小樽市議会 平成17年第2回定例会 2005年6月21日
(1)情報化の推進について/(2)住民基本台帳の大量閲覧と個人情報保護について/(3)人口問題と若年者雇用対策について/(4)廃棄物最終処分場と今後のごみ処理行政について/(5)学校施設の保全計画について
2005年6月21日、小樽市議会の一般質問で、高橋克幸議員が「情報化の推進について」「住民基本台帳の大量閲覧と個人情報保護について」「人口問題と若年者雇用対策について」「廃棄物最終処分場と今後のごみ処理行政について」「学校施設の保全計画について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲が答弁しました。
- 質問者
- 高橋克幸 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、教育長 菊譲
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 28番 高橋克幸
一般質問を行います。初めに、情報化の推進についてであります。まず、情報格差についてですが、この問題は以前にも何回か質問をさせていただきました。最近の情報化の進展は著しく進んでいますが、本市においては、以前の調査結果によりますと、情報通信機器やインターネット利用が低い状況にあります。できるだけ多くの市民がITの恩恵を受けることができるようにすることが本市の課題であると考えます。この点についてどのように認識されているのか、改めて市長の見解を伺います。地域情報化計画の中にある具体的なものとして、IT講習会や公的施設の端末機の設置について伺います。平成16年度のIT講習会の中でITリーダー養成講座を新設したと伺っています。この講座の目的、回数、受講人数、対象者、担当講師、講座内容について、それぞれお示しください。また、どのような効果があったのか、今後のIT講習会についてどのように考えられているのか、ITリーダーの協力体制はどのように検討されているのか、見解を伺います。次に、本市の公的施設の端末機の設置についてですが、平成16年第2回定例会で私の質問に対するご答弁によりますと、デジタルデバイドの解消を図るため、夏ごろをめどに図書館に設置することとし、設置後の利用状況を見ながら増設などについて検討したいという内容でありました。そこで伺いますが、この端末機の設置時期、機種、利用できる内容、利用人数、利用状況についてお示しください。また、図書館だけでなく、他の公共施設への端末機設置についてはどのように考えられているのか、今後の方向性や課題について見解を伺います。次に、防災情報や災害情報の充実についてであります。近年、地震や台風など自然災害が多くなり、本市にとっても認識の変化や対応策の見直しが必要なときであると思います。以前にも質問しましたように、庁舎内の部署が違っても、防災情報や災害情報など、ある一定程度の共有情報が得られるシステムの検討を早急に対応すべきとの提案をいたしました。以後、半年が経過をしていますが、どのような検討をしたのか、どのような内容なのか、経過も含めお答えください。防災情報については、今後さらに充実させていくことが重要と考えます。他都市では障害者に登録をしてもらい、電子メールで防災情報、災害情報を発信しているところもあるようであります。本市では昨年の台風を教訓に、通常からの災害に対する備えや周知を含め、情報提供をいろいろと検討されたと思いますが、特にどのような点について力点を置き、考えられてきたのか、今後の課題はどのようなものがあるのか、お示しください。次に、住民基本台帳の大量閲覧と個人情報保護についてであります。これは昨日、斎藤博行議員も質問しておりましたけれども、改めて質問をいたします。2003年12月、内閣府は個人情報保護に関する世論調査の結果発表を行いました。この中の調査項目で知られたくない個人情報を問う質問項目があり、特に現住所、電話番号については約43パーセントの方が知られたくないと回答しています。前回、1989年の調査では、同じ項目で約11パーセントでありました。この結果から、他人に住所や電話番号を知られたくない人が急増しているという状況にあります。本年3月には、愛知県で強制わいせつ容疑で逮捕された男がこの制度を悪用し、母子家庭世帯を調べていたことが明らかになっています。また、高度情報化社会の急速な進展により、さらには4月から施行となった個人情報保護法の影響もあり、市民のプライバシーに対する関心が高まるにつれて、住民基本台帳の閲覧制度に対する不安は増加しているところであります。このような状況についてどのように認識されているのか、市長の見解を伺います。次に、住民基本台帳の閲覧について何点か伺います。本市での住民基本台帳の閲覧の手続はどのように行われているのか、平成16年度の閲覧件数は項目別にそれぞれ何件だったのか、内容としてだれがどのような目的で閲覧を行っているのか、どのような特徴があるのか、お示しください。さて、この大量閲覧制度で、何点か問題点があると言われております。閲覧できる項目は氏名、住所、生年月日、性別の4情報となっていますが、これがリスト化され、町名別などでファイルがつくられているようであります。このリストが住所順あるいは世帯順に並べられており、結果的に4情報だけでなく世帯構成という情報も閲覧させていたことになり、高齢者、女性の単身世帯などの把握も容易となり、先ほど述べたような犯罪に悪用されたケースも多くなることが考えられます。