みんなの議会

小樽市議会 平成19年第4回定例会 2007年12月11日

(1)行財政改革について/(2)市立病院の統合・新築の問題について/(3)教育に関連して/(4)原油高騰に対する対応について/(5)認知症予防の観点から見た単身高齢者世帯への総合的な生活支援策の充実について/(6)安全・安心で住みよい地域づくりと観光振興について/(7)文化芸術振興基本計画について

2007年12月11日、小樽市議会の一般質問で、斉藤陽一良議員が「行財政改革について」「市立病院の統合・新築の問題について」「教育に関連して」「原油高騰に対する対応について」「認知症予防の観点から見た単身高齢者世帯への総合的な生活支援策の充実について」「安全・安心で住みよい地域づくりと観光振興について」「文化芸術振興基本計画について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲が答弁しました。

質問者
斉藤陽一良 議員
答弁者
市長 山田勝麿、教育長 菊譲

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 斉藤陽一良

平成19年第4回定例会に当たり、公明党を代表して質問いたします。まず、行財政改革についてお伺いいたします。山田市政3期目のスタートの年となった本年は、まことに多難な幕あけとなりました。一般会計決算が16年度から18年度まで3か年連続赤字となり、19年度以降もその赤字幅の圧縮が至上命題となっております。一般会計ベースの収支試算においては、公債費負担適正化計画を含む形で策定され、北海道に提出された小樽市財政健全化計画を踏まえて、18年2月策定の財政再建推進プラン実施計画、別名集中改革プランの収支試算は、本年3月に見直されました。6月には、病院事業会計への繰入金について、資金収支計画が一部見直され、さらに去る11月には病院事業における本年度上半期の実績が不良債務解消計画の見込みに届かなかったことから、一般会計からの繰入れをさらに増やすことが必要となっています。このようなひっ迫した状況下、20年度決算から適用される地方財政健全化法による指標の基準値が、去る12月7日に示され、この値を当てはめた場合、本市は再生団体への転落は免れるとしても、早期健全化団体に指定される可能性があります。そこでお伺いいたしますが、まず、財政健全化計画の期間は18年度から24年度までの7年間ですが、現時点でこの計画は有効なのか、計画そのものの見直しなどの必要はないのか、御見解をお示しください。その上で、歳入、歳出に分けた場合、歳入で大きな割合を占める市税収入については、特に減少幅の大きい個人市民税の落ち込みを、税制改正で一時的に増加した19年度から見て、毎年度2パーセント相当が減少すると見込まれておりますが、過去10年ほどの例を見ると、毎年度約4パーセントずつ減少しているのではないかと考えます。もう少し厳しい見方が必要かと考えますが、御所見を求めます。歳入においてもう一方の大宗を占める地方交付税については、新型交付税の導入、頑張る地方応援プログラムの考え方など、19年度に国の算定方法が変わる影響なども含めて、計画どおり毎年度1パーセント減の枠内でおさまるのかどうか、御所見を求めます。また、このたび19年度の特別交付税の12月交付額で、小樽市が前年度同期比20.9パーセント減との報道がありました。この理由と、3月交付分についてはどうなるのか、お知らせください。次に、歳出について、その17パーセント程度を占める人件費については、総額で18年度の110億8,000万円から、20年度は100億1,000万円へ削減する計画でありますが、なお一層の削減努力が求められると考えますが、そのための具体的な方策についてお示しください。次に、財政健全化法との関連で、このほど示された各指標の基準値に、本市の平成18年度決算数値を当てはめた場合にはどうなるのか、また、今後の対策についてお示しください。次に、行財政改革の一環としての平成20年度組織・機構の見直しについて伺います。今回の主な改正点は、経済部と港湾部を統合して産業港湾部とする、ただし石狩湾新港管理組合に関する業務は総務部企画政策室へ移す・市民部の国保、年金、保険料徴収の各部門。福祉部の介護保険、福祉医療、後期高齢者医療の各部門をまとめて医療保険部を設置する。市民部と環境部を統合し、生活環境部とするなどであります。特に、市民生活に身近な保険、年金、医療を一つの窓口で対応できる体制は、これまでも市民からの要望が強かったもので、これを契機にぜひワンストップサービスの実現のために一層の努力を望むものであり、市長の御見解を求めます。また、この改正による職員の減員数、財政効果額はどのように算定されているのか、お示しください。また、財政再建推進プラン実施計画に示された定員管理の適正化計画との整合性及び人件費総額の抑制への寄与度についてお示しください。さらに、今回先送りされたもので、市民税課と資産税課の統合、スポーツ、文化行政の市長部局への移管について、その基本的な考え方と実施の見通し、スケジュールなどをお示しください。次に、質問を変えて、市立病院の統合新築の問題について伺います。小樽病院の統合新築は、市長の1期目からの公約でもあり、基本設計、用地取得、実施設計、着工、開院へと粛々と歩を進めるべきところ、一般会計における赤字解消とともに、平成5年から11年までの病院事業会計における貸付金44億円が不適切な会計処理として指摘を受け、5か年でその解消を図らなければならないという大変な事態となったのであります。さらに今回、今年度上半期の入院・外来収益がほぼ昨年並みにとどまり、不良債務解消計画で見込む水準に届かなかったため、起債申請をにらんだ道との協議の中で、用地取得にかかわる起債申請を19年度は見送るという決断をされたわけであります。今後、不良債務解消計画において、病院の経営努力で解消していく分と一般会計からの繰入れで補てんする分との割合を見直し、これまでの半々から四分六で一般会計の繰入れを増やすことになりました。まず、この一般会計からの繰入れの増額が財政健全化計画に与える影響についてお示しください。今回、用地の購入を平成20年度に変更されたことに伴い、基本設計の委託業務を一時中断し、20年度の起債申請を見極めて再開することとなりました。この決断について、市長の基本的なお考えを伺います。設計の中断は計画の断念と受け取られかねないという危ぐもあると思いますが、病院の統合新築の必要性そのものについては、現在どのようなお考えをお持ちか、改めてお伺いいたします。次に、基本設計の再開時期について、20年度とされていますが、再開の可能性について、また、条件となる起債許可の見通し及び国や道との協議の内容、また、起債許可の時期について、さらに再開が遅れることによる開院時期の遅れなどの影響についてお示しください。設計業務を中断した場合、契約上はどのような取扱いになるのか、設計事務所との間で問題は生じないのか、また、これまでに終わった分はすべて無駄になってしまうのかなど、お示しください。