みんなの議会

小樽市議会 平成19年第3回定例会 2007年9月14日

(1)後期高齢者医療制度について/(2)学力テストについて/(3)選挙制度について

2007年9月14日、小樽市議会の一般質問で、中島麗子議員が「後期高齢者医療制度について」「学力テストについて」「選挙制度について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲、選挙管理委員会委員長 深山雄造が答弁しました。

質問者
中島麗子 議員
答弁者
市長 山田勝麿、教育長 菊譲、選挙管理委員会委員長 深山雄造

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 中島麗子

一般質問をします。最初に、後期高齢者医療制度についてお聞きします。昨年、自民・公明両党が21項目もの附帯決議をつけて強行採決した医療制度改革関連法案に基づいて、来年4月から後期高齢者医療保険制度が始まります。現在、子供の健康保険などの扶養家族になっていて、保険料負担がない約200万人が新たに保険料を払うことになります。保険料は都道府県ごとに決められますが、厚生労働省の試算では、1人当たり月額で6,200円、北海道は全国の中でも医療費が高いために、道の試算では7,000円、年金を1か月1万5,000円以上受けている方は、年金からの天引きで75歳以上の8割程度が天引きになる見込みです。全国平均月額4,090円の介護保険料と合わせて、毎月1万円を超える保険料が年金から天引きされるわけです。このような一方的な天引きでは、分納や納付猶予など相談ができません。高齢者の生活を保障する年金から保険料の一律天引きは、生計費非課税の原則に反することになりませんか。市長の見解をお聞きします。重大なことは保険料が払えない高齢者に対して、1年6か月滞納すると保険証を取り上げ、資格証を発行し、医療給付を差し止めることです。これまで70歳以上の高齢者は、障害者や被爆者、難病などと同じく保険料を滞納しても保険証は取り上げてはならないとされていました。既に国民健康保険では資格証明書が増え続け、病院にかかれず病気が悪化したり、死亡する事例が全国で起きています。医療にかかる割合の高い高齢者から保険証を取上げることについて市長はどのようにお考えでしょうか、見解を伺います。病院で支払う医療費は、70歳から74歳の人は1割から2割負担になります。また、これまで収入に応じた負担上限額が決められていましたが、今回、外来、入院ともに大幅な引上げになりました。それでも無理してでも保険料だけ払うなら、今までどおりの医療が受けられるのかといえば、そうではありません。政府は後期高齢者を対象として、包括型定額制の診療報酬体系をつくろうとしています。包括払いとは、病名ごとに治療費の上限額が決められる定額制のことで、その範囲でしか保険のきく医療ができないために、病院にとっては制限を超えた治療は持ち出しになり、高齢者の病院追い出しにもつながります。元厚生労働省局長からも、「うば捨て山」と厳しい非難が上がっています。年齢だけを理由にして医療に差別を持ち込むことは許されないことです。市長はどのようにお考えでしょうか。北海道後期高齢者医療制度は、北海道後期高齢者医療広域連合が運営し、広域連合の連合長と議員が選ばれ議会を構成します。北海道では180の市町村から32人の議員が選ばれ、小樽市からは山田市長と大竹議員が参加しています。8月7日に第1回臨時会が開催されています。議案第1号は一般会計予算でした。電算処理システム導入等業務委託料として8億1,300万円を可決していますが、人件費の単価は一律90万円です。一般的にはプロジェクト管理や作業方針、業務運用設計など道内ではあり得ない額です。60万円でも十分であり、30万円でも仕事を受ける業者はいます。それも稼働テストや操作研修など、半額でも十分というのが業界の意見です。業者言いなりの過大見積りではなかったのかと考えますが、いかがでしょうか。議員の日当は1日3,800円、宿泊費は1万4,900円と知事並みの額で決定したそうですが、財政困難の夕張市長や釧路市長は広域連合の提案に反対しています。日ごろ財政難を訴える市長は、なぜ賛成したのでしょうか。適切な予算だと判断した内容をお聞かせください。来年4月から始まる新制度であり、対象者は75歳以上の高齢者です。道の保険料は11月末の広域連合議会で決定するといいますが、個人の保険料はいつ決定するのか。保険料や制度に対する被保険者や市民の意見は、いつどのような形で反映されるのでしょうか。市民周知に「広報おたる」がよく利用されますが、11月号の締切りは今月半ばです。これに間に合うのでしょうか。間に合わないときには、どのような手段で制度の内容や保険料を知らせていくのでしょうか。市民からの苦情が集中するのは自治体窓口ですから、責任は重大です。具体的にお知らせください。また、広域連合議会には、対象者の高齢者自身の声が反映しにくいために、ぜひとも高齢者や道民、医療・福祉の専門家などによる運営協議会、保険料設定前の公聴会などを開催できるように働きかけていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。最後に、小樽市の国民健康保険にかかわって何点かお聞きします。後期高齢者医療制度に移行する高齢者の数は何人になりますか、この年代の皆さんは、国保料の納付率も大変高いと言われています。残された加入者で、今後収納率はどれくらいになる見通しでしょうか。悪化して国のペナルティが強まる心配はありませんか、お聞きします。来年4月から65歳以上の国保料も年金から天引きになります。対象者はどれぐらいになるでしょうか。また、新制度の財源の4割は現役世代からの支援金で、国保加入者からも特定保険料が現在の保険料にプラスして徴収されます。結果的に、国保料は高くなるのではないでしょうか、あわせてお答えください。