また、閲覧する業者の中には、住民データ収集を目的とする会社や実在しない会社などが、自治体の閲覧制度を悪用していた事実も他都市では確認されているようであります。住民基本台帳法では、不当な目的である場合には自治体として拒むことができるとありますが、本市では現在までこのような事例があったのか、また、閲覧申請の目的についてはどのようなチェック体制になっているのか、今後の課題についてどのように考えられているのか、お示しください。熊本市では、昨年、「住民基本台帳に係る個人情報の保護に関する条例」が施行され、全国初の条例として注目されました。条例制定に当たり、市として個人情報が本人の意に反して伝わっていく可能性が高く、情報を適正に管理していく上で改善の必要があると考えたからであります。これにより、営業目的であっても大量閲覧の規制や公益性のないものは拒否ができるようになり、効果を上げているようであります。本年5月、総務省において「住民基本台帳の閲覧制度等のあり方に関する検討会」が開かれており、議事録を見ますと、多くの意見はプライバシーの優先、個人情報の保護が重要な時代になっているという認識であります。この点について市長の見解を伺います。さて、先ほど実例を挙げました熊本市を参考とし、他都市も条例制定の実施あるいは準備に入っているところもあるという状況であります。本市においても個人情報の保護の観点から、住民基本台帳にかかわる個人情報の保護に関する条例を制定するように要望しますが、市長の見解を伺います。また、これに関連してですが、平成16年、総務省ではドメスティックバイオレンス、ストーカー行為等の被害者保護のための住民基本台帳事務における支援措置が講じられるよう、省令などの一部改正を行いました。熊本市では、これらの内容についても条例の中に明文化しています。本市においてはどのように運用されているのか、また、支援措置についてはどのような状況なのか、お示しください。次に、人口問題と若年者雇用対策についてであります。本市の人口は毎年減少しており、5月末の小樽市の人口は14万4,117人であります。人口の問題は多くの自治体が同様の課題を抱えており、日本全体においても少子化の影響により、数年後をピークに人口が減少していきます。本市の人口減少についてどのように認識をされているのか、過去5年間の人口動態の状況はどのように推移してきたのか、主な要因はどのようなものがあるのか、また、どのような傾向性があるのか、市長の見解を伺います。さて、この人口問題に対していろいろと検討され、対策を講じてきたことと思いますが、ここ数年間でどのような対策を実施してきたのか、項目、内容、予算について主なものをお示しください。また、今後の課題や問題点についてどのように考えられているのか、今後の対策も含め見解を伺います。少子化対策については、次世代育成支援対策推進法が策定され、本格的に支援の対策がスタートしたところであります。本市においても地域行動計画が策定され、具体的な内容として支援策が盛り込まれて実施されていると伺っています。これらについては今まであったエンゼルプランとどのように違いがあるのか、現在どのような効果が現れているのか、お示しください。また、最近のマスコミ報道でも取り上げられていましたが、育児休暇や育児環境など職場の在り方が注目されています。官公庁や大手企業での意識変化が現れている半面、中小企業の実態は労働力に余力がなく、厳しい状況であると言われています。本市での育児支援については、これらについてどのような状況なのか、また、今後の課題や問題点はどのように考えられているのか、お示しください。人口問題の大きな課題の一つとして、若者の定住と若年者雇用対策があります。就職先があれば小樽に残って働きたいと願う若者は多く存在すると思います。まず、本市の新規学卒者の就職状況ですが、高校の地元就職率は平成16年度何パーセントになっているのか、また、地域別ではどのような状況なのか、お示しください。さらには、全国で問題になっているフリーター、ニートについてどのような状況なのか、本市の現状をお示しください。今後の採用についてですが、平成16年度の小樽市労働実態調査によりますと、すべての業種において今後さらに従業員を増やす見込みのある事業所が過半数を超えているとありますが、今まで以上に新卒者の就職数が単純に増加していくのか、内容を把握していましたらお示しください。さて、若者の定住と若年者雇用対策についてですが、本市の将来人口に大きな影響があることから、市長としてもさまざまな検討をされ、これらの対策を講じてきたことと思いますが、ここ数年ではどのような対策を実施してきたのか、その項目、内容、予算についてお答えください。また、その対策の効果と今後の課題や具体策の充実については、どのように考えられているのか、見解を伺います。次に、最終処分場と今後のごみ処理行政についてであります。現在、家庭系ごみを含め、一般廃棄物の処分場として使用されている桃内の最終処分場は、平成12年に完成し、7月より供用開始となりました。この施設は、地域環境保全と安全性にじゅうぶん配慮したものであると聞いております。ごみ処理行政の最後の分野でもあり、今後の環境問題を考える上で影響も大きいと思いますので、何点か伺います。この最終処分場についてですが、全体事業費、埋立施設の主な項目別の事業費、用地取得費、埋立計画期間、埋立計画量、埋立対象物、埋立方式についてお示しください。この施設は平成12年にしゅん工しているわけですが、さかのぼっていつから施設計画をしたのか、計画をスタートして以後、用地取得、実施設計、工事着手等経過していますが、平成12年の完成までの主な経緯・経過についてお答えください。