小樽市議会 平成12年第4回定例会 2000年12月8日
「2000年第4回定例会に当たり、公明党を代表し、質問いたしま…」
2000年12月8日、小樽市議会の一般質問で、斉藤陽一良議員が質問し、市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏が答弁しました。
- 質問者
- 斉藤陽一良 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 33番 斉藤陽一良
2000年第4回定例会に当たり、公明党を代表し、質問いたします。本定例会は20世紀最後の定例会であり、本市にとっても、去りゆく20世紀を振り返り、来るべき21世紀を展望する、歴史の節目としての意義を持つものと考えます。本市は、日本海に面する天然の良港で、北海道開拓の初期に移民や物資の受け入れ港として重要な役割を果たし、その後、貿易港、商業港として大きく発展したものの、第2次大戦後は斜陽の波にあらわれ、銀行の撤退や人口減少に悩まされてきました。しかし、近年は観光を起爆剤として新たな発展の糸口をつかもうとしています。その意味で、本市の産業振興や経済的な観点から、また住民福祉の向上や文化、スポーツ、芸術活動の推進など民生分野の発展という観点から、今世紀の小樽が歩んできた歴史を踏まえつつ、今まさに新世紀を目前にしてどのような点に注目して将来のまちづくりをお考えか、市長の御見解と御決意をお聞かせください。次に、財政に関連して、2~3お伺いをいたします。、経済の現況は、バブルの崩壊と橋本内閣の強引な緊縮政策に起因する未曾有の長期にわたる景気後退局面が小渕、森両内閣による数次の景気対策によって、ようやく上向く兆しを見せてはいるものの、百貨店や生命保険会社の倒産が相次ぐなど、バブル後遺症とも言える事態がなかなかおさまらない上、10月2日に発表された全国の地域別完全失業率も、北海道は 5.1%と全国最悪の数字を記録し、企業のリストラなどによる雇用情勢の悪化に歯止めがかからない状況が続いています。本市でも、企業の倒産や業績の悪化が伝えられる中で、先の明るさがまだまだ見えてこないというのが実感ではないでしょうか。そのような厳しい経済状況のもとで、現在、平成13年度予算の編成作業が進められているわけですが、まず来年度の税収や交付税の見込額を現時点でどのように考えられているのかを含めて、来年度予算平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録編成に対する基本的な考え方をお示しください。次に、平成11年度決算を見ますと、単年度収支で5億 9,052万 5,000円、実質単年度収支で5億 9,795万 5,000円の黒字を計上できたことは、市長をはじめ担当者の努力を多とするものであります。しかし、財政力指数及び公債費比率は前年度に比べて悪化し、本市の財政状況は依然として厳しい状況が続いているものと考えます。その中で、減債基金については平成11年度決算で31億 5,624万 5,000円、また財政調整基金については、平成6年以来ゼロとなっていたものの、去る第3回定例会において4億 8,000万円の積立金が補正計上をされているところであります。それぞれ、そこからの本年度取り崩し額と今後の積み増し見込額についてお示しください。また、財政の逼迫によって市民負担の増大や福祉の後退など市民サービスの低下を招くことのないよう、一般会計、特別会計、各企業会計を通じて膨大な累積赤字を抱える国保、老人保健、病院などを含め、早急に具体的な改善策を検討し、小樽市財政の総合的かつ抜本的な健全化計画を一日も早く確立するべきであると考えますが、このほど発表されました平成13年度から5年間にわたる財政健全化計画と新行政改革実施計画第2次改定案について、2~3お伺いをいたします。まず、健全化計画は、平成13年度から5年間、コスト意識を持った行政運営と緊急性を重視した事業選択を行い、実質単年度収支の均衡と経常収支比率の改善(平成17年度で90%を下回る)を目標とし、そのため管理経費の削減として、3年間で60名以上の職員を削減するなど人件費の抑制に努めるとともに、公用車や借り上げ庁舎の削減を進め、管理事務費を縮減するとしています。また、施策の厳選については、新行政改革実施計画第2次改定案でも示されている事務事業評価システムの推進を挙げております。この財政健全化計画と新行政改革は表裏一体のものであります。すなわち、21世紀初頭からの5年間は、まさに将来の小樽市を決定してしまうほどの意味を持つ財政健全化計画であると考えますが、まず市長の御決意をお伺いしたいと思います。また、この健全化計画によって、市は総額でどの程度の財政効果を見込まれているのか、お示しください。次に、具体的に繰出金の状況を見ると、下水道、国保、老保、病院への繰り出しがじりじりと増加していることが財政逼迫の大きな要因になっていると考えますが、各会計におけるより具体的な改善方策の検討が必要なのではないでしょうか。後段、別途論じる予定の病院会計以外について御所見をお示しください。この項の最後に、我が党は健全化計画推進に賛意を示すものでありますが、しかし、計画推進の過程で市民サービスの低下はあってはならないことであります。説明の中でも、この健全化計画は人員削減が柱になっておりますが、今後関係団体との協議の方向性についても見解を求めておきたいと思います。