また、医療機器の購入については、予定どおり19年度に起債申請をするとのことですが、用地購入については見送り、機器購入については見送らない理由及び起債許可の見通し、また、許可されない場合はどうされるのか、お示しください。19年度は医療機器、20年度は用地、いずれにしても起債許可に向けて一番のハードルは、今回見直し後の資金収支計画が道や国に受け入れられるかどうか、また、その実効性に大きく影響する本年度下半期の入院・外来収益の見通しについて、どのようなお考えをお持ちか、お示しください。国は平成13年度末において不良債務を有し、かつ当該不良債務を同年度の医療収益で除して得た数値が0.1以上のもの等、すなわち赤字病院事業を経営する地方公共団体を対象として、第5次病院事業経営健全化支援措置が実施されましたが、新たな同様の措置がとられる見込みについてお示しください。また、国の公立病院改革懇談会は、10月末、ガイドライン(素案)を公表しました。その中で、病床利用率が3年連続して70パーセント未満の病院は、19床以下の診療所などへの転換を求めるなど、厳しい内容となっておりますが、この内容が起債許可に与える影響などについてお示しください。この項の最後に、今回の変更についての市民への説明はどのような形でなされるのか、説明会などを開くことも検討すべきではないか、また、今後のいろいろな状況の変化によっては、再度新病院の規模の見直しや建設地の変更もあり得るのかどうか、お聞きしておきたいと思います。次に、小中学校の適正配置計画等、教育に関連して二、三お伺いいたします。学校適正配置について、我が党は人口減や少子化による児童数の減少という現状を踏まえ、未来の小樽を担う子供たちの教育条件、教育環境を守り充実させていくためには、適正配置が必要であり、児童・生徒、保護者、教職員をはじめ、地域などの関係諸団体の十分な理解の下でのスムーズな実施を求めるものであります。まず、去る10月25日、小樽市立学校の規模・配置の在り方検討委員会から、教育長に対して答申された「市立小・中学校における学校規模及び学校配置の在り方について」で、適正配置の方法は、本市においては多くの学校が小規模であり、通学区域の調整のみによって将来的に安定的な望ましい規模の確保は難しいことから、統廃合を軸として考えるのが妥当であるとの考え方が示されております。これまでの通学区域の見直しによる方法と具体的にどのような点が変わってくるのか、また、数校を廃校にして統合校とする場合、存続する学校、廃校になる学校などの差別感をなくし、校名をはじめ学校の建物の修繕なども含めて、新しい学校をつくるという観点に立つことが大事になると考えますが、教育長の御所見を伺います。次に、適正配置のスケジュールについては、当初、在り方検討委員会の答申を受けて、教育委員会が学校適正配置計画案を策定するのが本年12月、計画決定が平成20年6月とされていたわけですが、そこから現状でもかなりずれ込んでいます。計画案策定の時期と計画決定の時期の見通し、また、その結果として、22年度年次計画スタートは変更されることはないのかについてお示しください。また、案の策定までの間、案の策定から計画決定に至る期間、児童・生徒、保護者、教職員はもちろん、地域や同窓会、一般市民への説明はどのようにされるのか、パブリックコメントはもちろん、公式、非公式を問わず、徹底した意見交換、理解、納得を得られる場の確保が必要と考えますが、御所見を伺います。学校適正配置は、学校の耐震化計画、大規模改修などのハード面の整備とも密接に関係しており、いつ発生するかわからない地震から児童・生徒の生命を守るという観点からも、また、雨、風、寒暑をしのぐという最低限度の学習環境を確保する観点からも、災害時における地域の安全な避難場所の確保という観点からも、それらの整備計画の、さらにそのための財源計画のいわば前提として、待ったなしの状態であることも否めない事実であります。財源面も含めた学校耐震化や大規模改修の準備の現状と、学校適正配置の計画決定に至るまでの期間におけるその準備作業の進め方についてお示しください。また、学校適正配置計画の内容によっては、市立病院の統合新築の用地の変更の可能性も出てくるものと考えますが、今回、用地取得の起債申請を先送りしたこともあり、タイミング的に非常に微妙な時期にかかってくると考えますが、学校適正配置計画の内容を見極めてから、病院の用地取得を進めるお考えはないのか、市長の御所見をお伺いいたします。次に、全国学力テストについて伺います。全国の小学校6年生と中学校3年生、合計約225万人を対象に、この春実施された「全国学力・学習状況調査」、いわゆる全国学力テストの結果が去る10月24日公表されました。まず、この調査の目的と、本市における実施学校数、受検児童・生徒数、その割合など、実施状況についてお示しください。次に、今回公表された全国・全道の結果をどのように受け止めておられるのか、本市の児童・生徒の学力・学習状況について、今回の結果からどのようなことがわかったのか、今後この結果をどのように活用し、どのような対策をとる必要があるとお考えか、御所見を伺います。さらに、本市における結果の公表について、学校名などが特定されないよう配慮した上で、市民全体が本市の教育の現状を認識するためには、できるだけ詳細に公表することが望ましいと考えますが、御見解を求めます。この項の最後に、発達障害を持つ児童・生徒の特別支援教育と高等養護学校の増設について伺います。平成17年4月1日に施行された発達障害者支援法は、これまで人口に占める割合は高いにもかかわらず、制度の谷間で十分な対応がなされてこなかった自閉症、アスペルガー症候群、学習障害、注意欠陥多動性障害など、通常、低年齢で発現する脳機能の障害である発達障害を持つ子供たちに、症状の発現後できるだけ早期に発達支援を行い、2次的な障害の発現を防止し、就業支援などを含めた生涯にわたる地域生活の支援等を行おうとするものであります。まず、本市において把握されている発達障害児又は発達障害者の数、年齢別内訳、障害別内訳をお示しください。一方、教育現場においては、本年4月から特別支援教育が始まりましたが、小中学校の普通学級に在籍して支援が必要と思われる児童・生徒、特別支援学級に在籍する児童・生徒、養護学校等に在籍する児童・生徒の数をそれぞれお示しください。また、普通学級に在籍して特別支援教育を受ける場合、支援の必要のある児童・生徒の把握やその具体的な内容を検討するために、どのような体制がとられているのか、お示しください。さらに、言語聴覚士などの専門家やことばの教室などとの連携はどのようにされているのか、お示しください。教職員の一部で各学校内の特別支援教育の体制を整えるに当たって、コーディネーターを断るなどの非協力の動きがあると伝えられておりますが、本市の実情はどうか、お知らせください。