みんなの議会

小樽市議会 平成19年第2回定例会 2007年6月22日

(1)自治基本条例と議会基本条例について/(2)市内経済の動向について/(3)地方財政健全化法について/(4)新市立病院の経営について/(5)北海道横断自動車道と市道伍助沢通線について/(6)市長マニフェストの180人人員削減について/(7)地方選挙開票時間短縮について

2007年6月22日、小樽市議会の一般質問で、大橋一弘議員が「自治基本条例と議会基本条例について」「市内経済の動向について」「地方財政健全化法について」「新市立病院の経営について」「北海道横断自動車道と市道伍助沢通線について」「市長マニフェストの180人人員削減について」「地方選挙開票時間短縮について」について質問し、市長 山田勝麿、選挙管理委員会委員長 深山雄造が答弁しました。

質問者
大橋一弘 議員
答弁者
市長 山田勝麿、選挙管理委員会委員長 深山雄造

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 大橋一弘

自治基本条例と議会基本条例についてお尋ねをいたします。自治基本条例がニセコ町で、そして議会基本条例が栗山町において、全国で初めて制定されました。慣習にとらわれず、新しいものを取り入れていく北海道のよさが表現されたものだと思っております。ニセコ町の逢坂町長が2000年にまちづくり条例を全国に先駆けて制定してから、自治基本条例を制定する市が少しずつ出てきておりましたが、昨年来、多数の市で検討され始めたと聞いております。当市においても、議会質問の中で繰り返し、制定の必要性が主張されてきましたが、今回、市長のマニフェストに含まれたことにより、総務部企画政策室が担当し、制定へ向けて計画を立てていると発表をされました。そのまちの憲法をつくるわけですから、全国横並びではなくて、小樽の自立、特色を明快にする条例の作成を市民も望んでいるものと思っております。条例の制定も首長提案で行われる市が大半でありますが、2003年には議会自身の手で作成を試みた新潟県吉川町まちづくり基本条例が制定され、また飯田市議会のように、条例を市民とともにつくるために、「わがまちの“憲法”を考える市民会議」を議会が設置したところもあります。一般的には、市長の諮問に基づき、公募により市民参加の委員会を設置し、その運営を市民の手に任せる自治体が多いと聞いております。当市においては、なぜ条例を制定しようと考えたのか、そしてどのような作成手法をとっていくのか、また制定の目標年次をいつにするのか、お尋ねをいたします。また、議会基本条例の制定についても、地方自治の二元代表民主制を思うとき、自治基本条例と並行して検討されるべきと考えます。なぜなら、二つの代表機関、市長と議会は、ともに市民の信託を受けて行動し、議会は多人数による合議制の機関として、また市長は独任制の機関として、それぞれの異なる特性を生かして、市民の意思を市政に的確に反映させるために競い合い、競争しながら、市としての最良の意思決定を導く共通の使命があるからであると考えます。議会基本条例も並行して検討していくべきということは、これから議員の中で論議されていくことでありますが、市長はどのような感想をお持ちになるでしょうか。次に、市長と本会議質問のあり方についてですが、質問全文を提出することについてお尋ねをいたします。これはどこにも規定はなく、強制もないことであります。全文を提出するかどうかは、議員個々の判断又は会派の都合であります。それを前提にした上でお尋ねする次第ですが、改革派知事で有名な前鳥取県知事片山氏は、退任に当たり、議会との関係について以下のように発言したと新聞報道されました。「知事は、改革を一生懸命していたとしても、その人がかわれば元に戻ってしまう、県民にとって大切なのは議会の強化である。ただ、今の議会は八百長と学芸会である。八百長とは多数会派の事前根回し、学芸会とは質問と答弁の事前すり合わせ、裏で事が決まる手法をやめる議員が増えれば、議会は活性化する。」との発言でした。これが小樽市議会に当たるとは思っておりませんが、質問の全文を事前に理事者に渡すことの常態化は、本会議における質疑・質問に当たり理事者、議員双方の緊張感を欠き、議会を形がい化するものであると述べる政治学者もおります。市長はどのようにお考えでしょうか。また、市長の発言として、選挙中に報道されたものとして、「議員はもっとしっかりしてほしい」という記事がありました。