みんなの議会

置戸町議会 令和3年第5回定例会 2021年9月16日

学校給食の無償化と管内の取り組み状況について

2021年9月16日、置戸町議会の一般質問で、佐藤勇治議員が「学校給食の無償化と管内の取り組み状況について」質問し、町長 深川が答弁しました。

質問者
佐藤勇治 議員
答弁者
町長 深川

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 佐藤勇治

それでは学校給食の無償化と管内の取り組み状況について質問いたします。学校給食の無償化については平成30年9月の定例町議会の一般質問で、当時の井上町長に質問しております。質問の内容については各々、各自治体の首長の高度な政策が判断を要する事案でありますので、当時の質問と一部重なりますが、昨年新たに町長に就任した深川町長に改めてその考えを伺うことをご理解願いたいと思います。前井上町長から、質問に対し前向きな答弁はありませんでしたが、当時すでにオホーツク管内でも5町村が先行して実施済みでありました。以後3年が経過し、全国・全道あるいは管内的にも実施が増えていると聞いております。3年前の平成30年に文部科学省が初めて全国の自治体における学校給食費の実施状況を調査し公表しましたが、北海道内では無償化率は小中学校で8.4%、全国の4.4%の実に2倍の実施率とな38っていることがわかりました。調査の傾向としては、1万人以下の小規模自治体が先行していることが判明し、北海道内では15の自治体、全国で76の自治体が小学校、中学校ともに無償化に。そのほか小学校のみ、あるいは一部無償化、または一部補助、副食費のみの支援、あるいはその第2子、第3子の負担軽減など、これら一部無償、一部補助は北海道内で44の自治体があり、全道では完全無償化と一部無償化を合わせ59の自治体が実施しており、全道自治体の3分の1の自治体が取り組んでいることがわかりました。この調査の実態を踏まえると、父母保護者の経済的な負担の軽減は言うまでもありませんが、子ども子育ての支援、あるいは地域や自治体の少子化対策、または義務教育環境の整備推進、さらには定住転入の促進など、さまざまなまちづくりの効果が考えられます。第一義的には父母保護者に対する義務教育費の負担軽減は言うまでもありませんが、一人でも多くの人が本町に定住され、子どもが健やかに育つ教育環境を作り出すためにも、実施に向け前向きに検討されるべきと思いますが、町長の考えと併せて管内自治体の取り組み状況をお示しください。