次に、埋立計画量と実際に処理された埋立実績についてであります。最終処分場の埋立実績については、毎年度発行している「清掃事業概要」に掲載されています。ここでの数値の単位はトンであり、埋立計画量では立方メートルとなっています。つまりトンから立方メートルに換算し、計画量を算出しているわけであります。そこで伺いますが、埋立計画量はどのように計算したのか、換算率はどの数値を使用したのか、その理由と根拠をお示しください。また、ごみ質によって換算率は変化するわけですが、小樽市としての換算率はどのように考えられているのか、見解を伺います。さて、埋立実績ですが、平成12年度から平成16年度までどのような状況で推移しているのか、お示しください。また、実際に埋め立てたごみの実績量は幾らなのか、覆土も含め、立方メートル換算で毎年の実績値と当初計画された埋立計画量との比較ではどのような状況なのか、計画量に対しての率と実績値をお答えください。さらに懸念される点として、埋立実績として換算された数値と現地での土木的測量値とでは大きな差異がないのかということであります。この点についてはどのように考えられているのか、見解を伺います。これに関連してくるのが最終処分場の2期工事であります。現在使用している埋立場の状況、計画量との比較など、さまざまなことを検討しての判断だと思いますが、2期工事についてはいつ、どのように判断するのか、また事業費、建設場所、建設時期、埋立地面積、埋立計画量についてお答えください。この最終処分場の終了時期でありますが、計画している時期よりも延長できるのではないかとの希望的予測があると聞いています。この終了時期についてはどのように考えられているのか、その後の最終処分場の新設計画はいつから準備を検討するのか、現状の処分場の跡利用はどのように考えられているのか、見解を伺います。現在、ごみ焼却場が北しりべし廃棄物処理広域連合の発注により建設中であり、平成19年に完成の予定となっています。最終処分場の埋立計画量を算出するときには、当然、焼却場の建設を前提として計算されたものと考えます。当初計画よりも遅れてごみ焼却場建設工事がスタートしていますが、処分場の埋立計画量に対する影響についてどのように考えられているのか、見解を伺います。また、焼却場から出る焼却灰は灰溶融炉でスラグとなるわけですが、このスラグは焼却前の体積の何パーセント程度になるのか、埋立計画量の計算ではスラグはどのぐらいの量として算出したのか、そもそも北しりべし廃棄物処理広域連合の利用されないスラグについては、本市の最終処分場で処理する予定になっているのか、見解を伺います。次に、今後のごみ処理行政についてであります。本年4月より、家庭系のごみ処理有料化がスタートしました。この目的の一つにごみの減量化があり、着実にその効果が出ているようであります。先日も、テレビや新聞報道などに地方自治体のごみ有料化問題が取り上げられておりました。全国の代表例が出ており、その中に小樽市の数値も大きな効果があったとして発表されていました。4月よりスタートした有料化について、どのような状況なのかお示しください。また、他都市と比較してどのような特徴があるのか、今後の課題はどのようなものがあるのかお答えください。ごみ処理行政については本市だけの問題ではなく、全国的な問題であり、今後の環境行政の大きな課題であります。ごみ問題については、発生から最終処分まで総合的に検討し、10年、20年というスパンで将来を見据えて考えていかなければならないものと思います。ごみ処理については、家庭からのごみ発生、ごみ処理運搬、ごみのリサイクル、最終処分場での処理という一連の流れがあり、入り口であるごみの発生が少なくなると、当然出口である処理についても少なくなるわけであります。今後のごみ処理行政については、入り口から出口まで総合的にトータルな考えの下、ごみ処理総合計画を策定し、将来を見据えた具体的なごみ処理行政を要望・提案いたしますが、いかがでしょうか。また、市民の協力と理解を得るため、さらに具体的でわかりやすい情報提供、周知方法を今後どのように考えられているのか、市長の見解を伺います。次に、学校施設の保全計画についてであります。学校施設は子どもたちの学習や生活の場であり、また、緊急時には避難用施設として使用されるため、安全性や快適性が求められています。最近の地震災害においても、地域の学校施設が避難所として使用されていましたが、強い余震の発生後、避難所としての学校施設が、老朽化のためその役目を果たせないという事例もあったところであります。この学校施設の安全性についてどのように認識をされているのか、教育長の見解を伺います。学校施設を管理する上で、建物や設備及び敷地などの状況を把握することは大変必要なことと考えています。また、今後の施設管理・保全を検討する上でも、各学校の施設の状況が項目別、分類別などに整理され、より詳細がわかるような基礎データ資料として、学校カルテの作成を以前に提案をいたしました。この学校カルテの作成状況はどのようになっているのか、また、現在行われている耐震構造に関する調査についても、あわせて経過と現状と今後の考え方についてお示しください。市内にある学校施設について、新しい基準で建設されたもの以外は安全性が心配されるところであります。財政難で厳しい状況の下、限られた予算の中でできる限り施設を長く使い続けるために、いつ、どのような改修や補修が必要かという保全計画が重要になってきます。この保全計画の策定については、早急に検討するとのことでしたが、策定状況やいつまでに策定するのかお答えください。安全性や緊急性などさまざまなことを検討して、改修等の順位あるいは予算額など保全計画によって施設整備が進んでいくと思いますが、これらについてどのように考えられているのか見解を伺います。また、各学校からの要望は保全計画の中にどのように反映されているのか、お示しください。以上で、私の一般質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
