小樽市議会 平成12年第3回定例会 2000年9月12日
初めに、財政問題について
2000年9月12日、小樽市議会の一般質問で、成田晃司議員が「初めに、財政問題について」質問し、市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏が答弁しました。
- 質問者
- 成田晃司 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 成田晃司
平成12年第3回定例市議会に当たり、自由民主党を代表して山田市長、教育長並びに関係理事者の皆さんに質問いたします。私は昨年4月、地方統一選挙におきまして小樽市議会に議席を与えていただきました。今回が初めての代表質問となりますが、私の政治信条は、政治とは転ばぬ先のつえづくりであり、先見性を持った政策づくりである。平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録次に、日の当たらないところに日を当てる公平な立場の行政を目指すこと。そして、郷土愛精神で小樽の発展に努力すること。この3つであります。私はこの政治信条と理念を基本として質問をさせていただきます。まず初めに、財政問題についてであります。平成11年度の決算からお伺いいたします。既にこれまでの質疑の中でその概要が取り上げられておりますし、詳細につきましては今後の決算特別委員会での審議をまつこととなるわけでありますが、ここ数年の決算状況からすると、平成11年度は黒字額が増え、減債基金も若干なりとも増えるなど、総体的な観点から見ても結果は大いに評価すべきものであると考えております。しかしながら、問題点はこの決算状況が翌年度以降にも好影響を与えるような健全化に向けての確かなものであるかどうかであります。そこで、10年度、11年度を経過する中で着実に改善されていると言えるものは何か、どんな分野なのか、まずお尋ねいたします。また、11年度の決算状況が、それらの改善状況を踏まえて、今後の財政運営についてどのような見込みを立てておられるのか、お答えください。さらに、山田市長の強い思い入れもあると承知しておりますが、市立病院の11年度の収支状況について、ほぼ予定どおりの結果と受け止められているのかどうか、あわせてお答えください。私どもは、これまでも申し上げておりますとおり、山田市長の財政の健全化に対するかたい決意と幾つかの取り組みを見てまいりました。11年度決算がよりよい方向へ向かう第一歩となることを願っておりますが、そこで気になるのは実質的に山田市長がすべて編成されたこの12年度予算の執行状況であります。このたびの補正予算における財源手当てやこれまでの執行状況などを勘案して、この12年度の収支をどのように見込まれておられるのかどうか、お伺いいたします。次に、地方分権に伴う政策の方向性についてお伺いいたします。本年4月に「地方分権一括法」が施行されましたが、地方分権一括法による法改正は、法律の改正によって何かが自動的に変わるということではなく、自治体が主体的にその地域の行政を遂行することができるように法律内容を整備したということでありますから、自治体が能動的にその地域の行政を変えていく努力をしない限り、これまでと同じ進歩もない、発展もしないと思われます。国・地方を通して財政状況は厳しいものがありますが、このような状況の中で地方自治の本旨の実現に向け自治体行政を進めていくためには、限られた財源をどのような政策にどのような優先順位をつけ、どのように配分していくかを市民とともに考え決定し、実施していく必要があるものと考えます。そして、このような政策を立案し、実施していくためには、市職員の意識改革が必要であり、専門知識の向上や政策能力の育成など、職員の資質の向上を図ることが不可欠の課題になるものと考えることから、以下の点について質問いたします。初めに、市民の視点に立った利便性の高い市民参加のまちづくりという観点から質問いたします。まず、駅前広場の整備についてですが、現在の駅前広場は、バスターミナルやタクシー乗り場、駐車場などで占められており、車両で混雑しておりますが、これを緑と空間を生かした魅力ある潤いのある広場として再開発するとともに、小樽駅と第一ビル、長崎屋、サンビルを雨風や雪の当たらない連絡通路で結ぶ、駅周辺の活性化と中心市街地への人の呼び込みを図る必要があると考えますが、市長の御所見をお示しください。また、明治の時代から市民の憩いの場として愛され親しまれてきた小樽公園も、施設の老朽化や利用度の低い施平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録設などが目立ちます。このことは現在の小樽公園が市民の需要に十分こたえるものとなっていないことを示しているのではないかと思われますが、お年寄りから若い人まで幅広い年齢層に人気があるパークゴルフの施設を整備するなど、公園の利用者である市民の意見を十分に聞き入れることにより、利用度の高い公園にすることができるものと思います。また、公園施設の管理運営にも市民参加を求めるなど、市民とともに市民が望む地域特性を生かした公園整備を行っていく必要があると考えますが、市長の御所見をお聞きいたします。次に、市役所本庁舎前の環境整備についてですが、他の市役所を見ますと、本庁舎前は緑地や、中には噴水などを配置した広場があって、緑と空間のあるすばらしい環境整備がされております。本市においては市役所前の環境整備がされていないことから、ほかから来られた人にとっては市役所がどこにあるのかさえわからないような状況です。市役所の前通りを区画整理事業によって整備し、本庁舎前に広場を新設して市民が憩える場をつくり出してはどうかと考えますが、いかがでしょうか。次に、旧手宮線についてですが、旧手宮線は、オープンスペースとして緑地帯をつくり、駐車場など付帯施設も整備して、地域住民や近隣の商業者との協同による公園づくりを進めてはいかがでしょうか。