みんなの議会

小樽市議会 平成17年第2回定例会 2005年6月17日

(1)丸井今井問題の影響について/(2)コンパクトシティ政策及び異業種複合ビル等における福祉施設等移転について/(3)市立病院計画練り直しについて/(4)観光政策と観光客のニーズについて/(5)母子家庭自立支援について/(6)指定管理者制度と民間委託について(病院給食、米飯給食、図書館等)/(7)学校統廃合について

2005年6月17日、小樽市議会の一般質問で、大橋一弘議員が「丸井今井問題の影響について」「コンパクトシティ政策及び異業種複合ビル等における福祉施設等移転について」「市立病院計画練り直しについて」「観光政策と観光客のニーズについて」「母子家庭自立支援について」「指定管理者制度と民間委託について(病院給食、米飯給食、図書館等)」「学校統廃合について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲が答弁しました。

質問者
大橋一弘 議員
答弁者
市長 山田勝麿、教育長 菊譲

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 大橋一弘

平成会として初めての代表質問をさせていただきます。市民がこのまちにどのような思いを持って生活しているのか。それは、市長への手紙や議会陳情等、さまざまな機会に現れています。5月に小樽をテーマにした調査記録が発刊されました。「近代都市の創出と再生産~小樽市における階層構成を中心に」と題され、日本女子大学社会移動研究会内藤辰美教授による明治から現代に至る小樽の成立・発展と都市住民の階層構成上の特質を論じた413ページの労作であります。その中で、市民のアンケート調査をしたものがあります。今後、小樽はどのような都市として発展すべきかについては、60パーセントが観光都市、30パーセントが商業都市、小樽の将来のために何が必要かについては、35パーセント、新しいまちづくり、30パーセント、新しい産業の導入、ほかに市議会活性化、大学との交流、市役所の活性化であります。市の行政サービスについては、満足が25パーセントにとどまり、70パーセントの人が不満を持っています。市議会議員の活動についても、満足は非常に少なく、少し不満40パーセント、大変不満40パーセントです。市議会は機能しているかという設定では形がい化していると答えた人が60パーセントに及んでおりました。それでは、質問に入らせていただきます。丸井今井問題についてお尋ねします。今回、丸井今井再建への考え方が示されたところ、釧路市は商店街のアーケード化と具体的支援策を発表し、行動の素早さに熱意を感じました。小樽においてもサンモール商店街の署名運動は4万3,000人を超え、支援のお祭りバザールも開催されました。残してほしいという思いは強いものがありますが、決定は伊勢丹次第というところに予測の困難さがあると思います。小樽が釧路のようなハード面での支援策を打ち出せないのは、既に平成2年に再開発ビルを建築している事情があると思います。127億円で丸井、グランドホテルの新店舗を建設し、4億円で商店街はアーケードを直しました。そのため、株式会社小樽開発は借入返済が2010年まであり、またアーケードの返済資金の7割を負担しており、一方、丸井今井は家賃として1億数千万円支払っており、家賃と共益費が売上げの落ちた今、重い負担となっていると聞いております。また、売上げが10億円増えれば、採算がとれるとも聞いております。私の申し上げました数字及び現状について、市はどのように把握しておりますか。また、丸井再建計画の報道以降、主なものとしてどのような対策をとってきたのか。また、目標とするものは何でしょうか。丸井今井が閉鎖される場合には連鎖的に影響が出ると思いますが、商店街への影響、市全体への影響についてどのように考えておられるでしょうか。市の中心部に商業と住宅の再集積を図ることによる都市再生、いわゆるコンパクトシティについてお尋ねします。これについて小樽市としてはどのような政策を持っているでしょうか。5月に青森市中心部のフェスティバルシティ「アウガ」を視察してきました。中心街活性化を目指して、2001年9階建ての再開発ビルを建設いたしました。都心商業は郊外商業のできないことをしないと生き残れない原則に対応して、核店舗なし異業種複合型となっております。