来年4月実施に向けて、現在もまだ保険料が示されず、市民周知の計画も見えてきません。本当に実施できる見通しがあるのでしょうか。当面4月実施を凍結して、市民周知と十分な意見聴取に努めるべきと考えますが、いかがでしょうか。市長の見解をお伺いします。次は、全国一斉学力テストについてです。4月24日、小学6年生と中学3年生を対象とした全国学力学習状況調査、いわゆる学力テストが実施され、全国230万人、小樽市では小学校27校、1,017人、中学校14校、1,038人の子供たちが受験しました。今回は国語と算数、数学で基礎的知識、活用問題に加えて、質問紙調査という生活の様子を尋ねるアンケートも行われました。授業をやめて1日がかりで実施したテストです。子供たちの学びを向上させるために、どのように役立つのか。全国一斉の学力テストの目的は何か、お聞かせください。東京都足立区のある学校では、学力テストで平均点を上げるため、発達障害のある子供3人の答案を集計から抜き取り、試験中に校長と教員が児童の答案を指さして間違いに気づかせるなど、学校ぐるみで学力テストの不正が行われていたことが問題になりました。東京都は2004年に全国に先駆けて一斉学力テストを始め、23区と市ごとの平均正答率を公表しています。このとき足立区は最下位だったために、対策として学校ごとの成績を公表し、テスト点数を上げる競争を激化させてきた結果と考えられます。また、学校選択制が導入されており、学力テストの都内ランクが大きな学校選択基準になり、入学児童数に応じて予算配分が実施されるため、各学校の序列争いは深刻です。小樽市でもテストを受けなかった子供たちがいました。欠席の理由を把握していますか。特別支援の児童や学習障害の子供たちは受けましたか、お答えください。文部科学省は、昨年決めた実施要領で、都道府県教育委員会に個々の市町村名、学校名を公表しないように求めていますが、一方で市町村教育委員会が市町村の公立学校全体の結果を公表することや、学校が自校の結果を公表することは、それぞれの判断に任せるとしています。学校ごとの結果公表をすれば、これを集計すれば全体のランキングがわかるわけです。各学校の公表もやめるべきだと思いますが、公表するのでしょうか。また、この結果は、子供たちに返されるのでしょうか。点数をテストごとに知らせ、正解を教え、再指導するのですか。父母から結果報告を求められたときは、どのように対応するのでしょうか。テスト結果は小学校分はベネッセコーポレーション、中学校分はNTTデータと民間に委託のため、プライバシーが守られない、個人情報が保護されるのか問題になりました。既に東京では、ある教材会社からおたくのお子さんの都の中の順位を教えますか、こういう電話を受けた家庭があります。今後、学力テストで得たデータを利用されたとき、どのように対応するのでしょうか。質問紙調査は100問にも及ぶアンケートで、その内容は寝る時間や起きる時間、家族と一緒に夕食を食べているかなど生活調査や、学校の決まりを守っているか、人との約束は守るか、困っている人を助けるか、近所の人にあいさつするか、人の役に立つ人間になりたいかなどを聞いています。これらの質問が何を目的に聞かれているのか、その結果をどう教育に生かすのか、お知らせください。校長のアンケートでは、習熟度別授業をやっているのか、土曜日や夏休みの補習はしているのかなど、国が進める教育施策に取り組んでいるのか点検するような質問で、今後取り組まなければならないと強く感じさせるような圧力を感じます。教育長へのアンケートはなかったようですが、これらの調査項目に対する感想をお聞かせください。かつて1961年から64年にかけて行われた全国一斉学力テストは、子供たちを競争に追い立て、学校を荒らし、国民的な非難を浴びて中止に追い込まれました。現在、東京をはじめ一部の地域で一斉学力テストが復活しましたが、足立区のように同じ矛盾が出ています。これを全国一斉に実施しようというものであります。学校の序列化、競争激化を招く全国一斉学力テストの廃止を求めて、当面はどんな形態でも学力テストの結果は公表しないことを強く求めて、この項の質問を終わります。選挙制度についてです。今年度は知事選挙、一斉地方選挙、参議院選挙と続き、突然の安倍首相の退陣で衆議院選挙も視野に入れた活動も既に始まっています。不在者投票や期日前投票で投票日前の投票が増えていますが、何よりも投票率を高めることが重要だと思います。今回投票する意思があっても、条件が困難で投票できない方がいました。一例目は、地方選挙のとき、私の21歳のおいですが、就職したばかりで4月は東京で1か月の出張研修でした。告示前に選挙管理委員会に申し出て、告示になってから小樽市選管から投票用紙を送付してもらい、当地の選挙管理委員会に業務時間内に行って投票しなければなりません。研修中の立場で仕事時間内に投票に行くことは無理とあきらめました。この場合、投票用紙をもらって郵便で投票できるようにならないでしょうか。2例目です。体の不自由な方の郵便投票制度があります。この方は生まれつきのこ関節脱きゅうで、身体障害者手帳4級です。時間をかけて歩くことはできますが、一人で買物やスムーズな移動はできません。郵便投票の対象者は、身体障害者手帳1級、2級及び一部3級で該当しませんでした。郵便投票の対象者は自力で投票所に行けない人といいますが、心臓、じん臓の1級者はペースメーカー挿入者や人工透析の方もおり、歩行に問題はありません。また、要介護者は要介護5のみが対象ですが、要介護4もまた準寝たきり状態で投票所に行くのは無理です。全盲の視力障害者の方からも一人で投票所に行けないと意見が出されています。同様に郵便投票の対象にならないでしょうか。実態に合わせた基準の見直しを国に求めるべきだと考えますが、いかがでしょうか。また、投票所に対しても、坂の上の豊倉小学校や手宮西小学校などは、変更できないかと市民から要望が出ています。再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