高橋議員のご質問にお答えいたします。まず、情報化の推進について何点かお尋ねがありました。市民の情報通信機器やインターネットの利用率でありますけれども、ともに全国平均を下回っておりまして、特にインターネットの利用率は、年代が高くなるにつれて減少傾向にあります。本市の場合は高齢者が多いことから、パソコン操作が難しいという思いもあって利用率が低い状況にあると考えられ、市民対象のIT講習会や「はつらつ講座」のパソコン講座などを実施してきたところであります。市といたしましては、今後ともパソコン操作やインターネットの活用方法を学ぶ場を設けることにより、市民の皆さんがITを有効に活用することが地域情報化の推進に重要であると認識しております。次に、ITリーダー養成講座の内容でありますけれども、インターネットの操作やパソコンの基礎技能を指導できるITリーダーを養成することを目的に、市内のIT企業の指導講師により、1講座12回を2講座開催し、40名がインターネットの活用やしくみなどについて受講いたしました。また、ITリーダーの養成の効果でありますが、今後、市民が市民の方に教えることができるIT研修講師が育成され、本年度9月から10月に総数100名規模の初歩講座の講師を務めていただくなど、本市の一層の情報格差を解消するため協力いただく考えであります。なお、来年度以降もITリーダーの方などの協力をいただきながら、継続してIT講習会を開催してまいりたいと考えております。次に、図書館の端末機の関係ですが、昨年から準備を進めまして、本年1月下旬にタッチパネル式の機器を1台設置し、図書館情報や本市ホームページが閲覧できるようにいたしました。開設から5月末までの利用状況ですが、名簿記載者が84名となっており、主に10代から20代の方が利用しております。また、他の公共施設への端末機の設置でありますが、図書館の利用状況を見ながら、今後、市民が集まる施設等への増設について検討してまいりたいと考えております。次に、防災情報や災害情報の庁内情報共有システムでありますけれども、防災情報であります気象・地震・津波情報については、現在、庁内LANで情報共有を図っているところであります。災害情報につきましては、災害時に関係部が共通で使用できるよう、被害調査票の様式の統一について、現在関係する各部局と調整をしているところであります。調査票の統一様式が決まり次第、そのほかの災害情報についても、あわせて庁内LANにより各部との情報共有化が図られるよう、また市のホームページへの掲載を含めて関係各部局と詰めることにしております。次に、防災情報提供につきましては、ここ数年の間に国内外で大きな地震や津波など多くの災害が連続して発生しており、日ごろから市民に防災に対する心構えを持続してもらうためにも、情報提供を継続していくことが特に大切なことと思っております。このため市の広報誌では、6月ごろから「防災に備える」という新シリーズを始めました。このコーナーで毎回防災について取り上げ、ホームページにもこの記事を補足して掲載し、実際に災害が発生したときにどのように対処していったらよいのかを市民の皆さんにお知らせすることにいたしました。今後の課題といたしましては、障害者や一般市民も含めて希望者に電子メールで災害情報を発信することや、携帯サイトへの防災情報掲載など、携帯電話を活用した災害情報発信についての取組を進めてまいりたいと考えております。次に、住民基本台帳の大量閲覧と個人情報保護について何点かお尋ねがありました。初めに、住民基本台帳の閲覧制度についてでありますが、住民基本台帳は昭和42年に法律が制定され、公開することが住民の利便の増進に役立つものであることから原則公開とされてきたものであります。当時は個人情報という概念も薄く、得られた情報の悪用も見受けられませんでしたが、現在では犯罪に利用されたり、意識の変化から、住所を知られること自体がプライバシーの侵害であるといった時代環境となってきたことから、その見直しを求める意見が多くなっているものと考えております。市といたしましては、全国市長会などを通して法改正について要望しておりますが、国におきましてもこれら社会経済情勢の変化等を受けて、閲覧制度の在り方についての検討会を設置し、法改正も含めて検討されているものと思っております。次に、閲覧の手続でありますけれども、最初に閲覧者からの住民基本台帳閲覧申請願及び誓約書の提出を受け、申請願を審査の上、閲覧日を決定し、戸籍住民課内において氏名・住所・性別・生年月日の4項目のみ印刷した閲覧用リストを提示し、閲覧者が必要事項を転記する方法により実施しております。平成16年度の項目別の申請件数及び閲覧世帯数で申し上げますと、世論調査が8件の184世帯、学術調査が1件の40世帯、市場調査が22件の2,848世帯、営業活動が20件の8,872世帯、合計で申請件数は59件、閲覧件数は1万3,444世帯となっております。閲覧目的では、学習塾が入学適齢者への入学案内書を送付するためとか、家電製品やたばこに関するアンケートなどの市場調査等であり、大部分が企業や公的機関から委託を受けた調査会社からの申請であり、個人からの閲覧申請はありませんで、閲覧件数も年々減少していることなどが特徴と言えます。