次に、このたびまとめられた市立小樽病院、市立小樽第二病院経営診断報告書に関連してお伺いいたします。、今回の報告書では、現況の総括を踏まえて、今後のあり方として、基本的に、1、廃院、2、単独改築、3二病との統廃合を前提とする改築の3案を検討した上で、第3案の両病院を統廃合し、高度特殊及び高度救急と精神科、神経科を含めた総合病院とする案を最適とし、その規模は一般 500ないし 550床、精神科 100ないし 150床で、合計 600ないし 700床程度としています。、もちろん、これは平成11年度決算では一般会計からの長期借入金が44億円、さらに6億円近い不良債務を抱えこのままでは廃院もやむなしという厳しい状況判断を踏まえた上でのことであり、報告書にも指摘されているとおり、医師、看護職員をはじめ全職員一丸となっての意識改革が不可欠であることは言うまでもありません。平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録山田市長は、選挙の公約としても市立小樽病院の改築を掲げられており、また何よりも市民要望が非常に強いだけに、強力なリーダーシップを発揮されての一日も早い決断が求められているのではないでしょうか。その前提として、今年度当初予算での一般会計からの病院会計への繰り出しは13億 7,080万円で、前年比3億円以上の増となっており、目標とされる単年度収支の黒字は達成できるのかどうか。また、病院の統廃合という問題にとって、単年度黒字というのは絶対条件なのか。さらに、来年度予算としては、この一般会計からの繰り出しについては、今年度と同様の考え方で取り組まれるのかどうか。市長の見解を求めます。その上で経営診断を受けて、今こそ具体的な方向性とスケジュールを示すべき時期に来ているのではないかと思いますが、見解を求めます。次に、介護保険についてお伺いいたします。本年4月から実施されました介護保険は、国の特別対策による1号被保険者に対する6カ月の保険料徴収の猶予期間が終わり、10月から正規の保険料の半額の徴収が始まりました。当初、周知不足による混乱等が報じられましたが、現在までの徴収状況はどのようになっておりますか、お示しください。次に、議案第6号 小樽市介護保険事業特別会計補正予算についてお伺いいたします。この議案は、保険給付費を3億 8,000万円増額補正するものですが、介護保険サービスの利用状況については、小樽市の場合、在宅サービスでは要介護度が重くなるほど、利用見込額よりも実際の利用額が下回る現象が顕著になっていること。金額においては、在宅に比較して施設介護の比重が高く、さらに隣接する札幌市の施設や医療機関利用者が多く、その掌握が難しい状況であったことなどが伺われますが、介護保険制度そのものが在宅介護を主体として制度化されたことを考えれば、本市におけるこの状況は制度の趣旨に必ずしも沿ったものとは言えず、しかも、この状況は容易に変わらないと考えますが、いかがでしょうか。また、施設の利用増が将来的に保険料を引き上げることにつながるおそれはないのか、見解を求めます。次に、一般会計民生費で社会福祉協議会への貸付金 5,900万円が計上されていますが、この件については我が、党は、市嘱託ホームヘルパーの社会福祉協議会への移管については、これを是認する立場に立っておりますがこのたびの貸付金につきまして何点か確認をしておきたいと考えます。ホームヘルプ事業のうち、身体介護、家事援助、複合型の利用割合が当初見込みに対して、単価が高い身体介護で低く、単価が安い家事援助や複合型に利用が集中している問題が指摘されております。これにより、ホームヘルプ事業そのものの収益性が極端に低下し、民間事業者の撤退や社会福祉法人による事業継続も困難になる事、態さえ懸念されており、ホームヘルプサービスの必要性と潜在的な需要はあっても、保険料や単価、利用料金利用者の所得、サービスの内容など、さまざまな要因が絡み合って利用が手控えられているのが現状であると考えます。小樽市社会福祉協議会の雇用するヘルパー数、ヘルパーの仕事内容とその仕事の割合、さらにそれぞれの単価、報酬額、また現在の事業収支状況をお示しください。こうした現状を踏まえた上での改善の方向性としては、サービス内容をより利用者のニーズに沿ったものにす、る。雇用形態や勤務条件を工夫して人件費を切り詰め、サービス単価を引き下げ、利用しやすくするとともに事業の収益性を高めていくことなどが考えられます。介護保険制度の本旨にのっとって、その根幹部分としてのこの事業を軌道に乗せるためには、相当の期間と財政負担が予想されますが、制度発足8カ月という時点で補正予算を組まざるを得なかったことについて、またそれを貸付金とされた理由、今後も貸付金という形で支援をし平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録ていかれるのか、そして期間はどのくらいか、市長の見通しと見解を求めます。次に、これからの冬期間、すべての小樽市民にとって関心の高い問題である除雪対策について何点かお伺いいたします。まず、除雪対策の基本になっている市道種別の見直しは、いつごろまでに結果を明らかにされるお考えか。また、市民からの要望の極めて多いロードヒーティングについて、財政上、すべての要望に応じ切れないことが明らかであるならば、だれもが納得のできる公共性の観点からの優先度の基準を明らかにするべきであると考えますが、見解を求めます。