みんなの議会

小樽市議会 平成20年第2回定例会 2008年6月16日

(1)財政問題について/(2)新病院建設について/(3)後期高齢者医療制度について/(4)介護保険制度について/(5)小樽市奨学金について

2008年6月16日、小樽市議会の一般質問で、中島麗子議員が「財政問題について」「新病院建設について」「後期高齢者医療制度について」「介護保険制度について」「小樽市奨学金について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲、教育部長 大野博幸が答弁しました。

質問者
中島麗子 議員
答弁者
市長 山田勝麿、教育長 菊譲、教育部長 大野博幸

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 中島麗子

平成20年第2回定例会に当たり、日本共産党を代表して質問します。初めに、6月14日、岩手県、宮城県で震度6強の大地震が発生しました。被災者の皆さんに心からお見舞いを申し上げるとともに、政府や自治体が被災者の救援と支援に万全の策をとるよう求めて、質問に入ります。最初は、財政問題についてです。一般会計の20年度の財政運営に関して伺います。5月22日の第1回臨時会で、13億7,900万円の繰上充用を行いました。これに日正寺のがけ崩落事故の和解金等を入れると、一般会計はさらに4,200万円の赤字が膨らみます。平成20年度の決算から適用される地方財政健全化法の一連の基準のうち連結実質赤字比率は19年度の決算見込みで17パーセントとの説明でしたが、小樽市の連結実質赤字比率の早期健全化基準は16.7パーセントとのことですから、既に基準を超えています。20年度の財政運営を少しでも改善しなければ早期健全化団体となり、地方債協議制移行の下で起債許可団体となってしまいます。3定で決算が確定し、若干赤字は減少しても、第3回定例会、第4回定例会、5定の補正などを考えて、財政の見通しについてお聞きします。20年度は単年度を黒字にできるのか。累積赤字を減少して連結実質赤字比率は16.7パーセントをクリアできるのか。病院の赤字が一番大きいのですが、これをどれくらい圧縮すれば連結赤字比率をクリアできるのか、お答えください。また、実質公債費比率は、18年度決算で既に20.2パーセントで、正常値ラインである18パーセントを大きく超過しています。当初の公債費負担適正化計画では、20年度までに3年間の平均値で18パーセント未満にする予定でした。今後もまた増加するようなことになれば、建設事業費の抑制で適正化していくことになるのでしょうか、対策をお聞かせください。見直した財政健全化計画についてお聞きします。計画では、これからの取組として歳出削減、歳入増加計画を示していますが、使用料・手数料等の改定は来年度3,000万円増を見込んでいます。どの分野を値上げする予定でしょうか、お答えください。今後5年間の市税収入を31億円の落ち込みと予測していますが、地方交付税は最近の削減の事実からかたく見込んだとして、これを補てんする増額予算になっていません。自治体の経済的事情などの市税落ち込みに対しては、地方交付税法により補てんされることになっています。これでは、地方交付税の財源保障、財政調整機能が果たされていません。長引く不況の下で市税収入が落ち込む一方で、地方交付税は国に対して平成15年度に戻して交付するよう求めるべきと考えますが、市長の見解を求めます。議案第4号小樽市税条例の一部を改正する条例案について質問します。初めに、公的年金からの特別徴収の導入についてです。来年10月から65歳以上の市民を対象に、住民税を年金から天引きする問題です。2000年に介護保険制度が始まり、65歳以上の市民の介護保険料が年金から天引きされ、今年度からは後期高齢者医療制度が始まり、75歳以上の高齢者の保険料が年金から天引きになりました。今年10月からは65歳から74歳までの国民健康保険料も年金から天引きです。そして来年10月から市民税まで天引きでは、年金生活者はやり切れない思いです。口座振替などでまじめに納めているのになぜ年金から天引きするのか、理由をお聞かせください。小樽市では、何人が特別徴収の対象になるのか。その中で市民税の滞納がある人は何人いるのか、お答えください。その場合、滞納分もあわせて天引きするのでしょうか。年金は個人の収入であり財産ですから、本人の了解なしに天引きは許されないはずです。地方税法が改正されたからといって、市民が全く知らないうちに年金からの天引きを決めるべきではありません。来年10月からの実施ですから、急いで決める必要はないはずです。市民に説明し、それから条例改正するのが適切ではありませんか。その後、議会に諮るべきです。市長の見解を求めます。次に、寄附金の控除制度です。個人住民税の寄附金税制の拡充、税額控除が具体化し導入されました。自治体への寄附金は5,000円を超える分について個人住民税の1割程度を限度に税額を軽減するもので、いわゆるふるさと納税です。寄附を受けた自治体は全額増収になります。今年度、市の予算に計上されているのでしょうか。寄附を拡大する対策を検討する計画はあるのでしょうか、お答えください。また、反対に、小樽市民が他都市に寄附をした場合は、市の市民税が減少することになります。小樽市の財政にとってメリットになるのでしょうか、見通しをお聞かせください。次は、上場株式等にかかわる譲渡所得や配当所得に対する課税見直しの件です。株式譲渡益や配当に係る所得税と住民税を合わせた税率は2003年に20パーセントから10パーセントに引き下げられていましたが、2009年1月から原則20パーセントに戻されます。1億円の株式の配当益を得た人が10パーセントしか税金を納めない本制度は、世界に例を見ない大金持ち優遇と批判されてきました。今回の提案は、例外的に2009年から2年間優遇措置を継続するものですが、直ちに廃止するべきと考えます。新たに導入される損益通算制度は、投資家にとっては税負担を軽減するものです。2003年度の税率引下げで小樽市への影響額は幾らか、また今後20パーセントに戻すと同額の収入増になるのか、お答えください。次に、新市立病院建設問題についてお聞きします。小樽市財政の動向に大きな影響を持ち、かつ大きな赤字を占めている病院問題でお聞きします。平成19年度は、入院・外来収益を当初計画より3億円もダウンさせて達成したとしています。今後20年度の医業収益がどうなるのか、大きな問題です。最初に、20年度入院・外来収益の各月別目標値をお示しください。次は、今年度4月と5月の入院・外来収益の結果と、この実績で4月、5月の月別計画に照らしてどうなのか、このことについてもお答えください。平成19年度は、上半期の医業収益が計画より3億6,000万円も下回ったために、不良債務解消の病院負担分3億8,700万円を用意できず、3,300万円に減額し、一般会計負担分をさらに4億9,000万円上積みすることになり、結果的に新病院建設計画の中断という事態となりました。病院の20年度の不良債務解消負担分は5億3,700万円です。19年度分3億8,700万円の解消ができなかった小樽病院の経営で達成できるのかが疑問です。とりわけ20年度予算編成時に予想していなかった医師2人の退職による影響は2億円減収の見込みといいますから、基本になる医業収益をどのように確保するのか、お答えください。次に、公立病院特例債の見通しについてお聞きします。総務省は、2003年度以降の医師不足による不良債務を、平成20年度限りの7年間返済の長期債務に振り替える公立病院特例債の発行を認めています。2003年度からの小樽市の医師不足による不良債務額は幾らになるでしょうか。申請して適用になる見通しはどうか、お答えください。適用になった場合、長期債務に振り替わる金額にもよりますが、平成20年度の決算から適用される地方財政健全化法の連結実質赤字比率への影響はどうなるでしょうか。また、不良債務解消の病院負担分は確保されるのか。単年度黒字になるのか。これらの点についても説明してください。4月から市立小樽病院は、病床を49床削減して、両病院の許可病床数は868床、実稼働480床に縮小しました。市長は、安定的に病床稼働率7割を確保するために、今後も削減を検討するとしています。19年度決算見込みで病床稼働率は各病院で何パーセントでしたか。今後、安定的に70パーセントにするための病床数はそれぞれ何床にする予定か、各病院ごとにお答えください。また、許可病床数の変更手続はいつごろになるのか、お答えください。市長は、経営形態について、来年度から地方公営企業法の全部適用を予定し、地方独立行政法人化・非公務員型も視野に入れると言います。日本共産党小樽市議会議員団は、この5月、日本で初めて独立行政法人で町立病院を運営している長崎県江迎町の北松中央病院と全部適用を実施している長崎市立市民病院を視察してきました。簡単に紹介します。北松中央病院は、内科と外科中心の医師12人、看護師130人、228床の病院です。昭和45年、全国的な看護婦夜勤制限闘争で閉鎖するところでしたが、北松浦郡の医師会による公設民営に変更して運営してきました。その後、平成17年、市町村合併による医師会再編成で医師数が減少、独立行政法人に移行しています。以上が経過ですが、給食、清掃、薬局などは従来型で継続しており、医師会運営以来35年間で赤字決算は3回のみ、現在28億円の累積黒字です。