ワンフレーズのみ抜き出した新聞特有の書き方でありましたが、先日も会合の中でそのことが話題となりました。どのような言葉で語られたのか、本意は何であったのか、お聞かせください。次に、市内経済の動向についてお尋ねをいたします。ここ10年間の市内商工業の衰退ぶりは厳しく、肌に感ずるものがあります。数字で統計的に証明してみても、あまり意味がないように思います。考えてみますと、かつての商工会議所の会頭・副会頭経験者4名の方の会社が、今はありません。そして、色内界わいはマンション街に変化しつつあります。今日は商店街の現況についてお尋ねをいたします。市内中心部では、サンモール一番街、都通り商店街、花園銀座商店街が中心商店街と言えますが、10年前と比較すると、売上げが50パーセントに減ったと言われ、歩行者も大幅に減り、家族連れで買物をしている姿を見るのはまれであると言ってよいと思います。市長のマニフェストにも、中心市街地がにぎわいを取り戻す施策をするとされていますが、にぎわいを復活させる施策をお尋ねいたします。また、中心部の集客のかなめだった丸井今井小樽店の撤退後2年を経て、建物の活用方が決まりません。おたるサンモール・ネオとして頑張ってきた店も、地下の店舗の撤退が続いております。苫小牧の丸井今井跡地も、商業施設が失敗したと報道されました。当市においても、青森市のように、1、2、3階は専門商店街に、そして4、5、6階は図書館やコミュニティセンターというふうに市主導で活用を図ることができればいいのですが、この財政状況では当市では望むべくもなく、民間からの打診を待っていると思いますが、現在の状況と今後の見通しについてお尋ねをいたします。また、市内の主たる商業集積地は、花銀、サンモール、都通りの中心商店街、そして堺町、そしてウイングベイ小樽の3極となりますが、2月に信金中央金庫総合研究所から発行の「働き・住み・楽しめる自立都市・小樽」の中で、ウイングベイ小樽は市内の年間販売額の約20パーセント、堺町は14パーセントを占め、中心商店街は2年前対比で販売額は1割以上ダウンしており、1997年と比較すると49.7パーセントと大幅に減少していると記述されております。どのような調査から出てきた数字かはわかりませんが、それぞれの地域の状況を知る数値や資料はあるのか、またその状況はどうなっているのか、お尋ねをいたします。また、中心商店街、堺町、ウイングベイ小樽の今後の発展の方向についてですが、中心商店街は地域密着型、堺町は観光集積型、ウイングベイ小樽は大型商業施設の性格ですが、堺町には市民は行かない、観光客は中心商店街には来ない、ウイングベイ小樽は当初目的の札幌圏の集客が十分できず、市内の客をとっているという構図が定着しつつあり、市全体としてこの3極が機能を発揮し、発展を目指していくにはどうすべきか、お尋ねをいたします。近年、小樽の地価下落は厳しさを増していますが、先月、不動産広告に土地100坪付の中古住宅が2戸、300万円と390万円で出ていました。地価公示よりはるかに安く、ここまで売れなくなったのかと改めて感じましたが、商業地においても土地価格下落による資産価値減、担保力低下があり、一方で高い家賃が固定化していることは、商業の一層の低下を促していることと思いますが、今後の見通しはどうでしょうか。地方財政健全化法の内容と本市への影響についてお尋ねをいたします。いわゆる地方財政健全化法が成立し、実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率の四つの指標が示されましたが、今までは赤字が62億円になったら財政再建団体になるとの議論をしてきましたが、この新法の内容と本市にとって財政再建団体により近くなるのか、影響はどうなるのか、お尋ねします。また、金利が昨年より上昇していますが、財政健全化計画への影響があると考えますが、具体例を挙げて示してください。一時借入金の状況についてお尋ねします。平成17年度の一時借入金のピークは、18年3月末で165億円とのことですが、18年度の状況はどうですか。また、平成18年度の一時借入金の利息の金額は、17年度と比較し、どのようになっていますでしょうか。次に、病院事業計画についてお尋ねをいたします。19日の市立病院調査特別委員会で、病院事業資金収支計画が論議されました。各委員からはこれで了解するという声は聞かれず、収支計画の数字の根拠に疑問を持ちつつ、質疑がなされました。