みんなの議会

小樽市議会 平成20年第4回定例会 2008年12月8日

(1)財政問題/(2)経済問題/(3)建設問題/(4)厚生問題/(5)教育問題

2008年12月8日、小樽市議会の一般質問で、山田雅敏議員が「財政問題」「経済問題」「建設問題」「厚生問題」「教育問題」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲が答弁しました。

質問者
山田雅敏 議員
答弁者
市長 山田勝麿、教育長 菊譲

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 12番 山田雅敏

平成20年第4回定例会において、自由民主党を代表しまして何点かお聞きしてまいります。最初に、財政健全化法からお聞きいたします。現在の地方の借金の総額は約200兆円と言われ、北海道のみならず、日本じゅうの多くの自治体が厳しい財政状況にあります。こうした中で、地方公共団体の財政の健全化に関する法律、いわゆる財政健全化法が昨年6月に制定され、本市においても、平成19年度決算に基づいて算出された四つの健全化判断比率と各公営企業の資金不足比率が、さきの第3回定例会に報告されました。全国の自治体に関する比率も、9月末に総務省から公表されています。この法律の本格的な適用は平成20年度決算からですが、本年度もあと残すところ4か月足らずであり、何としても早期健全化基準をクリアしていただきたいと思いますので、こうした観点から数点お伺いいたします。この法律の目的は、自治体の財政が健全な時期からわかりやすい財政状況の開示を徹底し、自治体が財政危機に陥らないよう早期に財政の健全化の施策を実施するように促すことなどを目的としています。健全化判断比率は、1として、主に一般会計の赤字の度合いを示す実質赤字比率、2として、一般会計ではなく特別会計や企業会計を合わせた全会計の赤字の度合いを示す連結実質赤字比率、3として、当該自治体だけではなく一部事務組合や広域連合が起こした地方債の償還費などを含めた実質公債費比率、4として、一般会計などが将来負担すべき実質的な負担の度合いを示す将来負担比率、5として、資金不足比率は、公営企業ごとの資金不足の度合いを示すものであります。そこでお伺いいたしますが、これらの比率が一定の基準より悪化した自治体は、どのような計画をつくる義務があるのか、お示しください。また、以前にもお示しいただきましたが、このような自治体は、国などからどのような関与を受けることになるのか、お答えください。この法律の目的は、言うまでもなく自治体財政の健全化であります。平成19年度決算を見ると、全国1,800余りの自治体のうち実質収支が赤字の団体は、都道府県においては大阪府の1団体、市町村においては24団体となっています。大阪府は10年連続の赤字で5兆8,000億円の借金を持ち、利払いは1日当たり2億6,000万円を超えるとのことです。また、北海道は現時点で赤字団体ではありませんが、公債費の増加などで厳しい財政運営を強いられています。しかし、逆を言えば、全国の1,700団体以上がこの厳しい財政環境の中で黒字を保っているのです。小樽市も平成18年度に財政健全化計画を策定し、24年度の累積赤字の解消を目指しています。厳しい社会経済情勢や高齢化の進展の下、教育や福祉などの分野になかなか大きく予算を割けない現状ですが、市民の皆さんの負担、協力を得ながら歳入歳出両面で懸命に努力を積み重ねている現状です。そこで、先ほどお伺いいたしました健全化判断比率の見通しについてどう考えておられるのか、本市の将来の一般会計黒字化に向け、市長はどのような財政的な展望を持っておられるのか、お示しください。次に、市職員の退職金についてお伺いいたします。退職金の原資は市民の納める税金で賄われ、今回上程されている議案によると、退職金は退職手当債の発行で賄われますが、これは市民の負担を将来に先送りすることです。そこでお伺いいたしますが、最初に他都市の中では同基準の市職員と地元企業の退職金の平均額に2倍の差があると思われますが、本市の状況をお示しください。次に、現在予定している退職手当債で賄う団塊世代の退職年度の人数と返済期間、金利負担についてお示しください。また、他都市では平成17年度以降、財政悪化により借入金や金利負担が増えたと考えられます。本市でも同様の可能性があるのか、お答えください。さらに、民間の企業では、退職積立金や共済制度がありますが、本市においてはないようです。市職員の将来の退職者などは、ある程度予測できることであり、民間の企業のように今後に備える制度を早急につくる必要があると思いますが、見解をお示しください。次に、希望降任制度についてお伺いいたします。今、価値観が変わってきたのか、この制度を導入する自治体が増えていると聞きます。企業でも官庁でも、だれもが皆働く以上は出世を夢見るものと私自身は思っていました。また、一般企業では、この制度を導入している企業はほとんどないと思われます。平成13年に都道府県で初めて管理職を対象に希望降任制度を導入した東京都では、平成20年4月1日付けでこの制度を利用した管理職が3名いたと聞き、驚きました。そこでお聞きいたします。この制度は、他自治体においては少数です。その少数の中で、導入、運用をしている本市の希望降任制度の概要についてお示しください。次に、経済問題から何点かお伺いいたします。本年11月17日、内閣府が発表したGDP速報値による実質GDPが前年比0.1パーセント減と、2四半期連続のマイナス成長となり、日本の経済が景気後退局面に入ったことを表明いたしました。さらに、アメリカの証券大手リーマン・ブラザーズの経営破たん後、与謝野経済財政相は10月から12月期もマイナス成長が続く可能性を指摘しています。さて、市内の今期の経済動向調査によれば、個人消費の低迷や公共事業や民間設備投資の減少の中で、原油価格の高値推移を背景とした原材料価格の上昇などから、景気動向指数は悪化し、来期はさらに経営環境は厳しくなると予測しています。そこで、国や市の中小企業に対する施策について何点かお聞きいたします。国は、安心実現のための緊急総合対策の一環として、新しい保証制度となる原材料価格高騰対応等緊急保証制度を本年10月31日からスタートしました。最初に、この措置の概要と期間、財政規模についてお示しください。次に、この保証制度を利用するためには、市が中小企業の経営者を認定すると聞いておりますが、これまでの認定件数や認定業種、認定までの期間を同様にお示しください。景気悪化の中、年末や年度末を迎える中小企業が、運転資金の調達に苦慮していると思われます。