地下に駅前市場を移転し、80店舗の魚中心の食品市場、1階から4階は中心街に不足しているヤング対応のファッションゾーン53店、5階にコンサートホールと市の男女参画協働プラザ、6、7、8、9階は図書館で大変にぎわっておりました。コンパクトシティの中心核として小樽にもあってほしいと思いました。中に商業施設のほか、文化や市のサービス施設も同居していますので、小樽においてもいろいろな施設の中心地への移転、新設が考えられますが、空きビル、空き店舗を利用したとして、例えば総合福祉センター、老健施設、医療施設、文化施設等の移転の可能性、問題点について分析をお聞きいたします。市立病院についてお尋ねをいたします。病院基本構想は、昨年7月、事業費253億円で発表され、12月には事業費184億5,000万円に68億5,000万円の圧縮をされました。しかし、それでも利子を加えた返済額は総額264億円で、一般会計の負担は概算72億円と聞いております。現在でも一般会計からの繰入金は平成15年、13億6,560万円、16年、13億9,950万円で実質赤字であります。赤字の要因には人件費率56パーセントと他病院に比べ、高いことにあります。黒字の病院は看護師の平均年齢が一般的に低いとのことですが、職員アンケート調査の中でも「中身が古いままでは」とか、「医師の意識が低い」との意見があるとのことでした。施設面での基本計画以前に、本来的に赤字要因となるものを改革できなくては、新病院の返済の負担と恒常化する赤字の二重苦にのめり込むと懸念するところです。今までの計画に固執することなく、初めから練り直すぐらいの覚悟で市民各層の意見も聞き直して、計画を立てていただきたいと思います。次に、観光についてお尋ねをいたします。観光客が昨年に続き減少しています。小樽も観光地として成熟期あるいは老成期を迎えたのかと思っております。古いまち並みや文化を魅力とした観光地は、ブームが去ると大幅に落ち込みを見せます。各地の例をとりますと、長崎がピーク時の628万人から現在493万人に22パーセント減、萩が225万人から143万人に37パーセント減、津和野が152万人から101万人に34パーセント減、倉敷が968万人から646万人に34パーセント減、この例で行きますと、小樽もいずれは600万人台まで落ち込むこともありえると思います。観光業界の景気動向について、土産物品店、飲食店の状況はどうでしょうか。また、今後の対策をどう考えていますか。バスツアー中心の観光から大きな変化の見られる時代になりつつあります。特に、団塊の世代が定年を迎えた後、その膨大な人口の人生の過ごし方が、消費動向に大きく影響すると予想されています。観光においても変化へのきめ細かい対応が必要とされると思います。夫婦又は友人たちとの個人旅行と言われるもの、自然と触合い、自然を友とする旅行、その点に関連してお尋ねをいたします。車でキャンプ泊と温泉泊を組み合わせて旅行する人も増えています。フェリー港である小樽は、その人たちの通過点でもあります。全道にオートキャンプ場がありますが、今、我がまちには建設する余力はありません。水道とトイレと駐車場のある空き地があれば、車で泊まったり、テントを張ったりして滞在できるのです。夏には旭展望台や天狗山の山頂駐車場にも車の観光客がとまっています。まちの中に簡単な夜営場があれば、夕食は飲食店にも来るでしょうし、気に入れば何日でも滞在していきます。勝納ふ頭公園、色内ふ頭公園、旭展望台の緑地広場、空き地とトイレと水道さえあればよいのです。市内にいろいろな場所があると思います。考えていただきたいと思います。自然と触れ合う観光は、以前は自然を見るものでした。オタモイの海岸の美しさのように。今は自分自身が自然の中で行動することです。道内のいろいろな人気スポットの中で、小樽ではそれは塩谷の丸山です。600メートルの平凡な山ですが、登りながら小樽積丹の海岸を一望し、岩の山頂から羊蹄山、ニセコの山、暑寒別の山が見えるというので大人気です。旅行会社が札幌から3,500円のバスツアーを募集しております。登山者名簿に昨年6,500人、推定1万人は超える人が上っており、80パーセントが札幌近郊の人です。これは登山客というものではなくて、観光客そのものであります。ところが苦情が来ます。登山道にポリ袋とかごみが散乱しています。動物の死がいでもあるような悪臭がする。だれも桃内のごみ処理場がそばにあることを知らないのです。観光地ならどこにでもあるトイレがない。山奥ならやぶに入ることもできます。でも、人がぞろぞろと歩いているのです。