公設民営、地方独立行政法人の病院運営35年の経験を持つ石野理事長は、「廃止覚悟で再建に当たる。病院の健全経営に院長は努めるが、『赤字、黒字の責任は自治体の首長にある』と責任の所在を明らかにして取り組んできた」と述べています。長崎市民病院は、22診療科414床、職員数は医師83人を含めて469人の病院です。他に成人病センターと町村合併で2病院が公立としてあります。平成11年度末で累積欠損金が91億8,000万円になり、再三の議会の指摘にもかかわらず、経営が改善されず経営効率の効果が見られないと、与党も含めて決算が不認定とされました。その後、平成15年度から公営企業法全部適用にして、一般会計から経営健全化補助金として平成14年から4年間、総額44億3,800万円を受け入れ、平成18年度から単年度黒字に改善しています。同病院は、全部適用にしただけでは何も変わらなかった、職員給与を国家公務員レベルに引き下げ、外来は紹介を中心にして減らし、高度専門病院を目指すとしています。両病院とも成功例ですが、北松中央病院は職員給与は10年間昇給なし、院内保育所は設置したが、採算が合わずと10年間で廃止しています。長崎市民病院は、退職者の後は嘱託で補充し続けてきましたが、7対1看護体制導入で看護師50人が引き抜きに合い、新たに42人を正採用として確保せざるを得なかったといいます。病院職員の給与削減は、組合と11回の交渉をしても合意が得られず、最終的に当局の責任で実行しています。経営改善は職員の労働条件犠牲の上にしかあり得ないのか、考えさせられました。市長は、全部適用、地方行政独立法人化のこのような実態を承知して、新しい経営形態に変更するということでしょうか。また、市長の経営形態の変更の目的は何か、改めてお聞きします。お答えください。財政健全化、不良債務解消は必要ですが、それが目的ではありません。自治体病院の赤字は、たび重なる診療報酬の引下げ、患者負担増による受診抑制、政府の医師数抑制政策の結果です。小樽市はさらに平成5年度から11年度までの7年間、それまでの一般会計からの交付税措置分以外の繰出しをほとんどやめ貸付金に変更したため、その額は平成5年度から11年度までに44億円になり、実質的な不良債務を抱えました。平成12年度からはまた繰入れを開始しています。したがって、小樽市の会計処理によってできた赤字としか言いようがありません。当時、なぜこのような会計処理をしたのか、その理由を説明してください。市長は、平成11年度初当選以来、病院の新築を公約として、両病院の経営の効率化を進めてきました。現在の状況で新病院の建設は本当にできると考えているのか、質問いたします。病院の経営改善をどのように進める予定なのか、対策をお聞かせください。自治体病院は全国に約1,000あり、過疎地域の医療や不採算医療など民間病院では経営が成り立たない分野で、住民の命と健康を守る役割を果たしています。小樽市は医師不足を理由に平成18年度から周産期医療と小児ベッドを廃止しました。国からの特別交付税は幾ら減額されたのでしょうか。市内の周産期病院は現在2病院のみで、小児の入院できる施設は市内に1か所です。市立小樽病院から周産期医療や小児入院医療が撤退して、市内医療機関に負担が増えても、民間病院に対して交付税は対象になりません。地域医療を守るために自治体病院の役割を果たす努力を続け、市内医療機関としっかり連携し、市民の要望にこたえ、市民に守られる病院のあり方を深めていくべきと考えますが、市長の見解をお聞かせください。次は、後期高齢者医療制度についてお聞きします。4月から始まった後期高齢者医療制度に対して、「長生きは悪いのか」「介護保険のほかにまた保険料天引きでは生きていけない」「なぜ75歳で区別するのか」と、国民から怒りがわき起こっています。4月の朝日新聞の歌壇には「懸命に 生きたる罪か 人間の 枠外されし 後期高齢者」「後期高齢者 手話表現に 迷いつつ 終わりは近いと 手を動かしぬ」などの歌が投稿されています。前者は「20年来リウマチで保険証を使い通し、どこか申しわけない気持ちもあった。今回、身体障害者として75歳未満だけど後期高齢者医療制度の対象になるが、生きていくのがはばかられる思いがした」、後者は手話を学ぶ77歳の女性で「後期高齢者を手話で伝えるとしたら、人生の終わりが近い人と表現するしかなかった」と言います。自民党の堀内光雄元総務会長は、「家族のきずなを引き裂くものだ」と批判し、制度の凍結を求めています。野中広務元幹事長は、「75歳以上の方は国のために一生懸命尽くしてきた」と廃止を訴え、中曽根元首相も反対を表明しています。これらの批判の中心は、75歳という年齢で区切って加入保険を変更し、受ける医療に差別を導入する、やがて死ぬのだからお金をかけるのはもったいないという医療費削減政策に対する怒りであり、人間の尊厳を傷つけられた怒りです。新聞各紙の世論調査では、後期高齢者医療制度を評価しないと答えた人は7割を超え、全国の都道府県医師会の6割が反対や批判の態度を表明しています。国会では、日本共産党、民主党、社民党、国民新党が4党共同で後期高齢者医療制度の廃止法案を提出し、参議院で可決されました。福田内閣の支持率は最近の時事通信社の6月の調査では19.1パーセントで、政府も低所得者対策など保険料軽減などの制度を見直さざるを得ない事態になりました。6月8日に行われた沖縄県議選では、後期高齢者医療制度が焦点になり、与党は過半数を割り込みました。山田市長は、平成20年第1回定例会で我が党の北野義紀議員の代表質問に対して、「この制度は、高齢者が安心して将来にわたり必要かつ適切な医療が受けられるように、公平でわかりやすい独立した医療制度として評価し、適正に運用されるよう見守っていきたい」と答弁しています。再度、後期高齢者医療制度に対する市長の見解をお聞かせください。後期高齢者医療保険料についてです。保険料は、所得割と均等割の合計額ですが、北海道は1人当たり平均保険料は低所得者対策をした後の額で7万3,876円です。所得割は全国一高い9.63パーセントで、すべての人に課せられる均等割は4万3,143円ですが、全国的な保険料と比べて高いのか安いのか、お知らせください。政府は、保険料は低所得者で負担軽減が増加し、高所得者で負担が増えると説明してきましたが、日本共産党の追及で実態調査をした結果、マスコミも報道しているとおり、低所得者ほど負担増になる実態が明らかになりました。政府の調査では、国民健康保険料に資産割を課している市町村で資産を持たない高齢者にも資産割を入れて算定したり、子供世帯と同居している場合、世帯全員の収入額が低所得者軽減を適用するための保険料が高くなる比率が高いのに、この世帯例が十分反映されていません。このような値上げ隠しとも言われる調査でも、低所得者への保険料引上げ率が高いことが明らかになりました。これまで社会保険の被扶養者だった全国200万人は全員値上げですから、さらに多数の値上げが予測されます。小樽市の国から求められたモデルケースでは、どうなったのかをお知らせください。また、特別徴収と普通徴収の対象数もお答えください。保険料は2年ごとの見直しですが、75歳以上人口と総医療費の増加に合わせて増加し、将来的に値上げの一途になる仕組みですが、普通徴収対象者が払い切れなくなると保険証を取り上げ、資格証発行になります。しかし、自治体が資格証発行対象者を北海道後期高齢者医療広域連合に報告しなければわからないわけですから、これは市長判断で対応できる内容です。市長は、75歳以上の高齢者から保険証を取り上げることについて、やむなしとするのか、見解をお聞かせください。次に、障害者の問題です。65歳から74歳で一定の障害のある方は、後期高齢者医療制度に入るかどうかは選択制です。しかし、北海道は、同制度への加入を道の重度心身障害者医療費助成を受ける条件にしており、国保などに残ると障害者医療助成が受けられず、3割負担になるために、ほとんどの人が新制度に移行しました。保険料は年金からの天引きになり、新制度移行により保険料が増加する場合もあり、問題です。厚生労働省の調査では、今年3月末で加入しなかった人は全国で8万7,217人おり、対象者66万9,000人の13パーセントに当たります。小樽市の障害者対象数と新制度に移行しなかった数、その割合をお聞かせください。北海道は、道内各市町村に障害者医療制度の新制度移行への意向調査を実施しています。その中で17市町村が反対、異議を表明していますが、小樽市長はどのように回答したのでしょうか、お答えください。障害者医療制度は、重度障害1級、2級を対象者とし、非課税世帯では入院費は無料、外来診療費も一部負担金のみです。加入している保険制度にかかわらず助成されるべきものです。全国でも北海道を含む10道県が後期高齢者医療制度に加入しないと障害者医療制度の対象から外していることは、早急に改善すべきです。新制度の導入で障害者に不利益を強いるべきではありません。市長として、北海道に新制度に移行しなくても障害者医療助成が受けられるよう要望することを求めますが、見解をお聞かせください。制度の市民周知の問題です。小樽市広報では6月号に、「お答えします長寿医療制度の疑問」の記事が掲載されています。その中に「夫が社会保険から長寿医療に移った。夫の扶養になっていたわたしはどうしたらよいのか」とあり、答えは、国保か家族の社会保険に加入するよう勧めて、「手続きが遅れるとその間の医療費が全額自己負担となることがありますので、忘れずに手続きしてください」とあります。