市内の中小企業向けの融資制度のほか、国や北海道が行っている融資制度にはどのようなものがあるのかお示しの上、企業に対してどのように周知しているのか、お伺いいたします。中小企業が市の融資制度をつなぎ資金として利用されるケースが増えていると聞きます。つなぎ資金として利用されている資金名と、その利用状況などについてお教えください。さらに、市では融資制度の見直しを検討しているとのことですが、その内容、時期についてお答えください。次に、建設問題関連から何点かお聞きいたします。市街地活性化について、本市では本年7月に中心市街地活性化基本計画に基づいて総理大臣の認定を受け、現在、計画に基づき事業が進められていると伺っております。最初に、中心市街地活性化基本計画の主な事業についてお知らせください。次に、多くの市民から要望が上がっていた駅前歩道橋が撤去され、第3ビルの再開発事業も順調に推移していると聞き、この事業が完成した後、小樽駅前から臨港線までの中央通沿線は、新しいまち並みが完成するものと思います。そこで、今後、中央通周辺でシンボル的な整備利用方法を考えているのか、お示しください。また、中央通からつながる第3号ふ頭基部では、合同庁舎の建設に着手していますが、このふ頭基部周辺での整備についても、あわせてお答えください。次に、小樽市中心市街地活性化基本計画から景観法、観光都市宣言と順調に施策が進んでいる中、本市に住む高齢者や障害を持つ方々の利用に配慮した法律「北海道福祉のまちづくり条例」について、お聞きいたします。最初に、全国一律のバリアフリー化に向けた施策の基準を示したバリアフリー法と北海道福祉のまちづくり条例を比べ、どの点が違うのか、またバリアフリー化に向け、本市ではどのような指導をしているのか、お答えください。過去に行われたホテル東横インの違法改造の件や今後の高齢化社会を考えると、バリアフリー化をより進展させるために市において条例を制定するなど、拘束力を強化すべきではないでしょうか、見解をお示しください。次に、除排雪問題から何点かお聞きいたします。今年春から半年が過ぎ、また雪との共生の時期を迎えました。昨年の除排雪状況を踏まえ、昨年度から変更された6か所の事業所体制や基準など、その内容から何点かお聞きいたします。最初に置き雪対策について、2年目の試行ですが、実施するに当たり各町会では点在する除雪弱者の指定が難しいと考えられます。置き雪対策試行路線の選定に当たり、どのようなスケジュールで行ったのか、また現在、決定されたことがあれば、お答えください。次に、地域総合除雪における積算内容の見直しを行いましたが、その内容についてお伺いいたします。次に、冬は凍結路面の安全対策が重要と考えています。今年度、凍結路面対策で出動基準の変更を行っていますが、その内容についてお答えください。この項の最後に、昨年度より実施しました町会長と市議会議員との合同の除雪パトロールについて、来年度も充実した内容で実施してほしいという御意見が出されていましたが、本年度の実施内容についてお示しください。次に、病院問題についてお聞きいたします。11月26日、市長は、新市立病院の開業時期について、平成23年秋の予定から25年以降へと先送りを表明しました。病院事業会計が抱える不良債務の解消にめどが立った後、新病院という道のりが一歩示されたものと評価をしますが、医師不足や人件費削減策など、まだ多くの課題をクリアしなければなりません。この課題の中で、民間病院との協力関係や市民への説明責任が求められていますが、このたび25年度までの小樽市立病院改革プランが示されました。このプランの中で特に重要であると思われる点についてお示しください。また、改革プランの中で示されております両病院の統合新築に向けた今後の見通しについて、市長の考えを改めてお答えください。次に、12月1日は、世界エイズデーです。道内初の民間運営によるエイズ検査・相談施設として開設された「サークルさっぽろ」が開業して1年を過ぎ、公立の検査施設より存在感が増しています。最初に、この施設の運営団体や検査、他と違う相談方法などをお聞きします。同様に本市の検査状況をお示しください。また、市民が相談しやすい施策も検討しています。本市でも参考になると思いますので、方法などについてお聞かせください。関連してお伺いいたします。保健指導や血液検査を行う身近な相談所として保健所の存在があります。骨髄バンクについて小樽でドナー登録をする場合は、どこで、どのような登録手続が行われるのか、お答えください。このドナー登録は簡単な血液採取で登録をすることができますが、保健所ではドナー登録業務を行うことなど、今後、骨髄バンク登録の推進についての考えがあればお答えください。次に、服薬指導についてお聞きいたします。病院を運営していく上で医師確保も重要ですが、病院薬剤師は患者に対して適切かつ安全な薬物治療が行えるよう、調剤のみならず前に述べたチーム医療の一メンバーとして参加し、病棟における服薬指導にも対応できることが求められており、医療技術の進展により、その業務は高度化、多様化しております。平成18年12月に、国において病院における薬剤師の業務及び人員配置に関する検討会が開催されていますが、「薬剤師の仕事内容について期待するところが多い」「薬剤師の総数を増やすことも必要であるが、どのように確保すべきか議論が必要」との意見も出されています。薬剤師に寄せる期待が大きいことがわかります。そこでお聞きしますが、道内には薬剤師を養成する教育機関として北海道大学、北海道医療大学、そして小樽市内には北海道薬科大学があります。この北海道薬科大学と市立病院との間では、実務実習で学生を受け入れたり、共同研究、学生への講義などで結びつきがあると聞いております。そこで、これから行われる6年制移行後の学生に対する実務実習の内容、期間、受入れ人数、費用、また薬科大学との共同研究の内容についてお示しください。4年後の平成24年度には、6年制の課程を修了した薬剤師が医療現場に出てまいります。市立病院のような大規模な病院や薬剤師の多い病院では、業務の内容が複雑多様化しており、さらにはオーダリングシステム、電子カルテの導入など、薬剤師を取り巻く環境が大きく変化しています。この変化に対応していくためにも、薬剤師のための研修が重要であると考えます。改革プランの原案の中でも、人材の確保、育成に積極的に取り組むことが記載されていますが、最近では医師の負担を分散し、安心かつ質の高い薬物療法を提供することを最大の目標として専門薬剤師制度が創設されたと聞いております。