小樽市議会 平成27年第1回定例会 2015年3月3日
市長公約に関連して
2015年3月3日、小樽市議会の一般質問で、斎藤博行議員が「市長公約に関連して」について質問し、市長 中松義治が答弁しました。
- 質問者
- 斎藤博行 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 19番 斎藤博行
第2項目めの質問を行います。市長公約に関連して質問します。小樽市自治基本条例が制定されてから1年になります。私は、この条例をさらに深め、市民と行政と議会が情報を共有し、議論を交わすルールの多様性がさらに求められていると考えております。それに向けた切り口はいろいろあろうかと思いますが、私は予算編成過程の公開と市長公約の可視化があると考えております。予算編成過程の公開については、昨年の議論経過に沿って各部ごとの予算要求額と最終の予算額を資料として提出していただきました。暫定予算とはいえ、それぞれの入り口と出口が議会に示されたことは大変ありがたく思います。限られた時間の中で苦労された職員の皆さんに感謝申し上げます。この方式は今後の予算編成でも踏襲されるものと考えますが、来年度以降の方向性とあわせて見解をお示しください。次に、市長公約に関してです。市長が選挙で実現を訴えた公約を、市民は表にして家のどこかに張っておく、そして新聞等で日々報じられる市長の動向や予算づけがどの公約の実現のためなのか点検する、そして4年後に公約の達成度などを判定する、この緊張感が市民の皆さんにも行政にも求められていると考えます。こうした観点から、4年前の選挙公約の進捗状況などについて伺います。初めに、基本姿勢について伺います。「人口減少の深刻化、超高齢社会の到来、厳しい財政状況、社会資本の老朽化など我が市における社会状況は大きく変化し、それらへの対応が行政課題として急務となっています。このような時こそ、持続可能な地域社会と活力ある地域経済の確立が必要であり、そのためには、小樽の歴史と伝統の上に立った「市民力」を今こそ結集し、市民・行政と協働で創意工夫をしながら、「活力あるおたる」を創造してまいります。」これが「市民力を生かした「活力あるおたる」の創造」を掲げた中松市長のまちづくりの基本姿勢です。特に市民力については、「現在は主役交代の変わり目です。中央から地方へ、大企業から中小企業へ、そして今、市民へと主役が変わろうとしています。それは社会が新たな決め事や新たな機能を持つ組織の誕生を予測させます。市民であることは、行政サービスを受ける一方で、まちづくりにも参加できるということです。市民不在では真の地方主権は生まれません。今こそ市民力を生かしましょう」と力を入れています。この4年間を振り返って、市民力を生かしたまちづくりはどのぐらい実現できたのか、その評価をお聞かせください。次に、公約についてです。公約は5本で、17の項目から成っています。第1は、「様々な連携による地域経済の活性化をはかります」で、「本市の経済を支えているのは多くの中小企業です。中小企業の活用なくして、活性化を考えることはできません。このため、本市の恵まれた地域資源や知名度など「強み」を活かすとともに、産業間の連携や北後志など他地域との連携によって、新たな商品開発や市場の開拓を進め産業振興を図ります。また、経済団体との相互連携によって中心市街地の活性化を図ります」としております。その内容としては、国際観光の推進、産業振興と雇用拡大、稲穂一丁目再開発施設の再生、小樽港の振興、そして北後志定住自立圏構想の5項目を挙げています。第2は、「安心・安全で住みやすい環境整備を進めます」で、「誰もが安心して心豊かに暮らせるように地域医療体制の充実と子育て支援を推進します。また、高齢者や障がいを持った方々が健康で生きがいを持って生活できる地域社会を実現します」として、その内容として、新市立病院の新築統合と小児救急医療の充実、子育て支援、高齢者や障害者への支援体制強化、安心・安全なまちづくり、必要な社会資本の整備の5項目を挙げています。第3は、「教育環境の充実と、文化芸術・スポーツの振興を進めます」で、「将来を担う子どもたちが心豊かに安心して学ぶことができるよう、教育環境の充実に努めるとともに、生活の豊かさを実感できるよう文化芸術やスポーツの振興を図ります」とし、その内容として、教育力と学力の向上、適正配置の推進と校舎の改修、文化芸術活動やスポーツに参加できる環境づくりの3項目を掲げています。第4は、「市民共調の街づくりを進めます」で、「市民参加により、地域のニーズにあった事業を推進します。行政が一定の役割を果たしつつ、地域社会を構成する市民や企業と行政が協働して住みよいまちづくりを進めます」とし、市民の意見を行政機関に反映させる仕組みづくり、自治基本条例の制定、コミュニティ活動支援の3項目を掲げています。