みんなの議会

小樽市議会 平成20年第1回定例会 2008年3月5日

(1)サミットに向けた観光への取組について/(2)ITを利用した小樽のPRについて/(3)行政評価制度の導入について

2008年3月5日、小樽市議会の一般質問で、成田祐樹議員が「サミットに向けた観光への取組について」「ITを利用した小樽のPRについて」「行政評価制度の導入について」について質問し、市長 山田勝麿が答弁しました。

質問者
成田祐樹 議員
答弁者
市長 山田勝麿

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 成田祐樹

一般質問いたします。最初に、北海道洞爺湖サミットに向けた観光への取組についてお伺いします。7月のサミット期間中には、海外からマスコミが4,000人ほど来ると予想されています。実際にそのうち小樽を訪れるのは一握りもいないかもしれません。しかし、ここで重要なのは、一般の旅行客ということでなくマスコミであるということです。たとえ少人数のマスコミであっても、小樽を訪れ、そのマスコミの該当国のメディアに取り上げられた場合の宣伝効果は、はかり知れないものがあります。ここで海外プレス用に小樽体感ミニツアーなどを用意、企画できないでしょうか、御見解をお聞かせください。そこで、小樽というまちをどうPRしていくのがよいかと考えたとき、ボランティアでお客様を、お客様というのはメディアですね、メディアをお迎えするというスタイルをPRしてはどうでしょうか。雪あかりの路の場合では、ボランティアの手により手づくりで行った姿勢が、アンケートなどで多数評価されておりました。案内するに当たっても市の職員だけが案内するのではなく、それぞれ得意分野に合わせた個性ある人が対応することにより、たとえそのメディアの人数が少なくとも、インパクトを持っていただけるのではないでしょうか。それについても御見解をお聞かせください。また、サミットと直接関係する事項ではありませんが、せっかくの機会ですから、これを機に小樽もさらなる国際化を図れないでしょうか。例えば市内各飲食店への翻訳冊子の配布です。小樽に来る海外からのお客様に対応するには、英語だけではなく中国語、韓国語、ロシア語など多岐にわたります。しかし、各飲食店がそれらの翻訳を一つ一つ行う時間があるでしょうか。市が率先して各国の言葉の単語を翻訳し、飲食店経営者に冊子として手渡すことにより、手間の省略とさらなるよい海外観光客対応ができるかと思われます。さらに、一度訳して冊子にすれば、恒久的に使えると思います。増えつつある海外観光客のためにぜひ取り組んでほしいのですが、御見解をお聞かせください。続いて、ITを利用した小樽のPRについてお伺いします。小樽市の厳しい財政状況の中、予算をカットする方ばかりに目が向いてしまい、小樽のPRについては攻めの姿勢がとれない状態にあります。これでは小樽は衰退していく一方です。観光だけではなく、物販や居住促進など、あらゆることについてPRする余地があります。そんな中で、先日2月16日に後志観光にかかわるシンポジウムがあった際に、国土交通省の本保審議官から、小樽のPRが足りないとのしった激励を受けました。まだまだよいものがたくさんある小樽をもっとPRする必要があると思います。しかし、今お金のない小樽市で実行可能なことには何があるでしょうか。ここに一つ、市のITを利用したPRが一向に進んでいないことが挙げられます。IT、ここではインターネットについてですが、これを利用することに対するメリットに関して、次のことが挙げられます。極めて少ない経費でPRできるということ、日本国内に限らず世界に発信可能であるということ、即効性があるということ、小樽に関して検索しアクセスした人は、非常に小樽に興味があり、ただ無差別に広告をばらまくのと効果が全然違うといった点が挙げられます。例えば小樽の観光PR動画や居住促進動画などをユーチューブなどを利用して配信できないでしょうか。長野県信濃町のホームページなどでは、観光スポットや市内のイベントの様子などを、ユーチューブを利用して動画配信しています。ユーチューブを使うメリットとしては、全くの無料であること、市のサーバなどの問題を一切気にすることがないということ、全世界に発信できることなどが挙げられます。この導入について御見解をお聞かせください。小樽では、さまざまなボランティア活動をされている方がいます。雪あかりの路でも一般参加のボランティアだけでなく、さまざまなボランティア団体が集まり、協力態勢をとっておりました。このボランティア活動の様子などを、市のホームページを通して広く知らせることはできないでしょうか。活動をPRすることによって、参加者の増加を促進することにより、市におけるさらなる活発な活動を期待できると考えます。今回は観光に関するボランティアに対して御見解をお聞かせください。もちろん今話に挙げたホームページを見ていただくためには、市役所のホームページまで到達していただかないといけません。