簡易トイレの設置を考えてください。道にごみが散らばらないようにしてください。次に、母子家庭自立支援事業について質問いたしますが、母子家庭の考え方を知りたくて、2人の女性と話をしました。一人は保育園勤務で園児の50パーセント以上が母子家庭という職場です。もう一人は本人も2人の子供を持つ母子家庭でセールスをしている人です。共通の意見は、働く気のない人がいる。パートを適当にやって遊んでいる方がよいスタイルだ。母子家庭はどうしてこんなに優遇されるのだろうと厳しいものでした。しかし、女性であるがゆえに時給700円のパートしかなく、30万円以上の固定給を得ることのできるのは、国家資格を持つ人か、よほど能力のある人に限られているという現実は否定できません。母子家庭自立支援事業に大きな期待を持っています。母子家庭自立支援給付金支給事業は補正で2人決まると本年3人となり、高等看護学校生と聞きました。母子家庭で働きながらということを考えると、市内の学校等で勉強するのが一般と思うので、高等職業訓練で市内で取得可能な資格は何でしょうか。また、入学を考える人たちに、3年生のときには条件が合えば適用できる制度だと説明することはできませんでしょうか。また、給付対象人員の拡大は何人ぐらいをめどとしているでしょうか。教育訓練給付は、対象講座の中でそれぞれ今年の給付申請人数は何人でしょうか。常用雇用については、事業主へのPRはどのようにしていますか。目下、利用者がいないと言いますが、他都市での利用状況はどうでしょうか。また、保育園入園に母子家庭への配慮はあるのか。そして、母子家庭支援には、どのような政策がとられていますか。指定管理者制度と民間委託に関連してお尋ねをいたします。病院給食ですが、委託することによって市内の業者が納入できなくなるのではないかと心配し質問をしてきました。2か月経過しましたので、市内の業者が商売を確保できたのかどうかについてお尋ねをします。平成16年度納入の市内業者で、23店中今回も引き続いて納入できたのは何店になりますか。また、新規参入も加え、市内業者の数はいかがでしょうか。平成16年度納入していた業者からは、何らかの意見は寄せられているでしょうか。次に、職員は学校給食に職場変更するとの条件でしたが、実際に配置はどうなりましたか。また、学校給食以外の部署に職場変更を認めたのはなぜでしょうか。民間委託による財政効果は9,000万円のはずでしたが、人件費を市役所内に散らしただけにも思えます。その分を差し引くと、市全体としての財政効果は幾らになるでしょうか。米飯給食の製造は、日東バイオン株式会社で行っていますが、同社は大手商社系列会社となり、再建のために本業に専念する方針と聞きます。米飯給食製造より撤退したいと打診していると聞きますが、どう対応するのでしょうか。米飯給食は以前は市内の製パン業者が行っていたものであり、元のように市内製パン業者に製造を委託すべきと思いますが、配送システム、設備を考えると、日東バイオンの工場を利用しなくてはできないとの意見も聞きますが、どのようにすれば市内業者に仕事を引き継げると考えますか。指定管理者制度導入について、公の施設は学校を除き152施設で、相当数に今後制度が適用されると考えます。図書館、博物館、文学館、美術館についても検討すると思いますが、以前に民間委託を検討して不調に終わった図書館の例を今後への試金石として聞きたいと思います。市内法人と交渉がありましたが打切りとなりました。どのような点で合意に至らなかったのか、経過と今後どうするのかお尋ねをします。また、文化施設は館長も含めて運営するのを委託するということについては、どう考えますか。最後に、学校統廃合についてお尋ねをします。手宮地区では手宮小学校PTA有志を中心に署名運動が行われ、6月16日現在1万1,000名の署名が行われました。手宮小学校と手宮西小学校の2校を残すことを求めています。北手宮小学校も今日、陳情書が出てきました。量徳小学校においては、地元町会長が小樽病院より量徳小学校を選択するとまで発言をしております。教育委員会は精力的に説明会を続けてきました。しかし、地元の今の声、状況を見るに、結論を出すには時期いまだ熟せずと判断せざるを得ません。行政というものは、当初計画は提出した以上、変更しないものだからあきらめようという声は最初けっこう聞きました。説明会の過程で、父母の要望もいろいろ取り入れようと努力されてきたことは認めます。しかし、父母、地元の方々は、昨年11月発表以来考えてきた中で、署名運動に訴えるという現状になっています。行政は強行突破をするものだと市民に思い込ませないでください。慎重に急がず、時間をかけていただきたいと要望します。再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

