小樽市議会 平成18年第3回定例会 2006年9月13日
新病院建設予定地に関して
2006年9月13日、小樽市議会の一般質問で、斎藤博行議員が「新病院建設予定地に関して」質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲が答弁しました。
- 質問者
- 斎藤博行 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、教育長 菊譲
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 16番 斎藤博行
平成18年第3回定例会に当たり一般質問を行います。最初に、新病院建設予定地に関してです。先月18日、500名ほどの市民が集まり、新小樽病院を考える市民フォーラムが開催されました。私は、7年前、市立小樽病院や市立第二病院をはじめ、市内で働く多くの者の代表として、連合小樽の会長の立場でこの新病院新築懇話会に参加させていただきました。そして、市長に報告書を提出したメンバーの1人であります。また、それからも小樽市議会議員として、この報告書に書かれていた多くの市民の新病院に寄せる熱い期待を少しでも計画に反映させるべく、発言してきたつもりでおります。そうした経過から、今回、「新樽病」を考える市民フォーラム実行委員のお誘いをいただき、お手伝いをしました。新病院をめぐっては今でもいろいろな意見、考え、疑問があることは、事実として受け止めなければならないと考えます。そうしたときに、いろいろな立場から発言、議論を聞けるパネルディスカッションは保障されるべきものだと考えました。さらに、小樽市は行政としてどこまでも市民の皆さんの疑問に対しては説明責任があるわけですから、小樽市の担当者の参加をお願いし、小樽市の考えをフォーラム参加の皆さんに直接話すべきだと考えました。私自身も実行委員会の席上、市立小樽病院や第二病院に働く職員は一刻も早い新築統合を切望し、日々奮闘している状況などをお話しさせていただきました。18日のフォーラムでの議論については、ここでは繰り返しになるのであえて触れませんが、ただ一点、新病院建設地に関して小樽市のまちづくりとの関係から質問したいと考えます。私は、昨年来、新病院の建設予定地は量徳小学校跡地が最良とは考えておりますが、量徳小学校跡地利用が、小樽市の小学校適正配置計画をめぐる小樽市教育委員会と父母や地域の皆さんとの真剣な話合いの結果、小学校適正配置計画が白紙撤回された以上は、私自身いろいろな思いはありますが、その議論結果は受け入れ、尊重するのも民主主義と考えております。したがって、私は、この1年近く築港地区に新病院を建てることを基本方向として、市立病院調査特別委員会においてもほかに病院が建てられる適当な広さの土地は考えられないのか、今、病院が建っている現地での建替えは可能か、プレハブを利用し、今の病院の機能を組み込んだ場合のコストはどのくらいになるのかなどの議論や、地震や津波などの自然災害について周辺の土地も含めた問題、また通院患者、見舞客、急患などの来院に関しての交通問題などの議論を重ねてきたと理解しております。もちろん今挙げた幾つかの問題は、すべて私が取り上げたのではなく、市立病院調査特別委員会の各委員の質問と答弁で出されたものです。また、今年の第2回定例会の中では、私も今の市立病院がなくなった後の周辺地域対策についても議論してきました。次の小樽市の総合計画策定の中で議論しようという市長の答弁は、必ずしも満足できるものではありませんが、私は今年の6月の時点での市長の答弁として市民の皆さんに報告しました。もちろんこの小樽病院跡地を中心とした周辺地区の議論と、小樽の顔である小樽駅前を中心とする中心市街地の活性化の問題や大変厳しい状況にある商店街の問題は、分けて考える必要があると考えております。つまり病院の移転によって予想される影響は地域ごとに見極め、対策を考えるべきです。そうした立場でコンパクトなまちづくりを進めることと、築港地区での新病院建設は果たして対立するのか、そういった観点から何点かお尋ねします。国では、中心市街地の衰退は商業だけの問題ではなく、都市機能が無秩序に拡散することに伴う都市構造上の問題として、中心市街地の振興と都市機能の適正立地の両輪でコンパクトなまちづくりを実現するため、いわゆるまちづくり三法、つまり都市計画法、中心市街地活性化法、大規模小売店舗立地法のうち、都市計画法と中心市街地活性化法の見直しが行われたと聞いております。最初に、今回の見直しの内容をお示しください。次に、北海道は、今年7月に発表したコンパクトなまちづくりに向けた基本方針の中の都市の現状と課題において、これまでの都市の中心に立地していた庁舎や総合病院や文化施設などの公益公共施設は、近年建替えなどの機会に、機能の充実や駐車場の増設等のため、広く地価の安い郊外へ移転するケースが目立っています。そして、病院や文化施設など都市の中心的機能を果たすべき施設の郊外移転が都市機能の拡散を招き、中心市街地の衰退の一因となったと総括しています。