答弁 町長 深川

ただいま佐藤議員から平成30年にも同様な質問が前町長に行っておりますという前段のお話もありましたが、あのこれからお答えしていきますが、この前段で教育行政ですので、課長会議で教育長とも十分協議をしながらお答えを作ってることをご承知おきください。学校給食の無償化と管内の取り組みの状況についてまずお話いたします。議員から詳しく全国・全道での給食の無償化及び一部補助の取り組み状況のお話がありました。29年度現在の30年度発表でありましたので、それ以降どんどん増えてはいると思いますが、29年度よりは給食費の無償化に取り組んでいる市町村は着実に増加しているんだと思います。オホーツク管内の直近の状況で言いますと、現在オホーツク管内では給食費の完全無償化、または一部補助を実施している市町村は2市7町1村10自治体と、半数以上の自治体で取り組まれております。このうちでも完全無償化を行ってるのは清里町、小清水町、大空町、西興部村、雄武町の5つの従来の自治体に加え、本年度から紋別市、佐呂間町が開始し、7自治体となっております。また、北見市、美幌町、興部町の3自治体は助成の方法はさまざまではありますが、一部補助を行っております。さらに全国では今般のコロナ禍において保護者の経済支援ということで、給食費の無料化を実施している自治体も報道をされております。次に本町の給食費の状況でありますが、1食あたり小学校が263円、年額5万3,000円程度、中学校が297円、約6万円程度。まぁ、あの中学3年生は出席日数が少ないもんですから少し下がりますが、それと単独で行なっております高校生は、牛乳提供がありませんが255円の単価で提供をしております。年間の給食費の収入といたしましては、先生、保護者等の試食などを含めまして、食材費相当額として本年は1,470万円ほどを計上し納付しております。今までの納付状況でありますが、口座振替が相当数になりまして、すべて給食費の以前問題になりました未納ということは一切ありません。さて、質問の給食費の無償化についての私の考え方でありますが、学校給食を提供することは子どもたちの身体や心を支えるだけではなくて、季節や地域の食文化についての理解、みんなで食べることによる食事の楽しさや共有する時間の学び、単なる食事ではなく、特に本町は地元素材を活用して39日本一の学校給食として紹介されるなど、現在の食育という言葉が確立する以前からのパイオニアとして全国に紹介されました。子どもたちの成長や学びの場として本町の特色ある重要な教育施策だと考えております。給食費の無償化は子育て世帯や親の負担軽減を図る意味では議員のお話のとおり有効な子育て支援となることは承知しておりますが、一方で小中学校では給食費を含めて教材費などの支払いが困難な世帯・児童が本年でも15世帯、23名の児童生徒、年間450万円の支援を行っているのも現実であります。私は家庭の経済環境の状況で負い目を感じたり教育を受けられない、そのような子どもたちを支援するのは優先をしていかなければならないのはもちろんですが、一律の無償化については恒久的な財政負担や限られた財源のなかでの何らかのサービスを抑えながらその費用を捻出していく必要があると考えております。そんなことから実施判断は慎重にするべきだと考えております。近年は支援が必要な児童生徒の増加に伴い、これはあの経済的な支援だけではありません。あの発育の支援、それから教育の支援を含めまして、支援員などマンパワーの強化やICT教育の充実、または先ほど議論になりましたエアコンの設置など、教育環境の整備に対する課題が多く、優先順位を考えて対応していかなければならないと考えております。もちろん保育所、幼稚園の保育料無償化や高校授業料、公立高校の授業料無償化が実施されてきた経過から、この学校給食も無償化が国により推進されることも近い将来あるかもしれませんが、現段階で町単独の子育て支援政策としての優先順位は私は低いと考えております。本町においては、今まで単独の子育て支援策としていろんなことを行っておりますし、あぐらをかいているわけではありませんが、すくすくギフトやおむつ用のゴミ袋配布に始まり、どんぐりの副食費の無償化、健やか子育て応援事業、高校生のバス通学の支援、未来へはばたけ応援事業、そして奨学金の充実などを実施してまいりましたし、客観的にも本町は子育て支援が充実しているねという評価が私の耳には入ってきております。議員から3年前にも同様の質問があり、当時町長が答弁する姿を横の席で聞いておりました。進歩がないとお思いかもしれませんが、当時も再質問のなかで親の責務、そして子育て論に言及した記憶があります。給食費といえども大きな家計負担ですが、親も精一杯努力して子育てを行う姿を子どもたちが感じて育つことも大切な教育であると私は考えております。無償化を躊躇するのは財源ではないことをご理解いただきたいと思います。また、現在高齢者においては医療費の負担が上がり、または入院しても施設利用しても食事代は負担しなければならない現代社会になってきました。さらに障がいを背負って経済的にも大変な思いをして日々暮らしている町民の生活向上を優先して、私は昨年町長に立起する際に皆様にお約束をした不幸な人を作らない。そういう思いを誓いましたので、政策の順位付けにはその想いを大切にながら判断していきたいと思います。いずれ政府からもこの義務教育の無償化の流れのなかで学校給食もという時代が来るかもしれませんが、今段階、町単独での無償化については少し躊躇せざるを得ないことをご理解いただきたいと思います。

