みんなの議会

小樽市議会 平成16年第2回定例会 2004年6月15日

(1)道州制特区に向けた地域振興について/(2)市税収入増に結びつく今後の施策について/(3)介護保険制度の見直しについて/(4)港湾問題について/(5)ごみの減量化について/(6)高齢者が安心して生活できる福祉施策について/(7)銭函海浜地区の観光振興について

2004年6月15日、小樽市議会の一般質問で、井川浩子議員が「道州制特区に向けた地域振興について」「市税収入増に結びつく今後の施策について」「介護保険制度の見直しについて」「港湾問題について」「ごみの減量化について」「高齢者が安心して生活できる福祉施策について」「銭函海浜地区の観光振興について」について質問し、市長 山田勝麿が答弁しました。

質問者
井川浩子 議員
答弁者
市長 山田勝麿

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 14番 井川浩子

一般質問をさせていただきます。最後の質問となりますので、重複の部分がたくさんありますが、お許しをいただきまして質問に入ります。初めに、道州制特区構想について、何点かお尋ねをいたします。先般5月28日、高橋はるみ北海道知事は、経済財政諮問会議に道州制特区構想を提示いたしましたが、概要といたしましては、国の出先との機能統合、国からの権限や財源の移譲、規制緩和を生かした取組の推進プランを柱とした提案内容であったと聞いております。北海道の視点としては、地域特性を踏まえた住民サービスの充実や、北海道経済の活性化と自立へのステップを掲げて、子育て環境の充実、行政ワンストップサービスの推進、地域雇用環境の創造、地域一体型除雪、防災プランや外国人観光客の倍増など、九つの道州制推進プランを提示したと伺っております。そこでお聞きいたします。この道州制特区構想の推進により、小樽市が深くかかわるプラン又は影響のあると考えられるプランをお示しください。次に、特に統合の構想は、国の出先機関がある小樽にとりましては、人口や税収面から見ても大きな課題と言えますが、その点のお考えや今後の見込みについてもお聞かせください。次に、国の財政諮問会議からは、国の出先機関との統合と道内分権について、1か月後に再提出するように宿題を出されておりますが、この構想が進む中で、小樽市としては道州制の道庁案へ盛り込むプランがあるのか、また、今から道州制推進会議を通じて小樽の意向を盛り込むことが可能なのかにつきましてもお聞かせください。次に、市税収入対策について何点かお尋ねをいたします。市税収入は市役所が市民サービスを着実に推進するために重要な財源でありますが、平成14年度の市税収入は、ピーク時の平成9年度と比較して約15億円で、およそ9パーセントも落ち込んでおり、厳しい財政事情がうかがえます。特に個人市民税の落ち込みが激しく、その要因は人口減による納税義務者の減少、減税の影響や個人所得の減少によるものと思われ、法人市民税においては厳しい経済情勢もあり、企業収益の悪化による減少となっております。そこでお聞きいたしますが、人口構成比で見ますと65歳以上が25パーセント、60歳以上が33パーセント、50歳以上で50パーセントを超えている小樽市において、今後ますます高齢化が進むと思われ、また、企業の雇用事情も厳しくなる中、まず何と申しましても人口増を目指し、かつ適正な人口構成を図ることが重要と考えますが、人口対策について今考えておられることをお聞かせください。また、将来税収増を見込めるものとして考えられる税目はないのかお答えください。平成 16年第 2回定 例 会 本 会議 録次に、介護保険制度について何点かお尋ねいたします。介護保険制度は来年度に法制度全般の見直しをすることが決定しておりますが、その一環として、今、国が一括決定しています介護報酬を自治体が独自に決定できるしくみの導入が検討されると聞いております。これはサービスの種類を今後は広域型と地域密着型に分けて、地域密着型は自治体が一定範囲内で自由に価格設定ができるようにするものとのことであります。これまで介護報酬はサービスごとの公定価格で、原則は全国一律で、利用者負担が1割、残りが保険給付となっております。このようなことから、給付費が増加すると、市民の保険料の引上げにつながるため、自治体からは全国一律の価格でなく、独自に価格を決定できる制度の実現が求められてきたところであります。