大橋議員のご質問にお答えいたします。初めに、丸井今井の状況でありますけれども、丸井今井小樽店が入居している建物は、平成2年に優良再開発事業として民間による再開発を行い、建物全体は小樽開発株式会社が管理・運営をしており、質問にありました投資額や借入れの返済期限については、おおむねご指摘のとおりと伺っております。また、同時期にサンモール一番街商店街がアーケード整備を行っており、その投資額、小樽開発の負担割合についてもおおむねご指摘のとおりと伺っております。丸井今井小樽店の状況としては、平成2年の再開発による開業以来、売上げが低迷する中で、特に家賃、共益費が負担になっていると言われており、採算がとれるためには、現在より相当程度の売上げの増加が必要とも伺っております。次に、これまでの市の対応でありますけれども、5月18日に北海道、小樽市、小樽商工会議所、北海道中小企業家同友会しりべし・小樽支部、小樽市商店街振興組合連合会、サンモール一番街商店街振興組合の6者による「丸井今井小樽店の営業存続に向けた連絡会議」を設置し、署名活動の推進や存続要望、支援策の検討を行ってまいりました。5月26日に連絡会議を構成する地元団体と小樽市議会の連名で丸井今井あてに丸井今井小樽店の営業存続に関する要望書の提出、6月6日には小樽、釧路、苫小牧、室蘭の各市の首長、市議会、商工会議所、市商連の4市4団体の連名による北海道への支援要望書、丸井今井に対する存続要望書を提出し、さらに6月10日には4市4団体により北海道議会、経済委員会、各会派あてに支援要望書を提出したところであります。また、昨日、丸井今井小樽店の営業存続を願う約4万3,000人余りの要望署名と、余市、仁木、古平、積丹、赤井川の北後志5町村の要望書、さらには丸井今井小樽店に対する支援策を丸井今井あてに提出するなど、丸井今井小樽店が営業存続できることを目標に、今段階でできる限りの取組を進めてまいりました。次に、小樽店が閉店となった場合の影響でありますけれども、サンモール一番街商店街への影響としては、商店街の来街者の減少、個店の売上げ減少などが考えられます。また、小樽市全体への影響としては、購買力の市外流出や雇用環境の悪化、またテナントなどの出店者への影響、さらには再開発施設全体を管理・運営する小樽開発への影響などが考えられます。また、近接する中心商店街の来街者の減少、観光集客ゾーンとの連結点にあることから、観光への影響も考えられるなど、本市経済全体へ大きな影響があるものと考えております。次に、コンパクトシティ施策についてのお尋ねでありますけれども、最初に市としての施策についてでありますが、全国的に市街地の外延的拡大やモータリゼーションの進展などにより、都市の魅力である交流や触合いの場となるまちの顔としての中心市街地の魅力が失われつつあります。このような中、近年基盤整備が整い、さまざまな都市施設が集積している都市中心部に高齢者をはじめ、多くの人に住んでもらったり、郊外部に立地する傾向が強かった病院や福祉施設などを都市中心部に立地させ、中心市街地を活性化させる、いわゆるコンパクトシティといった取組の必要性が議論されております。本市のまちづくりにおいても、このコンパクトシティの考え方は非常に重要と考えており、平成15年4月に策定した小樽市都市計画マスタープランにおいて、人口の減少や少子高齢化などの社会動向も考慮した利便性の高いコンパクトな市街地の形成を目指すと位置づけており、また平成17年3月に策定した小樽市住宅マスタープランにおいても、まちなか居住の推進に向けて、住まい関連情報窓口の総合化などを進めることとしております。次に、福祉施設等の中心部空きビルへの移転でありますが、商業用施設として建設された建物を総合福祉センターや文化施設等に活用する場合、多額の改修費や家賃等の問題もあり、現状としては移転は難しいものと考えております。また、老人福祉施設や医療施設については、主に民間が設置し、運営しておりますので、事業者の意向などあらゆる観点からの検討が必要であると考えております。