そこで質問です。そもそも郊外移転とはどのようなことを意味する概念なのか、お示しください。次に、市民の中には、こうした総括を踏まえ、小樽市における新病院の築港地区建設に疑問を感じている人もおります。新病院の築港地区での建設との関係で、こうした総括をどう考えているのか、見解をお示しください。最後に、私もコンパクトなまちづくりを進める立場に立っているわけですし、市長も同じ考えだろうと思いますが、そうしたとき、この基本方針で言われる中心市街地と既成市街地という基準の中で、今の市立小樽病院の建っている場所と新市立病院の建設予定地とでは、実際の問題としてどのような違い、問題が考えられるのかお示しください。次に、小樽市室内水泳プールについて何点かお尋ねします。今、市営プールを廃止し、高島小学校温水プールにその役割を求める計画が進められております。もともと役割の違う二つのプールを、言い替えれば利用実態の違うプールを一緒にしようとすること自体、長年の懸案である小樽駅前第3ビル周辺地区再開発を進めるためのものであることは理解しつつも、実感としては無理なことと言わざるを得ません。あくまでも暫定的、過渡的措置と理解、納得しております。そこで、最初にお尋ねします。市営プールの利用実態を、利用者の年齢、利用時間についてお示しください。そして、その実態から浮かび上がってくる市営プールの今日の小樽市における役割について、市長はどのような見解をお持ちかお示しください。次に、現在の市営プールの利用時間と高島小学校温水プールでの一般開放の時間の違いをお示しください。また、駅前の市営プールの廃止に伴い、新たに高島小学校温水プールで開設できる一般市民向けの講座はどのくらいと考えているのか、また、利用時間の延長などにより、受け入れる容量を増やす工夫はどのように進められているのか、お示しください。最後ですが、私はどう考えても、この新たに高島小学校温水プールに発生する状態がよいとは思えません。あくまで暫定的、過渡的な措置と考えますが、新しい市の総合計画での位置づけを含め、市長の見解をお示しください。次に、小樽市の地域防災計画についてお尋ねします。比較的自然災害の少ない方のまちと考えられていた小樽市も、昨年は風台風の被害に遭い、改めて自然災害の恐ろしさを痛感したところです。災害は忘れたころにやってくるもので、日々の備えが肝心です。最近、自分の住むまちの地形や河川などの状態から、災害の起きる可能性の高い地域をあらかじめ指定したり、また、予測若しくは推測したいわゆるハザードマップを準備し、日ごろから災害が発生したときの避難場所や避難ルートなどをイメージトレーニングし、万が一に備えている自治体の話を聞きます。小樽市としてもその役割は認識しているとは思いますが、改めて見解をお聞かせください。また、小樽市におけるハザードマップ作成についての考えをお聞かせください。次に、避難場所の問題についてです。市内では学校が避難場所に指定されている地域が多くあると考えますが、避難場所の数と施設の種類をお示しください。市民から、学校の統廃合により避難場所が変更になったケースもあると聞きました。そうしたときの周知の仕方について、町会役員などの関係者だけでなく、該当する地域の住民全員にどのような方法で周知を図ったのかお聞かせください。また、自分の家の近くにある学校ではなく、より遠い学校が指定されていることを知り戸惑うケースもあるようですが、どのようにして避難先が決定されるのかお聞かせください。最後になりますが、避難場所シール配布です。昨年、環境部はごみの減量化・有料化に際し、地域ごとの収集カレンダーを作成し、市民の皆さんから大変好評を得たと聞いております。同じようなやり方で、市民に世帯ごとの避難場所を記載した避難場所シールをつくり、戸別に配布し、避難場所の徹底を図ってもらいたいのですが、見解をお聞かせください。最後になりますが、小樽市における平和行政のあり方について何点か質問します。小樽市は、核兵器廃絶平和都市宣言を持つまちです。小樽市は、今年も市の行事として平和事業を行いました。年額5万円という気の遠くなるような予算で苦労しただろうと思います。改めてお聞きします。今年の平和事業の内容とかかった経費と参加者の数をお聞かせください。私は昨年は広島で、今年は沖縄で、戦争の悲惨さ、残酷さについての話を聞かされました。そして、そのとき必ず異口同音に、戦争のない平和の大切さを次の世代につないでいくことの重要性と必要性についても聞かされました。その意味で、小樽市の平和事業も予算の問題は別として、小樽市の事業として続けていくことに意味があると思いますが、市長の見解をお聞かせください。次に、市内では市民団体、労働組合、宗教団体などが、それぞれの立場や考えに基づき、平和や核兵器廃絶に向けた取組をしております。そうした市民の皆さんと一緒に、平和事業を進めることはできないのでしょうか。いわゆる市民参加型の平和事業です。例えば8月6日から15日までの期間限定で、日本国憲法や核兵器廃絶平和都市宣言の趣旨を基準に、市民が企画した平和の取組に、市が予算の範囲で援助又は施設を提供し、そのことをもって小樽市の平和事業と位置づけるのです。限られた予算を一層有効に活用するために、平和事業においても市民との共同作業が必要と考えます。そうすることで市民もまた一層積極的にかかわってくるものと考えるのですが、市長の見解をお聞かせください。再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