昨年12月の資金収支計画を道の指摘で修正せざるを得なかったために、一般会計への繰出金を5か年で108億円と、12月より22億円増額するということですが、平成15年6月の新市立病院基本構想発表以来、変更に次ぐ変更で、こんなことでは確実な見通しもつかない中、病院建設は見切り発車となるという不安がぬぐいきれません。商工会議所議員の方々も、建設にかかわる業者は、分離発注で地元に仕事が多く来るように動きを始めており、建設に無関係の人たちは、もっとコンパクトな病院計画にしなければ、小樽市の財政に重荷になり、将来に悔いを残すと話す人も多いと聞いております。何点かお尋ねしますが、2009年度に地方公営企業法の全部適用に移行するのは確実でしょうか。また、現在の人件費比率では経営改善とはなりませんが、給与削減も視野に入れると複数の新聞報道がされていますが、その根拠はどこにありますか。削減率及び金額は幾らに想定をしていますでしょうか。国の医療費抑制策の中で、高齢者は病院に行く回数を減らしております。来院者の長期減少傾向の定着、人口減少の中で、収益予想は楽観的に思えますが、どうですか。また、44億円の貸付金は、議会質疑の中で、返済不可能なのだから実質赤字であると以前より指摘されていたにもかかわらず、赤字ではないと強弁してきましたが、地方財政健全化法で赤字とされました。会計手法で貸付金として一時逃れの対策をとったために、今そのツケが資金収支計画に重くのしかかってきていますので、その背景と責任を明らかにしなければならないと思います。44億円の貸付金はなぜ発生したのか、その時期、そして本来繰出金であったものを貸付金とした理由、その間及びその前後3年間の一般会計からの繰入金の平均額は幾らなのでしょうか。また、今の状態では、収支計画は一般会計からの繰入金を増額して計画を示す方が実態に即しているのではないかと思いますが、いかがでしょうか。北海道横断自動車道と市道伍助沢通線についてお尋ねをいたします。測量が始まり、高速道路整備が現実のものとなってきました。北照高校野球場グラウンド横に道路が出てきます。市道伍助沢通線と交差しますが、その取り合いはどのようになりますでしょうか。現地を見ましたが、市道とは名ばかり、未舗装の車1台の幅の道でした。住人のいない家と、家の跡地がありました。道路わきには車が10台捨ててあり、3台にはナンバーがついておりました。そして、不法投棄の家財道具、タイヤが捨てられていて、道の出口には通行止めのやぐらまで組まれていました。現在使用されていないと、未供用の市道というそうですが、その管理はどうなっているのでしょうか。既に道路として機能しなくなったものをそのまま市道としておくのではなく、管理責任の発生することですから、廃道にすることはできないのでしょうか。市長のマニフェストの180人人員削減についてですが、通常であれば、よく減らしますねと評価されるのかもしれません。しかし、今回はいささか事情が違うように思います。一つには、他市に比べてもともと職員数が多すぎる。二つには、第二の夕張かと市民が心配する財政危機の状況の中であること。三つには、大量退職者が出るというチャンスの中での不補充であるということです。栗山町のように、違法性すら疑われる退職金割増しによる早期退職策ではありません。今月の期末・勤勉手当支給の際には、小樽ジャーナルで、この支給額は市の赤字額と同じだと批判をされました。そのくらい人件費の額は大きいということだと思います。今の財政状況では、180人減らしても、単年度黒字は確保できても累積赤字を消し、10年以上前の財政状況に復活させることはできないと思います。確かに補充しなければ、仕事に不都合も出るし、どうしても必要な職種もあるでしょう。でも、発想を変えていただきたい。根本的に人口比では職員数は多いのです。日本じゅうで同じ人口でも、職員数は何割も違う例はたくさんあります。夕張市のように、人口1万2,000人で、隣の栗山町の1万4,500人の2倍の職員数だった例もあります。それが財政を左右します。他市と比較しての目標設定をすべきだと思います。それが民間のコスト意識です。現業人員の多いことも、昔からの課題です。小樽は海岸線沿いに長いまちだから、消防の配置が難しい、高台が多いから水道に人手がかかる、ずいぶん聞きました。それを言い続けているうちに、このまちは自滅します。市長に何とかしてほしいと思います。次に、統一地方選の開票時間の短縮についてお尋ねをいたします。今選挙では、500の自治体が事務作業を効率化することで開票時間を短縮し、休日・深夜手当等の経費削減につなげる方針だったと聞いております。終了時刻が午後11時から1時間早まれば、全国で約11億円の人件費がカットできるという試算もありました。