中島議員の御質問にお答えいたします。初めに、後期高齢者医療制度についての御質問であります。まず後期高齢者医療制度における保険料の年金からの天引きでありますけれども、高齢者の医療の確保に関する法律におきまして、特別徴収の方法が規定されておりまして、導入に当たりましては、内閣法制局と詰めたものと承知しております。次に、保険料を滞納した場合の資格証明書の交付でありますけれども、後期高齢者医療制度では、一人一人の被保険者として保険料を負担してもらうため、被保険者間の公平性と制度の安定確保の面から、特別な事情がないまま一定期間保険料を滞納した方には、資格証明書を交付することとしており、その判断は広域連合が行うこととなっておりますが、詳細については現在検討中と聞いております。なお、低所得者等の被保険者には、保険料の軽減措置が設けられるほか、保険料を納付することができない特別の事情がある場合には、被保険者証が交付されることとなっております。次に、高齢者を対象とした新たな診療報酬等についてですが、現行の出来高払い制度は、検査や診療を重ねるたびに報酬が増える仕組みで、医療費の無駄遣いを招きやすいとされております。一方、包括払い制度は、欧米では既によく普及している制度と聞いておりますが、今後ますます高齢者が増加する中で、高齢者医療費を抑制し、あわせて患者負担の軽減を図ることを目的としています。後期高齢者医療の診療報酬の包括払い制度を導入することにつきましては、加齢に伴う治療の長期化といった後期高齢者の特性を踏まえ、これにふさわしい新たな診療報酬体系を構築する中で、その導入についても検討されており、秋ごろには基本方針を取りまとめる予定と聞いておりますので、その推移を見守ってまいりたいと思っております。次に、広域連合の電算処理システム導入等業務委託料の人件費の見積単価でありますけれども、広域連合ではシステムが非常に大規模であり、大手の製造供給業者がかかわってくることを想定して、国土交通省が公表している単価で予定価格を積算したものと聞いております。次に、広域連合議会議員の日当、宿泊費についての御質問でありますけれども、全国の都道府県単位で設置される広域連合の議会議員ということで、旅費の算定基準につきましては、構成する市町村間に差があり、準拠すべきものを見いだすことが難しい中で、いろいろ検討した結果、形態の類似した北海道議会議員に準じることが適当と考え、その公務出張の例により、旅費を支給することとしたものであります。確かに高いというふうに感じますけれども、今後、社会のすう勢あるいは時代の流れなども踏まえて、広域連合としても見直すべき部分は見直していきたいという説明がなされたこともありまして、特に反対はしなかったものであります。次に、個人の保険料の決定時期でありますが、本年11月開催予定の広域連合議会第1回定例会に提案予定の後期高齢者医療に関する条例の中で、保険料率、つまり所得割と均等割額が示されることとなっておりまして、この保険料率が決定した後に個々人の保険料額の算定が行われる運びとなります。また、保険料や制度に対する市民などの意見反映についてでありますが、広域連合では9月25日から10月15日にかけて住民の意見を募集する予定と伺っております。次に、制度の内容や保険料の具体的な周知方法でありますが、広域連合では75歳以上の高齢者が対象となる新しい独立した制度であり、被保険者とその家族を含めた現役世代に対する制度の周知の重要性から、国、道などの関係機関と連携を図りながら、市町村と協力して広報活動を展開することとしております。具体的には、新聞、テレビ、ポスター、リーフレット、広域連合のホームページなど、さまざまな方法により周知を図ることとしております。本市におきましては、広報おたる8月号で見開き2ページを使い、後期高齢者医療制度の概要をお知らせしたところであり、この後は1月号又は2月号で保険料率等について、3月号では制度開始直前のお知らせを掲載する予定としております。また、出前講座のメニューに後期高齢者医療制度を取り上げ、これまでに老人クラブ6団体200名ほどの申込みがあり、既に5団体、約150名の方が受講されております。今後も市民を対象とした各種行事の機会などを活用して一層の周知を図ってまいりたいと考えております。次に、広域連合に対する運営協議会や公聴会開催の働きかけということでありますが、広域連合では被用者保険などの保険者関係の方や高齢者団体の方などからなる運営懇話会を設置し、さまざまな御意見をいただき、施策に反映していくこととしております。また、市町村と連携した住民意見の募集につきましても、近々実施する予定となっております。次に、国民健康保険に関しての御質問ですけれども、最初に国保から後期高齢者医療制度に移行する高齢者数についてでありますが、平成19年7月末日現在、国保の被保険者数は5万3,549人、そのうち75歳以上の方が1万5,993人、65歳から74歳までの寝たきりなどの障害者の方が1,203人、合計で1万7,196人の方がおり、後期高齢者医療制度に移行する人数はおおむね同程度と考えております。次に、国民健康保険の収納率でありますが、平成18年度実績では、現年度全体の収納率は93.96パーセント、そのうち世帯主が75歳以上の収納率は99.37パーセント、75歳未満の収納率は91.23パーセントとなっておりますので、後期高齢者制度に移行後の収納率については、2パーセント程度の低下が考えられます。また、国のペナルティにつきましては、現行制度のままであれば高い率のペナルティが適用されることとなりますが、全国的に収納率の高い75歳以上の方が後期高齢者医療制度へ移行することから、国では制度改正の動きがあると聞いておりまして、今後その動向に注意してまいりたいと考えております。次に、年金から天引きされる対象世帯数でありますけれども、第1の要件として世帯内の国保被保険者全員が65歳以上75歳未満の世帯の世帯主が対象であり、平成19年度当初予算における試算では、8,291世帯となっておりますが、このうち年金額や介護保険料との合算額により、除外される世帯もありますことから、この世帯数が減少することとなりますので、現時点では年金から天引きされる対象世帯数を把握することは難しい状況にあります。また、後期高齢者医療制度への支援金に伴う国保料でありますが、平成20年4月からは後期高齢者支援金が創設される一方、老人保健拠出金がなくなることや、国保加入者数の減少など国保料算定の仕組みが大きく変わりますので、現時点では具体的に示すことは難しい状況であります。最後に、来年4月からの制度実施の見通しでありますが、広域連合では、今後、保険料や広域計画などについて広く住民や各層の方々の御意見をお聞きした上で、11月開催予定の広域連合議会第1回定例会での保険料率の決定に向けた取組と合わせて、住民の方々に対するさまざまな周知計画を実施する段取りを進めているところであります。したがいまして、構成団体である本市においても、広域連合と十分連携をとりながら、来年4月実施に向けて準備を進めていく必要があるものと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

