みんなの議会

ニセコ町議会 令和7年第7回定例会 2025年9月24日

直近事例において住民自治の基本としての「情報共有」は十分だったか

2025年9月24日、ニセコ町議会の一般質問で、高木直良議員が「直近事例において住民自治の基本としての「情報共有」は十分だったか」について質問し、町長 片山健也、副町長 山本契太が答弁しました。

質問者
高木直良 議員
答弁者
町長 片山健也、副町長 山本契太

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 3番 高木直良

通告に従いまして、2 問質問させていただきます。まず 1 問目です。直近事例において住民自治の基本としての「情報共有」は十分だったか。国内外の情勢の大きな変動のもとで、4 期 16 年の長期にわたる町政運営に当たられたことに敬意を表します。片山町政の大きな特徴として、「住民自治」の促進と「環境施策」の重点的な取組を掲げてきたことがあります。今年の 3 月議会において「就任以来一貫して、日本国憲法の理念を暮らしに生かすこと、そして、ニセコ町まちづくり基本条例に基づいてまちづくりを進めることを基本に」町政を進めてきたと表明されておりまして、その姿勢については高く評価をしております。「ニセコ町まちづくり基本条例」の「前文」では、「まちづくりは町民一人ひとりが自ら考え、行動する自治が基本です。私たち町民は情報共有の実践により、この自治が実現できることを学びました」とあり、続いて、「第 2 章 まちづくりの基本原則」、「第 3 章 情報共有の推進」として、2 条から 9 条までを掲げております。2 条「情報共有の原則」、3 条「情報への権利」、4 条「説明責任」、7 条「情報共有のための制度」として、4 条には「町の仕事の企画・立案、実施及び評価のそれぞれを分かりやすく説明する責務を有する」と記載しております。私は、直近の以下の案件においては、情報共有が不十分であり、町の説明責任を果たせたかどうか疑問を抱いております。①「所有権移転登記手続請求控訴」の経過及び「ニセコ町水道水源を守る嘆願署名」問題について②有島地区の行政財産町有地への企業(メゾンカカオ)誘致について以上、2 点について所見を伺います。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

それでは、高木議員の御質問にお答えいたします。先ほどの斉藤議員への回答のとおり、町はこれまでもまちづくり基本条例に基づき、まちづくりを進めるにあたり、情報共有と住民参加を基本に進めさせていただいてきているところでございます。しかし一方で、まちづくり基本条例第 9 条においては、個人情報の保護について個人の権利や利益が13侵害されないよう、町が必要な措置を講ずることも盛り込まれているところでございます。それぞれの事案により、その対応は一律には論じ得ませんが、個人情報を含むものについては慎重に取り扱うべきものと考えております。それらの視点を踏まえつつ、答弁をさせていただきます。1 点目の所有権移転登記手続請求控訴の経過及びニセコ町水道水源を守る嘆願署名問題については先ほど答弁したとおり、情報公開条例第 7 条に規定する「公開してはならない町政情報の取扱いの検討」もしつつ、町が公開することで個人情報が漏えいし、相手に損害を与える可能性や裁判に影響する可能性も踏まえ、代理人弁護士とも相談の上、町民の皆さん様への情報提供は必要最小限とするに至ったところであり、不十分な情報提供になったことについてはやむを得ない判断であったと考えております。しかしながら、今回の抗争事件が水源地そのものであるというような誤解を与えたことも事実でありまして、これにつきましては、深くお詫びを申し上げたいと思います。次に、2 点目のメゾンカカオ株式会社の出店に係る経緯につきましては、町として共感型のまちづくりを目指し企業誘致を進める中で、9 月 8 日開催の政策案件説明会で御報告させていただいたとおり、令和 6 年度に町内事業者からの推薦でつながりを持ち、町有地の選定をする中で当該地区が会社からの希望の候補地となったものでございます。このため、まず初めに当該地域の皆様へ想いを伝えて、御意見・御要望を反映させながら計画の熟度を上げる方向で進めていただきたいというお願いをしております。そこで、地域の皆様へできるだけ早くお伝えするために、まず改正景観条例に基づき事業者に開発予定の関係住民などとの意見交換会を 8 月 16 日に開催をさせていただいたところでございます。今後様々な御意見反映を得て、計画の熟度が上がっていくものと期待をしているところでありますので、御理解くださいますよう、よろしくお願いをいたします。