次に、病院の問題でありますけれども、まず病院の収支改善についてでありますが、当面の課題として病院が必要とする医師の確保に最善を尽くし、診療体制の整備を図り、収益の確保を図ってまいらなければならないと考えております。また、支出につきましては、平成17年度から小樽病院での給食業務の民間委託を実施しておりますが、平成18年度の実施に向けて第二病院の給食業務の委託も現在検討しております。今後も業務の不断の見直しを図り、経費の節減に努めて収支の改善を図ってまいりたいと考えております。次に、基本構想でありますけれども、新市立病院基本構想の策定までには、市民や関係団体の代表による市立病院新築懇話会からの提言や市民へのアンケート調査の結果など、市民要望に沿って策定したところでありますが、さらに昨年、その内容の精査検討も行ったところであります。これらの内容につきましては、議会にその都度報告し、議論をいただいたところであります。また、市のホームページに基本構想の全容と精査検討結果の概要を、広報にはそれぞれの概要を掲載し、市民の皆さんからご意見もいただきましたし、医師会などから救急医療の在り方や診療科目や病床数などについて意見が寄せられたところであります。そういったことを踏まえ、基本構想を再度精査することとし、救急医療の問題につきましては、小樽市救急医療体制検討委員会において協議いただいておりますし、病院の規模や診療科目などにつきましては、両病院の医師10名で構成するワーキンググループにおいて見直し作業を進めておりますので、それらがまとまり次第、関係団体等と協議の上、判断してまいりたいと考えております。次に、観光についてでございますが、まず土産品販売店や飲食店における観光売上げの状況でありますが、各業種別の売上高については、個々に把握することは難しいものがありますが、平成12年度と平成16年度に実施した観光経済波及効果調査によれば、観光客の消費から波及する市内総売上げの推計がそれぞれ3,046億円と2,668億円であり、約400億円の減少となっております。このことからも観光入込み客数の減少が本市経済全体に少なからぬ影響を及ぼしているものと推測しております。また、今後の対策といたしましては、観光事業者の皆さんや観光関連団体とのネットワークづくりによる観光客のニーズに対応した新たな商品開発に取り組むとともに、観光客に対するホスピタリティの一層の向上を図りながら、魅力ある観光地づくりに努めてまいりたいと考えております。次に、夜営場の設置でありますけれども、観光客の減少に歯止めをかけるためには、多様化する観光客のニーズに対応できる受入れ態勢の整備が求められていることは十分承知しております。現在、おたる自然の村や朝里川温泉地区には、夜営場が開設されており、市民をはじめ、自然との触合いを求める旅行者の皆さんにご利用いただいているところであります。今後、こうした形態の旅行客の需要がどの程度あるのか、また現在の施設の利用状況も勘案しながら、研究してまいりたいと考えております。次に、丸山の登山道とごみの関係でありますけれども、初めに小樽市廃棄物最終処分場から登山道の一部へごみが飛来することについてでありますけれども、最終処分場においては周囲に飛散防止用のフェンスを張るとともに、ごみが飛散しないように注意しながら覆土整備をしております。しかし、年に数回風の強い日にはどうしてもプラスチック類が飛散する状況にあり、最終処分場においては随時周辺のごみ拾いを実施し、周辺環境の保全に努めているところであります。丸山登山道への飛散したごみについても、これまで春先にごみ拾いを行ってきておりますが、登山道の美化が求められていることを踏まえ、今後、春と秋の年2回程度定期的にごみ拾いを実施し、環境の保全を図ってまいりたいと考えております。次に、悪臭でありますけれども、最終処分場ではごみの搬入後、毎日覆土整備を行い、悪臭の防止に努めておりますが、生ごみの投入直後や敷きならしのときには、風向きの関係で登山道ににおいが漂うことも考えられますので、できるだけきめ細かな覆土作業を行い、悪臭防止に努めてまいりたいと考えております。次に、登山道の簡易トイレの設置でありますけれども、この登山道は国が保安林の管理道路を一般に開放しているものであり、登山者には自然を守る責任が強く求められることから、マナーとしてごみを持ち帰ることと携帯トイレを携行することが必要ではないかと思います。しかし、携帯トイレを持たない登山者も多くいると聞いており、簡易トイレの設置については、登山道の管理者である石狩森林管理署と協議してまいりたいと考えております。