次に、不当な目的に使用されるおそれがある場合の対応でありますけれども、不当な目的とは、他人の住民票の記載事項を知ることが社会通念上相当と認められる必要性がないにもかかわらず、その記載事項を探索したり、暴露しようとしたり、プライバシーの侵害につながるもの、差別行為につながるもの、その他制度の趣旨を逸脱して住民票の写しなどを不当に利用する場合とされており、具体的には住民名簿を作成して頒布・販売するとか、閲覧により世帯構成を把握し、ストーカー行為を行うなどが考えられますが、本市においては、今までこのような事例により閲覧を拒否したケースはありません。また、チェック体制でありますけれども、申請目的については内容をより具体的に記載させるとともに、アンケートやダイレクトメールであれば、その様式を添付させるほか、目的以外の利用をしないことや、閲覧対象者の基本的人権を尊重し、一切の迷惑をかけない旨の誓約書も同時に提出してもらうことにしており、これらを慎重に判断した上で閲覧を許可しているところであります。今後の課題といたしましては、閲覧させることの是非や閲覧させる場合の主体と目的及び個人情報保護の観点からの閲覧方法の在り方などがあります。これらにつきましては、個々の自治体に任せるのではなく、全国一律のルールが必要であることから、国の検討結果を見極めたいと考えております。次に、国の検討会でありますけれども、本年5月11日に第1回検討会が開催され、その議事要旨によりますと、さまざまな意見交換がなされたことは承知しております。検討会のスケジュールによりますと、今後月1回開催し、論点整理、ヒアリング等により、10月をめどに最終報告がまとめられることとされております。市といたしましては、個人情報保護の観点から、全国市長会等の要望である請求者の範囲の制限などを含め、適切な措置が講ぜられることを期待いたしております。次に、住民基本台帳に係る個人情報の保護に関する条例の制定でありますけれども、本市におきましては、住民基本台帳の閲覧の請求時には目的や調査内容等を提示させ、慎重に判断した上で閲覧を許可している状況にあります。一方、個人情報としての住民基本台帳をより適正かつ厳格に管理・運用する必要があるとの意見も多いことから、法を超えない範囲で条例を定め、規制する市町村もあることは承知しております。いずれにいたしましても、現在、国において検討会が開催されており、その結果を踏まえた上で対応したいと考えております。次に、ドメスティックバイオレンス、ストーカー行為等の被害者保護のための支援措置でありますが、本市においては省令の一部改正を受けまして、平成16年7月1日から、小樽市ドメスティックバイオレンス及びストーカー行為等の被害者支援に関する住民基本台帳事務取扱要綱を制定し、この要綱に基づいて運用してきております。支援措置の内容でありますが、ドメスティックバイオレンスやストーカー行為の被害者などを守るため、本人以外からの住民票の写しの請求があった場合は、その請求を拒否することとしております。次に、本市の人口減少の問題でありますけれども、昭和39年9月の20万7,093人をピークに減少をし続け、過去5年間の人口の推移を見ますと、平成11年12月末では15万3,284人、昨年12月末では14万5,160人と、5年間で8,124人の減少となりました。次に、その主な要因と傾向でありますが、自然動態では昭和62年以降、出生数が死亡者数を下回る状況が続いており、平成12年から15年までの自然減は毎年550人から660人程度でありましたが、平成16年は806人と大幅な減となりました。また、社会動態では転出者数が転入者数を上回る状態が続いており、過去5年間では平成13年の1,108人をピークに、平成16年は908人の減となっております。特徴的には平成12年以降、950人前後で推移してきた出生数が、昨年は815人に落ち込み、このことが人口減少に拍車をかけたものと考えております。次に、これまで実施した人口対策でありますが、平成15年度から17年度の3年間を中心に、主な人口対策についてお示しいたしますと、子育て支援策としては、産休明け保育や延長保育など実施保育所を拡大するとともに、入所待機児解消のため、平成16年度に奥沢、真栄、赤岩の三つの保育所の定員を拡大し、さらに本年8月には銭函保育所の定員を10名増加する予定であります。さらに、平成13年度から奥沢保育所に、平成14年度から新築統合した赤岩保育所に、地域子育て支援センターを開設いたしました。次に、これらの予算額でありますけれども、保育所費としては平成15年度が11億9,000万円、16年度は12億1,700万円、17年度が12億3,600万円となっております。次に、若年労働者の地元定着を図る施策として、各種事業を雇用促進協会などと共同で実施をしており、3年間で約450万円の予算額となっております。さらに若年者の定住促進を図るため、市外から転入する新婚世帯に対して家賃の一部を助成する若年者定住促進家賃補助制度を平成14年度から行っており、3年間で約4,600万円の予算額となっております。しかし、このような事業に取り組んでおりますが、人口減少に歯止めをかけることができないのが現状であります。このため、従来の施策の着実な実施とともに、次世代育成支援行動計画に基づく子育て支援策を推進してまいりたいと思っております。また、本年度から道が市町村と協働して取り組む「北の大地への移住促進事業」にも積極的に参加するなど、人口対策に取り組んでまいりたいと考えております。