4月1日から始まる制度の保険空白期間という重要なお知らせを6月にしたのはなぜか、お答えください。また、国保加入者が入院中に75歳の誕生日を迎えた場合は、国保と後期高齢者の自己負担限度額をそれぞれ払わなければなりません。なぜこのようなことになるのか、事前の説明はされたのか、あわせてお知らせください。次は、介護保険について質問します。介護保険は、3年に一度の見直しで、今年度中に平成21年度から23年度までの介護保険事業計画と高齢者福祉計画を策定します。そのため、3年間の小樽市の介護の実態と課題を明らかにすることが大切です。平成18年度から介護予防の推進が重視され、介護給付とは別立ての新予防給付が創設され、これまで要介護1だった人は、認知症や病状不安定な人を除いて原則として要支援にランクが下げられました。小樽市では、平成19年1月から開始していますから、17年度末と19年度末を比較して、要支援と要介護数がどのように変化しているのかをお答えください。また、介護サービスと支援サービスの給付費についても、新予防給付開始後の変化をお知らせください。平成18年度決算で3億7,330万円もの剰余金を出し、国と道への超過交付金と1号被保険者への返還金を除いても、18年度から新たに値上げした介護保険料分を上回る結果になりました。この分は基金に積み立てましたが、19年度決算見込みで2億2,000万円、さらに今年度分の剰余金も見込まれるわけですから、国への返還金を差し引いても基金総額は6億円を超過します。これは来年度からの介護保険料に充て、保険料は下げるべきと考えますが、いかがでしょうか。市長の見解をお聞きします。その場合、介護サービス量も受給者数も現計画のままとして6億円を保険料に投入すると保険料は幾らになるのか、試算額もお示しください。要支援では、介護予防の立場から、できるだけ一緒に家事をすることになっています。介護の現場では、ほとんど動けないために家事もできないケースもあり、なぜこんな人が要支援なのか、疑問の声も出ています。認定調査の結果で要介護度が低くなり、要支援になると使えないサービスがあります。病院などへの通院を介助するサービスは、要介護1以上でないと対象にならず、要介護から要支援に移行した多くのお年寄りがこのサービスを利用できなくなりました。介護度でサービス内容を限定せず、利用者に必要なサービスが受けられるよう、ぜひ小樽市として意見を上げてください。答弁を求めます。次に、施設サービスの件です。厚生労働省は、平成23年度までに介護保険が適用される療養病床を全廃する方針で、これは今後策定される平成21年度から3年間の介護保険事業計画の最終年度に当たります。小樽市では、現在7病院、3医院で677床の介護療養ベッドがありますが、ある病院では、今年秋で60床全部廃止の方針で、入所者に施設移動、自宅復帰を打診しています。受入先が不明確なまま療養病床の廃止は認められません。小樽市は、国の廃止計画に基づいて3年後の療養病床数をどのように検討するのでしょうか、お聞かせください。2月末で特別養護老人ホームは402床あり、待機者は重複して申し込んでいますが、1,400人を超えています。毎年何人が入所できているのか、施設の増設計画はないのか、お聞かせください。待機者の中には順番が来ても経済的理由であきらめるケースもあると聞きますが、やすらぎ荘の改築、朝里温泉の新築に引き続き今年度開設予定の施設はいずれもユニット型居室のため、生活保護者は入居できず、本人及び世帯全員が非課税の世帯でも居住費は1か月9万3,300円もかかります。本人が入所した後、家族も生活費が必要ですから、なかなか入所できません。入所希望者の実態を調査して、低所得者も利用できる施設の建設あるいはユニット型にも入所できるよう国に意見を上げてください。いかがでしょうか。介護職員確保の問題です。介護福祉の現場で働く労働者は、厳しい労働条件と賃金の安さのため、働きがいを感じながらも離職する人が後を絶ちません。市内のある事業所では、パート料金で1時間1,000円から1,500円、1日平均3件びっしり働いても月12万円といいます。技術を身につけた熟練ヘルパーも仕事が重く賃金が安いため、やめていくそうです。最近はグループホームに移る人が多いと聞きました。ハローワークで募集しても応募がない。ヘルパー研修を開催しても定員20人に対して13人ほどしか集まらず、市内では今年4月、ヘルパー養成事業を撤退した事業所も出ています。ヘルパーの不足で仕事量が増え、さらに重労働になるという悪循環です。在宅重視の介護保険制度なのに、人材不足ではサービス提供が滞るとの声が上がっています。小樽市は、これらの現場の実態をどのように把握し、検討していく予定でしょうか、お答えください。5月13日、財務省は、財政制度等審議会財政構造改革部会に、介護制度の現状と課題として、軽度要介護者は対象外にして、自己負担割合を1割から2割に引き上げ、給付費を年間2兆900億円削減する試算をしています。軽度とは要介護2以下を示しています。社会保障費削減の財政的見地からだけの試算だとは思いますが、小樽市に当てはめたとき、適用外になる数は何人で、これは現在介護サービス、予防給付を受けている総数の何パーセントに当たりますか、お答えください。最後に、小樽市奨学金について質問します。今年の春もまた、市内の高校に新しい学生が入学しました。しかし、日本の学費は世界一高く、国民生活金融公庫による子育て世帯についての実態調査によれば、高校入学から大学卒業までにかかる費用は1人平均1,045万円で、教育費は年収の34パーセントにもなります。問題は、貧困と格差の拡大の中で学費が高すぎるために、アルバイトで体を壊したり、中途退学をせざるを得ない学生が増えていることです。経済的理由で2007年度中に私立高校を中退した生徒は、1校当たり1.74人に上り、2006年度の0.97人から大幅に増え、1998年度の調査開始以来、最悪の数字になりました。全国私立学校教職員組合連合の調査結果ですが、「経済格差が進んでいるほか、学費を滞納する生徒に対して学校側が猶予を与えず、退学させる傾向が強まっている」と報告しています。期日までに入学金が未納だという理由で生徒を入学式に参加させないという事態まで起きています。高校は進学率が97パーセントを超え、準義務教育とも言うべき実態ですが、母子家庭や生活保護世帯では進学そのものが困難です。小樽市には、小樽市民の家族であること、経済的困難があること、学業に励んでいること、この3点を申請条件にして70人枠で月額7,000円の奨学金制度があります。7,000円のうち4,000円は給付、残り3,000円が貸与ですから、全額返還の奨学金より大変喜ばれています。しかし、70人という制限があり、毎年3年生卒業分を新規募集しています。応募に対して奨学生選考委員会で審議すると聞いていますが、5年間の応募数と該当しなかった数はどれくらいか、その際の選考基準は成績になるのか、お聞かせください。奨学金の財源は奨学資金基金ですが、小樽市の財政からは支出していません。札幌市では、障害者を含め大学生、高校生などを対象に、返済義務のない奨学金、入学支援金を実施しており、対象枠を今年度55人拡大し230人にしています。支給総額は約3,500万円で、不足分は一般会計から充当しています。小樽市では、今後、基金が底をついたら奨学金制度をなくす方向でしょうか。一般会計からの支出は考えていないのか、奨学金の今後のあり方について、教育長の見解をお聞かせください。市内の奨学金担当の教員からは、もう少し対象枠を拡大してほしい、給付額を増額してもらえると助かる、他の奨学金の申込期限は6月中旬が多い、小樽市は4月20日前後で書類準備や保護者の考える時間を考慮すると、せめて連休明けくらいにしてほしいなどと要望がありましたが、検討できないでしょうか。市内のある私立高校では、昨年1年間でどうしても授業料が払えず中途退学した生徒が3人、理由は母子家庭の母親の失業や会社の倒産など経済的なものでした。今年の入学生70人中1割が生活保護世帯、他に非課税世帯が1割で入学者の2割が生活困難だといいます。教育を受けることは基本的人権の一つであり、貧困は子供たちの責任ではありません。高等教育予算水準の国内総生産に占める割合は経済開発機構加盟国の平均1.0パーセントに対して日本は0.5パーセントと、半分にすぎません。国際人権規約の第13条は、高校と大学を段階的に無償化することを決めています。日本政府は、国際人権規約に加わりながら、この条項については留保したままです。2001年には国連社会権規約委員会から、なぜ世界第2位の経済力の日本が認めないのかと勧告が出されているのに、現在も回答していません。だれもがお金の心配なしに教育が受けられる条件づくりは、若者に安心と希望をもたらし、日本の未来を支える基盤となります。日本共産党は、世界一高い学費を軽減し、経済的理由で学業をあきらめる若者をなくすために、公立、私立ともに高校や大学の授業料減免を拡大し、国の奨学金は無利子にし、授業料減免だけでは学業が続けられない場合、経済的支援も行う制度を提案しています。国に対して国際人権規約第13条の批准を求め、高等教育の無償化を促進するよう働きかけていただきたいと考えますが、教育長の見解をお聞きします。再質問を留保して質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