中島議員の御質問にお答えいたします。初めに、全国学力学習状況調査の目的でありますが、国におきましては、義務教育の機会均等や教育水準が確保されているかどうか、きめ細かく把握・分析することにより、これまでの教育及び教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図ることを目的としております。また、本市においては、全国的な状況との関係における学力の状況、教育条件の整備状況、子供たちの学習環境や家庭における生活状況等を把握し、今後の各学校の指導や学習の改善などにつなげるものであります。子供たちにとって意欲を持って学び、わかりやすい授業を目指す貴重な資料となるものと受け止めております。次に、この調査を受けなかった子供についてでありますが、本市におきましては、小学校24名、中学校51名の合計75名が調査を受けておりません。その理由につきましては、病欠58名、不登校12名、忌引き1名、保護者からの要望が4名と報告をいただいております。特別支援学級に所属する子供や発達障害のある子供につきましては、一人一人の障害の種類や程度に応じて教員がつき添うなどの配慮の下、調査を受けております。次に、調査結果の公表についてでありますが、結果については本調査の実施要領及び文部科学省からの通知により、個々の市町村名、学校名を明らかにした公表は行わないことなどを定めております。本市におきましては、これに基づき学校間の序列化や過度な競争が生じることのないよう、道教委の指導を受けながら、適切に対応していきたいと考えております。なお、保護者等から情報開示請求があった場合についても、本市の情報公開条例に基づいて、不開示情報として対応するよう、道教委から要請を受けているところであります。また、子供たちには答案は返却されませんが、設問ごとの正答や誤答の状況などがわかる個票が返却されると伺っておりますが、詳細は示されておりません。次に、個人情報の取扱いについてでありますが、調査の実施主体である文部科学省では、個人情報保護に関する法令の要請を受け、委託業者における個人情報の取扱いに係る安全確保について、作業者の限定や監督の徹底、認証を受けていない者の作業用コンピュータへのアクセス制限など、具体的な取扱いを規定し、万全の対策を講じていると承知しております。もし、個人情報の漏えいや不正利用などを文部科学省として了知した場合には、契約解除や損害賠償請求のほか、直ちにこれを刑事告発するなど、厳正な対処をとると伺っております。次に、質問紙調査についてでありますが、子供たちが意欲を持って学び、基礎・基本の確実な定着を図るためには、学校での学習指導の改善・充実はもとより、家庭における基本的な生活習慣等のあり方も大きく関係していますことから、多面的に調査をする必要があります。本調査で子供たちの学習意欲、学習方法、学習環境や生活などの側面と学力との相関関係を分析することにより、各地域や学校の実態を踏まえた指導・改善に生かせるものと期待しております。最後に、校長が記入する学校質問紙についてでありますが、この調査は学校における指導内容、指導方法に関する取組や人的・物的な教育条件の整備状況及び子供たちの体力・運動能力の全体的な状況等についての調査であると承知しております。子供たちがどのような教育環境で、どのように学んでいるのかを把握し、学力との関係を分析することは、これまでの教育及び教育施策の成果と課題を検証し、改善を図る上で極めて重要なことであり、国の圧力とは受け止めておりません。調査の結果を各学校の教育課程の編成・実施に有効に活用し、保護者や地域の方々から信頼を得られる学校づくりに努めてまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 選挙管理委員会委員長 深山雄造(選挙管理委員会委員長は2007年9月まで)