4月8日の開票の地区では、福島県相馬市が22分で、そして1時間未満で開票が完了したのは、全体の5.6パーセントの42件、一番遅かったのは札幌市東区の5時間5分だそうです。当市においては、開票時間は前回地方選と比較してどうだったのでしょうか。今回、開票の発表に乱れが感じられました。開票の途中速報、そして得票数の発表に、早い時間に得票数の出た候補者と遅い時間まで出なかった候補者がありました。何時になっても得票の増えない陣営は落選の心配をしなければならず、混乱を招いた開票でした。何かトラブルがあったと予測しますが、何が原因でそうなったのでしょうか。以上、再質問を留保して終わります。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

大橋議員の御質問にお答えいたします。初めに、自治基本条例と議会基本条例についての御質問でありますけれども、自治基本条例の策定理由でありますが、第2期地方分権改革がスタートをし、これからの自治体運営はみずから決定し、行ったことについては責任を持つ経営能力が求められるものであり、市民と行政の協働が一層重要となることから、市民、議会、行政のそれぞれの役割や市民参加を定める自治基本条例の制定が必要と考えております。現段階で、策定の手法や時期についてはまだ申し上げられませんが、策定に当たりましては、議会はもとより、市民各界各層の声を聞くことが大切なことであり、他都市の例では市民との議論を始めて2年ないし3年かけて策定していることから、本市においても一定の時間が必要と考えております。次に、議会基本条例を同時に検討することについての私の感想ということでありますが、議会基本条例は昨年5月に全国で初めて栗山町議会が制定したものであり、この制定については、議会の判断によるものと考えております。また、自治基本条例への議会関係の規定についてでありますが、平成12年全国初の自治基本条例であるニセコ町まちづくり基本条例には、当初、議会関係の規定はありませんでしたが、平成17年12月に、改正条例により、議会の役割と責務がニセコ町まちづくり基本条例に位置づけられたところであります。その後、多くの自治体において自治基本条例が制定され、議会についての規定が一般的に位置づけられるようになりました。この議会関係の位置づけにつきましては、自治基本条例の制定過程において、議会とも協議しなければならない問題と考えております。次に、本会議の質問のあり方の質問全文の事前提出でありますけれども、議会という場での発言の重さや議会運営の効率化の面などから考えますと、答弁のため、質問の全文ではなく、一定程度具体的な質問要旨は提出をしていただきたいというふうに思っております。次に、私の発言の新聞記事でありますけれども、議員はもっとしっかりしてほしいというような記事のようですけれども、そういった失礼なことを言った記憶はありませんけれども、市民会館での討論会のときに、司会者から議会改革について感想を聞かれましたのでお答えしましたけれども、議会というのは最終的な意思決定機関でありますので、お互いに政策議論をもっとした方がいいのではないかと、こういった趣旨のことは申し上げた記憶がございます。次に、市内の経済動向についての御質問でありますけれども、初めに中心商店街のにぎわい復活の方策でありますが、これまでも空き店舗対策事業やイベント支援など、商店街の活性化に向けた支援を行ってきましたが、中心商店街の状況は歩行者通行量の減少や空き店舗の増加など、厳しい状況にあります。このたび、中心街のにぎわいを復活させる新規施策として、にぎわう商店街づくり支援事業を創設することとし、今議会に事業予算を計上しているところでありますが、この事業は、商店街が独自に企画をし実施する事業に対し、支援を行うものであります。今後とも商店街のにぎわいを復活させるため、商店街の皆さんのアイデア・意見を取り入れながら、商店街対策の事業を進めてまいりたいと考えております。次に、旧丸井今井小樽店の状況でありますけれども、現在、おたるサンモール・ネオとして、地下及び1階で24店舗が暫定営業しておりますが、特に地下の食品売場が埋まりきらないなど、厳しい状況にあります。また、施設の核テナントの誘致につきましては、一昨年の閉店以来、施設を管理する小樽開発の関係者が懸命に出店交渉を行っており、現在も幾つかの業者と交渉を継続していると聞いております。