そこでお聞きいたしますが、まず小樽市の現在の介護報酬の課題についてお聞かせください。また、小樽市の福祉施設と在宅のサービスが、通所介護などの地域密着型と複数の自治体に事業者の活動がまたがる広域型に再編された場合、サービス面や価格面において、市民の皆さんにとってどのような影響があるのかお示しください。さらに、今後高齢化がますます進むと思われます。小樽市の介護保険制度の全般的な見直しを含めた見通しについて、わかる範囲でお答えください。次に、港湾問題についてお尋ねいたします。平成15年の小樽港の港湾取扱貨物につきましては、一昨年のフェリー敦賀便の苫小牧港への移転もあり、一定程度の減少となりますことは非常に残念でありますが、今年7月から、フェリー舞鶴便に2隻の高速船が導入されることにより、フェリー貨物並びに観光客などの回復、増加につながるものと大いに期待を寄せているところであります。小樽港における物流面での振興を考えますとき、国内貨物につきましては、今後ともフェリー貨物の新規開拓など、いっそうの集荷に力を注ぐことが最も重要な課題と考えられますが、外国貿易につきましては、小樽港のロケーションを生かした、ロシアや中国など日本海対岸諸国との物流の拡大に努めることが必要であると常々思っているところであります。中でも、経済成長が著しい中国の勢いを小樽港の発展に結びつけることが当面の課題であると考えております。その意味で、一昨年開設されました中国との定期コンテナ航路には大きな期待を持って見守っておりますが、そこでお伺いいたします。この中国コンテナ航路の開設以、 。来の主な貨物の種類並びに貨物量など 輸出・輸入の状況はどのように推移しているのかお聞かせくださいまた、先日、サハリンとの旅客船が定期的に運行されるとの発表がありましたが、中国とは異なり、発展のテンポが緩やかなサハリン州をはじめロシア極東地域との経済交流は、長期的観点で地道に進めていかなければならないものと考えますが、豊富な天然資源に恵まれ、潜在的な成長力には大きなものがあると考えられます。特に近年サハリン州における石油・天然ガス開発が相当本格的に進展し、経済活動が全般的に活発化しているようにお聞きしています。今後、このようにロシア極東地域の発展を何とかして小樽港の振興につなげていっていただきたいと考えておりますが、現在、小樽港におけるロシアとの物流の状況はどのようになっているのか、また、今後の経済交流の見通しについてお聞かせください。高齢者が安心して生活できる福祉施策についてお尋ねをいたします。、 、平成14年2月に市が実施した高齢者一般調査によりますと 世帯状況ではひとり暮らしが21.5パーセント夫婦二人暮らしが46.6パーセント その他の高齢者のみの世帯3.8パーセントと 調査全体で7割強が高齢者、 、のみの世帯となっております。また、体が弱くなった場合、暮らし方では、自宅で暮らしたいが49.5パーセント、施設入所などを考えているが22.7パーセントで、その施設入所希望者の半数以上が特別養護老人ホー平成 16年第 2回定 例 会 本 会議 録ムなどの介護保険施設を考えており、ケアハウスを含めると、7割強が老人福祉施設などへの入所を希望しています。これらの調査結果からも、単身高齢者を含め、高齢者のみの世帯が多く、引き続き現在地域での居住を希望し、さらに今後のことを考えると、老人福祉施設への入所希望者も多いことが伺われます。坂道が多いなどの地理的条件や降雪量が多い冬期間のことを考えますと、高齢者一般調査結果からも、高齢者の施設志向が強いということが伺われます。小樽市の高齢化率は本年の4月末で25.98パーセントと、4人に1人以上が65歳以上の高齢者となっており、今後もこのような増加傾向で推移するものと思われます。これらの現状を踏まえるとともに、一方では高齢者の施設志向を反映して、小樽市内における特別養護老人ホームやケアハウスの待機者が多い状況ですが それらの施設の地域的に配置されているのは オタモイ地区特養老人ホーム 定員100人 赤岩地区特養、 、 、 、老人ホーム、定員80人、ケアハウス、定員50人、新光地区特養老人ホーム、定員150人、ケアハウス、定員100人となっており、銭函地区など、それらの施設のない地域の対応策も含めて、高齢者が地域で安心して住むことができるために今後どのような福祉施策をお考えなのか、お答えください。