次に、母子家庭自立支援給付金支給事業についてでありますけれども、初めに高等職業訓練促進給付金でありますが、児童扶養手当受給者か、又は同等の所得水準にある母子家庭の母の自立のため、有効な資格を取得するに当たって2年以上就学する場合に、最後の3分の1に相当する期間、生活費の負担軽減を図り、資格取得を容易にしようとするものであります。支給対象となる資格は、看護師や介護福祉士等がありますが、市内で資格取得が可能なものとしては、小樽看護専門学校などの看護師養成機関がありますので、看護師資格と考えております。次に、制度の周知でありますけれども、決定に当たっては、資格取得の見込みなどについて審査が必要となりますので、支給対象者には事前に相談していただきたいことから、毎年3月に市内の看護師養成機関に周知を図ったところであります。今後も事前の周知に努めてまいりたいと思います。次に、予算でありますけれども、当初の見込みを上回る申請があったことから、このたび増額補正予算を提出しておりますが、母子家庭の経済的自立に効果が高いと思われますので、今後さらに要望があれば対応していかなければならないと考えております。次に、同様の目的で母子家庭の母に対し、技能取得への取組を支援する自立支援教育訓練給付金についてでありますが、今年度の支給申請人数は現在までにヘルパー養成が7人、パソコン養成が1人、医療事務養成が2人となっております。次に、常用雇用転換奨励給付金でありますけれども、この制度は事業主が母子家庭の母を新規に短期間臨時雇用し、職業訓練計画に基づいて常用雇用に転換した場合、事業主に対し、奨励金を1人当たり30万円支給するもので、この制度につきましては、昨年3月に商工会議所に説明したところであります。また、他都市の状況でありますが、道内主要9市の中で5市が実施しておりますが、いずれも実績はないと聞いております。次に、市内における母子世帯でありますけれども、近年家族の形態も変化してきており、夫婦別性や婚姻届を提出しない事実婚を選択するなどさまざまなことから、母子家庭の実数把握は困難なところであります。参考に、母子家庭の母に支給している児童扶養手当の平成17年4月末現在の受給資格者数では、1,746世帯となっております。また、生活保護を受給している母子世帯数では、平成16年度の月平均は425世帯で、毎年増加傾向にあって、この5年間で約22パーセント増加しております。次に、母子世帯の児童の保育所入所でありますけれども、国の通知でも入所選考を行う場合に、母子家庭は優先的に入所させる取扱いになっており、母子家庭ではない世帯と申込みが競合する場合には、優先的に入所させているところであります。次に、母子家庭への支援でありますけれども、さきにご質問いただきました母子家庭自立支援給付金支給事業や保育所優先入所など、経済的自立に向けた就業支援や児童扶養手当、災害時手当、水道料金の減免など経済的支援、母子福祉住宅、母子生活支援施設などの住宅支援、ひとり親家庭などの医療給付及び就業、就学に当たっての資金貸付けをはじめ、母子自立支援員を配置し、母子家庭のさまざまな相談に対応するなど、総合的な支援策をとっているところであります。次に、病院給食の委託にかかわっての市内業者の問題でありますけれども、平成17年度に引き続き納入している市内業者は現在9業者で市内業者の総計は11社であります。また、平成16年度に納入していた業者からのご意見は、現在のところ特にないと聞いております。次に、職員の配置でありますけれども、小樽病院の給食に従事していた13名の職員が職場変更の対象でありましたが、職員の意向を確認し、6名を新光共同調理場などの給食職場に配置し、7名を一般業務員として窓口業務や施設関係などの事務職場に配置しました。職場の変更につきましては、事務職場での職員の不足が見込まれておりましたので、職種の変更を認め、業務の定型的な事務職場に配置したものであります。次に、市全体としての財政効果でありますけれども、小樽病院の財政効果の試算では、職員13名の人件費を総額8,300万円、1人平均640万円で見ております。13名のうち6名については給食職場に配置しましたので、通常の異動と考えており、また7名については事務職場への配置になりましたが、本来職員が必要な職場に配置しております。しかしながら、仮に新規採用職員を充てたとすれば、1人平均300万円程度となりますので、差は340万円となり、7名分の2,380万円が負担増ということになります。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