オープンスペースは外来者や市民の憩いの場や青少年の育成の場などイベント公園として活用し、地域住民や、また近隣商業者などの改善整備にもつながり、自分たちの公園としてみずからが整備をすることによって、公園づくりがまちづくりにつながり、また仲間づくりにもつながります。そして、中心市街地と手宮地区との距離感をなくすることにもつながります。さらに、オープンスペースを利用する人たちは、公園整備をする地域住民や近隣商業者に感謝をし、公徳心も育つものと考えますが、市長の考えをお聞かせください。次に、市職員の意識改革と人づくりについてお伺いいたします。いよいよ地方分権も本格的な段階に入り、自治体もこれまでのような国が策定した政策に基づいて国の指示どおりに実施していけばよいという時代ではなくなりました。自治体は、みずから政策を立案し、みずから責任と負担によって政策を実施し、その結果については直接的に市民に対して責任を負うという地方自治制度の大きな変革期を迎え、市職員の意識改革と人材育成が急務と考えます。組織の基本は人であり、職員1人1人が自治体の資源であり財産であると考えることから、人づくりこそ重要な課題であると考えるものであります。財政状況が厳しい中にあって、市民ニーズは多様化・高度化、少子・高齢化が進行するなど、自治体を取り巻く社会経済環境は厳しいものがあり、市職員には政策能力や経営感覚など多様な能力が求められると考えます。特に政策能力については、財政課題を発見し、その解決方策を見出し、政策として立案し、それを実施していく創造力と実行力が求められています。こうした時代の要請にこたえることができる人材を生かしていくためにも、職員の自主能力の開発を醸成する研修制度の導入や民間企業への派遣研修、大学院の研修などによる人材開発あるいは他自治体との人材交流、専門技術職員などの人材確保などが必要であると考えるものですが、職員の政策能力の向上、人材育成、人材確保など、職員の資質向上についてどのような方策をとろうとされているのか、市長の御見解をお示しください。次に、高齢社会についての問題です。21世紀には本格的な高齢社会が到来すると言われておりますが、年金や医療、福祉、介護といった社会保障のあり方をどうするかが大きな課題となっています。こうした中、高齢者の置かれている現状を把握し、高齢者のあり方や現状をどう認識していくかが大きなポイントとなると考えています。本市においても、高齢者の世帯構成や所平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録得や資産などの状況、年金が家計に果たしている役割、高齢者の健康状況、さらには社会参加や生きがいの問題などの現状について把握する必要があると思います。介護保険制度が本年4月からスタートし、5カ月が経過しましたが、この制度は利用者本位の介護サービス提供と各種介護サービスの基盤整備を推進するとともに、高齢者が介護を必要とする状況となっても、適切な介護サービスの利用をしながら家庭で生活ができるようにすると同時に、介護する家族の負担を軽減することを目的とするものであります。初めに、訪問介護についてお伺いします。訪問介護は居宅サービスの柱となる重要なサービスの1つであり、質のよいサービスを提供するためには、利用者との接し方などホームヘルパーのレベルアップが不可欠であると考えておりますが、各訪問介護事業所ではどのような研修を実施しているのか、お答えください。次に、短期入所生活介護についてお伺いします。短期入所生活介護は、寝たきりなどの高齢者を特別養護老人ホームなどに短期間入所させ、介護する家族の負担の軽減を図るものでありますが、6カ月間の間に利用できる日数が限られているため利用しづらいものになっていますが、介護する家族の負担の軽減が図られているかどうか、お尋ねいたします。次に、介護予防生活支援事業についてであります。要介護状態に陥らないための介護予防施策や、自立した生活を確保するための生活支援サービスを提供することを目的に、介護予防生活支援事業が実施されています。サービスの提供に当たっては、保健及び福祉担当者などの関係者が連携を保ち、チームとして活動を行うこと、関係団体の調整を行う機関が必要と思われますが、いかがでしょうか。また、実施事業には、高齢者が住みなれた地域社会の中で引き続き生活していくことを支援するため、ボランティアの協力による給食サービスや除雪サービスのほか、市の事業として寝具乾燥サービスや軽度生活支援事業などがありますが、今後のこの事業への対応についてお伺いいたします。次に、ふれあいパスについてお伺いいたします。本市では、平成9年度より70歳以上の高齢者へふれあいパスを交付しておりますが、平成11年度交付者数は1万9,633人、決算額は1億 8,900万円となっております。高齢化率が年々高まるにつれて交付者数も増加しており、多くの高齢者の方々が健康と生きがいづくりのため利用し、ひいては地域経済の活性化にも役立ち、大変喜ばしいことであると思っております。高齢者の方々は、今後もできるだけ制度を続けてほしいと希望されている方も多いようですが、一方で、少子・高齢化が急速に進展する中で、交付対象者の増加に伴う財源の確保について心配されている方もおります。ふれあいパスは高齢者の社会参加に大きな役割を果たしており、制度の存続を希望するものでありますが、今後の高齢者の推移について、また財源問題についても市長の御所見をあわせてお聞かせください。次に、高齢者の社会参加と生きがいづくりについてお尋ねいたします。高齢者は、健康や生きがいづくり、また社会貢献などの理由から、地域や社会へ高い参加意欲を持っております。実際に60歳代、70歳代の6割近くが、健康や生きがいづくりの就業などを通じて社会にかかわりのある活動を行っております。高齢者がこれまでに培ってきた知識、経験、技能を生かして積極的に参加できるようなシステムづく平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録りや体制づくりが必要と思いますが、いかがでしょうか。また、定年を迎え、退職後さらにもう一度働きたいという高齢者の希望が十分満たされていない状況にあります。