置戸町議会 令和元年第6回定例会 2019年9月12日
高齢者の免許返納について
2019年9月12日、置戸町議会の一般質問で、阿部光久議員が「高齢者の免許返納について」質問し、町長 井上が答弁しました。
- 質問者
- 阿部光久 議員
- 答弁者
- 町長 井上
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 阿部光久
それでは2点目の質問に移らせていただきます。高齢者の免許返納について伺いたいと思います。日本では高齢者の免許保有率が上昇し、高齢ドライバー激増時代が到来をしている。それに伴いまして高齢者が加害者となる交通事故が増えているわけであります。特に今年4月19日に池袋で87歳ドライバーが母子を死亡させる。この事故につきましては痛ましく非常に大きく報道され、高齢ドライバーに対する運転免許返納を進める社会的圧力が高まっているところであります。しかし、運転免許は生活と密接に結びつき、返納の決断は容易ではないのが現状だろうと、このように思います。返納することによって足を奪われ、それまでの生活をすることが難しくなってきています。高齢者が自ら運転をしなくても生活に支障がない対策が求められるわけであります。置戸町はコミュニティバスの運行で一定程度の足の確保が図られていると思いますけれども、今後返納者に対する対策が必要になってくると考えますが、町長の考えを伺いたいと思います。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
高齢者運転者の免許返納についてでありますが、ご紹介ありましたように本年4月、東京池袋で高齢者が運転する自動車の暴走によりまして多くの死傷者を出した事故をはじめとして、近年特にこの高齢者による痛ましい交通事故の報道が数多くなされているわけであります。これらの報道によりまして、高齢者の運転のあり方あるいは安全運転装置の開発・普及あるいは運転免許証の返納の議論が活発化するなかで、交通機関が十分でない地方では高齢者の生活の足の確保33という課題も議員ご指摘のとおり社会問題としてクローズアップされているわけであります。これらの報道後、運転に自信がない、または自分が加害者になるのを防ぐということから自主返納するという方が増えているという報道がございます。そこで置戸ではどういう状況なのかということを調べてみました。本町の自主返納状況でありますが、昨年は7件、本年は8月までで4件と、増加してるかという傾向はちょっと見られないのかなという感じがいたしますけれども、まぁそういうような昨年は7件、今年は8月までで4件という状況であります。高齢化社会の到来によりまして65歳以上の高齢者ドライバーは年々増加しているわけでありますし、75歳を超えても元気で運転を続けられている方もおられるわけでありますが、老化によりますこの認知あるいは運動能力の低下っていうのは、これはもう否めない事実、現実であろうというふうに思います。長年、地方で車社会の中で暮らして、高齢になったからと免許証を返納するということは、これはまぁ相当な決断と言いましょうか、覚悟が必要なんだろうというふうに思います。本町では交通機関の確保あるいは生活の足の確保という観点から、北見バスへの運行支援、そして地域巡回バス「にこにこ号」「ほのぼの号」の運行をしているわけであります。また高齢者や障がい者に対してのこの通院費の助成、それから社会福祉協議会を通してタクシーチケットの交付や介護移送サービスを実施しているわけであります。そうした意味では交通弱者の方々に対する少しでもお役に立てるような施策をということで進めているわけであります。市街地を走るこの地域巡回バスのことでありますが、市街地を走る「にこにこ号」は7月までの実績で申し上げますと、前年度比7割アップの利用人員ということになっております。しかし反面、郊外を走る「ほのぼの号」、これについては地区の人口減ということもあるのかもしれませんが、35%ダウンということでありまして、この「にこにこ号」、それから「ほのぼの号」を合わせると、全体では若干増えてるのかなっていう感じであります。まぁ率直に申し上げて、期待したほどの伸びではないっていうか、そういう状況であります。今月からはラッピングを行いまして、少し鮮やかっていうか、そういうようなバスになるように、利用する人たちに少しでも親しみを感じていただけるような、そういうようなラッピングを行って、地域の巡回バスとして利用向上を図っていこうじゃないかということをやっているわけであります。また、北見バスの利用者も年々減少しておりますが、地域巡回バスとの効率的な接続、これらを見極めまして、北見バスの効率運行を求めながら、バス路線維持に引き続き取り組んでいきたいと、このように思っております。高齢者に限らず、誰もが事故を起こしたくないし、そういうことが起きちゃいけないということが運転者は勿論でありますけれども、家族の本音だろうというふうに思います。高齢化社会の到来の中で、こうした悲惨な交通事故を防ぐ、また交通事故を減らすために絶えず交通安全対策を図らなければならないというふうに認識をしているところであります。阿部議員には交通安全指導員の指導長として長年多方面にわたってお力添えいただいているわけでありますが、この10月には本町でも公安委員会のドライビングシミュレーターによりまして高齢者運転講習会を企画しておりまして、本町の高齢者の方の安全運転の推進あるいは安全意識の向上を図ってまいりたいと、そのように思っております。34老後、運転免許証を返納しても生活に困らないように地域医療の充実確保、また福祉対策の推進、地域交通の確保、こうした総合的な取り組みの中で高齢者が安心して暮らし続けるような、そんなまちづくりをこれからも進めていかなければならないであろうと、そのように考えているところであります。まぁそうは言ってもなかなか具体的には難しいです。何かお知恵があったらお借りしたいと、そういうような気持ちでありますけれども、総合的に進めていかなければならないなと、そのように思っております 。
