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小樽市議会 平成16年第1回定例会 2004年3月4日

(1)新たな財政健全化計画策定に向けての事務事業見直しについて/(2)雇用対策について/(3)広域観光について/(4)本市商業の現状について/(5)本市小児科医療の問題点について

2004年3月4日、小樽市議会の一般質問で、斉藤陽一良議員が「新たな財政健全化計画策定に向けての事務事業見直しについて」「雇用対策について」「広域観光について」「本市商業の現状について」「本市小児科医療の問題点について」について質問し、市長 山田勝麿が答弁しました。

質問者
斉藤陽一良 議員
答弁者
市長 山田勝麿

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 29番 斉藤陽一良

平成16年第1回定例会に当たり、一般質問を行います。まず、新たな財政健全化計画策定に向けての事務事業の見直しについて伺います。三位一体改革による交付税の落込みや税収減から苦境に陥っている本市財政を立て直すため、山田市長は、現在の本市事務事業について、聖域を設けず見直しを行い、16年度予算においても、各種補助金、助成金等について、かなり思い切った削減を断行いたしました。今回行われた緊急的な政策課題の見直しとあわせて、今後、21世紀プランの新たな実施計画策定に向けて、現行の第2次実施計画に盛り込まれている事務事業の進行状況の見直し、再評価が並行して行われなければならず、また、行われてきたはずであります。それらの作業の現在までの進ちょく状況をお示しください。いかに危機的状況とはいえ、市民生活に支障を来すことは許されません。事業の廃止、休止等、また、補助金、助成金等の削減、打切りなどに当たっては、拙速を避け、事業の緊急性、妥当性、必要性などについて、慎重の上にも慎重かつ的確な判断が行われるべきと考えますが、見解を求めます。次に、雇用対策について伺います。我が国の経済は、鉄鋼、造船、情報関連、自動車など輸出主導による回復基調にあり、その国内への波及には、産業間、地域間に大きなばらつきがあります。目立った輸出産業を持たない北海道の経済状況は、昨年の第4四半期、前年同期比0.4ポイント増で、全国最悪の完全失業率6.1パーセントという数字がすべてを物語るように、最悪期を脱することができません。国は地域雇用創出に向けて、地域別に予算を重点配分し、特別対策を進めています。本市の緊急地域雇用創出特別対策推進事業の16年度の事業数とその予算の総額、雇用創出効果人員及びそれぞれの前年対比について、お示しください。次に、この事業は、建設、土木などの過剰労働力を抱える業種から、情報関連、福祉サービスなどの今後成長の期待される分野への労働力の移動、定着を図る目的もあると考えますが、本市の本推進事業で雇用された労働者のその後の就業状況、就業分野などについて調査をされておりましたら、お示しください。また、本市の本推進事業が、労働力過剰業種から成長分野への労働力移動という点で、どのような役割を果たし、どの程度の効果を上げていると認識されているのか、お示しください。いわゆる情報関連業種以外で、政策的に労働力の移動、定着先として誘導していくべき産業分野を調査、検討し、将来の本市の発展方向を見通した上で、しっかりとした総合的な計画に基づいて、国、道などへの翌年度への事業継続を認めるよう要望することなども含めて、より効果的かつ発展性のある事業設定をしていくべきではないでしょうか。その意味で、本推進事業の事業設定の基本的な在り方についてお示しください。次に、広域観光についてお伺いいたします。本市を含む後志広域観光については、昨年、国の観光交流空間づくりモデル事業として、後志地域広域連携観光交流推進協議会の後志地域観光交流空間づくりモデル事業計画が選定されるなど、着々と広域の取組が進みつつあるところと考えますが、本市を起点とする広域観光のアイデアとして考えるところを、ひとつ提案してみたいと思います。エコツーリズムを基本コンセプトとして、交通手段としては極力公共交通機関を利用し、マイカーの場合はなるべくハイブリッド車などを活用し、環境負荷の少ない旅行とします。1日目は、本市の海や山の自然をたん能できる体験などを行い、厳選した地元産の四季折々の食材を生かした食事とします。2日目以降も、後志管内各町村のうちから、2ないし3か所ずつ、3コース程度を選んで、地域の特色ある自然環境の保全や活用の取組を紹介する見学や体験などを行い、夜は電気照明を極力使わず、かがり火やキャンドルなどの自然な明かりを生かしたステージパフォーマンスや音楽を楽しめる企画などを設けることが考えられます。これらの企画を管内の民間非営利法人などが連携して立案、実行し、自治体も情報提供や運営面で協力をしていくことが考えられると思いますが、本市の可能な支援内容についてお示しください。このような事業についての本モデル事業とのかかわりと、事業支援の上でのメリットについてもお示しください。次に、このたびまとめられた「小樽市消費者動向調査」と昨年発表された「小樽市商業者動向調査」を基に、本市商業の現状についてお伺いいたします。