この制度の概要と市立病院でのこの認定取得に向けてのお考え、さらには、ふだんの薬剤師のための研修体制も含めてお示しください。次に、薬歴鑑査についてお聞きいたします。今年6月、青森県五所川原市の公立金木病院において、肝硬変で入院中の70歳代の女性が糖尿病患者の血糖を下げる薬を過って投与され、意識不明となり、約3週間後に死亡した医療事故が起きました。事故の原因は、事務職員が医師の書いた処方内容に基づき処方せんを作成する際、薬品名が類似した糖尿病薬をパソコンに誤入力したことと、さらに薬局へ処方せんを渡す際にも、医師、看護師が内容を確認しておらず、これらのミスが重なったために発生したと判断されました。また、同年6月、三重県の整形外科診療所で院内感染が原因により死亡者を出した事故も、薬剤師が不在で点滴の調製は看護師が行っていたと聞きます。今回の青森県で発生したような医療事故を未然に防ぐ方法の一つとして、薬剤師による薬歴に基づく処方鑑査が有効と言われており、平成18年に日本病院薬剤師会が20床以上の6,703施設に行った実態調査では、すべての処方せんについて薬歴に基づく鑑査をしている病院は3割にとどまっていると聞きます。本市の市立病院は万全と思いますが、状況をお示しください。また、三重県で発生した医療事故は、点滴のつくり置きが原因とされておりますが、市立病院の点滴調製に関しての現状をお答えください。次に、薬剤師の人員配置基準についてお伺いします。現行の医療法における病院薬剤師の人員配置基準は平成10年に施行されましたが、近年の病院薬剤師の業務については、服薬指導や薬歴管理等の病棟における業務が増大するなど大きく変化しており、配置基準が病院薬剤師の業務実態に合わなくなってきていると言われています。そこで、昨年、厚生労働省において病院における薬剤師の人員配置に関する検討会が立ち上がり、病院薬剤師の人員配置基準の見直しが行われ、その結果、報告書としてまとめられていたようですが、その内容についてお答えください。この項の最後に、生活保護に関連してお伺いいたします。平成17年度以降、3年連続で100万世帯を突破し、19年度、初めて110万世帯を超えました。本市においても年々被保護世帯が増加してきていますが、生活保護法では困窮の程度に応じ必要な保護を行うとともに、その自立を助長することを目的としています。そこで、何点かお聞きいたします。このように被保護世帯が増加する主な要因について、どのような点が挙げられるのか、お示しください。また、国において不正受給や自立助長など保護適正の観点から、何か政策的に転換したことがあればお知らせください。さらに、本市においても、不正受給やその生活状況について問題があるのではないかなどの市民の声があります。これらの解消のための取組や問題点があればお答えください。次に、教育問題に関連してお伺いいたします。戦後、教育制度は六三三制を構築されてきましたが、昨今、学校システムの枠に変化が出始めています。画一的な横並びではなく、多様な教育を求める声が現実に高校から義務教育に及び、公立でも中高や小中一貫校が開校、学校選択制が拡大し、選ぶ幅は広がりました。が、果たしてそうでしょうか。経済力のない家庭は教育費をかけられず、だれでも頑張ればよい学校、よい会社に入れるという高校、大学等の学歴社会の恩恵は少なくなりました。さらに13万人に上る不登校生、その脱学校を突きつけられた現実を前に、文部科学省は学校の基準を緩め、フリースクールの教育内容でも学校と認め出している新学歴社会が始まっています。少子化が進む中、公立小中学校がこれ以上小規模化するのを防ぐため、文部科学省は統廃合を促進する方針を固め、中央教育審議会で具体的な検討を行い、異論がなければ公立校の規模に関する国の基準が35年ぶりに見直されます。そこでお聞きします。最初に、公立小中一貫校の理念の背景と、このような教育課程の特例で実施している学校は全国で何校あるのか、お伺いいたします。次に、学年の区割りの例を示した上で、その実践内容についてお示しください。次に、小樽市学校教育推進計画についてお伺いいたします。「教育は、人格の完成を目指し、個性を尊重しつつ個人の能力を伸長し、自立した人間を育て、幸福な生涯を実現する上で不可欠のものである。同時に、教育は、国家や社会の形成者たる国民を育成するという使命を担うものであり、民主主義社会の存立基盤でもある。さらに、人類の歴史の中で継承されてきた文化・文明は、教育の営みを通じて次代に伝えられ、より豊かなものへと発展していく。こうした教育の使命は、今後いかに時代が変わろうとも普遍的なものである」。教育振興計画の教育の使命の冒頭部分でもあります。「心豊かに学び ふるさとに夢と誇りをもち たくましく生きる 小樽の子どもの育成」を基本理念に掲げた小樽市学校教育推進計画(案)に関しては、既にパブリックコメントも済み、意見については取りまとめ中であります。初めに、小樽市立学校教育推進計画(あおばとプラン)と小樽市学校教育推進計画(案)の相違点についてお答えください。あおばとプランでは、平成20年度1学期末における実施状況では、92.8パーセントとなっていますが、当然実施中の項目もあり、カリキュラムが決まっている現状、困難な項目も幾つかあります。早期に実施状況が100パーセントになるような施策をお願いいたします。見解をお答えください。また、未実施が10校以上ある項目、例えば読書活動における学校支援ボランティアの活用などが、小樽市学校教育推進計画(案)に記載されていないのは、教育効果がなかったという判断なのか、見解をお示しください。小樽市学校教育推進計画(案)では、実施期間が平成21年度から25年度の5年間となっていますが、各学校における重点項目ごとの実施計画の作成はいつ行うのか、保護者や地域に公開される時期についてもお答えください。また、毎年の実施状況については、公開する必要があると思います。見解をお示しください。実施項目については、単に実施、未実施では、基本理念の実現がなされたのか検証ができません。その達成度をだれもが理解できる検証が重要です。そこで、達成度を数値化することや内外評価なども必要と考えます。お答えください。新計画(案)は、小樽市学校教育推進計画作成委員会で作成されましたが、学校、地域、家庭が連携して子供たちの教育にかかわり、計画作成に反映されなければならないと考えます。学校、地域、家庭の意見はどのように反映されているのか、お答えください。次に、外国語活動についてお聞きいたします。国際化と言われて久しい期間が過ぎ、中学からの英語教育も小学生へと移行した現在、来年度から2年間移行期間のある小学校外国語活動の必修化を受け、後志教育局が12月に行う初の教員研修に、市内の小学校27校のうち追加を含め14校が参加したと聞いています。