ここでもっと小樽市のホームページにアクセスしやすくするためにリンクバナーを作成し、配布できないでしょうか。御見解をお聞かせください。雪あかりの路公式サイトでは1日5,000人近くのアクセスがあると伺いました。雪あかりの風景だけでなく、裏方でのボランティア活動や事務局の取組の様子、ワックスボール製作など準備段階にかかわることなどいろいろな部分を見てもらえたことにより、また雪あかりの路の新たな発見もしてもらえたのではないでしょうか。その宣伝効果には大きなものがあります。しかし、現状のサイト構成では雪あかりの路だけで完結してしまい、せっかく小樽に関して興味を持ってもらった方に、雪あかりの路以外の情報を十分に提供できていない状態であると思います。ここで雪あかりの路のホームページを中心としつつ、小樽市の他のイベントや観光施設とのリンクや関連性を持たせることにより、アクセスや宣伝効果を波及させることができないでしょうか。御見解をお聞かせください。細かい点まであえて本会議で取り上げたのには一つ理由があります。ITにかかわる事業はスピードが必要であるからです。他の都市がどこも行うようになってからでは埋もれてしまいます。極めてリスクの少ない事業ですから、ぜひ早い取組をお願いしたいと思います。最後に、行政評価制度の導入についてお伺いします。市の職員の方は、さまざまな部署にて多種多様な業務をされていると思います。しかしながら、その業務に対する評価というものが非常にしづらいのが現状です。担当部署同士では理解できても、多くの人に認識してもらえる状況にはないと思います。その緩さが、努力している部署とできていない部署の差をつけているのではないでしょうか。組織の効率化と意識改革を図る必要性があると考えます。市政をチェックする立場にある議員にとっても、行政における客観的な評価をしようとしたとき、各部署が目標なしに業務を進めることに対しては、その結果に極めてあいまいな評価をせざるを得ません。目標を持ち、それに対しての到達度をはかることが一つの判断材料になるのではないかと思います。各部署によって仕事は大幅に違うわけですから、まずはその部署ごとの目標が必要ではないかと思います。しかし、そこまでだと、よく言われる行政評価のシステムであると思います。部署ごとに区切った縦割り行政と言われるゆえんです。各部署に限らず、市職員全体で持ち得る目標もあわせて必要ではないでしょうか。例えば窓口対応や電話対応、現場対応などにおける接客サービスの向上などはどこの部署にだってできることです。市の全職員の共通目標を持ち、それに対しての評価をすることにより、全体の底上げを図り、職員としての行政サービス意識の徹底を図っていくべきです。お金がない現状で小樽市が取り組めるのは、ハードではなくソフトの部分です。ハード整備による行政サービスができないのであれば、ソフトの質を高めるべきではないでしょうか。各部署ごとの目標と、職員全員の共通目標の2点について、行政活動の短期・中期・長期的計画、目標を掲げ、それに対して内部と外部からの評価を受けるという取組が必要ではないでしょうか。御見解をお聞かせください。議会や委員会において、自分を含めた多くの議員が「検討する」や「研究する」といったどちらにでも解釈できるような答弁をもらい、その後についてもどのように話が進められているかもわからずにいるのが現状ではないでしょうか。過去の自分の提案の発言の中には、二、三日程度で改善できるものが幾つかあるはずです。しかし、それすら半年たっても改善されない状況です。改善できないのか、検討した結果不採用なら、それを一々聞くために議会で質問時間を割かねばならないのでしょうか。そうであれば非常に不合理であると言えます。自分以外の議員が提案したことであっても、進ちょくぐあいは気になるものです。それを一括して判断できるようなものがなければ、チェックすることが難しいかと思われます。それは議員からの評価ということだけでなく、市民からの評価という部分でも同様に解釈できるのではないでしょうか。市は市民に対して、行政活動の結果を説明する責任を持つべきではないかと思います。御見解をお聞かせください。日本全国さまざまな都市において行政評価制度が導入されています。どの都市においても厳しい地方財政にあって、住民ニーズの多様化による行政需要がますます高まっており、このような環境に対応するために、最小の経費で最大の効果を発揮し、より効率的で質の高いサービスを提供する行政運営が求められている状態です。その行政運営の仕組みをつくるために、民間の経営概念を導入した行政評価が必要になると公表されています。以上のことから、よりよい市政を築くために、小樽市に行政評価制度を導入するべきではないでしょうか。もし、できないという理由があればその理由も含めて御見解をお聞かせ願います。再質問を留保し、質問を終わります。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