、 、 、 、また 平成17年度中に 新たな高齢者保健福祉計画 介護保険事業計画が策定されると聞いておりますが高齢者が地域で安心して住むことができるための施策として、その計画の中でどのように反映されていくのか、お答えください。次に、ごみの減量化について、市は昨年の9月に小樽市廃棄物減量等推進審議会を設置して、家庭ごみの減量化施策とその方策としての有料化について諮問し 今年の3月に 循環型社会形成に向けてのごみ減量、 、「化の取組については、市民・事業者・市がよりいっそう連携を強めることにより、効果的に推進していくことが大切である。家庭ごみの有料化については、ごみに対する市民一人一人の意識が高まり、自主的にごみ減量に取り組む契機となるほか、資源化の促進も期待できることから、ごみ減量化の有効な方策の一つである」との答申を同審議会からいただいたところであります。その答申を受けて、市はごみ減量やリサイクルを推進するためには、市民・事業者・市がそれぞれの役割を明確にした上で、具体的な家庭ごみ減量化対策やごみ処理手数料の有料化の基本的考え方がこのたび示されました。限りある天然資源を効率的に使い、ごみの排出や環境への負荷が少ない循環型社会を形成するためには、ごみになるものをできる限り減らし、再使用にも心がけ、繰り返し使えないものは資源としてリサイクルすることが必要であると考えます。。 、そこでお尋ねいたします ごみ減量化対策として資源物収集の拡大を図ることは有効な施策と考えており今後、新たに資源物として収集する品目と現在収集している資源物と合わせて、合計で何品目の資源物の収集となるのか、お聞かせください。また、町会などが行っている集団資源回収に対しては、現在、市では団体及び回収業者に助成金などの支援をされておりますが、今後、市が紙類などを資源物として収集することになりますが、ごみ減量のために集団資源回収を自主的に実施している町会などへの支援については、どのようにお考えになっているのか、お聞かせください。さらに、ごみと資源物の適正な分別排出を実際に行う市民の協力なしには、ごみ減量化や資源化の推進が図れないことから、市民一人一人のごみに対する意識を高める方法の一つとして、買物に行く際に買物袋を持参するなど、レジ袋を削減するためのマイバッグ運動が多くの自治体で進められております。そのためには市民・事業者・市の三者が連携を図りながら、市民に広く周知し、レジ袋削減に対する取組を実施する時期に来ているものと考えます。市のお考えをお聞かせください。平成 16年第 2回定 例 会 本 会議 録最後に、銭函海浜地区の観光振興についてお尋ねいたします。観光入込み客の減少については、平成12年度に実施した観光経済波及効果の計測によると、観光総消費額とその経済波及による総売上高は3,046億円であり これは市内算出額の約3分の1に相当すると公表されて、おりますが、観光関連産業は、今や小樽市において基幹産業の一つにまで成長してきています。しかしながら、先月新聞報道された平成15年の小樽市観光入込客数は800万2,000人であり、依然としてたいへん多くの観光客が小樽を訪れてくださっているものの、2年連続で5パーセント強の減少となったことは、小樽観光の不安材料の一つになっているのではないでしょうか。このことは単に観光関連産業だけにとどまらず、本市全般に影響を与えるものと思われます。市税収入が落ち込むなど、市の財政状況が非常に厳しい中で、市長としてはどのようにとらえていらっしゃいますか。次に、銭函海浜地区の開発について、また、海水浴客は冷夏の影響により、2年連続して平成13年度の半減状態となっています。さらに、ドリームビーチでは砂浜の浸食が進み、海岸管理者の北海道が毎年大量の砂を投入して、砂浜を維持してきたところでありますが、聞くところによりますと、その砂入れも本年で打ち切られると聞き及んでおります。しかしながら、小樽観光の魅力の一つとして、海や港が挙げられることは言うまでもありません。銭函の海浜地区は海水浴場としてにぎわっているばかりでなく、ヨットやプレジャーボートなど、マリンスポーツを楽しむ方々も多く、さらに夕日が大変に美しい観光スポットとして人気の高いエリアであります。このエリアにあるドリームビーチ、サンセットビーチ、銭函海水浴場の三つの海水浴場と集客施設を連動させるなど、一大マリンスポーツレジャーランドとして開発することについて、市長はどのようにお考えでしょうか。市長のお考えをお尋ねいたします。以上、再質問はいたしませんので、市長の明快なご答弁を期待して、質問を終わります (拍手)。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