次に、本年3月に策定した次世代育成支援行動計画と、今までありました児童育成計画「エンゼルプラン」の違いと効果でありますが、国では急速な少子化の流れを変えようと、これまでの子育てと仕事の両立支援を中心とした取組に加え、男性を含めた働き方の見直しや地域における子育て支援など、なお一層の子育て支援を進めるため、地方公共団体や常時雇用する従業員が301人以上の企業において、今後10年間の集中的・計画的な少子化対策への取組について策定を義務づけた「次世代育成支援対策推進法」を制定したところであります。このため本市では、これまで子育て支援の基本方針としてきたエンゼルプランの点検総括を行い、「おたる子育てプラン」はエンゼルプランを発展的に引き継ぐものと位置づけ、子育て支援に関する施策を総合的に推進する計画として策定したところであります。なお、効果につきましては、今年度から朝里地区に子育て中の親子が気軽に集える「わくわく広場」をオープンさせ、また、子どもたちが安全に過ごせる「子どもの居場所づくり推進事業」を市内小学校全28校で始めるなど、新たな事業をスタートさせておりますので、総体的には今後取組を進める中で具体的になってくるものと考えております。次に、育児休暇などの労働環境でありますが、昨年9月末に実施しました労働実態調査では、育児休業制度のある企業は54.4パーセントで、前年より9.3ポイント増加しており、着実に制度が浸透してきております。しかしながら、育児休業制度を実施している企業の72.2パーセントが無給となっていることや、従業員規模が小さい企業においては制度の実施率が低くなっていることなど、多くの課題があるものと認識しております。市といたしましては、市内企業における育児休暇の取得状況や育児支援に係る制度の普及などについて実態調査をさらに進めるとともに、北海道などと連携しながら、市内企業の育児支援がさらに充実するよう、さまざまな機会を通じて要請してまいりたいと考えております。次に、平成16年度の高校新卒者の就職状況でありますが、本年4月末現在で就職率は88.9パーセントとなっており、前年に比べ0.9ポイント低くなっております。地域別に見ますと、求職者数395人のうち小樽管内への就職者が175人で44パーセント、道内が112人で28パーセント、道外が64人で16パーセントとなっており、未就職者が44人、11パーセントとなっております。また、フリーター、ニートにつきましては、残念ながら、北海道やハローワーク小樽管内の推計値はありませんで、その状況を把握することは難しいと考えておりますが、直近の全国的な傾向として若年者の実態を踏まえれば、本市におきましてもこうした若者が増えてきているものと考えております。次に、新卒者の地元就職率でありますけれども、労働実態調査におきましては、今後の労働力について増やすと回答した事業所が69.2パーセントとなっており、ここ数年の調査結果を大きく上回る状況となっております。この結果は、長引く景気の低迷から脱却するために、今後、優秀な人材を求めようとする企業側の期待が込められている表れとも考えております。しかしながら、企業としてはまだまだ若年者を育てていく余裕がなく、即戦力の人材を求める傾向が強いことから、この結果が必ずしも新卒者の採用増加に直接結びつくものではないと考えております。次に、若者の定住と若年者雇用対策でありますが、まず若者の定住につきましては、平成14年度から、若年者定住促進家賃補助制度を実施してきております。この制度の内容につきましては、当初は市外から市内に転入、又は市内で郊外から中心市街地に転居する一定の条件を満たした新婚世帯に対して、2万円を限度に36か月間家賃補助を行うものでしたが、今年度からは人口増対策に重点を置くこととし、市内での転居世帯を補助対象から外しております。また、募集期間を従来の1か月半から11か月に延長し、制度充実も図ってきております。予算につきましては、平成14年度が600万円、15年度が1,300万円、16年度は1,772万円、17年度が1,500万円となっております。この制度の効果としましては、転入してきた新婚世帯が今年5月末までで延べ52世帯、121人になっております。なお、課題としましては、転入してきた世帯の中で補助期間満了前に家庭の事情で資格を喪失したり、市外へ転出する世帯があることや、申込数の減少などがありますので、今後、制度の在り方を含めて検証してまいりたいと考えております。次に、若年者の雇用対策でありますが、これまで若年者の就職促進と地元定着を図るため、国や道の施策を積極的に活用するとともに、新規学卒者等を対象に企業が仕事について説明をするジョブガイダンスの開催、また、企業見学会やインターンシップ事業などの強化・拡充を図っているほか、ハローワーク小樽や北海道と連携して市内企業に直接採用をお願いするなど、若年者雇用の促進に努めてきております。なお、事業費としましては、雇用促進協会などとの共同事業で、平成15年度から17年度の3年間で約450万円となっております。また、平成16年度におきましては、産学官の連携で設立された小樽まち育て運営協議会が厚生労働省の雇用機会増大支援事業を受託し、この事業の実施により地元雇用の拡充が図られており、平成17年度におきましても本事業をさらに拡大し、新たな雇用の創出を図ることとしております。若年者の雇用環境は引き続き厳しい状況にありますが、今後とも国・道などとの関係機関とじゅうぶん連携しながら、地元雇用を促進するための事業を着実に進めてまいりたいと考えております。