議員の質問 3番 高木直良

議長にお願いします。これからは 1 項目め、2 項目めについて、それぞれ再質問・再々質問と進めさせていただきたいと思います。

議員の再質問 3番 高木直良

では、最初の 1 項目めから再質問させていただきます。先ほど、情報の共有と同時に個人情報保護条例に基づく情報の制限といいますか、そのことを理由に述べられました。情報の出し方はまさに保護条例にあるように、特定の企業だったり特定の個人名称を挙げる必要はないんですよね。その上で、この間、特に地裁判決以降の時系列で見ますと、昨年の 9 月に地裁で敗訴いたしました。これに基づいて当然ですけれども、町としては高裁に控訴されたと。これが 11 月です。そのあとは細かい情報はありませんでした。ところが、報道によって明らかになったのは 5 年 4 月、今年の 4 月ですね、和解勧告が既にA社から 5 億円という金額も提示されていたということが報道で分かりました。その上で、8 月 8 日に町は嘆願署名を求めるということで、町民への郵送だったりホームページへの掲載によってオンライン証明を求めるということを始めました。9 月 11 日の、これも報道ですけれども、裁判記録から明らかになったことがありますと。和解勧告がされた後、今年 7 月に町が裁判所に提出した書面からは、重要な水源地であることについてはこれまで明確に主張しなかったことが明らかになりました。ニセコ町は、本件土地が町民に対し安全か14つ安定的に水道を供給する上で、極めて重要な土地である事実を現時点で明確に主張していないとする方針ですと。これも報道なんですよね。それで、私たちはこうした流れについて、今これを正したいと思いますのは、25 年 4 月要するに今年の 4 月の段階で、和解の勧告で金額も提示されていたってことは報道で分かったわけです。これが本当に私としては後追いであり、しかもマスコミからの情報ですので、町民としてはますます不安になったと思います。私たちの議会のメンバーも含めて、多くの町民は今回の控訴以降の経過、町の考え方など、主にマスコミ情報から得ざるを得ないという状況になってしまいました。署名用紙には第 2 審で裁判中ですので、裁判の詳細はお伝えできませんと記載されておりました。一方で、道外からでもネット署名できますよみたいな説明がわざわざ書いてあるんですね。結果として町外から膨大な 20 万というネット署名が届きました。署名を推進しているいろいろユーチューバーの方の番組見ますと、先ほど斉藤議員からも説明がありましたように、今にも水が飲めなくなる、水道料金が上がってしまうかのような発信も含めて、かなり偏った発信あるいは理解があったのではないかと思います。であればこそ、私は先ほど町長がおっしゃった、なぜ水資源保全条例をつくったか、地下水保護条例をつくったか、それからそれが国に反映して水循環基本法に至ったか。ものすごく説得力があり、熱意のこもったお話だったと思います。そうしたことをそっくり 5 月に和解請求されて、5 億円の提示があって、法外な要求ですよね。そうしたことのタイミングに合わせて、まさに先ほど町長がお答えになった、説明されたなぜニセコ町はこれほど水資源を大事にするのかっていうことを、きちっと説明する場を設けるべきだったと思います。その上で、なお嘆願署名が必要だったのかどうか。そういう判断をすると、それを町民と共有した上で進めるべきじゃなかったかと考えております。その点について、いかがお考えでしょうか。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

ただいまの高木委員のおっしゃっていることはもっともでありますし、私もよく理解できます。ただ、裁判が継続中でありますので、一番私どもが気にしたのは裁判官の心証です。裁判が継続しているときに、いろんな動きが町内であることが裁判の判決に影響するんではないかという弁護士さんのアドバイスもあり、できるだけ裁判の判決を見守るような、そしてただ事実関係だけについては裁判官のところに私も行って、町長として訴えをさせていただきましたし、そういった中で裁判の判決を待ちたいというのが現在の心境でございます。そういった中で、今回多くの皆さんの署名をいただきましたので、そういったことも拝見しながら、今後とも対応してまいりたいとこのように考えているところであります。想いは私も共有するところでありますが、こういった裁判という特殊な環境であることを御理解賜ればありがたいと考えております。よろしくお願いいたします。