斎藤博行議員の御質問にお答えいたします。初めに、新市立病院建設予定地についての御質問でございますけれども、まずまちづくり三法の見直しの内容でありますけれども、中心市街地の現状は全国的には空洞化の進展やにぎわいの喪失など、依然として厳しい状況にあることから、人口減や都市機能の拡散にも対応し、まちのコンパクト化とにぎわいの回復を図るため改正が行われました。都市計画法では、市街地の無秩序な拡大抑制と既成市街地の都市機能の適正立地を進めること、また、中心市街地活性化法では、中心市街地への都市機能の集積と中心市街地のにぎわいづくりを進めることが、主な改正内容となっております。次に、中心市街地衰退の一因となった公共公益施設等の郊外移転の概念でありますけれども、全国的に大規模集客施設、病院や文化施設等が、広く地価の安価な市街化調整区域など郊外部へ立地や移転し、そのことが中心市街地の空洞化やにぎわいの喪失の一因となったものと認識しております。築港地区につきましては、都市計画区域の整備、開発及び保全の方針において、都市機能の向上を図り、良好な都市空間を確保していくとともに、複合的な土地利用の推進を図る地区とされ、既に一定程度の都市機能が集積された既成市街地となっていることから、新市立病院の立地につきましては、北海道の基本方針で言う既成市街地の都市機能の適正立地であると考えております。次に、現在の市立病院の立地場所と築港地区の建設予定地について、道の基本方針に照らして比較しますと、両地区はともに既に社会資本の整備がなされていることや一定程度の都市機能が集積していることから、既成市街地であり、現在地と築港地区につきましては、大きな相違はないものと考えております。なお、築港地区への新市立病院の建設を契機に、通院に不便を強いている必要な駐車場の確保が可能であり、さらにバス路線についても、今後バス事業者との協議を行うことにより、通院に支障のない交通アクセスが図られるものと考えているところであります。次に、室内水泳プールについての御質問でありますけれども、初めに利用実態でありますが、平成17年度は年間で延べ4万7,000人ほどの利用がありました。そのうち高齢者を含む大人が約6割を占め、おおむね午前10時から午後4時までは水泳、水中歩行、水中体操を、夕方からは水泳を行っております。また、約4割を占める小中学生は、おおむね午後4時から午後7時まで水泳の練習を行っております。水泳はだれもが手軽に行うことができる全身運動として、また、近年では生活習慣病予防や治療、リハビリなど市民の健康増進にも寄与しており、本市にとって室内水泳プールは必要な施設であると認識しております。次に、今後の室内水泳プールでありますけれども、教育委員会からも、将来展望として新たな室内水泳プールの早期実現とサービス水準維持のための予算確保について要望がなされましたので、当面の対策に係る適切な予算措置に努めるとともに、新たな室内水泳プール建設については、次期総合計画の課題としてとらえ、検討してまいりたいと思います。次に、小樽市地域防災計画についての御質問ですけれども、初めにハザードマップにつきましては、一定の条件設定の下に、特定の地域に津波や地震、集中豪雨などの自然現象により、災害が発生する確率を示す災害予測図のことをいいますが、地質調査や時間降雨量と土砂災害発生の相関関係など、専門的な分析が必要となります。ハザードマップが防災対策上必要なことは十分認識しておりますが、相当な経費もかかることから、市単独で作成することは困難であると考えております。現在、急傾斜地等の危険箇所や災害時の避難場所などを図示した簡易な防災マップを作成作業中であり、でき次第市のホームページに掲載するほか、町会の協力も得ながら、住民への配布を考えております。次に、避難場所につきましては、現在、小学校27、中学校14、高校8、その他市の施設16、合計65か所を指定しております。また、避難場所が変更になったときの市民への周知でありますけれども、市の広報やホームページでお知らせをしたほか、昨年は堺小学校の閉校に伴う避難場所の取扱いについて、施設の名称は変更になりますが、避難場所としてはそのまま変わらない旨、該当する地域住民の方へ町会を通じまして回覧板により周知を図ったところであります。なお、避難場所については、改めて市民周知を図る予定であります。次に、住民の避難先につきましては、地域防災計画において、以前は避難場所の収容対象は、通学区域のり災者を優先するということになっておりましたが、昨年、新たに高校8校を避難場所として追加する際に見直しをして、この項目は削除し、住民には居住地域にある小・中・高校の中から選択をして、一番近い避難場所へ避難していただくことにしました。