中島議員の御質問にお答えいたします。初めに、財政問題でありますけれども、まず平成20年度の収支見通しについてでありますが、まだ年度が始まったばかりでありまして、現時点で収支を見通すことは困難でありますが、いずれにいたしましても、財政健全化の着実な実施に向けては、単年度収支の黒字化が必要でありますので、今後とも年度内の歳入予算の確保と執行経費の節減に最大限努めてまいりたいと考えております。また、連結実質赤字比率の見通しについてでありますが、平成20年度当初予算段階では18.0パーセントであり、今後19年度の決算状況や20年度中の補正予算の状況によって変動してまいりますが、仮に早期健全化の基準を16.7パーセントとして試算いたしますと、この基準をクリアするためには、当初予算時点と比較して全会計で約4億1,000万円程度の赤字の圧縮が必要となります。次に、実質公債費比率についてでありますけれども、昨年3月に策定いたしました公債費負担適正化計画におきましては、平成20年度で基準となります18パーセントを下回るとしておりましたが、その後、昨年6月に下水道事業に係る減価償却費や公債費に準ずる債務負担行為額の算定方法が変更になったこと、また今年3月に財政健全化計画の収支見直しを行ったことを受けまして、過日、公債費負担適正化計画についても見直しをし、基準達成予定年度を平成28年度としたところであります。また、この実質公債費比率改善に向けての今後の対策でありますが、分母となります地方交付税等の一般財源収入の動向にもよりますが、当面は建設事業を厳選することによる市債の新規発行の抑制や、低利で長期の民間資金を借り入れることなどが必要と考えております。次に、本年3月に見直した財政健全化計画に関して、まず使用料・手数料等の改定でありますが、直近では平成17年に、昭和59年以来、約20年ぶりとなる施設使用料の改定を行いましたが、財政健全化計画上は、社会経済情勢や財政状況などを踏まえ、使用料・手数料等については、四、五年程度の一定の期間ごとに見直しの必要性について検討することとしたものであります。具体的な見直しの内容についてでありますが、それぞれの施設の維持等に要するコストや受益者負担の割合のほか、道内他都市の状況なども参考としながら、必要なものについては見直しをしてまいりたいと考えております。次に、地方交付税の復元についてでありますけれども、平成16年度からの三位一体改革の中で地方交付税の総額が大幅に削減され、本市が直面する危機的な財政状況の大きな要因となっております。このような状況を受け、過日開催されました全国市長会総会におきましては、都市税財源の充実強化に関する決議の中に「地方交付税の有する財源調整・財源保障の両機能が充分発揮できるよう、地方交付税総額を復元・増額し、一般財源の充実を図ること」との表現が盛り込まれたところであり、市といたしましても、今後とも市長会と歩調を合わせながら、地方交付税の増額などについて強く訴えてまいりたいと考えております。次に、市税条例の一部改正に関連して、公的年金から個人住民税を特別徴収する理由でありますが、公的年金受給者に係る住民税については、現在、普通徴収の方法により行っており、年4回、銀行などの窓口に出向いて納付していただいております。今後、高齢化社会の進展に伴い、公的年金を受給する方々が増えてまいりますので、年6回の年金受給の際に自動的に納付していただくことにより、納税者の利便を図るとともに、徴収事務の効率化を図るという観点から、今回、地方税法が改正されたものと理解をしておりまして、それに伴って関連する市税条例の改正を行うものであります。次に、公的年金からの特別徴収の対象者数でありますが、平成20年度分の当初賦課時点で公的年金を受給されている方のうち1万3,319人に個人住民税を課税しており、基本的にはこの方々が対象と考えております。また、年金受給者の中での個人住民税の滞納者については、平成19年度分の実績で申し上げますと431人となっております。年金からの特別徴収については、現年度分を対象としており、滞納分についてはこれまで同様、納税交渉等により対応してまいります。次に、特別徴収の実施時期でありますが、市町村は地方税法の規定の範囲内で条例で定めることとされており、税率や納期限など、法の規定により市町村の裁量とされている事項を除いては市町村に選択的判断の余地はないものと考えておりますので、特別徴収をしないという選択肢はないものと認識しております。また、条例改正案の提案時期についてでありますが、実際の特別徴収は平成21年10月からとなりますが、来年1月には社会保険庁などの特別徴収義務者から電子化された支払報告書の送付が始まりますので、それまでに市の関連する電算システム等の整備が必要であり、さらに普通徴収されている個人市民税が特別徴収されるという新たな制度が導入されることとなりますので、その対象となる方々に対し、一日も早く周知をし、十分な説明責任を果たす必要があるものと考え、このたびの提案となったものであります。次に、いわゆるふるさと納税についてでありますが、このたびの地方税法及び市税条例の改正により、市に対する個人の方からの寄附については、ふるさと納税制度の適用を受けることとなります。また、寄附金の予算計上につきましては、従前から寄附をいただいた後、その都度直近の議会において補正予算として計上しておりますので、今後についても同様の扱いとしてまいります。次に、寄附を拡大する対策でありますが、既に小樽ファンが支えるふるさとまちづくり寄附条例の施行に合わせて、市のホームページでもふるさと納税制度を含めて周知に努めているところでありますが、今後とも市内の大学の同窓会や東京・関西両小樽会などへもお願いしてまいりますし、市の広報などでもさらに周知に努めてまいりたいと考えております。なお、ふるさと納税による本市財政にとってのメリットと見通しでありますが、確かにこの制度により一定程度の個人市民税の減収は想定されますが、何よりも市といたしましては、それを上回る全国の方々からの御寄附を期待しているところであり、なかなか見通しは立てられませんが、いわゆるふるさとまちづくり条例にある事業の推進にとりましては大きなメリットとなると考えております。次に、上場株式等に係る軽減税率の適用による影響額でありますが、上場株式等に係る譲渡益及び配当に係る住民税分は、一たん北海道に納付され、その5分の3が株式等譲渡所得割交付金及び配当割交付金として道から市に納付されております。軽減税率の適用による両交付金の影響額については、過去の交付実績から積算した場合、平成16年度1,230万6,000円、17年度2,612万7,000円、18年度3,003万2,000円、19年度3,306万5,000円となります。なお、平成21年以降この軽減税率廃止の影響により、交付金につきましても増額が予定されますが、現時点でその額を予測することは困難であります。次に、病院問題に関しての御質問でありますけれども、まず初めに、平成20年度の入院・外来収益についてでありますが、入院については56億1,300万円、外来については28億8,100万円、合計84億9,400万円を目標としております。次に、4、5月の実績などでありますけれども、本年4月の入院収益の実績は4億4,700万円となり、目標に対し97パーセント、外来収益につきましては実績が2億4,200万円となり、目標に対し97.2パーセントとなりました。また、5月の実績につきましては、いずれも速報値でありますが、入院収益は4億3,900万円で、目標に対し92.1パーセント、外来収益は2億4,000万円となり、目標に対し101.2パーセントとなりました。次に、医師の退職と入院・外来収益の確保についてでありますけれども、現在、内科の医師1名が大学医局の人事により他の病院への転出が予定されています。医師の減員後の入院・外来収益の確保につきましては、大変に厳しいものがありますが、その後任の医師を要請するなど診療体制の確保に努めますが、各部門ごとに収支改善への取組を行い、収支への影響を最小限にする努力をしてまいりたいと考えております。次に、公立病院特例債についてでありますが、まず平成15年度以降の医師不足による病院収支の影響額につきましては、平成16年度から19年度までの4か年で約29億円と試算しております。本市では厳しい財政状況の中で病院の不良債務を増加させないためにも、一般会計からの繰入金をもってこれを補てんしてきたところであります。また、特例債による長期債務への振替ができる額につきましては、地方財政健全化法の連結実質赤字比率から控除され、当該比率を改善させることとなります。特例債が本市に適用になるかどうかということですが、これまでもさまざまな機会に要請をしてまいりましたが、制度としては導入は可能であると考えておりますので、今後は導入の前提条件である市立病院改革プランの策定を行い、北海道や国とも具体的に協議を進めてまいりたいと考えております。なお、特例債導入後の病院収支計画への影響については、その金額や償還方法について北海道などとも調整し、より効果がある方法を検討してまいりたいと考えております。次に、病床利用率でありますけれども、平成19年度はいずれも実稼働病床数を基にすると、小樽病院では68.1パーセント、第二病院では79.1パーセントとなる見込みであります。一方、許可病床数に対する利用率は、小樽病院では40.6パーセント、第二病院では49.7パーセントとなる見込みであり、今後は許可病床数を基にして70パーセント以上の病床利用率を維持するためにも、病床数の変更は必要であると考えておりますので、改革プランを策定する中で許可病床数の削減、時期について慎重に検討してまいりたいと考えております。次に、経営形態の見直しについてでありますけれども、本市病院事業は多額の不良債務を抱えており、市立病院存続のためには経営改善は喫緊の課題となっております。このことから、経営改善のための一手法である地方公営企業法の全部適用を平成21年度に導入することを予定しているものであります。全部適用に伴い新たに置かれる管理者が人事、予算等の広範な権限を有することとなりますので、より医療現場の実情に即した経営が可能となるものであり、これによって経営改善が図られ、さらには市から分離した一つの企業となることから、職員の意識改革にもつながるものと期待しているところであります。次に、平成5年度から11年度まで一般会計からの貸付けによる会計処理をしたことについてでありますが、当時、病院事業会計の収支悪化が見込まれる中ではありましたが、一般会計の財政状況も平成5年度から10年度まで単年度収支が赤字となるなど、大変厳しい状況にありましたので、病院事業会計の経営改善への取組を期待し、貸付けによる会計処理を行ったものと承知しています。