これからさらに少子・高齢化が進展し、若年人口の減少が見込まれているため、高齢者の就労希望を満たすだけでなく、社会の活力を維持するためにも、高齢者の経験と能力を活用することが必要とされています。北海道では高齢者の生きがい・健康づくり推進事業として市町村に助成を行っていますが、本市も高齢者のための施策として同制度を活用してはいかがでしょうか。市長の御見解をお聞かせください。次に、ごみ処理と広域化についてお伺いいたします。政府は平成11年9月に、ダイオキシン対策推進基本指針に基づき、平成22年度を目標年度として廃棄物の減量化目標量を設定しました。また、平成12年6月には 「環境基本法」の理念にのっとり、廃棄物リサイクル対策を総、合的・計画的に推進するための基本原則、基本事項を定める「循環型社会形成推進基本法」を制定し、関連法律の整備を15年までに実施することとしております。そこで、これらの国の動向を踏まえ、何点か質問いたします。まず初めに、平成12年7月から全市を対象に資源物分別収集を実施していますが、実績についてお示しください。今後の対策すべき課題があれば、あわせてお聞かせ願います。次に、関連法律の動向、特に「容器包装リサイクル法」で平成12年4月から対象品目となった容器包装のプラスチック、紙容器と、来年4月から施行される「家電リサイクル法」についての小樽市の対応についてお示しください。次に、広域化についてお尋ねいたします。北後志6市町村は、ごみ処理の広域化に向けて基本計画を策定し、広域共同処理することの確認書を取り交わしたと報告されていましたが、これに関連し何点かお尋ねいたします。可燃ごみ量からすると、小樽市単独でも1日 200トンを超え、十分全連続焼却が可能でありますが、国・道の指導、補助制度を受け、また地方分権の中での広域行政の1つとして、ごみ焼却の広域化に対する市長の御見解はいかがでしょうか。資源分別と進むと生ごみが多くなり、焼却に必要な発熱量、光熱量、効率化の確保が難しくなります。生ごみの燃料化の対策も必要とされると思いますが、御見解をお示しください。焼却設備を建設する場合に、候補地の住民は迷惑施設と受け止める傾向がありますので、地域住民の要望に誠意を持って対応することが肝要であります。加えて、安全性の立証や地域のまちづくり、生活基盤整備なども重要な点であると考えます。このため、対策を早急に打ち立て、地域の方々に早目に理解を得る必要があると思いますが、いかがでしょうか。なお、広域連合と議会との関係についてでありますが、広域連合議会で審議されることになりますが、構成自治体の人口、議員定数も大きく異なっております。議員定数や定例会、委員会の開催についてどのようになるのか、お示しください。次に、ごみに対する市民の意識と関心の問題でありますが、今年4月以降、環境部で取り組んでいる各施策の状況や可燃物・不燃物の分別などの状況を見ますと、まだまだ市民全体に浸透するまでに至っておらず、意識改革も進んでいないように見られます。これまでの大量生産、大量消費、大量廃棄型の、いわゆる使い捨てのライフスタ平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録イルを見直すこと。ごみを単に燃やして埋めるという従来の考え方ではなく、ごみは資源としてとらえ、リサイクルを徹底的に行うことなど、市民の意識改革への関心を高めることが必要です。このため他の自治体では既に家庭ごみの有料化を進めているようですが、本市において、この件について市長はどのようなお考えなのか、お尋ねいたします。国全体の動きが循環型社会形成に向かう中、環境に関する行政課題も増大し、業務も一層拡大するものと思われます。この問題に積極的に取り組まれることを要望する次第です。次に、観光戦略について何点かお伺いいたします。近年の国民生活におきまして、余暇時間の増大に伴い、旅行やレジャーといった、いわゆる観光が重要な位置を占めてきております。21世紀を目の前にし、これまでにも増して、より健全で幅の広い観光レクリエーション活動の振興策が求められています。特にこの小樽は観光産業都市化を図り、これまでの風土、自然、歴史、文化など、さまざまな恵まれた素材を活用した観光施策をより発展させてきていることは広く周知されているところであります。この豊かな観光資源を大いに活用して地域の文化振興や経済振興につなげていくことが地場を活性化させ、より魅力あるまちづくりに大きく貢献できるものと考えております。昨今の状況を考えますと、北海道観光は、2月の航空法改正や3月末の有珠山の噴火などにより、大変厳しい状況下にあるものと認識しております。そこで、これらの現状を打開するためにも、21世紀の小樽の新たな観光戦略としてどのような施策をお持ちなのか、お尋ねします。農村地域においてその自然、文化、人々の交流を楽しむ、いわゆる滞在型余暇活動、グリーンツーリズムの推進を図ってはどうでしょうか。都市計画法上の問題など解決すべき課題はあろうかと思いますが、小樽の新たな観光戦略の1つとして検討すべきと思いますが、市長の御見解をお示しください。さらに、都市生活者などが農山漁村の豊かな自然と生活を親しみつつ余暇を過ごす場として、それら地域内に広場、キャンプ場、親水護岸などを整備した漁港交流広場を整備するなど、いわゆる自然休養村の創設を提案したいと思いますが、いかがでしょうか。本市は、豊かな自然と三方を山で囲まれた自然の良港を有し、新鮮な山海の珍味が四季を通じて人々を楽しませてくれる、多彩な観光資源を持った街でもあります。また、各種体験型観光やアウトドア活動にかかわる施設の充実、魅力あるイベントの開催などにより観光地小樽の知名度が高まっております。中でも観光客の多くは、小樽の海と歴史的なたたずまいとのコントラストに魅了されると聞いております。そこでお聞きしますが、小樽市総合計画「市民と歩む 21世紀プラン」の中で、海洋レクリエーション需要に対応するため、マリーナ施設の拡充を図るとされています。