井川議員のご質問にお答えいたします。まず、道州制特区構想について、何点かお尋ねがありました。初めに、北海道知事が、さきの経済財政諮問会議において道州制特区に向けた提案をいたしましたが、その中で、先ほどお話がありましたように九つの道州制推進プランを掲げておりますが、そのいずれもが、本市を含め道内各市町村とはかかわりの深いものばかりであると思っております。しかし、推進プランにおける影響という点においては、現時点では具体、 、的な事業内容が示されていないため どのようなメリット・デメリットがあるかは判断できない段階にあり今後、北海道とじゅうぶんな協議をしてまいりたいと思っております。次に、国の機関との機能等統合が与える本市への課題と今後の見通しでありますが、現在、本市には、総務省、法務省、財務省や国土交通省など7省庁の出先機関があり、事業所規模は異なりますが、全体として相当数の職員が勤務し、本市に在住しております。このことから、国の機関との機能等統合が人口問題や税財源への影響を与えることも予想されますが、現時点では内容が示されていないことから、今後、北海道と各省庁との協議の行方や具体的な機能統合の在り方などの情報収集に努めるとともに、北海道など関係機関との協議を進めなければならないと考えております。次に、道州制プログラムに小樽の意向を盛り込むことができるかというご質問でありますが、現時点では平成 16年第 2回定 例 会 本 会議 録道州制特区構想そのものが、国と北海道との調整の段階であることから、小樽市はもとより各市町村の意向や具体的なプランについての聴取はなされておらず、今後、北海道から具体的なプランなど推進プログラムの内容提示がなされた時点で考え方を示してまいりたいと考えております。次に、市税収入対策の観点からの人口対策でありますが、本市の人口は昭和39年をピークに減少し続ける中、15歳以下の年少人口と65歳未満の生産年齢人口とも減少し続ける一方で、65歳以上の人口は増加し続けております。特に社会動態から見ると、20歳から29歳までの若年者の市外流出が最も多く、この実態は、市税収入の確保はもとより、今後のまちづくりを進める上でも大きな課題の一つであると考えております。人口減少の原因は多くの要因が複合していると思っておりますが、若年者などの地元定着のためには、何よりも働く場の確保が重要と考えております。このため、新規学卒者等を対象に、企業が仕事について説明するジョブガイダンスの開催や企業見学会、インターンシップ事業などを引き続き行うとともに、本年度は、新たに起業化を考えている方への情報提供や起業家の育成等のための支援事業を予定しております。、 、 、 、また 定住対策として 市営住宅の建替えや道営住宅の誘致 若年者定住促進家賃補助制度の実施のほか新たに空き家情報の提供を目的とした空き家バンク制度の構築を検討しております。さらに、生み育てやすい環境づくりとして、産休明け保育・延長保育の実施や、地域子育て支援センターの管理・運営などとともに、本年度は新たに公立の3保育所の定員枠を合わせて50名拡大いたしました。人口対策につきましては、なかなか効果的対策は難しいものがありますが、知恵を絞り、工夫をしながら、行政ばかりではなくて、民間の活力を活用して、関係機関とも連携・協力しながら取り組んでまいりたいと考えております。次に、将来税収増を見込める税目でありますが、本市で課税しているのは個人市民税、法人市民税、固定資産税など、税の使い道が特定されていない普通税と、入湯税及び都市計画税のように、税の使い道が特定されている目的税があります。また、新たな税目としては、地方税法の規定により地方公共団体が個別に課することができる法定外普通税及び法定外目的税がありますが、課税客体、課税標準、税率、課税の公平性など多くの課題があることから、研究を続けているところであります。なお 現在 入湯税について 利用料金が1,000円以下の施設の鉱泉浴場に入浴する者の課税免除規定の廃、 、 、止に向け、関係者の皆さんと話合いを行っているところであります。次に、介護保険制度の見直しについてでありますけれども、最初に本市の介護報酬の課題でありますが、北海道としては、積雪・寒冷や広域性に配慮した介護報酬の設定を要請しているところであります。