597世帯5,273人と増加をしております。保護費も72億8,400万円から84億3,300万円に増加をしており、そのうち4分の1を市財政が負担をするわけでございますから、今後予想される経済状況の急速な悪化を考えますと、保護世帯の急増は、もはや自治体では支えきれないところまで追い込まれるのではないかと心配をするものであります。さきの第3回定例会の予算特別委員会で少し触れさせていただきましたけれども、自治体の元市長や現役の県や市の職員、党派を超えた地方議会議員や大学、シンクタンクで構成をされましたNPO法人が、「地方自治自立へのシナリオ、国と地方を救う「役割分担明確化」の視点」という研究報告の中で、国と地方の二重行政を改め、補助金改革だけで1兆5,652億円のコスト削減効果が見込まれ、18兆7,000億円と言われる地方公共団体向けの年間補助金総額のうち、7兆8,261億円は廃止。廃止後には、地方に地方交付税や一括交付金として移譲できると分析・提言をしております。道路特定財源の一般財源化に伴う地方への1兆円の地方交付税の配分を表明した麻生首相の発言も一夜にして後退し、どうやら道路整備など使途を限定した交付金へと変わるようであります。一国の首相の発言も、まさに朝令暮改、権威失墜であります。そして定額給付金であります。2兆円といえば年間の地方交付税総額が15兆円でありますから、いかに大きな額か想像されます。札幌市ではおおむね230億円、本市でも21億円と推計されております。私は、この給付金が個人を対象にせず、交付金として自治体に支給されるべきと考えております。小規模事業者に対する融資保証枠の拡大や、自治体による市道補修などの小さな公共事業や失業対策事業、また、投資的経費などの財源のない本市にとっては、美術館、文学館の拡充整備と懸案である旧手宮線跡地との一体化による新たな観光拠点の創出など、その使途を市民議論にゆだね、官民一体となった事業など相当数が実現できるものと考えるからであります。いずれにしましても、るる述べさせていただいたように、税の配分や補助金のあり方など根本的な国の制度のあり方の見直しを、具体的に地方から国に強く求めていくべき時期にまさに来ているのではないかと考えております。市長の御所見をお聞かせいただきたいと思います。次は、カジノ問題であります。御存じのように、一昨年、自民党のカジノ・エンターテイメント検討小委員会がカジノ導入に向け検討を開始し、カジノの施行主体を地方自治体とし、運営を専門業者に委託。設置は全国で最大10か所、当面二、三か所に限って実施することなどとする基本検討案を示したことに端を発し、本市でも小樽商工会議所が、一昨年、カジノ・エンターテイメント特別委員会を発足させて、誘致に向け検討をされていると伺っております。さきの第3回定例会では市長も、先ほどの御答弁もそうでしたけれども、誘致に前向きな御答弁をされておりました。しかし、私はなぜ私たちのまち小樽でカジノ誘致なのか理解ができません。小樽運河保存運動以来、市民の手によるまちづくりを旗印に、先人の残された貴重な歴史遺産を再生し、その落ちついたたたずまいを資源とし、全国有数の観光都市へと変ぼうを遂げ、水と緑と歴史のまちづくりを真っすぐに突き進み完成させていくことが、このまちを再生させる唯一の道だと信じて、今もその活動の中に身を置かせていただいている私にとっては、断じて認めがたいものであります。先般の本市観光都市宣言もそうした理念を推し進め、都市としての品格をより高め、多くの小樽ファンともいえる訪れる観光客と小樽市民が、このまちの歴史や自然や文化を通して交流をしていただくことが、小樽観光の質を高め、ひいては目指すべき滞在型観光につながっていく、そうした本市観光の目指すべき道を全国に向けて高らかに示したものではなかったのでしょうか。カジノはと博であります。昭和25年、最高裁大法廷判決は、と博を罪とする理由をこう述べております。「国民をして怠惰浪費の弊害を生ぜしめ、健康で文化的な社会の基盤をなす勤労の美風を害する。甚だしきは暴行、脅迫、殺傷、強窃盗その他の副次的犯罪を誘発し、又は国民経済の機能に重大な障害を与えるおそれがある」以上であります。私は国がカジノを合法化し、その財源を自治体に組み入れることを認めるというなら、年間28兆円と、国民医療費にも匹敵する売上げを誇る世界最大の合法的なギャンブル産業であるパチンコ業界に、自治体が独自に課税できる仕組みを国に求めることのほうが合理的な判断ではないかと考えます。