次に、雪捨て場については、港湾業務への影響を考えれば、小樽港への安易な投棄は極力減らすべきであります。それと同時に、その他の陸上の市民雪捨て場についても、周囲の自然環境や近隣住民の生活環境に与える影響に十分配慮されるべきと考えますが、いかがですか。次に、幹線道路での玄関間口への置き雪や駐車場入り口、わき道間口への置き雪については、車道交通の確保の上からやむを得ない部分のあることは理解できますが、毎年、市民からかなりの苦情が寄せられることを十分考慮して、地域ごとの除雪方法についての打ち合わせをさらにきめ細かくするなど最大限の配慮をすべきと考えますが、見解を求めます。次に、学校図書館についてお伺いいたします。総合的学習が準備されている中で、学校図書館の見直しや活用が注目をされているようであります。また、活字離れが言われて久しくなりますが、ここ数年、急速な広がりを見せている朝の10分読書運動が注目されています。これを実践している学校は全国で 4,500校を超え、さらに増加している状況であります。最初は面倒だとか嫌だなと思っていた生徒が、漫画以外の本を初めて読了した達成感や新鮮な内容との出会いの中で、自宅でも本を読むようになったというように、さまざまな効果が出ているようであります。小樽市内でも実践されている学校があると聞いておりますが、この読書運動についてどのような認識をされているのか、教育長の御見解をお伺いいたします。次に、本市の学校図書館の現状について何点か伺います。。10月の新聞紙上に学校図書館の記事が掲載されておりました。北山中学校の図書館活性化の経過でありますこの記事の中で気がかりな点が1つありました。それは、改装する前の図書館は倉庫のような扱いで、終日施錠され、使用されていなかったという内容であります。これは全く信じられないようなことであります。現在、市内の小中学校の図書館の状況はどうなっているのか。使用状況や利用率についてお聞かせください。次に、学校図書館の整備状況についてですが、市内各小中学校の蔵書の現状、学校図書館の基準冊数、そして基準冊数に対しての整備率はどのようになっているのか。また、平成11年度の新規購入冊数と、ここ5年程度の推移についてもお聞かせください。さらに、この購入される本の選定はだれが行うのか、各学校の購入予算はどのように組まれているのか、お答えください。今後の学校図書館のあり方については、いろいろなことが検討されていくことと思いますが、これからの教育の方向を考えていきますと、ますます重要な位置を占めていくものと思われます。また、地域に開かれた学校という観点から考えますと、生涯学習に占める地域利用の方法や、就学前の児童が親と一緒に来館して気軽に親し平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録めるような空間づくり、さらに公立図書館とのインターネット提携の情報拠点としてなど、さまざまなことが考えられると思います。この項の最後に、これからの学校図書館のあり方や計画についてどのように考えられているのか、教育長の御見解をお伺いいたします。次に 「子どもの水辺」再発見プロジェクトについて伺います。、このプロジェクトは、建設省、環境庁、文部省が協力して、全国で 5,000カ所の河川を「子どもの水辺」として選定・登録し、2002年度からの学校完全5日制や総合的な学習の時間などでの子供たちの体験学習に役立てようとするものです。昨年、第3回定例会の代表質問で石田教育長からいただいた御答弁では 「地域における子供たちの体験活動、の充実を図ることは大切なことと認識しており、プロジェクトへの選定・登録については、道における『子どもの水辺連絡会』などの動きを見ながら対応していく」とのことでした。、仄聞するところ、去る10月25日に行われた「北海道子どもの水辺連絡会」において、小樽市関係では蘭島川勝納川、朝里川の3河川が選定・登録の候補として上がり、それぞれの地元で「子どもの水辺協議会」を立ち上げ、具体的に河川のどの部分をどう活用していくかなどを、地域の学校、PTA、町内会、ボランティア団体の代表などのメンバーで明年1月10日をめどに検討していくという流れが打ち出されているとのことですが、このことについては承知をされておられますか。次に、小樽市として、それぞれの河川について具体的に現在どのような取り組みを進められておりますか。また、河川ごとの地域における取り組みはどの程度まで進んでおりますか。把握されている限りでお示しください。さらに、今後、市としてどのような利用を進めていこうとされるのか、基本的な考え方をお示しください。もう1点、明年1月10日という期限についてですが、これはどのような理由で設けられたものか。また、できればこの期限内に具体的な箇所選定や活用方法などを検討すべきと考えますが、可能かどうか。さらに、期限内に検討が間に合わなかった場合はどのような対応をされるのか、お示しください。次に、小樽市の文化財保護行政についてお伺いします。まず、文化財保護法第2条は、文化財として有形文化財、無形文化財、民俗文化財、記念物、伝統的建造物群の5類型を区別しておりますが、小樽市文化財保護条例はそのうち有形文化財、無形文化財、民俗文化財、記念物の4類型を対象とし 「周囲の環境と一体をなして歴史風致を形成している伝統的な建造物群で価値の高いも、の」という第5類型については 「小樽の歴史と自然を生かしたまちづくり景観条例」によって別途その保全が、図られているものと考えます。