本市商業全体の流れとしては、昭和30年代から50年代を通じて3,500店前後を推移していた商店数は、その後減少に転じ、現在2,500店前後となっています。従業者数もピークの昭和40年代前半に2万1,940人を記録して以来減少し、昭和60年代以降、1万5,000人前後を上下していましたが、平成11年に大型複合商業施設マイカル小樽、現在のウイングベイ小樽が開業し、減少の一途にあった従業者数が2,000人ほど増加した点が注目されます。既存商店街や市場に注目する商業者動向調査では、前回調査と比べて「経営状況は厳しくなった」とする回答が8割を数え、その理由として、従来多かった「大型店の進出」は12パーセント弱にとどまり、それに対し 「景気の低迷 「消費者の低価格志向化」、 」「お客さんの高齢化 「人口の減少」などを挙げる声が強くなっています。商業者の考える今後の経営の方向」性としては 「経費削減 「サービス向上 「品ぞろえの充実」の3項目が高くなっています。これに対し、今、 」 」回発表された小樽市消費者動向調査お買物アンケート報告書及び同来街者聞き取り調査報告書によりますと、市内での買物割合の変化で 「変わらない」が61.4パーセントあるものの 「減った」が19.9パーセントと2、 、割近くあり、その原因として、手稲区など札幌市郊外の買物が増えたためとする回答が41.2パーセントと最も多く、消費者の市外流出を裏づけるような結果となっています。また、商店街や市場での買物の感想や商店街に対する要望としては 「品ぞろえを豊富にする 「欲しいものがそろう」などが最も多く、商業者の意、 」識との微妙なずれを見せています。この点について、消費者の側から見て、欲しいものがそろうということは、商業者の側で言えば、店舗の商品構成ということであり、売れ筋の把握、新商品の仕入れ、新たなニーズのキャッチなど、情報力の強化が不可欠と考えます。商業者動向調査の経営上の対策として 「品ぞろえの、充実」は挙げられてはいるものの10.8パーセントで 「経費削減」が17.4パーセント 「サービスの向上」が、 、17.5パーセントに比べると、かなりの開きがあり、今後の本市商業の展開のためには、商品構成、さらに販売情報管理への認識をいま一歩高めることが必要ではないかと考えますが、見解を求めます。次に、本市における小児科医療の問題点について、お伺いいたします。まず、実例を基に何点かお伺いいたします。平成15年12月25日午前1時ごろ、生後7か月の乳児が突然噴水のようにおう吐し、急いで夜間急病センターに行ったところ、小児科の専門医がいないということもあって、聴診器を当てることもなく帰され、その後、半分くらいは血液のように見える血便があり、市内のK病院に電話で問い合せをしたところ、診療時間外ということもあって、様子を見てくれと言われただけであったとのことでございます。しかし、心配であったために、手稲のK病院で受診したところ、腸重積との診断で、24時間以内に適切な治療をしないと腸閉そくを起こすこともあり、なぜ早く連れてこなかったのかとのしっ責を受けたとのことでございました。これは極端な事例と考えられるかもしれませんが、私はこれに類したケースをほかにも何件か聞いております。まず、夜間急病センターの役割、その設置の目的をお知らせください。さらに、平成15年12月24日の夜から25日朝にかけての医師の配置はどうだったのか。小児科の専門医は、その日、確かに配置されていなかったのか。夜間急病センターの小児科専門医の配置は、どのようなローテーションで行われているのか。診療科目として内科、小児科、外科をうたっているにもかかわらず、なぜ小児科医を常に配置しないのか。専門医か専門医でないかは別として、医師が命にかかわるような診断の間違いを犯したり、診断が遅れて病状が悪化するなどという事態を放置することは、夜間急病センターの存立そのものにかかわる大きな問題と言わざるをえません。次に、この件には、小児科医療にかかわる、より根深い問題が現れていると考えます。診療時間の不規則さ、問診の難しさ、また、検査など手順の困難度、他の診療科目に比べての診療報酬の低さや薬剤の量の少なさなどから、薬価収入も低いなど、小児科は採算がとれないなどの理由で、小児科から撤退する病院も出ているとの報道もあります。さらに、このような状況では、医学部の小児科志望者がいなくなる心配さえあると言われております。本市の小児科の医師数をお示しください。後志管内の地域基幹病院として、市立小樽病院の小児科の体制について、医師の配置数及び過酷と言われている小児科医師の勤務時間と勤務状況についても、お知らせください。また、新病院構想においては、この点について、どのような検討が行われているのか。特に小児救急の体制強化とそのための専門医の確保等について、お知らせください。社会の少子化が進めば進むほど、重視されて当然の子育て支援、その根幹とも言うべき小児科医療が、子どもが少ない、また、採算がとれないためになおざりにされていく、そのような状況は何としても改善する必要があると考えます。衆知を集めた改善を切に求めるものであります。以上、再質問はいたしませんので、誠意ある答弁を求めます (拍手)。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