ついでに申し上げておきますけれども、カジノ産業はラスベガスでわずか5兆円、アメリカ全土でも10兆円産業であります。以上、市長の御所見をお聞かせいただきたいと思います。次に、観光についてであります。本年度上半期の観光入込客数が報告をされ、10年ぶりに400万人を割り込む結果となりました。一方で、外国人宿泊者数は人数、延べ数とも増加をしておりますけれども、アメリカ発の金融危機以降、対ドルでの円高以上にアジア通貨に対する急激な円高が進んでおり、近年、宿泊延べ数で1万人を超え、着実に伸びてきておりました韓国では、100円が800ウォン前半だったものが、昨日、今日の段階で1,600ウォンとほぼ半分の価値に下がっており、雪あかりの路に来ていただいているボランティアの皆さんも大変な思いをされていると聞いております。アジア通貨の下落や日本経済の急速な縮小は、本市下半期の観光や来期の観光に大きな影響を持たらすのではないかと心配をしております。このようなときこそ足元を固め、次の展開に備えるときではないでしょうか。堺町では観光プロジェクト推進会議が中心となり、営業時間の延長や商店街組織の立ち上げが議論をされていると承知をしております。堺町通りは北一硝子が石造倉庫を生かした3号館を出店されて以来、ガラスやオルゴール、クラフトの専門店街として、また、近年は菓子や昆布の専門店が加わり、風情ある歴史観光商店街として評価され、小樽観光の中心地としての役割を担ってまいりました。一方で、近年はそうした風情のある専門店のはざまに、歩道の点字ブロックにまでせり出した露店や旗ざおなど、せっかくの風情のある景観を損なう店舗が目立ち始め、問題視をされるようになってまいりました。商店街として組織され、そしてそうした問題の解決にも取り組まれ、もう一度居ずまいを正した歴史観光商店街として発展されることを願うばかりであります。こうした観光プロジェクト推進会議の皆さんの取組に対して、市としても積極的にかかわり、働きかけを強めていかれるものと承知をしておりますが、御決意をお聞かせいただきたいと思います。観光都市宣言で示された時間消費型交流観光へのステップのためには、さまざまな滞在型ソフトの発掘や開発、ハード面では旧手宮線の整備や沿線の再生、天狗山の眺望やおたる自然の村公社との連携によるさまざまな体験型商品の開発、祝津、オタモイや港周辺の整備や客船ターミナルの整備など、短期・長期に実現されるべき課題が山積いたしております。私は本市観光の第2期の戦略を一度庁内で議論し、整理をした上で道筋を示されるべきと考えますが、御所見をお聞かせください。私は、本市経済の主要産業となった観光を産業として粘り強く育て続けていくことが、必ず本市の再生につながると固く信じております。最後に、街路樹のせん定の見直しについてお尋ねをいたします。日銀通りのプラタナスの並木は平成16年、日銀通り景観協議会との合意の下、それまでの強せん定から、一部の余分な枝を整理する程度の弱せん定へと変更され、5月の連休には枝々に芽吹いた若葉の見事な並木道を再現しております。秋の落ち葉は、地先の方々の協力や市民ボランティアの清掃作業で目立つ苦情はないと伺っております。本年も11月16日と23日の2日間、市民ボランティアや市職員の皆さんもボランティアで参加をしていただいて、延べ80人程度で落ち葉の清掃が行われておりました。落ち葉は手宮公園で本市建設部建設事業課緑化公園グループが腐葉土にして利用されると伺っております。今回の清掃作業に龍宮通りのプラタナス並木も日銀通りと同様に弱せん定にできないものかと考えておられる地先の方も参加をされておりました。町会にもぜひ働きかけをしたいとお話もされておりました。旭川市では、市民の集めた落ち葉を市で収集し、たい肥化しているそうであります。私はせん定のコストを下げ、その分を少額でも地先の町会に助成し、落ち葉を集めていただければ、苦情も町会で処理され、龍宮通りのプラタナスの並木や、小樽商科大学に続くナナマカドやカエデの並木などに広げていけるものではないかと考えております。本市の積極的な取組を期待しておりますが、御所見をお聞かせください。これで私の質問を終わります。なお、再質問は留保いたします。(拍手)
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
