みんなの議会

小樽市議会 平成19年第3回定例会 2007年9月14日

(1)小樽市の観光マーケティングについて/(2)新市立病院について/(3)歩行者天国への取組について

2007年9月14日、小樽市議会の一般質問で、成田祐樹議員が「小樽市の観光マーケティングについて」「新市立病院について」「歩行者天国への取組について」について質問し、市長 山田勝麿が答弁しました。

質問者
成田祐樹 議員
答弁者
市長 山田勝麿

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 成田祐樹

一般質問をいたします。最初に、観光についてお伺いします。小樽市における観光客の層について、一体どの年齢層、そしてどんなグループ構成の方が多く訪れているか、教えていただきたいと思います。また、市内宿泊客の団体客の割合と個人客の割合がどのくらいであるかという点も教えていただきたいと思います。この際、団体客の定義を10名以上とさせていただきます。この質問の意図は、実際に小樽に来ている観光客と現在の小樽の観光の形態がマッチングしているかどうかを確認するためにお伺いしています。また、それらのデータに基づき、小樽の観光テーマを再確認しなければならないのではないでしょうか。小樽市は、観光を産業にしてまもなく、揺るぎようのない歴史がある京都や奈良などと比べると、まだ非常に不安定であると言えます。そこで、実際に訪れている観光客の方で、特に宿泊している方は観光パックであるとか、又は10人以下の少人数で泊まられている方が多いのではないかと私は考えます。果たしてそう考えたときに、現在の小樽市の観光テーマは、その個人客、少人数の客の要望を満たしているものでしょうか。少なくとも、運河や歴史のまち並みといったものや、ガラス、オルゴール、すしといった名物は、残念ながら短時間で消化してしまうことができます。果たしてそれだけが本当の小樽の魅力でしょうか。市長をはじめとした理事者の皆様方も酒を飲まれる方が多いと私は推測しております。お気に入りの店はありませんか。傍聴されている市民の皆さん、とっておきの店はありませんか。議員の皆さんはきっと隠れたよい店をたくさん知っていると思われます。今、小樽で売り出すべきものは、この隠れたよさというものであると思います。大人数は入れないけれども、こぢんまりとしたよい店がたくさんある。そういった隠れ家を個人客にアピールしていくこと、これが新たな切り口での小樽観光につながるのではないでしょうか。少なくとも夜のまちは大勢の団体客を受け入れる規模ではないのが小樽なのです。団体客を受け入れるのが難しいから通過型観光になってしまっている。ここで小樽市としての観光テーマを今後個人客向けに「隠れ家小樽」として売り込んでいくのがよいかと思われますが、どうでしょうか。市長の御見解をお聞かせください。もちろんこの隠れ家というのには、店だけではなく、忍路から見た夕焼けであるとか、毛無峠から見た夜景であるとか、景観においてもたくさんあると思います。今までの運河周辺だけの観光テーマであると、小樽の一部しか潤わず、一部しか見てもらっていないことになるのではないでしょうか。市全体を見てもらうにも、ぜひこのテーマを推進していただきたいと私は思います。2番目に、新市立病院についてお伺いします。今年3月に小樽市のマリンホールで開かれた市立小樽病院はどうあるべきかという講演会でお話しされた公認会計士で元総務省におられた長隆氏が、今回、総務省がベースとなっている公立病院改革懇談会の座長に就任されました。長氏は、それまでの段階で、新市立病院の起債は難しいという見解を出し、計画の見直しをするほうがよいと非常に厳しい意見を持っておられます。今後この懇談会に出された意見を基に、公立病院改革のガイドラインが制定されると思われますが、この長氏が就任されたこと、そしてこの公立病院改革懇談会の存在自体が今後の小樽の市立病院の起債借入れにどのような影響を与えると見ていますか、御見解をお示しください。次に、市立病院の患者数についてですが、平成19年度の患者数が6月に出された計画よりも減少しております。今後も同様の減少を続けた場合、毎年15パーセント近い患者数が減り、数年で現在の半分以下となってしまう、そんな可能性をぬぐいきれません。当然そうなれば、当初予定された収支計画そのものが絵にかいたもちになってしまうのも間違いないかと思われます。今後、患者数減少を食い止めるために、どのような行動をとるのか。頑張るといった抽象的な言葉ではなく、具体的な手法を示してお聞かせください。最後に、歩行者天国についてお伺いします。歩行者天国という言葉は、車道において1日のうち一定時間だけを歩行者専用にすると定義をした上でお伺いしたいと思います。全国的にも歩行者天国を含めた一般道の道路利用というのは進んでおり、北海道にも帯広市において、一定地域を車両進入禁止とした歩行者天国の取組が行われ、実際そこに訪れた人の数が前年比150パーセントになるなどの調査結果が出ており、歩行者天国が地域住民の利用若しくは人を呼ぶという部分に対して非常に効果を上げている現状があります。また、愛知県豊川市でもいなり楽市という同様の取組が行われ、来客数が1.4倍ほどになり、さらにイメージの向上が見られております。小樽市の場合は、観光客の多い堺町本通などが交通量も多く危険であり、ここに歩行者天国を導入して、観光客の増加に加え、利便性と安全性を確保したりということができないのでしょうか。また、こういった場合などを含め、小樽市内の道路を歩行者天国にする際の課題をお示しください。以上、再質問を留保し、質問を終了します。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