質問 4番 佐藤勇治

非常に慎重にならざるを得ない、そして積極的には考えていないという、そういう答弁だったと思います。実際ですね、当然財源のこととか、いろいろ課題はあるわけですけれども、若干ですね、質問の時間をいただいてますんで、ちょっと各論になりますけど、議論していきたいと思います。まぁ、その実態としては、給食費の実態はですね、小学生であると年間5万2,600円、中学生だと5万9,400円、まぁ3年生は除きます。3年生は若干少ないです。それで、置戸町の全体の児童生徒数は何人いるのかということです。これは5月1日現在の学級編制の見込み数を予算の資料から拾ってますが、まぁ若干の差異はあると思いますが、小学生で93名、中学生で54名で、合わせて147名、おおよそ150名前後ということであります。この場合ですね、子ども2人の家庭の場合、1年間におよそ10万円強の負担、あるいは3名の家庭の場合は15万円強の負担ということになります。まぁこれあの小学生、中学生の子どものまぁ構成によっては若干差異があると思います。先ほど町長申したとおり、令和3年度の歳入予算では1,477万6,000円ということで、この給食費の歳入を見込んでおりますが、これについてはですね、もう置戸高校生、あれば教職員の分も含まれていますんで、実質的に無償化したらいくらの、あのなんですか、減収になるのかということを、まぁ机上ですが、私の方が計算したところによると、小学生でまぁ93名の5万2,600円を乗じますと489万3,000円、中学生で54名の5万9,400円を乗じますと320万8,000円ということで、合わせればですね、810万円のまぁ、あの自主的に無償化にすればですね、それだけ減収になるということがわかりました。では一体この減収になったときにどういった財源を、先ほど町長の方からも話がありましたけれども、どこから財源を見つけ出すのかということであります。今年ですね、道東の2つの市で首長選挙がありました。これはもう市ですから置戸町より人口規模も多いし、人口規模が多いということは児童生徒数の数が多いということであります。そんななかでですね、首長の公約としてですね、学校給食費は無償にすると、そういう公約が出ておりました。ということはですね、非常にですね、この学校給食費の無償化というのは住民のですね、非常にニーズの高いものだと私は判断しています。そしてそのなかでどのような財源を見つけるのか、まぁこの2つの市、いずれもふるさと納税のですね、高額なとこなんですが、それを財源にして子どもたちの給食費を支援したいと、そういう記事でありました。もちろんこういったふるさと納税につきましては、まぁ置戸町も今年から本格的にそれを踏み込んでおります。ぜひですね、これはそういった今後の子どもたちの、また、これから置戸を支える子どもたちの支援のためにもですね、ぜひ今後はですね、このふるさと納税の寄附金などを活用するか、あるいはあの過疎法が新たにまた、これから10年間出ましたけど、これがソフト事業に該当するかどうかはちょっとわかりませんけど、基本的には義務教育費の一環ということであればですね、ぜひ過疎債のソフト事業に組み込んでですね、ぜひ財源化して、今後ですね、あのまぁ今すぐ来年からということは申しませんけど、これはやはり非常にこのニーズの高い住民の要望であるということを認識していただきたいと思います。以上再質問について町長の考えがありましたら伺いたいと思います。

答弁 町長 深川

財源のことまでいろいろ慎重に計画をこういうふうになりますよっていうお話もありました。まぁ経済理論だけではないということで、私先ほどお話もさせていただきましたが、まぁ検討しないと、全くやらないというお答えではないことはご承知おきいただきたいと思います。昨日ニュースを見てますと、北海道内の自治体で学校給食がない町ってまだあるんだなぁっていうことが初めて私知りました。コープさっぽろからのランチっていうことで、1食500円で町が200円を助成して、300円を保護者から負担をいただいて給食が、ランチって言うんですか、始まったっていう自治体があって、子どもたちの姿を見るとおいしいっていう姿がテレビで放映されていました。あのお金のだけの話ではないことをご承知いただきたいということを申しましたが、ずっとそこの町ではお父さん・お母さん、保護者の方がお弁当を作って大変な思いをして、まぁ軽減を今回図られたんだなぁということで、喜ばしいニュースだったと思いますが、やはり親の責務というのも私はあるんだなっていうところが、あのお弁当を作る姿が大事だっていう短絡的なお話はできないにしても、やはり親が一生懸命やってくれてる姿というのは教育には大事だなというふうに思います。まぁそんなことも含み置きいただきながらご理解いただきたいですし、やはり全部の町村がそんなことになれば、もちろん置戸だけが意地を張って無償化をしませんなんてことは私は考えておりませんので、まぁそのときには財源のことも含めて検討していかなければなりませんし、現実の話といたしますと、まぁ前回出た様似町の話だったんですけども、給食センターの運営自体が困難だったというお話でした。本町も給食自体、給食センターの運営には5,000万円ほどの経費がかかっております。そのうち1,400万円食材相当額をいただいて運営して、そのウエートは相当大きなものとなっております。まぁあの財源を捻出できたら考えてはどうかという議員のお話もありましたので、ぜひともその辺も考慮しながら、教育委員会、そしてPTAの皆さん方とも協議を重ねて、今後の給食運営については運営を図っていきたいと思います。

