みんなの議会

小樽市議会 平成17年第3回定例会 2005年10月5日

(1)小樽の可能性/(2)街並み、景観/(3)情報共有/(4)財政健全のために

2005年10月5日、小樽市議会の一般質問で、森井秀明議員が「小樽の可能性」「街並み、景観」「情報共有」「財政健全のために」について質問し、市長 山田勝麿、建設部長 嶋田和男が答弁しました。

質問者
森井秀明 議員
答弁者
市長 山田勝麿、建設部長 嶋田和男

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 森井秀明

一般質問をさせていただきます。まずは、小樽の可能性・特色について再認識するため、振り返りたく思います。砂浜や岩場が複合している海岸線や緑豊かで冬には良質な雪が降る山々、これらを中心とした自然背景、明治・大正時代から存在する歴史的建造物や運河論争に伴いクローズアップされた小樽運河を中心とした歴史背景、また、たくさんの著名人が訪れ、その風情を数々の作品に記されるなどの独特の文化、それらが小樽にはあると思います。さらにはニセコや積丹をはじめ、日本でも有数の自然環境の玄関口でもあり、隣接して 200万人の人口を伴う札幌、こういう都市が隣接しているというようなことは、室蘭や網走など同じ港湾機能で栄えたところとの大きな違いだと思います。これらのことを考えると、いろいろな夢が広がると思っています。自然を生かした体験教育や体験観光はすばらしいものがあると思います。もともとスキー授業、スキー観光などは、自分自身小樽出身ではないですから、小樽というところにおけるものにおいて、自分も子供のころにあこがれたこともあります。先日、小樽塩谷でシーカヤックをしてきましたが、これほどの景観はないと思えるほどの感動でした。また、軽く散歩するにしても、トレッキングのように専門的に行うにも、小樽の自然景観はすぐれていると思います。キャンプ場などが必要だという話が出るのも、この背景から求める人がいるからこそだと思います。また、歴史的建造物を一つの観光の要素として考えられるのも、その風情やイメージが共感を覚え、昔の時代に親しみたいという気持ちを引き起こす雰囲気がまちにあり、旧手宮線に再び汽車をとか、馬車列車を走らせたらという夢が語れるのも、小樽の雰囲気がそうさせているのではないでしょうか。貯木場で海に親しむ空間、子供たちが遊べる空間をつくろうと呼びかけられるのも小樽だからこそですし、ランチクルーズやディナークルーズがあれば行ってみたいという話もよく聞きます。時間が限られていますから、簡単ですが、私はこのように小樽に対して思っています。やはり小樽は、ほかにはない独特の特色を持っている日本でも数少ない地域だと思います。それらを生かしていくことが小樽の可能性の大きさではないでしょうか。このような思いにさせられるのが小樽というまちだと思います。その思いに合わせて展開していくことが、人口減や財政難を乗り越える大きな要素だと思いますし、そのように思わせる建物や自然背景を大切にし、維持していくことが市行政の一つの使命であり、大変重要だと考えますが、市長におかれましては、私のこの思いに対しどう思われるでしょうか。また逆に、市長自身、小樽の可能性をどのように思われているのか、お教えください。まち並み景観について質問をいたします。今までお話ししたような中で、それらのまち並みを象徴しているのが運河周辺だと思います。現在、小樽の歴史と自然を生かしたまちづくり景観条例があり、それを保とうと努力されていることはよく存じていますが、しかしその景観に見合わない状況が生まれようとしているのは、皆さんご存じかと思います。高層マンション建設です。現在、建てられているのは既に許可申請がおり、手が出せない状況かもしれませんが、それでは終わらず、次々と建てられそうな気配があります。景観条例の見直しを図っていると聞きますが、駆け込みで建てられる状況もあり得るかと思いますが、それらに対して市のお考えはおありでしょうか。私は、今回の騒動で改めて景観条例を見直しました。そのときに感じたことがあります。その景観条例の指定エリアに、駅周辺や中央通もかかっています。