成田祐樹議員の御質問にお答えいたします。初めに、小樽市の観光マーケティングについて何点か御質問がございました。まず、観光客の年齢層とグループ構成でありますけれども、グループ構成については把握しておりませんが、観光客の年齢層は、平成16年9月の小樽市観光基礎調査によりますと、50代が38.7パーセントと最も多く、20代、30代、40代がそれぞれ20パーセント程度となっております。また、宿泊客の団体と個人の割合でありますけれども、道内客では団体客が1.2パーセント、個人旅行、グループなどが98.8パーセント、道外客では団体客が16.5パーセント、個人旅行、グループなどが83.5パーセントとなっており、道内客と道外客を合計した割合でも、団体客は11.9パーセント、個人旅行、グループなどが88.1パーセントとなっております。次に、小樽観光のテーマでありますけれども、観光基礎調査によると、個人旅行客が多数を占めていることから、多様化する旅行ニーズに対応した観光地づくりが求められており、平成18年に策定した観光基本計画の中では、「ゆっくりと時間が流れるまち・おたる」「心と体においしいまち・おたる」「海を感じさせるまち・おたる」「路をつなぐまち・おたる」こういうことを目指して本年8月に設置した小樽観光プロジェクト推進会議の中で、個人旅行者が十分に楽しみ、滞在できる観光のまちづくりを推進していく議論がなされているところであります。次に、「隠れ家小樽」という観光のテーマの御提案でありますけれども、個人旅行客が多いことを踏まえ、従来の運河、オルゴール、すしといった観光資源だけではなく、少人数でゆっくりとくつろげる飲食店や宿泊施設の充実、またスイーツなど若い方の視点による新しい食の創造も今後の小樽観光の重要なテーマであると考えておりますけれども、御提案のあった件については、プロジェクト推進会議へ提案をし、検討していただきたいと考えております。次に、市立病院についての御質問でありますけれども、初めに総務省が示すこととされております公立病院改革ガイドラインが起債導入に与える影響についてですが、総務省は全国の公立病院の経営が非常に厳しい状況にあることから、経営の効率化、再編ネットワーク化、経営形態の見直しの三つの視点に立った公立病院改革を推進するために、年内にもガイドラインを策定すると聞いております。ガイドラインが示されますと、各自治体におきまして、それぞれの地域の実情や医療機関の実態に合わせた改革プランの策定が求められるものと考えております。したがいまして、各自治体が行う今年度の起債借入れに直接影響を及ぼすものとは考えておりませんが、今後、改革プランが策定されますと、それに沿った改革を進めていく必要があるものと考えております。次に、市立病院の利用者減の問題でありますけれども、本年度4月から7月までの4か月間の実績は、1人当たりの単価では6月の市立病院調査特別委員会に提出しております収支計画を上回りましたが、患者数で下回ったため、残念ながら入院外来収益は計画を下回っております。今後につきましては、小樽病院では10月に内科の常勤医1人の採用が決定しており、また収益確保のため、地域医療連携室の活用で紹介患者の確保を図るほか、業務の効率化など経費節減に努め、さらなる患者サービスの向上を図り、この厳しい状況を打開するため、職員一丸となって収支改善に努めてまいりたいと考えております。次に、歩行者天国にする際の課題でありますけれども、日時を限定して車道を歩行者専用道路とするための一般的な流れについては、地元の商店街や町会、PTAなどの団体や組織の総意を持って小樽警察署に対し要望し、これを受けた北海道公安委員会が交通規制の最終的な判断をすることになります。車道を交通規制するためには、荷物の搬出入や駐車場等の営業活動があることから、まずもって地域の意向を取りまとめることが課題と考えております。なお、堺町本通につきましては、平成9年からの歩道新設など、道路整備に伴い一方通行となりましたが、その際には、沿道の業者や地元住民の方々との2年以上にわたる協議を重ねた中で、市の考え方を十分に御理解いただき、実現した経緯があります。なお、当時歩行者天国にすべきとの声はなかったものと聞いております。(「議長、6番」と呼ぶ者あり)

再質問 6番 成田祐樹

簡単に2点だけ再質問いたします。まず1番の観光についてなのですけれども、テーマが平成18年度に「ゆっくりと時間が流れるまち・おたる」であるとか、「路をつなぐまち・おたる」というふうにテーマが出されていると思うのですが、やはりたくさんのテーマを出すと、そのテーマ全部が例えばガイドブックに載るわけではありませんよね。やはり観光雑誌に載るときには、一言のテーマで小樽というものを表せるものが一番必要になってくると私は思います。そして、その全部を載せるほど、やはりそういったまちを紹介してくださる雑誌であるとか、そういった放送局でも、すべてを伝えるというのは難しいと思うので、今後プロジェクトを推進していく上で、簡潔に一言で小樽すことのできる、そして全体を見ていけるといったようなテーマを今後ぜひ考えていってもらいたいと思います。もう一点なのですが、市立病院のガイドラインについてなのですが、このガイドラインを策定されるために公立病院改革懇談会については今後ともしっかりその様子を見ていくということでよろしいのでしょうか。その2点についてお伺いしたいと思います。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

先ほどの答弁で何点か観光基本計画の中の話をしましたけれども、こういったことを中心にどういうふうに議論されていくのか、まだ詳細は聞いておりませんけれども、今お話のあった総花的でなくて、的を絞ったらどうかという御提言ですから、そういう意見についてはこのプロジェクト会議のほうにも話をしておきます。それから、病院のガイドラインの話ですけれども、ガイドラインが経営改革のためのガイドラインですから、それが示されましたら、改革プランというものを私どもでつくらなければなりませんので、そのガイドラインに沿って改革プランをつくっていきたいと、こういうことでございます。

出典:小樽市議会 平成19年第3回定例会 2007年9月14日 議事録 PDF(113ページ) 間違いを知らせる