質問 4番 佐藤勇治

まぁ今後いろいろ、まぁ教育委員会等と議論しながら全く否定するものではないという回答だったと思います。それであの私もですね、さっき言ったとおり来年度からすぐやれという、そういう強硬な意見は持ってませんが、まぁやればあの父兄の負担の軽減になって喜ばれるんだと思いますが、教育的な観点だとか、親としての負担の在り方だとか、そういう教育的な観点もあるからすぐには踏み込みませんよって、そういう言い方だったと思います。それでですね、まぁ一度にですね、急激にですね、右回転してその小中学生を無償化にできなければですね、まぁ別な方策として何があるのかっていうことも一応やっぱりそれは模索せんきゃなんないと思うんですね。言ってみればまぁ段階的な負担軽減の措置も考えられないかということであります。これはもう全国でもすでに各自治体で取り組んでいる例があるんですが、まぁあの一部無償化、例えば第2子以降は半額にするとか、第3子以降は無償にするとか、あるいはですね、先ほどあの補助制度もありました。例えばですね、児童生徒に補助する形でですね、例えば3割補助だとか、5割補助だとか、まぁそれはあの第2子、第3子、子どもの構成によって、家庭の負担っていうことをいろいろ考えたときにですね、そういったこともですね、全国では、まぁ全道的にも取り組んでると思42うんですが、そういうこともありましたので、ぜひですね、どういった形が置戸町として適切なのか、教育的な観点からですね、そのこのあり方をどう捉えたらいいのかっていうことは、やっぱり専門的な意見だとか、教育委員会の委員さんだとか、あるいはまぁ学校の先生方ですかね、そういう教育者ともいろいろ議論してですね、このあり方をですね、今一度ですね、議論していただきたいと思います。まぁ今回私、なぜこういったことを2回もですね、同じことを3年間で聞いたかというと、あの、やっぱり法的根拠っていうのがあるわけですね。基本的には憲法第26条でですね、国民の教育を受ける、教育の義務っていうのは国民に課せられています。その中の、まぁこれは第1項で、教育の義務というのが謳われてるんですが、第2項でですね、義務教育の無償とする憲法の理念というのが謳われてるわけです。義務教育は無償とする、先ほど町長がおっしゃられたとおり、食育という、育という食についてもその教育の一分野だということをおっしゃられました。であるならばですね、私は教材費と同じようにですね、限りなく義務教育は無償に近づける、そういった努力をですね、ぜひしていただきたいと思います。先ほど言ったとおりですね、財源には限りあるし、いろんな教育費、まぁいろんな要望がたくさんあって、そのなかの順位をどこに位置付けるかということも非常に難しいことだと思いますけど、しかしですね、やはり小学生、中学生のですね、こういった義務教育はですね、市町村が担ってるわけですから。ぜひですね、市町村の力って言いますかね、そういったことでですね、みんなの英知を絞ってですね、この給食費の負担軽減ということにですね、今後取り組んでいっていただきたいと思います。先ほどもあの冒頭で町長の方から紹介がありましたけど、当時は管内で5つのですね、町や村が実施していたのは分かりましたが、その他に佐呂間町とか紋別市だとかですね、こういうところも今年度からスタートしたということでありましたんで、徐々にではありますけど、そういう方向になってるのかなというふうに私は理解しております。十勝管内では既に3年前ですけど、もう陸別町や足寄町も実施しておりました。まぁそんなことでですね、国の方の動きというのもいろいろあると思うんですけど、ぜひですね、今後ですね、前向きにですね、どうあるべきかということを議論しながらですね、父母負担の軽減あるいは健やかな子どもたちを教育する、そういったことを観点においてですね、検討していただきたいと思います。

答弁 町長 深川

議員の方からお話がありましたように、まぁ最初から全額、全部を無償化するわけではなくても、まぁ多子の方についての軽減だとか、いろんなやり方があるんだなぁってことも今わかりましたし、それから食育という観点からいけば、まぁ少し食事代、昼食っていうだけではなくて、やはり考え方も違うんだろうということも、なるほどなとお聞きいたしました。今後、あの教育委員会ともお話しながら検討してまいりたいと思います。

質問 4番 佐藤勇治

まぁあの相手があることだし、町内のいろんな関係者の議論も必要だと思いますし、今あの財源に限りがあるということですので、こういったことをですね、英知を集めてですね、ぜひまぁあの前向きに検討していただければと思います。まぁ町長からもそういう回答43って言いますか、答弁だったと思いますんで、以上で私の質問は終わります 。

出典:置戸町議会 令和3年第5回定例会 2021年9月16日 議事録 PDF(38ページ) 間違いを知らせる