マリーナの2期計画については、漁協との合意を得ることが前提となっており、実現に至るまでには時間を要すると思いますが、現状、話し合いは行われているのかどうか、お伺いいたします。また、海洋レクリエーション施設に親水性に富む憩いの場を創設するため、港湾地域に魚釣り公園やイベント広場などの施設を整備し、豊かな生活空間として利用してはどうでしょうか。市長の御見解をお伺いいたします。次に、青少年育成と心の教育についてお伺いいたします。まず、地域社会における青少年の環境づくりについてでありますが、21世紀の社会を築き、これを輝かしいも平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録のにしていくのは現在の青少年たちであり、彼らの健全な育成は我が国の根幹にかかわる重要な課題であります。新しい世紀にふさわしい姿を目指して、社会や行政が青少年たちに必要な改革を行うことを躊躇すべきではありません。青少年をめぐる問題は社会や大人の反映であると言われています。大人の1人1人が姿勢を正し、社会の構成員として、また青少年の成長を見守る人生の先輩として、その責務や役割を自覚するとともに、青少年をはぐくむ環境づくりに主体的に取り組んでいくことが大切であると思います。それには、大人自身がしっかりした規範意識を持ち、その責務を自覚するなど、社会全体の意識改革が重要と考えます。また、青少年自身には、次代の担い手として自覚を持ち、自己の確立に向け日々努力することが望まれます。青少年を健全に育成するには、地域社会からはぐくむという視点に立って地域社会の環境づくりと、青少年を非行から守る環境づくりが必要と考えます。このようなことから、21世紀へ向けた青少年の健全育成の方向性を明確にし、市民挙げての幅広い取り組みを総括的かつ計画的に推進していただきたいと思いますが、市長のお考えをお示しください。次に、ボランティア活動と人づくりであります。青少年期のボランティア活動は、社会的役割と多くの人々とのふれあいの中で、健全な心をはぐくんでいく上で最も効果のある方法と言われています。そこで、このボランティア活動を積極的に進めていくに当たり、陰で支える人材を確保することが重要になってきております。それには、ボランティア団体の指導者など、日常青少年と接する機会の多い人たちを対象に知識や技術を伸ばす研修を実施する。また、具体的な活動内容に関し、事前に調整を十分行うことができる指導者の養成や、青少年がボランティア活動を行う中で体験する活動上の悩み、問題点などについて相談に応じることができる指導者を養成、確保することが大切であると思いますが、市長の考えをお伺いいたします。次に、心の教育についてお伺いいたします。いじめや不登校、学級崩壊、犯罪の低年齢化、薬物乱用など、子供たちをめぐる教育の危機的状態が指摘され、今、命を尊重する心、他者を思いやる心など、子供たちの豊かな心と人間性を育てる心の教育が強く求められています。子供たちのよりよい成長を目指し、大人みずからモラルの向上に努め、家庭、学校、地域社会が一体となって心を育てる教育に取り組む大切さが今日ほど問われているときはないと思います。教育基本法の第1条に 「教育は、人格の完成を目指し、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を、愛し、個人の価値をたっとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に満ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行わなければならない」とあります。こうした教育の目的や制度のレベルは外から見える部分であり、憲法や教育基本法、学習指導要領などの法律、制度によって支えられている。しかし、同じ法律、制度に基づきながらも、実際の教育活動のレベルになると外から見えない部分になり、教師による指導の実際はそれぞれ異なってきます。それは、教師の持っている人生観、世界観などがあいまいであれば、教育実践もあいまいなものになってきます。教員組合は教師を教育労働者と位置づけておりますが、教育者は一般労働者とは趣を異にしていると思います。私は、教育は最も重要な国家的聖業であり、教師は児童・生徒の人格を形成する学舎に勤める、最も崇高な任務に携わる教育者でなければならないと考えます。ですから、教師によりすぐれた道徳観や指導に対する一層の向上心平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録が求められることは当然であると考えますが、教育長のお考えをお聞かせください。教育は人間関係を基盤に営まれるものであります。家庭教育においては親子の人間関係が、学校教育においては教師と児童・生徒の人間関係が大切であります。人間関係には「鏡の原理」という大原則があります。この原則についての基本認識を失えば、教育は機能しなくなります。他人は自分の鏡であり、子供は親の鏡であり、児童・生徒は教師の鏡であります。教師が児童・生徒の姿を見て、みずからを反省し、みずからを律していけば、必ず子供たちも変わっていき、よりよい結果が得られます。そのためには、教師自身が自己の品性を高め、教師としての心の豊かさや温かさをはぐくむことが大切です。教師に真心があれば、児童・生徒の真心を引き出すことができます。教師の利己心があれば、児童・生徒の利己心を引き出してしまうことになります。こちらの姿勢によって相手の姿勢も変わってくる、これが「鏡の原理」です。このような「鏡の原理」を踏まえて、教育によってこそ子供たちは人格を鍛練し、自立することへ自信を身につけていくと考えます。教育長の御見解をお示しください。最後に、具体的に1点、スクールカウンセラーについてお伺いいたします。このところ少年による凶悪事件が続いており、毎日心の痛む思いで過ごしております。報道によりますと、これらの少年は進路についての悩みを抱えていたり、いじめに苦しんでいたことが、その事件の要因の1つになっていたのではないかとされております。