私は、高層建築物だけの問題ではなく、例えばコンビニや金融業等の原色の看板、また、パチンコやカラオケ等の現代を思わせる業種等について、何一つ規制対象になっていなかったことに驚きました。決してコンビニがだめだとかカラオケがだめだと言っているわけではないのですが、景観としてそのまちに似合うエリア指定と考えておりましたので、どうして何も記されていないのかというようなことに関しては違和感を覚えます。市長はこれらのことに対しどのようにお考えか、また、審議会ではこれらのことは議論となったことがあるのか、お教えください。次に、この小樽の歴史と自然を生かしたまちづくり景観条例第 15 条では、「都市景観の形成に市民、事業者及び関係人の意識を高め、又は知識の普及を図るために必要な措置を」と書かれています。これについて今までどのような取組をされているのか、お教えください。小樽はもう既に日本全国に愛好者がいて、市民だけのものではなくなってきています。これからの景観条例の検討も含め、小樽のよさを吸い上げるのを、小樽市に住んでいる方だけではなく、広く求めてもよいと思いますがいかがでしょうか。現在はホームページ等、小樽以外の方々とのやりとりができる手段が増えてきています。それらを活用し、ぜひ取り上げていただきたく思いますが、市長の見解をお願いいたします。また、今後において小樽のまち並みがどのようなまち並みになっていくのか、私自身行き先に不安を感じますが、市長はどのように思われていますか。次の質問に移ります。財政が厳しいときこそ、市民にも参画してもらわねばならないと思っています。当然、いつも市長が市民協働等を訴えているのも存じています。しかし、参画してもらうのに重要なことが一つあります。それは情報の共有化、行政の透明化です。私は、この仕事について周りからよく言われる言葉があります。市役所職員はどんな仕事をしているの。議員の仕事って何。市役所職員、議員は、市民にとって何の仕事をしているのかが知られていない。どんなに一生懸命行っていても、どんなに怠けていても、だれにもわからない状況を生み出していると感じています。市職員が一生懸命取り組んでいても、市民に伝わっていないことに違和感を覚えます。これだけ情報公開を行っていても、ふだんの仕事、庁内での会議、職員同士や議員と話し合っている内容など、ほとんど表に伝わっていないと改めて痛感をします。市民がもっと行政やまちづくりに参画すべきですし、さらには直接民主主義に近づけていくことが必要だという認識は皆さん一致しているかと思いますが、それを行うべき背景が確立されていないと思います。私たちは市民から給与をもらって働いているわけですから、市民が市役所の仕事のすべてを知っていて当たり前だと思います。これからは、政策形成過程であろうと表に出すべきではないでしょうか。さきの適正配置の案では、教育委員会が子供たちのために行おうとしていたことが、その廃校対象者が子供たちのために阻止しようとしている大変不思議な光景だったと思いますが、その原因は、形成過程を表に出していなかった、つまりは勝手に決められていくという感覚があったように思います。小樽市が市役所でたくさんの問題が山積しているのも、経済がひっ迫しているのも、行政とともに市民にも責務があると考えます。その責務を果たしてもらうためには、情報共有が欠かせないのではないでしょうか。そこで質問ですが、審議会傍聴に対する制度化が必要だと以前に提案させていただきましたが、さらなる透明化を図るために市役所内のフリー見学の実現、今まで一般の方が入れなかった庁内の会議を傍聴できたり、職員同士の打合せをのぞくことができたりと、つまりは壁のない市役所を設けていくべきではないでしょうか。また、市民対象に職員の仕事に対するアンケートの実施、つまりはレストランやホテル等で接客についてのアンケートのようなものが必要だと市役所でも思います。このようなことが今までに行われていれば、お教えください。また、今後においても何か考えられているか。考えられていればお教えください。また、インターンシップで学生が、幾つかの課で現状でも既に行われていることかと思いますが、さらに受入れを率先していくべきではないでしょうか。