議員の再質問 3番 高木直良

今、裁判官に心証っていうことをおっしゃいました。では、なぜ嘆願署名を集めたんですか。嘆願署名を 20 万筆以上集めて、これは裁判官の心証に訴えようということですよね。これだけ多くの町民、あるいは町以外の方々からの署名が集まっていますと。20 万筆って私も15びっくりしましたけれども、道外から含めて多くの方が心配の嘆願署名に応じてくださったと。これを裁判所にこの間お届けしましたよね。そのときは嘆願署名だけを持っていって、和解を勧められたにもかかわらず、和解案は町としては持って行っていない。これも報道でした。嘆願署名は決して裁判結果に影響を及ぼすものではないというのは、法律家がマスコミでも述べております。私も当然だと思います。裁判の独立性、司法の独立という基本的な三権分立の立場からすれば、行政の長が率先して町民国民に呼びかけて嘆願署名を集めて、その圧力で何か裁判の結果を変えようということはあり得ない話だと思います。これはあくまでも心証ですよね。裁判官の心証に何か影響を与えたいという想いだったと思います。ですから、先ほど裁判の経過などを町民に示すことは、裁判官の心証を悪くするかのような御答弁でしたが、これは全く矛盾していると私は思います。私がこの経過を含めて今申し上げたように、今後の町としての姿勢は和解で臨むのか、あるいは最後まで、最後までというのは最高裁まで争っていくのか、そうした決断を迫られてくるわけですけれども、その過程においても今までのような形で経過を明らかにしない、あるいはこう考えてるからこうするんだっていう理由なり想いを伝えないまま持っていくのは、私はよくないと思います。恐らくこの時期ですので、ぎりぎり片山町長がそのような決断をされるのか、あるいは次の新しい町長に託していくのかそれは分かりませんが、私は町の主張は全く正しいと思ってます。地裁の判断も高裁の今の和解を提示してきたことも、私は納得してません。むしろ町の言う通り今の所有権を認めるということを裁判には望みますけれども、いずれの方向に持っていくにしても、なぜそうなのかということをぜひとも事前に町民にも明らかにして臨んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

ただいまの質問にお答えさせていただきます。私は裁判官の方に町としての想いを伝えさせていただきました。私はニセコ町長として発言をさせていただきましたが、その背景には町民の想いもあって、町民の皆さんも私の意見を支持していますよということを伝えたくて、裁判官への説明が終わった後に住民の皆さんの署名を集めようと、そのことによって町民の皆さんの想いといいますかね、そういうことも私と一緒ですよということを伝えさせていただこうと思ったわけです。裁判に圧力を加えるとか何とかってそういう気持ちは全くありません。今回多くの皆さんからの御賛同を得て御承認いただいたことについては心から感謝をし、粛々と今裁判の判決も含めて、まだ継続するというような状況と聞いております。誠実にその想いは伝えさせていただきたいと考えているところであります。よろしくお願いいたします。

議員の再質問 3番 高木直良

2 項目めについての再質問であります。今私の手元に、先ほど御説明のありました 8 月の地元での事前意見交換会と書かれた資料がございます。20 ページぐらいある詳しい資料になっております。それで、先ほどの御答弁では景観条例の改正 10 月 1 日施行でありますけれども、これの内容に沿って事前にできるだけ早く地元にというお話でした。私が思いますのは、一般的にメゾンカカオさんが自分で用意した土地にこういう工場を建てたい16ということで、できるだけ早く皆さんの御意見を聞きたいということで開催したという趣旨であればまだ理解はできます。しかし、御承知のようにここの場所については町有地です。町有地であり、今農地ということで指定もされていて、言わば行政財産だと思います。普通財産を売却したり貸付けをするということに際しても、町有地の一定規模の大きな財産ですから、それは町民みんなの財産と言う立場からすれば、これについてどう企業誘致として結びつけていくのか、企業誘致の場所にしていくかということになろうと。しかし、手続的にはいきなり事業者さん、しかも事業者さんと一緒に工事を担当する方も前面に出て説明をする、しかもこの内容からすれば来年中に開業するかのように、来年 4 月からもう着工していくという、事前の意見交換というよりも、かなり詳細な図面もできていて駐車場が 130 何台とか、そういう内容が含まれています。内容からしても条例にある事前の意見交換とは私は違うと思ってます。それでお尋ねいたします。一つは企業誘致の在り方です。ニセコ町としては企業誘致の基本的な考え方とそれに伴う手続き、そしてそれを情報公開する。その手順、流れについてどのように定めているのか。それからもう一つは、今回は行政財産のままでありますけども、これをどう手続きを組んで普通財産にして賃貸なり売却なりするという手順、そして最終的な情報公開をしていく、そういう流れについてお答えいただきたいと思います。