そこで、お伺いいたしますが、文化財保護条例による保全・活用と景観条例による保全・育成との一番大きな考え方の違いは何か、見解を求めます。さらに、具体的には、本市文化財保護条例における「指定」と本市景観条例における「登録」とは、行政上の規制の強弱という面から見てどのような違いがあるのでしょうか。また、景観条例における「指定 「地区指」、定」等と前者文化財保護条例における「指定」とは、行政処分の効力の面で違いはないのか。また、文化財保護条例における文化財の保全・活用、景観条例における保全・育成という目的に対して 「指、定」あるいは「登録」をされる所有者の側のメリット・デメリットについて、関係者の財産権等の尊重という観点から、それぞれ行政処分としての違いを踏まえた上で十分整合性がとられているのかどうか、見解をお示しく平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録ださい。このことにかかわって、小樽は運河論争以来、伝統的建造物、近代化遺産等の群としての景観の持つ文化的価値を全国に先駆けて発信をした地域であり、小樽市の景観条例は全国的に見ても高い評価を受ける先進的な内容のものであると伺っております。しかし、それはそれとしても、小樽市は現在、特別景観形成地区として8地区を指定しておりますが、そのうちのあるものについては、国の伝統的建造物群としての指定を受けることが適当、あるいはそのための準備調査等を行うことが必要なものがあるのではないでしょうか。確かに、国の指定だから価値があるとか、市の指定だからどうだという序列づけではなく、あくまでケース・バイ・ケースですが、国の指定を受けることによって文化財としての価値がより適切に保全される道があるのであれば、検討する必要があると考えますが、見解を求めます。さらに、本市文化財保護条例によって、教育委員会が「文化財の指定もしくは保持者の認定」を行うときは小樽市文化財審議会に諮問することになっておりますが、どのようなものを指定すべきかという選定基準のようなものは小樽市として定められているのでしょうか、お示しください。次に、自治省の事業である「地域文化財・歴史的遺産活用地域おこし事業」について伺います。本事業は、地域に存する文化財の保全を通じて、歴史と伝統の薫り豊かで個性的な地域社会の形成を図るため、地域主導による文化財の保全事業に対し、文化庁と協調して支援措置を講じるもので、平成4年度から行われております。具体的事例としては、道指定の文化財である函館市の旧金森洋物店保存修理事業が、総事業費3億5,100万円で平成10、 11年度で実施され、また村指定の古墳保全事業が群馬県昭和村で、平成10年度事業として総・ ・事業費 3,980万円で実施されております。文化財の保全については常々予算の不足が叫ばれている中、このような制度の活用も検討されてはいかがでしょうか。この項の最後に、最近、根室市の屯田兵の子孫に当たる人たちが、地域に残る唯一の屯田兵屋を自分たちで復元して記念館をつくったという新聞報道がありました。地域民間団体による文化財の指定や保全の取り組みについてお伺いいたします。国や市町村などの自治体による指定とは別に、町内会や地域のまちづくり、まちおこしを目指す市民団体、文化財に関心を持つ民間のボランティア団体などが、独自に地域の文化財について調査研究し、市町村の教育委員会の認定等を経て、地域の文化遺産として選定・登録等を行い、清掃、保存などに自主的に取り組んでいく道も考えられると思います。みずからが住む街の歴史や伝統文化に関心を持ち、住民みずからが我が街を再発見していく、このような活動について市はどのようにお考えになりますか。また、このような活動についても、前段に述べた「地域文化財保全事業」の活用を図るべきだと考えますが、見解を求めます。最後に、最近の新聞報道によりますと、国道5号朝里・銭函間の4車線化工事について、平成12年度内完成が難しくなったとのことですが、昨年、第3回定例会の我が党の代表質問に対して市長より、一部に用地処理等に課題があるが、12年度の完成に向け鋭意準備を進めている旨御答弁をいただいておりますが、計画のおくれによりいろいろな方面に影響が出る心配がないか。小樽市としてどのように対応されるお考えか、見解を求めます。以上、再質問はいたしませんので、誠意ある御答弁をお願いして質問を終わります (拍手)。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
斉藤陽一良議員の御質問にお答えいたします。初めに、21世紀に向けたまちづくりについてでありますが、近年の我が国は、急速な少子・高齢化の進行、目覚ましい情報化や国際化の進展、さらには地方分権や地域連携、バブル経済崩壊以降の経済動向など、戦後の安、定した発展を支えてきた社会経済システムは、さまざまな面で変革が求められています。また、人々の意識も環境問題や自然への関心の高まり、精神的ゆとりを求める傾向の強まりなど、その価値観は変化し、多様化しています。これら時代の潮流の中、引き続く人口の減少、産業・経済の停滞、厳しい財政状況など、本市を取り巻く情勢は大変厳しいものとなっております。