本市の小中学校においても、いじめや不登校が依然として深刻な状況であるように聞いております。その内容をお聞かせください。これらの問題の解消にスクールカウンセラーの配置が効果的であると伺っております。来年度以降のスクールカウンセラーの配置計画についてお答えください。最後に、その他の項で質問させていただきます。このたびの米空母「キティホーク号」の入港に際し、市民の声、組織団体の反応が日増しに高まっている中、我が党といたしましては、3年前の「インディペンデンス号」入港時に心配されました港湾施設へのトラブルが見られなかった点を重要視し、また荷役作業や輸送機関、フェリー、船舶の若干のおくれがあったと聞いておりますが、大多数の市民・道民の方々が大型空母入港には好意的であり、市内経済効果も大なるものがあったと認識しております。今回入港予定の「キティホーク号」は親善と休養を目的としての入港であり、核搭載の有無を確認し、入港を前提とした市長判断に期待するものでありますが、市長の御所見をお示しください。以上、何点かお伺いしましたが、再質問をいたしませんので、理事者の皆様の誠意ある答弁を期待し、自由民主党を代表しての私の質問とさせていただきます (拍手)。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
成田議員の御質問にお答えいたします。初めに、財政問題について何点か御質問がありました。まず、平成10年度及び平成11年度における主な改善事項についてでありますが、1つには歳入における収納率の向上が挙げられます。特に市税収納率は平成8年度以降、平均 0.5ポイントずつ改善を続け、平成11年度では90.平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録9%となりましたし、国保料につきましても、一般被保険者の現年度分で目標としていた91%を上回るなど、いずれも担当職員の粘り強い交渉や徴収体制の強化等の成果があらわれたものと考えております。一方、歳出におきましては、特に職員給与費の職員数の減などにより、平成9年度をピークに平成10年度から減少傾向にあり、事務処理の効率化など効果が数字上も一定程度あらわれてきております。また、毎年度、旅費などの事務経費の圧縮等に努める中で極力物件費の増加を抑えており、今後も人件費を含めた管理経費の一層の節減に努めてまいりたいと考えております。次に、今後の財政運営についてでありますが、11年度は一般会計では収支が若干改善いたしましたが、これまで申し上げましたとおり、これは地方交付税の増額によるところが大きく、また病院や国保会計などでは、12年度においても依然として苦しい財政運営が続いている状況であります。さらに、現状の景気動向の中では税収の伸びに多くを期待できず、一方で公債費や扶助費の増加も見込まれるなど、今後も当分の間、厳しい財政運営が続くものと考えております。また、現在「21世紀プラン」の新しい実施計画の策定作業を進めており、その着実な推進を図るためにも、既存の事務事業の評価をし、その見直しに努めるとともに、今後策定予定の「財政健全化計画」等に基づきながら、一層の健全な財政運営に向けて努力をしてまいりたいと考えております。次に、病院事業会計の決算状況についてでありますが、予算と比較しますと、収入では外来患者の増加により9,400 万円ほど増収し、支出では経費等で1億 3,500万円程度の不用額が生じたことにより、単年度収支不足額は予算より2億 2,900万円ほど減少したところであります。しかし、11年度末の不良債務額は6億 6,800万円、長期借入金は44億円を抱えており、病院事業の経営状況は依然厳しい状況にあるものと考えており、11年度不良債務の大きさから予想以上に大きかったものと思っております。次に、平成12年度の収支見込みについてでありますが、まず今年度の普通交付税が既に予算額をおおよそ4億6,000 万円下回ることが確定しており、固定資産税で多少の増収が見込まれるものの、一般財源総体としての予算確保は大変厳しいものがあると考えております。また、年度途中であるため、現時点ではまだ予算上の不用額が見込まれず、一方で除排雪経費や本年度から始まった介護保険の収支など不確定な要素も多く残されております。今後の補正予算の財源としては、今定例会後に積み立て予定の財政調整基金を当面充てることとなりますが、下半期の予算執行に当たりましても、経費の節減に十分留意しながら、来年度に向け可能な限りの財源確保に努めてまいりたいと考えております。次に、地方分権に伴う施策の方向性について何点か御質問がありました。まず初めに、小樽駅前広場の整備についてでありますが、現在の小樽駅前広場は、バスターミナル、タクシーベイ、歩行者横断施設、駐車場等が混在し、混雑が著しい状態になっていることは御指摘のとおりであります。駅周辺や中心市街地活性化のためには、周辺地域を含めた小樽駅前広場の再整備が必要であると認識しているところでありますが、そのための事業手法の検討や、関係権利者、関係機関との調整及び市民コンセンサスの形成には相当の日数を要するなど、実施には多くの課題があると考えております。次に、小樽公園再整備についてでありますが、小樽公園は明治26年の開設以来 100年以上の年月を経過し、また市中心部にあって、今日まで市民の憩いの場として多くの市民に親しまれて大切にされてきました。御指摘にありますように、施設の老朽化とあわせて市民ニーズに合わない面も出てきておりますので、現在、少子・高齢化や市平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録民ニーズの変化等に合わせた将来の小樽公園のあり方について、庁内で検討を進めております。御提言につきましては、庁内の検討会議の中で参考とさせていただきます。次に、市役所周辺の環境整備についてでありますが、御承知のとおり、この地区は住宅や商店、事務所など、生活に必要な諸機能が集合した街区となっております。