斉藤陽一良議員のご質問にお答えいたします。最初に、21世紀プランの新たな実施計画に向けての進ちょく状況でありますが、市民と歩む21世紀プラン「小樽市総合計画」が、昨年3月に中間点を経過したことから、第2次実施計画に盛り込まれた事務事業を対象とし、点検を行ったところであります。中間点検に当たりましては、行政評価の手法を一部導入し、各事業の緊急性、妥当性、効率性などについて評価し、施策の課題と今後の方向性を明らかにし、昨年第3回定例会に報告したところであります。第3次実施計画は、さきに実施した中間点検を踏まえ、社会情勢の変化に伴う市民ニーズや財政の健全化などをじゅうぶん考慮に入れながら策定作業を行っており、今議会中に報告してまいりたいと考えております。次に、事務事業の見直しについての見解でありますが、昨年来行ってまいりました見直しの観点は、今後3か年程度で、単年度収支のバランスをとることを目標にしつつ、市民生活への影響も考慮してまいりました。しかし、財政収支の前提となる市税や地方交付税などの一般財源が大きく落ち込む中で、今後の収支は非常に厳しくなると見込まれ、これら財源の落込みを吸収するためには、さらに大胆な見直しと創意工夫が必要と考えております。財政健全化の達成にはより多くの困難が伴いますが、市民の皆様のご理解とご協力なしにはできないとの認識に立ち、今後とも慎重に対応し、判断してまいりたいと考えております。次に、雇用対策について、何点かお尋ねがありました。まず、平成16年度の緊急地域雇用創出特別対策推進事業でありますが、事業数では13事業を予定しており、平成15年度に比べて1事業の増となっております。予算総額では8,246万3,000円で、前年度比4,079万1,000円の減となっており、また、雇用創出効果人員は78人で、前年度比17人の減となっております。次に、雇用された労働者のその後の就業状況でありますが、北海道が集約した平成14年度の雇用期間終了後の進路調査によりますと、小樽市で実施した10の事業につきましては、新規雇用者が73名で、その中で回答のあった66名のうち40名が正社員、長期パート、契約社員など、次の仕事が決まっていると回答がありました。引き続き求職活動中が17名、その他9名となっており、6割程度の方が再就職している状況にあります。また、就業分野につきましては、調査項目にないため、把握しておりません。次に、成長分野への労働力の移動という点でありますが、本市の産業は多種多様な業種が小規模な形で集積している構造にあることから、大きな労働力を吸収できるような分野は少なく、労働力移動の実態を把握することはなかなか困難であります。今後とも、本市において、よりいっそう成長が見込まれる食品製造加工産業や、比較的元気のよい観光関連産業、高齢化に対応した福祉・医療関係産業などの分野において、雇用の創出が図られることを期待いたしております。次に、事業設定の基本的な考え方でありますが、本事業は現下の厳しい雇用失業情勢にかんがみ、構造改革の集中調整期間中の臨時応急の措置として、国の緊急地域雇用創出特別交付金を財源に、緊急かつ臨時的な地域の雇用、就業機会の創出を図ることを目的に、北海道の実情に応じた推進事業を実施することとされております。事業設定に当たりましては、基本的には雇用、就業機会を創出する効果が高い事業で、人件費比率、新規雇用比率などの要件を満たし、さらに当面する本市の行政課題解決のために必要な事業について、北海道と協議の上、実施してきたものであります。また、本事業は平成16年度が最終年となりますが、全国市長会等を通じて、事業の継続を国に要望しているところであります。次に、広域観光についてお尋ねがありましたが、まず広域観光への市の支援でありますが、小樽を拠点とした後志広域観光の推進は、本市が目指す宿泊滞在型観光に向けて有効な手段と考えており、現在、後志地域広域連携観光交流推進協議会で推し進めております観光交流空間づくりモデル事業の中でも、検討項目の一つとなっております。市といたしましては、ご提言にありますNPO法人との連携や、計画立案に積極的に参加するとともに、この企画が実現した場合は、全国の旅行代理店への周知や本市が実施する観光キャンペーンでのPR、さらには管内自治体とも連携し、関係のホームページで情報発信を行ってまいりたいと考えております。次に、エコツーリズムの提言とモデル事業とのかかわりでありますが、本モデル事業は「出会い・発見、自分流。