多くの課で受け入れることはもちろんのこと、市長インターンシップ、部長インターンシップがあってもよいと思いますが、いかがでしょうか。特に、新規職員の採用条件にインターンシップの経験を必すとしても私はよいと思いますが、これらについての御見解をお聞かせください。この項最後に、今、これだけ財政が厳しいときこそ、今までに提案させていただいたことや審議会に伴うもの、そして住民投票制度も含め自治基本条例が制度化されるべきと思いますが、いかがでしょうか。財政健全化のために大切なこととして、みずからを変えていくということは今までも取り組まれていたと思いますが、改めて小樽市民の税金をいただいて行政で仕事をしていることへの再認識が必要と考えます。そこで、まず気になることが1点。市役所職員が小樽に住民票があって当たり前だと思います。財政への貢献とともに、市民の見方も変わると考えます。人口減の歯止めも含め大変重要なことかと思います。小樽市以外に住んでいる人の割合を管理職別、職種別にお教えください。また、もしもすべての人が転入したならば税収はどれほどとなるのか、お教えください。2点目として、もう一つ提案したく思います。職員給与の削減も限界に来ているかと思います。経常収支比率は 102 パーセントを超え、身動きがとれない状況です。しかしながら、市の活性化、まちづくりは今後も行っていかなければならない。そこで提案ですが、職員一人一人からカンパ金を集め、市民から企画を公募し、資金提供をするといった展開ができないものでしょうか。最近はよく寄付条例のお話も出ております。しかしながら、まずは自分たちから出すという行為をするべきではないでしょうか。例えば職員から1万円ずつ出してもらえれば 2,000 万円。これをまちの活性化につながるような市民からの企画に提供する。まちの活性の後押しにもなり、市職員のまちへの貢献が形になる。また、もう一つの考え方として、改めて職員に、市民から税をもらって仕事をしているということを、自分の懐から出すことによって市民との立場を逆転し、改めて自分たちが税金をいただいて仕事をしているという再認識、このような意識改革にもつながると考えます。この提案についての見解をお願いいたします。次に、一括で複数年契約をすることにより、大幅な経費削減ができると聞きます。電気などがもともとそうですが、コピー機などふだん使うものでもできるようになったと聞きます。小樽でこのような経費削減についてどのようにお考えか、お教えください。市役所の空きスペース活用としての質問です。NPO活動やまちづくりの活動等では、話合いの場や事務的作業をする場が小樽ではなかなかありません。本当は札幌のようにエルプラザというようなハコ物が必要だというふうにも思いますが、現状では難しいと思っております。まずは、そのような活用ができる施設が小樽にはどこにあるのかお教えください。私は、庁内の委員会室の土日や祝日を有料で貸し出すことはできないかというふうに模索しております。また、小学校の余裕教室や放課後に使用できるよう、登録式で地域発展のための活動者に使ってもらうことはできないものでしょうか。それとあわせて、そのような活動場所に対し、共有できるパソコンやコピー機などの機材をもう少し充実していくべきと思いますが、いかがでしょうか、お答え願います。次に、以前にフィルムコミッションを民営化すべきではと質問をしました。現状でもできることもあると考えます。映画やテレビドラマ等の撮影が行われる際にロケ協力費を徴収し、市の観光施設等の維持費に充てることはできないものでしょうか。さきのお話でもさせていただきましたが、小樽の景観を維持していくのにもお金がかかると思います。その景観を目的に撮影は来てくれていると、私は思います。少しでもそれらの費用に充てるようにと私は思いますが、こちらの御見解もお願いいたします。最後に、この魅力あるまちが続いていき、次の世代に残していくために、ともに取り組んでいただけるよう皆さんに改めてお願いし、質問を終わります。再質問は留保いたします。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