これは北海道教職員組合が参加しないよう組合員に通知した影響と聞きます。また、外国語活動に独自のカリキュラムを策定すると聞きます。そこでお伺いいたします。最初に、北教組が不参加を指示した理由をお示しください。人事異動で適正な人員配置が崩れるのが心配ですが、来年度からの授業に支障がないのか、お答えください。次に、北教組小樽支部が策定中の英語に特化しない外国語活動のあるべきカリキュラムや指導方法を提示、授業に活用と説明されています。教育委員会においては、方針がぶれることなく、正常な状態を堅持し、児童・生徒の指導をしていただきたいと思いますが、見解をお示しください。質問の最後に、学力調査についてお伺いいたします。全国学力・学習状況調査の結果が、いろいろな自治体で公開され始めています。かつて1960年代に行った学習調査とどのように環境が違うのか、塩谷文部科学相も記者会見の中で「状況を見ながら検討する」と、公開基準を見直す可能性も示唆しています。本市の見解をお答えください。先般10月26日、北海道教育委員会は、本年4月に実施された学力テストの全道調査結果報告書を発表した中で、地域の格差が浮き彫りになりました。特に後志管内では道内の平均を下回る結果が出ました。そこでお聞きいたしますが、学習意欲や学習環境など、要因は多岐にわたると思いますが、どのような分析内容を各校に通知したのか、北海道学校改善支援プランに沿った実践例をお示しください。また、今後、本市が行う施策について、教育長にお伺いいたします。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

山田議員の御質問にお答えいたします。初めに、財政健全化法に関連して、健全化判断比率が一定の基準以上となった場合に策定する計画の内容でありますけれども、まず健全化判断比率が早期健全化基準以上となった、いわゆる財政健全化団体は、健全化計画の中で比率が基準以上になった要因の分析、早期健全化の基本方針のほか、実質赤字額がある場合には、その解消策等についても示すこととなっております。また、公営企業の資金不足比率が経営健全化基準以上となった場合も、おおむね同様の内容で経営健全化計画を定めなければならないとされております。さらに、健全化判断比率が財政再建基準以上となった場合には、財政再生計画の中でそれらに加えて歳入の具体的な増収策などについても示し、その計画に基づいて予算を調整しなければならないなど、より厳しいものとなっております。次に、財政健全化団体等に対する国などからの関与でありますけれども、例えば市町村の場合、計画を策定した団体の長は計画の実施状況等について都道府県知事に報告し、それを受けて知事は総務大臣へその要旨を報告することになっております。財政健全化団体、また、いわゆる経営健全化団体については、計画の実施状況を踏まえ、財政の早期健全化又は公営企業の経営の健全化が著しく困難であると認められるときは、知事はその団体の長に対し必要な勧告をすることができるとされているのに対し、いわゆる財政再生団体については、財政の再生が困難であると認められる場合において、その団体の長に対し、総務大臣が予算の変更、財政再生計画の変更など必要な措置を勧告することができるとされ、より強い勧告の内容となっております。次に、健全化判断比率の見通しと一般会計の黒字化に向けての展望でありますけれども、まず健全化判断比率につきましては、平成19年度決算で連結実質赤字比率が16.12パーセントと、早期健全化基準の16.72パーセントに近い比率となっておりまして、決して楽観できる状況にはないと思っております。市税や地方交付税など比率の算定上の分母の動向を想定しづらく、比率の今後の見通しについては申し上げられませんが、比率を下げるためには、一般会計をはじめ赤字を抱える各会計の赤字額の縮減が必要でありますので、今後も全力を挙げて、当面は一般会計の黒字化を優先しながら、各会計における収支改善の取組を進めてまいりたいと考えております。また、一般会計の黒字化に向けての展望でありますが、平成24年度での累積赤字解消という財政健全化計画の目標達成の最大のかぎを握るのは地方交付税等の動向であり、それらを含む安定的な財政見通しをなくして将来展望は描きにくい状況にあります。したがいまして、全国市長会などとも連携をし、これまでの地方の健全化努力が無に帰すことのないよう、地方交付税の復元、増額等、地方一般財源の充実確保について、さらに強く国に対して訴えるとともに、市みずからも歳入の確保と歳出の見直しに不断に取り組むことにより、計画どおりの黒字化を達成し、次の世代へよりよい財政環境を引き継ぐことができるよう、最大限の努力をしてまいりたいと考えております。次に、市と地元企業との退職金の差でありますけれども、平成19年度の小樽市労働実態調査によりますと、市内民間企業の定年時の勤続年数平均は25.8年で、退職金受領額は平均で679万9,300円となっております。一方で、本市職員の19年度定年退職者の勤続年数平均は35.6年となっていることから、モデルケースとして本市職員が民間と同様に26年勤続し、退職した場合を試算しますと1,190万9,430円となり、1.75倍程度の支給額となっております。次に、いわゆる団塊の世代に当たる市職員の今後の退職者数でありますが、今年度末に定年退職を迎える数は全会計で54人、以降、来年、再来年が同数で62人と予定されております。また、この定年退職者の退職手当の財源につきましては、退職手当債を借り入れる予定でありますが、この償還については仮に市中銀行から借り入れる場合には通常10年間となっており、金利負担につきましては、仮に今年度の一般会計の借入見込額8億7,700万円を基に試算いたしますと、返済期間の10年間トータルで1億2,700万円となります。なお、この退職手当債につきましては、従前は整理退職者又は勧奨退職者のみを対象としておりましたけれども、平成18年度以降、いわゆる団塊の世代の定年退職者が急増することにかんがみ、27年度までの間、それらについても対象とすることに制度の拡大がなされたことを受けまして、各団体において借入額が増えていると理解しております。したがって、一概に財政の悪化が要因とは考えておりませんし、市といたしましても、この制度については今後も有効に活用してまいりたいと考えております。