庁舎前広場の整備や前通りの拡幅には、土地の確保の問題など難しい状況にありますが、将来的な展望に立った市街地整備の中で考えていく課題と受け止めております。次に、旧手宮線の活用についてでありますが、旧手宮線につきましては歴史的遺産であるとともに、その位置的特性から、まちづくりに貢献し得る市民の貴重な財産であるため、現在、用地処理についてJR北海道と協議を進めているところであります。活用方法といたしましては、当面、輸送機関としての可能性を残しながら、オープンスペースとして活用する方向で検討を進めたいと考えております。また、本格的な整備に当たっては、行政と住民が一体となって、まちづくりを進めることが大切であることから、ただいまの御提案も参考にしながら、整備の手法や内容等について検討してまいりたいと考えております。次に、職員の資質の向上に向けた方策についてでありますが、地方分権のスタートに伴い、これからの行政運営に当たっては、御指摘のとおり、自治体の自主的な判断による主体的な行政、いわゆる「自己決定、自己責任」の確立が強く求められており、その原動力となる職員の能力開発や意識改革は非常に重要な課題であると考えております。したがいまして、職員の政策形成能力や法務能力の向上を図るために各種研修を行い、職員の意識改革や資質向上に努めているところであります。また、北海道や道教委との人事交流、金融機関経験者の採用など、多様な人材の確保や職員の異職種間交流などにも取り組んでおります。しかしながら、新しい時代に対応できる人材を育てていくためには、職員の意欲や経営感覚も必要なことと考えておりますので、民間企業への派遣研修など御提言の内容も含め研修制度の見直しをしながら、今後とも努力してまいりたいと考えております。次に、高齢社会に関して何点かお尋ねがありましたが、初めにホームヘルパーの研修についてでありますが、各事業所において、ヘルパーの心構えや利用者との接遇方法、介護保険制度や保健・福祉サービスについての講習、困難ケースなどの検討や関係施設での介護実習などのほか、北海道社会福祉協議会などが主催する各種研修会に参加させるなどして、ヘルパーの資質の向上を図っていると聞いております。次に、短期入所生活介護についてでありますが、利用実績を見ますと、4月から利用日数が減少する傾向にありましたので、事業所を通じて調査しましたところ、約70人の方が月に2週間程度利用したいとの希望があり、また施設の受け入れにも支障がないことから、7月から訪問通所サービスの未利用分を短期入所の日数に振り替える特例措置を実施したところであります。この結果、7月の利用日数は6月に比べ約66%増加しました。また、介護認定の更新に際し、利用限度日数を拡大する措置もありますので、これらの措置により利用できる日数が拡大され、介護する家族の負担も軽減されるものと考えております。なお、国におきましては、平成14年1月ごろをめどにして、訪問通所サービスと短期入所サービスの支給限度額を月単位に一本化する予定と聞いておりますので、これにより利用しやすいものに改善されるものと考えております。次に、介護予防・生活支援事業についてでありますが、この事業は、高齢者の自立と生活の質の確保を図るため、平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録保健・福祉・医療などを総合的に支援することを目的としており、事業の実施に当たりましては、1人1人の高齢者の状況に応じて、福祉関係者ばかりでなく、医師、保健婦などが連携して必要なサービスを提供するものであります。本市では既に、サービスを提供するに当たり、在宅介護支援センターを中心として、医療・福祉・保健の関係者が1人1人の高齢者に最も適した処遇内容を検討して対応しているところでありますが、今後ともきめ細かな対応に心がけていきたいと考えております。次に、今後の対応についてでありますが、介護保険制度の実施にあわせ、この4月から新たに「軽度生活援助サービス事業」や「生きがい対応型デイサービス事業 「生活管理指導短期宿泊事業」を実施し、要介護認定の結果、」、「自立」となった人などの支援に努めております。現在、市が実施している寝具乾燥サービスや軽度生活援助サービス事業のほか、社会福祉協議会がボランティアの協力により実施している給食サービス、除雪サービスなどの事業については、利用状況を見ながら内容の見直しや拡充を検討していきたいと考えております。次に、ふれあいパスについてでありますが、この制度は、高齢者の積極的な社会参加を促し、心身の健康保持と生きがいづくりを目的にしているものであり、今後とも継続をしていきたいと考えております。また、70歳以上の高齢者数については、本年8月末現在で2万 4,065人となっておりますが、平成15年では2万5,066人と推計しております。財源問題につきましては、交付対象者が年々増加することから、バス事業者からは利用実態に見合った市の負担を求められていることもあり、本市の財政状況や他の施策等を勘案し、制度のあり方を含め検討してまいりたいと考えております。次に、高齢者の社会参加と生きがいづくりについてでありますが、高齢者の知識、経験、技能を生かし、生きがいと健康づくりのための社会参加活動を促すことは、活力ある高齢社会を築く上で必要と考えており、老人クラブ、シルバー人材センター、ボランティアセンター等への支援をしているところでありますが、さらに多様なニーズにこたえる幅広い社会参加のあり方を含めた体制づくりに努めていきたいと考えております。今年度から創設された国の補助事業の「高齢者生きがいと健康づくり推進事業」については、まだ北海道から補助要綱が示されておりませんので、明らかになった時点で活用方について検討してまいりたいと考えております。次に、ごみ処理と広域化について何点かお尋ねがありまして、初めに資源物分別収集の実績についてでありますが、計画では一月平均 100トンを見込んでおりましたが、収集を開始した7月は約73トン、8月は約 100トンの実績でありました。今後の課題としては、収集対象物以外のものが混入しているなどの収集不適物が約20%もありますので、市民に対する排出ルールの徹底について、なお啓発活動に取り組む必要があると考えております。