次に、特別支援学級に在籍する生徒の高校進学に当たって、高等養護学校の間口拡大を求める声が市内の保護者からも上がっています。市内の中学校を卒業して高等養護学校へ進学した生徒の数、その最近数年間の推移についてお示しください。また、高等養護学校への進学を希望しながら、希望がかなわず、普通高校へ進学したり、進学そのものをあきらめたケースなどはなかったか、お知らせください。従来、普通高校への進学を希望していた軽度の障害を持つ生徒が、特別支援教育の延長として高等養護学校への進学を希望するようになったと言われています。そのため、札幌など都市部の高等養護学校は狭き門で、本市の保護者から、より遠くの学校へ行かざるを得ない場合が多く、子供の送り迎えなど、時間も費用もかさんでいるとの切実な声があります。北海道に対して、高等養護学校の増設や間口増はもちろん、市内あるいは近郊の普通高校に特別支援学級を設置することや高等養護学校を併設するなどの高等養護学校進学希望者の受皿拡充を強く求めるべきと考えますが、この問題に対する教育長の基本的なお考えと現在の道教委の対応について御見解を求めます。次に、最近の原油高騰に対する対応についてお伺いいたします。世界的な原油高による最近の灯油やガソリンの高騰は、市民生活、特に高齢者、障害のある人を抱える世帯、ひとり親世帯、所得の低い世帯などの暮らしを直撃しています。また、運送事業者や農林漁業者など、いろいろな業界においても大変な経営不安が広がってきております。このような現状の中で、我が党は12月4日、2007年度補正予算編成に関する与党申入れの際、町村官房長官に対し、「国民は困っている。特に寒冷地の住民は深刻だ」と、原油価格高騰に対する対策を強く要請しました。また、福田首相は、4日午前の閣僚懇談会で、公明党などの要請を受けて、原油高騰が国民生活や中小企業の経営に深刻な影響をもたらしつつあるとして、大田内閣府特命担当大臣(経済財政政策)に対策の取りまとめを指示し、さらに同日夜には、「特に中小企業や寒い地方の灯油の問題がある。与党でも議論している最中で、できるだけ早く結論を出して対応していきたい」と述べています。また、道も、地域政策総合補助金における高齢者等の冬の生活支援事業の改正が行われるとのことで、既に発表されているとおりであります。本市において、この原油高騰を受けて、市民生活や事業経営について影響を受けているのが現実であります。特に、社会的な弱者の方々は深刻な問題となってきているところであります。こうした中で、小樽市としての灯油高騰にかかわる生活支援をどのように考えているのでしょうか。基本的な認識についてお尋ねいたします。また、道の支援対策との整合性を検討していく必要があると考えておりますが、検討課題としてどのようなことが考えられるのか、御見解をお示しください。また、本日、政府は関係閣僚会議を開き、緊急対策を決定するとのことであります。この緊急対策を活用し、国と連携しながら整合性を図って社会的弱者の方々に支援を行うことが必要であると考えますが、市長の御見解をお伺いいたします。次に、認知症予防の観点から見た単身高齢者世帯への総合的な生活支援策の充実についてお伺いいたします。まず、本市の65歳以上の単身世帯の数について、国勢調査の数字と住民基本台帳上の数字及び民生児童委員等の実態調査による数字をお示しください。さらに、その数字のかい離する原因と実態に最も近い数字はどれなのか、お示しください。また、年々高齢化が進む本市にあって、単身高齢者世帯の実態把握は喫緊の課題であり、中でも認知症の既往のある方の数とその割合、また、認知症の一般的な発症率と比較して、本市の現状の単身世帯における発症率に顕著な差異が認められるかなどについて把握することは、施策の基礎資料として必要なものであり、その調査方法等についてあらゆる角度から研究されることを求めます。認知症の予防とは、認知症発症の危険因子を減らすことであります。認知症の8割前後はアルツハイマー病と脳血管障害が原因疾患となっています。したがって、この二つの疾患を予防することが、認知症の予防につながることになります。脳血管障害の原因となるのは、脳こうそく、脳出血、くも膜下出血などで、これらの疾患の危険因子として運動不足、肥満、食塩の過剰な摂取、飲酒、喫煙などの生活習慣が挙げられます。また、アルツハイマー病では、食習慣では魚や野菜、果物を多く摂取している人の発症が少なく、運動習慣では週に3回以上、有酸素運動をする人は、しない人に比べて発症が半分になり、対人接触頻度が高く、ゲームや文章を書くなど、知的な生活習慣の人ほど発症の危険が少ないと言われております。したがって、認知症予防のための総合的な生活支援策としては、介護サービス以前の対応として、単身高齢者への定期的な声かけ、魚や野菜、果物をできるだけ多くし、食塩の摂取を抑えるなど、献立に配慮した配食サービス、運動や趣味、ゲームなどの対人接触の機会となる楽しい集まりを随時開催することなどが有効と考えます。また、軽度の認知症が疑われるケースについては、本人や家族からの相談に対応するため、成年後見制度や介護認定、施設入所などの仕組みや手続をわかりやすく説明でき、法律や臨床心理などの専門知識を持った職員を配置した相談窓口として、地域包括支援センターが開設されておりますが、まだまだ市民に十分理解されているとは言えないのが現状であります。今後ますます高齢化が進む本市にあって、地域包括支援センター業務の周知も含めて、将来的にこのような仕組みや取組を強化していくことは、市の行う事業としてばかりでなく、ボランティアやNPO法人などが主体となるものなど、行政と市民との協働が最も必要な場面ではないかと考えますが、市長の御所見をお伺いいたします。次に、安全・安心で住みよい地域づくりと観光振興についてお伺いいたします。まず、このほど発表された平成19年上半期の観光入り込み客数が前年を大きく下回ったことについて、その原因と対策について御見解を求めます。観光は今や本市の基幹産業として位置づけられており、市長も既にそのような認識を示しておられます。観光振興施策は単に観光客誘致のための施策にとどまらず、安全・安心で住みよい地域社会をつくるというような大きな政策理念と有機的に結びついた形で構築される必要があると考えます。昨年4月にスタートした小樽市観光基本計画では、観光振興とはまちづくりそのものであるとして、先人の意志を受け、引き継ぎ、市民主体で観光によるまちづくりを進める理念を「新・いいふりこき」と表現されているのであります。そこでお伺いいたしますが、基本計画で観光振興の社会的効果としてとらえられている環境の保全など、安全・安心で住みよい地域づくりの取組はむしろ観光振興のために必要な施策、観光振興のための基本的な条件ととらえるべきものではないかと考えますが、市長の御見解を求めます。具体的に二、三お聞きいたしますが、朝里川温泉方面における一部の中古車販売業者の営業行為について、早朝、夜間などの車両運搬用のトレーラーの長時間にわたる路上駐車や、中古車展示場における車両解体の騒音、廃油等の投棄による臭気や水質への影響など、温泉、ホテルの利用者や地域住民に不安や迷惑を及ぼすとの苦情が寄せられております。