答弁 副町長 山本契太

まず私のほうからお答えをさせていただきたいと思います。企業誘致の在り方、手続きをどのように定めているかということですが、これについては町としても何て言いますか、ある種の課題ではあると考えておりますが、何か事細かに企業誘致する場合はこういう手続きを踏んでいくということは、今ニセコ町では決めておりません。議論の過程の中で様々な、例えば進出したい企業さんのタイミングでありますとか御希望でありますとか、それからいろんな各地でいけば企業誘致のために本当に一生懸命頑張ってお金の拠出も含めてやっていらっしゃる町もたくさんある中で、ニセコ町は企業さんのほうからもある程度声をかけていただいたり、先ほど申し上げましたように関係性の中で御紹介いただいたりということができており、大変ありがたいといいますか、私どもはそういう意味においてはニセコという名前が優位に立っているのではないかと思っております。これまで企業さんとじっくりお話をさせていただく中で、様々な決め事を決めていくという形をとっておりますので、現状で何かがきちっと決まったものがあるわけではございません。ただ、それと同時に今企画サイドで進めております「ハートラボ」、いわゆる企業誘致というか企業といかにコラボレーションしていくかということは、これからの町にとって大きな大事な課題であると思っておりますので、そういう仕組みの中である程度企業誘致の選定の仕方といいますか、そういうものも決めていければいいなということで今検討はさせていただいているところでございます。それから、財産の処分云々ということでございますが、ちょっと私のほうでどこまで御質問をそしゃくできているか分かりませんけれども、手続きの関係については先ほど申し上げましたように、都17度お話合いをさせていただきながら進めていくということでございまして、必要に応じて手続きをとってまいりたいと考えています。また、現在課題に挙げていただきました企業さんにつきましては、できれば歓迎申し上げているという体制でございますので、何とかこちらのほうに誘致できればと考えております。土地に関しては貸付けする方向がよろしいのではないかということで、今のところ考えているところです。それから、これは聞かれていないことかもしれませんけれども、この説明会については本当にスタートの段階での御説明といいますか懇談会という形で実施をさせていただきました。そこにニセコ町が入らずに、地域の皆さんのところに事業者さんだけで入ったということについては私どもも反省するところでございます。ニセコ町もある程度入った中で御説明する必要があったと思いますし、これまでやったことのない事前の段階での説明ということだったものですから、何かちゃんと決まってはいなくても、建物がこうだとか駐車場がこうだとかっていうことも一応想定をさせていただいて、議論の土台に乗せたいということで、このような中身になったということでございます。あれで決まったかのようなということで誤解を受けるというのは大変申し訳ないところでございますが、それが決まった内容では決してございませんので、検討のスタートということで捉えていただければありがたいなと思うところでございます。

議員の再質問 3番 高木直良

繰り返しになるかもしれませんが、先ほど言ったように今回想定している、想定っていうか予定している場所は町有地です。行政財産です。ですから、そのときの手続きなり情報について、例えば議会に対しても説明が必要だったと思います。有島記念館のすぐ目の前で非常に今緑で青々として、それが景観にもなっているわけですから、それが大きく変わるということであり、その場が町有地であるというときの手続きについては、きちっともう少しはっきり、順を追って議会に対しても説明すべきだったということを申し上げます。それでですね、今回のようなことの背景に私がちょっと危惧しますのは、町長は毎年度、日本国憲法の理念をくらしに生かすこと、ニセコ町まちづくり基本条例に基づいてまちづくりを進めることを基本にしていくという町政方針を述べてきておりました。しかし、その一方で必ず行っておりますのが、「公正・スピード・思いやりの行動原則」を柱にしてということを、恐らく町長になられて以降ずっと毎年繰り返し言ってきています。ちょっと危惧しますのは、この「公正・スピード・思いやり」の中の「スピード」が前面に出過ぎているのではないか、私は最近の町政のいくつかの事例から危惧をしているところであります。私は一旦この「スピード」というところについては、本当にこのままスピード重視でいっていいのか、そういう案件なのかっていうことについては一回反省してといいますか、心に収めた上で取り組んでいただきたいと思います。あくまでも前面に出るのはまちづくり基本条例、その中の「情報共有」が自治にとっても大事なんだというところに立ち返っていただきたいと思いますが、そのような反省はないでしょうか。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