次に、廃棄物最終処分場と今後のごみ処理行政について何点かご質問がありました。初めに、最終処分場の施設概要と建設経過でありますが、施設概要としましては全体事業費が64億9,300万円で、このうち埋立施設は44億8,800万円となっております。主な項目別の事業費でありますけれども、遮水施設が16億8,100万円、浸出水処理設備が3億7,400万円、雨水など集配水設備が3億6,900万円、擁壁等流出防止設備が2億4,600万円であり、用地取得費は2億7,700万円となっております。また、埋立計画期間は、1期分で平成12年度から20年度までの9年間、2期分で21年度から26年度までの6年間で、埋立計画容量は全体で103万3,000立方メートルとなっております。埋立対象物は家庭系ごみと事業系の一般廃棄物、燃え殻、汚泥、動植物性残さ、鉱さいの産業廃棄物となっており、埋立方式については通称サンドイッチ方式と呼ばれる層状埋立方式を採用しております。次に、建設経過についてでありますけれども、平成6年度に桃内地区を候補地として選定し、住民の皆さんと協議を進め、平成7年5月に町会の建設同意を得て、これを受け、平成7年度には施設整備基本計画の策定と環境影響調査、平成8年度には用地取得と実施設計を行い、平成9年7月に工事に着手し、平成12年7月から供用開始をしたものであります。次に、埋立計画量でありますけれども、埋立計画量の算出に当たりましては、平成7年度の計画段階で、本市の過去5年間の実績数値を基に平均値を算出し、家庭系ごみについては平成26年度までの人口推計結果により、また事業系ごみにつきましては過去5年間の実績数値を基に予測を行い、算出したものであります。容量の算出に当たりましては、資源物を含むごみの重量から焼却分、資源化分などを差し引いた埋立分に、産業廃棄物、焼却残さを加えて埋立重量を算出し、ごみの種類により体積換算をして容量を求めたものであります。なお、換算に当たりましてはデータが少ないことから、全国で広く用いられております東京都における埋立試験ブロック結果の係数を参考にしたものであります。次に、平成12年度から16年度までの埋立実績でありますが、埋立容量につきましては覆土量も含め体積換算では、平成12年度で7万4,220立方メートル、13年度12万510立方メートル、14年度12万685立方メートル、15年度11万358立方メートル、16年度11万5,145立方メートルであり、合計で54万918立方メートルとなっております。これに対する当初計画での埋立容量は55万1,500立方メートルであり、98パーセントの埋立率となっております。次に、現地での測量値との差異でありますが、平成16年7月に実施した埋立地の測量によれば、埋立容量は約50万4,400立方メートルであり、平成16年8月から平成17年3月までの埋立容量を加えた約58万1,000立方メートルと比較しますと、その差は約4万立方メートルと推定されるところであります。次に、桃内の第2期拡張整備についてでありますけれども、本年4月から始まった資源物収集の拡大と家庭ごみの有料化、また、平成19年度からの広域連合による焼却処理により埋立処分量の減少が見込まれることから、平成16年度に1期分の埋立地の現況測量と埋立可能量の調査を行ったところであります。この結果、1期分の埋立地は平成21年6月まで埋立可能と推定されたことから、2期拡張整備を平成19年度と平成20年度の2か年で実施したいと考えております。2期計画は、桃内町内会との協定に基づき、平成21年度から平成26年度までを埋立計画期間とし、場所は現在の埋立地に隣接する山側部分となります。当初計画では面積は4万平方メートル、埋立計画量は22万2,000立方メートルを予定しておりましたが、今年度中に改めて適切な施設規模を算定するための施設整備基本計画を策定し、この中で埋立面積、埋立計画量、概算事業費等を明らかにしてまいりたいと考えております。次に、廃棄物最終処分場の埋立終了時期でありますが、桃内町内会との協定では平成26年度までとなっており、この協定を遵守し、計画どおりに埋立処理したいと考えております。その後の新たな計画につきましては、今後、基本方針を検討し、2期拡張整備終了後、取り組んでまいりたいと考えております。なお、跡地利用につきましては、埋立終了後、地盤の安定に長い歳月を要することから、その状況を見極めながら利用方法について検討していくことになるものと考えております。次に、焼却場の建設の遅れによる埋立計画量についてでありますが、当初計画よりも1年遅れて建設されることから埋立可能量は増加しますが、一方で資源物収集拡大や家庭系ごみの有料化による減量の要素もあることから、今年度策定する第2期施設整備基本計画の中で、平成26年度までの埋立計画量を示してまいりたいと考えております。また、広域連合が設置する焼却場から出るスラグの焼却前のごみに対する体積の割合でありますが、スラグと飛灰を合わせて10パーセント程度と算出しております。なお、スラグは有効利用する方向で検討しておりますが、利用されない場合においては小樽市分のみ最終処分場で処理することになることから、埋立計画量に含めて算出することとしてまいりたいと考えております。本市分以外のスラグにつきましては案分によりそれぞれ持ち帰り、それぞれの自治体で処理することにしております。次に、家庭ごみの有料化の実施状況でありますが、最初に本年4月と5月のごみと資源物の収集量につきましては、前年と比較し、ごみは約44パーセントの減量となり、資源物は約9.6倍となっております。