このような状況に適切に対処し、21世紀における本市を力強い発展に導くためには、教育文化、市民福祉、生活環境、産業振興、都市基盤など、行政として果たすべき役割を着実に進めるとともに、地場産業の発展や商業・観光などの振興、交通ネットワークの整備充実、魅力ある市街地整備の形成を特に重要課題としながら、将来展望に立って市民の協力や産学官の連携強化を図りながら、まちづくりを進めていかなければならないものと考えております。、本市は、美しい自然景観、さらに先人が築き上げてきた歴史や文化、運河や歴史的建造物などの歴史的遺産それらが織りなす風格のある街並みを有しています。これらの地域特性を最大限に生かしながら、21世紀に向かって、市民が快適で安心して暮らせる活力あふれる地域社会の実現を目標に努めてまいりたいと考えております。次に、財政問題について何点か御質問がありましたが、まず来年度の予算編成に対する基本的な考え方についてでありますが、現時点での試算によりますと、歳入における市税は12年度当初予算に比較して、固定資産税で多少の増額が見込まれるものの、市民税は伸びが見込めないと思われることから、市税総額では1%前後の伸びになるものと考えております。また、地方交付税につきましても、今後、年末にかけての国の予算編成作業の中で決定されてまいりますが、国勢調査人口の減少などもあり、大きな伸びは期待できないものと考えております。このように、歳入における一般財源の動向は大変厳しいものがありますが、来年度予算の編成に当たりましては、今回策定いたしました財政健全化計画を踏まえ、管理経費の一層の縮減等を図りながら、後年度の財政負担にも十分留意した「21世紀プラン」第2次実施計画の策定を行うことなどにより、健全財政の維持が図られるよう進めてまいりたいと考えております。次に、財政調整基金等の本年度の見込みについてでありますが、今回の第4回定例会に提案いたしております補正予算ベースで申し上げますと、財政調整基金の取り崩しはおよそ3億 2,600万円で、残高はおよそ1億 5,300万円、減債基金の取り崩しはおよそ9億 1,400万円で、残高はおよそ22億 6,200万円となる予定であります。しかしながら、今後の除雪費の動向など不確定な要素が多いことから、最終的にはこれらの基金の取り崩し額や残高は変わるものと考えております。次に、財政健全化計画についてでありますが、現在までの収支状況やこれからの財政需要を考えると、今後は中期的な見通しを立てて財政運営をしていかなければならないと考え、策定いたしたものであり、将来予想され平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録る行政需要にも的確に対応できる財政基盤をつくるため、計画に掲げた以上の成果を得るよう最大限の努力をしてまいりたいと考えております。今後5年間は、とにかくこの財政健全化を市としての最優先課題として位置づけ、議会の御意見などもいただきながら、全職員が危機感を持って取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。なお、計画に基づく5年間の財政効果につきましては、職員数の削減と市税収納率の向上で30億円以上を見込むほか、土地開発基金の見直しや遊休資産の処分等で5億円以上を見込んでおります。また、その他の管理事務費等の縮減などにより、新たな財源の捻出にも努めてまいりたいと考えております。次に、下水道及び国民健康保険、老人保健各会計の収支改善についてでありますが、これらの会計の動向が市、全体の収支に大きく影響を及ぼしているのは事実であります。しかしながら、下水道事業会計につきましては財政計画を立てながら投資額の抑制に努めるとともに、適宜料金の改定もさせていただくなど企業努力もしており、今後も人件費を含めた維持管理費の軽減を図りながら、収支の改善に努めてまいりたいと考えております。また、国民健康保険事業会計につきましては、増嵩する医療費負担、景気低迷の長期化、さらには介護保険料の新たな負担が加わるなど、その財政環境は非常に厳しい状況にあります。現在、全国市長会を通じて、国保財政の安定的運営のための財政支援をはじめ、老健拠出金の算定における老人加入率の上限の撤廃などを国に対して要望しておりますが、今後、平成14年度に予定される医療保険制度の抜本改革の推移を見る中で、市としてもさらに具体的な取り組みをしていかなければならないものと考えております。さらに、老人保健事業会計については、基本的には各医療保険者からの拠出と国及び地方公共団体の負担で成り立っており、現行制度の中では、市としての経営努力の限界もありますが、老人医療費の適正化対策に努めながら、事務コストの一層の縮減にも努力してまいりたいと考えております。次に、この健全化計画と関係団体との協議についてでありますが、この計画の柱の1つとして職員数の削減を掲げておりますが、これにつきましては新行政改革実施計画の第2次改訂に沿って取り扱ってまいりたいと考えております。現在、その第2次改訂案につきましては職員組合にも提示しており、今後必要に応じて協議することとなっております。また、健全化計画における改善策につきましては、管理経費の縮減を主体として進め、市民サービスの低下につながることのないよう、十分に留意してまいりたいと考えております。次に、市立病院の改築に関連して何点かの御質問がございましたが、まず目標とされる12年度の単年度収支の見通しについてでありますが、本年度の病院事業の予算は、一般会計からの繰出金を約3億円増額するとともに、病院事業としても収支改善を図るよう指示してきたところであります。