中島議員の御質問にお答えいたします。まず、市内滞在者の方が不在者投票を行う際、郵便による投票ができないかというお尋ねでございますが、現在、公職選挙法で認められております郵便等投票の経過につきましては、公職選挙法施行当時にはございました。しかし、不正投票が相次いだため、まもなく廃止されたものが、昭和40年代に障害者の方からの強い要望により、重度身体障害者を対象として限定的に復活し、その後制度の拡充がなされてきた経緯がございます。市外滞在者の方による郵便等投票ということになりますと、前段廃止された中で、密室で記載されたものとして不正投票の誤解を招くおそれが大きく、選挙の公正の観点から疑問視されているものでございます。お尋ねのように、真にやむを得ない状況で投票できない方には残念ですが、今日の段階では、選挙の投票機会の拡大と、公正の確保の問題をいかに調和するか、その兼ね合いが非常に難しいものがあるとされております。次に、公職選挙法の改正等の国への要望につきまして、私どもの全国組織であります全国市区選挙管理委員会連合会を通じ、国会や総務省などに提出することとなっております。御質問の体の御不自由な方の郵便等投票対象者の拡大につきましては、投票所まで同行する介護者がいない、あるいは移動が危険なため、投票所に行けないなどの理由がございまして、既に連合会におきましても問題提起がされており、対象の範囲を広げるべく、拡大する障害の種類あるいは統計等も含めまして、国への要望事項として現在検討を進めている状況でございますので、御理解いただきたいと思います。最後に、投票所の変更でございますが、私どもが現在使用している全投票所につきましては、より適した会場がないか常に検討しております。今回の参議院選挙から第46投票区の投票所、つまり狭あいな桜小学校から「東小樽町会ふれあい桜」に変更したところでございます。御質問の豊倉小学校及び手宮西小学校につきましては、ともに投票区域内で他に投票所として適当な施設がございませんので、投票所としてそれぞれ使用している状況でございます。今後、投票所としてより適した施設がございましたら、変更を検討させていただきたいと考えます。(「議長、8番」と呼ぶ者あり)