次に、退職手当支払のための積立制度でありますけれども、一つの例としまして、道内では比較的財政規模が小さい市や町村が加盟する市町村職員退職手当組合という一部事務組合がありまして、退職手当支給に関する事務を共同処理するとともに、それぞれの団体が毎年度一定額を組合に納付することにより、所属職員が退職する際には、この組合から退職手当が支給される仕組みとなっております。退職者数の増減に伴う年度間の財政負担の変動を平準化するためには、有効な仕組みではありますが、本市が加盟するとした場合には、毎年度の納付額が相当程度多額になるものと思われますし、それ以外の市独自の積立てなどにつきましても、現下の厳しい財政状況の中では難しいものと考えております。したがいまして、当分の間は退職手当の財源としては退職手当債を導入してまいりたいと考えており、この積立制度等につきましては、財政再建をなし得た後での研究課題としたいと考えております。次に、希望降任制度についてでありますが、本市におきましても平成20年7月1日から実施要綱を策定し、制度を導入しております。本制度は、係長職以上の職にある者で降任を希望する職員が任命権者に申出をし、任命権者が申出の理由や執行体制等を総合的に判断することにより、主任職までの希望する職への降任の可否を決定する制度です。降任の時期は、原則として降任の承認決定後の最初の定期異動日にすることとしております。また、降任した職員の降任理由がなくなったときは、本人からの申出により、元の職に戻すことはしませんが、それ以後の職員の昇任については、他の職員と同様の取扱いとすることにしております。次に、経済問題についての御質問でありますけれども、初めに国の緊急保証制度の内容と財政規模についてでありますが、この制度は、原油・原材料価格や仕入価格の高騰、景況の悪化の影響を受けている中小企業者が、民間金融機関から融資を受ける際に、信用保証協会が保証するものであります。対象は、最近3か月間の平均売上高が前年同期比マイナス3パーセント以上の中小企業者、又は製品原価のうち20パーセント以上を占める原油などの仕入価格が上昇しているにもかかわらず、製品価格に転嫁できていない中小企業者、さらには最近3か月間の売上総利益率又は平均営業利益率が前年同期比マイナス3パーセント以上の中小企業者となっておりまして、これまでのセーフティネット保証に比較しますと、指定要件や保証料率が緩和されており、対象業種も185業種から618業種に拡大されております。また、取扱期間は平成22年3月31日までで、財政規模は20兆円となっております。次に、緊急保証制度の認定に関してでありますけれども、認定件数は、この制度がスタートしました10月31日から12月5日までに66件で、そのうち売上高の減少によるものが40件、売上総利益率又は平均営業利益率の減少によるものが26件となっております。認定業種につきましては、卸小売業が26件、製造業が17件、建設業が16件、その他が7件となっております。また、認定までの期間でありますが、現在2名体制で相談業務に当たっており、指定要件の確認を経て、申請があった翌々日には認定書の交付を行っております。次に、国や北海道の融資制度についてでありますが、国は従来から中小企業の経営基盤の強化や経営の安定を支援するためのセーフティネット貸付けを行っておりますが、このたび緊急保証制度とあわせて、この貸付枠を3兆円から10兆円に拡大し、今後、特に業況の厳しい企業に対しては、金利の引下げを検討していると聞いております。また、北海道には「新生ほっかいどう資金」として、融資金額が1,000万円以内、融資期間が6か月以内の短期融資と融資金額が5,000万円以内で融資期間が10年以内の長期融資などがあります。市といたしましては、こうした国や北海道の保証融資制度を市が主催する施策説明会や市のホームページなどを通じて周知に努めているところであります。次に、つなぎ資金として利用されている資金についてでありますが、現在、市の制度融資のうち、いわゆるつなぎ資金として利用されているのは、中小企業特別資金、通称マルタル資金と経営安定短期特別資金とがあります。毎月集計を行っているマルタル資金は、10月末現在で86件、6億6,100万円の利用があり、昨年同時期の91件、7億1,500万円を下回っております。また、四半期ごとに集計を行っている経営安定短期特別資金につきましては、本年9月末現在で45件、2億6,000万円の利用があり、昨年同時期の16件、1億2,300万円と比較しますと、件数で約3倍、金額で約2倍の伸びを示しております。次に、市の融資制度の見直しについてでありますが、昨年から利用者である中小企業にアンケート調査を行い、利用実態を把握するとともに、金融機関や学識経験者の意見を聞きながら制度の改正を検討してまいりました。その結果、融資期間が10年以内となっているマルタル資金の利用者のうち、8割を超える企業が5年未満の利用となっていることから、融資期間が5年未満のものについては、金利をこれまでより0.1パーセント引き下げ、利用者の負担軽減を図ることとします。また、設備資金の設備近代化資金と店舗等改善資金を統合するとともに、融資対象に土地購入資金を追加し、制度の利用や設備投資の促進を図ってまいりたいと考えております。実施の時期につきましては、利率の改定などを伴うことから、現在、金融機関と調整を行っておりますが、経済状況に配慮し、できるだけ早い時期に実施したいと考えております。次に、市街地活性化についての御質問がありましたけれども、初めに中心市街地活性化基本計画の主な事業についてでありますが、来年6月ごろに全面オープンが予定されております小樽駅前第3ビル周辺地区第1種市街地再開発事業や旧丸井今井小樽店周辺について、大規模小売店舗立地法の規定を適用しない区域への指定申請などの事業を推進することにしておりまして、民と官が協働して取り組む内容となっております。次に、中央通周辺での新たなシンボル的な整備についてでありますが、中央通の中央部分で交差する旧国鉄手宮線跡地は、近代化産業遺産として認定された市民の貴重な財産であります。この活用を図ることが中心市街地の活性化や観光の振興につながるものであることから、本年2月には懇話会を設置したところであり、この懇話会の議論などを踏まえて活用方策を取りまとめ、整備に取り組んでまいりたいと考えております。また、第3号ふ頭基部周辺の整備につきましては、現在、平成22年3月完成の予定で国の小樽地方合同庁舎の建設工事が行われており、市はこれに合わせて周辺の環境整備の一環として、今年度から港湾関連車両の円滑な交通と安全な歩行者動線を確保するため、合同庁舎周辺の臨港道路の整備を進めているところであります。今後もこれらのにぎわいを取り戻す事業を実施し、市街地の活性化を図ってまいりたいと考えております。