9月末現在の入院収益は前年度に比べ11.1%、外来収益は前年度に比べ 4.5%増加しており、仮に10月以降の入院・外来を前年度並みと試算しますと、資金不足は解消され、収支均衡は図られるものと予想しておりますが、一部流動的要素もありますので、今後、毎月作成する収支状況を分析しながら、収支の改善に努めてまいりたいと考えております。次に、単年度収支の黒字が病院新築の絶対条件になるかということについてでありますが、新病院の建設に当たっては、その事業費の財源の大部分は起債の借り入れとなり、借り入れ条件として、単年度の収支については不良債務が発生しないことが要件となっております。平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録次に、来年度の繰出金についてでありますが、従来より一般会計からの繰出金については、地方公営企業法の繰り出し基準に基づいて繰り出しております。今後、病院事業への繰出金増額については、一般会計の財政状況が厳しい中で難しいものがありますが、経営診断の指摘もあり、今後の繰出金のあり方について、他都市の市立病院の状況を調査し、庁内の「市立病院総合調整会議」の中で検討してまいりたいと考えております。次に、今後の具体的な方向性についてでありますが、市立病院の統合・新築に向けては、現病院の施設の老朽、化が顕著であり、また2つに分かれている非効率、さらには多くの市民の皆さんの強い要望でもあることから「市立病院新築検討懇話会 、病院内では「新市立病院構想検討会議」などを設置し、それぞれ鋭意検討し、一」日も早い統合・新築が必要であると考えております。そのためには、今般の経営診断をもとに、さらに現病院の経営改善に努めるとともに、新築に向けては単年度収支の均衡と資金不足額の50億円の縮減計画が必要であり、こうした課題の解消に向け今後とも努力して、病院新築に向けての方向性を示してまいりたいと考えております。次に、介護保険について何点かのお尋ねがありましたが、初めに保険料の徴収状況についてでありますが、11月末現在で申し上げますと、特別徴収では、10月分は約 8,600万円の調定額に対し、同額の収入があり、収納率は 100%となっております。また、普通徴収では、10月分は約 1,200万円の調定額に対し、約 1,100万円の収入があり、転出者などへの還付未済分約80万円を差し引いた収納率は86%で、特別徴収、普通徴収を合わせた10月分の収納率は98.3%となっております。次に、介護保険制度と利用実態についてでありますが、4月から8月までの利用実績を見ますと、在宅サービスでは見込みを下回っていますが、施設サービスでは見込みを上回っている状況にあります。これは介護認定を受けていても医療機関に入院している場合や、家族が介護していてサービスを利用していないケースなどがあるため、在宅の利用が伸びず、一方、施設では、医師や看護婦など専門スタッフがいるため安心して介護を任せられることや、家族の介護負担が軽減されることなどから、施設サービスに対する利用希望が高くなっているものと考えております。介護保険は、在宅サービスを重視する制度ではありますが、利用者や家族が自分でサービスを選択できる仕組みになっていること、また市内や札幌の施設整備が進んでいることを考え合わせますと、このような傾向はしばらくは続くものではないかと考えております。また、保険料についてでありますが、保険料は高齢者の数や介護費用の見込みなどを基本にして、3年ごとに見直しすることになっております。介護報酬の改定や国の制度の見直しなど未確定要素もありますが、保険給付費の17%を保険料として徴収する仕組みになっておりますので、施設サービスの利用が増え、保険給付費が増加することは、保険料を引き上げる1つの要因になるものと考えております。次に、社会福祉協議会の訪問介護事業についてでありますが、ホームヘルパーについては、12月1日現在、常勤ヘルパー57名、登録ヘルパー22名であり、仕事の割合としては、身体介護が10%、複合型20%、家事援助70%となっております。また、単価につきましては、30分以上1時間未満では身体介護は 4,092円、複合型 2,830円、家事援助 1,557円となっております。ヘルパーの報酬額につきましては、常勤ヘルパーは月額21万 5,200円、登録ヘルパーについては1時間当たり平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録1,000 円であります。また、10月末現在の収支状況につきましては、収入では、2カ月分の介護報酬が未収金でありますので、市補助金 3,100万円を除き 6,166万円、支出で1億 1,337万円となっており、 5,171万円の支出超過となっております。次に、社会福祉協議会への貸付金についてでありますが、介護報酬の支払いが3カ月おくれとなっているため、その間における人件費等に充てるつなぎ資金が必要となり、来年3月までに 5,900万円の運営資金が不足する見通しとなったものであります。社会福祉協議会としては、一般会計や銀行借り入れにより緊急的に手当てしてまいりましたが、恒久的な対応が必要なことから、市に対し貸付けの要望がなされたものであり、資金の性格上つなぎ資金であることから、貸付金としたところであります。また、現時点で期間は申し上げられませんが、次年度以降についても貸付けが必要なものと考えております。