森井議員の御質問にお答えいたします。初めに、森井議員が感じ取っている小樽のよさや魅力への思いということにつきましては、小樽人であることを誇りに思う私も同様に強く感じております。小樽は、先人が守り育て、培ってきた多くの歴史的遺産、伝統や文化、自然環境、まち並みといった資源が見事に調和してまちの魅力を形づくっていることは申すまでもありません。私も、市長就任1期目から、市民の皆さんとともに知恵を出し合い、これからも大切な財産を最大限に活用して、魅力あふれるまちづくりに積極的に取り組むことを公約に掲げて、これまで市政を推進してまいりました。就任後6年を経過した今、市政を取り巻く環境は一層厳しさを増しておりますが、このようなときこそ小樽の持つ多くの資源に磨きをかけ、有効活用を図ることで、小樽の魅力が増し、小樽に住む一人一人が我がまちに誇りと愛着を持てる住みよいまち、そしてだれもが住んでみたくなるまちの実現が可能になるものと思っております。次に、小樽の可能性についてでありますけれども、小樽は多くの可能性を秘めているまちであると私も思っております。例えば文化面で申しますと、今年、生誕 100 年を迎えました小樽が誇る叙情詩人伊藤整氏の偉大な業績を永く顕彰するために創設された伊藤整文学賞や、子供の健全な人格形成及び生涯学習の観点から、絵本・児童文学の振興及び普及・活用などを目的に設立されました絵本児童文学研究センターが創設をしました児童文学ファンタジー大賞など、市民主導の発想により、全国各地から多くの支持を得て、地方都市から全国に文化を発信する市民力が小樽にはあると思います。また、経済面で申しますと、近海の水産資源を活用した水産加工の製造や加工技術の高さ、さらには今や小樽観光にとって欠かすことのできない握り寿司を全国に押し上げた小樽寿司屋通りの命名、また飲食店が手を結び、市民や観光客に喜ばれているはしご酒大会など、まだまだ数え上げれば切りがありませんけれども、いずれも一部の商業者の発想と創意工夫がまちの資源となっているものがあります。加えて文化や歴史を大切にし、豊かで活力に満ちた都市への再生を目指して、世界に誇れるまちを次世代に引き継いでいきたいという思いから生まれた市民主体の冬のイベント、小樽雪あかりの路もございます。小樽の魅力はこうした市民主体の取組の中で磨かれ、輝きを増してきているというふうに思っております。そのような市民の知恵や創意工夫を行政と連携させていく協働の心が根づいてきておりまして、強い市民力を私は感じておりますので、その意味からも小樽にはさまざまな可能性があるものと思っております。次に、まち並み景観について何点か御質問がありましたけれども、初めにマンション建設の駆け込みでございますが、現在、平成 18 年度当初からの施行をめどに、特別景観形成地区の拡大に向けた見直し作業を行っております。その間の特別景観形成地区に近接する地域のマンション建設計画につきましては、情報収集を行い、事業者と面談をし、小樽の景観保全の考え方や特別景観形成地区の見直しについての趣旨を説明して、理解を得られるように努力してまいりたいと思っております。次に、屋外広告物やパチンコ店の立地でありますけれども、初めに屋外広告物につきましては、一定規模の大きさを超える広告物を届出の対象にしておりまして、地区ごとに定めている地区景観形成計画や基準に適合しないときは、必要な措置を講じるよう指導・助言を行っております。次に、パチンコ店などの立地でありますけれども、用途地域上パチンコ店の立地が認められている地区において、都市計画法に基づく地区計画によりまして、地権者の同意を得てパチンコ店などの立地を規制しているところもあります。しかし、これらの施設の立地につきましてはさまざまな事情があることから、地域の実情に沿って適切に対応する必要があると考えております。なお、景観審議会では、指定歴史的建造物の指定や特別景観形成地区の指定及び同地区の地区景観形成基準の決定など、都市景観の形成についての基本となる重要な事項について調査をし、審議をすることになっておりますが、建物の用途規制については審議の対象になっておりません。次に、都市景観の形成に対する市民などへの啓発でありますけれども、小樽市の都市景観形成や歴史的建造物の価値や保存の意義などについて理解と知識を深めてもらうことを目的にしまして、歴史的建造物めぐりや八区八景めぐり、2年ごとに行っています景観賞の表彰、歴史的建造物の案内看板の設置、さらには各種景観パンフレットの配布などさまざまな啓発事業を行うとともに、小樽市のホームページにもこれらの内容を掲載し、情報提供を行っております。次に、まち並み景観に関して市外居住者からの意見でありますけれども、小樽市ではホームページに御意見・御要望を受け付けるサイトを開設しております。また、観光客からの御意見を聞くことも重要であることから、市内の主要な施設に御意見箱を設置するなど、さまざまな方の御意見をいただきながら、今後ともまちづくりの参考としてまいりたいと思っております。次に、今後の本市のまち並み景観でありますけれども、本市には先人の残してくれたまち並みや歴史的な建造物や美しい自然など、道内他都市にはない魅力ある景観が残されておりまして、これらを次世代に引き継ぐことが最も重要なことだと思っております。今後とも官民が協力して、小樽らしいまち並み景観の保全や創出に向けた取組を推進してまいりたいと思っております。次に、情報の共有について何点か御質問がありましたけれども、まず壁のない市役所を設けていくべきとの御提案でありますけれども、現実論として市民の方が何の制限もなく市役所内の会議や打合せを自由に傍聴することは、業務を行う上で支障があるのではないかというふうに思っております。しかし、常に市民の皆さんの目を意識して業務を行うことや、情報の共有により、市役所と市民の皆さんとの壁を取り払う努力をすることは大変重要であると思っております。