次に、福祉のまちづくり条例についての御質問でありますが、初めにバリアフリー法と北海道福祉のまちづくり条例の違いでありますけれども、バリアフリー法につきましては、福祉的な配慮が行き届いた社会として求められる最低限の基準を示しており、特定の要素で一定の規模を超える建築物を新築する場合などにバリアフリー化を義務づけております。北海道の福祉のまちづくり条例は、北海道が施設の整備基準などを定め、事業者に対して基準を満たす努力を求め、より質の高い福祉環境の整備を誘導していくものであります。また、バリアフリー化に向けた市の指導でありますが、建築確認申請時に法や条例に基づく自主チェックリストを提出してもらい、その内容を審査するとともに、必要に応じて指導を行っております。次に、バリアフリー化の進展に向けた拘束力の強化についてでありますが、現在のバリアフリー法は、高齢化の進展などの社会情勢の変化を受け、それまでのハートビル法と交通バリアフリー法を一本化するとともに、内容の充実や罰則規定の強化などを図り、平成18年12月に施行されたものであります。また、小樽市建築基準法施行条例においても、特定の用途で一定の規模を超える建築物を新築する場合などには、出入口の段差解消や手すりの設置などのバリアフリー化を義務づけております。市といたしましては、これらの法律や条例に基づく指導等を徹底することとし、新たな条例の制定などは考えておりません。次に、除排雪の問題についての御質問でありますけれども、初めに置き雪対策の試行路線でありますが、6月及び11月の除雪懇談会で試行要領を説明し、選定協力の要請を行ってまいりましたが、現時点では協議中の町会はありますが、決定までには至っておりません。次に、地域総合除雪における積算内容の見直しでありますが、昨年度は平成17年度までの4ステーション体制での実績及び18年度の6ステーション体制の実績を基に積算を行っておりましたが、今年度は18年度と19年度の6ステーション体制での2か年のデータが得られたことから、これを基に作業効率の見直しを行ったものであります。次に、凍結路面対策での出動基準でありますが、これまでは砂の散布作業を朝5時から8時と16時から18時の2回を基本としていましたが、今年度からは原則朝1回の散布とし、夕方は道路パトロールにより路面状況を判断し、必要に応じて砂散布を行うことといたしました。次に、除雪パトロール体系についてでありますが、連合町会から参加人数を増やす要望が出されたことから、町会長の参加6名を12名程度に増やし、厳冬期の2月に雪捨場状況、貸出しダンプ作業状況及び除排雪状況などを視察していただく予定であります。次に、小樽市立病院改革プランの中で特に重要と思われる点についてということでありますが、何と申しましても、病院事業の経営改善が最も重要であると考えております。このため、改革プランでは、収支改善の数値目標を設定し、その実現のための具体的な施策を掲げ、一般会計からの繰入れもあわせて早期に不良債務を解消し、病院経営の健全性とその継続性の確保を図っていくことを目指しております。次に、統合新築に向けた今後の見通しでありますが、まず再編・ネットワーク化の協議の結果を踏まえて、将来の市立病院としてのあるべき姿を明確にすることが重要でありますので、今後も精力的に協議を行ってまいります。一方、財政的な見通しを立てることも重要でありますので、改革プランで示した改善策を着実に実施することによって、目標値の達成を成し遂げ、収支の改善に努めるとともに、現病院の不良債務を早期に解消し、できるだけ早い時期に事業を再開できるよう取り組んでまいりたいと考えております。次に、エイズ検査についてでありますけれども、「サークルさっぽろ」は、札幌市から委託を受けた社会福祉法人が運営している施設と聞いております。この施設では、各保健所等と同様にプライバシーに配慮した無料・匿名の検査を実施しておりますが、特にスタッフの接遇教育を徹底し、待合室を個室化するなど受診しやすい環境づくりを進め、平日の公的機関で受診できない方のため、開設日を土曜日にしております。本市のエイズ検査の状況につきましては、検査日を毎週水曜日に設定しているほか、受診者の都合に合わせて夜間や土曜日、日曜日にも検査に応じるなど、利便性の向上を図っており、受診者数は平成18年度98人、19年度177人と増加傾向にあります。また、今後につきましても、サークルさっぽろや他都市の事例を参考とし、受診者のプライバシー保護にさらに配慮を加えるなど、より利用しやすい検査体制の整備に努めてまいりたいと考えております。次に、小樽での骨髄バンクへのドナー登録でありますが、日本赤十字社が献血にあわせて行っておりまして、北海道赤十字血液センターの移動献血車が市内で献血等をする際に、ドナー登録もできる体制がとられております。また、ドナー登録を促進するため、通常の献血時に合わせて、年一、二回、特別なキャンペーンとしてドナー登録会が開催されております。登録業務につきましては、登録希望者に対し骨髄提供について内容説明を行った後、問診をし、検査用血液の採取が行われます。登録に当たっての費用は無料であります。次に、保健所でのドナー登録につきましては、本市での移動献血車の巡回は週1日を基本とし、年間で57日ほど巡回しておりまして、登録の機会は一定程度確保されていると考えております。市といたしましては、さらに骨髄移植について市民の理解を深め、ドナー登録者を増やしていくことが必要と考えますので、今後とも北海道赤十字血液センターや小樽骨髄バンク推進協議会との連携を図り、骨髄移植の意義やドナー登録の方法等について、広報誌やホームページなどを通じて市民に周知、啓発を進め、ドナー登録の推進に努めてまいりたいと考えております。次に、市立病院の薬剤師に関連しての御質問でありますけれども、まず薬学教育6年制移行後の学生の実習についてでありますが、実習は入学して5年目に、病院及び調剤薬局でそれぞれ11週間行うことになっております。両市立病院では、これまで北海道薬科大学大学院生の長期実習を受け入れてきました。6年制移行後の実習生受入れの施設基準につきましては、両市立病院はともに満たしておりますので、平成22年度から両病院合わせて1年に6人の実習生を受け入れる予定となっており、その費用としましては、実習生1人につき25万円が大学から支払われることになっております。なお、北海道薬科大学との共同研究につきましては、これまでもテーマを決めて何度か実施してまいりましたが、今後も実施の中でこれまで同様にテーマを決めて深く学んでいくことが新たな共同研究へつながっていくものと考えております。