次に、病院の経営改善についてでありますけれども、経営の効率化、収支改善による不良債務の解消は、病院の統合新築のみならず、良質な診療に必要な医療機器の計画的な更新に起債を導入するためにも、なし遂げなければならない喫緊の課題であります。そのため、平成23年度で不良債務を解消するための計画を策定し、平成19年度においては目標を達成し、医療機器購入の起債許可を得たところであります。新病院建設の起債導入には、病院の不良債務解消と一般会計の財政健全化をともになし遂げることが必要となりますので、市政の最優先課題である市の財政健全化を着実に進めることにより、新病院の建設につながるものと考えております。また、病院の経営改善につきましては、これまでも業務の委託化や患者数に合わせた病棟の再編、7対1入院基本料の算定、職員給与の独自削減などに取り組んできたところであります。今後は、医師や看護師などの確保による医業収益の維持や、今ある両病院の施設や人材などの資源を効率的に生かして増収を図る一方で、収入に見合った支出のあり方を見直し、収支改善を図ることが大切であると考えておりまして、病院経営の専門家のアドバイスもいただきながら取り組んでまいりたいと考えております。次に、小児科病棟の廃止による影響でありますけれども、小児科の病床数に応じて算定されていた特別交付税2,395万円が平成19年度から減額となりました。次に、市立病院と地域の医療連携でありますけれども、近年、地域医療を取り巻く環境が厳しくなっている中で、市民に安心・安全な医療を引き続き提供していくためにも、限られた医療資源を効率的かつ有効に活用することが求められております。これまでもオープン病棟の開設や地域医療連携室を設置し、医療連携に努めてまいりましたが、今後につきましては、現在策定中の市立病院改革プランの視点の一つであります再編・ネットワーク化を検討する中で、地域における市立病院の役割や市内公的病院、診療所との役割分担がどのように図られるのか、市内の医療関係者の皆さんとも協議を始めましたので、その協議の中からよりよい案が出てくることを期待しているところであります。次に、後期高齢者医療制度についての御質問でありますけれども、後期高齢者医療制度は、これまでの老人保健制度の問題点を解決するため、長年にわたり多くの関係者が議論を積み重ねた上で高齢者の方々が将来にわたって安心して医療を受けられる制度として創設されたものと認識しています。しかし、残念なことに4月1日に制度がスタートしてから、制度に対する説明不足に端を発し、さまざまな問題点や課題が指摘されてきております。これら制度に対する不信、不満、問題点等につきましては、まず国においてしっかりと対応し、高齢者の方々の声に耳を傾けながら信頼を回復し、制度の円滑な運営と定着を図るべきと考えております。次に、北海道の1人当たりの平均保険料についてでありますけれども、全国平均と比べ2,000円ほど高く、47都道府県の中では高いほうから11番目となっております。次に、国の保険料の実態調査についてでありますけれども、モデルケースとして単身世帯、夫婦世帯、子供夫婦との同居世帯など4形態に分けた上で収入の3区分を組み合わせ、全体としては12のパターンで後期高齢者医療制度の保険料と19年度の国民健康保険料とを比較したものであります。本市の結果では、単身世帯では収入の3区分において後期高齢者医療制度の保険料が低くなり、夫婦世帯では収入区分で夫の年金収入が79万円の場合は、後期高齢者医療制度の保険料が高くなっておりますが、夫の年金収入が201万円及び400万円の2区分の場合は低くなっております。また、子供夫婦との同居世帯では、収入の3区分のすべてにおいて後期高齢者医療制度の保険料が高くなっております。次に、後期高齢者医療保険料の徴収方法別対象者数でありますが、4月1日現在、特別徴収対象者が1万5,847人、普通徴収対象者が4,448人となっております。次に、資格証明書の発行についてでありますけれども、法令の規定による特別な事情がないまま一定期間保険料を滞納した方には資格証明書を交付することとされており、滞納者との接触の機会を増やし、実態の把握と制度に対する理解を求めますが、支える側と支えられる側の世代間の公平性の観点もあり、やむを得ないものと考えております。なお、国の改善策の中で資格証明書の運用に当たっては相当な収入があるにもかかわらず、保険料を納めない悪質なものに限って適用する、そのことが示されておりますので、適切に対応してまいりたいと考えております。次に、65歳から74歳での一定の障害のある方についてでありますが、本年4月1日現在で対象者は1,340名、そのうち後期高齢者医療制度へ移行しなかった方は16名、約1.2パーセントとなっております。次に、北海道が昨年12月に行った障害者医療制度への意向調査に対する本市の回答内容ですが、従来北海道では、他法優先の考え方から、老人保健法の医療給付対象者となっていなければ重度医療の対象とはしておらず、仮に移行しない方に重度医療を適用した場合、市の財政負担が現行の1.5倍程度に増加することもあり、後期高齢者医療制度の被保険者を重度医療の対象となることは妥当であると回答したところであります。次に、北海道の重度心身障害者医療費助成制度の取扱いでありますけれども、現在、後期高齢者医療制度との関連で自治体独自の医療助成事業のあり方についてさまざまな指摘があることから、国の高齢者医療制度に関するプロジェクトチームにおいて、それぞれの自治体の実情も勘案しつつ、高齢者の方々に対する十分な情報提供や理解を得るための取組を含め、適切な対応を求めることとしておりますので、その動向を見極めてまいりたいと考えております。次に、広報おたる6月号に掲載した被用者保険の被扶養者の国民健康保険等への加入手続に関する記事でありますけれども、このことは既に広報おたる2月号の後期高齢者医療制度の特集記事の中で説明をし、出前講座でも説明してまいりました。加入手続は夫の勤める会社又は社会保険事務所などから説明がなされているものと承知しておりましたが、4月の制度スタート後に寄せられた問い合わせの中で手続が十分浸透していない様子がうかがわれたため、改めて4月25日の定例記者会見においてこのような例を紹介するとともに、直近の広報である6月号に掲載したものであります。次に、入院中に75歳の誕生日を迎えた場合の自己負担限度額についてでありますが、これまでの老人保健制度においては、月の初日に誕生日を迎えた人はその月から、2日以降に迎えた人は翌月から自己負担の限度額が適用となっておりましたが、後期高齢者医療制度では誕生日から自己負担の限度額が適用されることから、このような取扱いとなったものであります。なお、事前説明につきましては、従来から国保と被用者保険間での異動において同様の取扱いがなされていたことから、特に説明は行っておりませんでした。次に、介護保険制度についての御質問でありますけれども、初めに平成17年度末と19年度末の要支援と要介護の人数の比較でありますが、要支援では平成17年度1,681人に対し19年度は2,191人、510人の増であり、要介護では17年度6,098人に対し19年度6,245人、147人の増となっております。また、給付費については、当市においては19年1月から新予防給付を開始しており、支援サービス費では17年度約3億5,800万円に対し18年度は約3億9,100万円、約3,300万円の増となっております。また、介護サービス費では、17年度約101億7,500万円に対し18年度は104億100万円で、約2億2,600万円の増となっております。次に、基金残高を次期保険料の引下げに充てるべきとのお話でありますけれども、この基金は介護保険の給付に要する費用の財源に充てることを目的に設置されているものであり、したがいまして次期計画の中の保険給付費を考慮して余剰が出た場合には、次期保険料軽減のための財源とすることも一つの選択肢として考えられるものであります。現在、平成21年度から3年間の第4期介護保険事業計画を策定するため、「小樽市高齢者保健福祉計画等策定委員会」を設置しており、この委員会の中で御提言の趣旨も含め議論をいただくこととしております。また、介護サービス量と受給者数を現計画のままとして6億円を投入したときの保険料額の試算でありますが、基準となる第4段階の保険料が月額4,897円から4,429円となり、468円の減額となるものであります。次に、要支援者に通院等乗降介助が適用されないことについてでありますけれども、介護予防プランの作成に当たっては、国の示す基準は、要支援者は本人ができることはできる限り本人が行うこととされていまして、要支援者は車両の乗降等の介助を必要としないと考えられていることから、この基準を変更することは難しいものと考えております。次に、3年後の療養病床数の検討でありますけれども、基本的には介護療養型医療病床については、平成23年度末までに全廃となり、介護療養型老人保健施設等への転換が進むことになりますが、医療機関の中には転換の意向がまだ明確でないところが多いため、市といたしまして改めて意向確認の独自調査を行いまして、年次ごとの転換先を含め策定委員会の中で議論していただき、必要な対応をしていきたいと思っております。次に、特別養護老人ホームの入所者等でありますけれども、まず市内3か所の毎年度の入所者数につきましては、平成15年度98人、16年度111人、17年度95人、18年度202人、そして19年度70人となっております。施設の増設計画については、平成20年度までの第3期の介護保険事業計画の中にはありませんが、今後については、現在進めている第4期計画の策定作業の中で検討することとしております。また、低所得者も利用できる施設の建設やユニット型にも入所できるよう国に要望をとのことでありますけれども、入所に当たりましては施設ごとに設置されております入所判定会議で決定されておりますが、経済的な理由で辞退したというケースは聞いておりません。待機者が多数いることは承知しておりますけれども、御提言の低所得者に対する利用、いわゆる多床室のある施設の建設には、国の補助制度もなく、また低所得者のユニット型施設への入所には費用の問題もありますので、いずれの場合も今の段階で国に要望を上げていくのは難しいものと考えております。次に、介護現場の実態の把握でありますけれども、担当のほうでは施設の皆さんとの接触の中でもろもろの問題について聞いておりますが、改めて今後、現場の実態について調査をしてまいりたいと思っております。次に、財務省が対象外にした軽度要介護者でサービスを利用している人数についてでありますが、平成20年2月末時点で3,918人で、サービス利用者総数6,400人の61.2パーセントに当たります。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