また、豊かな自然環境を阻害する要因になることが危ぐされております。これらの中古車販売業者に対する実態調査、また、行政的な指導等は行われているのか、お知らせください。これにも関連しますが、最近、市内で外国人が運転する車が目につきます。必ずしもそれ自体が危険なこととは言えないと思いますが、本年6月、国道5号、張碓大曲付近で発生し、3人が死亡した悲惨な事故を教訓として、観光旅行者や市内に滞在する外国人への交通安全知識やマナーの啓発、普及などの活動は行われているのか、お伺いいたします。最後に、文化芸術振興基本計画について伺います。本計画は昨年3月制定され、7月から施行された小樽市文化芸術振興条例に基づいて策定されるもので、19年度中の完成を目指し、小樽市文化芸術審議会において協議が進められていると伺っておりますが、その主な内容と現在までの進ちょく状況、今後の予定などをお知らせください。本計画は、20年度から10年間の文化芸術振興について、その基本を定める計画であります。現在、策定作業が進行している次期総合計画における位置づけと整合性、また、社会教育推進計画との関連についてはどのように整理されているのか、お示しください。この計画は、条例第6条に定める三つの基本方針に基づいて、第7条第2項に掲げられている7項目について定められることになっています。特に、条例の第1号、第2号、第6号の各項目について、部分的に文言などが計画の素案において変更があったとの説明がありました。その経緯、理由などについて、できるだけ具体的にお示しください。さらに、この計画に対する市民意見の反映については、具体的にどのような方法を考えておられるのか、お示しください。以上、再質問を留保して質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

斉藤陽一良議員にお答えいたします。初めに、行財政改革についての御質問でございますけれども、まず、財政健全化計画の見直しについてでありますが、本年度の普通交付税が予定を大きく割り込んだことや病院事業会計への追加繰出しが必要になったことなど、歳入歳出とも今年3月の計画策定時とはさまざまな状況の変化が生じておりますので、今月末に示される予定の地方交付税を含む地方財政対策の内容を見極め、来年度予算との整合性にも留意しながら見直しを行ってまいりたいと考えております。次に、財政健全化計画上の個人市民税の試算でありますけれども、平成20年度以降の試算の考え方は、平成18年度、19年度については、定率減税の廃止や税源移譲に伴う収入額への影響が大きく、伸び率としては特殊な要因がありましたので、20年度以降については、12年度から17年度までの人口動向や納税義務者数が年平均約2パーセント減少となっていることなどを総合的に勘案し、現行制度が継続するという前提で見込んだものであります。なお、今後の計画の見直しに当たりましては、来年度の税制改正の動向や今年度の決算見込みの状況などを見極めながら、必要な場合は見直しを行ってまいりたいと考えております。次に、地方交付税の試算についてでありますけれども、20年度以降につきましては、普通交付税に算定される市債の元利償還金の今後の推移や昨年7月に閣議決定されたいわゆる「骨太の方針2006」などを総合的に勘案し、毎年度1パーセントの減額を見込んだところであります。また、平成18年度の普通交付税の算定において、国勢調査人口による減少の影響が3パーセント程度あったことから、次の国勢調査人口が算定に反映される平成23年度においても、3パーセントの減額を見込んだところであります。いずれにいたしましても、交付税の試算は大変難しいところがありますが、現状の大変厳しい地方の財政状況を踏まえ、ここに来て来年度の地方交付税についてさまざまに議論がなされておりますので、今後、年末に示されます予定の来年度の地方財政対策の中で、どの程度の総額が確保されるのか、注視しているところであり、今後の試算に当たりましてもそれらを踏まえ、必要に応じて見直しをしてまいりたいと考えております。次に、本年度の特別交付税についてでありますが、まず12月5日に交付されました12月交付分の対前年度の減少理由についてでありますが、新規項目の「頑張る地方応援プログラム」の取組に係る財政需要に対しまして、上限の3,000万円が算定されたものの、公債費の負担軽減を図るための項目が、12月算定から3月算定に移行したことにより約5,800万円が減額となったほか、昨年度措置されていた小児医療専用の病床に係る経費がなくなったことなどが主な理由であります。また、3月分の見込みについてでありますが、公債費の負担軽減措置が12月から移行されるものと思っており、普通交付税措置分を超える除排雪経費も算定項目となっておりますが、いずれにいたしましても今年度の特別交付税総額の伸び率が対前年度マイナス4.4パーセントとなっておりますので、本市においても大きな期待はできないものと思っております。次に、人件費削減の具体的な方策でありますけれども、先ほども申し上げましたが、財政健全化計画の策定時と比較し、歳入歳出ともにさまざまな状況の変化が生じたことなどから、この計画の見直しは必要と考えております。見直しに当たりましては、地方交付税をはじめとする今後の地方財政対策等を総合的に踏まえた上で検討する必要があると考えており、現時点で具体的な人件費の削減を決定しているわけではありませんが、財政再建の取組の中でどのような対策が必要か、今後の予算編成作業の中で慎重に判断してまいりたいと考えております。次に、いわゆる地方財政健全化法の各指標についてでありますけれども、現時点で総務省から示されている内容を基に、平成18年度決算数値で試算しますと、実質赤字比率が3.7パーセント、連結実質赤字比率が18.1パーセント、実質公債費比率が20.2パーセントとなり、連結実質赤字比率が今回公表された早期健全化団体の基準に該当します。また、将来負担比率は算定方法の詳細が示されていないことから、現時点ではまだ試算しておりません。次に、今後の対策についてでありますけれども、今回の試算では、連結赤字が早期健全化基準に該当することとなり、今後は予算編成段階から、従来に増して、企業会計などを含めた広範な角度からの収支の検討が必要と考えております。いずれにいたしましても、これまでも赤字の解消と財政の健全化を最優先課題として取り組んできておりますので、今後におきましても可能な限り早期にその目標を達成するよう、全庁を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。次に、ワンストップサービスの実現ということでありますけれども、市民の皆さんの利便性の向上を目指し、これまでも積極的に進めてまいりましたが、今回の医療保険部の新設はまさにその観点から設置するものであります。