次に、専門薬剤師制度についてでありますが、現在は、がん、感染制御、精神科薬物療法、妊婦・授乳婦、HIV感染症の五つの専門薬剤師制度があります。しかし、そのハードルが非常に高いことから、それぞれに認定薬剤師制度を設け、まず認定薬剤師の資格を取り、その後、専門薬剤師を目指すという2段階の制度となっております。両市立病院におきましては、まだ制度ができて間もないことから、これらの資格を取得している薬剤師はおりませんが、資格取得を奨励しており、薬剤師はそれぞれの病院の特性に合った資格を取得すべく研修会への参加、症例の収集等を行っております。また、ふだんの薬剤師の研修体制でありますが、病院、薬剤師会が毎月市内で開催する講演会には、両病院の薬剤師のほとんどが参加をしております。さらに、札幌で行われる講演会、研修会等にも積極的に参加しており、全国規模の学会には両病院合わせて年間5人の薬剤師が参加し、多くの研究発表を行っております。次に、薬歴に基づく処方鑑査についてでありますけれども、両市立病院とも外来及び入院処方に関しましては、すべて薬局においてパソコンへ処方入力を行い、薬歴を作成し、そのデータを利用して重複投与や相互作用等の処方鑑査を行ってから調剤する薬歴に基づく処方鑑査を実践しております。また、特に薬品名が類似した薬品に関しましては、薬事委員会において採用を中止するなどの対策も行っており、安全かつ質の高い医療を提供できるように、病院全体で医療安全に取り組んでおります。次に、点滴のつくり置きでありますけれども、投与する点滴のすべては、基本的には患者への投与直前に調製しておりますので、院内感染の原因になるようなつくり置きは一切ありません。次に、平成19年8月に厚生労働省より発表された「病院における薬剤師の人員配置に関する検討会」の報告書についてでありますが、その検討会では病院薬剤師の取り組むべき業務と役割について整理をし、それを踏まえた人員配置について検討を行ったものと聞いております。内容を要約しますと、病院薬剤師が医療薬物治療の安全確保と質の向上等のために取り組むべき業務として15項目が提言され、これらの役割を踏まえ、人員配置について検討がなされましたが、今回の検討会では、現行の薬剤師配置標準を直ちに見直す必要性までは認められないものの、当該病院の規模や機能に応じて個々の病院で必要な業務が実施されるのに十分な薬剤師数を確保すべきであり、今後の業務の実施状況や薬学6年制の状況、IT化の進展等を注視し、それらの状況の変化に応じて必要な時期に改めて人員配置のあり方を検討すべきという内容の報告がなされております。次に、生活保護についてでありますけれども、被保護世帯の増加の要因でありますが、やはり長引く景気の低迷とそれに伴う雇用情勢の悪化などの経済的背景や少子高齢化、核家族化などの進行に伴う低所得者層の高齢者世帯の増加などによるものと考えております。次に、国の施策についてでありますけれども、現在でも国において生活保護の実施に関し、生活保護行政を適正に運営するための手引などの各種通知により保護の適正化を進めており、小樽市においても、これらの趣旨を踏まえ取り組んでいるところであります。また、国の関係機関では、生活保護受給世帯の就労を促すため、保護の受給期間に期限を設ける有期制度などが検討されていると聞いております。次に、不正受給などの取組でありますけれども、定期的な家庭訪問や民生委員、主治医などとの連携、さらには税や預貯金等の調査により被保護世帯の生活実態や収入状況の把握に努めております。また、市民からの情報提供があった場合には、個別に調査を行い、保護費の返還、医療機関への受診、文書による指導など、所定の措置を講じております。なお、問題解決までに相当の期間を要する場合もありますが、今後も引き続き保護の適正実施に努めてまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

山田議員の御質問にお答えいたします。初めに、小中一貫教育についてでありますが、この取組の背景には、児童・生徒の発達の早熟化や、中学校への進学に伴い学習する内容や生活の変化になじめず学校生活に適応できなくなる、いわゆる中1ギャップなどが考えられ、小中学校の円滑な接続に注目し、研究がなされているものと承知しております。なお、全国で小中一貫教育を実施している公立学校は、文部科学省の集計では平成19年度には約3万2,300校中1,450校となっております。次に、小中一貫校の学年の区切り方についてでありますが、発達段階や学習の内容などを考慮して、主に小学校1年生から小学校5年生、小学校6年生から中学校3年生までの二つに区分けする五四制や、小学校1年生から小学校4年生、小学校5年生から中学校1年生、中学校2年生から中学校3年生までの三つに区分けする四三二制などが挙げられます。また、指導については、小学校における教科担任制の導入や小中学校間での合同事業などを通しての児童・生徒の交流といった9年間を見通した教育課程の編成、実施や小中一貫した生徒指導に取り組んでいるようでございます。次に、現行のあおばとプランと新しい推進計画の相違点についてでありますが、あおばとプランは、市内のどの学校においても、保護者や地域の信頼にこたえ、知・徳・体の調和のとれた教育活動を展開することを目指して策定し、現在、実践しているものです。また、新しい学校教育推進計画は、基本的にはこれまでの考え方と違いはありませんが、新しい学習指導要領との関連も踏まえ、各学校がこれまで以上に確かな学びと豊かな感性をはぐくむ教育、信頼と活力ある学校づくりの推進を基本方針として教育活動が行われるよう工夫しております。次に、あおばとプランの100パーセント実施に向けた今後の取組についてでありますが、これまで市教委では未実施の多かったALTの活用やキャリア教育における指導計画の作成といった項目について、資料の提示や研修会を開催するなどしながら、100パーセントの実施に向けた取組を進めてまいりました。今後、不十分な項目については、各学校に対して個別に具体的な実践を指導・助言するなど、現行のあおばとプランが新しい計画に円滑に接続できるよう努めてまいります。次に、読書活動における学校支援ボランティアの活用など、新しい計画とのかかわりについてでありますが、それぞれの学校では、家庭や地域の人々とともに子供たちを育てていくという視点の下に、相互に連携しながら教育活動の活性化と充実に向け、努力していただくことになります。特に新しい計画においては、読書活動だけではなく、さまざまな分野においてこれまで以上に学習支援ボランティアを効果的に活用しながら、教育活動を進めていく必要があります。