中島議員の御質問にお答えいたします。初めに、小樽市奨学金についてでありますが、奨学生は70人の枠をあらかじめ定めており、毎年3年生の卒業分を新規に募集しております。平成16年度は28人の枠に応募者が47人、17年度は30人の枠に63人、18年度は30人の枠に45人、19年度は27人の枠に45人、20年度は30人の枠に応募者が39人となっております。奨学生の選考に当たりましては、小樽市奨学条例によりその資格として、学費の支弁が困難である者と学業に精励し心身ともに健康である者と定めており、これに基づき奨学生選考委員会で世帯の収入状況と応募者の成績の両方を勘案して選考しております。次に、奨学金の今後のあり方についてでありますが、この奨学資金基金は寄附により創設され、以降、寄附した人の善意により成り立っている制度であります。現在の基金の残高は、平成19年度末で約2,600万円となっており、長引く預金利率の低迷により厳しい運営になっております。今後の預金利率の状況や寄附の状況にもよりますが、いずれかの時期には制度のあり方について検討していく必要があるものと考えております。次に、奨学金に関するさまざまな要望についてでありますが、対象枠については昭和43年から現在の70人枠で経過しており、給付額については当時500円でしたが、その後、基金の状況などを勘案しながら1,000円、2,000円、3,000円と推移し、平成4年から現在の4,000円となっております。対象枠の拡大や給付額の増額については、今の基金の残高の状況では難しいものと考えております。申込みの期日については、4月下旬を締切りとして3月に各学校に応募案内を配布しており、5月に開催される奨学生選考委員会で選考の上、決定しております。そのため、奨学金の支給時期は6月下旬となっておりますが、この支給時期を早くしてほしいとの要望もありますことから、これまでの申込期日を変更することは事務処理上難しいと考えております。最後に、国際人権規約第13条の批准についてでありますが、御指摘のとおり、我が国においてはこの規約は昭和54年に批准されておりますが、同規約第13条の高等教育無償化条項は留保となっております。一方、批准時には附帯決議がなされており、その中で留保事項については将来の諸般の動向を見て検討を行うこととなっており、私としましても今後の推移を見守ってまいりたいと考えております。(「議長、8番」と呼ぶ者あり)