現在、ワンストップサービスの一環として、各サービスセンターにおいて税や福祉、教育に関する取次ぎ業務を行っておりますが、サービス内容については一定程度の限界があります。今後は、今回の医療保険部のように、類似業務の集約によって窓口の一元化を図るなど、さまざまな観点から市民サービスの向上に向けて検証・実践をしてまいりたいと考えております。次に、組織・機構の見直しによる職員の削減数と財政効果などでありますが、組織の見直しにあわせて人員配置の見直しも行っており、その増減も含めると、病院の医療技術者や消防職を除き、改編前と比較して全会計で約60名の削減を見込んでおります。また、財政効果につきましては、職員削減による効果のほか、臨時職員や委託化による管理経費の減もあり、トータルで約5億円の削減を見込んでおります。一方、委託化や再任用等の雇用に伴い、2億2,000万円程度の経費が必要となりますので、差し引きしますと2億8,000万円程度の効果があるものと見込んでおります。今回の組織改編に当たりましては、財政再建推進プランの趣旨を踏まえ、組織のスリム化やグループ制導入による業務の平準化、部の統合、民間委託の推進など、あらゆる観点から見直しを図っており、効果としては人件費総額の抑制に十分寄与しているものと認識しております。次に、今回、保留した組織の見直しでありますけれども、まず市民税課と資産税課の統合につきましては、税外未納対策の組織化とあわせてその効果や課題等を整理し、効率的で機能的な組織を生み出し、税体制の一体的な見直しを検討していきたいと考えております。また、スポーツ・文化行政の市長部局への移管につきましては、教育委員会の考え方も聞きながら進める必要があることから、現在、教育委員や社会教育委員の皆さんに検討をお願いしております。今後はそれらの結果を踏まえ、検討を進めてまいりたいと考えております。なお、実施につきましては、平成21年度以降ということで、特に時期は明示しておりませんが、可能なものから実施してまいりたいと考えております。次に、病院問題についてでありますけれども、まず、今回の病院事業会計に対する一般会計からの繰入れの増額が、一般会計の財政健全化に与える影響についてでありますが、先ほど申し上げましたとおり、現在の一般会計の財政健全化計画におきましては、今回の増額は見込んでおりませんので、当然に計画への影響は大きいものとなると思っております。しかしながら、健全化計画における他の歳入歳出にもさまざまに状況の変化がありますので、今後、病院事業会計の不良債務解消計画との整合性にも留意しながら、来年度の予算編成も踏まえて見直しをしてまいりたいと考えております。次に、新病院の建設用地購入の20年度への変更と基本設計の委託業務の一時中断についての基本的な考え方ということでありますけれども、建設用地の購入については、起債導入を前提にして、北海道へ不良債務解消計画を提出しておりましたが、今年度上半期の入院・外来収益が計画を下回り、計画全体に影響が出ることから、病院の経営努力と一般会計からの繰入れ増額で補てんすることとして計画の見直しを行い、北海道としましては、計画の実効性を見極めた上で起債許可の判断をするとしていることから、起債許可の可否が年度末になる見込みとなりました。そのため、建設用地の購入は手続的に間に合わず、平成20年度に変更せざるを得ない状況となりましたので、基本設計につきましても、平成19年度の委託業務を一時中断する必要があると判断したところであります。また、両病院の統合新築の必要性についてでありますが、御承知のとおり、市立病院は施設・設備の老朽化、狭あい化が限界に達しており、また、二つに分かれていることで非効率的な経営を余儀なくされていることから、市民の健康と安心・安全な医療を引き続き提供するため、また、財政的な面からも、統合新築は必要であるとの認識に変わりはありません。次に、基本設計の再開に関しての御質問でありますけれども、まず再開の可能性についてでありますが、基本設計そのものは起債対象とはなりませんが、用地購入など新病院の建設事業に係る起債許可の見通しを立てることが再開の前提となります。次に、その起債許可の見通しでありますが、そのためには不良債務解消計画を着実に履行していくことが必要でありますので、病院事業の収支改善に努めることにより、早期に見通しを立てていきたいと考えておりますし、また、病院事業経営健全化のための支援など、国の地方財政対策にも期待しているところであります。次に、国や道との協議内容と起債許可の時期についてでありますけれども、従前から不良債務解消計画を策定し、その実効性が認められれば、起債は許可するという道の考え方は一貫しておりますので、計画の内容が実効性あるものかどうかといった協議を中心に行ってきたところであります。許可の時期につきましては、事業の推進のためには、平成20年度の早い時期での許可が望まれますが、今後の病院事業の収支や国の地方財政対策の動向によるものと考えております。次に、再開の遅れによる開院時期への影響でありますけれども、基本設計を一定期間中断することになりますので、再開後も計画全体がある程度ずれ込むことになり、当初予定しておりました平成23年秋ごろの開院時期については、変更が生じるものと考えております。次に、基本設計業務中断の契約上の取扱いでありますが、契約書の解除条項に基づき解除を行うもので、設計業者側の了解を得ているところであります。現在、既成部分の検査を行っており、これに相応する委託料の支払を行うこととなっております。なお、既成部分につきましては、施設全体のゾーニングができ上がった状態で、再開後は引き続き残りの業務を行うことができると考えておりますので、無駄になることはありません。次に、本年度の起債申請についてですけれども、用地購入について見送りした理由は、建設予定地はJR北海道の土地であり、手続的に間に合わないため、平成20年度に変更したものであります。医療機器については、適切な医療サービスを提供するために、計画的な更新と高度化は必要であり、起債を導入することにより、その元利償還に地方交付税が措置されますので、本年度起債申請をして整備することといたしました。本年度の起債許可の見通しについては、北海道は資金収支計画、とりわけ下半期の入院・外来収益を注視するとしていますので、その計画目標達成に向け、努力してまいりたいと考えております。また、仮に医療機器の起債が不許可となった場合でも、先ほど申し上げましたとおり、医療機器の更新は必要でありますので、リース契約により整備したいと考えております。次に、下半期の入院・外来収益の見通しでありますけれども、10月の入院・外来収益は見直し後の計画に対して1,790万円、2.5パーセント上回っており、11月に入っても患者数が入院では1日平均10人、2.5パーセント、外来では1日平均13人、1.6パーセント、それぞれ計画を上回っております。今後、12月から3月までの4か月間ありますが、入院・外来収益の目標達成に職員一丸となって努力してまいりたいと思っております。