大橋議員のご質問にお答えいたします。まず、日東バイオンが米飯給食より引上げを打診しているということについてでありますが、日東バイオンには平成5年度から学校給食の炊飯と食器の洗浄を委託しております。昨年10月に非公式でありますが、米飯給食から身を引きたいとの話があり、受皿となる業者が決まるまでは日東バイオンが責任を持って引き受けていくとの話でありました。現在、会社と今後の方向性を見いだすべく、工場の在り方も含め話合いをしているところでございます。次に、市内業者に仕事を引き継ぐことができるかどうかについてでありますが、日東バイオンとしての今後の具体的な方向性が定まっておりませんので、現段階ではお示しすることはできませんので、ご理解願います。次に、図書館の民間委託についてでありますが、昨年度、開館時間の延長や祝日開館など、多様な市民ニーズに柔軟かつ効率的に対応するため、窓口業務を中心とした民間委託化の検討を行ったところであります。内容につきましては、図書や絵本に造けいの深い市内のNPO法人に今後の図書館運営の在り方などについて相談してきたもので、検討結果、専門職員の継続的な確保や移動図書館バスの運行業務など、整理すべき課題もあることから、当面、直営体制としたものであります。なお、本年度の職員配置につきましては、部次長の館長事務取扱をはじめ3名の職員減を図り、図書館司書の有資格者である嘱託員を3名充てたところであります。今後につきましては、有資格者の配置に十分配慮しながら指定管理者制度の導入について、さらに検討してまいりたいと考えております。次に、社会教育施設への指定管理者制度の導入についてでありますが、現在、市としてはより効果的・効率的な施設の管理・運営に向け、民間の能力を活用する指定管理者制度の導入を全庁的に取り組んでいるところであります。教育委員会といたしましても、平成18年度より総合体育館について導入することとしており、美術館などの社会教育施設につきましても、各協議会や審議会とも十分に協議しながら、今後の管理・運営の在り方について検討してまいりたいと考えております。最後に、小学校適正配置実施計画案についてでありますが、地域説明会を昨年10月から延べ35会場とPTA、ことばの教室等を入れますと40会場で実施し、保護者や地域、校友会の皆さんから多くのご意見、ご要望をいただきました。今後、教育委員会といたしましては、7月末ごろをめどに実施計画を決めてまいりますが、これまでたくさんの方からさまざまなご意見をいただきました。そうした意見を十分踏まえて、慎重に判断してまいりたいと考えております。(「議長、10番」と呼ぶ者あり)

再質問 10番 大橋一弘

1点だけ再質問いたします。ただいま、平成18年、第二病院に委託計画ということでお伺いしました。今回、平成16年度23社、小樽市内の業者が納入していたわけですが、11社に絞られました。入札のやり直し、そういうことでこういう結果になったわけですが、結果的には例えば4社で納めていた部分が1社に集約されるとか、そういう形で零細な業者が結局は切られるという結果になっているように思っております。経済原理ということもあるのですが、ただ、市の方で積極的に零細な商店とかの商売を切る結果になるときには、慎重に進めなければならないものではないかというふうに考えております。第二病院の委託がこれから出てくるわけですが、今回、札幌市立病院のように労務関係だけ委託して、そういう資材の納入については従来どおり、結局市の方で管理するというような、そういう選択肢をとっているところもあるように聞いております。行政効果において、どういうことになるのかという問題があると思いますけれども、今回第二病院を委託する場合には、そういうことも考えて研究して委託を考えていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

来年、第二病院の委託を考えておりますけれども、確かに23社が11社ということでありますから、非常に外れたところは大変だというふうに思います。今お話あったように労務だけ委託という話ですけれども、そういったことが可能なのかどうか、よく研究して進めてまいりたいと思います。

出典:小樽市議会 平成17年第2回定例会 2005年6月17日 議事録 PDF(58ページ) 間違いを知らせる