次に、職員の仕事ぶりに対するアンケートですが、職員の接遇や業務上の対応などにつきましては、市長への手紙のほか、広報広聴課を通じて市民の皆さんから御意見をいただいておりますが、職員の職務遂行上の態度などを特定してアンケートを実施した例はありません。今後は市民と協働する観点から、職員みずからが市民の声に敏感にならなければいけないし、職員の業務遂行の姿勢や、その結果に対して市民の意見を直接反映していくことが大切なことと考えておりまして、職員の意識改革を進めるとともに、機会あるごとに市民の皆さんから市政運営に関する御意見をいただき、全体のものとして反映するよう努めてまいりたいと思っておりますので、御指摘のアンケートを実施することは現段階では考えておりません。次に、インターンシップでありますけれども、大学生や高校生のインターンシップ制度は、就業体験を得ることで、学業に生かす意味と現在問題となっているニート対策の一助になっているものと思っております。本市においてはこれまで可能な限り受け入れてまいりましたが、今後、さらにその趣旨に沿うよう努力をしていきたいと思っております。市長、部長のインターンシップでありますけれども、公務員の職責や職務についてどのように考えるかという問題がありますが、地方自治を真しに考える観点で臨むものであれば、否定するものではありません。しかしながら、将来、地方公務員を目指すのであれば、課に所属して、課の職務を通じてインターンシップを行うべきでないかと思っております。それから、インターンシップ経験を新規採用の採用条件ということでありますけれども、いわゆるこの国家資格や認定などと違いますので、クラブ活動やボランティア活動などと同様に、個人の履歴の一つとして面接試験の判断の参考にしてまいりたいと思っております。次に、市民との対話の制度化でありますけれども、私はまちづくりに当たっての基本姿勢の一つの柱であります市民の皆さんの声を大切にした開かれた市政運営の推進を念頭に、町内会や経済界との定例的な対話や、政策的な計画立案時における市民を交えた審議会の設置など、日ごろから行政と市民との対話を大切にしてきております。自治基本条例を制定して市民との対話を制度化すべきという御提言でありますけれども、自治基本条例は単に住民参加の保障という観点だけではなくて、自治体経営の基本方針や自治体行政の基本的規範という大きな意味合いを持つことから、自治体における最高規範と位置づけようという考え方と、一方でそれに対して疑問視する考え方もありますので、今後とも継続的に検討しなければならないものと考えております。次に、財政健全化に関連したお尋ねでありますけれども、まず小樽市以外に居住している職員でありますが、病院の医療職を含めた部長職で 33 名中8名、24.2 パーセントです。次長職が 28 名中2名、7.1パーセント、課長職で 181 名中 13 名で 7.1 パーセント、係長職で 376 名中 18 名、4.8 パーセント、一般職で 1,425 名中 97 名で 6.8 パーセントであります。市外居住職員に係る税収でありますけれども、平成 17 年度市道民税年額で申し上げますと 3,535 万 5,600 円となっております。次に、職員からの寄付による事業の展開でありますけれども、御承知のとおり、小樽市はこれまでにない厳しい財政状況にありまして、直面する財政再建団体への転落を何としても回避しなければならないと、こういうことから、今年度から5か年を計画年次として財政再建推進プランを策定して、不退転の決意を持って、職員一丸となって財政再建に取り組んでいるところであります。このプランを通しまして職員の危機的意識は十分に高まっておりますし、実施計画の中でも、事務事業の見直しや経費の削減はもちろんですけれども、人件費の抑制という観点から、職員給与の削減や手当の見直しなども盛り込んでおります。御提言の職員の寄付を財源として市民の企画による新たな事業を実施することにつきましては、職員の消費行動や生活設計に与える影響も懸念されますことから、現時点では難しいのではないかと思っております。次に、事務機器等の一括複数年契約による経費節約でありますけれども、これまで各部局において締結をしていたOA機器や公用車の賃貸借契約につきましては、一括契約や長期継続契約の導入により、経費の節減を図ることが可能であるというふうに考えておりますので、現在策定中の財政再建推進プラン実施計画において経費節減の手法として位置づけをして、積極的に取り組んでいきたいと思っています。次に、市民団体やまちづくり団体の活動の場の問題でありますけれども、まず市民団体等が活用できる施設としましては、男女平等参画推進プラザや勤労女性センター、さらに本年6月に産業会館に開設をした「杜のひろば」などがあり、加えまして生涯学習プラザ、市民センター、いなきたコミュニティセンターなどが活動の場になっております。市役所庁舎の会議室や小学校の余裕教室等を活動の場に提供できないかという点でございますけれども、市の庁舎につきましては、業務の性格から、いろいろな文書や情報の管理などを含めた庁舎管理上の問題から難しいものと考えております。また、学校の教室等の使用につきましては、教育委員会規則により、文化団体などを対象に教室等の開放を行っておりますけれども、御提言の市民団体等の使用につきましては、利用形態や施設管理について今後整理をする必要があるものと思っております。なお、活動の場での事務機器の充実につきましては、利用者ニーズや受益者負担など、その可能性について検討してまいりたいと思っております。最後に、ロケ協力費でありますけれども、これまで本市を舞台に多くの映画やドラマなどの撮影が行われてきておりまして、歴史や情緒を感じさせるまち並みがロケ地としての評価を得ているものと認識しております。当面、ロケ協力を行っている小樽フィルムコミッション自体が厳しい財政状況にあることから、自主財源として一定程度の協力費の負担を求めることは有益な手法と考えますので、他の地域の実態などを踏まえて検討してまいりたいと思っております。(「議長、2番」と呼ぶ者あり)