このことが一方では介護報酬を引き上げる要素にもなり、独自に介護報酬を設定できたとしても、介護給付費の削減につながるかどうか難しい面もあります。当市では、居宅サービスと施設サービスの介護報酬の格差や利用状況が保険料を引き上げる要素となっているところがありますので、サービスの需給状況を勘案した介護報酬の水準とすることが課題であると考えております。次に、サービスの種類の再編による市民への影響でありますが、サービスの地域密着型と広域型の再編につきましては、現在、社会保障審議会介護保険部会で議論している段階であり、具体的なことはこれからであると承知しております。地域密着型の目的につきましては、地域の実情に合ったサービスを提供するとともに、市町村が一定範囲内で自由に介護報酬の価格を設定できるようにしようとするものと聞いておりますが、サービスのメニューや報酬の上限額の設定の仕方によっては、介護給付費や保険料、市町村の負担への影響も大きいと考えられるところであります。いずれにいたしましても具体的な議論はこれからであると聞いております。平成 16年第 2回定 例 会 本 会議 録次に、本市の介護保険の将来の見通しについてでありますが、国におきましては、制度見直しに向けた検討が平成15年5月から開始され、保険給付やサービスの利用状況、市町村の保険財政など、これまでの制度の運営状況を踏まえながら、保険者の在り方、被保険者の範囲、保険給付の水準、保険料や国庫負担の在り方などについて検討してきており、平成18年度からの実施を目指して、見直し案を本年8月に取りまとめる予定と聞いております。その中で、被保険者の拡大や障害者福祉の支援費制度との統合などが議論されており、これらの動向を見極めなければはっきりしたことは言えませんが、本市におきましては今後ますます高齢化が進み、それに伴い介護給付費が増加することが予想されております。次に、港湾問題でありますけれども、初めに小樽・中国定期コンテナ航路の主な輸入貨物につきましては石材、靴、自転車などであり、また、輸出貨物は自動車部品、サッシ、水産品などであります。また、コンテナ貨物につきましては、今年の5月までの前年比較で、輸入は50パーセント増となっており、20フィート、 、 。換算で1,769本 輸出は63パーセント増の1,847本であり 合計52パーセント増の3,616本となっております次に、ロシアとの物流状況でありますけれども、小樽~ホルムスク~ワニノ定期フェリー航路におきましては、平成12年に再開したときから、昨年の貨物量は3倍近く増加しており、主な輸入貨物は製材であり、輸出貨物は建設用資材や建設用機械などとなっております。また、サハリン州における石油・天然ガスの開発で、サハリンプロジェクトⅠとⅡが本格的に建設を開始しておりまして、2007年ぐらいまでにプラント建設やパイプライン建設を終了させ、その後石油や天然ガスを本格的に産出する予定となっております。それらのインフラ整備やオイルマネーは、サハリン州へ多大な経済効果を生み出すものと期待されており、今後も貨物の需要動向などを調査しながら、小樽港の利用促進につなげてまいりたいと考えております。また、今年6月には小樽~ホルムスク旅客航路が開設されまして、人的交流も今後盛んになっていくものと期待しております。次に、銭函地区などの特養やケアハウスのない地域の福祉施策についてでありますが、特養などの施設の設置は、北海道全体の圏域での枠配分で行政的に決定されますが、具体的な整備に当たりましては、市の高、 、齢者保健福祉計画などに沿って 社会福祉法人等の事業者がみずから土地の取得など施設整備の計画をして北海道と協議し、整備していくことになります。また、施設は広域的に入所できますので、小樽市民の方が札幌等の施設に入所している実態もあります。また、地域での生活を希望される高齢者には、銭函地区にも、 、ありますけれども デイサービスセンターや担当地区の在宅介護支援センターなどがサポートするとともにその他の介護保険及び介護保険外サービスが利用できます。市といたしましても、地域で高齢者が安心して、 、住むことができるよう 地域のボランティア等が地域で高齢者を支え合うシステムづくりなども進めながら今後も必要なサービスの充実に努めてまいりたいと考えております。