また、中心部地区の方々などから、モデル地区並みの月2回収集を求める声も寄せられており、これが大きな課題であります。次に 「容器包装リサイクル法」関連の資源物収集についてでありますが、現在は平成9年度の「容器包装リサ、イクル法」施行当時の収集対象4品目の収集を行っているものであります。その他の容器包装廃棄物については、現天神リサイクルセンターの処理機能との関係で対応は困難でありますので、新リサイクル施設において、その処平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録理システム等を具体化する予定であります。また、明年4月から施行される「家電リサイクル法」の対応については、近々家電業界の取扱いの概要が明らかになるようでございますので、その内容を把握した上で、道内各都市と連携して小樽市としての対応を方向づけしてまいりたいと思います。次に、ごみ処理広域化についてでありますが、国は平成11年度実績でダイオキシン類の全排出量の約2分の1を排出する一般廃棄物焼却施設からのダイオキシン排出量を抑制するため、ごみ焼却処理は24時間連続焼却する施設によることとし、連続焼却するごみ量確保の観点などから広域処理を基本方針としたものであります。道はこの基本方針に基づき、全道を32のブロックに分け広域化を推進することとしており、小樽市は北後志ブロック6市町村の一員として位置づけされております。北後志6市町村が、ともに現有の焼却処理施設の更新を急がなければならない状況にある中で、第1には広域化が国庫補助導入の条件とされていること、第2は施設建設費や施設運転・維持管理費にスケールメリットが期待できること、第3には広域行政が時代の要請になっていることなどから、国や道の方針である広域化を推進すべきものと考えております。次に、生ごみの燃料化についてでありますが、一般に生ごみは水分が多いため焼却物としては低発熱量で、その量が極端に多くなると効率的焼却処理に支障を来す場合があります。昨年の本市のごみ質分析では、可燃ごみの中の生ごみは約30%であって、焼却の支障となる程度になっていないこと。また、焼却以外の処理をする場合の収集・運搬経費等の負担増、さらには燃料化処理後の利用などに不確定要素が多いことなどを考え合わせますと、現段階で生ごみを燃料化することは時期尚早と考えております。次に、建設候補地住民に対する市の姿勢についてでありますが、地域住民が迷惑施設と受け止める気持ちは理解できるものであります。ごみ処理による環境汚染については、現在の技術的性能水準からすると、環境に与える影響はごく軽微なものにできることや、施設の安全性等について丁寧に説明を行い、必要に応じて専門家の説明の場を設けるなどして、地域の皆さんが安心できるように、さらに早期に理解を得るように努力してまいりたいと考えております。また、地域のまちづくりについての要望に基づき、これまでどおり誠意を持って対応してまいりたいと考えております。次に、広域連合と小樽市議会との関係についてでありますが、広域連合議会議員の選挙は、現実的には各市町村議会での選挙によることになるものと考えられますが、定数の各市町村への割り振りなどは今後、広域連合設置協議会で検討、協議を行う予定であります。なお、広域連合議会の運営等については広域連合議会内の問題でありますので、広域連合議会が構成された段階で議論されるものと考えております。次に、家庭ごみの有料化についてでありますが、小樽市はこの7月から事業系ごみを有料化したばかりであります。他方、家庭系ごみの有料化については、道内主要都市では室蘭市1市が平成10年10月に有料化に踏み切っておりますが、その契機の1つが新しいごみ処理施設整備であると承知しております。小樽市としても新しい処理施設等の整備計画を進めており、それとの関連も含めて今後研究の必要があると考えておりますが、現在、有料化について具体化する段階には至っておりません。なお、ごみの減量対策については、このほど成立した「循環型社会形成推進基本法」の基本的枠組みであります平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録「発生抑制、再使用、再生利用」の取り組み強化に向けた市民啓発を、これまでの各施策と組み合わせて効果的に推進してまいりたいと考えております。次に、21世紀の観光についてでありますが、本市といたしましては、恵まれた自然環境や伝統的な技術などを活用した体験型観光の促進、近隣市町村との連携による広域観光の推進などを図っております。今後の観光振興につきましては、冬の魅力を前面に打ち出したイベントの開催など、新たな観光資源の創出に努め、宿泊滞在型観光を推進してまいりたいと考えております。さらに、東アジア地域からの集客が期待されることから、国際観光に対応した基盤整備の推進を図るとともに、情報化社会に対応した広域観光の情報ネットワーク化など観光情報提供の充実を図り、より魅力ある小樽観光を目指してまいりたいと考えております。次に、グリーンツーリズムの推進でありますが、本市におきましては、これまでに学童農園、市民農園など農業体験のほか、若手農業者グループなどが行う直売所を通じて農業と市民との交流を深めております。グリーンツーリズムは、農業・農村に対する理解の促進、農業地域の活性化や観光面で一定の効果があるものと思いますが、本市の農業の実態から見て難しい面もあろうかと思いますが、今後、農業者等関係者の意見も聞きながら研究してまいりたいと考えております。次に、自然休養村の創設についてでありますが、漁港に広場等の整備を行い、都市住民との交流を深めることは、漁業に対する理解の促進につながるものと考えております。この事業を行うことにより、就労の場の確保や直売による漁業者の収入の増など、メリットがあると言われております。今後、実例などを調査し、漁業者等関係者の意見も聞きながら、今後の研究課題としてまいりたいと考えております。