再質問 8番 中島麗子

再質問を行います。各項目で一つ二つお伺いしたいと思いますけれども、市長の答弁では、小樽市財政の困難の一つは地方交付税の削減だということもお話しして、市長会としても復元、増額を求めると、そういう文言を入れたというお話ですけれども、確かにこの地方交付税というのは各地方の財政の状況が悪いときにこれを助けるというのが本来の目的なのですけれども、この小樽市の財政健全化計画を見ましても、全体としては収入、個人住民税も毎年19年度から2パーセントずつ減っていくという方向で見込んでいますし、地方交付税もまた1パーセントずつ減るという見込みで、収入総額はだんだん減るという前提で立てられているのですね。さらに、職員給与や市民サービスを歳出として減らすという方向で、内容的には大変に夢も希望もない財政健全化計画だという感想を持つのですけれども、全体としてはこの三位一体改革から小樽市だけでも大変な額の削減がされているわけですし、もう全国的には5兆円を超す地方交付税の削減なのですね。これをきちんと回復する、メスを入れるという立場なしに財政健全化の計画にならないのではないかと、私たち共産党は考えております。そういう点では、国から言われたら仕方がないという、そういう気持ちはわからないわけではありませんが、このままでは見通しが立たないということについて財政健全化計画の中で、今、政権交代も話題になっているときですから、このような地方いじめの政治をこのままでいいのかという問題も含めて、きちんとした地方からの意見を、地方交付税を15年前に戻してくれと明確に求めてはどうかと思うのですが、市長のお話も聞かせていただきたいと思います。住民税の特別徴収のことについては、課税世帯だからということで、あとは便宜を図って徴収の手間を省くということをおっしゃっていますけれども、これは本人たちがそういうふうに希望する場合についてはあり得ることかもしれませんけれども、現在のままでいいという皆さんにわざわざ天引きをする必要はないと思うのです。基本的には、この年金からの天引きというのは、生計費の問題から考えれば大変厳しい中身なのです。課税世帯といっても年金120万円以上もらっている市民からの天引きなのです。月額10万円ぐらいの年金収入から税金や保険料を優先的に天引きするということになれば、少ない年金から何を優先して支出するか。一人ずつの考え方とか暮らしの計画というものを全く抜きに裁量権を認めないという強権的なやり方になると思います。こういうやり方がこの間続いているわけです。介護保険料、後期高齢者医療保険料、国民健康保険料、そして住民税、市民に了解が得られるとお考えでしょうか。このことをきちんとお答えください。病院問題です。今のお話では、平成5年から11年までの7年間の一般会計からの長期借入れの問題では、当時一般会計が苦しかった、病院にそんなに出せない、そう言って繰出しをやめたというお話ですけれども、今だって同じではないですか。今のほうがもっと一般会計は厳しいと思います。市長は、平成11年に初当選してから12年にこれはもう繰出しを再開しています。この判断をされたということは、新しい病院を建てるという問題もあったと思いますが、やはり一般会計から44億円もの借金を増やすわけにいかないという、そういう意見があったのではないかと思うのです。これについては、市長に当選したからやったのか、それとも市長になる前、平成7年度から山田市長は経済部長、平成9年度から総務部長、平成10年度は収入役、市のトップ幹部なのです。こういう時期に病院の赤字がどんどん増えていくのを見てきたわけですが、これは一般会計から繰入れをするべきだという御意見を当時から持っていたのか。そういう御意見を言ってきた経過はあるのか。このことについてもお答えください。後期高齢者医療制度の問題ですが、市長の御答弁では、この制度にいろいろ問題はあったけれども、長期的にこういう制度をやっていくことについて疑義はないと、原則そういうふうにお答えになったと思います。しかし、75歳以上で区別をするという、そのことに非常に人間の尊厳を傷つけられたといって怒っている方がいっぱいいるのです。こういう差別はやめるべきだというのが今の制度に対する怒りの中心なのです。そのことに対してどう思うのか。大体、今回は本当に問題がいっぱいありました。現在でも4月から2か月たったのに後期高齢者の保険証が届かない人は全国で4,585人もいるのです。これは厚生労働省の調査です。実際には亡くなってもうこの世に存在しない人にも保険証が届く。健康保険の手続が遅れて不徹底なために保険の空白期間ができる。さまざまな保険手続上の問題がありました。小樽市も含めて保険料の誤徴収は、4月の年金天引きの段階で39都道府県で4万3,193件もあったのです。このような問題は、多様な保険加入者を新たな制度に集約するための準備としては、あまりにも不十分だったと思うのですが、やはり直接そういう市民に対応してきた自治体としては本当に大変だったと私も思います。このような混乱を回避するためには何が必要だったとお考えでしょうか。これは現場で実際体験した皆さんが、こんなことがないようにするためには何が必要だったかという点でお答えをいただきたいと思います。障害者の問題では、市長の御答弁では他法優先、市の財政負担も1.4倍に増えるということで、障害者の方々の後期高齢者医療制度に入ることはやむなしと、そういうふうにお答えになっていますけれども、障害者に対する態度としては非常に冷たいと思います。小樽市は、2006年10月から障害者自立支援法の全面実施で障害者の利用料1割負担が導入されてから一般財源で2億800万円も負担軽減されたのです。そのときに市の独自軽減策は1,600万円です。障害者に係る制度の変更で小樽市は障害者への支出を大幅に減らした経過があります。今回また新たに障害者の方々が国の制度の変更のことで、そのまま障害者医療制度を今の保険で受けられないということになったときに、小樽市の障害者への負担が増えるから賛成できない、大変に冷たいと思います。これは理念の問題として、保険制度に関係なく障害者に対する医療助成制度として北海道の制度を受けるべきだと思うのです。実際に意向調査で多くの自治体が賛成しなかったわけで、こういう結果になったわけですから、それぞれの自治体がまた意見を変えれば変更になる可能性はあると思うのです。ぜひとも検討していただきたいと思いますが、再度お答えをいただきたいと思います。介護保険の問題では、調査はあまり必要がないというお話をしておりましたけれども、最後にお聞かせいただきました財務省のほうの要介護2以下を対象外にするということになれば、小樽市で今介護保険を受けている方々の何と6割近くの方をカットすると、こういうことになるという数字が出されました。大変な驚きとショックです。何のための介護保険か。保険料だけ徴収するということで、受ける保険のサービスはどんどん狭める。とんでもないことだと思いますが、決してこんなことが現実の課題になってこないように市町村のほうでも大いに声を上げていただきたいと思いますので、念を押しておきたいと思います。最後に、奨学金の問題です。各学校の教員から要望をいろいろ受けましたけれども、どれも検討しないというお答えでしたが、本当にこの状況としては、検討する時期が来るとおっしゃっていましたけれども、いつになるのでしょうか。もう底をついて、ほとんどお金がなくなってから検討するのか。こういう傾向の中で、奨学金のあり方を今検討する時期ではないかということで提案しているのです。そういう点で丁寧なお答えが欲しいのと、あと奨学金の締切り時期の問題ですけれども、これはどちらの方々も声をそろえて早いという意見があるのです。確かに遅くすれば支給は遅くなりますから、早く欲しいというのも事実です。6月ぐらいに集約して、出す場合には8月以降になるわけですから、一刻も早く欲しいという声も確かにあります。しかし、4月の10日ぐらいの入学式で、あと20日が締切りということになれば、所得証明書をとってくるとかどうするとかという、そういう暇もないという状況もありまして、札幌市は5月20日前後の時期が締切りになっていました。他の奨学金も6月中旬が多いです。小樽が異常に早いというのが全体的な奨学金を扱っている教員たちの感想でしたので、検討する余地はあるのではないか。そのときにはぜひ実際に扱っている現場の教員の声も聞いてほしいということで再度質問したいと思います。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