スローな旅、しりべし 「後志スロー・コリドー構想」をテーマとしており、時間をかけてじっくり」と楽しむ新しい旅のスタイルを提案することを目的にしております。1月にまとめましたアクションプログラムの中には、ご提言のエコツーリズム関連事業も何本か企画されておりますので、広域観光振興という観点から、本モデル事業の中で実現可能なメニューづくりを進めてまいりたいと考えています。また、事業支援上のメリットとしては、2月に国土交通省の支援をいただき、当協議会に宣伝誘致促進部会を設置し、より具体的な旅行企画商品づくりに向けスタートしたところであり、今後の部会の検討に大いに期待しているところであります。次に 「小樽市消費者動向調査」と「小樽市商業者動向調査」の調査結果から、今後の本市商業の展開につ、いてお尋ねがありました。今年度の消費者動向調査「お買物アンケート」結果によれば、消費者からの商店街や市場に対する要望としては 「品ぞろえの充実」を求める声が多く寄せられております。商業者を取り巻く経営環境が厳しい中で、、今後、商店街や市場が消費者の支持を得るためには、品ぞろえの工夫や他店との差別化を図るなど、個店の魅力を高めていくことが必要であり、ご指摘のような商品構成や販売情報管理への認識を高めることは大切であると考えております。そのためにも、今後、このたびの調査結果を商店街や市場に伝えるとともに、商業者団体と市がいっそう連携を密にし、消費者ニーズに対応した魅力ある店舗づくりのため、できる限りの支援を行ってまいりたいと考えております。次に、小児科医療について何点かご質問がありましたが、まず夜間急病センターの設置目的でありますが、夜間に急病にかかった市民の診療を行うための1次診療機関として、内科、小児科、外科を診療科目に小樽市が設置したものであり、その管理運営を社団法人小樽市医師会に委託しております。次に、夜間急病センターの医師の配置状況でありますが、通常午後6時から9時までは市内の内科・小児科系の医師1名と外科医1名が、午後9時から翌朝7時までは、大学の医局から派遣された内科医及び外科医各1名が配置されており、小児科の専門医は配置されておりません。このたびの12月25日未明の事例においては、大学の医局から派遣された内科医による診察と報告を受けております。次に、小児科の標ぼうと専門医の配置でありますが、1次救急の夜間急病センターにおいては科ごとの専門医を置くことが困難でありますので、内科、外科の2名体制で対応しており、内科医が対応できない小児患者については、2次救急への転送により、専門医に受診していただくこととしております。ご指摘の事例は、夜間急病センターに確認したところ、翌日、患者の保護者から苦情の申立てがあり、受託者である小樽市医師会も事実関係を確認しており、今後このようなことがないよう協議したところであり、ご理解をいただきたいと存じます。次に、小樽市内の小児科の医師数でありますが、医師法第6条第3項の規定による平成14年12月末現在の届出によりますと、医業に従事する総数で25名であります。内訳といたしましては、開業医が4名、市立小樽病院が3名、協会病院が2名、道立小児総合保健センターが11名、北海道済生会西小樽病院が5名であります。次に、小樽病院の小児科の医師数でありますが、現在3名が常勤しております。また、勤務時間と勤務状況でありますが、勤務時間は午前8時30分から午後5時までであります。勤務状況につきましては、昨年1年間で見ますと、勤務時間内に延べ1万3,861名、時間外では延べ895名のお子さんの診察を行っているところであります。次に、新市立病院基本構想における小児救急でありますが、基本構想では、本市における時間外救急の実態や市民アンケートによる救急医療への要望などから、小児救急の充実は新病院にとって重要な機能であると考えております。このため、新病院における救急部門については、2次救急はもとより、1次救急に常時対応することとしておりますが、この運営に当たっては、医師会など関係機関との調整が必要となりますので、今後、医師会とじゅうぶんな話合いを行いながら、小樽市全体の救急体制の中で新病院が担わなければならない機能について、判断をしていかなければならないと考えております。また、医師の確保については、新病院の救急体制に対応できるよう、関係機関に要請していかなければならないものと考えております。

出典:小樽市議会 平成16年第1回定例会 2004年3月4日 議事録 PDF(101ページ) 間違いを知らせる