第5は、「効率的で安定した行財政運営の確立を目指します」で、「人口が減少し、地域経済が低迷する中、大きな税収の伸びは期待できません。このため、財政の健全化を基本として、すべての事務事業や行政と民間の役割分担などについて行政評価システムの導入により検証し、見直すとともに積極的に経済政策を進め、効率的で安定した行財政運営の確立を図ります」とあります。以上17項目については、一定の成果が生み出されているものもあります。また、時間がかかる事業や計画もあります。あえて峻別はいたしませんので、この4年間における項目ごとのその達成状況と残された課題についてお聞かせください。また、この公約は3・11東日本大震災以前に考えられたものだと思いますが、震災後に今後のまちづくりに向けてより強くお考えになったことがあれば、お聞かせください。関連して2点質問します。初めは、平成26年度行政評価、事業評価の実施結果についてです。昨年11月に99事業の実施結果が総務常任委員会資料として配付されました。私は昨年もこの問題を取り上げて議論させていただきました。その中で、試行を続ける理由として、客観的な評価指数の設定や膨大な作業量などが課題としてあり、より継続性のある評価手法の確立に向け、評価調書や指標の設定についての見直しを進めているとの答弁でした。その後、26年度から本格実施とのことですが、25年度と26年度で、事業評価調書など、実施に当たって見直された点をお示しください。また、評価の対象が市民生活に関係する事業も含め、市の業務全般に関することから、実施結果の報告は本格実施を受けて各常任委員会ごとにすべきと考えますが、見解をお示しください。次に、子ども・子育て支援に関連して質問します。小樽市は、平成27年度予算案において、認可外保育施設かもめ保育園に対して、137万円の補助金を計上しています。初めに、安心して子供を産み、育てるまちづくりの観点から、広く市民を受け入れている認可外保育施設の小樽における位置づけをお示しください。次に、認可外保育施設かもめ保育園の入所定員、職員数とその内訳、施設面積等の概要をお示しください。次に、子ども・子育て支援新制度に関する小樽市とかもめ保育園との協議経過をお聞かせください。次に、かもめ保育園からの要望事項とそれに対する小樽市の回答をお示しください。次に、認可外保育施設が小規模保育事業施設に移行しようとする認可申請についてです。30年近くの間、地域の子育てを一定程度支えてきた認可外保育施設の認可申請は、全く新たな新規の事業者の保育園の参入とは違い、地域の保育の需給関係の大きな変動にならないと考えますが、見解をお示しください。次に、小規模保育事業の認可申請手続を扱う際の小樽市の裁量など、法的権限をお示しください。最後に、小規模保育事業の設備や運営に関する基準はどうなっているのか、お示しください。以上で、2項目めの質問を終わります。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
ただいま、市長公約に関連して御質問がありました。初めに、予算編成過程公開の今後の方向性に関しましては、平成28年度以降の予算編成においても、今回の方式による公開を予定しております。なお、予算編成過程の公開はそれぞれの自治体で取組の状況や公開の方法が大きく異なっておりますので、他都市の事例などを参考にしながら引き続き研究してまいりたいと考えております。次に、私の公約に関しまして、まず、市民力を生かしたまちづくりに対する評価につきましては、個性豊かなふるさとづくりを進めるため、地域のまちづくり団体を支援するふるさとまちづくり協働事業により、おたる案内人ジュニア育成プログラム事業や小樽あんかけ焼そばPR事業などへの助成を行うことで、市民協働のまちづくりを進めることができたものと考えております。また、フェイスブックの活用や記者会見の定例化など、情報発信の強化に努めたほか、昨年4月には小樽市自治基本条例を施行しましたが、この条例は公募による市民委員の参加の下、多くの議論を重ねてつくり上げたものであり、市民参加と協働による取組の成果であると考えております。次に、私の公約、五つの項目ごとの達成状況と残された課題につきましては、まず、地域経済の活性化では、銭函地区への設備投資や企業進出が続いているほか、海外観光客やクルーズ客船の寄港が増加しており、取組の成果が着実に現れております。安心・安全な環境整備では、市立病院の統合新築事業が完了したほか、保育環境の整備、防災・減災対策を進めてまいりました。教育環境の充実では、小・中学校の適正配置や校舎等の耐震化などにも取り組んでまいりました。市民共調のまちづくりでは、市民参加と協働によるまちづくりを進めるため、小樽市自治基本条例を制定し、効率的で安定した行財政運営に向けては、2年間の試行を経て行政評価を本格的に実施したところであります。