再質問 8番 中島麗子

再質問をいたします。各質問項目にそれぞれ質問させていただきます。最初に、後期高齢者医療制度の方ですけれども、市長は生計費非課税の原則に反することにならないかという私の最初の質問にはお答えになっておりません。この質問にまずお答え願いたいと思います。昨年、全日本民主医療機関連合会が在宅で暮らす2万人の高齢者の医療介護生活実態調査というのをやっております。収入調査では、ひとり暮らし世帯の7割が年間200万円以下、1か月の収入10万円以下という方が全体の4割、とりわけ女性の5割が10万円以下です。全く無収入という方も5.3パーセントいる結果でした。実際に医療介護を受けている高齢者の方々ですけれども、全体の45.9パーセント、約半分が医療や介護の支払に負担だと、こう答えているのです。こういう皆さんが本当に新制度の保険料や医療費を担っていけるのかが問題です。かえって医療や介護から高齢者を遠ざけることにならないのかと、ここが一番の心配な点です。市長は国が決めたことだと言いますけれども、今の市民の実態を国に届けて改善すべきは改善、訂正すべきは訂正と声を上げるべきだと思います。そういう点で、生活費である年金から最初に保険料を天引きする、このやり方が生計費非課税の原則に反しないのかどうか、もう一度お答えいただきたいと思います。ましてや、月額1万5,000円以下の皆さんから、普通徴収ということで保険料を納めてもらい、納めきれない人からは保険証が使えないような資格証明書の発行を法律で義務づける。これは道義的にも憲法第25条の立場からいっても、到底認められない中身です。市長会や国に対しても高齢者の多い小樽市の市長として発言していただきたいと思いますが、いかがですか。もう一点は、今までは国民健康保険で資格証明書を発行してまいりましたけれども、高齢者の方は対象外だったのです。なぜ今度対象にしたのか、この点についてもお答えください。また、周知徹底が一番重要な問題だと私は思っているのですけれども、これから意見を聞く、「広報おたる」にも載せる、こうおっしゃっていましたけれども、1月号、2月号で保険料について周知し、3月号は直前のお知らせと言っていますけれども、そうしたらこれは、広域連合議会で11月に保険料が決定してから報告をするという結果になりますね。決定する前に意見を聞く、あるいは声を出すという場所が全く小樽市民にない中で、結果だけ知らせることになってしまうのではないですか。私はこれも非常に大きな新しい制度として、皆さんの了解を得ていく必要があると思うのです。そういう点で、この2月号、3月号の「広報おたる」に載せて終わりというわけにはいかないと思いますから、市独自でも事前にこの額でいいのかどうか、皆さんの声を聞く機会をつくるべきだと思いますが、その点はいかがですか。それから、広域連合議会第1回臨時会で電算システムの料金が大変高かったのではないかと、私は、今、質問しましたけれども、市長は国の基準で決めたと、こういうふうにおっしゃいました。しかし、市長会の中でも意見を出していますよね。平成19年6月6日の全国市長会で、国に対して今度の後期高齢者医療制度に対しては、電算処理システムの開発改修に要する財政負担については、地域の実態を十分把握の上、超過負担が生じないように財源措置をしてほしいと、市長会で出しているのです。今回のシステム開発費用の国の補助金は、全体の3.4パーセント、国の補助があまりに少ないのか、予算が過大すぎるのか、どちらも当たっていると、私は思いますけれども、これに市長は、賛成しているのです。小樽市、北海道、この立場から全国レベルの水準ではなくて、妥当な額を決めるのが役割だと思うのですが、いかがでしょうか。学力テストの問題です。今回の学力テストでは、普通授業をやっていない特別学級の子供たちは対象外になったと聞いていますが、今の答弁には入っていませんでしたけれども、このことについては皆さん実施されたのかどうか、もう一度お答えください。テスト結果についての公表の問題で、教育長は、明快にお答えになっていません。今私が聞いていた限りでは、適切に対応すると、こういう言い方をされておりました。公表しないという、こういう御意見ではありませんでしたね。各市町村の公立学校が自分の学校の点数を公表することは判断に任せられているのです。教育委員会も小樽市内の公立学校全体の点数の公表は判断でできるのです。これをやるのですか、やらないのですか。はっきり答えていただきたいと思います。また、父母の方がテストの結果を求めたときには、不開示情報として対応するとおっしゃっていますが、実際にはそういう形で済まされそうもない事態が全国で起きています。大阪府の枚方市では、教育委員会が行った小中学校の学力テストの学校別結果を開示しないと言ったことで、市民が開示を求めて提訴、大阪高裁は競争激化させるおそれはないとして開示を命じて、結局情報を出しているのです。岩手県の花巻市でも、住民の開示請求の裁判が行われています。御存じだと思いますが、こういう事態が起きているわけですから、小樽市の父母から結果を教えてくれと言われたら、どう対応するかというのは、小樽市教育委員会が答えなければならないのです。どのようにするのか、再度お答えください。最後に、選挙制度の問題ですけれども、郵便投票は不正が多くて縮小したとおっしゃっています。しかし、私が今回取り上げた事例は、結局投票はできないという結果になるのでしょうか。救済の方法というのはないのか、改めてお答えください。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