これらは、市民の家庭ごみ減量化・有料化に対するご理解とご協力によるものと考えております。次に、他都市と比較しての特徴でありますが、本市においては指定ごみ袋5リットルから40リットルまで5種類を作製しましたが、道内で有料化を実施している21市中、5種類の袋を作製しておりますのは小樽市と函館市の2市だけであり、市民の減量努力により、5リットル袋、10リットル袋の使用割合が全体の約5割を超えていることが挙げられると思います。また、資源物の収集品目につきましては、本市では紙製容器包装、プラスチック製容器包装などの12品目を収集しておりますが、道内で有料化を実施している市のうち、缶・瓶などのほか紙製容器包装とプラスチック製容器包装を収集しているのは、小樽市のほか帯広市、芦別市及び紋別市の3市となっており、収集品目が多いのも本市の特徴であると思っておりますし、指定ごみ袋の種類を多くしたこと、資源物の収集品目を増やしたことなどがごみの減量効果を上げているものと考えております。次に、今後の課題でありますけれども、減量効果が維持されるよう事業者などの協力を得ながら、レジ袋の削減や過剰包装の自粛、トレーの回収など、できるだけごみを家庭に持ち込まないための施策を進めること、また、分別のさらなる徹底や減量意欲が低下しないよう啓発に力を入れていくこと、特に高齢者にわかりやすい分け方、出し方の周知・啓発について工夫をする必要があると考えております。次に、ごみ処理総合計画の策定というお話でありますけれども、廃棄物の処理及び清掃に関する法律では市町村に一般廃棄物処理計画の策定を義務づけており、本市においては平成8年3月に、平成8年度から平成22年度までの15年間を計画期間とする小樽市一般廃棄物処理基本計画を策定しました。しかし、その後の各種リサイクル法の施行やごみ処理の広域化、家庭ごみの有料化など、計画の前提となる諸条件に大きな変化があったため、本年6月に、平成17年度から平成26年度までの10年間を計画期間とする新たな計画を策定したところであります。この計画では、ごみと資源物の収集量の見込みやごみの排出抑制のための方策、再資源化、収集運搬、中間処理、最終処分など、ごみ処理の総合的な計画を定めており、今後この計画に沿って処理を進めてまいりたいと考えております。また、情報提供や周知方法につきましては、ごみの減量化や資源化施策についての情報を広報おたるやホームページなどを活用して発信するほか、学校や町会などでの出前講座を通じて周知をしてまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)
高橋議員のご質問にお答えいたします。まず、災害時の避難場所としての学校施設の安全性についてでありますが、昨年10月に発生した新潟中越地震において、学校の施設の老朽化によりその役目を果たせなかった施設があったことは、新聞報道等で承知しているところでございます。本市の学校施設についても、現行の耐震基準以前に建設された校舎、体育館が多いことから、地震や余震の発生時において児童・生徒等の安全を確保することや、地域住民の応急的な避難場所としての役割を果たす上で、学校施設の耐震性能を確保することが重要であることはじゅうぶん認識しているところでございます。次に、学校カルテの作成状況についてでありますが、市の施設として既存の施設の有効活用と、長寿命化及び保全費用の平準化を目的とした施設カルテを現在策定中であります。教育委員会といたしましても、これまでの各学校の施設にかかわる建設年度、建物の構造、床面積、敷地面積などの基礎資料のほか、暖房、給排水施設にかかわる維持補修の状況などのデータと市の新たな施設カルテの項目をあわせたものを、できるだけ早急に学校カルテとして策定して、示してまいりたいと考えております。次に、耐震構造に関する調査の経過と現状についてでありますが、建築基準法における現行の耐震基準は昭和56年に改正施行されておりますので、これ以前に建設された学校施設は現基準に適合していない可能性があると考えられることから、平成16年度、17年度の2年間で、小学校20校、中学校10校、合わせて30校について耐震化優先度調査を実施することとし、本年度は残りの小学校11校と中学校6校について調査することになっております。また、耐震化に向けた今後の進め方についてでありますが、今年度で耐震化優先度調査を終えますので、この調査に基づき優先順位を早期に決定し、平成18年度から19年度にかけて事業の緊急度や事業手法など慎重に検討し、整備計画案を策定していきたいと考えております。次に、保全計画の策定状況についてでありますが、限られた予算で学校施設の維持・補修を効果的に進め、施設を長く使い続けていくための保全計画を策定することは重要なこととじゅうぶん認識しております。今年度、学校施設の耐震化優先度調査を終えますので、この調査の結果を踏まえて、耐震化の整備計画案との整合性を図りながら検討を深めてまいりたいと考えております。最後に、計画による施設の整備の進め方や各学校の要望をどのように反映していくかについてでありますが、進め方としましては、これまでも各学校からの要望に対しては現状を把握の上、施設の安全性、緊急性などを考慮しながら適宜対応しておりまして、これまでのことを踏まえながら進めてまいります。また、各学校からの要望については施設・設備の老朽化が主な原因でありますので、学校施設の安全性や快適性を図る上で効果的な事業手法、改修順位などを検討しつつ、保全計画に反映してまいりたいと考えております。