次に、マリーナの2期計画についてでありますが、現在、今後の利用見込みや周辺地区の景観にも配慮した事業内容、実施時期など、市港湾部と会社の担当者との間で検討を進めている段階であります。市としても今後この計画がまとまり次第、小樽市漁業協同組合と協議を進め、時間がかかるものと思いますが、合意が得られるよう努力してまいりたいと考えております。次に、親水性に富む憩いの場の創設についてでありますが、港湾区域においては、マリーナをはじめとして運河公園や築港臨海公園など、親水空間の確保を図ってきたところであり、今後も市民が憩い、にぎわいと潤いのあるウオーターフロント空間の創設について検討してまいりたいと考えております。次に、青少年の健全育成についてでありますが、昨年7月に出された「青少年問題審議会」の答申の中で、青少年問題は社会全体のあり方としてとらえ 「青少年は地域社会からはぐくむ」という観点から、社会全体の意識改、革と「地域コミュニティ」を基盤とした活動・取り組みの促進、さらには総合的な推進体制づくりが必要と提言しています。青少年には、社会で最低限守らなければならない基本的なルールや規範意識を持たせることが求められており、このためには大人に対する環境整備が必要と考えております。具体的には、現在市内において5つの地域で、PTA、民生児童委員、町会などが一体となって「青少年を健全にはぐくむ会」が組織されており、このような組織を市内に拡大させながら、青少年の非行防止へとつなげていきたいと考えております。また、毎年7月には、社会を明るくする運動の一環として、地域において懇談会やミニ集会を開催し、青少年の健全育成について意識の啓発を図っており、今後も家庭、学校、地域の連携を基本に据え 「小樽市青少年問題協、平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録議会」における御提言や国・道をはじめ他の自治体の動きなども参考にしながら、施策を推進してまいりたいと考えております。次に、ボランティア活動のための指導者の育成などについてでありますが、青少年がボランティア活動の中でさまざまな体験をし、多くの社会的経験を積むことは、青少年が健全に育っていく上で大変重要であり、社会に対する奉仕の精神を養う意味でも大切であると考えております。本市では、青少年と直接接する機会の多い「小樽市地域子供育成連絡協議会」などの団体が、それぞれの活動の中で資質の向上を目指し、研修や指導者の養成を行っております。また、社会教育におけるボランティアリーダー養成研修や、社会福祉協議会で昨年より実施しておりますボランティアアドバイザー研修にも青少年育成関係者が参加しております。今後も関係機関との連携の中で指導者の養成、確保に努めてまいりたいと考えております。最後に 「キティホーク」の寄港計画についてでありますが、これまでも米艦船の入港に当たりましては、港湾、機能への影響、入出港時の安全性とあわせて核搭載の有無を確認し、判断してきております。関係業界等の意見も十分把握しながら、慎重に対応してまいりたいと考えております。以上です。( 議長」と呼ぶ者あり)「
答弁 教育長 石田昌敏(教育長は2004年9月まで)
成田議員の御質問にお答えいたします。まず、教師観についてですが、御指摘の「教育基本法」において、第1条の「教育は、人格の完成を目指し」及び第6条の「学校の教員は全体の奉仕者であって、自己の使命を自覚し、その職責の遂行に努めなければならない」とされていることは、教員の目指すべき目標とあり方を示したものと考えております。教員は1人1人の児童・生徒に愛情を持ち、児童・生徒は教員1人1人を信頼していることが大切であり、教員はその基礎の上にみずからの個性、専門性、創造性を十分発揮すべきものであります。しかしながら、今日の教育環境は複雑を極め、いじめ、不登校、犯罪の低年齢化など、すぐには解決できない状況にあり、教員がみずからの力を十分に示すことが困難な状況であることから、教育委員会としては教育環境の改善や教育課題への対応に努め、各学校の教育力の一層の向上を図っていきたいと考えております。次に、教育における「鏡の原理」についてですが、この原理については、家庭教育の面で「子供は親の背中を見て育つ」とか「子供を見れば親の考えがわかる」とか言われておりますが、世の中で通常承認されていることと思います。一方、学校は社会の鏡であると言われ、社会における多くの問題・課題が学校にそのまま反映しているとも言われております。学校生活における児童・生徒の姿を見て教職員がみずからのあり方について内省し、個性や専門性を磨き、心の豊かさ、温かさを持って児童・生徒に接することの大切さ、心の教育の必要性について、さらに指導してまいりたいと考えております。最後に、本市におけるいじめ・不登校の実態についてですが、平成11年度のいじめの発生は、小学校11件、中学校19件の30件となっております。また、不登校については、学校基本調査による平成11年度に30日以上欠席した児童・生徒は、小学校16名、中学校71名の87名となっております。平 成 1 2 年 第 3 回 定 例 会 本 会 議 録次に、スクールカウンセラーについてですが、平成11年度から文部省のスクールカウンセラー活用調査研究委託事業により1名を配置し、児童・生徒や保護者の心の悩みや人間関係の不安、学校生活上の悩みに専門的な知識を有する臨床心理士がカウンセリングを行うことにより、いじめや不登校の解消に努めてきております。このスクールカウンセラー活用調査研究委託事業による配置は今年度で終了となります。しかし、本市でのこれまでの調査研究では、昨年と比較して相談回数が増加の傾向にあり、児童・生徒や保護者の心の悩みや不安の解消に効果を上げております。また、保護者から増員について強い要望がありますことから、来年度以降もスクールカウンセラーの増員を図り、配置を継続してまいりたいと考えています。なお、配置計画については、現在文部省で検討中と伺っておりますので、その推移を見ながら対応してまいりたいと考えております。以上です。