再質問 2番 森井秀明

再質問をいたします。まず、まち並み景観においてのお話なのですが、看板のお話の今の御答弁の中で、大きさについてはそういうものがあるみたいですけれども、色とかということに関しては何も存在しないのか、まずその点についてお聞きしたいです。それから、市外居住者の方々、決して小樽に住んでいないから悪いとかということとは違うのですが、これだけ財政状況が厳しく、また、やはり一住民として小樽のまち並み・まちづくりに市職員自身がリーダーとして発揮していかなければいけないと、率先して取り組んでいかなければならないと、特に今のこの現状だからこそ、自分自身はそう思います。その中でやはり住んでいないとわからないことが多々あったりとかすると思うということから、このような質問をさせてもらったのですが、実際に集計をいただきまして一番ショックだったのは、部長職 33 名のうち8名というお話がありましたが、そのうち7名が病院職員、つまり医師であったことに私はかなりの衝撃を受けています。ちょっと質問の観点がずれてしまうかもしれませんが、消防士は、以前、成田議員とかも質問されていることがあったようで、そのときの答弁を見ますと、消防職員は全員小樽に住んでいると。それは緊急招集があり得たりとかして、災害時に常々すぐ対応できるというような観点から、決して強制ではないと思うのですが、やはり意識的にそういうふうになっていっているのだと思います。私、病院の先生が緊急招集というのはできないのではないかなというのを、とてもこの結果を見て驚いています。当然、先ほど言っていたように、やはり小樽に住んでいるというか、小樽で仕事しているのだからこそ、自分自身住むべきではないかというようなことももちろん当然なのですが、その観点についても、もしよろしかったら答弁をしていただければというふうに思います。それから、インターンシップですが、ぜひ御検討していただきたいと思いますし、実際に他市では導入をし始めているところもあります。若い人たちの経験という意味でももちろんなのですけれども、私は、これもまた観点がずれるかもしれませんが、小樽市に住みたいとか、そういう思いにさせるというのは、やはり小樽市に、この場所にゆかりがあったりとか、小樽のまちの人たちの交流をしたことにおけるそのつながりであったりとか、又は実際に仕事等をすることによって小樽というものに深く携わることによって、外からは見られない魅力を見たりとか、そういうふうなことがきっかけになって小樽に住むというようなことが多々あると思えるのです。そういうことを含めると、やはりインターンシップの導入というのがそのことのきっかけにも私はなるのではないかというふうに思っていますので、これに関しては検討していただける的な答弁だと私は思いましたので、さらなる導入をお願いしたいというふうに思います。それからもう一点、今回は財政にということで、余裕教室であったりとかということに関して、有料でそういうまちづくり団体、特に小学校はそれぞれの地域にありますから、それぞれの地域における活動に対しての方々にもっと多く貸し出してもいいのではないかというような形でお話しさせてもらったのですが、私、今回これは教育長に対しての質問ではなかったのですが、実際にそういう方々がたくさん学校に出入りするようになると、いわゆる目線が増えるというか、一昨日、公明党、斉藤陽一良議員からスクールガードのお話もありましたけれども、地元の方々がたくさん出入りするということは、逆に不審者が入りづらくなる。つまりは、よく学校における事件とかが多いですけれども、そういうことを未然に防げるということにもつながるのではないかと。学校を閉鎖的にするよりも、やはり地域の方々に開放するという行為によって私は必要だということも思っておりますので、こちらも答弁という意味ではなく、こういう観点からも見ていただきたいという思いで、今、発言させてもらっています。これらのことについて答えられる範囲でいいので、よろしくお願いいたします。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