除雪対策について何点かお尋ねがありました。まず、市道種別の見直しについてでありますが、道路種別格付は道路の整備や管理のあり方、除雪計画の策定などの基本となるもので、市街地形成の変化や高齢福祉関連施設の整備、さらにはモータリゼーションの進展に伴う道路の整備等に大きな変化があり、これらの実態に合わせて見直しを行うものであります。現在、交通量などの調査を行っており、平成13年度中には見直し作業を終えたいと考えております。次に、ロードヒーティング整備の優先度の基準についてでありますが、市内には交通安全上ロードヒーティングが望ましい箇所が依然として多く見られ、市民要望も数多く寄せられており、重要な課題として認識しております。今後のロードヒーティングの整備については、現在進めています市道種別の見直し結果を参考に路面管理のあり方について検討し、一定の目安を設けてまいりたいと考えております。次に、港内での雪処理についてですが、従来より港湾活動や海上交通等の問題があり、これまでも陸上部における雪捨て場の確保に努めてきております。今年度も海上処理量を減らすために、手宮地区、望洋台地区に民間の土地を借り上げし、陸上の雪捨て場を確保することとしており、今後も海上処理量の軽減に努めてまいりたいと考えております。次に、陸上の市民雪捨て場の周辺の環境についてですが、今年は従来の豊井浜、銭函御膳水のほかに、新たに手宮地区、望洋台地区の計4カ所を開設し、今後も増設する方針であります。場所の選定に当たっては、事前事後の環境調査や捨て場までのアクセス道路と生活環境、また雪に混入したごみの融雪後の処理など、周辺環境に与える影響に十分な配慮をしていきたいと考えております。次に、置き雪についての御質問でありますが、平成10年度、11年度の2カ年にわたり、降雪時における置き雪。処理の市民負担を少なくするために、除雪方法の研究として新雪除雪による除雪方法を試行してまいりました御承知のとおり、本市は道路幅が狭く、路肩への堆積スペースが小さいことや、またアスファルト舗装上に圧雪状態での路面管理をしているため、暖気による圧雪の処理が必要となり、常時新雪除雪を行うことが不可能との結果となりました。したがいまして、今後の置き雪対策といたしましては、現在、機械除雪のため、完全に取り払うことは困難でありますが、高齢者世帯や公共公益施設の間口、交差点部分などの置き雪を作業上、可能な限り少なくするよう、委託業者に対し、さらに指導してまいりたいと考えております。次に、国道5号朝里・銭函間の4車線化工事についてでありますが、小樽開発建設部では最新の工法と機械を平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録駆使して工期の短縮を図り、来年3月の完成を目指していたところであります。残念ながら一部の用地処理が進んでいないため、当初の完成予定がおくれていますが、交通量のピークとなる来年の夏までには全線開通を目指し、工事を進めていると聞いております。なお、張碓トンネルは今月5日に完成し、また全長 294メートルの張碓橋は来年3月までに完成の予定と伺っており、完成した箇所から逐次供用開始し、可能な限り円滑な通行が図られるよう対応するとのことであります。なお、用地処理に対しまして、市といたしましても開建に支援をし、今後も進めてまいりたいと考えております。以上です。( 議長」と呼ぶ者あり)「
答弁 教育長 石田昌敏(教育長は2004年9月まで)
斉藤陽一良議員の御質問にお答えいたします。初めに、朝の10分間読書運動についてですが、4月の校長会議で朝の10分間読書の図書資料を配付し、各学校の実践について指導したところでございます。各学校では、朝の10分間読書運動などの継続的な読書指導のほか、にも、読書週間を設けての全校的な読書への取り組み、さらには教師やPTAによる読み聞かせなどによってそれぞれ学校が工夫した読書指導に積極的に取り組んでおります。また、今年度の子供読書年を契機として、市立図書館と連携し、絵本の部屋を開設するなど、子供たちがさらに本に親しむよい環境づくりに取り組んだ学校もあり、学校それぞれの工夫を大切にしながら、今後も読書運動の啓発に努めてまいりたいと考えております。次に、市内小中学校の図書館の状況についてですが、小学校では、すべての学校で終日図書館が開放されており、授業での活用のほか、児童が休み時間や放課後に自由に使用できる状況となっております。また、中学校においても、授業での活用のほか、生徒会の図書委員が中心となり、休み時間や放課後等に図書館をあけ、自由閲覧や貸し出しを行っています。次に、学校図書館の利用率についてですが、全市的な調査を行っておりませんが、数校について聞き取りましたところ、一月の利用率は小学校で月1人2回から6回、中学校では月1人1回から5回の利用となっております。今後、総合的な学習の時間や中学校の選択教科において、児童・生徒の調べ学習などにより学校図書館の利用が必要になっていくことが予想されており、より一層活用が進むものと考えております。次に、学校図書館の整備状況ですが、平成11年度末現在、小学校では整備基準冊数13万 4,000冊、蔵書冊数11万冊、整備率81.9%、中学校は整備基準冊数12万 4,000冊、蔵書冊数10万 7,000冊、整備率86.2%となっております。平成11年度の購入冊数は、小学校 2,684冊、中学校 2,602冊で、ここ数年、小中学校とも 2,600冊から 2,700冊、計 5,300冊程度となっております。