山口議員の御質問にお答えいたします。初めに、国の制度の硬直化と自治体の現状ということに関連しまして、本市の今後の財政運営の展望についてでありますけれども、今から7年前の2001年、国は今後の経済財政運営及び経済社会の構造改革に関する基本方針、いわゆる骨太の方針を発表して、以来、これまで主に財政再建を主眼に構造改革を推進してきております。多額の長期債務を抱える我が国全体の財政再建の必要性について異を挟むものではありませんが、この間、私ども地方が一貫して申し上げているのは、国の再建のために地方が疲弊しつつあるということでありまして、国から地方へ権限を移すとしながらも、いまだに基本的な財源フレームが描かれていない実情であります。御意見にもありました景気の後退等による中小事業者や給与所得者の所得の減少は、地方にとってより深刻な状況にありますので、しっかりと国において今後の経済対策については議論されることに期待いたしておりますし、あわせて真に自立した地方自治となり得るような財源の裏づけが確実に担保されるよう強く望んでいるところであります。いずれにいたしましても、本市の将来の財政運営も基本的にはこのような安定的な財政基盤なくして明るい展望は描けないと思っておりますので、当面は地方交付税の復元・増額を要望するとともに、全国市長会などとも連携をしまして、これまでの地方の健全化の努力が無に帰することのないように、地方一般財源の充実確保について、さらに強く国に対して訴えてまいりたいと思っております。次に、後期高齢者医療制度と国民健康保険における資格証明書の取扱いについての御質問でありますけれども、まず後期高齢者医療制度についてでありますが、保険料が滞納となり督促状を発送した方は、被保険者2万486人のうち、5期10月分で615件となっております。資格証明書の取扱いにつきましては、北海道後期高齢者医療広域連合において低所得者に配慮し、均等割額や所得割額の軽減の適用を受ける方は資格証明書交付の対象外とすることを検討しているところであります。また国民健康保険におきましては、本年9月15日現在、小中学生のいる資格証明書交付世帯は17世帯であり、そのうち小学生が14名、中学生10名となっております。その後の実態調査では、現在13世帯が解決済みでありまして、面会できない世帯が4世帯となっております。資格証明書の取扱いにつきましては、一昨日の代表質問において新谷議員からの同様の御質問に対し、窓口において子供の受診の申出があった場合には、国からの通知に基づき短期証の発行に努めてまいりたいとお答えをいたしました。しかしながら、与党などにおいて、来年4月から資格証明書対象者である中学生以下に一律6か月の短期証を交付する旨の合意があったと昨日報道がありまして、また、国民健康保険中央会からの情報も受けましたので、早速内部で協議した結果、本市においては来年1月1日から、この内容と同様の取扱いをしたいというふうに考えております。次に、国の制度のあり方の見直しを国に求めることでありますけれども、内閣府に置かれた地方分権改革推進委員会が昨年5月に示した「地方分権改革推進にあたっての基本的な考え方」の中では、分権型社会への転換や地方の活力を高め、強い地方を創出、地方の税財政基盤の確立などの目指すべき方向性が掲げられているところでありまして、私といたしましても今後の地方分権改革におきましては、第1期地方分権改革や三位一体の改革など、今までの地方分権改革が積み残した課題を踏まえ、将来的にも安定した地方財政の確立や地域の自立に向けた取組が促進される改革がなされるよう期待しているところであります。現在、国において検討がなされている道路特定財源等に関する御意見もありましたが、地方にとって住民が必要とする事業は数多くありますので、先般、地方の自立につながる行政面での分権改革と、住民自治を可能とする地方税財政制度の構築の断行という強い決議を行った全国市長会などと歩調を合わせながら、引き続き国の制度のあり方の見直しなど、真の地方分権改革の推進について訴えてまいりたいと考えております。次に、カジノの誘致に関連する御質問でありますけれども、カジノ誘致よりも、国にパチンコ業界への課税を要請して財源を得てはどうかということでありますけれども、企業に対する課税は既に事業税として制度化されております。