次に、各学校における実施計画の作成と保護者などへの公表の時期についてでありますが、毎年、年度末から年度初めにかけて各学校では、校長の経営方針や重点目標を示した経営計画、さらには具体的な活動を記載した年間計画を作成しております。これまでも推進計画の中にある重点項目については、こうした計画の中に位置づけて作成してまいりました。また、これらの概要を示す経営要綱などについては、市のホームページや学校だよりに掲載しておりますが、新年度も各学校の計画が整い次第、掲載する予定でおります。次に、実施状況の公開についてでありますが、学校、家庭、地域がそれぞれの役割を果たし、互いに協力して教育活動を推進することが求められておりますことから、こうした方々に学校がみずから積極的に活動の様子や結果などの情報を公開することが必要となります。今後も各学校の活動の状況について皆さんに伝えていきたいと考えております。次に、推進計画の点検・評価についてでありますが、実施状況を適切に把握し、次の改善に向けて点検・評価を行うことは大変重要なことであると考えます。本年度から、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正に伴い、教育委員会みずから事務事業についても点検・評価を行うことになります。その際、評価の客観性を確保するため、学識経験者から意見を伺うことになっており、評価方法等についても検討してまいります。次に、新しい計画づくりにおける学校、家庭、地域からの御意見の反映についてでありますが、新しい計画は、これまでのあおばとプランの延長線上にあり、基本的には保護者や市民の御意見を反映したあおばとプラン作成当時の答申をふまえながら策定しております。また、これまでの成果や反省も踏まえ、新しい計画案の作成に対して校長会、小樽市PTA連合会、連合町会など18の関係団体から御意見をいただきながら作成いたしました。次に、小学校外国語活動研修について北海道教職員組合が不参加を指示した理由についてでありますが、北教組小樽支部から不参加の指示を示した旨の通知は受けておりますが、具体的な理由については承知しておりません。次に、来年度から進められる授業への対応についてでありますが、本研修会は今年度と来年度の2年間で各小学校から1名参加することとなっており、校長会議の中でも学校の現状を踏まえ、どちらかの年度に参加するよう指導しております。平成23年度から新しい学習指導要領が全面実施されますが、21年度から22年度は移行が円滑に進められる期間となっており、授業については今回の研修会やこれまで教育委員会や各学校が行っている研修の成果に基づき、ALTを活用するなどしながら、支障のないよう対応してまいります。次に、北教組小樽支部で策定しているカリキュラムについてでありますが、職員団体で作成している資料については、どのようなものかその内容を承知しておりませんが、各学校で進められる教育課程の編成、実施は学習指導要領に基づいて行われるものであり、本市においても法令に基づいて学習することになります。次に、1960年代に行った学力調査との違いと公開基準の見直しについての見解についてでありますが、40年ほど前に行われた調査では、学習指導の改善というよりも、自治体や学校間の集団としての成績に関心が集まり、結果として競争が過熱したものと思われます。しかし、現在の全国学力・学習状況調査の目的としているところは、学力や学習の状況をしっかりと把握し、子供一人一人の学力の向上や望ましい学習習慣の定着に向けた指導方法の改善を図ることにあります。なお、公開基準の見直しについては、国内でさまざまな議論もありますが、小樽市においては、これまで同様に北海道教育委員会の指導に基づいて対応してまいりたいと考えております。最後に、各校に通知した分析内容についてでありますが、評価に関する調査においては、全国・全道の平均正答率と比較するのではなく、個々の設問ごとに学習指導上の課題の把握とその傾向を分析しております。また、児童・生徒質問紙の調査結果については、全国の状況や小樽の状況を提示し、これらを分析するとともに、学力との相関関係も示しております。各学校においては、本市の調査結果を踏まえ、北海道学校改善支援プランに示されている検証改善サイクルを参考にしながら、自校のプランを作成し、改善に向けた努力をいただいているところであります。小樽市教育委員会では、今後、各学校が作成した改善プログラムを市のホームページや学校だよりでお示しするとともに、指導資料の作成や研修会の実施を通して、教育の指導力と子供たちの学力の一層の向上に努めてまいります。(「議長、12番」と呼ぶ者あり)

質問 12番 山田雅敏

教育長に1点だけ、最後の質問のほうでお聞かせください。全国学力・学習状況調査の中で、生徒指導の生活面でいろいろと学校単位で通知が出されております。その中で、やはり生徒の学習時間や家庭環境の面でいろいろと分析された用紙も、各学校で家庭に配られていると承知しています。そこで、一応改善支援プランに沿った実践例もいろいろあるのですが、そこから一歩抜け出て、家庭を巻き込んだ生徒の指導といいますか、今後の学習の方法、若しくはその環境などの改善について、もし何かあれば、聞かせていただきたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

山田議員の再質問にお答えします。先ほどもお答えしましたように、国や北海道から出ているものも十分踏まえながら、小樽の実態を踏まえまして報告書を作成したところでございます。それは小樽全体のものでありまして、それらを各自校のものと十分検討しながら学校だより等で報告したところでございますが、学校だより等につきましては、十分御理解いただけない場合もございますので、市P連の理事会ですとか、保護者が集まる機会等がたくさんありますので、そういう機会に保護者全体に広めるような努力もしているところでございます。なお、一つ一つの方法につきましては、小樽が一斉にということではなくて、それぞれの学校に合った、校長の学校経営も十分踏まえたそういう施策を工夫していただいているところでございますので、御理解いただければと思います。(「議長、12番」と呼ぶ者あり)

質問 12番 山田雅敏

それでは、大まかな部分では理解できましたので、委細については予算特別委員会で質問をいたしたいと思います。

出典:小樽市議会 平成20年第4回定例会 2008年12月8日 議事録 PDF(44ページ) 間違いを知らせる