いずれにいたしましても、北海道としては下半期の入院・外来収益の動向を踏まえ、計画の実効性を判断するという考え方であります。次に、第5次病院事業経営健全化支援措置と同様の措置についてでありますけれども、病院事業が抱える不良債務の解消は、市町村財政の健全化に大きな影響を及ぼすことから、北海道市長会を通じて、第5次病院事業経営健全化支援措置と同様な支援措置を国へ要望しております。また、北海道としても同様に、道内自治体の重要課題として国に要請しているところであります。いずれにいたしましても、年末までには明らかになると思いますが、病院事業の不良債務の解消計画をより確実に実行していくためにも、国の財政支援に期待しているところであります。次に、公立病院改革ガイドラインが起債許可に与える影響でありますけれども、このガイドラインは病院改革の実施に関する技術的な助言とされており、各自治体に対し、経営指標に係る数値目標を踏まえた改革プランを策定するよう促しております。本市においてもこれを尊重すべきと考えますが、総務省が財政支援措置を含め、指針を年末までに決定するということでありますので、今後その内容を注視するとともに、現在進めている不良債務解消計画との関連について明らかにされておりませんので、北海道とも協議してまいりたいと考えております。次に、今回の「建設用地取得の平成20年度への変更」と「基本設計の一時中断」の措置についての住民周知でありますけれども、先般の市立病院調査特別委員会で報告した以後、医師会など関係者への説明も行い、また、町会長との定例連絡会議では質問にお答えする形で説明したところであります。新聞各紙などでも報道されましたので、一定程度周知はされているとは思いますが、今後、市の広報誌にも変更内容を掲載するなど、広く周知を図ってまいりたいと考えております。また、説明会という御意見でありますが、現在、業務を一時中断して状況を見ている段階でありますので、その結果として方向性が出てくる段階ではそういった方法も検討してみたいと考えております。次に、新病院の規模などの見直しについてでありますが、以前から申し上げていますとおり、現在の構想はコンクリートしたものではありませんので、状況の変化に応じ、必要な見直しは行っていくことには変わりございません。特に、医師確保の状況や患者の動向が変化してきておりますし、さらには国や北海道でも自治体病院の改革について指針などが示されてきていますので、それらの状況を見極めてまいりたいと考えております。なお、建設地につきましては、何度も説明してきたとおり、現在計画を進めております築港地区以外にはないものと考えております。次に、発達障害についての御質問でありますけれども、発達障害の定義がまだ新しく、また、専門機関による確定診断を受けた方がごく限られているため、本市全体の発達障害児及び発達障害者の実態をお示しする状況にはありません。なお、本年12月1日現在で、心身の発達に何らかの障害を有し、市のこども発達支援センターなどを利用している3歳から5歳までの児童95名のうち、約3割程度が高機能自閉症やアスペルガー症候群などの発達障害と思われます。次に、原油高騰に対する対応でありますけれども、初めに社会的弱者の方々に対する生活支援についての基本的認識ですが、灯油価格は近年にない高値となっており、冬期間の市民生活に大きな影響があるものと認識しております。こうした状況を勘案しますと、何らかの支援が必要なものと考えております。次に、道の支援対策との関係でありますけれども、北海道では灯油価格の高騰に対する対策として、高齢者等の冬の生活支援事業補助金の下限額の引下げや事業の追加募集を決定したと聞いておりますが、人口規模が10万人以上の場合、補助金交付額の上限が100万円となっており、本市がこの補助金を活用して実施するとしても、事業規模にもよりますけれども、補助金の割合があまりにも低いのではないかと考えております。次に、国の緊急対策を活用しての支援でありますけれども、本日、関係閣僚会議で、国の緊急対策の骨格が決定すると聞いております。今後、この緊急対策の具体的な内容が示されるものと思いますので、国の制度の活用や道の補助金を活用することも考慮しながら、実施に向け検討してまいりたいと考えております。次に、単身高齢者世帯への総合的な支援策の充実という御質問でありますけれども、まず、本市の65歳以上の単身高齢者数につきましては、平成17年国勢調査では8,288人、直近の11月末の住民基本台帳では1万3,021人、また、毎年5月に実施しております民生児童委員協議会の世帯状況調査の本年度の単身高齢者数は6,431人となっております。数字のかい離の原因といたしましては、まず住民基本台帳では、同居していても住民票は別という世帯や施設などに入所している単身高齢者などもいる関係で、実態より多い数値となっているものと思います。また、民生児童委員協議会の調査では、転居してきた高齢者数のすべてを把握しきれていないという部分もございますので、実態よりも低い数値となっているものであります。したがいまして、国勢調査の数値がより実態に近いものではないかと考えております。次に、認知症予防における行政と市民の協働の必要性についてでありますけれども、平成18年度の介護保険制度の改革の中で、認知症予防は介護予防プログラムの一つとして位置づけられており、行政が行う事業ばかりではなく、地域住民の認知症への理解や認知症予防のための地域活動の育成や支援も有効であると考えられております。市といたしましても、杜のつどいに認知症予防教室を委託し、高齢者自身が相互に予防に取り組む教室を開催しているほか、市民の方を対象に、認知症を理解し、認知症の人や家族を見守る「認知症サポーター」の養成なども行っております。また、このような認知症予防の取組については、市民とのパートナーシップが重要と考えており、地域住民へ助成金を交付する「地域住民グループ支援事業」なども活用しながら、引き続き市民と協働で取り組んでまいりたいと考えております。次に、安心・安全で住みよい地域づくりと観光振興についての御質問でありますけれども、初めに観光入り込み客数の減少でありますが、このたびの減少については、道内客の減少が主な要因となっており、これは長期化する道内景気の低迷による全道的な旅行意欲の低下によるものと考えられます。そうした中で依然として続く旭山動物園の人気、天候不順による海水浴客の激減、道道1号小樽定山渓線全面通行止め、集客効果のある観光施設のオープンがなかったことなどの要因が重なり、このたびのような結果になったものと考えております。今後の対策についてでありますが、個人やグループ向けの新たな観光ルートの提案のほか、いわゆる穴場情報の提供など、道内外からのリピーターを意識した小樽観光を目指していかなければならないものと考えており、今後の小樽観光プロジェクト推進会議からの提案に期待するとともに、観光業界の意見を聞きながら、新たな観光施策を見いだしてまいりたいと考えています。