最初に生計費非課税の原則といいますか、この問題ですが、この後期高齢者の法律が制定される前におきまして、年金から特別徴収をするということについて法的にどうかということで内閣法制局で見解を出したと思いますので、それについては、私からそれが違反だとか何かということを申し上げる立場にはないと思います。それから、資格証明書の問題です。今広域連合のほうでいろいろ検討しているようですが、実際にはできる限り資格証明書は出さないと、そういう方向で検討しているというふうに聞いておりますので、そういった方向でぜひやっていただきたいというふうに思っています。それから、広報の問題です。先ほども答弁しましたが、広域連合のほうでもいろいろな御意見を聞く場を設けておりますので、そういった場でいろいろな御意見を申し上げていただきたいと思いますし、先ほど申し上げましたとおり、市のほうも今出前講座で、いろいろな団体からまだまだ申込みが来ているというふうに聞いておりますので、十分制度の趣旨については説明をしていきたいというふうに思っています。それから、システムの問題で、これは先ほど申し上げましたのは、予定価格をつくるときに国の基準を採用したということでございまして、実際の価格はもっと下がったというふうに聞いておりますが、市長会で申し上げているのは、あまりにもシステムに費用がかかりすぎるので、それに対する国の補助が低すぎる。もっと国の補助を引き上げてくれという要望は全国市長会でもやっていますし、町村会のほうでもやっているというふうに聞いています。一町村でも五、六千万円かかるというふうに言われていますので、小樽はちょっと下がったようですが、それに対する補助も非常に低い。1,000万円もいかないという状況ですので、これはもう補助率を引き上げてくれということを市長会及び町村会に要望しております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

中島議員の再質問にお答えいたします。1点目の特別支援教育を受けている子供たちのこのテストの件でございますが、要綱によりますと、該当する6年生と中学生は、下の学年の内容を習っているものは該当しないということでございますので、最終的には小学校5名がこのテストに参加してございます。二つ目でございますが、先ほども申しましたように、国から出ている中身では、個々の学校名を明らかにした公表は行わないというふうに明文化されてございますので、私どもも北海道もこれに準じまして、個々の学校名を公表する考えはございませんそれから、三つ目の開示についてでございますが、これは国会の場でも道議会の場でも同じような質問がなされていると思いますが、小樽市教育委員会としましては、情報公開条例に基づいて先ほど申しましたように、いろいろな方がいろいろな思いがあろうかと思いますが、不開示として対応するように指導も受けてございますので、そのようにさせていただきたいというふうに考えてございます。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 選挙管理委員会委員長 深山雄造(選挙管理委員会委員長は2007年9月まで)