なお、避難場所シールの戸別配布につきましては、今後改めて、がけ地などの危険箇所や避難場所等の市民周知を図っていきたいと考えておりますので、その際の参考としたいと思っております。次に、平和事業の問題について何点か質問がありましたけれども、まず今年の平和事業の内容、経費、参加者数の問題ですけれども、今年は8月7日から11日までの日程で、本庁舎渡り廊下において原爆パネル展を、また8月8日から13日までの日程で、図書館の視聴覚室において映画上映会を開催いたしました。経費については、原爆パネルは所有しているものを使用し、また、映画上映会に使用したビデオテープは、北海道立生涯学習センターから無償で借りましたので、費用はかかっておりません。参加者の数については、原爆パネル展は把握しておりませんが、映画上映会は6日間で64名の入場がありました。次に、平和事業を続けていくことでありますけれども、これまでも平和に対する認識を深めるため、さまざまな平和事業を実施してきております。私も戦争や原爆の被害のありのままの姿を多くの市民の方に知っていただき、命のとうとさ、平和であることの大切さを次の世代に引き継いでいくことが大切であると考えておりますので、限られた予算でありますが、今後とも平和事業を継続していきたいと思っております。次に、平和事業の市民との共同作業でありますけれども、確かに市民の皆さんが平和事業に対して積極的にかかわっていただくことが、平和事業を進める上で大切なことであると認識しております。市としてもできる限り共同作業、共同支援に努めていきたいと考えており、昨年は終戦60年という節目の年でもありましたので、小樽青年会議所と連携し、共同事業として広島平和記念式典に出席のため、市内の小学校5、6年生33名を広島市へ派遣いたしました。御提言のありました市民との共同作業での平和事業でありますけれども、どういった事業が提携できるのか、今後検討したいと思っております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)
斎藤博行議員の御質問にお答えいたします。初めに、室内水泳プールと高島小学校温水プールの一般開放の時間の違いについてでありますが、室内水泳プールは年間を通し、平日・土曜日は午前10時から午後8時まで、日曜・祝日は午前10時から午後6時までであります。高島小学校温水プールにつきましては、利用時間帯のうち、一般開放は児童の授業の関係から、5月から10月までの平日は午後4時から午後8時まで、夏休みなどの学校休業日は午前10時から午後8時まで、11月から4月までの平日は午後1時から午後7時まで、学校休業日は午前10時から午後7時までとなっております。また、土曜、日曜、祝日については、年間を通じ午前10時から午後6時までの利用時間となっております。次に、高島小学校温水プールで実施可能な教室についてでありますが、これまで室内水泳プールで行ってまいりました各種教室のうち、小学生教室の実施を考えております。しかしながら、常設教室、成人教室と水中体操教室については、これまで同様の時間帯で開催することが望ましいことから、高島小学校温水プールではなく民間施設の協力の下、通年で開催してまいりたいと考えております。また、高島小学校温水プールでの受入れを増やす工夫についてでありますが、毎年夏の間行われる学校の水泳事業に支障のない範囲で、室内水泳プールと同様の利用時間帯に拡大してまいりたいと考えております。(「議長、16番」と呼ぶ者あり)
再質問 16番 斎藤博行
一点だけ再質問させていただきたいと思います。最初の質問でも聞いていたつもりなのですけれども、お答えいただけなかったので聞かせていただきたいのですが、今も教育長の方からあった高島小学校温水プールの利用のことなのですけれども、私は、これは緊急避難といいますか、暫定的なことなのかと、そういうふうに聞いているわけでして、私が言いたいのは、そうであればできるだけ早く解消すべきものとして小樽市としては押さえているのだろうかと。一つの処理として高島小学校温水プールに持っていくのではなくて、あくまでも緊急避難なり暫定的なものとして解消するべき状態として高島小学校温水プールに持っていくのだと。だから、極力早く解消するという意味で暫定的なのだろうかというふうに聞いているわけでして、そこで1回目でも聞いているのですけれども、暫定措置という認識に立ってよろしいのですかということについてだけ、市長の考えをお聞かせください。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
プールの必要性については認識しておりますから、新しいプールについては、今いつつくるということではなくて、なかなか言明できませんので、次期総合計画の中で検討したいということですので、どちらかといえば、今の高島小学校温水プールへの移転というのは、暫定使用になるのかなというふうには思っております。