市といたしましては、訪れる多くの外国人観光客に小樽を楽しんでもらい、より多くの時間を費やしていただける一つのサービスの提供の素材として、カジノ誘致を考えてもいいのではないかというふうに思っているところであります。次に、観光問題についての御質問でありますけれども、初めに観光プロジェクト推進会議の取組でありますが、これまで推進会議においては本年10月に行った観光都市宣言の文案作成のほか、現在、観光基本計画の主要施策である時間消費型観光の推進に結びつくようなアイデア、特に夜の魅力づくりを重要項目に据えた具体的な検討を行っていただいております。こうした中で小樽観光が発展し続けていくためには、本市の代表的な観光スポットである堺町地区の時間延長や商店街としての組織化が極めて重要であるとの認識から、それらの可能性について地先の主要商店の皆さんと意見交換会を行ったところであります。その席には商工会議所会頭、観光協会会長とともに私も参加いたしましたが、今後とも話合いは継続されることとなっておりまして、その実現に期待いたしております。いずれにいたしましても、市といたしましては引き続き推進会議の提言等を踏まえながら、観光施策の推進や諸課題の解決に取り組んでいくとのスタンスに変わりはありません。次に、観光施策を推進していくための戦略についてでありますけれども、観光基本計画においては、本市の観光振興を着実に進めていくための四つの主要施策と五つの重点地域を定めており、平成27年度までの10年間の計画期間の中で、短期的、中・長期的に戦略を持って取り組むべき課題があるとの認識は持っております。当面は即効性のある時間消費型観光、ひいては滞在型観光に結びつくような施策に取り組むべきとの考えから、さきの観光プロジェクト推進会議を中心に具体の検討に入っているところであります。今後、可能性や熟度が高いと判断した施策については、実現に向けてその方向性を明確にしてまいりたいと考えております。最後に、街路樹のせん定の見直しと市民参加でありますけれども、街路樹のせん定は、地先の方々の落ち葉などに対する苦情や歩車道の建築限界の確保、標識・信号機の視界の確保などから実施しているものであります。特に成長の早いプラタナスについては毎年せん定を行わなければならず、回数を減らしてのコスト削減は困難であります。なお、地先の方々の理解や落ち葉拾いなどの協力が得られる場合は、地元の意見を聞きながらせん定方法について検討してまいりたいと考えております。(「議長、18番」と呼ぶ者あり)
再質問 18番 山口保
1点だけ再質問をさせていただきます。カジノについてです。私は小樽観光が、先ほども質問の中で述べましたけれども、多くの小樽を訪れていただいているリピーターの観光客の皆さんというのは、このまちの先人が残していただいた歴史資産を再生させた、そうした小樽のまち並みに対して、非常に落ちついたたたずまいでふるさとのようだと、そういうふうにおっしゃって来ていただいているわけです。そうした雰囲気が小樽ブランドというものを形成しているのだと私は思っているわけです。雪あかりの路に毎年いらっしゃるお客さんもいらっしゃるわけですけれども、そうした小樽の持っている特性、私はそういうものとカジノといういわゆると博遊興です。いくら落ちついたヨーロッパ型のカジノとおっしゃっても、カジノはなにせと博なのです。いずれにしても諸問題がたくさんあるわけです。そういうものと相入れるかというと、私は入れるとは絶対に言えないのだと思います。そういうことも含めて、私は慎重に、いずれにしてもこれは市が関与するわけですから、検討をいただきたいというふうに思うわけです。いずれにしても、我々が一生懸命築いてきたこの小樽のまちのアピールできるイメージを一気に崩すようなことをすれば、私はどちらもだめになります。そういう認識を持っておりますので、よくよく検討をしていただきたい、それも含めて再度御答弁をお願いをしておきます。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
今、商工会議所を中心に議論しましょうというふうになっています。これはもうとにかくいろいろな問題点がたくさんあるのでしょうから、そういうものを全部出し合って、それをどう解決していくのか、解決できるのか、そういうものを出し合って市民合意を得ていきたいというような考え方で進めたいと言っていますから、今すぐ明日からどうするという話ではありませんので、じっくり議論して結論を出したほうがいいというふうに思っています。