市といたしましては、中心商店街のにぎわい復活に向けて、早期に出店交渉がまとまることを期待し、関係者にも要請しているところであり、市としてできることは支援をしてまいりたいと考えております。次に、地域ごとの商業集積でありますけれども、地域の状況をはかる数値としましては、店舗数や空き店舗率などがありますが、本年5月末現在の都通り、サンモール、花園銀座の中心3商店街の店舗数は、全体で160店舗、空き店舗率は8.6パーセントとなっており、ウイングベイはテナント数が212店舗、空き床率は約17パーセントとなっております。堺町地区につきましては、商店街組織がないことから、正確な把握はしておりませんが、約100店舗が集積している状況にあります。次に、それぞれの商業集積の発展の方向性でありますけれども、中心3商店街は高齢者にも利用しやすい地域密着型の商店街として、さらには中心市街地の活性化にとって大切な役割を担っており、堺町地区は多様な観光施設が集積し、観光振興にとって重要な拠点となっております。また、ウイングベイは市内唯一の映画館を有するなど、時間消費型の複合商業施設として集客交流機能を担っております。本市小売商業全体の販売額は減少傾向にありますが、これらの商業集積が発展するためには、それぞれが機能と役割を担うことにより、消費者から支持されることが大切であるのではないかと考えております。次に、商業地の地価下落と今後の商業の見通しでありますけれども、国土交通省が発表した地価公示によりますと、本市商業地の地価は下落の傾向が続いており、この要因としては、人口減少や高齢化による消費低迷などがもたらす用地需要の減退が影響しているものと思われます。一方、中心商店街の家賃は依然高止まりをしており、商業を取り巻く環境が厳しいことは承知しておりますが、今後、駅前再開発事業の進展や旧丸井今井小樽店の施設活用が早期に図られ、新たな出店が進むことにより、中心市街地の商業が活性化されていくものと期待いたしております。次に、いわゆる地方財政健全化法の内容と適用の影響でありますけれども、この法律では漏れなく地方団体の財政状況を把握し、健全化の判断をするため、実質赤字比率などの四つの手法を整備し、監査委員の審査に付した上で議会に報告し、公表することとしております。また、四つの指標のうち、いずれかが早期健全化基準以上の場合に、財政健全化計画を議会の議決を経て定め、速やかに公表し、総務大臣等へ報告することとされています。また、毎年度その実施状況についても議会に報告し、公表するものとしておりますが、財政の早期健全化が著しく困難な場合は、総務大臣等が必要な勧告をすることとしております。さらに、四つの指標のうち、実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率のいずれかが財政再生基準以上になった場合には、財政再生計画を議会の議決を経て定め、速やかに公表し、総務大臣に協議し、同意を求めることができるとしていますが、仮に同意を求めない場合には、災害復旧事業等を除き、地方債の起債ができないこととされており、毎年度その実施状況についても議会に報告し、公表するものとしております。施行については、四つの指標の公表が法律の公布後1年以内としており、早期健全化や再生の義務づけは平成20年度の決算から適用することとしておりますが、具体的な判断比率は今後政令で定められることになっており、現時点ではその動向を注視している段階であります。次に、金利上昇による財政健全化計画の影響でありますが、まず長期借入れである市債に対する影響ですが、既に借入済みの市債については、ごく一部を除き、固定金利で借入れを行っておりますので、金利変動の影響は少ないものと考えております。一方で、新規の市債については、借入金利を現状の金利より多少高めには想定しておりますが、仮に借入金40億円、償還期間15年の平均的な市債で試算いたしますと、借入金利の1パーセント上昇により、15年間合計で4億円ほどの金利負担が増えることになりますので、今後の金利動向によっては影響があるものと考えております。また、短期の借入れである一時借入れについては、平成18年度では平均すると1日当たり80億円程度の借入れを行っておりますので、仮に借入金利が1パーセント上昇いたしますと、8,000万円程度財政負担が増えることになります。次に、平成18年度の一時借入れの状況でありますが、借入れのピークは2月末で123億円で、前年度より約42億円減少いたしました。