次に、住みよいまちづくりと観光振興の関係でありますが、観光基本計画の中では、観光振興を行うことが、まちづくりを担う市民の活動を通じ、結果として活力ある地域社会の実現に結びつくという社会的効果が期待されるとうたわれております。御質問にあります安全・安心で住みよい地域づくりの取組は、観光振興のための基本的な条件ととらえるべきではないかという考え方につきましては、まちづくりや観光振興につながる大切な考え方であると受け止めております。次に、朝里川温泉方面の中古車販売業者についての御質問でありますけれども、中古車を販売すること自体は、古物営業法の規定による北海道公安委員会からの許可が必要なこと以外、特に規制する法令はありませんが、単に中古車販売にとどまらず、解体行為を行う場合などは、自動車リサイクル法に基づく業の登録や許可が必要であり、屋外で解体作業を行うなど、同法に抵触する行為があった場合には、同法の所管自治体として随時指導しております。また、騒音や悪臭などの公害関連につきましては、各種公害規制法に該当する施設や設備はありませんが、苦情があった場合には、現地調査の上、注意しているほか、長時間の路上駐車に関しましては、随時小樽警察署へ指導を要請しております。いずれにいたしましても、中古車販売業者の営業行為そのものを市として規制することは難しいところでありますが、朝里川温泉への入り口でもありますので、秩序ある営業活動が行われるよう、関係機関とも連携しながら指導してまいりたいと考えています。最後に、外国人への交通安全知識やマナーの啓発・普及ですけれども、交通安全啓発については、小樽警察署や関係団体等とともに、官民一体となって実施しており、特に外国人だけを取り上げての啓発活動は行っておりません。しかしながら、今年6月の張碓におけるロシア人による悲惨な死亡事故があり、小樽警察署において、入港するロシア人船員や外国人を含む中古車販売業者に対し、ロシア語表記による交通事故防止のチラシを船舶代理店を経由し配布したと聞いておりますので、今後、小樽警察署や関係団体等とも連携し、対象者や内容、啓発方法等について検討してまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

斉藤陽一良議員の御質問にお答えいたします。初めに、学校適正配置の考え方についてでありますが、検討委員会の答申では、適正配置の方法は統廃合を軸とすることが妥当としております。あわせて、配置の考え方については、地区ごとにその状況を検討して、バランスに配慮した学校配置を行うようにといった提言でありました。それぞれの学校の適正規模化を検討する手法としては、隣接する通学区域の調整による方法もありますが、新たな計画においては、児童・生徒数の推計からもより広い範囲で検討することが必要であろうと考えておりますので、学校の統合を前提とした学校配置の見直しとなるものと考えております。こうしたことを踏まえ、統合の際には、全市的に学校の配置を見直す学校再編という立場から、関係者が一体となって新しい学校をつくるという視点を持って進めていくことが基本になるものと考えております。次に、今後のスケジュールについてでありますが、在り方検討委員会の答申を受けて、現在検討を進めているところですが、小学校と中学校をあわせた全市的な見直しでありますことから、ある程度の時間を要するものと考えております。現地点では基本計画案の策定は来年度になる見通しであり、その後、必要な手順を踏んで、決定していくものであります。答申を踏まえ、基本計画決定後においても、具体的な実施計画の段階では、さらに地域の方々の共通理解を念頭に考えておりますので、スタートの時期については、全体的なスキームをつくっていく中で、目途として掲げております22年度が最善なのかどうかも十分検討しながら、今後の基本計画素案の中で整理してまいります。次に、保護者等への説明についてでありますが、学校の統合に当たっては、地域の方々や保護者の皆さんをはじめ、市民の共通理解が前提となりますので、説明を重ねることはもちろんですが、一方的な説明に終わることのないよう、いろいろな機会を通じて意見を聞いてまいりたいと考えております。次に、学校の耐震化や大規模改修の現状についてでありますが、現在、これらの計画を進める上で必要な学校カルテの作成の作業が大詰めに入っております。今後の予定についてでありますが、学校カルテを踏まえ、財源面とハード面の整備について、庁内での関係課長などによる協議を重ね、学校適正配置計画との整合性も図りながら、耐震化及び大規模改修の計画策定などの準備を進めたいと考えております。次に、全国学力・学習状況調査の目的と実施状況についてでありますが、本調査は、国の責務として果たすべき義務教育の機会均等と水準が確保されているかどうかをきめ細かく把握・分析し、その結果を検証するとともに、教育委員会や学校が全国的な状況との関係において、みずからの教育活動の成果と課題を把握し、改善を図ることを目的としております。調査は市内のすべての小学校6年生と中学校3年生を対象に行われ、調査を受けた児童・生徒数は2,060名で、全対象児童・生徒数の約96.5パーセントとなっております。次に、本調査にかかわる全国・全道の結果の受止めと、本市の結果とその活用や対策についてでありますが、国が公表した調査結果を見ると、教科に関する調査においては、北海道の状況は全国的に見て、平均正答率は下位に位置している状況にあります。小樽市の状況については、全道とほぼ同様な傾向にあります。私はこの結果を真しに受け止め、子供たちが学んだことをしっかり身につけることができるよう、学校はもとより教育委員会や地域、保護者などが一体となって取組を進めていくことが大切であると考えております。現在、本市の状況については、詳細に分析中でありますが、今後その結果を基に教育施策等の成果と課題を検証し、教育活動の改善・充実に努めてまいります。また、各学校においては、本市の分析結果を踏まえつつ、自校の状況について実態に応じた分析を行い、学校改善に向けた具体的な取組を行うことが必要でありますし、課題の多く見られる学校については、指導主事を派遣するなどして、昨年度と同様によりきめ細かな対応に努めてまいりたいと考えております。次に、本調査にかかわる公表についてでありますが、議員の御指摘のとおり、本市の教育状況について広く市民に認識していただくことは大切なことであると考えております。本調査は子供の学力や学習環境、生活習慣等の状況を把握して、その改善を図ることを目的としているものであり、この調査の結果を基に、学校、家庭、地域が一体となって取り組まなければならないものと受け止めております。公表の内容については、実施要綱に示されているとおり、序列化や過度な競争にならないよう、十分な配慮が必要であります。教育委員会ではこれらのことを踏まえ、2学期中に学習指導の改善の方向や生活習慣の状況などを学校や保護者、関係者に公表できるよう、現在、学力向上検討委員会を組織して、結果について分析を進めているところでございます。