質問 3番 阿部光久
丁寧な答弁だったというふうに思いますが、やってることはその程度のことでございます。ですから、返納者が多いか少ないかっていう問題よりも、その返納しなければならないなって考えた人、その人が自分一人で考えるのか、あるいは家族がいれば家族と相談をするのか。できればですね、その地域に精通をした、いろんなことに対応できる話し相手というのがいて、その人が相談に乗ってくれれば一番いいのかなというふうに思うわけですけども。九州の話ですけども、免許の更新時、そこにベテランの看護師さんがいてですね、その人が更新に来た人に話をして相談に乗るという形でスムーズに進めているっていう話があるわけですけども、これはその地域の特性みたいなものがきちっとその話し相手になる看護師さんの頭の中にあって、それで対応する時に、いきなり免許の更新をしなさい、やめなさいでなくて、やめるんだったらこういう対応がありますよっていう、どちらかというと福祉士の福祉型の支援になるのかなと思うんですけども。北海道にも、いろいろ今町長が言われたように、いろいろどこの町でもいろんなことやってます。置戸もですね、先日社会福祉協議会から配布をされたものだと思いますけども、29年度で言えば置戸の場合、その通院の旅費の補助の部分が29年4月段階、道の方でまとめたものですけども、それが3分の1と、それで市内の部分については市内の分も見るよというような話がありましたけれども、これはまぁあの通院ですから、あの疾病の体の悪い、どこかあって病院に通院する人です。一般の健常者のお年寄りという方もいらっしゃると思うんですが、その部分についての分で考えれば、その今回ってるコミュニティバスぐらいしかないんだろうなと。免許戻す時に足がなくなるって話さっき言いましたけれども、そこんところの対応というのがどうもちょっと足りないんじゃないかというふうに思いますから、そこをしっかりと支えてあげて、高齢者の事故が起きないうちにですね、そういう対応を町がしっかり取っていただければ大変ありがたいなっていうふうに思うんですが、いかがでございましょうか。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
議員が心配されていることっていうのは、これは置戸ばかりのことじゃなくて、全国的な心配ごとだろうというふうに思います。特にお話の中で間違いはないというふうに思います。ただ、これはいろんなその事情が多分あると思います。家族の構成だとか経済的な問題だとか、いろんなことが要因として加わってくるんだろうというふうに思います。確かに今までは自分の意志でどこにでもその車を利用して行けたと。それがいつかの時点でと言いましょうか、今日なら今日をもってそれが出来なくなるということに対する、やはり不安と言いましょうか、どちらかというと社会から隔絶されるような、置いてきぼりを食ったような感じになってく35るっていう、これはある種、その生活とはまた別に精神的なそのことにもつながっていくと。非常にあの大きな問題だろうというふうに認識はしております。ただ、これは当事者って言いましょうか、運転免許証を返納した人ばかりじゃなくって、家族等も含めて一緒にやはりこうした問題についてどうするか、この自分のとこの家族のこうした人に対してどうやっていくのか。こうしたその相談と言いましょうか、協議をしていくような、そうしたシステムも多分必要なんだろうというふうに思います。しかし、これにはお互いがきちっとした信頼関係があって成立していくものだろうというふうに思います。単なる免許が返納されたからその後の生活上足がなくなって困るんだっていうだけでは、なかなか解決するということにはなっていかないんだろうっていうふうに思います。そうした意味では広くこうした問題に対して家族の方も含めて相談をしていく、そうしたことが必要なんだろうっていうふうに思います。そのことによって、この免許証を返納したりした人、当事者ですけれども、そうした人たちというか、人の不安を少しでも解消していく。そのことが必要になってくるんだろうと、私はそのように思います。
質問 3番 阿部光久
交通行政は福祉行政だという、こんなふうな話が出てくるわけでありまして、これから高齢者のドライバーっていう数で言うとですね、若い人が今免許持ってるとみんな高齢者になるわけです、いずれ。ですから返納しない限りは減らないと。ただ、現在返納が進んでるのは都市部でございまして、地方はなかなか進まないのが現状のようでございますから、何か良い案を考えてですね、そうした加害者になったり、自分がそういう悲しい目にあわないようなことを皆さんとともに考えていきたいなと思います。ありがとうございました。