まち並み景観の色については、建設部長からお答えします。初めの市外居住者ですけれども、理想的には全員小樽に住んでほしいという気持ちは持っていますけれども、いろいろなそれぞれの事情があって、なかなか至っておりません。ただ、病院の医師につきましては医師確保という観点で、小樽に住むことを条件になんて言っていたら、なかなか集まってもらえないのではないかというふうに思っていますし、ただ病院の場合は当直制がありますから、札幌に住もうが小樽に住もうが、役割分担で当直してもらうという、そういう制度になっていますので、それはある面では心配ないのではないかというふうに思っています。それから、インターンシップにつきましては、これは商大なんかからも留学生を受け入れてほしいとかいろいろな話が来ていますので、これはもう積極的にこれからも受け入れていきたいというふうに思っています。それから、学校の教室開放は教育委員会からお答えすればいいのでしょうけれども、昨日もたまたまテレビでやっていました。学校を開放すべきかどうかということで非常に意見が分かれておりましたね。積極的に開放すべきだという人もいましたし、いや、これはもう難しいという人もいましたので、十分これから教育委員会の方でそういった問題について、現在、夜の教室開放はしていますから、そのこととあわせまして、今後それを拡大できるのかできないのか、そういうことも含めて教育委員会の方で検討していただければなというふうに思います。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 建設部長 嶋田和男(建設部長は2009年3月まで)

森井議員の再質問にお答えいたします。屋外広告物の色合い規制ということでございますけれども、景観条例の中に地区景観形成基準というものがございまして、その中で広告物についても一定の基準を設けております。その中では、当然その大きさもそうですけれども、けばけばしい色彩については避けるというような文言の中で整理をしております。このことについては、窓口で個々に相談に応じているという基準を持ってございます。(「議長、2番」と呼ぶ者あり)

再質問 2番 森井秀明

昨日の上野議員ではないのですが、災害というものはいつ何どき起こるかわからない。昨日、50 年、100 年、いつ起きるかというようなお話もありましたが、やはりそういう瞬間がいつ起こり得るかわからないからこそ、常々の備えということが必要なのかなというふうに思っています。私は、逆に小樽に住むことを勧めることで逆に医師が来るというふうな、そういうまちだというふうに、最初の市長自身もこれだけ魅力あるまちだというふうにおっしゃっているわけですから、ある種条件とまでは言いませんけれども、やはり住んでいただくことということは私は重要だと思います。特に本当にそういう状況の下で急きょ医師に来ていただきたいというようなときに、どうしても災害上なかなか到達できないというようなことが実際起こり得た場合に、大変いろいろ考えられる部分もあると思いますので、この点については答弁ではなく、そういうことが気になりましたので一言言わせていただきます。

出典:小樽市議会 平成17年第3回定例会 2005年10月5日 議事録 PDF(108ページ) 間違いを知らせる