再質問にお答えをいたします。初めに、地方交付税の問題で地方の意見を上げるべきだというご質問でしたけれども、いろいろ先ほども申し上げましたけれども、全国市長会でも重要事項として決議をして要請をするというふうに決まりました。やはりいろいろなことを国に申し上げていったほうがいいと思いますけれども、私も以前に、今から四、五年前になると思いますが、起債の金利が7パーセント以上のものが、今のゼロ金利時代に7パーセントの利率のものがあるということで、財務省の担当者に高利貸しでないかというふうに意見を言ってしまったことがありますけれども、そういうことで言った結果、現在やっと借換えを認められると、低金利のものに借りかえされるという、そういうこともありますので、こういったものは粘り強く申し上げていきたいと思っていますし、今の地方交付税はこの財源の調整機能と保障機能、二つの機能があるわけですから、これはやはりしっかり守ってもらわないと、我々税源のないところにとっては大変ですから、これはまた強く訴えていきたいという気持ちは変わっておりません。それから、住民税の特別徴収の関係ですけれども、御意見をいろいろ言われましたが、わからないわけではありませんけれども、国のほうがこういった法改正をいたしましたので、全道の34市の中でももう既に専決処分で決めたところもありますし、大半の自治体が今、第2回定例会で決めるというお話でございますので、これはいたしかたないというふうに思っていますので、御理解いただきたいと思います。それから、病院の平成5年から11年度までの44億円の不良債務の問題ですけれども、当時いろいろとそういう職についていましたけれども、直接タッチしていませんので、特に意見は申し上げておりませんけれども、やはり一般会計の財政が厳しいということでそういう措置をとったのだろうと、貸付金にしたのだろうというふうに思います。しかし、これはやはり正常な話でありませんから、私が市長が就任して、これはだめだと、これ以上不良債務を増やすわけにはいかないということで、一般会計も厳しいですけれども、その中で繰入れをもとに戻したということでございますので、これは御理解をいただきたいと思います。それから、後期高齢者医療制度の関係で、75歳以上で区別したという話ですけれども、確かにそういう制度になって今問題になっておりますが、以前の老人保健制度の時代は70歳で区切っていたのです。70歳で老人保健に適用させますということで、昔は70歳でやっていたのですよ。今回75歳となりましたけれども、基本的な考え方についてはそう変わっていないのだろうと思いますが、ただ、いろいろな問題がありますから、我々としては、全国市長会の意見としても今の枠組みを生かしながら、改善すべきところは改善すべきではないかという意見が大方の意見でありまして、特に国会に提案されました廃止法案のような意見は、全国市長会の中では出ておりませんけれども、何とかこのいろいろな問題点を政府の責任において解決をしてくれと、そういう意見が強いということでございますので、これも御理解を願いたいと思いますし、仮にもしこれが廃止になってもとに戻すとなったら、またばく大な経費がかかって、それこそまた混乱するのではないかという危ぐもされます。したがいまして、現制度の中で何とか改善をしていただきたいというふうに思っております。それから、障害者の問題でありますけれども、全国的に10道県というふうに言われておりましたけれども、これは先ほども申し上げましたけれども、当市は非常に少ない人数です。担当のほうに聞きましたら、それぞれ個々に相談を受けまして、この医療費の自己負担と、それから保険料との見合いでこっちのほうが得だという人もいるのですね。したがって、トータルとしては、我々としては先ほど言ったような意見を申し上げましたけれども、それぞれにいろいろな事情があって、それぞれにプラスになる人、マイナスになる人が出てくるという、そういう話でありますので、それもひとつ御理解いただきたいと思います。それから最後に、介護の要介護2以下を対象外にするということについては、これはやはりそうなったら介護保険制度自体がもう成り立ちませんので、これはやはりおかしい制度でございますので、そういう事態になったら、ならないように祈っておりますけれども、なればまた意見を申し上げていきたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

中島議員の再質問にお答えいたします。まず、一つ目の奨学金についてでございますが、これは先ほど言いましたように寄附金に基づいてやっているものでございますが、現在の残高が約2,600万円ほどありまして、これはこの方式でやっていきますと約8年から9年くらいもつことになっていますので、先ほど来大変に御心配をいただいておりますが、十分それまでには再検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。それから、二つ目についてでございますが、これまで教育委員会では、やはり年度初めに何かとお金が入り用だという、そういう考えに立ちまして、できるだけ早く子供たち、保護者に奨学資金を渡したいということで、今のような制度を設けていたところでございます。ただ、今の2年生、3年生につきましては、第1回目の支給が6月でございますので、それにもし新しい1年生が一緒にならなければ7月以降に支給になりますので、余計それぞれの家庭での御負担も大変ということで、このような形をとらせていただいているところでございますので、御理解いただければと思います。(「議長、8番」と呼ぶ者あり)

再々質問 8番 中島麗子

再々質問です。一般会計から病院事業会計への繰入れの問題ですけれども、今の御答弁では、これはまずいということで市長が就任してから再び病院の赤字をつくらないような対策に踏み切ったとおっしゃっていました。しかし、平成15年から築港周辺地区の再開発事業で元利合計103億5,500万円の借金の支払が始まっているのです。いわゆるマイカルのための事業開始に当たり、これはもう病院などに構っていられない、こういうお金の使い方に切り替わったというのが実態ではなかったですか。私たちは、そういう点では新病院建設の計画がマイカルよりなおざりにされたという結果ではないかという、そういう疑念を持っています。新病院建設は今の問題ではなく、過去平成5年、6年当時から大事に扱われなかったという結果ではないかというふうに思うのですが、この点について市長は市の幹部として、この経過にずっとつき合ってきたということは先ほど年度を通して話しましたが、就任時代にこの問題について意見を言って調整するという、あるいはこのような累積赤字、収支不足をほっておいていいのかということについての見解と働きかけはなかったのかという点についても、再度聞かせていただきたいと思います。後期高齢者問題については、老人保健制度が70歳で後期高齢者医療制度が75歳で大した変わりない、年齢がちょっと違うだけだというふうにおっしゃっていますけれども、全然認識が違います。75歳の後期高齢者医療制度がなぜこんなに国民から批判されるのかといえば、これはもう差別なのです。全国の医師会の6割、都道府県の6割が反対しているのも、4月1日からの診療報酬改定で後期高齢者医療料が算定されますし、さらに終末期の相談料というものが設定されて、先がない、もうどんな治療をしても、これは治る見込みがないという方には家族と相談して、どんな最後を迎えますか、いろいろ話をして、点滴はやるかやらないか、最後のそ生術はやるかやらないか、一つずつマルをつけるのです。そして病院は2,000円の収入になるのです。これが75歳以上だけが対象なのです。あまりにひどいといって今見直しがかかっていますが、こういうことを導入して老人医療と同じだということでないのです。この点についてしっかり、私は納得できないと思いますので、老人医療と後期高齢者医療制度と年齢だけの違いだなんていう話にはなりませんよ、納得できません。奨学金の問題です。私は、教育長が言うのも一つの御意見だと思います。しかし、私が今申し上げたのも意見なのです。そういう意見があるということに耳を傾けて現場の皆さんに聞いていただきたい、検討していただきたいという提案ですので、もう少し検討する余地を残していただきたいということを申し上げて終わらせていただきます。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

病院問題ですけれども、これは私、実は平成9年に総務部長を拝命しまして、行財政改革をやりました。その中で、病院の赤字が大変たくさんあるということで、話せば長くなりますけれども、これは二つの老朽化した病院があるので、これをやはり一本化して経営の効率化を図らなければだめではないかという、そういうことで両病院で検討会議をつくって、二つの病院を一つにして、そういうことができないかどうか、両病院のドクター等に入ってもらって、我々も入りまして検討委員会をつくってやりました。結果は、現状の市立小樽病院を改修して、二つを一つにするということについては非常に難しい。ハード的にも、それからソフト的にも難しいという結論になって、そして多額の費用もかかるという話になって、一応そういう見解は当時の市長に意見を申し上げました。ですから、病院の赤字の問題については私もずっと意識をしてまいりましたから、これは現小樽病院に二つを統合するということについては、もう不可能ですということなものですから、やはりこれは一日も早く新しい病院をつくるべきではないのかということで、これは選挙に出るときに公約にしたという経過がございます。ですから、これは今でもその気持ちには変わりはありませんので、何とかいろいろな諸条件がクリアできれば早く着手をしたいというふうに思っています。それから、後期高齢者医療の関係で、先ほど質問で75歳で区別したと言うから前も70歳でやっていたのですよということを言っただけで、いろいろなお話があった問題については私も聞いていますから承知しています。ですから、そういった問題について、十分政府のほうでも議論していただいて、いいほうにしていただきたいというふうに思っています。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

再々質問につきましては、部長のほうから答えさせていただきます。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育部長 大野博幸(教育部長は2011年7月まで)

先ほどの支給時期の、支給方法の問題なのですけれども、実は今12か月分を年4回に分けて3か月分ずつ支給をしています。実は1回分を6月に払う、4、5、6の3か月分を6月に払って、すぐその翌月の7月に7、8、9の3か月分を支給しているのです。できるだけ前払のようにしようと考えているわけです。そうしますと、6月に払うためには、どうしても4月までには申込書をいただいて、審査をして決定した方に通知を出して、その段階で保証人とかいろいろな書類を出していただかなければならないものですから、なかなかその申込時期を遅らせるということになってしまうと、支給時期が7月以降になってしまう。そうすると、6か月分がいってしまうということもありまして、学校でもなかなか事務手続の時間が足りないということはわかるのですけれども、利用者になるべく早く3か月分ずつを支給するという立場からすれば、学校についてもそこのところは努力をいただきたいというふうに思っております。

出典:小樽市議会 平成20年第2回定例会 2008年6月16日 議事録 PDF(18ページ) 間違いを知らせる