次に、特別支援教育の対象となっている児童・生徒の人数についてですが、市内の小中学校の普通学級に在籍し、支援が必要と思われる児童・生徒数は151人、特別支援学級に在籍する児童・生徒数は94人で、養護学校等に通う児童・生徒数は45人であります。次に、特別支援教育を進めるための支援体制についてでありますが、まず、各学校では、校内委員会の設置やコーディネーターの指名を行い、学校全体で支援する体制を整えています。また、これとは別に、専門家チームから成る子供支援部会を設置し、所属する巡回相談員が学校からの要請に基づき、特別支援教育に関する相談、助言、判断を行う体制をとっています。特別支援学級の一つでありますことばの教室については、普通学級に在籍する児童の通級教室として、校内委員会や子供支援部会と情報を密にしながら、保護者とも連携を図って教育活動を進めております。次に、特別支援教育を進める上での体制についてですが、本年4月から、小樽市におきましても新しい制度がスタートし、子供支援部会を立ち上げ、巡回相談員を配置したほか、すべての学校において校内委員会が設置され、コーディネーターの指名も教員の協力を得ながら進めております。巡回相談員の派遣要請につきましては、これまでに24件あり、学校と巡回相談員が一体となって子供の教育ニーズに応じた取組を進めている状況にあります。次に、高等養護学校への進学状況についてですが、平成15年度9人、平成16年度5人、平成17年度9人、平成18年度3人、平成19年度13人となっております。また、希望どおりの進学であったかどうかの状況についてですが、実数は把握しておりませんが、学校から、なかなか希望どおり進学できないという話は聞いております。次に、高等養護学校の間口についてですが、近年、高等養護学校への進学希望者は増加傾向にあり、自宅のある近隣の高等養護学校に進学することは難しい状況になっております。小樽市におきましても、本年、市内の中学校を卒業し、高等養護学校等に13人が進学しましたが、札幌、岩見沢、小平、雨竜など、親元から離れた学校へ進学している状況となっています。高校卒業後の将来を見据え、親や友人のいる生まれ育った環境の中で学ばせたいという親の切なる願いを強く感じております。本年9月に、平成20年度公立特別支援学校配置計画が示されました。これによると、道内では48名の定員増となっておりますが、近隣の札幌は16名の増にとどまり、親の願いとはまだほど遠い状況にあるものと感じております。子供たちの将来の不安を少しでも解消できるよう、市教委といたしましても、これからも道教委に対し、この現状を訴えていきたいと考えております。次に、文化芸術振興基本計画についてでありますが、「豊かな郷土文化を礎にした『文化の香り高い街おたる』を創造する。」ことを基本的な目標として、文化芸術に触れる機会の拡充と人材の育成・支援、伝統文化の継承、学校教育の文化芸術活動の支援、文化芸術の国際交流などの交流促進、文化芸術関係施設の整備・充実、文化芸術活動に配慮した歴史的文化遺産の保全と活用、そのほか文化芸術振興に関することといった七つの柱を主な内容としております。現在までの進ちょく状況についてでありますが、平成18年度の文化芸術振興条例制定以降、関係部による策定委員会でたたき台を作成し、文化芸術審議会の意見をいただきながら、11月の審議会を経て素案ができたところであります。今後の日程でありますが、今週から来年1月まで、この素案について広く市民から意見の募集を行い、その後、審議会からの意見をいただき、年度内に基本計画を策定する予定であります。次に、次期総合計画における位置づけと整合性についてでありますが、文化芸術振興基本計画は、平成20年4月から30年3月までの10年を計画期間としております。次期総合計画も20年度からスタートする予定であります。また、社会教育推進計画については、平成20年度に策定し、スタートする予定であります。文化芸術振興基本計画と社会教育推進計画は、いずれも総合計画と整合性を持つ個別計画という位置づけになると考えております。次に、文化芸術振興条例第7条第2項に掲げられている項目と計画素案の文言の相違についてでありますが、条例第7条第2項第2号では、青少年、高齢者、障害者等にかかわる文化芸術活動についてうたっております。この点に関して、文化芸術審議会から、ノーマライゼーションの観点から、これらの対象者に限らず、市民だれもが文化芸術の恩恵を受けるという表現が適切であるとの意見をいただいたため、計画の文言を「市民だれもが」としたところです。また、第6条には文化芸術に配慮したまちづくりの推進についてうたわれておりますが、審議会からまちづくりという言葉がこの基本計画にはそぐわないとの意見が出され、検討の結果、「文化芸術に配慮した歴史的文化遺産の保全と活用に関すること」としたところでございます。次に、計画に対する市民意見の反映についての具体的な方法についてでありますが、今月14日から来年1月11日までの間、市民からの意見募集、いわゆるパブリックコメントを行います。この募集でいただいた意見につきましては、検討の上、審議会の意見もいただきながら、基本計画に反映させていく考えであります。(「議長、10番」と呼ぶ者あり)

再質問 10番 斉藤陽一良

1点だけ再質問させていただきます。原油高に対する対応についてですが、報道によりますと、本日、政府では緊急の関係閣僚会議において、灯油などの生活支援について、自治体の福祉灯油等の取組について支援をするということを決めたということでございますが、先ほどの市長から何らかの支援が必要というふうに御答弁をいただいております。これは基本的にこういう取組を行っていくという理解でよろしいかどうか。それから、その上で、国のいろいろな動き、道の動き等を把握して、早急に対象世帯の範囲あるいは世帯数、助成の額、必要な予算措置等、進めるべきというふうに考えますけれども、その辺の方向性である程度決まっている部分がありましたら、示していただきたいと思います。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

今日、午前中に閣議があって、緊急対策がつくられたようですけれども、まだ正確な情報でありませんけれども、聞いたところによりますと、特別交付税で措置するというようなことでございまして、ですから、細かいものは国が決めていないので、あとは自治体が決めなさいというようなことだと思います。したがって、方針としては支援をしていきたいと思っていますが、対象範囲、金額、その他まだ内部調整が必要でありますので、まして財源がありませんので、どこまでできるかまだわかりませんけれども、できるだけの支援はしていきたいというふうに思っています。

出典:小樽市議会 平成19年第4回定例会 2007年12月11日 議事録 PDF(56ページ) 間違いを知らせる