重ねて中島議員の御質問にお答えいたします。御指摘の郵便投票につきましては、先ほど答弁いたしましたけれども、現在の法制度の下では意に沿うことができないということでございます。(「議長、8番」と呼ぶ者あり)

再質問 8番 中島麗子

今回の後期高齢者医療制度というのは、新しい医療保険制度になって4月から始まるということですから、大変急がれる中身だと思います。最も重要なこの年金生活者の皆さんの生活費である年金から、第一義的に保険料を天引きするというやり方が、内閣法制局も関与して決めたのだから問題はないはずだとおっしゃいますが、その判断した根拠をきちんと示す必要があるのではないかと思います。そういう点で、今お答えいただけないようでしたら、この内閣法制局から聞いた上でまたお答えをいただきたい。資格証明書の発行基準を変えた理由についてもお答えいただけないようですから、それもまた改めてお答えいただきたいと思います。どちらにしてもこの問題については、残り半年ですべてを仕上げて実施しなければならない。ところが国の中枢である安倍首相の退陣で、こういう問題も十分に詰められるのかどうかも怪しい雲行きなのです。何もかも不十分ではっきりわからないまま進めることは許されないと思いますから、私たちはいったん立ちどまって凍結し、見直す、そういう時期ではないかと思っているわけです。そういう点については、私は、現場を担当している皆さんが一番この混乱と遅れを実感し、わかっていると思うですが、再度その点についていかがでしょうか。それともう一つは、保険料の決定通知だけを市民に知らせるというやり方は承服できません。事前に料金を知らせて、意見を聞いて、了解を得るものは得る、得られないものは議論するというふうにしなければ、これはだめだと思いますので、その点において広域連合任せにせず、小樽市として独自の取組をしてほしいと思いますが、いかがでしょうか。次に、教育委員会です。今、特別支援教育を受けている子供は対象外だと、このようにおっしゃいました。しかし、最初の目的で、今回の学力テストの目的は子供たちに対するふだんの教育の成果を確認する場だとおっしゃったではないですか。一般普通教育を受けている子供たちが確認する対象だったら、この子供たちもまた同じようにとりわけ教員の熟練した力量が問われる対象の子供たちだと思います。この子供たちに対する一斉学力テストの計画はあるのでしょうか、お聞かせください。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

この制度につきまして、市長会としてもまだ具体的に動きはありません。だんだん具体的になってきてからいろいろな問題が提起されるのだと思いますが、確かにいろいろ附帯決議があるように問題は多々あるのだろうというふうに思っています。年金天引きの問題も、例えば介護保険料と後期高齢者の保険料の合算額が年金の2分の1を超える場合には徴収をしないとか、いろいろな軽減措置なり緩和措置もありますので、そういった状況を見ながらやって、少し様子を見なければだめだというふうに思っていますし、それから市独自で保険料の決定通知の前に事前に通知をせよということですけれども、保険料の料率を決定するのは広域連合ですから、それは不可能だというふうに思っています。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

中島議員の再々質問にお答えいたします。特別支援学級の子供たちのこのテストの件でございますが、知的な障害のない子供がこの対象になってございまして、先ほど私が言いましたように、今の学年、6年生よりも下のものを受けている子供に対しては、それは対象としないという答弁を先ほどしたところでございますので、そこは御理解いただければということと、もう一つは6年生相応の学力が定着しているかどうか調べるものでございますので、ですからこの子供たちはこのテストから除外するということなのです。それからもう一つは、特別支援教育の子供の独自の調査をしないのかということでございますが、そのことについては文部科学省のほうからまだ計画については、私どもは知らされてございませんので、現段階ではちょっと私のほうからは答えられない状況でございます。いずれにしましても、健常児でありましても、特別支援を受ける子供たちでありましても、やはりその状況はきちんと把握して、今後の学習指導に役立てていかなければだめなものというふうなことは承知してございます。

出典:小樽市議会 平成19年第3回定例会 2007年9月14日 議事録 PDF(91ページ) 間違いを知らせる