、購入する本の選定方法ですが、各学校の図書委員等が児童・生徒に読みたい本のアンケート調査などを行いこの調査結果を参考に決定しており、各校の購入予算は、一律の学校割と児童・生徒数に応じた額の合算額を算出基礎として予算配当しております。次に、これからの学校図書館のあり方についてですが、地域に開かれた図書館活動が求められている中で、現平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録在、多くのPTAが学校にPTA文庫を開設し、広く活用しておりますが、今後さらに学校図書館の開放を含めて、時代に対応したそのあり方について検討してまいりたいと考えております。次に、道の「子どもの水辺連絡会」の動きについてでありますが、去る11月7日付文書で後志教育局から、道の連絡会が小樽市を「子どもの水辺協議会」の設置地域に選定した旨の通知を受けております。また、現在の取り組み、今後の利用の進め方等についてでありますが、本年10月に小樽土木現業所、教育関係団体、庁内関係部局の協力をいただき 「子どもの水辺協議会設立準備会」を開催し、構成メンバー、対象河川、等について話し合いを行いました。その後、地域の選定を受け、12月5日 「小樽子どもの水辺協議会」を設立、したところであります。今後は、平成13年7月を目途に、星置川、朝里川、勝納川、蘭島川などを対象河川として、アンケートや現地調査等を実施し、利用方法や整備について協議いただき 「子どもの水辺」を選定し、国、に対し登録のための申請を行っていきたいと考えております。次に、明年1月10日という期限が設けられた理由等についてですが 「子どもの水辺」の選定・登録を12年度、事業として年度内に完了させるために、事務処理の都合上この期限を設定したと伺っております。本市としては、12月5日に地元協議会を立ち上げたばかりですから、これから積雪期を迎えることもあり、期限内での箇所選定は難しいと考えます。したがいまして、明年7月を目途に現地調査などを進めたいと考えております。次に、文化財保護行政についてでありますが、文化財保護条例は国の文化財保護法に基づく条例であり、指定された文化財のすべてが尊重され、保全の対象となります。景観条例は法律に基づくものではなく、小樽の特色を生かしたまちづくりを推進するために制定されたものであり、指定・登録された歴史的建造物の外観の保全を目的としております。次に、文化財保護条例の「指定」と景観条例における「登録」の規制の強弱についてでありますが、文化財保護条例の「指定」は所有者の同意を得て行いますが、景観条例の「登録」は所有者の同意を必要としないということであります。また、指定文化財の現状変更は許可制となっておりますが、登録歴史的建造物の外観の現状変更は、届け出に対し指導・助言を行うこととなっていると理解をしております。また、行政処分の効力の面での違いですが、現状変更する場合、一方は「許可 、もう一方は「指導、助言」」ということでありますので、文化財保護条例による「指定」の方が規制が強いと考えております。また、所有者のメリット・デメリットに関する整合性についてでありますが、両条例とも指定あるいは登録された建造物の修理・修復については、補助や助成の制度があります。これらの制度は、規制の程度に応じた支援内容となっております。次に、国の伝統的建造物群保存地区指定の検討についてですが、過去に運河周辺地域を検討したことがありま、すが、これは高さ制限や建物の素材、色彩の制限など強い規制を伴うことから、地域の方々の理解が得られず「小樽の歴史と自然を生かしたまちづくり景観条例」により景観保全を図り、現在に至っているという経過があると承知しております。国の指定についての御提言でありますが、その検討には、国の伝建地区の指定は強い規制を伴うことから、地域の理解を得ることが前提となるものと考えております。次に、文化財指定に当たっての選定基準についてでありますが、本市の文化財指定は 「小樽市文化財審議、平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録、会」の中で御審議をいただき、指定を行っております。この基準については明文化されたものはありませんが審議会の委員には文化財に関するさまざまな分野で専門的な研究をされている学識経験者の方がおられますので、それぞれ専門的立場からの御議論をいただき、指定をさせていただいております。次に 「地域文化財・歴史的遺産活用地域おこし事業」制度の活用についてですが、この制度は国や地方自治、体が指定している文化財の買い上げや修復・復元等を支援するものであり、今後、本市の指定文化財の保存・活用のための整備に当たっては、この制度の導入についても検討したいと思います。終わりに、地域の文化財遺産の保存に関する町内会などの自主的な取り組みについてですが、国や市が指定した文化財とは別に、地域の方々が「残そう」という意識を持ち、自主的にその保存・活用に取り組んでいこうとされることは注目すべきことであり、郷土愛をはぐくむことにつながることと考えます。しかしながら、現時点ではこのような地域の取り組みは 「地域文化財・歴史的遺産活用地域おこし事業」の対象となっておりません。、教育委員会といたしましても、関係部局とも連携を図りながら、このような活動についても支援を行ってまいりたいと考えております。以上でございます。