しかしながら、一時借入れに係る利息は、昨年7月のゼロ金利解除以降、短期金利が上昇したことから、平成17年度の約800万円から平成18年度は約5,500万円と、大幅に増となったところであります。次に、新病院の経営についての御質問でありますけれども、まず地方公営企業法の全部適用の導入でありますが、資金収支計画に基づく不良債務の解消は喫緊の課題であると思っております。そのためにも経営体質の見直しにより、病院事業の経営改善を図ることが何としても必要であり、その一つの有効な手法であります地方公営企業法の全部適用を平成21年度に導入したいと考えております。なお、具体的な準備作業を行うため、今年度の定期人事異動に合わせて、小樽病院事務局に必要な人員を配置したところであります。次に、資金収支計画における人件費の抑制でありますけれども、平成19年度も給料の独自削減を行っておりますが、20年度以降もさらに人件費総額の抑制を図っていかなければならないことから、20年度から23年度までの4年間で、削減額で約5億5,000万円を見込んでおり、人件費総額の2.9パーセントに当たります。次に、資金収支計画における収益でありますけれども、確かに年々患者数は減少しておりますが、これは医師の減少が大きな要因となっております。医師の確保が厳しい状況にあるため、患者数の大幅な増は期待できませんが、両病院での7対1入院看護体制の継続、医師についても19年4月で18年度より2名増員となったこと、第二病院の循環器科外来診療回数の増、内科から診療単価の高い脳神経外科等への病床変更、地域医療連携室の活用で紹介患者を受け入れるなどを行い、収益の確保に努めてまいりたいと考えております。次に、44億円の貸付金の問題でありますけれども、病院事業で発生した単年度の資金不足額に対し、赤字補てんとして、平成4年度までは、一般会計からの繰入金増額により、年度末の不良債務の縮減を図ってまいりました。しかし、当時の赤字が大幅に増加したことや、一般会計の財政状況も厳しくなったこと、さらには病院事業会計の経営改善への取組を期待したことなどから、平成5年度からは一般会計から病院事業会計へ貸し付けるという措置をしたもので、平成11年度までの7年間に累積した債務が44億円であります。なお、一般会計の繰入金の実績でありますけれども、平成2年度から平成4年度までの3か年の平均では約12億1,700万円、平成5年度から11年度までの7か年の平均は約10億3,800万円、平成12年度から平成14年度までの3か年の平均は約13億8,700万円となっております。次に、不良債務の解消計画は一般会計の繰入金の増額でやるべきという御質問でありますが、平成18年度末の43億円の不良債務は、病院の運営上発生したものでありますので、病院経営の中で解消すべきでありますが、5年の短期間で43億円もの多額な不良債務の解消は、病院事業の経営努力だけでは難しいため、43億円を一般会計から繰り入れて解消することとしていますが、一般会計も厳しい財政状況でありますので、これまで毎年度繰り入れていた赤字補てんの部分を病院事業が収支改善に努めることで、5年間に約22億円減らすことにより、一般会計繰入金総額の増を約22億円とする計画としております。次に、北海道横断自動車道と市道の交差点でありますけれども、昨年4月1日に事業着手した北海道横断自動車道余市・小樽間につきましては、現在、東日本高速道路株式会社により、測量などの調査設計が行われています。高速道路と市道の交差点につきましては、伍助沢通線を含め、今後、東日本高速道路株式会社と道路管理者である小樽市が協議を行うこととなっており、その中で市道の適正な機能の保持を図りつつ、具体の交差形状等について確定する予定となっております。次に、御指摘のありました市道伍助沢通線の管理と市道認定の廃止の問題でありますけれども、この路線は道道小樽環状線と市道伍助沢丸山下間通線を結ぶ連絡道でありますが、ごみの不法投棄や放置車両が多数あり、これらの処理につきましては、関係者と連携を図り、対応してまいりたいと考えております。なお、市道の廃止につきましては、慎重に検討しなければならない問題であると考えております。次に、人員削減についての御質問でありますけれども、初めにマニフェストにおける職員の削減数でありますが、180人の職員削減につきましては、今後4年間でおおむね250名の退職が予定されている中で、市民の生命や財産を守る医師、看護師、消防等の職種を除き、180名程度について原則不補充という厳しい内容であります。