特に「スピード」について、ずっと私は一貫して就任以来述べさせていただ18いて、私がここで言ってる「スピード」の主なものは、私が役場へ入ったときもよくありましたけど、許認可とかいろんなものが来ても大体 2 週間ぐらい寝かしておく、場合によってはもっと置いとくわけですよね。そうすると、何で今日すぐ出せるものを出さないんだっていう思いが、民間経験から特に思っていまして、現在の決裁も基本的に簡単なものは即日決裁です。申請があったらその日のうちに決裁するという状況で、職員もみんな頑張っていただいてスムーズにできるだけ早く、一日でも早いほうが民間の皆さんはすぐ活動に入ったり、いろんな改革とかいろんな経済活動も含めてできるわけでありますから、そのことに主眼を置いて、公正であるとともにスピードというふうに言っているところであります。ただ一方、例えばニセコ駅前の土地について、かつてすぐ買いたいところが結局計画が決まってなければ買わないというようなことが当時役場の中でありまして、結果的にはもう数十倍の値段になって買えなくなってしまったというような土地もあります。例えば中央倉庫群のところも農協から買うに当たっては、実は相当御批判をいただきました。当時海外の方が全部買収したいと、そして資産保有だと言われ、その地権者のところに行きたいという話でありましたので、私は待ってくださいと言って地権者の方にお話をして、全部買収させていただくことで話をしました。これも正直言ってスピードとタイミングだと思います。そのときに決断を躊躇していたら、今中央地区全体が外資のところに行ってしまっていたと。そのときは議会に相談してお許しを得てからというスピード感は全くない状況でありましたので、それは私の行政の長として判断をさせていただいて、もちろん予算は当然後から議会に出させていただき、購入させていただきました。そういう面では「ドッグイヤー」から「マウスイヤー」というように、瞬時の判断が求められることもたくさんあります。先般も道東に行ってきましたけど、小さな企業を誘致するのにも 1 億 5,000 万、2 億円というお金を町で用意をして、そこの整備までして企業に来てもらっているような状況であります。我々の町の財政比率は今 0.32 ぐらいです。0.22 ぐらいからみんなで努力して、やっと自己財源比率が 3 割、それにしても本州の 7 割とか 1.0 を超えるような町から見れば、0.3 でよくやってるね、もう合併したほうがいいんじゃないのとか言われ、そもそも成り立つのかというような中でこれまで自治体の財政運営をしてまいりました。先ほどいろんな無料化の話がありましたが、ある一定程度税収があり、自己財源比率が 6 割 7 割あればいろんなことをもっともっとできますが、今も 3 割あたりですけれども様々な交付金や制度のお金を入れながら、財政でできることはうまくやろう、公共施設を整備しようという中であります。いかにこれから税収を一定程度増やしていくのかが町にとって大きな課題です。このまま 0.3 を維持して現状でいいということをやっていれば、町の将来ってのは相当危ういのではないかと。そういう面では企業誘致も、これまでルピシアさんに本社移転をしていただいたり、これも町有地でありますが八海醸造さんが森の中にウイスキー工場をつくっていただきました。また、農業者を初め多くの皆さんの御努力によって、今税収も 5 億円だったのが 10 億を超えるまでに成長してきました。さらに 10 億を超えるまでに持っていく必要がニセコの将来のまちづくり、それから財政の状況を考えると必要ではないかという考えがあります。今回この場所に決定ということは全くありませんが、こういう大変よい話があると。私にとって有19島記念館は本当に誇りがあり、ニセコ町の相互扶助というものの基本的なキーワードはやっぱり有島武郎の有島記念館にあると思っています。しかし現在、私はいろんな大学に呼ばれて講演する場合もありますが、有島武郎を知ってる方っていうとほぼ手が上がりません。大学の先生方でさえ、名前を知らない人が圧倒的に多い。その中で、私は有島武郎の思想、作品は私たちの町にとって誇りだと思っていまして、毎年 3,000 万 4,000 万かかる有島記念館の維持費もきちっと税収を賄うことによって、あるいは今回メゾンカカオさんは若い女性にも本当に人気のあるところでありますので、これによって有島記念館の入館者が増え、有島の思想も将来にわたって、将来の子どもたちにも引き継げるような、そんなことがあればいいなと思って、歓迎を申し上げているところであります。ただ、場所についてはいろんな考え方があります。それは皆さんで熟度を上げて、こうやって企業自らが来ていただくっていう他の町にはあり得ないような状況がニセコでは続いているところでありますにで、これについてもできるだけ温かい皆さんの御支持とか御賛同を得ながら、計画が次のステージに行けばいいなと考えているところであります。スピードについては、別に民主主義社会を否定するわけではありませんし、私は民主主義は時間がかかると。だけど、お互いの納得感があって、その中で進めていけば最もいいというふうに思っているところであります。ただ、やっぱり私は行政の長として、どこかでやっぱり判断せざるを得ないことも、これまでたくさん御批判を得ながらやってまいりました。そういったバランスの中で民主主義社会が進んでいければいいなと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いを申し上げます。

出典:ニセコ町議会 令和7年第7回定例会 2025年9月24日 議事録 PDF(12ページ) 間違いを知らせる