一方、今後に向けての課題としましては、まだ他会計から多額の借入残高があることから、真の財政再建に向け、引き続き財政健全化の取組を進める必要があるほか、今後、長期的かつ計画的な取組が必要となる人口対策と公共施設などの耐震化や老朽化対策などが挙げられます。次に、東日本大震災後のまちづくりに向けた考え方につきましては、未曽有の被害をもたらしたこの震災により、自然災害の恐ろしさをまざまざと見せつけられ、防災・減災対策など市民の安全・安心な生活を守るための取組は重要課題の一つであると認識いたしました。このことから、避難所への防災行政無線や備蓄品の配備、津波ハザードマップの作成、避難訓練支援などの取組のほか、小・中学校の耐震化や老朽化対策を重点的に進めてまいりました。次に、行政評価に関しまして、まず、平成25年度と26年度とで事業評価調書など、実施に当たって見直した点につきましては、行政評価の目的の一つであるコスト意識の醸成を図るため、事業に要した経費について、人件費を含めたコストの記載をするなどの見直しを行いました。また、各部局での一次評価において、活動指標や成果指標の設定が容易となるよう、マニュアルの改善を行ったところです。次に、評価結果の議会への報告につきましては、行政評価は、一次評価を行った各部局の考え方や意見などを基に、総務部と財政部が中心となって二次評価に向けた案の作成を行っており、個別の事業の最終的な評価結果だけではなく、全庁的な観点で行った評価のプロセスについては、総務部と財政部が所管し、整理を行っております。このため、対象とした個々の事業評価調書は議員の皆様に配付しておりますが、行政評価の実施結果全体にかかわる報告としては常任委員会ごとではなく、総務常任委員会で行うことが望ましいと考えております。次に、子ども・子育て支援に関しまして、まず、認可外保育施設の位置づけにつきましては、認可保育所と同様に、市内の不特定多数の児童を受け入れしていることから、認可保育所を補完している保育施設であると考えております。次に、かもめ保育園の施設の概要につきましては、平成26年4月現在で、入所定員は45名、職員数は11名で、その内訳は施設長のほか保育士6名、調理員2名、その他2名であり、施設面積は約350平方メートルであります。次に、かもめ保育園との協議経過につきましては、昨年6月に、これまで市が実施している運営費補助の継続について要望を受けました。その後11月に小規模保育事業に関する説明会開催の要望を受けましたが、説明会を開催する予定はない旨回答しております。その後、本年1月に認可に関する要望書を受け、2月に回答したものであります。次に、かもめ保育園から要望事項と本市の回答につきましては、4点の要望があり、一つ目として、小規模保育事業に関する説明の要望がありましたので、認可基準などの資料をお渡しし、申請書類の様式は3月末をめどに作成予定である旨回答しております。二つ目として、小樽市子ども・子育て支援事業計画に小規模保育事業を盛り込んでほしい旨の要望がありましたが、本市では保育需要の増加が見込まれないことから、計画では新たな施設及び事業の拡大ではなく、原則として既存施設の活用を図ることとしており、小規模保育事業は含めていない旨回答しております。三つ目として、小規模保育事業の認可後に、札幌市からの広域入所を可能にしてほしいとの要望がありましたが、本市においては銭函地区の保育需要があることから、札幌市からの広域入所を受け入れる状況にはない旨回答しております。四つ目として、小規模保育事業と認可外保育施設の併設についての公的制限を明らかにしてほしいとの要望があり、設備や職員は共有できないことなどを回答しております。次に、小規模保育事業の認可と保育需給の変動につきましては、新規事業者の参入ではないので、保育の受皿として見た場合は市内の需給関係の大きな変動にはなりませんが、現在の認可施設で保育需要が賄える状況にあることから、新たな認可は認可施設の需給関係に変動が生じるものと考えております。次に、認可に関する本市の法的権限につきましては、改正後の児童福祉法の規定により、小規模保育事業の認可は市町村の権限とされ、条例等に基づき認可を行うものであります。次に、小規模保育事業に関する主な基準につきましては、国の基準に基づき設備や運営などは市の条例で規定しております。小規模保育事業の類型は3類型あり、A型を例に挙げると、ゼロ歳児は児童3名に対し職員1名、1、2歳児は児童6名に対し職員1名、そのほか1名加算となっており、資格については保育士となっております。このほか保育室等の面積については、ゼロ歳児及び1歳児は1名当たり3.3平方メートル、2歳児は1.98平方メートルなどとなっております。