成田祐樹議員の御質問にお答えをいたします。初めに、北海道洞爺湖サミットに向けた観光への取組でありますけれども、まずサミット開催に伴い、来道する外国人プレス向けの小樽ツアーでありますけれども、北海道洞爺湖サミット道民会議におきましては、サミット開催に伴い来道する外国人プレス関係者は約1,000名、内外合わせますと4,000名と想定しておりまして、希望者に対し、サミット開催期間前後に道内のJR及びバスを無料で利用できる優待パスを交付することにしております。しかしながら、道民会議では、サミットにかかわるプレスの多くが政治関係の記者であることから、この優待パスを利用して道内各地を周遊する人数はそれほど多くないのではないかと想定しております。そうした中で、小樽市としましては、少ないチャンスを有効に生かすため、民間事業者や観光関係団体と連携し、留寿都村に建設されるメディアセンターから小樽への無料直行バスを考えておりまして、あわせて市内観光施設や体験メニューの料金を無料にするなど、種々の特典がついたツアーを企画する予定であります。また、来樽したプレスを案内する際には、観光ボランティアや通訳ボランティアなど市民の方々の協力をいただきながら、効率的な取材が行えるよう、受入れ態勢を整えてまいりたいと考えております。次に、食べ物メニューの外国語翻訳冊子でありますが、本市においては台湾や香港、韓国など東アジア圏を中心とする外国人観光客が増加していることから、観光案内板や観光パンフレットなど外国語表記への対応は大切な課題であると考えております。食べ物メニューの外国語翻訳冊子の作成につきましては、市内の飲食店が共通した表現でメニューを外国語で表記することにより、外国人観光客へのホスピタリティの向上が期待できますので、観光協会や飲食店組合などの関係団体と実現に向け協議してみたいと考えております。次に、ITを利用した小樽のPRについてでありますが、ユーチューブを利用した動画の配信などについては、交流人口の増加を目指し、観光客の誘致や移住促進事業を当面の重要な施策として取り組んでいる小樽市にとって、こうした媒体を通して動画を配信し、多くの方に見てもらえることは本市のPRにつながるものと考えております。しかし、一方で著作権や2次的な利用などの解決すべき課題も多くあると聞いておりますので、このようなサイトの活用方法や問題点などについて調査研究してまいりたいと考えております。次に、観光ボランティア団体の活動の様子を市のホームページでPRすることについてというお話でありますけれども、観光ボランティア団体の活動を広くインターネットで紹介することは、市民のおもてなし意識の啓発やレベルアップにつながることから、小樽観光にとって大切なことと考えております。今後、活動内容を継続的に情報提供する仕組みづくりについて団体の方々と話し合いながら、実現の可能性について検討してまいりたいと思います。次に、リンクバナーについてでありますけれども、本市のホームページにリンクを張っているサイトは数多くあると思われますので、小樽市のホームページで誘引できるようなバナーがあれば、より多くの方々にホームページを見ていただくことになりますので、結果として本市のPRにつながるものと考えております。できる限り早期に小樽をイメージできるようなバナーを作成し、提供してまいりたいと考えております。次に、小樽雪あかりの路の公式ホームページからの他のイベントのホームページにリンクする仕組みでありますけれども、イベントの多くはホームページが開設されていない現状にありまして、また開設されていても、日時、場所、イベント内容など基本的な部分のみの掲載にとどまっております。各イベントのホームページが充実され、アクセス数の多い雪あかりの路のホームページと連動することは、観光客の増加に向け効果があるものと考えられますが、各イベントの主催者がホームページを開設する場合には、費用の調達や維持・管理など多くの課題があると思われることから、今後、雪あかりの路実行委員会の意見を聞きながら、各イベントの主催者とも話し合ってまいりたいと思います。次に、行政評価制度の導入についての御質問でありますけれども、初めに行政の推進に当たっての計画、目標の設置についてでありますが、行政サービスの向上を図るため職員が共通した目標を持ち、職員一人一人の資質の向上や意識改革を図ることが重要なことであると考えております。また、市政運営の中・長期的な方向性や主要施策の指針を明らかにするものとしては総合計画がありまして、また、短期的な計画としては実施計画を策定し、この計画に基づいて毎年度予算編成を行いながら各施策を推進しております。次に、それらの評価についてでありますけれども、実施した事務事業の評価は、限られた行政資源の中で効率的かつ効果的に事業を推進する上でも、また、職員が担当する事業のコストや成果を意識する上でも重要なものと考えております。本市では、昨年、21世紀プラン第3次実施計画に定めた421の事業を対象に事務事業評価を試行的に実施をし、内部・外部評価を含め、評価システムの構築に向けた検討を進めているところであります。次に、市民に対する説明責任でありますけれども、行政活動の結果を市民に説明することは行政の透明性を確保し、市民参加を促す観点からも重要なものであると考えております。現在も広報おたるやホームページなどの媒体を活用して、行政活動の市民周知を図っておりますが、事務事業の評価結果を市民にわかりやすい方法で公表することも、説明責任を果たす上では有効な手段であると考えております。次に、行政評価制度の導入でありますが、ただいま申し上げましたように、行政評価制度は導入すべきと考えておりますので、一定の期間を要しますが、市民への公表を前提としてそのシステムづくりを進めてまいりたいと思います。(「議長、6番」と呼ぶ者あり)

再質問 6番 成田祐樹

非常に前向きな答弁をいただけたので、再質問はありません。

出典:小樽市議会 平成20年第1回定例会 2008年3月5日 議事録 PDF(164ページ) 間違いを知らせる