なお、公務員につきましては、身分の特性上、特別な事由がない限り解雇はできない制度となっていることから、退職者不補充以外に職員数を削減する方法はないわけでありますが、これまでの傾向からして、今後予定していない中途退職者も出てくるものと思われますので、それらの採用を抑制することによって、さらに削減することは可能であると考えております。次に、他都市と比較して職員数を設定することでありますけれども、同じ人口数でありましても、都市によって人口密度や地理、地形、気象条件などによる行政機構の違いがあり、本市の場合は東西に長い地形であることから、他のまちより職員を多く配置する必要があります。また、後志の基幹病院として二つの市立病院を設置し、さらに政令保健所を持ち、二つの港湾を管理していることなどが特色となっておりますので、一概に人口規模が同じであることなどによって職員数の目標設定をすることは難しいものと考えております。次に、現業職員が多いという御指摘でありますけれども、平成18年度策定の財政再建推進プラン実施計画においても、現業職員については原則退職者不補充の方針を打ち出しております。このため、平成12年度から現業職員の採用を控えておりますが、その結果、平成12年5月1日に381人いた現業職員は、平成19年5月1日には238人となり、この7年間に143人の削減を図ってきております。また、平成17年度からは本人の意向を確認しながら、一定の条件、年数を経て、事務職員へ職種変更することなどにも取り組んできており、今後さらに現業職員の削減を図ってまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 選挙管理委員会委員長 深山雄造(選挙管理委員会委員長は2007年9月まで)

大橋議員の御質問にお答えいたします。まず、開票時間短縮についてのお尋ねでございますが、御承知のように単純に比較できないこともございますけれども、開票の結果を正確に、できるだけ早く有権者あるいは候補者の皆様にお知らせすることを究極の目的として努力しているところでございます。今回の地方選に際しましても、これまでの作業手順をさらに徹底させるとともに、各係間の連携がスムーズに行われることが必要と考え、従来行っている事務打合せ会とは別に、各係責任者による打合せ会を開催し、作業手順等の確認を行ったところでございます。また、当日のみのアルバイトが多く従事していることから、作業手順のより一層の周知徹底を図り、理解していただくため、事前に説明会も開催し、臨んだものでございます。この結果、知事・道議選挙ともに午後11時20分確定ということで、前回、平成15年の地方選挙と比べまして、それぞれ20分程度短縮することができました。ただ、市長・市議選挙では、市長選挙が午後11時20分確定ということで、候補者が増えたこともございましたが、前回と同じ時間で終了することができました。しかし、市議選挙では午前0時45分の確定ということで、残念ながら15分前回よりも超過する結果になっています。これは、さきに述べましたように、係間の連携を重視したにもかかわらず、一部係間の意思疎通がうまくいかなかったものでございまして、これを教訓として、次回以降、より一層係間の連携を密にしてまいりたいと考えております。次に、中間発表の乱れでございますが、決裁に回付いたしました得票束の中に、得票に付する候補者の札のつけ間違いを発見いたしましたので、その時点で未回付の票の束を再点検いたしている最中に速報時間を迎えたため、確認終了分を急ぎ発表したものでございます。発表の仕方などによりまして、開票速報とはいえ、事務の不手際のため、候補者の皆様、有権者に多大の御迷惑をおかけしたことに心からおわびを申し上げたいと思います。このことは今後の教訓として重く受け止めて、今後生かしてまいる所存でございますので、なにとぞ御理解を賜りたいと思います。(「議長、5番」と呼ぶ者あり)

質問 5番 大橋一弘

まず、今の選挙のことですが、20分短縮とそれから15分超過ということは聞きました。それで、これは9時から開票ということでいいのですか。(「さようでございます」と呼ぶ者あり)では、9時からその所要時間までがかかった時間ということですね。あと、市長の方の答弁ですが、職員の問題、それから収支計画の問題、これは見解の違うところで、満足した答弁はいただいていませんけれども、それについては予算特別委員会の中でやっていきたいと思います。

出典:小樽市議会 平成19年第2回定例会 2007年6月22日 議事録 PDF(86ページ) 間違いを知らせる