また、次期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画でありますが、次期計画は平成18年度スタートに向けて、平成17年度中に策定することとなりますが、現在、国において社会保障制度審議会などで、介護保険制度をはじめ施設の在り方を含め見直しの議論をしているところであり、それらの動向を見ながら策定することになります。いずれにいたしましても、高齢者が地域で安心して住むためには、地域の支え合いが大切になるのではないかと考えております。次に、ごみの減量化についてのご質問でありますけれども、初めに家庭ごみの減量化施策として、新たに資源物として収集する品目につきましては、新聞、雑誌・書籍、段ボール、菓子箱などの紙製容器包装、ト平成 16年第 2回定 例 会 本 会議 録レーなどのプラスチック製容器包装、スプレー缶の6品目を考えております。また、現在、市が資源物収集している缶、瓶、紙パック、ペットボトル、蛍光灯・電球、筒型乾電池の6品目とあわせて、市が収集する資源物の合計品目は12品目となる予定であります。次に、集団資源回収を実施している町会などへの支援でありますが、現在、市では、ごみ減量及びリサイクル推進のために資源回収を実施している町会などに、1キログラム当たり5円、集められた資源を回収している業者には2円60銭の助成をしております。これらの助成はごみ減量化などの市民の自主的な活動を支、 。 、援するために交付しているもので 本市の現在の助成単価は道内で一番高いものとなっております しかし集団資源回収を実施していない町会や、実施していても実施回数が少ない町会、団体も多いことから、未実施町会に対する集団資源回収参加への働きかけや実施回数の増などの協力を、今後とも要請してまいりたいと考えております。今後、紙類などの資源がごみとならないように、市の資源物収集日、集団資源回収日のいずれへでも出せるように、現在、町会などに行っている助成金については引き続き支援してまいりたいと考えております。次に、レジ袋削減に対する取組でありますけれども、その方法としては市民は買物袋を持参する、事業者においては事業者が推奨するマイバッグを販売するなどマイバッグ運動、また、レジ袋を断るとポイントシール式で加算され、一定程度たまると買物券が交付されるなどの特典制度の導入、レンタルかごの販売、レジ袋の有料化などがあります。今後、市では、市民に対して必要としないものは受け取らないなどの環境に配慮した行動へ発展させるための啓発活動、事業者に対しては消費者が必要としないものは渡さないなど、レジ袋削減に向けた取組についての要請を行うなど、市民・事業者・市の三者が連携をとりながら、レジ袋削減に努めてまいりたいと考えております。参考までに、市内における大型スーパー8店舗の聞き取り調査では、既に6店舗がポイント加算方式による特典制度やレンタルかごの販売を実施しております。また、レジ袋の再使用や紙袋などを持参すると購入価格から一定額を値引くという方法で、積極的にレジ袋削減に努めている事業所もあると聞いており、それぞれの事業所の特性を考慮しながら、レジ袋削減に向けた具体的な取組を進めていただきたいと思っております。次に、観光についてでありますけれども、まず観光入込客数でありますが、長引く景気の低迷や旅行形態が多様化する中で 本市の観光入込客数は残念ながら2年にわたり減少しているものの 依然として800万人、 、台を維持しており、小樽人気は高く、健闘しているものと受け止めております。しかし、今後の観光振興につきましては、単に入り込み増を目標とするのではなく、長年の課題であります日帰り型から宿泊滞在型観光への移行実現によって、さらに大きな経済波及効果が生まれるものと考えております。これらの現状を踏まえ、これからの小樽観光の在るべき姿や方向性を示すために、現在、関係団体や市民の方々に小樽市観光基本計画についての審議をお願いしており、その中から市民と行政が協働で取り組む観光振興の方策が生まれてくるものと期待いたしております。次に、銭函海浜地区の開発でありますけれども、規模の大きい海水浴場を有するこの地区は、海水浴やマリンスポーツなどを楽しめる格好のエリアであります。しかしながら、この地区での開発行為については都市計画法上の規制があり、自然環境の保全など、さまざまな観点から検討すべき課題も多く、現時点においては難しいものと考えております。

出典:小樽市議会 平成16年第2回定例会 2004年6月15日 議事録 PDF(125ページ) 間違いを知らせる